JP3985728B2 - 電子音楽装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部機器のパラメータを設定可能な電子音楽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ上で実行するシーケンサー等の音楽編集ソフトでは電子楽器上のノブやフェーダなどの操作子(ハード操作子)を模した画像(ソフト操作子)を画面へ表示して、そのソフト操作子をマウスなどで操作することで各種のパラメータの値を変更している。
【0003】
また、電子楽器を上述のコンピュータに接続し、その電子楽器のハード操作子を使ってパラメータの値を変更する(電子楽器をリモートコントローラとして使う)ことも行われている。この時は、ソフト操作子でもパラメータの値を変更できる。(例えば、非特許文献1参照。)
ここで、ノブは操作量を、パラメータを変更するための情報として出力し、フェーダは操作子の位置に対応する絶対的な値を、パラメータを変更するための値として出力する。そのため、通常は、ノブからの情報は、実際のパラメータ値に変換して用いられ(現在のパラメータ値に対する増加量や減少量として用いられ)、フェーダからの情報は、そのままパラメータ値として用いられる。
【0004】
【非特許文献1】
「MOTIF6/MOTIF7/MOTIF8取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2001年,p.65−66,p.119−120
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ノブのような操作量(操作された方向及び速度等)を情報として発生(送信)する操作子においては、ハード操作子(ノブ)が右側の操作限界位置付近まで操作されている場合に、そのノブで扱うパラメータに対してソフト操作子で、ハード操作子を左側の操作限界位置近くまで操作したのと同様の変更を加えた場合、ハード操作子(ノブ)は、ソフト操作子と連動して動かないので、該パラメータ値を右側方向へ十分に変更できるにもかかわらず、ハード操作子(ノブ)の位置は右側の操作限界位置付近であるため、ハード操作子(ノブ)では右側の操作限界位置に達するまでのわずかな量しかパラメータ値を変更できず、その後の値をハード操作子で設定できなくなってしまう。
【0006】
本発明の目的は、電子音楽装置の操作子(ハード操作子)のみを使ってパラメータを限界値まで設定できる電子音楽装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、電子音楽装置は、操作位置に限界位置があり、操作された量をパラメータの変化量の情報として出力する複数の第1の操作子と、操作された量をパラメータの変化量の情報として出力する第2の操作子と、前記第1の操作子が操作されたときに、該操作された第1の操作子の操作量に応じた情報を、該第1の操作子に割り当てられているパラメータの制御情報として外部機器に送信する第1の送信手段と、前記第1の操作子のいずれかが操作されたときに、該操作された第1の操作子に割り当てられているパラメータを前記第2の操作子に割り当てる第2の割り当て手段と、前記第2の操作子が操作されたときに、該操作に応じた情報を、操作時点で第2の操作子に割り当てられているパラメータの制御情報として外部機器に送信する第2の送信手段とを有し、前記第1の操作子の操作位置が前記限界位置にあっても、前記第2の操作子の操作に応じて前記パラメータの制御情報を前記外部機器に送信可能であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例によるパラメータ設定装置1の基本構成を表すブロック図である。
【0009】
パラメータ設定装置1は、例えば、電子音楽装置であり、バス10には、RAM11、ROM12、CPU13、検出回路15、表示回路18、外部記憶装置20、音源回路21、外部通信インターフェイス26が接続される。なお、本明細書において、電子音楽装置とは、キーボード、シンセサイザー、サンプラー等の電子楽器だけではなく音源装置、ミキサー等の音楽を扱う装置全般を指すものとする。
【0010】
ユーザは、検出回路15に接続される位置操作子16、操作量操作子17及び特殊操作子27等の設定操作子(ハードで構成されているハード操作子)を用いて、各種設定をすることができる。
【0011】
位置操作子16は、例えば、フェーダ等の操作子の現在位置に対応する絶対値情報を、パラメータを変更するための情報として(新たなパラメータ値として)発生して出力する操作子である。なお、本実施例では、図3に示すモニタ画面39に表示されるソフトウェアフェーダ36に対応したパラメータが割り当てられている操作子を位置操作子16と呼ぶ。
【0012】
操作量操作子17は、例えば、ノブ等の操作子に対する操作量(操作子の移動量又は回転量等)及び(又は)操作速度を検出して、パラメータを変更するための情報として(新たに操作された量をパラメータ値の増加や減少を表す変化量として)出力する操作子である。なお、本明細書では、操作量及び操作速度は、操作子が移動した方向を、例えば、右方向に移動(回転)した場合を「+」で表し、左方向に移動(回転)した場合を「−」で表すものとする。なお、本実施例では、図3に示すモニタ画面39に表示されるソフトウェアノブ37に対応したパラメータが割り当てられている操作子を操作量操作子17と呼ぶ。また、操作量操作子17(及びソフトウェアノブ37)には、操作方向ごとに操作限界位置がある。
【0013】
特殊操作子27は、最後に操作された操作量操作子17に割り当てられているパラメータと同一のパラメータを割り当てて、操作量操作子17で設定することが不可能なパラメータ値を設定するために用いられる操作子である。本実施例では、ロータリーエンコーダを特殊操作子27として用いている。なお、特殊操作子27は、操作量操作子17と同様に、操作子に対する操作量(操作子の移動量又は回転量等)及び(又は)操作速度を検出するものが好ましいが、位置操作子16のように、操作子の現在位置に対応する絶対値情報を出力するものであってもよい。例えば、ロータリーエンコーダ以外にも、カーソルスイッチ、ホイール、ジョイスティック、位置操作子16以外のフェーダ、操作量操作子17以外のノブ等を用いることができる。つまり、図3に示すモニタ画面39に表示されるソフトウェアノブ37に対応したパラメータが割り当てられている操作量操作子17以外の操作子であれば、どのような操作子であってもよいが、ロータリーエンコーダのようにいずれの方向にも操作限界位置を持たないものが好ましい。
【0014】
表示回路18は、表示部19に接続され、変更対象のパラメータの種類及び該パラメータの現在値等の各種情報を表示部19に表示することができる。
【0015】
外部記憶装置20には、各種パラメータ、各種データ、及び本実施例を実現するためのプログラム等を記憶することができる。
【0016】
RAM11は、フラグ、レジスタ又はバッファ、各種パラメータ等を記憶するCPU13のワーキングエリアを有する。ROM12には、各種パラメータ及び制御プログラム、又は本実施例を実現するためのプログラム等を記憶することができる。CPU13は、ROM12又は、外部記憶装置20に記憶されている制御プログラム等に従い、演算又は制御を行う。
【0017】
タイマ14は、CPU13に接続されており、基本クロック信号、割り込み処理タイミング等をCPU13に供給する。
【0018】
音源回路21は、外部記憶装置20等に記録された演奏データ又は演奏操作子等から供給されるMIDI信号等の演奏信号に応じて楽音信号を生成し、サウンドシステム23に供給する。サウンドシステム23は、D/A変換器及びスピーカを含み、供給されるデジタル形式の楽音信号をアナログ形式に変換し、発音する。
【0019】
外部通信インターフェイス26は、少なくとも、コンピュータ(PC)等の外部制御機器2に接続して、パラメータ値及びパラメータを変更するための情報等を送受信可能な通信インターフェイスである。なお、外部通信インターフェイス26は、有線のものに限らず無線でもよい。また双方を備えていてもよい。
【0020】
外部制御機器2は、例えば、コンピュータ(PC)等で構成され、シーケンサー等の音楽編集ソフトのミキシングソフトウェアを起動することにより、電子楽器上のノブやフェーダなどの操作子を模した画像(ソフト操作子)を含むパラメータ設定画面39(図3)を表示部に表示する。ユーザは、そのソフト操作子をマウスなどで操作することで、外部制御機器2に接続されているオーディオ機器3A及びMIDI機器3Mの各種のパラメータの値を変更することができる(パラメータ設定画面39に設定されたパラメータ値をオーディオ機器3AやMIDI機器3Mに設定する)とともに、各機器の出力をミキシングして出力することが出来る。
【0021】
なお、外部制御機器2の構成は、基本的には、パラメータ設定装置1とほぼ同様である。ただし、外部制御機器2の場合は、設定操作子として、設定画面39のソフトウェアで構成されているソフトウェア操作子36又は37を操作するための文字入力用キーボード、マウス等が検出回路15に接続されているものとする。
【0022】
オーディオ機器3Aは、オーディオデータを発生又は編集する機器であり、オーディオ機器3Aの出力は、外部制御機器2に入力され、外部制御機器2上でミキシング処理される。その際、ユーザは、オーディオ機器3Aの出力音量、パン設定、トーン等の調整を、外部制御機器2のパラメータ設定画面39(図3)で行うことができる。
【0023】
MIDI機器3Mは、MIDIデータ等の自動演奏データにより楽音信号を発生又は編集する機器であり、MIDI機器3Mの出力は、外部制御機器2に入力され、外部制御機器2上でミキシング処理される。その際、ユーザは、MID機器3Mの出力音量、パン設定、トーン等の調整を、外部制御機器2のパラメータ設定画面39(図3)で行うことができる。
【0024】
図2は、本実施例によるパラメータ設定装置1の一部の外観を現す概略図である。なお、本実施例では、パラメータ設定装置1は、電子鍵盤楽器(キーボード)の形態をとっている。
【0025】
複数の鍵(演奏操作子)からなる鍵盤28の上方に設置されるパネル上に、位置操作子16、操作量操作子17、表示部19、特殊操作子27が配置されている。
【0026】
ユーザは、このパネル上に配置される操作子群を操作することにより、外部制御機器2上で起動される音楽編集ソフトをリモートコントロールすることが出来る。
【0027】
位置操作子16は、例えば、フェーダの形態をとっており、A〜Dの4系統の入力について、例えば、音量等を制御することが出来る。なお、このA〜Dの4系統の入力は、後述する外部制御機器2の1〜8chの入力のいずれかに割り当てられる。また、位置操作子16へのパラメータの割り当てもユーザの設定により任意に変更することが出来る。
【0028】
操作量操作子17は、例えば、ノブの形態をとっており、上記のA〜Dの4系統のそれぞれの入力に対して、1又は複数用意され、例えば、パン設定や、トーン調整などが可能である。この操作量操作子17で設定されるパラメータの割り当ては、ユーザの設定により任意に変更することが可能である。また、操作量操作子17は、右側(+)及び左側(−)に回転するようになっているが、回転する範囲(操作限界位置)がある。例えば、操作量操作子17が、右側の操作限界位置まで回されている状態では、さらに右側に回すことが出来ないので、操作量操作子17のみを用いたのでは、パラメータの値をさらに上昇させることはできない。
【0029】
表示部19には、現在設定中のパラメータの値が表示される。このパラメータの値は、位置操作子16又は操作量操作子17の操作によって発生するパラメータを変更するための情報を外部制御機器2へ送信し、該送信した情報に基づき外部制御機器2で決定したパラメータの値を受信して表示される。
【0030】
特殊操作子27は、例えば、ロータリーエンコーダの形態をとっており、操作量操作子17が操作されると、該操作された操作量操作子17に割り当てられているパラメータが自動的に割り当てられる。すなわち、操作した操作量操作子17で扱うパラメータの値を特殊操作子27を用いても設定できるようになる。このようにすることで、操作量操作子17が、走査限界位置まで操作されているとき(これ以上操作できないとき)でも、特殊操作子27により、パラメータの変更をすることが出来る。なお、特殊操作子27は、操作量操作子17とは別に配置される操作子であれば、どのような形態の操作子であってもよい。
【0031】
図3は、本実施例による外部制御機器2のパラメータ設定画面39の一例である。
【0032】
パラメータ設定画面39には少なくとも、パラメータ設定装置1の入力系統A〜D以上の数の入力系統(1ch〜8ch)毎に、パラメータ設定装置1のパネル上に配置される位置操作子16及び操作量操作子17とほぼ同様の外観を有するソフトウェアフェーダ36及びソフトウェアノブ37等のソフト操作子が配置される。ここで、ほぼ同様の外観とは、ユーザが、位置操作子16とソフトウェアフェーダ36と(操作量操作子17とソフトウェアノブ37と)の対応関係が簡単に視認できる程度の類似性を有することを言う。
【0033】
ソフトウェアフェーダ36とパラメータ設定装置1の位置操作子16とは、同一のパラメータが割り当てられており、該パラメータは、ソフトウェアフェーダ36とパラメータ設定装置1の位置操作子16とのいずれの操作子においても変更可能である。また、ソフトウェアノブ37とパラメータ設定装置1の操作量操作子17とは、同一のパラメータが割り当てられており、該パラメータは、ソフトウェアノブ37とパラメータ設定装置1の操作量操作子17とのいずれの操作子においても変更可能である。なお、パラメータ設定装置1の操作量操作子17と、ソフトウェアノブ37との数が異なる場合は、複数用意されるソフトウェアノブ37の内のいずれかを操作量操作子17に割り当てる。
【0034】
このように、パラメータ設定装置1及びパラメータ設定画面39の操作子を視覚上同一(又は同様)にすることにより、ユーザは、簡単にその対応関係を知ることが出来る。
【0035】
図4は、図1のCPU13で実行されるパラメータ設定装置1のリモート機能処理及び該リモート機能処理に対応して図1の外部制御機器2で実行されるパラメータ設定処理を表すフローチャートである。なお、図中ステップSA1〜ステップSA11がパラメータ設定装置(電子楽器)1のリモート機能処理を表し、ステップSB1〜ステップSB12が外部制御機器(PC)2で実行されるパラメータ設定処理を表す。また、図中点線の矢印は、通信インターフェイスを介したデータの流れを表す。
【0036】
パラメータ設定装置1においてリモート機能の開始が指示されるとステップSA1で、パラメータ設定装置1側でのリモート機能処理をスタートし、ステップSA2で、図1の位置操作子16、操作量操作子17、及び特殊操作子27のいずれかの操作子の操作を検出する。操作子の操作を検出したらYESの矢印で示すステップSA3に進み、検出しない場合は、NOの矢印で示すステップSA8に進む。
【0037】
ステップSA3では、ステップSA2で検出した操作された操作子が位置操作子16であるか否かを判断する。操作された操作子が、位置操作子16である場合は、YESの矢印で示すステップSA7に進み、それ以外の場合は、NOの矢印で示すステップSA4に進む。
【0038】
ステップSA4では、ステップSA2で検出した操作された操作子が特殊操作子27であるか否かを判断する。操作された操作子が、特殊操作子27である場合は、YESの矢印で示すステップSA6に進み、それ以外の場合、すなわち操作量操作子17である場合は、NOの矢印で示すステップSA5に進む。
【0039】
ステップSA5では、ステップSA2で操作を検出した操作子(操作量操作子17)に割り当てられているパラメータを特殊操作子27に割り当てる。例えば、操作を検出した操作量操作子17に1chのパン設定が割り当てられている時は、特殊操作子27にも同様に1chのパン設定を割り当てる。
【0040】
ステップSA6では、ステップSA2で操作を検出した操作子(操作量操作子17又は特殊操作子27)の操作量を当該操作子に割り当てられているパラメータの値を変更するための情報(操作量)として外部制御機器(PC)2へ送る。ここで、操作量とは、操作子が前回の検出時以降に新たに操作された量を表す値である。また、操作量の代わりに操作速度を送るようにしてもよい。
【0041】
ステップSA7では、ステップSA2で操作を検出した操作子(位置操作子16)の操作後の位置に対応する絶対値を新たなパラメータの値(置換値)として外部制御機器(PC)へ送る。
【0042】
ステップSA8では、操作子(位置操作子16、操作量操作子17又は特殊操作子27)へのパラメータの割り当てを変更する指示があれば、該指示に基づき操作子へのパラメータの割り当て状態を変更(設定)する。指示の無い場合は、そのままステップSA9に進む。
【0043】
ステップSA9では、その他の処理を行う。例えば、後述するステップSB10で外部制御機器2から送信されるパラメータの値を受信し、表示画面を生成して表示部19に表示する。
【0044】
上記ステップSA7及びステップSA9の処理により、パラメータ設定装置1の操作量操作子17で発生した情報は、外部制御機器2に送られ、当該外部制御機器2で操作量操作子17で発生した情報に基づきパラメータの値を設定する。その後、外部制御機器2で設定した値に基づきパラメータ設定装置1で表示画面を生成して、パラメータ設定装置1の表示部19に表示する。
【0045】
ステップSA10では、ユーザによるリモート機能の解除(リモート機能処理の終了)の指示の有無を判断する。リモート機能解除の指示があれば、YESの矢印で示すステップSA11に進みリモート機能処理を終了する。指示がなければ、NOの矢印で示すステップSA2に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0046】
ステップSB1では、外部制御機器(PC)側での、パラメータ設定処理(音楽編集ソフト)をスタートし、ステップSA6で送信されるパラメータの値を変更するための情報(変化量)又はステップSA7で送信される新たなパラメータの値(置換値)が有れば、受信する。なお、以下、変化量と置換値をまとめて、単にパラメータの値を変更するための情報と呼ぶ。
【0047】
ステップSB2では、パラメータ設定装置(電子楽器)1からパラメータの値を変更するための情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合は、YESの矢印で示すステップSB3に進み、受信していない場合は、NOの矢印で示すステップSB7に進む。
【0048】
ステップSB3では、パラメータ設定装置1から受信した情報が操作量を表す情報(変化量)か否かを判断する。受信した情報が操作量を表す情報(変化量)である場合は、YESの矢印で示すステップSB4に進み、それ以外の場合、すなわち受信した情報が新たなパラメータの値(操作子の操作位置に対応する絶対値若しくは置換値)の場合は、NOの矢印で示すステップSB5に進む。
【0049】
ステップSB4では、受信した操作量を表す情報(変化量)に基づき編集対象のパラメータの変更量を決定し、該決定した変更量分だけ編集対象の現在のパラメータの値を変更する。例えば、パラメータ設定装置1から受信した(+)/(−)の値である操作量を現在のパラメータに加算することにより、該パラメータの値を変更する。その後、ステップSB6に進む。
【0050】
なお、パラメータの値は、上記のように現在のパラメータに変更量を加算するものに限らず、例えば、受信した変更量に従いテーブル等を参照して決定するようにしてもよいし、その他の演算式を用いて決定するようにしてもよい。
【0051】
ステップSB5では、編集対象の現在のパラメータの値を受信した新たなパラメータの値(操作子の操作位置に対応する絶対値)に書き換える(受信した値そのものを新たなパラメータ値とする)。なお、パラメータの値をそのまま書き換えるのではなく演算等の処理を施してから、パラメータの値を書き換えるようにしてもよい。
【0052】
ステップSB6では、新たに設定されたパラメータの値、すなわち、ステップSB4で変更された又はステップSB5で書き換えられたパラメータの値を反映するように、外部制御機器(PC)2の表示画面上のパラメータ設定画面(図3)の表示を変更する。
【0053】
ステップSB7では、パラメータ設定画面(図3)上でいずれかのソフト操作子(ソフトウェアフェーダ36及びソフトウェアノブ37等)の操作を検出したか否かを判断する。操作を検出した場合は、YESの矢印で示すステップSB8に進み、検出していない場合は、NOの矢印で示すステップSB10に進む。
【0054】
ステップSB8では、ステップSB7で検出したソフト操作子の操作により発生した情報に基づき編集対象のパラメータ(操作されたソフト操作子に割り当てられているパラメータ)の現時値を変更する。
【0055】
ステップSB9では、ステップSB8で新たに設定されたパラメータの値を反映するように、外部制御機器(PC)2の表示画面上のパラメータ設定画面(図3)の表示を変更する。
【0056】
ステップSB10では、その他の処理を実行する。ここでは、例えば、ステップSB4、ステップSB5又はステップSB8で設定された新たなパラメータの値をパラメータ設定装置(電子楽器)1に送信して、パラメータ設定装置1の表示部19に表示させたり、オーディオ機器3AやMIDI機器3Mへ送信して機器に設定されているパラメータ値を変更させたりする。
【0057】
ステップSB11では、パラメータ設定処理(音楽編集ソフト)を終了する指示を検出したか否かを判断する。指示を検出した場合は、YESの矢印で示すステップSB12に進み、当該パラメータ設定処理(音楽編集ソフト)を終了する。指示を検出しなかった場合は、NOの矢印で示すステップSB1に戻り以降の処理を繰り返す。
【0058】
以上のように本発明の実施例によれば、操作量操作子17を操作することにより、該操作された操作量操作子17に割り当てられているパラメータが自動的に特殊操作子27にも割り当てられる。よって、現在操作している(又は直前に操作していた)操作量操作子17と同一のパラメータを特殊操作子27を用いても設定・変更することが出来る。
【0059】
また、特殊操作子27を用いて操作量操作子17と同一のパラメータを設定・変更できるので、操作量操作子17の現在の状態(位置)にかかわらずパラメータを設定・変更することが出来る。つまり、操作量操作子17が既に左又は右の限界位置まで操作されている場合であっても、特殊操作子27を用いることにより、さらに左又は右に操作するのと同様の効果を得ることができる。よって、編集対象のパラメータを操作子の状態にかかわらず限界(該パラメータの上限又は下限値)まで操作することが出来る。
【0060】
また、本発明の実施例によれば、パラメータ設定装置1の操作子で発生したパラメータを変更するための情報を一旦外部制御機器2に送信し、パラメータを変更するための情報に基づき外部制御機器2で生成されるパラメータ値を受信して、該受信したパラメータ値に基づき表示画面を生成して表示部19に表示することが出来る。
【0061】
なお、実施例では、ROMに制御プログラムが記憶されているものとしたが、HDやCD−ROM等に制御プログラムを記憶させておいてそれをRAMに読み込むことで、ROMに制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPUにさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
【0062】
また、外部通信インターフェイスはLANやインターネットや電話回線などの通信ネットワークに接続可能であり、該通信ネットワークを介してサーバコンピュータと接続可能である。ハードディスク装置内に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合、サーバコンピュータからプログラムやデータをダウンロードするために用いられる。
【0063】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組合せ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、電子音楽装置の操作子(ハード操作子)のみを使ってパラメータを限界値まで設定できる電子音楽装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるパラメータ設定装置1の基本構成を表すブロック図である。
【図2】本実施例によるパラメータ設定装置1の一部の外観を現す概略図である。
【図3】本実施例による外部制御機器2のパラメータ設定画面39の一例である。
【図4】図1のCPU7で実行されるパラメータ設定装置1のリモート機能処理及び該リモート機能処理に対応して図1の外部制御機器2で実行されるパラメータ設定処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…パラメータ設定装置、2…外部制御機器、3A…オーディオ機器、3M…MIDI機器、10…バス、11…RAM、12…ROM、13…CPU、14…タイマ、15…検出回路、16…位置操作子、17…操作量操作子、18…表示回路、19…表示部、20…外部記憶装置、21…音源回路、23…サウンドシステム、26…外部通信インターフェイス、27…特殊操作子、28…鍵盤、36…ソフトウェアフェーダ、37…ソフトウェアノブ、39…パラメータ設定画面
Claims (3)
- 操作位置に限界位置があり、操作された量をパラメータの変化量の情報として出力する複数の第1の操作子と、
操作された量をパラメータの変化量の情報として出力する第2の操作子と、
前記第1の操作子が操作されたときに、該操作された第1の操作子の操作量に応じた情報を、該第1の操作子に割り当てられているパラメータの制御情報として外部機器に送信する第1の送信手段と、
前記第1の操作子のいずれかが操作されたときに、該操作された第1の操作子に割り当てられているパラメータを前記第2の操作子に割り当てる第2の割り当て手段と、
前記第2の操作子が操作されたときに、該操作に応じた情報を、操作時点で第2の操作子に割り当てられているパラメータの制御情報として外部機器に送信する第2の送信手段とを有し、
前記第1の操作子の操作位置が前記限界位置にあっても、前記第2の操作子の操作に応じて前記パラメータの制御情報を前記外部機器に送信可能であることを特徴とする電子音楽装置。 - さらに、前記外部制御機器において前記第1又は第2の送信手段によって送信されるパラメータの制御情報に基づき生成されるパラメータの値を受信する受信手段と、
前記受信したパラメータの値に基づきパラメータの表示画面を生成する画面生成手段と を有する請求項1記載の電子音楽装置。 - 操作位置に限界位置があり、操作された量をパラメータの変化量の情報として出力する複数の第1の操作子と、操作された量をパラメータの変化量の情報として出力する第2の操作子とを有する電子音楽装置で実行可能なプログラムであって、
前記第1の操作子が操作されたときに、該操作された第1の操作子の操作量に応じた情報を、該第1の操作子に割り当てられているパラメータの制御情報として外部機器に送信する第1の送信手順と、
前記第1の操作子のいずれかが操作されたときに、該操作された第1の操作子に割り当てられているパラメータを前記第2の操作子に割り当てる第2の割り当て手順と、
前記第2の操作子が操作されたときに、該操作に応じた情報を、操作時点で第2の操作子に割り当てられているパラメータの制御情報として外部機器に送信する第2の送信手順とを有し、
前記第1の操作子の操作位置が前記限界位置にあっても、前記第2の操作子の操作に応じて前記パラメータの制御情報を前記外部機器に送信可能であることを特徴とする電子音楽装置で実行可能なプログラム。
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