JP3987488B2 - N−ホスホノメチルグリシンの回収方法 - Google Patents

N−ホスホノメチルグリシンの回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3987488B2
JP3987488B2 JP2003507107A JP2003507107A JP3987488B2 JP 3987488 B2 JP3987488 B2 JP 3987488B2 JP 2003507107 A JP2003507107 A JP 2003507107A JP 2003507107 A JP2003507107 A JP 2003507107A JP 3987488 B2 JP3987488 B2 JP 3987488B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphonomethylglycine
mixture
residue
membrane
separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003507107A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004535438A (ja
JP2004535438A5 (ja
Inventor
ファンデンメルシュ,フグエス
フォス,ハルトヴィッヒ
オルステン,シュテファン
ヴルフ,クリスティアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2004535438A publication Critical patent/JP2004535438A/ja
Publication of JP2004535438A5 publication Critical patent/JP2004535438A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3987488B2 publication Critical patent/JP3987488B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/3804Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)] not used, see subgroups
    • C07F9/3808Acyclic saturated acids which can have further substituents on alkyl
    • C07F9/3813N-Phosphonomethylglycine; Salts or complexes thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

本発明は、N−ホスホノメチルグリシン、塩化物の塩、及び任意に有機不純物を含む水性混合物から、N−ホスホノメチルグリシンを回収する方法に関する。
N−ホスホノメチルグリシン(グリホセート(glyphosate))は、広く使用されている総合的な除草剤である。ホスホノメチルグリシンを製造する方法としては多くの方法が知られている。最も慣用的な製造法の一つにおいては、最終段階で、ホスホノメチルイミノ二酢酸又はその塩を、空気、酸素又は過酸化水素を用いて触媒存在下に酸化する。酸化は、一般に、触媒として、炭素、モリブデン塩又はバナジウム塩、白金、ロジウム又はパラジウム等を用いて水性媒体中で行われる。N−ホスホノメチルグリシンに加えて、二酸化炭素及びホルムアルデヒドが、ここでは形成される。この種の方法は、特許文献1及び特許文献2に記載されている。
従って、反応混合物、及び晶析により反応混合物からN−ホスホノメチルグリシンの回収後に得られる母液の両方が、発癌性として知られるホルムアルデヒドを含んでいる。このため、特許文献3には、10〜1000nmの孔径を有する選択膜を用いる分離方法によりホルムアルデヒドを除去することが提案されている。ここではホルムアルデヒドは透過物で除去される。
特許文献4には、下記の式IIa:
Figure 0003987488
[但し、Xが、特にCNを表す。]
で表されるヘキサヒドロトリアジン誘導体を、式:P(OCOR[但し、Rが、特にフェニルを表す。]で表されるトリアシルホスフィットと反応させ、そして得られた生成物を加水分解する、N−ホスホノメチルグリシンの製造方法が開示されている。N−ホスホノメチルグリシンはpH0.5〜2において晶析により反応混合物から回収される。母液は、ホスホノメチルイミノ二酢酸の酸化で得られる母液とは完全に異なる組成を有する。それは、さらにかなりの量のN−ホスホノメチルグリシン、少量のアミノメチルホスホン酸、グリシン及びビス(ホスホノメチル)グリシン、及び大量の塩化物の塩を含んでいる。重要な物質の損失を最小にし、また廃水による汚染を最小にすることが望まれる。
US3950402 US3969398 IT1281094 PCT/EP02/13162
このため、本発明は、N−ホスホノメチルグリシン、アンモニウム塩、及びアルカリ金属若しくはハロゲン化アルカリ土類金属塩、さらに任意に溶解状態の有機不純物を含む水性混合物から、N−ホスホノメチルグリシンを回収する経済的な方法を獲得する目的でなされている。同時に、この方法は、できるだけ完全にN−ホスホノメチルグリシンを回収し、且つできるだけ完全にアンモニア塩に含まれるアンモニアを回収することを可能にするものである。
驚くべきことに、今、上記目的が、上記水性混合物を、選択ナノろ過膜を用いる圧力駆動分離法(pressure-driven separation process)で分離させることにより達成されることを見出した。
このため、本発明者は、N−ホスホノメチルグリシン、ハロゲン化アンモニウム、及びハロゲン化アルカリ金属若しくはハロゲン化アルカリ土類金属、さらに任意に、溶解状態の有機不純物を含む水性混合物から、N−ホスホノメチルグリシンを回収する方法であって、
(a)混合物のpHを2〜8の範囲の値に調節する工程、
(b)選択ナノろ過膜で混合物の分離を行い、N−ホスホノメチルグリシンがより多く且つハロゲン化物がより少ない残留物(retentate)、及びハロゲン化物がより多く且つN−ホスホノメチルグリシンがより少ない透過物(permeate)を得る工程、そして
(c)N−ホスホノメチルグリシンを、所望により残留物から、回収する工程、
を行うことを特徴とする回収方法。
N−ホスホノメチルグリシンは、pHとの関係で、異なるイオン形態で存在し得る。これらの全ての形態が、本発明に包含される。
出発材料として使用される混合物は、水性(水溶性)混合物である。それは、小さな割合、特に10質量%以下の水と相溶性の溶剤、例えばモノ又はポリアルコール(例、メタノール、エタノール、イソプロパノール、グリコール、1,2−又は1,3−プロパンジオール等)、アセトン、ジオキサン又はテトラヒドロフランを含んでいる。
混合物は、N−ホスホノメチルグリシンの質量に対して、過剰のハロゲン化アンモニウム、及びハロゲン化アルカリ金属又はハロゲン化アルカリ土類金属を含んでいる。ハロゲン化アンモニウムは、NHHalに加えて、1〜3個の、C〜C−アルキル又はベンジル基で置換されたハロゲン化アンモニウム(例、メチル−、ジメチル−、トリメチル−、トリブチル−又はベンジル−アンモニウム)を意味すると理解すべきである。好ましいハロゲン化アルカリ金属又はハロゲン化アルカリ土類金属は、ハロゲン化ナトリウム、ハロゲン化カリウム及びハロゲン化カルシウムである。ハロゲン化物として塩化物が好ましい。ハロゲン化物の量は、混合物総量に対して、一般に、少なくとも8質量%、特に少なくとも10質量%、なかでも少なくとも12質量%である。N−ホスホノメチルグリシンの量は、一般に、4質量%未満、特に3質量%未満であり、特に0.5〜3質量%が好ましい。
好ましい態様によれば、混合物は、下記のN−ホスホノメチルグリシンの製造、即ち下記の式II:
Figure 0003987488
[但し、Xが、CN、又はCONRを表し、
及びRが、同一でも異なっていても良く、H又はC〜C−アルキルを表す。]
で表されるヘキサヒドロトリアジン誘導体を、
式III:
Figure 0003987488
[但し、基Rが、同一でも異なっていても良く、C〜C18−アルキル、又はC〜C−アルキル、NO又はOC〜C−アルキルで置換されていても良いアリールを表す。]
で表されるトリアシルホスフィットと反応させ、そして得られた生成物をハロゲン化水素酸で加水分解する、N−ホスホノメチルグリシンの製造に由来している。反応は溶剤があっても無くても行うことができる。不活性な有機溶剤が使用されることが好ましく、特にハロゲン化炭化水素、例えば1,2−ジクロロエタンを使用することが好ましい。反応成分は、実質的に化学量論量で使用することが便宜である。反応温度は、一般に−10℃〜140℃の範囲である。
その後、酸性加水分解が行われ、ハロゲン化水素酸、例えば塩化水素が特に使用される。塩化水素を用いると、その後、本発明の方法の出発材料として使用される水性混合物に、塩化アンモニウムが含まれる。
酸は、一般に、過剰で、特に少なくとも2当量の量で使用される。加水分解を行う温度は、一般に10〜180℃の範囲である。
過剰の酸を用いる加水分解で得られるホスホノメチルグリシンは水相に溶解される。加水分解で形成されるカルボン酸RCOOHは一般に沈殿し、慣用法で分離される。
ホスホノメチルグリシンは、水相を0.5〜2.0の範囲のpHに調節することにより沈殿させることができ、慣用法で回収される。pHの調節はアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、特にNaOH又はKOHの添加により行われる。
ホスホノメチルグリシンの回収後に残る混合物は、本発明の方法のための出発材料として使用される。それが有機溶剤を含んでいる場合、これは蒸留により混合物から実質的に除去される。混合物は実質的に以下の組成(それぞれ混合物総量に対する量)を有する水性混合物である:
0.5〜3質量%、特に0.5〜2.5質量%のN−ホスホノメチルグリシン、
0.01〜0.5質量%のアミノメチルホスホン酸、
0.1〜0.4質量%のグリシン、
0.2〜0.8質量%のビス(ホスホノメチル)グリシン、
10〜25質量%、特に12〜20質量%のハロゲン化アンモニウム/ハロゲン化アルカリ金属又はハロゲン化アルカリ土類金属。
式IIのヘキサヒドロトリアジンを介してN−ホスホノメチルグリシンを製造する方法は、PCT/EP00/13162に詳細に記載されている。この出願の内容はまた参照により本願に含まれている。
本発明の方法の工程(a)において、水性混合物を2〜8、好ましくは2.5〜6.5そして特に4〜5のpHに調節する。この調節は、適当な酸又は塩基、例えば塩化水素、硫酸、リン酸、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを用いて行われる。
本発明の方法における工程(b)において、混合物は、その後、選択ナノろ過膜での分離に付される。ナノろ過は、超ろ過及び逆浸透の様な、膜の一方の側から正浸透圧を用いる圧力駆動膜分離法を意味すると理解される。この正浸透圧は、処理すべき溶液の浸透圧を超える圧である(ここで浸透圧は特に膜の残留挙動により決定される)。ナノろ過膜は、機械的理由のために、膜と同じ材料又は異なる材料で作製された支持体である、単層又は複層構造に取り付けられる。分離層は、有機ポリマー、セラミック、金属又はカーボンから構成することができる。屡々、架橋された芳香族ポリアミドから作製された膜が使用される。本発明の好ましい膜は、アニオン基、例えばスルホン酸基を有し、そしてこのため負の電荷を示す。適当なナノろ過膜は当該技術者には公知であり、市販品として入手可能である。その例としては、Desal−5膜(Desalination Systems,Escondido、USA社製);NF膜(Filmtec Corp., Minneapolis社製,USA)、例えばNF70、NF50、NF40及びNF40HF;SU600膜(東レ(株)製、日本);及びNTR膜(Nitto Electric(株)製、日本)、例えばNTR7450膜及びNTR7250膜;参照WO96/33005を挙げることができる。
本発明の好ましい膜は、50〜1000D、好ましくは100〜500Dの範囲の分離限界を有する。
実際、ナノろ過膜は「膜モジュール」(膜ユニット)に組み込まれる。本発明の方法の温度、圧力条件で機械的に安定である全てのモジュール構造がここでは適当である。例えば、平面状、管状、多溝素子、毛細管又巻き構造が好適である。適当な態様は市販されている。
工程(b)を行う温度は、臨界的ではない。一般に、温度は、膜への損傷が起こらないように選ばれる。このため、ポリマー膜の場合、本方法は便宜上50℃未満の温度で行われる。しかしながら、セラミック又は金属膜は、より高い温度でも使用することができる。
工程(b)は、圧力駆動分離方法である。従って、分離のための駆動力は、膜面の圧力差であり、それは使用される混合物の浸透圧より大きくなければならない。便宜上、この方法は、滞留物側と透過物側の間の膜透過圧力が30〜100バールの条件で行われる。
膜の送り側での濃度の偏り及び結晶化成分の沈着を避けるために、供給溶液は、一般にクロスフロー(crossflow)で膜を通過させる。残留物は、ここで少なくともその一部が再循環される。好ましくは、この方法は、供給溶液の通過速度が0.1〜5m/秒の範囲で行われる。通過速度は、モジュールの構造に依存して変化するが、また当該技術者により簡単に決定することができる。
工程(b)により、使用される混合物の、供給溶液に比べてN−ホスホノメチルグリシンが多い残留物(レテンテート)、及びハロゲン化アンモニウム、ハロゲン化アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属が多い透過物への分離が行われる。このため、驚くべきことに、N−ホスホノメチルグリシンと上述のハロゲン化物の分離が可能となる。但し、分離すべき成分の分子量差は非常に大きいとは言えないし、N−ホスホノメチルグリシンは塩の形で定量的に存在しているとは言えない。
本発明の方法の工程(b)は、N−ホスホノメチルグリシンの所望の回収程度及びハロゲン化物の所望の消耗(減少)程度にもよるが、異なる態様での実現が可能である。従って、工程(b)は、N−ホスホノメチルグリシンの多い残留物とハロゲン化物の多い透過物とが得られる純粋な濃縮段階として行うことができる。ここで、膜の残留物側のハロゲン化物の消耗は、浸透圧により限定される。
残留物中のハロゲン化物の連続的消耗を望む場合、濃縮段階に続いて少なくとも一つのダイアフィルトレーション(diafiltration)が行われる。この目的のために、透過物を分離した時と丁度同量の水を濃縮段階の残留物に供給される。その後希釈された残留物は、ダイアフィルトレーション段階に送られ、このダイアフィルトレーション段階は上記と同条件下で、同じ膜を用いて行われる。こうして、ハロゲン化物が消耗した残留物が得られ、これは、所望により別の工程、例えば水の蒸留除去により濃縮することができる。
ハロゲン化物の高い消耗(減少)を得るため、工程(b)も純粋なダイアフィルトレーションとして行うことも可能である。ここでは、工程(a)で得られた溶液を、上述のように分離し、しかしながら、その場合、透過物として分離した時と同量の水が残留物に給送される。N−ホスホノメチルグリシンの回収のために、例えば蒸留又は逆浸透により水を除去することによって濃縮された残留物が得られる。
純粋な濃縮、次のダイアフィルトレーション付きの濃縮及び純粋なダイアフィルトレーションの全てが、一段階又は多数段階で行うことができる。多数段階手順において、前の段階の透過物が次の段階に供給され、そして次の段階の残留物が、前段階の供給溶液に供給される。ここで、個々の段階は、同じ又は異なる膜を具備し得る。多数段階手順で、N−ホスホノメチルグリシン又はその塩のより良好な残留物が達成される。
工程(b)の後に得られる残留物は、それ自体、さらに使用することができる。濃度及び純度によるが、それは濃縮又は精製され、或いは処分され得る。しかしながら、一般に、残留物は、その中に含まれるN−ホスホノメチルグリシンの回収のために工程(c)のようにさらに処理される。
本発明の方法の工程(b)を、以下に説明する:
混合物の連続的分離のために、供給溶液Fを膜の位置が定められているハウジングを有する膜ユニットMへ、クロスフロー法で供給する。供給溶液Fは膜に流れ、残留物Rは除去される。所望により、残留物Rの一部が戻される。透過物Pは除去される。
バッチ式分離法において、供給溶液Fは循環容器に供給される。供給溶液Fは、クロスフロー手順で上述の膜ユニットMに供給される。膜上で、循環容器に戻される残留物、及び除去される透過物Pへの分離が起こる。このようにして、供給溶液Fの濃縮が起こる。
膜ユニットM1の濃縮段階及び次の膜ユニットM2のダイアフィルトレーション段階において混合物の分離が起こる。濃縮段階は、上述のように操作される。残留物は水で希釈され、ダイアフィルトレーション段階M2に供給される。これは上述のように同様に操作される。残留物R、より高度に濃縮された透過物P1、及び濃縮程度の小さい透過物P2への分離が、最終的に得られる。
純粋なダイアフィルトレーションとしての工程(b)の実施がなされる。供給溶液Fは、水で希釈した後、膜ユニットMに供給され、上述のように分離される。
3段階分離法において、3個の膜ユニットM1、M2及びM3が設けられており、膜を備えている。膜ユニットの数は所望により増やすことができる。
供給溶液Fは、クロスフロー手順で第1の膜ユニットM1に供給される。残留物R1及び透過物P1への分離が起こる。残留物R1はその一部は放出され、また一部は供給溶液に戻される。透過物P1は、クロスフロー手順で第2の膜ユニットM2に供給される。残留物R2及び透過物P2への分離が起こる。残留物R2は、供給溶液Fに供給される。所望により、残留物R2の一部は膜ユニットM2の供給溶液に戻される。透過物P2は、クロスフロー手順により第3の膜ユニットM3に供給される。分離で得られた残留物R3は、膜ユニットM2の供給部に供給される。所望により、残留物R3の一部は膜ユニットM3の供給溶液に戻される。透過物P3は放出される。
本発明の方法の工程(c)において、工程(b)で得られる残留物からN−ホスホノメチルグリシンの回収が行われる。この目的のために、残留物のpHは、酸(例、塩酸又は硫酸)の添加により、0.5〜2.0,特に0.8〜1.5に調節される。所望により、残留物は、例えば蒸留又は逆浸透により濃縮される。できるだけ完全にホスホノメチルグリシンを沈殿させるために沈殿助剤を添加することも可能である。使用される沈殿助剤としては、水混和性溶剤、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン等が好ましい。溶剤は母液から蒸留により回収し、再利用することができる。
ホスホノメチルグリシンは、結晶の形で得られる。それは、慣用法、例えばろ過により回収することができる。
工程(b)で得られる透過物は、処分されるか、或いは別の処理に送られる。好ましくは、それを、強塩基を用いてアルカリ性(例、pH13−14)にして、透過物に含まれるハロゲン化アンモニウムからアンモニア又は対応するアミンを回収する。好適な塩基としては、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化カルシウムを挙げることができる。このようにして遊離したアンモニアは、例えば、蒸留又は不活性ガス(例、空気又は窒素)を用いたストリッピングにより回収される。
本発明の方法又はそこで採用される各段階は、連続法で行っても、バッチ法で行っても、半バッチ法で行ってもよい。
本発明の方法の利点は、N−ホスホノメチルグリシンの濃縮、そして製造における収率の増加にある。さらに、廃水から穀物保護成分の分離を達成することができる。最後に、出発混合物に含まれる塩化物の分離を行い、これによりハロゲン化アンモニウムからアンモニアのより簡単な回収が可能となる。
以下の実施例により本発明を説明するが、これらに限定されるものではない。
実施例1
テフロン(登録商標)ブレード攪拌器及び還流冷却器を備えた2Lの撹拌フラスコに、284gの安息香酸アンモニウムを先ず1000mlの1,2−ジクロロエタン中に導入し、そして91.5gの三塩化リンを、窒素雰囲気下、30分間に亘って滴下した。滴下中、温度は36℃の最大値まで上昇した。その後撹拌を25〜36℃で30分間続けた。反応混合物を圧力吸引フィルタを通してろ過し、ろ過ケーキを、窒素雰囲気下、各回、500gのジクロロエタンで2回洗浄した(2054gのろ過物)。
テフロン(登録商標)ブレード攪拌器及び還流冷却器を備えた2Lの撹拌フラスコに、室温で、ろ過物を導入し、そしてヘキサヒドロトリアジンIIa(X=CN、45.54g)を加えた。撹拌しながら、混合物を、30分間で80℃に加熱し、80℃で30分間撹拌した。溶液を冷却し、これに続いて直ちに加水分解した。
このため、使用される物質を、130℃、8バールで計量し、予め接続された静的混合機を有する管型反応器(容量約600ml)に導入した(前段からの1265g/hのジクロロエタン溶液、207g/hの20%濃度HCl)。滞留時間は30分であった。初めの流出物は廃棄した。さらなる処理のために、得られる2相混合物を60分間集めた。その2相を60℃で分離し、水相を各回100gのジクロロエタンで2回抽出した。
テフロン(登録商標)ブレード攪拌器を備えた丸底フラスコにおいて、水相になお含まれているジクロロエタンを、窒素中を1時間通過させることにより、まずストリッピングを行った。pHは、その後40〜60℃で15分に亘り、50%濃度水酸化ナトリウム溶液を用いてpH=1.0に調節された。得られた懸濁液を40℃で3時間撹拌し、室温まで冷却し、沈殿生成物を吸引ろ過し、次いで150gの氷水で洗浄した。得られた固体は、70℃、50ミリバールで16時間乾燥した。
収率:54.6gのホスホノメチルグリシン(HPLCによる純度96.2%)。PClに対して80%の収率。
晶析した母液は下記の組成を有する:
2.10質量%のN−ホスホノメチルグリシン
0.10質量%のアミノエチルホスホン酸
0.20質量%のグリシン
0.45質量%のビス(ホスホノメチル)グリシン
16.70質量%のNaCl/NHCl。
次いで、母液のpHを50%濃度NaOHを用いて4に調節した。その後、母液を、撹拌受圧器でバッチ式で濃縮した。撹拌受圧器は、ナノフィルトレーション(タイプDesal 5 DK、Desal−Osmotics社製)を備えている。平均透過物流率(mean specific permeate flow)は5.29kg/mhであった。99.22%のN−ホスホノメチルグリシンの残留物及び86.26%の塩化物塩の消耗が得られた。結果を下記の表1にまとめる。
Figure 0003987488
N−ホスホノメチルグリシンの回収のために、50.0gの残留物及び30.0gの水を、テフロン(登録商標)ブレード攪拌器を備えた250mlの丸底フラスコに導入した。14.24gの20%濃度HClを、40℃で、10分間これに滴下し、1.3のpHに達した。得られた懸濁液を40℃でさらに3時間撹拌し、その後室温に冷却した。沈殿したホスホノメチルグリシンを吸引ろ過し、20gの水で洗浄した。固体を70℃、50ミリバールで16時間乾燥した。
収率:4.10gの固体(53%の回収率に対応する94.7%のホスホノメチルグリシンを含む)。
分析: NaCl:0.0%
ホスホノメチルグリシン94.7%(HPLC)
母液: 106.8gの溶液
実施例2
実施例1と同様にして得た母液のバッチ式2段階濃縮
母液のpHを実施例1と同様に4に調節した。その後、母液を、実施例1と同じタイプの同じ膜を備えた撹拌受圧器においてバッチ式で濃縮した。条件は実施例1に記載通りである。透過物を同じ膜を備えた同じタイプの別の撹拌受圧器に供給し、濃縮した。濃縮を40℃、40バールで行った。平均透過物流率は25.70kg/mhであった。両方のナノろ過段階で計算されたN−ホスホノメチルグリシンの残留物は99.99%で、そして塩化物塩の消耗は77.82%であった。結果を下記の表2にまとめる。
Figure 0003987488

Claims (13)

  1. N−ホスホノメチルグリシン、ハロゲン化アンモニウム、及びハロゲン化アルカリ金属若しくはハロゲン化アルカリ土類金属、さらに任意に、溶解状態の有機不純物を含む水性混合物から、N−ホスホノメチルグリシンを回収する方法であって、
    (a)混合物のpHを2〜8の範囲の値に調節する工程、
    (b)選択ナノろ過膜で混合物の分離を行い、N−ホスホノメチルグリシンがより多く、ハロゲン化物がより少ない残留物、及びハロゲン化物がより多く、N−ホスホノメチルグリシンがより少ない透過物を得る工程、そして
    (c)N−ホスホノメチルグリシンを残留物から回収する工程、
    を行うことを特徴とする回収方法。
  2. 混合物が、下記のN−ホスホノメチルグリシンの製造、即ち下記の式II:
    Figure 0003987488
    [但し、Xが、CN、又はCONRを表し、
    及びRが、同一でも異なっていても良く、H又はC〜C−アルキルを表す。]
    で表されるトリアジンを、
    式III:
    Figure 0003987488
    [但し、基Rが、C〜C18−アルキル、又はC〜C−アルキル、NO又はOC〜C−アルキルで置換されていても良いアリールを表す。]
    で表されるトリアシルホスフィットと反応させ、そして得られた生成物をハロゲン化水素酸で加水分解する製造、に由来している請求項1に記載の方法。
  3. 式IIのトリアジンと式IIIのトリアシルホスフィットとの反応、得られた生成物の塩酸を用いた加水分解、及びpH0.5〜2でのN−ホスホノメチルグリシン分離の後に、母液として得られる混合物を使用する請求項2に記載の方法。
  4. 混合物が、0.5〜3質量%のN−ホスホノメチルグリシン及び10〜25質量%の塩化物の塩を含んでいる請求項3に記載の方法。
  5. 混合物のpHが、2.5〜6.5の範囲の値に調節される請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 工程(b)で、50〜1000Dの範囲の分離限界を有する膜を使用する請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 膜が、100〜500Dの範囲の分離限界を有する請求項6に記載の方法。
  8. 工程(b)における混合物の分離を、残留物側と透過物側との間の膜透過圧力を30〜100バールの範囲にして行う請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 工程(b)における混合物の分離を、0.1〜5m/秒の範囲の流速で行う請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 工程(b)における分離を、透過物を供給溶液としてある段階から次の段階に供給することにより、多段階で行う請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 第2段階或いはさらなる段階での残留物を、少なくとも一部、第1の又は前の段階に供給する請求項10に記載の方法。
  12. 工程(b)で得られる残留物を、少なくとも一つのダイアフィルトレーション工程に付す請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 透過物を、ハロゲン化アンモニウムに含まれるアンモニア又はアミンを遊離させるために、強塩基で処理する請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
JP2003507107A 2001-06-22 2002-06-21 N−ホスホノメチルグリシンの回収方法 Expired - Fee Related JP3987488B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10130136A DE10130136A1 (de) 2001-06-22 2001-06-22 Verfahren zur Gewinnung von N-Phosphonomethylglycin
PCT/EP2002/006903 WO2003000704A2 (de) 2001-06-22 2002-06-21 Verfahren zur gewinnung von n-phosphonomethylglycin

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004535438A JP2004535438A (ja) 2004-11-25
JP2004535438A5 JP2004535438A5 (ja) 2006-01-05
JP3987488B2 true JP3987488B2 (ja) 2007-10-10

Family

ID=7689074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003507107A Expired - Fee Related JP3987488B2 (ja) 2001-06-22 2002-06-21 N−ホスホノメチルグリシンの回収方法

Country Status (23)

Country Link
US (1) US7071354B2 (ja)
EP (1) EP1401846B1 (ja)
JP (1) JP3987488B2 (ja)
KR (1) KR100859383B1 (ja)
CN (1) CN1257909C (ja)
AR (1) AR034597A1 (ja)
AT (1) ATE284890T1 (ja)
AU (1) AU2002321099B2 (ja)
BR (1) BR0210569B1 (ja)
CA (1) CA2451507C (ja)
DE (2) DE10130136A1 (ja)
DK (1) DK1401846T3 (ja)
ES (1) ES2233846T3 (ja)
IL (2) IL159072A0 (ja)
IN (1) IN2003CH02042A (ja)
MX (1) MX234329B (ja)
NZ (1) NZ530049A (ja)
PT (1) PT1401846E (ja)
RU (1) RU2274641C2 (ja)
SI (1) SI1401846T1 (ja)
TW (1) TW575579B (ja)
WO (1) WO2003000704A2 (ja)
ZA (1) ZA200400433B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AR039201A1 (es) * 2003-03-28 2005-02-09 Atanor S A Procedimiento para purificar soluciones de glifosato mediante nanofiltracion
TW200538459A (en) * 2004-05-21 2005-12-01 Dow Agrosciences Llc Purification of n-(phosphonomethyl)glycine
EP1886976A1 (en) 2006-08-09 2008-02-13 Thermphos Trading GmbH Method of scale inhibition
US7771494B2 (en) * 2007-01-31 2010-08-10 Monsanto Technology Llc Process for selective removal of water and impurities from N-(phosphonomethyl)glycine
EP2090646A1 (en) 2008-01-22 2009-08-19 Thermphos Trading GmbH Surface treatment composition containing phosphonic acid compounds
EP2082991A1 (en) 2008-01-22 2009-07-29 Thermphos Trading GmbH Method of Water Treatment
CN102459091B (zh) * 2009-05-18 2014-06-18 孟山都技术公司 含水废物流中磷有用成分和盐杂质的回收
KR200453576Y1 (ko) * 2011-03-14 2011-05-17 이상호 라이트 박스

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3950402A (en) * 1972-05-31 1976-04-13 Monsanto Company Process for producing N-phosphonomethyl glycine
US3969398A (en) * 1974-05-01 1976-07-13 Monsanto Company Process for producing N-phosphonomethyl glycine
RO65811A (fr) 1974-06-26 1979-07-15 Budapesti Vegyimuevek Procede pour obtenir du n-phosphonombethyl-glycine
HU184601B (en) * 1979-07-09 1984-09-28 Alkaloida Vegyeszeti Gyar Process for producing n-/phosphono-methyl/-glycine
PL159424B1 (pl) * 1989-04-18 1992-12-31 Sposób wytwarzania N-fosfonometyloglicyny PL
EP0806428B1 (en) 1994-11-09 2003-01-29 Showa Denko Kabushiki Kaisha Method for isolating N-phosphonomethylglycine
US5587083A (en) 1995-04-17 1996-12-24 Chemetics International Company Ltd. Nanofiltration of concentrated aqueous salt solutions
IT1281094B1 (it) * 1995-12-21 1998-02-11 Graziello Donadello Procedimento per la produzione di n-fosfonometilglicina e/o suoi sali
AR027024A1 (es) 1999-12-23 2003-03-12 Basf Ag Procedimiento para la preparacion de n-fosfonometilglicina
AR029508A1 (es) 2000-04-14 2003-07-02 Dow Agrosciences Llc Proceso para remover y recuperar cloruro de sodio de los efluentes de desecho provenientes de los procesos de fabricacion del acido n-fosfometiliminodiacetico (pmida)

Also Published As

Publication number Publication date
TW575579B (en) 2004-02-11
SI1401846T1 (en) 2005-06-30
EP1401846B1 (de) 2004-12-15
IL159072A (en) 2008-12-29
PT1401846E (pt) 2005-04-29
BR0210569B1 (pt) 2013-08-13
RU2274641C2 (ru) 2006-04-20
AR034597A1 (es) 2004-03-03
CN1257909C (zh) 2006-05-31
MXPA03011229A (es) 2004-02-26
AU2002321099B2 (en) 2007-03-01
KR100859383B1 (ko) 2008-09-22
DK1401846T3 (da) 2005-04-11
IN2003CH02042A (ja) 2004-12-11
MX234329B (es) 2006-02-13
IL159072A0 (en) 2004-05-12
RU2004101770A (ru) 2005-06-27
EP1401846A2 (de) 2004-03-31
ES2233846T3 (es) 2005-06-16
CN1527833A (zh) 2004-09-08
NZ530049A (en) 2004-08-27
US7071354B2 (en) 2006-07-04
DE10130136A1 (de) 2003-01-02
KR20040020932A (ko) 2004-03-09
DE50201799D1 (de) 2005-01-20
CA2451507C (en) 2010-02-09
JP2004535438A (ja) 2004-11-25
ATE284890T1 (de) 2005-01-15
WO2003000704A2 (de) 2003-01-03
ZA200400433B (en) 2006-06-28
CA2451507A1 (en) 2003-01-03
BR0210569A (pt) 2004-08-03
WO2003000704A3 (de) 2003-05-01
US20040235664A1 (en) 2004-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3987488B2 (ja) N−ホスホノメチルグリシンの回収方法
CN111601792A (zh) 生产考布曲钙的方法
US7683207B2 (en) Purification of n-(phosphonomethyl)glycine
US7771494B2 (en) Process for selective removal of water and impurities from N-(phosphonomethyl)glycine
JPH0657719B2 (ja) α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルの回収方法
JP3896113B2 (ja) N−ホスフォノメチルグリシンの製造方法
JP7567479B2 (ja) 3-ヒドロキシアジピン酸-3,6-ラクトンの製造方法
NZ505166A (en) Continuous process for purifying a solution of an ampicillin pro-drug ester
JPH08134088A (ja) N−ホスホノメチルグリシンの単離方法
KR101744134B1 (ko) 나노 여과 공정을 포함한 l-핵산 유도체의 제조 방법
JP3307491B2 (ja) L−フェニルアラニンの回収方法
KR20220015173A (ko) 메소트리온 전구체의 제조 방법
JPH11322717A (ja) ピリジン―2,3―ジカルボン酸の回収法
JPH0832718B2 (ja) α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルの製造方法
KR20210114742A (ko) 칼테리돌의 제조방법
JP2001322981A (ja) N,n’−カルボニルビスラクタムの製造方法
JPH1067727A (ja) 芳香族ジカルボン酸ジアニリドの精製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050518

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110720

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110720

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120720

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130720

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees