JP3988952B1 - 耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦 - Google Patents

耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦 Download PDF

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Abstract

【課題】従来は、尻側の係合突起を尻側端部より頭側内方に孤立して設け、頭側受け部をアンダーラップの裏面より突出する構成とし、係合突起の高さを低くし、成形の簡便化、耐風平板瓦の欠損防止を図る。しかし本発明は、尻側の係合突起が、尻側の係合突起が尻側端部より頭側内方に瓦本体に孤立する構成であるので、係止突起が、葺設時、搬送時、地震時等における外的な衝撃で折損、破壊、等する可能性があり、その耐衝撃性に改良すべき問題を抱えている。
【構成】本発明は、千鳥葺き用のアンダーラップを備えた平板瓦の瓦本体を、センター膨出瓦部と、各フラット瓦部と、半截膨出瓦部とで構成し、センター膨出瓦部の尻側端部に尻側係止片(尻側係止受入れ片)を、またアンダーラップの頭側隅角部に段付形状の頭側係止片(頭係止差込み片)を形成した耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦である。
【選択図】図1

Description

本発明は、地震、台風時において、平板瓦のズレと、飛散を有効に防止できる耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦に関する。
文献(1)は、特開2003−035011の「耐風平板瓦」であり、その要旨は、尻側の係合突起を尻側端部より頭側内方に孤立して設け、頭側受け部をアンダーラップの裏面より突出する構成とし、この係合突起の高さを低く抑えて、成形の簡便化、耐風平板瓦の欠損防止を図ることを意図する。しかし、この文献(1)は、尻側の係合突起が、尻側の係合突起を尻側端部より頭側内方に瓦本体に孤立して突設する構成であり、この係止突起が、葺設時、搬送時、結束時、地震時等における外的な衝撃(衝突、押圧等)で折損(欠損)、破壊、等する可能性があり、その耐衝撃性に改良すべき問題を抱えている。そして、仮に折損等した場合には、葺設時の特徴、又は意図する取扱いの容易化等の特徴が発揮できないこと、無駄となること等の課題が発生する問題がある。
また文献(2)は、特開2002−021256の「棧瓦」であり、その要旨は、下段瓦の尻側に受けた突起部を、フランジ(アンダーラップ)の頭側端部に衝止し、また瓦本体とフランジとの段差面であって、その頭側端部に設けた凸部を、この瓦本体のオーバーラップの頭側端部に設けた凹部に係入する構成であり、所謂、この下段瓦の頭側の隅角部の二面に衝止され、かつ上段瓦の頭側とアンダーラップの二方向の移動を規制し、浮上り及び/又はズレ防止を確実に図ること、施工の容易化と、時間の短縮化を図ること等を意図する。しかし、この文献(2)は、尻側突起部に係合手段がなく、斜め上下に葺き設する瓦相互間の連繋を意図しないので、耐震・耐風機能を備えた棧瓦とは考えられない。
また文献(3)は、特開2004−244829の「耐風瓦およびその葺き上げ方法」であり、その要旨は、平板部にアンダーラップと、オーバーラップを備えた耐風瓦(瓦)であって、この瓦の尻側端部の裏面は引掛けを、またその表面に鉤状突起部をそれぞれ設け、前記オーバーラップの頭側の裏面に係合差込部を形成し、この瓦を千鳥葺した際に、前記鉤状突起部を係合差込部に係止する構成とし、耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の耐風瓦を提供することを意図する。しかし、この文献(3)は、瓦の表面の鉤状突起部に、オーバーラップの裏面の係合差込部を差込む構成であり、瓦の裏面に設けた係合差込部を探しながら、部の表面に鉤状突起部を差込む作業は、大変であり、かつその葺設時間を要する(葺設に手間と要する)。
特開2003−035011 特開2002−021256 特開2004−244829
前述した如く、文献(1)〜文献(3)は、それぞれ前述した構成を採用することから、その意図する特徴は達成できるが、一義的な内容に留まる。従って、前述した課題を抱えている。
上記に鑑み、本発明は、下記の特徴を達成することを意図する。
「1」 平板瓦の表面(流表面)に山形形状の一条〜数条の膨出瓦部(膨出帯形状)を有するタイプにおいては、尻側係止片を、センター膨出瓦部の尻側端部から延設して形成する構成とし、この尻側係止片及び/又はセンター膨出瓦部等の耐衝撃性の向上を図る。
「2」 頭側係止片の裏面を、アンダーラップ裏面より一段下げて形成すれば、尻側係止片の突出寸法を低く成形できること、葺設時の差込の容易化、また結束等の積層時の上側の平板瓦との干渉回避を図ること、又は尻側係止片を肉厚に形成することが可能となり、破損回避等を図ること等を意図する。
「3」 尻側係止片の裏面を、下がりテーパー形状の傾斜面に、また頭側係止片の表面を、上がりテーパー形状の傾斜面にする構成であり、頭側係止片の差込み作業の容易化、屋根葺き時間の短縮化等を図ること、また平板瓦の型抜きの容易化に寄与すること等を意図する。
「4」 平板瓦の表面にセンター膨出瓦部を山形形状に膨出し、また半截膨出瓦部を半截山形形状に膨出し、さらに尻側係止片を角錐形状に突出した構成であって、この平板瓦を全体視した場合に、多数の傾斜面を備えた(多面体の)平板瓦を形成し、この多面体がもつ美的な特性と、反射特性を発揮できる構成を提供する。
「5」 頭側係止片の裏面を、瓦本体の裏面と、略面一に形成することで、軒先の瓦座に、均一に設置できるので、軒先において、その瓦座等の下地基材に安定した姿勢で載置し、適正な瓦勾配と、整然とした軒先の葺設が可能な平板瓦を提供する。
請求項1の発明は、前述の「1」、「2」、「4」の特徴を発揮できる平板瓦を提供することを意図する。またこの尻側係止片の表面の平坦面と、センター膨出瓦部の表面の平坦面を略面一とする。この面一の構造とすることで、葺設の容易化、製作の容易化、取扱いの容易化等に役立つことを意図する。
請求項1は、耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦の瓦本体を、略センターを山形形状に膨出したセンター膨出瓦部と、このセンター膨出瓦部の両側にフラットに形成した各フラット瓦部と、この各フラット瓦部に隣接し、かつ半截山形形状に膨出した半截膨出瓦部とで構成し、
また該瓦本体の一方側の半截膨出瓦部に隣接してアンダーラップを設け、また該瓦本体の他方側の半截膨出瓦部は、オーバーラップとしての役割を備え、
さらに前記瓦本体の尻側端部の表面に水返し突条を、またその裏面に引掛けをそれぞれ
設け、
前記センター膨出瓦部の尻側端部に角錐形状の尻側係止片(尻側係止受入れ片)を、また前記アンダーラップの頭側隅角部に段付形状の頭側係止片(頭係止差込み片)を形成したことを特徴とする耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦であって、
前記センター膨出瓦部の表面と、前記一方側・他方側の半截膨出瓦部の表面とを同じとし、そして、このセンター膨出瓦部の尻側端部に形成した尻側係止片の表面の平坦面と、前記センター膨出瓦部の表面の平坦面とを略面一とする構成としたことを特徴とする耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦である。
請求項2の発明は、前述の「3」の特徴を発揮できる平板瓦を提供することを意図する。
請求項2は、請求項1に記載の耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦であって、この千鳥葺き用の平板瓦に設けたセンター膨出瓦部の尻側端部に角錐形状の尻側係止片を、またこのアンダーラップの頭側隅角部に段付形状の頭側係止片を形成した構成であって、
この尻側係止片の裏面を傾斜面とし、この傾斜面は、先端部(開放側)より基部(センター膨出瓦部との連結部)に向って下がりテーパーに形成し、
また前記段付形状の頭側係止片の表面を傾斜面とし、この傾斜面は、段付端面(頭側端部)のやや内方より段付面に向って上がりテーパーに形成したことを特徴とする耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦である。
請求項1の発明は、耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦の瓦本体を、略センターを山形形状に膨出したセンター膨出瓦部と、センター膨出瓦部の両側にフラットに形成した各フラット瓦部と、各フラット瓦部に隣接し、かつ半截山形形状に膨出した半截膨出瓦部とで構成し、
また瓦本体の一方側の半截膨出瓦部に隣接してアンダーラップを設け、また瓦本体の他方側の半截膨出瓦部は、オーバーラップとしての役割を備え、
さらに瓦本体の尻側端部の表面に水返し突条を、また裏面に引掛けをそれぞれ設け、
センター膨出瓦部の尻側端部に角錐形状の尻側係止片(尻側係止受入れ片)を、またアンダーラップの頭側隅角部に段付形状の頭側係止片(頭係止差込み片)を形成した耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦であって、
センター膨出瓦部の表面と、一方側・他方側の半截膨出瓦部の表面とを同じとし、そして、センター膨出瓦部の尻側端部に形成した尻側係止片の表面の平坦面と、センター膨出瓦部の表面の平坦面とを略面一とする構成としたことを特徴とする耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦である。
従って、請求項1は、下記の特徴がある。
「1」 平板瓦の表面(流表面)に山形形状の一条〜数条の膨出瓦部(膨出帯形状)を有するタイプにおいては、尻側係止片を、センター膨出瓦部の尻側端部から延設して形成する構成とし、この尻側係止片及び/又はセンター膨出瓦部等の耐衝撃性の向上が図れる。
「2」 頭側係止片の裏面を、アンダーラップ裏面より一段下げて形成すれば、尻側係止片の突出寸法を低く成形できること、葺設時の差込の容易化、また結束等の積層時の上側の平板瓦との干渉回避が図れること、又は尻側係止片を肉厚に形成することが可能となり、破損回避等が図れる。
「4」 平板瓦の表面にセンター膨出瓦部を山形形状に膨出し、また半截膨出瓦部を半截山形形状に膨出し、さらに尻側係止片を角錐形状に突出した構成であって、この平板瓦を全体視した場合に、多数の傾斜面を備えた(多面体の)平板瓦を形成し、この多面体がもつ美的な特性と、反射特性を発揮できる。
またこの請求項1は、尻側係止片の表面の平坦面と、センター膨出瓦部の表面の平坦面を略面一とする。この面一の構造とすることで、葺設の容易化、製作の容易化、取扱いの容易化等に役立つこと等の特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦であって、千鳥葺き用の平板瓦に設けたセンター膨出瓦部の尻側端部に角錐形状の尻側係止片を、またアンダーラップの頭側隅角部に段付形状の頭側係止片を形成した構成であって、 尻側係止片の裏面を傾斜面とし、傾斜面は、先端部(開放側)より基部(センター膨出瓦部との連結部)に向って下がりテーパーに形成し、
また段付形状の頭側係止片の表面を傾斜面とし、傾斜面は、段付端面(頭側端部)のやや内方より段付面に向って上がりテーパーに形成した耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦である。
従って、請求項2は、下記の特徴がある。
「3」 尻側係止片の裏面を、下がりテーパー形状の傾斜面に、また頭側係止片の表面を、上がりテーパー形状の傾斜面にする構成であり、頭側係止片の差込み作業の容易化、屋根葺き時間の短縮化等が図れる。また平板瓦の型抜きの容易化に寄与できる。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1は平板瓦の一例を示した平面図、図2は図1に示した平板瓦の背面図、図3は図1に示した平板瓦の正面図、図4は図1に示した平板瓦の底面図、図5−1は図1に示した平板瓦の左側面図、図5−2は図5−1の要部(頭側係止片)の拡大模式図、図6は図1に示した平板瓦の右側面図、図7は図1に示した平板瓦の尻側係止片と、頭側係止片との係止関係を示した拡大斜視図、図8は図1に示した平板瓦の葺設状態を示した縮尺断面図、図9は図1に示した平板瓦の葺設状態を示した尻側から見た俯瞰図である。また図10は平板瓦の他の一例を示した平面図、図11は図10に示した平板瓦の背面図、図12は図10に示した平板瓦の平面図、図13は図10に示した平板瓦の底面図、図14−1は図10に示した平板瓦の左側面図、図14−2は図14−1の要部(頭側係止片)の拡大模式図、図15は図10に示した平板瓦の右側面図、図16は図10に示した平板瓦の尻側係止片と、頭側係止片との係止関係を示した拡大斜視図、図17は図10に示した平板瓦の軒先からの葺設状態を示した縮尺断面図である。
図1〜図9に示した平板瓦の一例を説明すると、1は千鳥葺き用の平板瓦Aの瓦本体で、この瓦本体1は、略センターを山形形状に膨出したセンター膨出瓦部2と、センター膨出瓦部2の両側にフラットに形成した各フラット瓦部3、3(以下、対の場合には、一方を表示する)と、各フラット瓦部3に隣接し、かつ半截山形形状に膨出した半截膨出瓦部4、5とで構成する。
またこの瓦本体1の一方側1aの半截膨出瓦部5に隣接して水返し突条6bを有するアンダーラップ6を設ける。また瓦本体1の他方側1bの半截膨出瓦部4は、オーバーラップ40としての役割を備える構成である。
さらに瓦本体1の尻側100端部100aの表面1−1に水返し突条8を、またその裏面1−2に引掛け10をそれぞれ設ける。
そして、前記センター膨出瓦部2の尻側端部2aに角錐形状の尻側係止片12(尻側係止受入れ片)を、またアンダーラップ6の頭側隅角部6aに段付形状の頭側係止片13(頭係止差込み片)を形成する構成である。この角錐形状の尻側係止片12の裏面12−1は傾斜面12aであり、この傾斜面12aは、先端部(開放側)より基部(センター膨出瓦部の連結部)に向って下がりテーパーに形成する。また段付形状の頭側係止片13の表面13−1を傾斜面13aとし、傾斜面13aは、段付端面(頭側端部)のやや内方(尻側100に向った方向)より段付面に向って上がりテーパーに形状する。このテーパー形状の構造とすることで、葺設の容易化、製作の容易化、僅かであるが軽量化等に役立つものと考えられる(以下同じ)。さらにこの尻側係止片12の表面12−2の平坦面12bと、センター膨出瓦部2の表面2−1の平坦面2bとを略面一とする。この面一の構造とすることで、葺設の容易化、製作の容易化、取扱いの容易化等に役立つものと考えられる(以下同じ)。
図中101は平板瓦1の頭側、102は平板瓦1の平坦部本体を示しており、この平坦部本体102は、瓦本体1のセンター膨出瓦部2及び/又は半截膨出瓦部4、5の尻側端部2aと、この瓦本体1の尻側100の端部100aの表面に設けた水返し突条8との間に形成される箇所を示す。
このような構成を採用する千鳥葺き用の平板瓦Aの尻側係止片12と、頭側係止片13の係止関係を説明しながら、図7、図8を参照し、その葺設状態を説明する。屋根地Rに棧木Cを介して下段の平板瓦Aを葺設する。この下段の平板瓦Aに対して、上段の平板瓦A1を葺設する時に、この下段の平板瓦Aの尻側係止片12に上段の平板瓦A1の頭側係止片13を差込む。そして、この差込みの際に、尻側係止片12の傾斜面12aと、頭側係止片13の傾斜面13aとのスライド差込みで、この上段の平板瓦A1を確実かつ簡易に葺設できる(千鳥葺きできる)。この葺設で、下段の平板瓦Aの平坦部本体102の(オーバーラップ側)上に、上段の平板瓦A1の頭側101が重ね葺きされるが、その重ね寸法(図9に矢印「L」で示す)は、頭側101から尻側100に向った流れ方向の所定の長さとなる(重ね葺き寸法)。また上段の平板瓦A1の頭側101が、下段の平板瓦Aの半截膨出瓦部4の切欠き段部4aに衝止される。
尚、別の上段の平板瓦A2の場合は、この別の上段の平板瓦A2の頭側101が、下段の平板瓦Aのアンダーラップ側の上であって、この平坦部本体102の上に重ね葺きされるが、その重ね寸法(図9に矢印「L1」で示す)は、頭側101から尻側100に向った流れ方向の所定の長さとなる(重ね葺き寸法)。そして、この別の上段の平板瓦A2の頭側101は、下段の平板瓦Aの半截膨出瓦部5の切欠き段部5aに衝止される。また上段の平板瓦A1と、別の上段の平板瓦A2との葺合せは、上段の平板瓦A1のアンダーラップ6に、別の上段の平板瓦A2のオーバーラップ40が被せ葺きされる。
また図10〜図17に示した他の平板瓦の一例を説明すると、この他の平板瓦AAは、基本的には前述の平板瓦Aと同じであり、その相違点を説明する。この例では、センター膨出瓦部2の尻側端部2aに角錐形状の尻側係止片12(尻側係止受入れ片)を、またアンダーラップ6の頭側隅角部6aに段付形状の頭側係止片13(頭係止差込み片)を形成する構成である。この角錐形状の尻側係止片12の裏面12−1は平坦面12cであり、また段付形状の頭側係止片13の表面13−1を平坦面13cとする。さらにこの尻側係止片12の表面12−2の平坦面12bは、センター膨出瓦部2の表面2−1の平坦面2bより僅かに高くすることが望ましいが、必ずしも限定されない。尚、前記平坦面12c、13cは、前述の例の如く、傾斜面12a、13aの場合もあり得る。
そして、この他の平板瓦AAの葺設は、前述の例に準ず。この例の如く、頭側係止片13の裏面13−2が、アンダーラップ6の裏面103と面一になることは、軒先Bの瓦座B1に、均一に設置できるので、軒先Bにおいて、その瓦座B1等の下地基材に安定した姿勢で載置し、適正な瓦勾配と、整然とした軒先Bの葺設が可能な他の平板瓦AAを提供できる。
また、AA1は他の平板瓦AAの上段に葺設される他の上段の平板瓦である。
図1は平板瓦の一例を示した平面図 図2は図1に示した平板瓦の背面図 図3は図1に示した平板瓦の正面図 図4は図1に示した平板瓦の底面図 図5−1は図1に示した平板瓦の左側面図 図5−2は図5−1の要部(頭側係止片)の拡大模式図 図6は図1に示した平板瓦の右側面図 図7は図1に示した平板瓦の尻側係止片と、頭側係止片との係止関係を示した拡大斜視図 図8は図1に示した平板瓦の葺設状態を示した縮尺断面図 図9は図1に示した平板瓦の葺設状態を示した尻側から見た俯瞰図 図10は平板瓦の他の一例を示した平面図 図10は図10に示した平板瓦の背面図 図12は図10に示した平板瓦の平面図、 図13は図10に示した平板瓦の底面図 図14−1は図10に示した平板瓦の左側面図 図14−2は図14−1の要部(頭側係止片)の拡大模式図 図15は図10に示した平板瓦の右側面図 図16は図10に示した平板瓦の尻側係止片と、頭側係止片との係止関係を示した拡大斜視図 図17は図10に示した平板瓦の軒先からの葺設状態を示した縮尺断面図
符号の説明
1 瓦本体
1a 一方側
1b 他方側
1−1 表面
1−2 裏面
100 尻側
100a 端部
101 頭側
102 平坦部本体
103 裏面
2 センター膨出瓦部
2a 尻側端部
2b 平坦面
2−1 表面
3 フラット瓦部
4 半截膨出瓦部
4a 切欠き段部
40 オーバーラップ
5 半截膨出瓦部
5a 切欠き段部
6 アンダーラップ
6a 頭側隅角部
6b 水返し突条
8 水返し突条
10 引掛け
12 尻側係止片
12a 傾斜面
12b 平坦面
12c 平坦面
12−1 裏面
12−2 表面
13 頭側係止片
13a 傾斜面
13c 平坦面
13−1 表面
13−2 裏面
A 平板瓦(下段の平板瓦)
A1 上段の平板瓦
A2 別の上段の平板瓦
AA 他の平板瓦
AA1 他の上段の平板瓦
B 軒先
B1 瓦座
C 棧木
R 屋根地

Claims (2)

  1. 耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦の瓦本体を、略センターを山形形状に膨出したセンター膨出瓦部と、このセンター膨出瓦部の両側にフラットに形成した各フラット瓦部と、この各フラット瓦部に隣接し、かつ半截山形形状に膨出した半截膨出瓦部とで構成し、
    また該瓦本体の一方側の半截膨出瓦部に隣接してアンダーラップを設け、また該瓦本体の他方側の半截膨出瓦部は、オーバーラップとしての役割を備え、
    さらに前記瓦本体の尻側端部の表面に水返し突条を、またその裏面に引掛けをそれぞれ設け、
    前記センター膨出瓦部の尻側端部に角錐形状の尻側係止片(尻側係止受入れ片)を、また前記アンダーラップの頭側隅角部に段付形状の頭側係止片(頭係止差込み片)を形成したことを特徴とする耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦であって、
    前記センター膨出瓦部の表面と、前記一方側・他方側の半截膨出瓦部の表面とを同じ高さとし、このセンター膨出瓦部の尻側端部に形成した尻側係止片の表面の平坦面と、前記センター膨出瓦部の表面の平坦面とを略面一とする構成としたことを特徴とする耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦。
  2. 請求項1に記載の耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦であって、この千鳥葺き用の平板瓦に設けたセンター膨出瓦部の尻側端部に角錐形状の尻側係止片を、またこのアンダーラップの頭側隅角部に段付形状の頭側係止片を形成した構成であって、
    この尻側係止片の裏面を傾斜面とし、この傾斜面は、先端部(開放側)より基部(センター膨出瓦部との連結部)に向って下がりテーパーに形成し、
    また前記段付形状の頭側係止片の表面を傾斜面とし、この傾斜面は、段付端面(頭側端部)のやや内方より段付面に向って上がりテーパーに形成したことを特徴とする耐震・耐風機能を備えた千鳥葺き用の平板瓦。
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