JP2003068154A - 定尺電線の製造装置 - Google Patents

定尺電線の製造装置

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JP2003068154A
JP2003068154A JP2001253712A JP2001253712A JP2003068154A JP 2003068154 A JP2003068154 A JP 2003068154A JP 2001253712 A JP2001253712 A JP 2001253712A JP 2001253712 A JP2001253712 A JP 2001253712A JP 2003068154 A JP2003068154 A JP 2003068154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定尺電線の製造工程を減らして製造能率を向上
させると共に、設備費を低減させる定尺電線の製造装置
を提供する。 【解決手段】電線2を所定の長さ送り出す電線送出部1
と、電線送出部1から送り出された電線2の先端部を把
持する第1電線クランプ4と、第1電線クランプ4が電
線2を把持する第1位置Aとこれより電線2の送出方向
とは異なる方向へ離間した第2位置Bとの間で往復移動
可能なように設けられ、電線2の先端部を把持した第1
電線クランプ4を前記第1位置Aから第2位置Bまで移
動させて、電線送出部1から送り出された電線2を方向
転換させ、電線2に自由弛み部6を形成する第1電線ク
ランプ移動手段16と、自由弛み部6が形成された電線
2の後端部を把持する第2電線クランプ5と、電線2の
後端部を切断するカッター7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤーハーネスの
製造設備における定尺電線の製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネスは、形状、大きさ、長
さ、導体サイズ、絶縁被覆の厚さ、色等の種々異なる端
子付電線で構成される。この製造に際しては、先ず、電
線をワイヤーハーネスの形成に必要な所定の長さに切断
して定尺電線を製造する。次に、この電線の両端部に端
子を取り付ける。次に、この端子付電線をワイヤーハー
ネスの配線経路に合うように布線し、該電線の端子をコ
ネクタハウジングに挿着することにより完成する。この
ワイヤーハーネスを製造する製造設備において、前記定
尺電線を製造する従来の製造装置は図2に示すような構
成になっている。
【0003】即ち、電線2を所定の長さ送り出す電線送
出部1と、電線送出部1から送り出された電線2を90
度方向転換させる電線方向転換部3と、方向転換された
電線2の先端部を把持する第1電線クランプ4と、電線
送出部1から所定長さ送り出されてU形状の自由弛み部
6(図4(ハ)(ニ)参照)が形成された電線2の後端
部を把持する第2電線クランプ5と、第2電線クランプ
5の近傍で電線2の後端部を切断するカッター7とを備
える。
【0004】電線送出部1は、電線2をその半径方向か
ら挟持するように開閉自在に設けられた一対の無端状ベ
ルト8、8からなり、少なくとも一方の無端状ベルト8
は図示しない駆動手段で電線2をその長さ方向に移動さ
せて電線方向転換部3等へ送り出すことができるように
構成されている。更に、例えば、一方の無端状ベルト8
を支持するホイール9のシャフト10には、送り出され
る電線2の長さを計測する、例えば、エンコーダ11が
取り付けられている。
【0005】電線方向転換部3は、図3に示すように、
扇形状の下割型体12と扇形状の上割型体13とを2分
割自在に組み合わせて構成される。そして、両割型体1
2、13の対向する内側面にはそれぞれ弧状の半割溝1
4が形成され、両割型体12、13を閉じて組み合わせ
たとき、中央に電線2を案内する挿通穴15が形成され
るようになっている。この電線方向転換部3は、電線送
出部1から送り出された電線2を90度方向転換させる
ときには、下割型体12と上割型体13とを閉じて組み
合わせ、一方、電線2を電線送出部1からワイヤーハー
ネスの形成に必要な長さ送り出してこれにU形状の自由
弛み部6を形成するときには、前記下割型体12と上割
型体13を開き、電線方向転換部3を2分割して解体す
るようになっている。
【0006】上記製造装置を用いて定尺電線を製造する
方法を図4に基づいて説明する。最初に図3に示す電線
方向転換部3の下割型体12と上割型体13を閉じて組
み合わせておき、電線送出部1を駆動して電線2を電線
方向転換部3に向けて送り出しを開始する(図4(イ)
参照)。
【0007】そして、電線送出部1から送り出された電
線2を電線方向転換部3の挿通穴15に挿入して案内し
ながら反時計方向へ90度だけ方向転換させ、電線2の
先端部が電線方向転換部3から外方へ引き出されたと
き、エンコーダ11からの指令で電線送出部1の駆動を
停止し、その電線2の先端部を第1電線クランプ4で把
持する(図4(ロ)参照)。
【0008】次に、電線方向転換部3の下割型体12と
上割型体13を開き、電線方向転換部3を2分割して解
体する。次に、電線送出部1を再駆動して、前記電線2
の先端部を第1電線クランプ4で把持した状態で、電線
2をトータルでワイヤーハーネスの形成に必要な所定の
長さになるまで電線2の残量を送り出して、これにU形
状の自由弛み部6を形成し、エンコーダ11からの指令
で電線送出部1の駆動を停止する(図4(ハ)参照)。
【0009】次に、前記U形状の自由弛み部6が形成さ
れた電線2の後端部を第2電線クランプ5で把持し、第
2電線クランプ5の近傍で電線2の後端部をカッター7
で切断する(図4(ニ)参照)。このようにして、電線
2をワイヤーハーネスの形成に必要な長さに切断した定
尺電線を製造する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造装置を使用
して定尺電線を製造する場合には、電線送出部1から送
り出された電線2を電線方向転換部3で方向転換させ、
その後、煩雑な電線方向転換部3の解体を行い、その
後、該電線2に自由弛み部6を形成して定尺電線を製造
する必要があるため、定尺電線を製造するのに手間と時
間を要して製造能率が低下するほか、作業工程が増える
ので、設備が複雑となり、設備費が高くなるという問題
があった。
【0011】本発明は上記の課題を解決し、定尺電線の
製造工程を減らして製造能率を向上させると共に、設備
費を低減させる定尺電線の製造装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載された定尺電線の製造装置
は、電線を所定の長さ送り出す電線送出部と、電線送出
部から送り出された電線の先端部を把持する第1電線ク
ランプと、第1電線クランプが電線を把持する第1位置
とこれより電線の送出方向とは異なる方向へ離間した第
2位置との間で前記第1電線クランプが往復移動可能な
ように設けられ、電線の先端部を把持した第1電線クラ
ンプを前記第1位置から第2位置まで移動させて、電線
送出部から送り出された電線を方向転換させ、電線に自
由弛み部を形成する第1電線クランプ移動手段と、自由
弛み部が形成された電線の後端部を把持する第2電線ク
ランプと、電線の後端部を切断するカッターとを備えて
いる。
【0013】このような構成によると、電線の先端部を
把持した第1電線クランプを第1位置から第2位置まで
移動させて電線を方向転換させ、その方向転換中に、又
は方向転換後、他の工程を経ずに、電線に自由弛み部を
形成することが可能になる。これにより、定尺電線を製
造する作業工程が減少し、定尺電線の製造に要する手間
と時間が軽減されるので、電線の製造能率を向上させる
ことができる。また、作業工程が減少するので、設備が
簡単になり、設備費を低減させることができる。
【0014】本発明の請求項2に記載された定尺電線の
製造装置は、前記請求項1記載の製造装置において、第
1電線クランプ移動手段が、第1電線クランプ旋回機構
からなるものである。
【0015】このような旋回機構を用いると、第1電線
クランプを第1位置から第2位置まで移動させる際、電
線に無理な曲げや捻り等が作用しなくなるので、電線を
速やかに方向転換させて、これに自由弛み部を円滑、容
易に形成することができ、定尺電線の製造能率を一段と
向上させることができる。
【0016】本発明の請求項3に記載された定尺電線の
製造装置は、前記請求項2記載の製造装置において、前
記第1電線クランプ旋回機構が、第1電線クランプを旋
回支持する旋回アームと、旋回アームの基部に設けられ
たピニオン歯車と、ピニオン歯車にかみ合い、ピニオン
歯車を回動させてその中心の回りに第1電線クランプを
旋回移動させるラックと、ラックをピニオン歯車の接線
方向へ往復直線移動させる流体圧シリンダとからなるも
のである。
【0017】このように、第1電線クランプ旋回機構の
駆動手段として流体圧シリンダを使用すると、電線を送
り出す電線送出部と第1電線クランプを旋回して移動さ
せる第1電線クランプ旋回機構とを同期して駆動する必
要がないので、本発明の製造装置の駆動制御機構が簡単
になる利点がある。また、第1電線クランプの旋回手段
としてラックとピニオン歯車を組み合わせたものを用い
ると、第1電線クランプ旋回機構の構造が簡単で小型に
なり、また、動作も確実になって性能を向上させること
ができるので好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る定尺電線の製造装置の一実施形態を説明する。図1は
上記実施形態の製造装置の概略構成図である。なお、従
来の製造装置と同一構成及び機能を有する構成部材は同
一符号を用いている。
【0019】この製造装置は、電線2を所定の長さ送り
出す電線送出部1と、電線送出部1から送り出された電
線2の先端部を電線送出部1の電線通路出口側における
第1位置Aで把持する第1電線クランプ4と、第1電線
クランプ4が電線2を把持する第1位置Aとこれより電
線2の送出方向とは異なる方向へ離間した第2位置Bと
の間で往復移動可能なように設けられ、電線2の先端部
を把持した第1電線クランプ4を前記第1位置Aから第
2位置Bまで移動させて、電線送出部1から送り出され
た電線2を方向転換させ、電線2に自由弛み部6を形成
する第1電線クランプ移動手段16と、自由弛み部6が
形成された電線2の後端部を把持する第2電線クランプ
5と、第2電線クランプ5の近傍で電線2の後端部を切
断するカッター7とを備えている。
【0020】電線送出部1は、電線2をその半径方向か
ら挟持するように開閉自在に設けられた一対の無端状ベ
ルト8、8からなり、少なくとも一方の無端状ベルト8
は図示しない駆動手段で電線2をその長さ方向に移動さ
せて第1電線クランプ移動手段16等へ送り出すことが
できるように構成されている。更に、例えば、一方の無
端状ベルト8を支持するホイール9のシャフト10に
は、送り出される電線2の長さを計測する、例えば、エ
ンコーダ11が取り付けられている。
【0021】第1電線クランプ移動手段16は、例え
ば、第1電線クランプ旋回機構17からなる。この第1
電線クランプ旋回機構17は、図1から明らかなよう
に、第1電線クランプ4を旋回支持する旋回アーム18
と、旋回アーム18の基部に設けられたピニオン歯車1
9と、ピニオン歯車19にかみ合い、ピニオン歯車19
を時計方向及び反時計方向へ所定角度回動させて、その
中心の回りに第1電線クランプ4を、図1の実線で示す
第1位置Aと図1で反時計方向へ90度旋回させた一点
鎖線で示す第2位置Bとの間で往復旋回移動させるラッ
ク20と、ラック20をピニオン歯車19の接線方向へ
往復直線移動させる流体圧シリンダ21とで構成され
る。
【0022】そして、流体圧シリンダ21のピストンロ
ッド22の先端部にはラック20の後端部が取り付けら
れる。そこで、流体圧シリンダ21の流体給排口23か
ら加圧されたエア又は油の加圧流体を供給すると、ピス
トンロッド22が伸長してラック20が図1で左方向へ
前進し、ピニオン歯車19が図1で反時計方向へ回動す
るので、第1電線クランプ4を第1位置Aから第2位置
Bまで矢印方向へ旋回移動させることができる。一方、
流体圧シリンダ21の流体給排口24から加圧されたエ
ア又は油の加圧流体を供給すると、ピストンロッド22
が縮退してラック20が図1で右方向へ後退し、ピニオ
ン歯車19が逆転(時計方向へ回動)するので、第1電
線クランプ4を第2位置Bから第1位置Aまで旋回移動
させることができる。
【0023】なお、第1電線クランプ4及び第2電線ク
ランプ5は、いずれも電線2を挟むように対向して配置
された固定把持部25と可動把持部26からなり、電線
2を挟んで把持する各対向面は、電線2との摩擦を高め
るために凹凸面に形成される。そして、可動把持部26
をエアチャック等の駆動手段で固定把持部25に対して
接近、離隔させることにより、電線2の把持と解除が行
えるようになっている。第2電線クランプ5は第1電線
クランプ4の第1位置A近傍で、該位置Aよりも電線送
出部1から離れた位置に配設される。
【0024】カッター7はナイフ状の固定刃27と可動
刃28からなり、可動刃28を駆動して両刃間に電線2
の後端部を挟み切断する。このカッター7も第2電線ク
ランプ5と同様に第1電線クランプ4の第1位置A近傍
であるが、第1位置Aと第2電線クランプ5との間に配
設される。
【0025】次に、上記製造装置を用いて定尺電線を製
造する方法を図1により説明する。予め、第1電線クラ
ンプ移動手段16の好適な形態である第1電線クランプ
旋回機構17の流体圧シリンダ21を駆動して、ラック
20を図1で右方向へ後退させ、第1電線クランプ4を
電線送出部1の電線通路出口側における第1位置Aに位
置させ、第1電線クランプ4の可動把持部26を固定把
持部25から離隔して開放しておく。
【0026】次に、電線送出部1の一対の無端状ベルト
8、8間に電線2を挟持した後、電線送出部1を駆動し
て電線2を送り出し、その先端部が第1電線クランプ4
の電線通路出口側の第1位置Aに到達したとき、電線送
出部1の駆動を停止する。
【0027】次に前記電線2の先端部を第1電線クラン
プ4の固定把持部25と可動把持部26間の隙間に押し
込み、可動把持部26を固定把持部25へ接近させて、
固定把持部25と可動把持部26間に電線2を挟持して
把持する。
【0028】次に、第1電線クランプ旋回機構17の流
体圧シリンダ21を駆動して、ラック20を図1で左方
向へ前進させ、第1電線クランプ4を第1位置Aから第
2位置Bへ向けて反時計方向へ旋回させようとする力を
作用させる。この状態では、電線送出部1がまだ非駆動
状態(停止状態)にあるので、電線2が送り出されず、
その先端部に一定の引張張力が作用した状態にある。
【0029】次に、上記のような状態で、電線送出部1
を駆動し、エンコーダ11で電線の送り出し長さを計測
しながら、電線2の送り出しを開始する。そうすると、
第1電線クランプ4には、これを電線流体圧シリンダ2
1の流体圧で第1位置Aから第2位置Bへ旋回させよう
とする力が作用しているため、第1電線クランプ4が第
1位置Aから第2位置Bに向けて反時計方向への旋回を
開始する。このようにして、電線2を第1位置Aから第
2位置Bに向けて方向転換させる。このような第1電線
クランプ旋回機構17を用いて第1電線クランプ4を第
1位置Aから第2位置Bまで旋回して移動させると、電
線2を無理なく円滑に方向転換させて、自由弛み部を形
成することができるので好ましい。
【0030】また、第1電線クランプ旋回機構17の駆
動手段として流体圧シリンダ21を使用すると、電線2
を送り出す電線送出部1と第1電線クランプ4を旋回し
て移動させる第1電線クランプ旋回機構17とを同期し
て駆動する必要がないので、駆動制御機構が簡単になる
利点がある。また、第1電線クランプ4の旋回手段とし
てラック20とピニオン歯車19を組み合わせたものを
用いると、第1電線クランプ旋回機構17の構造が簡単
で小型になり、更に、動作も確実になって性能を向上さ
せることができるので好ましい。
【0031】次に、第1電線クランプ4が第2位置Bに
到達したとき、流体圧シリンダ21の駆動、即ち、ラッ
ク20の前進を停止し、第1電線クランプ4を第2位置
Bに配置する。このような状態でも、電線送出部1の駆
動を続行して電線送出部から電線2を送り出し、電線2
に図1に示すようなU形状の自由弛み部6を形成する。
やがて、電線送出部1から送り出される電線2のエンコ
ーダ11による計測長が予め設定された所定の長さに到
達したとき、エンコーダ11から電線送出部1の駆動を
停止させる指令が出され、電線送出部1の駆動、即ち、
電線2の送り出しが停止する。
【0032】次に、前記U形状の自由弛み部6が形成さ
れた電線2の後端部を、前記電線2の先端部を第1電線
クランプ4で把持したときと同様な方法で、第2電線ク
ランプ5で把持する。更に、第2電線クランプ5の近傍
で電線2の後端部をカッター7で切断する。このように
して、電線2をワイヤーハーネスの形成に必要な長さに
切断した定尺電線を製造する。
【0033】本発明の製造装置を用いて定尺電線を製造
すると、自由弛み部6を形成するために従来必要とした
電線方向転換部3の解体作業が不要になり、定尺電線を
製造する作業工程を減らすことが可能になる。従って、
定尺電線の製造に要する手間と時間が軽減され、電線の
製造能率を向上させることができる。
【0034】上記のようにして定尺電線を製造した後
は、第1電線クランプ4を開いて、電線2の先端部を第
1電線クランプ4から外し、この先端部を第1電線クラ
ンプ4の近傍に配置された受け渡しチャック(図示省
略)に把持する。そして、このチャックで先端部と前記
第2電線クランプ5で後端部が把持された定尺電線を、
コンベア等の移送手段で後工程の端子圧着部(図示省
略)へ移行させ、端子圧着部で定尺電線の両端部に端子
を取り付ける。次に、この端子付電線をワイヤーハーネ
スの配線経路に合うように布線治具を用いて布線する等
してワイヤーハーネスを完成する。
【0035】なお、前記電線2の先端部を第1電線クラ
ンプ4から外した後、第1電線クランプ旋回機構17の
流体圧シリンダ21を逆駆動してラック20を後退さ
せ、第1電線クランプ4を第2位置Bから第1位置Aへ
逆旋回して戻し、次の定尺電線の製造に備える。
【0036】前記実施形態の製造装置では、電線2の先
端部を把持した第1電線クランプ4を前記第1位置Aか
ら第2位置Bまで90度旋回させて電線2を90度方向
転換させた後、電線に自由弛み部6を形成するように構
成されているが、電線送出部1の電線送り速度を適宜大
きくして電線2の単位時間当たりの送出量を増大させる
ことにより、第1電線クランプ4が第2位置Bに到達す
る以前から電線2に自由弛み部6の形成を開始するよう
にしてもよい。この場合、第1電線クランプ4が第2位
置Bに到達すると同時に、又は到達前に、自由弛み部6
の形成を終了するようにすることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載された定尺電線の製造装置によると、電線の先端
部を把持した第1電線クランプを第1位置から第2位置
まで移動させて電線を方向転換させ、その方向転換中
に、又は方向転換後、他の工程を経ずに電線に自由弛み
部を形成することが可能になる。これにより、定尺電線
を製造する作業工程が減少すると共に定尺電線の製造に
要する手間と時間が軽減され、電線の製造能率を向上さ
せることができる。また、作業工程が減少するので、設
備が簡単になり、設備費を低減させることができる。
【0038】また、本発明の請求項2に記載された定尺
電線の製造装置によると、第1電線クランプを第1位置
から第2位置まで移動させる際、電線に無理な曲げや捻
りが作用せず、電線を速やかに方向転換させて、これに
自由弛み部を円滑、容易に形成することができ、定尺電
線の製造能率を一段と向上させることができる。
【0039】本発明の請求項3に記載された定尺電線の
製造装置によると、電線を送り出す電線送出部と第1電
線クランプを旋回して移動させる第1電線クランプ旋回
機構とを同期して駆動する必要がなくなるので、本発明
の製造装置の駆動制御機構が簡単になる利点がある。ま
た、第1電線クランプの旋回手段としてラックとピニオ
ン歯車を組み合わせたものを用いるので、第1電線クラ
ンプ旋回機構の構造が簡単で小型になり、更に、動作も
確実になって性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定尺電線の製造装置の概略構成図
である。
【図2】従来の定尺電線の製造装置を示す概要構成図で
ある。
【図3】従来の製造装置で使用する電線方向転換部の構
成部品を示す分解斜視図である。
【図4】従来の製造装置の使用方法を工程順に示すもの
で、(イ)は電線送出部で電線を送り出している状態、
(ロ)は電線方向転換部で電線に90度だけ方向転換さ
せている状態、(ハ)は電線に自由弛み部を形成して先
端部を第1電線クランプで把持した状態、(ニ)は自由
弛み部が形成された電線の後端部を第2電線クランプ5
で把持し、カッターで切断した状態の説明図である。
【符号の説明】
1 電線送出部 2 電線 4 第1電線クランプ 5 第2電線クランプ 6 自由弛み部 7 カッター 8 無端状ベルト 9 ホイール 10 シャフト 11 エンコーダ 16 第1電線クランプ移動手段 17 第1電線クランプ旋回機構 18 旋回アーム 19 ピニオン歯車 20 ラック 21 流体圧シリンダ 22 ピストンロッド 23 流体給排口 24 流体給排口 25 固定把持部 26 可動把持部 27 固定刃 28 可動刃 A 第1位置 B 第2位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を所定の長さ送り出す電線送出部
    と、電線送出部から送り出された電線の先端部を把持す
    る第1電線クランプと、第1電線クランプが電線を把持
    する第1位置とこれより電線の送出方向とは異なる方向
    へ離間した第2位置との間で前記第1電線クランプが往
    復移動可能なように設けられ、電線の先端部を把持した
    第1電線クランプを前記第1位置から第2位置まで移動
    させて、電線送出部から送り出された電線を方向転換さ
    せ、電線に自由弛み部を形成する第1電線クランプ移動
    手段と、自由弛み部が形成された電線の後端部を把持す
    る第2電線クランプと、電線の後端部を切断するカッタ
    ーとを備えた定尺電線の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記第1電線クランプ移動手段は第1電
    線クランプ旋回機構からなることを特徴とする請求項1
    記載の定尺電線の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記第1電線クランプ旋回機構は、第1
    電線クランプを旋回支持する旋回アームと、旋回アーム
    の基部に設けられたピニオン歯車と、ピニオン歯車にか
    み合い、ピニオン歯車を回動させてその中心の回りに第
    1電線クランプを旋回移動させるラックと、ラックをピ
    ニオン歯車の接線方向へ往復直線移動させる流体圧シリ
    ンダとからなることを特徴とする請求項2記載の定尺電
    線の製造装置。
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