JP2009218882A - アンプ制御装置、プログラム及びアンプシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 信号処理ch毎に出力オンオフを設定可能なソロスイッチを備える複数のアンプ装置を制御するアンプ制御装置において、動作モードを通常モードとソロモードで切り替え可能とすると共に、ソロモードにおいては、特定のchをソロ出力chとして選択できるようにし(S22)、その出力chのみソロスイッチオン(S25)、その他の出力chについてソロスイッチオフを(S27)、制御対象の各アンプ装置に設定させるようにした。また、通常モードにおいては、ソロスイッチをオンに固定し、ソロ出力chの設定は受け付けないようにした(S21のNO)。
【選択図】 図8
Description
コンサート会場や劇場のように、多数のスピーカを用いる環境では、それに伴って、多数のアンプも用いることになるが、これをPCから集中制御することができると、アンプの場所まで行かなくても各アンプの動作を設定できるため、設定作業を効率的に行うことができる。
このようなアンプ制御システムについては、例えば非特許文献1に記載されている。
「NetworkAmpManager 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2003年
しかし、従来のアンプ制御システムにおいては、この操作に適した機能は提供されていなかった。
しかし、ミュート機能は、特定のスピーカの出力をオフするために用意された機能であるので、この機能を、特定のスピーカの出力のみオンするために用いる場合、操作が直感的に分かりづらくなってしまうという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、アンプ制御装置から多数のアンプを集中制御する場合に、アンプに接続されたスピーカの出力点検を、容易に行えるようにすることを目的とする。
また、この発明のアンプシステムは、上記のアンプ制御装置と、その制御対象となる複数のアンプ装置とを備えたシステムであって、その各アンプ装置に、上記アンプ制御装置からの指示に基づいて、上記オンオフ制御部におけるソロ出力のオンオフを切り換える切換手段を設けたものである。
このようなアンプシステムにおいて、上記各アンプ装置に、自機に対する操作に従って前記オンオフ制御部における出力のオンオフを切り換える手段を設けないようにするとよい。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータを上記のようなアンプ制御装置として機能させ、同様な効果を得ることができる。
まず、図1に、この発明のアンプ制御装置の実施形態であるPCを含む、アンプシステムの構成を示す。
図1に示すように、このアンプシステムは、PC10,アンプ20a〜20c,SP(スピーカ)30a〜30f,ミキサ40,マイク50a〜50nを備えている。そして、これらのうちPC10とアンプ20a〜20cとミキサ40は、イーサネット(登録商標)方式のネットワーク60によって接続され、相互に通信可能である。
そして、これらの各装置は、マイク50a〜50nで収音して得た音響信号をミキサ40でミキシングし、その結果の出力音響信号をアンプ20a〜20cで増幅してSP30a〜30fに供給し、その出力音響信号に基づく発音を行わせる音響信号処理システムを形成している。
そして、図1に示したアンプシステムのうち、PC10及びアンプ20a〜20cの部分が、この実施形態の特徴に関連する部分である。他の装置については、公知のものを用いてシステムを構成することができる。
なお、以降の説明について、アンプ等を個体を特定せず指す場合には、「20」等、アルファベットを付さない符号を用いる。
PC10は、ハードウェアとしては公知のPCを用いて構成することができる。例えば、CPU101,ROM102,RAM103,表示制御回路104,操作検出回路105,通信インタフェース(I/F)106,HDD(ハードディスクドライブ)107を備え、これらがシステムバス108により接続された構成とすることができる。
また、表示制御回路104は、ディスプレイ等の表示器111における表示を制御する回路であり、操作検出回路105は、キーボードやマウス等の操作子112における操作を検出する回路である。
また、通信I/F106は、図1に示したネットワーク60に接続してアンプ20やミキサ40を始めとする外部装置との間の通信を行うためのインタフェースである。
図3に示すように、アンプ20は、2つのチャンネル(ch)で音響信号を処理可能である。そして、入力する2系統の音響信号に対し、それぞれ前処理部21,レベル制御部22,ソロスイッチ23,ミュートスイッチ24により処理を行い、処理後の信号を、スピーカの駆動に適した高出力のアナログ音響信号として出力する。
ソロスイッチ23及びミュートスイッチ24は、どちらも信号出力のオンオフを切り換えるためのスイッチとして機能する信号処理ユニットであるが、その用途や制御方法は大きく異なる。ミュートスイッチ24は、アンプ20の通常使用時において音声の出力オンオフを切り換えるためのスイッチである一方、ソロスイッチ23は、アンプ20の点検時において、所望のスピーカについてのみ音声出力をオンさせるためのスイッチである。
図4に示すように、アンプ20は、CPU201,ROM202,RAM203,表示制御回路204,操作検出回路205,通信I/F206,オーディオ入力I/F207,オーディオ出力I/F208,信号処理部209を備えこれらがシステムバス210により接続されている。また、オーディオ入力I/F207,オーディオ出力I/F208,信号処理部209は、オーディオ信号線211,212によっても接続されている。
オーディオ入力I/F207及びオーディオ出力I/F208は、それぞれケーブルを接続して音響信号の入出力を行うためのインタフェースである。なお、入力する音響信号は、デジタルのオーディオ波形データであっても、アナログ信号であってもよいが、出力する信号は、上述のように高出力のアナログ音響信号である。
この図に示すアンプ制御用データは、PC10のRAM103に記憶させて使用するデータであるが、HDD107等の記憶手段に記憶させておき、ユーザの指示に従って読み出してRAM103に記憶させ、アンプ20の制御に使用することも可能である。
そして、このアンプ制御用データには、PC10がアンプ20を制御する際の動作モードを規定するデータと、各アンプに関するデータであるアンプ設定データとが含まれる。
アンプ設定データには、PC10からの制御の対象とする各アンプ20について、そのアンプのID,機種,通信に用いるアドレス,信号処理chの数を示すch数,各chについての設定データ,その他のデータが含まれる。また、各chについての設定データとしては、図3に示したレベル制御部22が使用する信号レベルの設定値、ソロスイッチ23のオンオフを示すソロフラグ、ミュートスイッチ24のオンオフを示すミュートフラグを含む。前処理部21が使用するパラメータの値は、「その他」に含まれる。
なお、以上のデータのうち、この実施形態の特徴と深く関連するのは動作モード及びソロフラグであり、以下、この点を中心に説明する。
図6に示すソロ設定画面300は、PC10の表示器111に表示させるGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)であり、ソロスイッチ23の動作に関する設定を受け付けるための画面である。
このソロ設定画面300には、通常モードボタン301,ソロモードボタン302,chリスト表示部,ソロ設定部304を設けている。
chリスト表示部303は、PC10による制御対象の各アンプ20につき、そのアンプが備える出力チャンネルを、アンプ毎に表示するリストである。なお、オーディオ出力I/F208に接続されているスピーカ30の情報を表示するようにしてもよい。
まず、図7に、モード選択操作があった場合の処理のフローチャートを示す。
PC10のCPU101は、図6に示したソロ設定画面300において、通常モードボタン301又はソロモードボタン302によりモード選択操作がなされると、図7のフローチャートに示す処理を開始する。
またその後、全アンプに全chのソロスイッチ23をオフにするよう指示し(S14)、処理を終了する。この指示は、ステップS13の設定変更と対応するものである。また、ステップS14の指示に応じて、各アンプ20は、全chのソロスイッチ23をオフに設定する。
以上の処理において、CPU101は、モード切替手段(S12,S15)、第2の制御手段及び指定手段(S13)、第1のソロ制御手段(S14)、および第2のソロ制御手段(S16)として機能する。
PC10のCPU101は、図6に示したソロ設定画面300において、ソロ設定部304のいずれかのボックスがクリックされると、図8のフローチャートに示す処理を開始する。
これは、既にオンされていたchのボックスがクリックされた場合であり、この場合、ステップS24の処理により、全ソロスイッチオフの状態に移行する。
また、ステップS21でソロモードで動作中でない場合(通常モードで動作中の場合)には、ソロ設定部304の操作は無効であるため、何もせず処理を終了する。
例えば、上述の実施形態では、ソロモードにおけるソロスイッチのオンは、同時に1つのchでのみ許可するようにしたが、複数のchについて同時にオンできるようにしてもよい。この場合、図8の処理において、ステップS26及びS27の処理を行わないようにすればよい。このようにすれば、複数のスピーカの出力を同時に点検することができる。
また、上述した実施形態においては、アンプ20において、入力と出力が1対1に対応している例について説明したが、必ずしもこれに限られることはない。例えば、1入力を分岐させて複数の端子から出力する場合であっても、その出力チャンネル毎にソロスイッチ23を設け、そのオンオフをPC10から制御可能とすることにより、上述した実施形態の場合と同様な効果を得ることができる。複数入力を混合して1端子から出力する場合も同様である。
また、アンプ20の1台当たりのch数が2に限られないことも、もちろんである。
また、以上述べてきた構成及び変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
従って、この発明を適用することにより、操作性のよいアンプシステムを提供することができる。
Claims (4)
- それぞれ出力チャンネル毎に出力のオンオフを制御するオンオフ制御部を有する複数のアンプ装置と通信し、該複数のアンプ装置を制御するアンプ制御装置であって、
ソロ出力チャンネルなしを指定する動作と、ユーザの出力チャンネル選択操作に従って選択された出力チャンネルをソロ出力チャンネルとして指定する動作と、を選択的に行う指定手段と、
該指定手段によりソロ出力チャンネルの指定がなされた場合に、指定された出力チャンネルを有するアンプ装置に、その出力チャンネルの前記オンオフ制御部を出力オンに設定させ、制御対象の全てのアンプ装置に、前記指定された出力チャンネル以外の出力チャンネルの前記オンオフ制御部に出力オフを設定させる第1のソロ制御手段と、
ユーザの操作に従って、自身の動作モードを通常モードとソロモードの間で切り換えるモード切替手段と、
前記指定手段及び前記第1のソロ制御手段の機能を、前記ソロモードでの動作中は有効にし、前記通常モードでの動作中は無効にする第1の制御手段と、
前記切替手段が前記通常モードから前記ソロモードへの切り替えを行った場合に、前記指定手段にソロ出力チャンネルなしを指定させる第2の制御手段と、
前記切替手段が前記ソロモードから前記通常モードへの切り替えを行った場合に、制御対象の全てのアンプ装置に、前記全ての出力チャンネルの前記オンオフ制御部を出力オンに設定させる第2のソロ制御手段とを設けたことを特徴とするアンプ制御装置。 - コンピュータを、それぞれ出力チャンネル毎に出力のオンオフを制御するオンオフ制御部を有する複数のアンプ装置と通信し、該複数のアンプ装置を制御するアンプ制御装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
ソロ出力チャンネルなしを指定する動作と、ユーザの出力チャンネル選択操作に従って選択された出力チャンネルをソロ出力チャンネルとして指定する動作と、を選択的に行う指定手段と、
該指定手段によりソロ出力チャンネルの指定がなされた場合に、指定された出力チャンネルを有するアンプ装置に、その出力チャンネルの前記オンオフ制御部を出力オンに設定させ、制御対象の全てのアンプ装置に、前記指定された出力チャンネル以外の出力チャンネルの前記オンオフ制御部に出力オフを設定させる第1のソロ制御手段と、
ユーザの操作に従って、自身の動作モードを通常モードとソロモードの間で切り換えるモード切替手段と、
前記指定手段及び前記第1のソロ制御手段の機能を、前記ソロモードでの動作中は有効にし、前記通常モードでの動作中は無効にする第1の制御手段と、
前記切替手段が前記通常モードから前記ソロモードへの切り替えを行った場合に、前記指定手段にソロ出力チャンネルなしを指定させる第2の制御手段と、
前記切替手段が前記ソロモードから前記通常モードへの切り替えを行った場合に、制御対象の全てのアンプ装置に、前記全ての出力チャンネルの前記オンオフ制御部を出力オンに設定させる第2のソロ制御手段として機能させるためのプログラム。 - それぞれ出力チャンネル毎に出力のオンオフを制御するオンオフ制御部を有する複数のアンプ装置と、該複数のアンプ装置と通信し、該複数のアンプ装置を制御するアンプ制御装置とを備えたアンプシステムであって、
前記アンプ制御装置に、
ソロ出力チャンネルなしを指定する動作と、ユーザの出力チャンネル選択操作に従って選択された出力チャンネルをソロ出力チャンネルとして指定する動作と、を選択的に行う指定手段と、
該指定手段によりソロ出力チャンネルの指定がなされた場合に、指定された出力チャンネルを有するアンプ装置に、その出力チャンネルの前記オンオフ制御部を出力オンに設定させ、制御対象の全てのアンプ装置に、前記指定された出力チャンネル以外の出力チャンネルの前記オンオフ制御部に出力オフを設定させる第1のソロ制御手段と、
ユーザの操作に従って、自身の動作モードを通常モードとソロモードの間で切り換えるモード切替手段と、
前記指定手段及び前記第1のソロ制御手段の機能を、前記ソロモードでの動作中は有効にし、前記通常モードでの動作中は無効にする第1の制御手段と、
前記切替手段が前記通常モードから前記ソロモードへの切り替えを行った場合に、前記指定手段にソロ出力チャンネルなしを指定させる第2の制御手段と、
前記切替手段が前記ソロモードから前記通常モードへの切り替えを行った場合に、制御対象の全てのアンプ装置に、前記全ての出力チャンネルの前記オンオフ制御部を出力オンに設定させる第2のソロ制御手段とを設け、
前記各アンプ装置に、
前記アンプ制御装置からの指示に基づいて、前記オンオフ制御部におけるソロ出力のオンオフを切り換える切換手段を設けたことを特徴とするアンプシステム。 - 請求項3に記載のアンプシステムであって、
前記各アンプ装置が、自機に対する操作に従って前記オンオフ制御部における出力のオンオフを切り換える手段を有しないことを特徴とするアンプシステム。
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