JP4003590B2 - ミキシング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電子楽器やオーディオ機器が出力する音声信号をミキシングするミキシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミキシング装置には、電子楽器や、マイク等から入力されるアナログの音声信号をアナログでミキシングするアナログミキサーと、電子楽器や、マイク等から入力されるアナログ又はデジタルの音声信号をデジタルでミキシングするデジタルミキサーとがある。
【0003】
ミキシング装置は、複数チャンネルで入力される音声信号を各チャンネル毎に、適宜イコライジング、音量調節、効果付与等の処理を行い、その後、複数チャンネルをミキシングして、出力することが出来る。
【0004】
一般的なデジタルミキサーは、ミキサーの各種パラメータを一括して変更できるシーンデータ機能を有しているが、アナログミキサーは、この機能を有していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以前からアナログミキサーを使っていたユーザは、デジタル処理された音声よりもアナログ処理された音声を好む場合がある。そこで、アナログミキサーにシーンデータ機能を付与することが考えられるが、アナログ操作子の状態等を記録するのは、困難であった。
【0006】
また、従来からのアナログミキサーのユーザは、シーンデータ機能等の操作子が、ミキサーの操作パネル上に設置されると、該機能を誤動作をさせる可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、必要に応じてアナログミキサーとしてもデジタルミキサーとしても使用することができるミキシング装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、ミキシング装置は、アナログ音声信号を処理するアナログ音声信号処理手段と、前記アナログ音声信号処理手段を制御するための第1のアナログ制御信号を入力するための第1の制御信号入力手段と、前記第1のアナログ制御信号を第1のデジタル制御信号に変換する第1のアナログデジタル変換手段と、前記第1のデジタル制御信号を第2のアナログ制御信号に変換して前記アナログ音声信号処理手段に供給する第1のデジタルアナログ変換手段と、前記アナログ音声信号処理手段を制御するための第2のデジタル制御信号を入力するための第2の制御信号入力手段と、前記第2のデジタル制御信号を第3のアナログ制御信号に変換して前記アナログ音声信号処理手段に供給する第2のデジタルアナログ変換手段と、前記第3のアナログ制御信号の前記アナログ音声信号処理手段への供給を停止することが可能なスイッチ手段とを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例によるミキシング装置1の基本構成を表すブロック図である。
【0010】
ミキシング装置1は、デジタル部2、アナログ部3、及び各種操作子(デジタル操作子9及びアナログ操作子19等)や表示部11等を有するパネル部を含んで構成される。
【0011】
デジタル部2のバス4には、RAM5、ROM6、CPU7、検出回路8、表示回路10、フラッシュメモリ12、外部通信インターフェイス(I/F)13、内部通信インターフェイス(I/F)15が接続される。
【0012】
RAM5は、フラグ、レジスタ又はバッファ、各種データ等を記憶するCPU7用のワーキングエリアを有する。また、後述するカレントシーンメモリ30としても機能も有する。
【0013】
ROM6には、プリセットデータ、各種パラメータ及び制御プログラム、及び本実施例を実現するためのプログラム等を記憶することができる。CPU7は、ROM6に記憶されている制御プログラム等に従い、演算又は制御を行う。
【0014】
デジタル操作子9は、検出回路8に接続される本実施例によるミキシング装置のデジタル機能に関するユーザの指示を入力する。デジタル操作子9は、例えば、スイッチ、ジョグシャトル、ロータリーエンコーダ、フェーダー、スライダ、マウス、キーボード、鍵盤、ジョイスティック等、ユーザの入力に応じた信号を出力できるものならどのようなものでもよい。本実施例では、ユーザは、このデジタル操作子9を用いて、後述するシーンデータの読み込み及び書き出し、デジタル機能のオンオフ(アナログモードのオンオフ)等の指示を行う。
【0015】
表示回路10は、表示部(ディスプレイ)11に接続され、チャンネルの割当て、各チャンネルのイコライジング、効果付与の設定、音量調節等の各種情報を表示部11に表示することができる。表示部11は、液晶表示装置(LCD)、発光ダイオード(LED)等で構成されるが、各種情報を表示できるものならばどのようなものでもよい。
【0016】
フラッシュメモリ12は、例えば、書き換え可能な半導体メモリである。本実施例では、このフラッシュメモリ中に後述するシーンデータを記録する。
【0017】
また、フラッシュメモリ12に加えて、例えば、CD−RWドライブ、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、フロッピ(登録商標)ディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、光磁気ディスク(MO)ドライブ、CD−ROM(コンパクトディスク−リードオンリィメモリ)ドライブ、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ等を接続できるようにしても良い。
【0018】
外部通信インターフェイス13は、本実施例のミキシング装置1を外部から制御することが可能な外部制御機器14や、電子楽器、他の音響機器、コンピュータ、増設HDD等に接続できるインターフェイスである。この場合、外部通信インターフェイス13は、MIDIインターフェイス、SCSI(SMALL COMPUTER SYSTEM INTERFACE)、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインターフェイス又は外部制御機器接続用の専用インターフェイスを用いて構成する。また、外部通信インターフェイス13として、さらにインターネット等の公共通信ネットワークやローカルエリアネットワーク(LAN)等に接続可能な通信インターフェイスを有していても良い。
【0019】
外部制御機器14は、例えば、ミキシング装置を制御可能なプログラムを実行するコンピュータや他のミキシング装置などであり、本実施例のミキシング装置1に対して、後述するシーンデータ33を含むデジタル制御信号を送信する。
【0020】
内部通信インターフェイス15は、アナログ部2と接続できるインターフェイスであり、デジタル部2と、アナログ部3は、この内部通信インターフェイス15を介して制御信号等の送受信を行う。
【0021】
アナログ部3は、例えば、信号入力部16、信号制御部17及び信号出力部18を含んで構成される。信号出力部18及び信号制御部17は、内部通信インターフェイス15を介して、デジタル部2と接続されている。
【0022】
信号入力部16は、複数のアナログ音声信号入力端子を備え、入力されるアナログ音声信号を信号制御部17に出力する。なお、デジタル/アナログ・コンバータを備えることにより、デジタル音声信号を入力できるようにしても良い。いずれの場合にも、信号制御部17に出力される信号は、アナログ形式の信号である。
【0023】
信号制御部17は、アナログ音声信号に対して効果を付与するアナログ効果回路、複数のアナログ音声信号をミキシングするアナログミキシング回路等を含んで構成される。具体的には、例えば、複数のVCA(Voltage Controlled Amplifier)、VCF(Voltage Controlled Filter)等を含んで構成される。また、図2を用いて、後述するように、アナログ操作子19からのアナログ制御信号を一旦デジタル制御信号に変換するアナログ/デジタル変換部20及びデジタル化した信号を再度アナログ制御信号に変換するデジタル/アナログ変換部21aを含む。また、図3に示すように、アナログ/デジタル変換部20によって、変換されたデジタル制御信号は、内部通信インターフェイス15を介して、デジタル部2へと送られ、セットアップパラメータ31及びシーンパラメータ32として、RAM5内のバッファ領域に設けられるカレントシーンメモリ30に記録される。
【0024】
信号出力部18は、信号制御部17から出力されるアナログ音声信号を出力するためのアナログ音声出力端子を複数備えている。
【0025】
アナログ操作子19は、信号制御部17を制御するためのアナログ制御信号を出力する操作子である。ユーザは、複数の操作子(入力手段)で構成されるアナログ操作子19を用いて、イコライジング、効果付与の設定、音量調節、ミキシング処理の設定等をすることができる。アナログ操作子19は、例えば、ジョグシャトル、ロータリーエンコーダ、フェーダー、スライダ、スイッチ等、ユーザの入力に応じたアナログ制御信号を出力できるものならどのようなものでもよい。
【0026】
図2は、本実施例によるミキシング装置1の制御信号及び音声信号の流れを表すブロック図である。以下、ユーザが、アナログ操作子19(図1)の1つであるフェーダー19fを操作した場合を中心に説明する。なお、フェーダー19fは、信号入力部16に入力されるアナログ音声信号の音量を制御するための操作子である。また、図中、実線の矢印はデジタル制御信号を表し、1点鎖線の矢印はアナログ制御信号を表し、2点鎖線は、アナログ音声信号を表す。
【0027】
ユーザが、フェーダー19fを操作すると、フェーダー19fからアナログ/デジタル(A/D)変換部20に、アナログ制御信号が出力される。A/D変換部20は、入力されたアナログ制御信号をデジタル制御信号に変換してCPU7aに出力する。CPU7aでは、入力されたデジタル制御信号に必要に応じて、処理を施し、デジタル/アナログ(D/A)変換部21aに該デジタル制御信号を出力する。なお、図示しないが、CPU7aは、入力されたデジタル制御信号を図1の内部通信インターフェイス15を介してデジタル部2に出力する。
【0028】
D/A変換部21aは、入力されたデジタル制御信号は、再度アナログ制御信号に変換されて、VCA(Voltage Controlled Amplifier)17aに出力される。
【0029】
VCA17aは、D/A変換部21aから入力されるアナログ制御信号(すなわち、ユーザのフェーダー19fの操作に応じたアナログ制御信号)に基づき、入力信号(アナログ音声信号)の音量を制御し、出力信号(アナログ音声信号)として、出力する。
【0030】
このように、アナログ操作子(フェーダー19f)の制御信号を一旦デジタル制御信号に変換することにより、アナログ操作子の操作感覚を保ったまま、操作子の状態をデジタル記録することが出来るようになる。
【0031】
また、一旦デジタル変換された制御信号を、再びアナログ制御信号へと変換することにより、VCAやVCFなどのアナログ回路を制御することが出来る。
【0032】
デジタル部2によって、記録されるデジタル制御信号(後述のシーンデータ)は、例えば、ユーザが、図1のデジタル操作子9を操作することにより、読み出され、CPU7bを介して、D/A変換部21bに入力される。
【0033】
D/A変換部21bは、入力されるデジタル制御信号をアナログ制御信号に変換して、VCA17aに出力する。VCA17aでは、前述のアナログ操作子からの制御信号の場合と同様に、入力信号(アナログ音声信号)の音量を制御し、出力信号(アナログ音声信号)として、出力する。
【0034】
なお、CPU7bに入力されるデジタル制御信号は、上述のような内部で発生した信号の場合に限らず、例えば、図1の外部制御機器14等から、外部通信インターフェイス13を介して入力(受信)される制御信号等でも良い。
【0035】
図3は、本実施例によるカレントシーンメモリ30の構成を表す概念図である。
【0036】
カレントシーンメモリ30は、例えば、図1のRAM5内のバッファ領域に設けられるミキシング装置1の現在の設定状態(全パラメータの設定値)を記録する領域である。カレントシーンメモリ30には、アナログ操作子19のみによって制御されるセットアップパラメータ31と、アナログ操作子19及び後述するシーンデータ33の双方によって制御されるシーンパラメータ32とが記録される。
【0037】
シーンデータ33は、ミキシング装置1の特定の設定状態を実現(又は復元)するためのパラメータ群を記録したデータである。記録されているパラメータ群は、ミキシング装置1が扱うことの出来るパラメータの1部である。この1部のパラメータとは、シーンパラメータ32であり、主に、特定のミキシング状態を特徴付ける音声信号の制御に直接関係するパラメータである。具体的には、例えば、ミキサーチャンネルごとのレベル値、バスアサイン状態、VCAのレベル値等である。以下、シーンパラメータ32及びシーンデータ33で設定されるミキシング装置の特定のミキシング状態をパネル設定と呼ぶ。
【0038】
セットアップパラメータ31は、アナログ操作子19のみによって制御されるパラメータであり、例えば、ミキサーチャンネルごとのキュー設定や、ソロ設定、MIDI関連の設定、各種モードの設定等である。
【0039】
モード切替スイッチ34は、アナログモードのオンオフを切り替えるためのスイッチである。図に示す状態は、アナログモードオンの状態である。つまり、アナログモードがオンの時は、モード切替スイッチ34により、シーンデータ33のカレントシーンメモリ31への書き込みが停止されている。よって、アナログモードである時は、デジタル操作子9又は外部制御機器14(図1)からのデジタル制御信号(シーンデータ33)の入力や、フラッシュメモリ12に記録されているシーンデータ33の使用は禁止される。なお、アナログ操作子19は、アナログモードのオンオフの状態に関係なくいつでも利用することが出来る。また、アナログモードがオンである時は、表示部11(図1)の機能を制限して、常に、アナログモードがオンである旨を表示させる。
【0040】
アナログモードがオフ(ノーマルモード)の時は、デジタル操作子9又は外部制御機器14(図1)からのデジタル制御信号(シーンデータ33)の入力や、フラッシュメモリ12に記録されているシーンデータ33の使用が可能となる。
【0041】
シーンデータ33を利用する機能(シーンデータ機能)は、従来のアナログミキサーには、装備されていなかったデジタルミキサー特有の機能である。アナログモードオンの時は、このシーンデータ機能のようなデジタル制御を行うデジタルミキサー特有の機能を無効化することにより、従来のアナログミキサーと同等の機能だけを有効にすることが出来る。
【0042】
図4は、図1のCPU7で実行されるミキシング装置1のメイン処理を表すフローチャートである。このメイン処理は、ミキシング装置1の電源が投入されると自動的に起動される。
【0043】
ステップSA1で、メイン処理をスタートし、ステップSA2で、ユーザからのモード切替指示があるか否かを判断する。モード切替の指示は、例えば、図1のデジタル操作子9を操作することにより行なう。モード切替の指示があれば、YESの矢印で示すステップSA3に進み、現在とは違うモードに切り替える。現在のモードがアナログモードである場合は、ノーマルモードに切り替え、例えば、図3に示すモード切替スイッチ34を接続状態にするとともに、図1の表示部11に各種情報を表示する。現在のモードがノーマルモードである場合は、アナログモードに切り替え、例えば、図3に示すモード切替スイッチ34を切断状態にするとともに、図1の表示部11にアナログモードである旨を表示する。モード切替の指示が無ければ、NOの矢印で示すステップSA4に進む。
【0044】
ステップSA4では、シーンデータの制御指示の有無を判断する。例えば、シーンデータ機能に関する物理的な操作子が操作されたか否かを検出する。ユーザによるシーンデータの制御指示がある場合は、YESの矢印で示すステップSA5に進む。制御指示がない場合は、NOの矢印で示すステップSA7に進む。
【0045】
ステップSA5では、アナログモードが設定されているか否かを判断する。現在のモードがアナログモードである場合は、シーンデータ機能(デジタルミキサー機能)は無効であるので、YESの矢印で示すステップSA7に進む。現在のモードがノーマルモードである場合は、NOの矢印で示すステップSA6に進む。
【0046】
ステップSA6では、ステップSA4で検出したシーンデータの制御指示に相当するシーンデータの処理を行う。シーンデータの処理としては、例えば、「読出」、「記録」、「戻し」、「試用」等がある。
【0047】
「読出」処理は、例えば、選択されたシーンデータ33をフラッシュメモリ12等から読み出してカレントシーンメモリ30のシーンパラメータ32を書き換える処理である。すなわち、選択されたシーンデータ33に従い、ミキシング装置1のパネル設定を更新する処理である。「記録」処理は、カレントシーンメモリ30のシーンパラメータ32を新たなシーンデータ33として、フラッシュメモリ12等に記録する処理である。「戻し」処理は、カレントシーンメモリ30のシーンパラメータ32を直前に読み出されていたシーンデータ33の内容に書き換える処理である。「試用」処理は、選択されたシーンデータ33をフラッシュメモリ12等から読み出してパネル設定を更新するが、更新前のパネル設定をRAM5等のバッファ内に保持することでシーンデータ33の内容をレビューする処理である。
【0048】
ステップSA7では、外部通信インターフェイス13に接続される外部制御機器14からデータを受信したか否かを判断する。データを受信した場合は、YESの矢印で示すステップSA8に進む。受信していない場合は、NOの矢印で示すステップSA12に進む。
【0049】
ステップSA8では、ステップSA7で受信したデータが、シーンデータの制御指示であるか否かを判断する。シーンデータの制御指示である場合は、YESの矢印で示すステップSA10に進む。シーンデータの制御指示でない場合は、NOの矢印で示すステップSA9に進む。
【0050】
ステップSA9では、ステップSA7で外部から受信したデジタルデータやアナログデータに従った処理を行なう(通常接続とカスケード接続の両方の処理を含む)。
【0051】
ステップSA10では、アナログモードが設定されているか否かを判断する。現在のモードがアナログモードである場合は、シーンデータ機能(デジタルミキサー機能)は無効であるので、YESの矢印で示すステップSA12に進む。現在のモードがノーマルモードである場合は、NOの矢印で示すステップSA11に進む。
【0052】
ステップSA11では、ステップSA7で受信したシーンデータの制御指示に基づき、ステップSA6と同様にシーンデータの処理を行なう。
【0053】
ステップSA12では、その他の処理を行なう。ここで実行されるその他の処理は、全て、現在のモードによらず実行される処理である。例えば、パネル上にあるフェーダなどのアナログ操作子19を使っての制御指示に対応する処理である。
【0054】
ステップSA13では、ミキシング装置1の停止指示(電源OFF)の有無を判断する。停止指示があった場合は、YESの矢印で示すステップSA14に進み、メイン処理を終了する。停止指示がない場合は、NOの矢印で示すステップSA2に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0055】
以上のように本発明の実施例によれば、シーンデータ機能等のデジタル制御機能を必要としない場合には、その機能を無効化し、従来のアナログミキサーと同様に動作させることもできる。よって、本実施例のミキシング装置1は、必要に応じてアナログミキサーとしてもデジタルミキサーとしても使用することができる。
【0056】
また、ユーザが、シーンデータ機能等の操作子を誤操作して、該機能を誤動作させるのを防止することが出来る。
【0057】
また本発明の実施例によれば、本発明の実施例によれば、アナログ音声信号をアナログ音声のまま処理するミキシング装置を、デジタルミキサーのように予め記録してあるシーンデータや外部からの制御信号に従って制御することが出来る。
【0058】
また、デジタル処理された音声よりもアナログ処理された音声を好むユーザに対しても、音声信号をアナログ処理するとともにデジタル機能を有するミキシング装置を提供することが出来る。
【0059】
なお、実施例ではデジタル機能としてシーンデータ機能をあげてその機能をアナログモード時に無効としているが、アナログモードは、従来のアナログミキサーに装備されていなかったデジタルミキサー特有の機能(デジタル制御機能)を無効にするものであり、無効にする機能は実施例のシーンデータ機能に限らず、他のデジタル制御機能を当然に含むものである。
【0060】
また、実施例では、ROMに制御プログラムが記憶されているものとしたが、HDやCD−ROM等に制御プログラムを記憶させておいてそれをRAMに読み込むことで、ROMに制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPUにさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
【0061】
また、外部通信インターフェイスはLANやインターネットや電話回線などの通信ネットワークに接続可能であり、該通信ネットワークを介してサーバコンピュータと接続可能である。ハードディスク装置内に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合、サーバコンピュータからプログラムやデータをダウンロードするために用いられる。
【0062】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組合せ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、必要に応じてアナログミキサーとしてもデジタルミキサーとしても使用することができるミキシング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるミキシング装置1の基本構成を表すブロック図である。
【図2】本実施例によるミキシング装置1の制御信号及び音声信号の流れを表すブロック図である。
【図3】本実施例によるカレントシーンメモリ30の構成を表す概念図である。
【図4】図1のCPU7で実行されるミキシング装置1のメイン処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ミキシング装置、2…デジタル部、3…アナログ部、4…バス、5…RAM、6…ROM、7…CPU、8…検出回路、9…デジタル操作子、10…表示回路、11…表示部、12…フラッシュメモリ、13…外部通信インターフェイス、14…外部制御機器、15…内部通信インターフェイス、16…信号入力部、17…信号制御部、18…信号出力部、19…アナログ操作子、20…A/D変換部、21…D/A変換部、30…カレントシーンメモリ、31…セットアップパラメータ、32…シーンパラメータ、33…シーンデータ、34…モード切替スイッチ
Claims (1)
- アナログ音声信号を処理するアナログ音声信号処理手段と、
前記アナログ音声信号処理手段を制御するための第1のアナログ制御信号を入力するための第1の制御信号入力手段と、
前記第1のアナログ制御信号を第1のデジタル制御信号に変換する第1のアナログデジタル変換手段と、
前記第1のデジタル制御信号を第2のアナログ制御信号に変換して前記アナログ音声信号処理手段に供給する第1のデジタルアナログ変換手段と、
前記アナログ音声信号処理手段を制御するための第2のデジタル制御信号を入力するための第2の制御信号入力手段と、
前記第2のデジタル制御信号を第3のアナログ制御信号に変換して前記アナログ音声信号処理手段に供給する第2のデジタルアナログ変換手段と、
前記第3のアナログ制御信号の前記アナログ音声信号処理手段への供給を停止することが可能なスイッチ手段と
を有するミキシング装置。
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