JP3988364B2 - セーフティスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械等の設備の安全柵のドア等のロックを検出するのに使用されるセーフティスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、セーフティスイッチは、工作機械等の設備の安全柵の出入口に取り付けてあり、この出入口を開閉するドアにはセーフティスイッチを作動させるセーフティスイッチ用の操作キーSが取り付けてある。
【0003】
そして、セーフティスイッチには、図7の(1)〜(3)に示すメカニカルロックタイプと図8の(1)〜(3)に示すソレノイドロックタイプとがある。
【0004】
カニカルロックタイプのセーフティスイッチA−1では、図7の(1)、(2)に示すように操作キーSの差し込みによりカム部材41のロックを解除すると共に、カム部材41を回転して、第1のプランジャ42に連結されている第2のプランジャ43を復帰ばね44の付勢力よりヘッド45側に移動させて、この第2のプランジャ43の端部の当接面43Aをプランジャ案内部46より案内壁部47内に引っ込める。
【0005】
このように、第2のプランジャ43が最大に移動した状態になって、スイッチ部48においては、第1のスイッチ部49がオン作動状態になり、また、第2のスイッチ部50がオフ作動状態になり、スイッチ部48が作動したことが確認される。
【0006】
この場合、第3のプランジャ51がロック用ばね52の付勢力により前進して、この第3のプランジャ51が第2のプランジャ43の端部の当接面43Aに当接して、スイッチ部48をオン作動状態でロックする。
【0007】
そして、図7の(3)に示すようにソレノイド53に通電して第4のプランジャ54を引き込み、レバー55をその回動中心Pで回転させて第3のプランジャ51をロック用ばね53に抗して移動させることにより、第2のプランジャ43の端部の当接面43Aから第3のプランジャ51を外し、スイッチ部48のロックを解除する。
【0008】
この場合、第4のプランジャ54の移動により、検出スイッチ部56がスイッチオフの状態になる。したがって、検出スイッチ部56がスイッチオフの状態になるために、ソレノイド53によるロック解除を検出する。
【0009】
また、操作キーSを引き抜くことにより、操作キーSの横材57でカム部材41を引き倒して、このカム部材41を逆回転させる。このカム部材41の逆回転により第2のプランジャ43が復帰ばね44に抗してヘッド57側とは反対側に移動して、この第2のプランジャ43の端部の当接面43Aがプランジャ案内部58に突出する。
【0010】
このためには、スイッチ部48においては、第1のスイッチ部49がオフ作動状態になり、また、第2のスイッチ部50がオン作動状態になる。
【0011】
また、ソレノイドロックタイプのセーフティスイッチB−1では、図8の(1)、(2)に示すように操作キーSの差し込みによりカム部材41のロックを解除すると共に、カム部材41を回転して、第2のプランジャ43が復帰ばね44の付勢力よりヘッド54側に移動して、この第2のプランジャ43の端部の当接面43Aがプランジャ案内部46より案内壁部47内に引っ込む。
【0012】
このように、第2のプランジャ43が最大に移動した状態になって、スイッチ部48においては、第1のスイッチ部49がオン作動状態になり、また、第2のスイッチ部50がオフ作動状態になり、スイッチ部48が作動したことが確認される。この場合、第3のプランジャ51はロック解除用ばね58の付勢力により後退(右方向に移動)して、スイッチ部48がオン作動状態ではロックしていない。
【0013】
そして、図8の(3)に示すようにソレノイド59に通電して第4のプランジャ54を押し出し、レバー55をその回動中心Pで回転させて第3のプランジャ51をロック解除用ばね58に抗して移動させることにより、この第3のプランジャ51が第2のプランジャ43の端部の当接面43Aに当接して、スイッチ部48をオン作動状態でロックする。
【0014】
この場合、第4のプランジャ54の移動により、検出スイッチ部56がスイッチオンの状態になる。したがって、この検出スイッチ部56でソレノイド59によるロックを検出する。
【0015】
また、スイッチ部48をオフ作動させるには、前記操作キーSを引き抜くことにより行われる。すなわち、操作キーSを引き抜くことにより、操作キーSの横材57でカム部材41を引き倒して、このカム部材41を逆回転させる。このカム部材41の逆回転により、このカム部材41に外接している第1のプランジャ42に連結されている第2のプランジャ43が復帰ばね44に抗してヘッド45側とは反対側に移動して、この第2のプランジャ43の端部の当接面43Aがプランジャ案内部46に突出する。
【0016】
このためには、スイッチ部48において、第1のスイッチ部49がオフ作動状態になり、また、第2のスイッチ部50がオン作動状態になる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のセーフティスイッチにあっては、メカニカルロックタイプのものでは、引込み作動タイプ(プルタイプ)のソレノイド53を使用してロック解除を行い、ソレノイドロックタイプのものでは、押込み作動タイプ(プッシュタイプ)のソレノイド59を使用してロックを行うように、メカニカルロックタイプのセーフティスイッチおよびソレノイドロックタイプのセーフティスイッチは、それぞれ専用のソレノイド53、59を使用していてコストが高いという問題点があった。
【0018】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、一種類のアクチュエータだけを用いてメカニカルロックタイプのセーフティスイッチ及びアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチのそれぞれを構成し、コストの低減を図ることを目的にしたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係るセーフティスイッチは、キー挿入口に操作キーを差し込むことによりスイッチ部を作動し、アクチュエータの動作により、前記スイッチ部の作動をロック・アンロックするようにしたロック・アンロック動作手段を備えたセーフティスイッチにおいて、前記アクチュエータの取付け方向を一方向およびこの一方向とは逆向きの他方向にそれぞれ取付け向きを変更することで、前記アクチュエータの動作でロックの解除を行うメカニカルロックタイプのセーフティスイッチと、前記アクチュエータの動作でロックするアクチュエータロックタイプの2種類のセーフティスイッチが得られるように構成するとともに、前記ロック・アンロック動作手段が、前記アクチュエータを、その可動連結部を前記一方向に向けた状態で前記可動連結部を引込み動作させた場合に他方向に移動しつ前記アクチュエータを、その可動連結部を前記一方向とは逆向きの他方向に向けた状態で、前記可動連結部を引込み動作させた場合に一方向に移動する移動体をさらに備え、前記移動体の他方向への移動により前記スイッチ部のロックを解除し、前記移動体の一方向への移動により前記スイッチ部をロックするようにしたものである。
【0021】
かかる構成により、ロック・アンロック作動手段により、引込み作動タイプのアクチュエータの引き込み動作で、メカニカルロックタイプのセーフティスイッチにおけるスイッチ部のロック解除を行い、且つアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチにおけるスイッチ部のロックを行うことができる。
【0022】
このように、引込み作動タイプのアクチュエータだけの一種類を用いてメカニカルロックタイプのセーフティスイッチ及びアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチのそれぞれを構成することができて、コストを低減することができる。
【0023】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るセーフティスイッチは、キー挿入口に操作キーを差し込むことによりスイッチ部を作動し、アクチュエータの動作により、前記スイッチ部の作動をロック・アンロックするようにしたロック・アンロック動作手段を備えたセーフティスイッチにおいて、前記アクチュエータの取付け方向を一方向およびこの一方向とは逆向きの他方向にそれぞれ取付け向きを変更することで、前記アクチュエータの動作でロックの解除を行うメカニカルロックタイプのセーフティスイッチと、前記アクチュエータの動作でロックするアクチュエータロックタイプの2種類のセーフティスイッチが得られるように構成するとともに、前記ロック・アンロック動作手段が、前記アクチュエータを、その可動連結部を前記一方向に向けた状態で前記可動連結部を押込み動作させた場合に一方向に移動しつ、前記アクチュエータを、前記可動連結部を前記一方向とは逆向きの他方向に向けた状態で、前記可動連結部を押込み動作させた場合に他方向に移動する移動体をさらに備え、前記移動体の一方向への移動により前記スイッチ部をロックし、前記移動体の他方向への移動により前記スイッチ部のロックを解除するようにしたものである。
【0025】
かかる構成により、ロック・アンロック作動手段により、押込み作動タイプのアクチュエータの押込み動作で、メカニカルロックタイプのセーフティスイッチにおけるスイッチ部のロック解除を行い、且つアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチにおけるスイッチ部のロックを行うことができる。
【0026】
このように、押込み動作タイプのアクチュエータだけの一種類を用いてメカニカルロックタイプのセーフティスイッチ及びアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチのそれぞれを構成することができて、コストを低減することができる。
【0027】
そして、上記した本発明に係るセーフティスイッチにおいて、スイッチ本体に、可動連結部を一方向に向けた状態、又は可動連結部を一方向とは逆方向の他方向に向けた状態でそれぞれアクチュエータを着脱可能に装着するアクチュエータ装着部を設け、スイッチ本体に移動体を移動可能に設け、この移動体の一端部に、アクチュエータ装着部に装着されたアクチュエータの可動連結部が着脱可能に連結される一方のアクチュエータ連結部を、他端部に、アクチュエータ装着部に装着されたアクチュエータの可動連結部が着脱可能に連結される他方のアクチュエータ連結部をそれぞれ設けたものである。
【0028】
かかる構成により、引込み作動タイプのアクチュエータを、その可動連結部を一方向に向けた状態でアクチュエータ装着部に装着して、その可動連結部を一方のアクチュエータ連結部に着脱可能に連結することで、引込み作動タイプのアクチュエータをメカニカルロックタイプのセーフティスイッチに取り付けることができ、また、引込み作動タイプのアクチュエータを、その可動連結部を他方向に向けた状態でアクチュエータ装着部に装着して、その可動連結部を他方のアクチュエータ連結部に着脱可能に連結することで、引込み作動タイプのアクチュエータをアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチに取り付けることができる。
【0029】
また、押込み作動タイプのアクチュエータを、その可動連結部を一方向に向けた状態でアクチュエータ装着部に装着して、その可動連結部を一方のアクチュエータ連結部に着脱可能に連結することで、押込み作動タイプのアクチュエータをアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチに取り付けることができ、また、押込み作動タイプのアクチュエータを、その可動連結部を他方向に向けた状態でアクチュエータ装着部に装着して、その可動連結部を他方のアクチュエータ連結部に着脱可能に連結することで、押込み作動タイプのアクチュエータをメカニカルロックタイプのセーフティスイッチに取り付けることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1は本発明に係るセーフティスイッチ(メカニカルロックタイプ)であって、引込み作動タイプのソレノイドを用いた場合の構成説明図、図2の(1)は移動体の正面図、図2の(2)は移動体の一部断面した側面図、図4はソレノイドの構成説明図である。
【0032】
本発明に係るメカニカルロックタイプのセーフティスイッチAは、ヘッドA1とスイッチ本体A2とを備えており、スイッチ本体A2には、スイッチ部2と、スイッチ部2をオン作動状態でロックするロック部3と、このロック部3によるロックを解除するアクチュエータであるソレノイド4と、このソレノイド4の作動で移動する移動体5を有するロック・アンロック作動手段と、ソレノイド4を着脱可能に装着するソレノイド装着部37と、ソレノイド4によるロック解除を検出する検出スイッチ部6とが設けてある。
【0033】
ヘッドA1はヘッドケース7を有しており、このヘッドケース7の側面部および上面部にはキー挿入口8が設けてあり、下面部にはプランジャ挿入口9が設けてある。そして、ヘッドケース7内にはカム部材10が回転可能に軸支された状態で収容してある。
【0034】
スイッチ部2は、プランジャ挿入口9に先部が挿入された第1のプランジャ11と、この第1のプランジャ11に連結された第2のプランジャ12と、第1、第2のプランジャ11、12を押し上げて第1のプランジャ11をカム部材10に外接させる復帰ばね13と、ノーマルクローズ形の第1のスイッチ部14とノーマルオープン形の第2のスイッチ部15とを有している。
【0035】
ロック部3は、スイッチ本体A2に設けられたプランジャ案内部16を有しており、このプランジャ案内部16の案内壁部17には第2のプランジャ12の端部12Bが挿入される挿入部18が設けてある。そして、プランジャ案内部16には第3のプランジャ19が移動可能に設けてあり、この第3のプランジャ19にはばね受部20が形成してある。そして、このばね受部20とプランジャ案内部16の端部16Aとの間にロック用ばね21が介装してある。
【0036】
スイッチ本体A2には、レバー22が、その屈曲部を支軸23に回転可能に支承されて設けてあり、このレバー22の一端部はピン24により第3のプランジャ19に連結してある。
【0037】
検出スイッチ部6は、スイッチ本体A2に移動可能に設けられた第4のプランジャ25と、ノーマルオープン形の検出スイッチ部26とを有している。そして、第4のプランジャ25はレバー22の他端部にピン24Aにより連結されている。
【0038】
ソレノイド4は引込み作動タイプ(プル型)のソレノイドであって、このソレノイド4が励磁されることにより引き込まれる可動連結部27を備えており、この可動連結部27は、ソレノイド4のコア(図示せず)に連結された軸部28と、この軸部28の先端部に形成された係合部29とで構成してある。
【0039】
移動体5は、図2の(1)、(2)に示すように移動体本体31を有しており、この移動体本体31の一端側には一方のソレノイド連結部32が、他端部には他方のソレノイド連結部33がそれぞれ設けてあり、一方および他方のソレノイド連結部32、33間がソレノイド収容部34になっている。一方および他方のソレノイド連結部32、33は、ソレノイド4の可動連結部27の軸部28が挿入される溝部35と係合部29が係脱可能に係合する係合凹部36とで構成してある。そして、移動体5は、その一端側で第4のプランジャ25に連結されている。
【0040】
そして、引込み作動タイプのソレノイド4は、図1に示すように、その可動連結部27を一方のソレノイド連結部32に着脱可能に連結して、ソレノイド収容部34内に配置されていて、このソレノイド4はスイッチ本体A2に設けたソレノイド装着部37に着脱可能に固定されている。なお、可動連結部27の一方のソレノイド連結部32への連結は、ソレノイド4の可動連結部27の軸部28を溝部35に挿入し、可動連結部27の係合部29を係合凹部36に係脱可能に係合することで行われる。
【0041】
次に、上記のように構成されたセーフティスイッチAの作動を説明する。
【0042】
操作キーSの差し込みによりカム部材10のロックを解除すると共に、カム部材10を回転して、このカム部材10に外接する第1のプランジャ11に連結されている第2のプランジャ12が復帰ばね13の付勢力よりヘッドA1側に移動して、この第2のプランジャ12の端部の当接面12Aがプランジャ案内部16より案内壁部17側に引っ込む。
【0043】
このようにして、第2のプランジャ12が最大に移動した状態になって、スイッチ部2においては、第1のスイッチ部14がオン作動状態になり、また、第2のスイッチ部15がオフ作動状態になり、スイッチ部2が作動したことが確認される。
【0044】
この場合、ロック部3の第3のプランジャ19がロック用ばね21の付勢力により前進して、この第3のプランジャ19が第2のプランジャ12の端部の当接面12Aに当接して、スイッチ部2をオン作動状態でロックする。
【0045】
そして、ソレノイド4に通電して可動連結部35を引き込み、この可動連結部35に連結された移動体5を図1において上方向(他方向)に移動させる。このために第4のプランジャ25を介してレバー22をその支軸23で構成される回動中心Pで回転させて第3のプランジャ19をロック用ばね21に抗して移動させることにより、第2のプランジャ12の端部の当接面12Aから第3のプランジャ19を外し、スイッチ部2のロックを解除する。
【0046】
この場合、第4のプランジャ25の移動により、検出スイッチ部6がスイッチオフの状態になる。したがって、検出スイッチ部6がスイッチオフの状態になるために、ソレノイド4によるロック解除を検出する。
【0047】
また、スイッチ部2をオフ作動させるには、前記操作キーSを引き抜くことにより行われる。すなわち、操作キーSを引き抜くことにより、操作キーSの横材S−1でカム部材10を引き倒して、このカム部材10を逆回転させる。このカム部材10の逆回転により、このカム部材10に摺接している第1のプランジャ11に連結されている第2のプランジャ12が復帰ばね13に抗してヘッドA1側とは反対側に移動して、この第2のプランジャ12の端部の当接面12Aがプランジャ案内部16に突出する。
【0048】
このためには、スイッチ部2においては、第1のスイッチ部14がオフ作動状態になり、また、第2のスイッチ部15がオン作動状態になる。
【0049】
また、ソレノイドロックタイプのセーフティスイッチBでは、図4に示すようにロック解除用ばね38を第3のプランジャ19のばね受部20とスイッチ本体A2に設けたばね受部39との間に介装して、ロック解除用ばね38のばね力で、第3のプランジャ19を図4において右方向(ロック解除方向)に付勢した構成と、引込み作動タイプのソレノイド4を、その可動連結部27を他方のソレノイド連結部33に着脱可能に連結して、ソレノイド収容部34内に配置して、このソレノイド4をスイッチ本体A2に設けたソレノイド装着部37に着脱可能に固定した構成とが、上記したメカニカルロックタイプのセーフティスイッチAと異なり、他の構成は、メカニカルロックタイプのセーフティスイッチAと同構成であるために、同じ符号を付して説明を省略する。
【0050】
そして、操作キーSの差し込みによりカム部材10のロックを解除すると共に、カム部材10を回転して、このカム部材10に外接する第1のプランジャ11に連結されている第2のプランジャ12が復帰ばね13の付勢力よりヘッドA1側に移動して、この第2のプランジャ12の端部の当接面12Aがプランジャ案内部16より案内壁部17内に引っ込む。
【0051】
このように、第2のプランジャ12が最大に移動した状態になって、スイッチ部2においては、第1のスイッチ部14がオン作動状態になり、また、第2のスイッチ部15がオフ作動状態になり、スイッチ部2が作動したことが確認される。
【0052】
この場合、第3のプランジャ19はロック解除用ばね38の付勢力により後退(右方向に移動)して、スイッチ部2がオン作動状態ではロックしていない。
【0053】
そして、ソレノイド4に通電して可動連結部35を引き込み、この可動連結部27に連結された移動体5を図4において下方向(一方向)に移動させる。このために第4のプランジャ25を介してレバー22をその回動中心Pで時計回り方向に回転させて第3のプランジャ19をロック解除用ばね38に抗して移動させることにより、第2のプランジャ12の端部の当接面12Aに第3のプランジャ19を当接し、スイッチ部2をオン作動状態でロックする。
【0054】
この場合、第4のプランジャ25の移動により、検出スイッチ部6がスイッチオンの状態になる。したがって、この検出スイッチ部6でソレノイド4によるロックを検出する。
【0055】
また、スイッチ部2をオフ作動させるには、前記操作キーSを引き抜くことにより行われる。すなわち、操作キーSを引き抜くことにより、操作キーSの横材S−1でカム部材10を引き倒して、このカム部材10を逆回転させる。このカム部材10の逆回転により、このカム部材10に摺接している第1のプランジャ11に連結されている第2のプランジャ12が復帰ばね13に抗してヘッドA1側とは反対側に移動して、この第2のプランジャ12の端部の当接面12Aがプランジャ案内部16に突出する。
【0056】
このためには、スイッチ部2においては、第1のスイッチ部14がオフ作動状態になり、また、第2のスイッチ部15がオン作動状態になる。
【0057】
また、上記した実施の形態では、ソレノイドに引込み作動タイプのソレノイド4を用いたが、本発明に係るセーフティスイッチでは、ソレノイドに押込み作動タイプのソレノイド4−1を用いてもよい。
【0058】
すなわち、メカニカルロックタイプのセーフティスイッチAの場合には、図5に示すように押込み作動タイプのソレノイド4−1を、その可動連結部27が図5において上方向(他方向)に向けてソレノイド装着部37に装着して、その可動連結部27を移動体5の他方のソレノイド連結部33に連結する。
【0059】
したがって、ロック解除の際に、押込み作動タイプのソレノイド4−1を作動させて移動体5を図5において上方向(他方向)に移動させて、レバー22をその回動支点Pを中心にして反時計回り方向に回転させ、第3のプランジャ19をロック用ばね21に抗して移動させてスイッチ部2のロックを解除する。
【0060】
また、図6に示すように押込み作動タイプのソレノイド4−1を、その可動連結部27を図6において下方向(一方向)に向けてソレノイド装着部37に装着して、その可動連結部27を移動体5の一方のソレノイド連結部32に連結する。
【0061】
したがって、ロックの際に、押込み作動タイプのソレノイド4−1を作動させて移動体5を図6において下方向(一方向)に移動させて、レバー22をその回動支点Pを中心にして時計回り方向に回転させ、第3のプランジャ19をロック解除用ばね21に抗して移動させてスイッチ部2のロックを行う。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るセーフティスイッチによれば、ロック・アンロック手段により、引込み作動タイプのアクチュエータの引き込み動作で、メカニカルロックタイプのセーフティスイッチにおけるスイッチ部のロック解除を行い、且つアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチにおけるスイッチ部のロックを行うことができる。
【0063】
このように、引込み作動タイプのアクチュエータだけの一種類を用いてメカニカルロックタイプのセーフティスイッチ及びアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチのそれぞれを構成することができて、コストを低減させることができる。
【0064】
また、本発明に係るセーフティスイッチによれば、ロック・アンロック手段により、押込み作動タイプのアクチュエータの押込み動作で、メカニカルロックタイプのセーフティスイッチにおけるスイッチ部のロック解除を行い、且つアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチにおけるスイッチ部のロックを行うことができる。
【0065】
このように、押込み動作タイプのアクチュエータだけの一種類を用いてメカニカルロックタイプのセーフティスイッチ及びアクチュエータロックタイプのセーフティスイッチのそれぞれを構成することができて、コスト低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセーフティスイッチ(メカニカルロックタイプ)であって、引込み作動タイプのソレノイドを使用した構成説明図である。
【図2】(1)は移動体の正面図である。
(2)は移動体の一部破断した側面図である。
【図3】ソレノイドの構成説明図である。
【図4】本発明に係るセーフティスイッチ(ソレノイドロックタイプ)であって、引込み作動タイプのソレノイドを使用した構成説明図である。
【図5】本発明に係るセーフティスイッチ(メカニカルロックタイプ)であって、押込み作動タイプのソレノイドを使用した構成説明図である。
【図6】本発明に係るセーフティスイッチ(ソレノイドロックタイプ)であって、押込み作動タイプのソレノイドを使用した構成説明図である。
【図7】(1)〜(3)は従来のセーフティスイッチ(メカニカルロックタイプ)であって、引込みタイプのソレノイドを使用した作動説明図である。
【図8】(1)〜(3)は従来のセーフティスイッチ(ソレノイドロックタイプ)であって、押込みタイプのソレノイドを使用した作動説明図である。
【符号の説明】
A メカニカルロックタイプのセーフティスイッチ
A1 ヘッド
A2 スイッチ本体
B ソレノイド(アクチュエータ)ロックタイプのセーフティスイッチ
S 操作キー
2 スイッチ部
3 ロック部
4 ソレノイド(アクチュエータ)
4−1 ソレノイド(アクチュエータ)
5 移動体(ロック・アンロック作動手段)
6 検出スイッチ部
7 ヘッドケース
8 キー挿入口
9 プランジャ挿入口
10 カム部材
11 第1のプランジャ
12 第2のプランジャ
13 復帰ばね
14 第1のスイッチ部
15 第2のスイッチ部
16 プランジャ案内部
17 案内壁部
18 挿入部
19 第3のプランジャ
20 ばね受部
21 ロック用ばね
22 レバー
23 支軸
24 ピン
24A ピン
25 第4のプランジャ
26 検出スイッチ部
27 可動連結部
28 軸部
29 係合部
31 移動体本体
32 一方のソレノイド連結部
33 他方のソレノイド連結部
34 ソレノイド収容部
35 溝部
36 係合凹部
37 ソレノイド装着部
38 ロック解除用ばね
39 ばね受部

Claims (3)

  1. キー挿入口に操作キーを差し込むことによりスイッチ部を作動し、アクチュエータの動作により、前記スイッチ部の作動をロック・アンロックするようにしたロック・アンロック動作手段を備えたセーフティスイッチにおいて、
    前記アクチュエータの取付け方向を一方向およびこの一方向とは逆向きの他方向にそれぞれ取付け向きを変更することで、前記アクチュエータの動作でロックの解除を行うメカニカルロックタイプのセーフティスイッチと、前記アクチュエータの動作でロックするアクチュエータロックタイプの2種類のセーフティスイッチが得られるように構成するとともに、前記ロック・アンロック動作手段が、前記アクチュエータを、その可動連結部を前記一方向に向けた状態で前記可動連結部を引込み動作させた場合に他方向に移動しつ前記アクチュエータを、その可動連結部を前記一方向とは逆向きの他方向に向けた状態で、前記可動連結部を引込み動作させた場合に一方向に移動する移動体をさらに備え、前記移動体の他方向への移動により前記スイッチ部のロックを解除し、前記移動体の一方向への移動により前記スイッチ部をロックするようにしたことを特徴とするセーフティスイッチ。
  2. キー挿入口に操作キーを差し込むことによりスイッチ部を作動し、アクチュエータの動作により、前記スイッチ部の作動をロック・アンロックするようにしたロック・アンロック動作手段を備えたセーフティスイッチにおいて、
    前記アクチュエータの取付け方向を一方向およびこの一方向とは逆向きの他方向にそれぞれ取付け向きを変更することで、前記アクチュエータの動作でロックの解除を行うメカニカルロックタイプのセーフティスイッチと、前記アクチュエータの動作でロックするアクチュエータロックタイプの2種類のセーフティスイッチが得られるように構成するとともに、前記ロック・アンロック動作手段が、前記アクチュエータを、その可動連結部を前記一方向に向けた状態で前記可動連結部を押込み動作させた場合に一方向に移動しつ、前記アクチュエータを、前記可動連結部を前記一方向とは逆向きの他方向に向けた状態で、前記可動連結部を押込み動作させた場合に他方向に移動する移動体をさらに備え、前記移動体の一方向への移動により前記スイッチ部をロックし、前記移動体の他方向への移動により前記スイッチ部のロックを解除するようにしたことを特徴とするセーフティスイッチ。
  3. スイッチ本体に、前記可動連結部を一方向に向けた状態、又は前記可動連結部を一方向とは逆方向の他方向に向けた状態でそれぞれ前記アクチュエータを着脱可能に装着するアクチュエータ装着部を設け、
    前記スイッチ本体に前記移動体を移動可能に設け、この移動体の一端部に、前記アクチュエータ装着部に装着された前記アクチュエータの前記可動連結部が着脱可能に連結される一方のアクチュエータ連結部を設けると共に、前記移動体の他端部に、前記アクチュエータ装着部に装着された前記アクチュエータの前記可動連結部が着脱可能に連結される他方のアクチュエータ連結部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のセーフティスイッチ。
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