JP2008017538A - ミキシング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力器10に接続される複数の編集器20a〜20cにはディジタルヘッドアンプ26a、26b…と、切換部27a、27b・・・が設けられており、入力器10に対して複数の編集器が接続されている場合は、入力器10のヘッドアンプ11に設定されているゲイン調整量をリセットし、編集器20a〜20cの操作部の操作に応じたゲイン調整量を、入力器10のヘッドアンプ11に供給することなく、当該ミキシング装置のディジタルヘッドアンプ26a、26b…に供給し、自身のディジタルヘッドアンプでゲイン調整された音響信号に対してミキシング処理を行う。
【選択図】図4
Description
ところで、入力器では、入力信号(アナログ信号)の入力ゲインの調整を行い、ゲイン調整された後の信号を編集器に供給する。この入力器での入力ゲイン調整量(振幅調整量)は、編集器からのゲイン調整量の指示により設定される。編集器では、入力器から入力される信号が、音量調整操作子の所定の設定基準位置(ノミナルレベル)において適切な振幅値で入力されるよう、入力器のゲイン調整量を決定する。ここで、前述のように1つの入力器に対して複数の編集器が接続される場合は、従来は、前記複数の編集器のうち任意の1台の編集器だけが代表的に入力器でのゲイン調整量を設定することができた。
前記入力装置に複数のミキシング装置が接続されている場合には、前記ミキシング装置の調整手段によってゲインが調整された音響信号に対してミキシング処理を行い、前記入力装置に他のミキシング装置が接続されていない場合には、前記ミキシング装置の調整手段によるゲインの調整を行うことなく、前記入力装置の供給手段から供給される音響信号に対してミキシング処理を行うミキシング手段と
を備える。
これによれば、入力装置に複数のミキシング装置が接続されている場合には、入力装置の設定手段に設定された入力装置側ゲイン調整量がリセットされるので、入力装置の調整手段から出力される音響信号はゲインが調整されないオリジナルな状態となる。供給手段は、入力装置の調整手段でゲインが調整された音響信号を、当該入力装置に接続されているミキシング装置のすべてへ並列に供給するものであるから、入力装置に複数のミキシング装置が接続されている場合には、該複数のミキシング装置の各々に対して、ゲインが調整されないオリジナルな音響信号を並列に供給する。よって、ミキシング装置の調整手段は、入力装置においてゲインが調整されないオリジナルな状態の音響信号に対して、ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量に基づくゲインの調整を施すことができる。従って、ミキシング装置のミキシング手段は、当該ミキシング装置に最適なミキシング装置側ゲイン調整量に基づきゲインが調整された音響信号に対してミキシング処理を行うことができる。一方、入力装置に他のミキシング装置が接続されていない場合、すなわち、入力装置に1台のミキシング装置しか接続されていない場合には、入力装置の調整手段が音響信号に対するゲインの調整を行い、ミキシング装置の調整手段はゲインの調整を行わない。このとき、入力装置には、該1台のミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量が供給され、入力装置の設定手段は該供給されたミキシング装置側ゲイン調整量を入力装置側ゲイン調整量として設定する。従って、前記1台のミキシング装置のミキシング手段は、結果的に、当該ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量に基づきゲインが調整された音響信号に対してミキシング処理を行うことができる。
これによれば、入力装置に複数のミキシング装置が接続されたミキシングシステムにおいては、入力装置の設定手段に設定された入力装置側ゲイン調整量がリセットされるので、入力装置の調整手段から出力される音響信号はゲインが調整されないオリジナルな状態となる。また、供給手段によって、入力装置の調整手段でゲインが調整された音響信号を入力装置に接続されているミキシング装置のすべてへ並列に供給することで、複数のミキシング装置に対して共通の(同一の)音響信号を供給することができる。従って、入力装置に複数のミキシング装置が接続されている場合には、入力装置はゲインが調整されないオリジナルな音響信号を音響信号を、当該入力装置に接続されている複数のミキシング装置のすべてへ並列に供給することができる。
これによれば、入力装置に複数のミキシング装置が接続されたミキシングシステムにおいては、ミキシング装置の調整手段は、入力装置においてゲインが調整されないオリジナルな状態の音響信号に対して、ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量に基づくゲインの調整を施すことができる。従って、ミキシング装置のミキシング手段は、当該ミキシング装置に最適なミキシング装置側ゲイン調整量に基づきゲインが調整された音響信号に対してミキシング処理を行うことができる。一方、入力装置に他のミキシング装置が接続されていない場合、すなわち、入力装置に1台のミキシング装置しか接続されていない場合には、ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量を入力装置に供給し、入力装置において、該供給されたミキシング装置側ゲイン調整量に基づき音響信号に対するゲイン調整が行われる。このとき、ミキシング装置の調整手段はゲインの調整を行わない。従って、ミキシング装置のミキシング手段は、結果的に、ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量に基づきゲインが調整された音響信号に対してミキシング処理を行うことができる。
入力器10は、所定の複数チャンネルのアナログオーディオ信号をそれぞれ外部から入力するためのものであり、入力された各チャンネル毎のアナログオーディオ信号の入力ゲインの調整をするためのヘッドアンプと、該ヘッドアンプから出力される各チャンネル毎のアナログオーディオ信号(入力信号)をディジタル信号に変換するADコンバータとを具える。入力器10から出力される複数チャンネルの入力信号は、該入力器10に対して並列接続された各編集器20a〜20cに並列的に分配・供給される。各出力器30a〜30cは、それぞれ所定の1乃至複数の出力チャンネルを有し、各々が接続された編集器20a〜20cから該出力チャンネルに分配されたミキシング出力信号(ディジタル信号)をアナログオーディオ信号に変換するDAコンバータを具える。
ここで、DSPにより実行されるミキシング処理の手順について、編集器20aでの処理を一例にして簡単に説明しておくと、外部から所定の複数チャンネル毎に入力されたアナログオーディオ信号は、ヘッドアンプ11を経由して、AD変換部12においてディジタル信号に変換された後、DSP4aに供給される。DSP4aでは、複数チャンネル毎の入力信号に対して、操作部7aで行われる編集操作に基づきミキシング処理が行われる。そして、DA変換部31aでは、DSP4aから供給されたミキシング出力信号(ディジタル信号)をアナログ信号に変換して出力する。
なお、入力器10のヘッドアンプ11での入力ゲイン調整を行いうる所定の1つの編集器20aの決定方法は、例えば、入力器10に接続された複数の編集器の中からユーザが任意に選択する方法や、入力器10に最初に接続されたものが自動的に選択される方法等、どのような方法であってもよい。
修正部25では、入力器10のヘッドアンプ11において入力ゲインの調整が実施される毎に、すなわち、前記所定の編集器20aの操作部7aからのゲイン調整の指示操作が行われる毎に、最新の設定値データを取得するものとする。この取得方法は、ヘッドアンプ11にてゲイン調整が変更される度に、最新の設定内容を取得できる方法でありさえすればよく、例えば、ゲイン調整が変更される度にヘッドアンプ11における最新のゲイン調整設定内容を該ヘッドアンプ11から取得する方法や、或いは、前記所定の編集器20aにおいてゲイン調整操作が行われた時に、その操作量を示すデータをゲイン調整量の設定値データとして該所定の編集器20aから他の編集器20b,20cへ送信し(図3において点線で示すライン)これを各編集器20b,20cで取得する方法等であってよい。
従って、この実施例によれば、図1に示したように、1つの入力器10に対して複数の編集器20a〜20cを並列的に接続された場合であっても、入力器10のヘッドアンプ11での入力ゲイン調整を行いうる所定の1つの編集器20a以外の編集器20b,20cにおいても、上述の修正部25での修正処理と、ディジタルィジタルヘッドアンプ26で実施する独自の入力ゲイン調整とにより、各編集器20b,20c毎に、入力信号に対するゲイン調整を独立に行えるようになる。
なお、図3において、編集器20bにおける修正部25の修正処理とディジタルヘッドアンプ26のゲイン調整処理は、具体的には自己のDSP4bを使用して所定のマイクロプログラムを実行することで実施される。しかしこれに限らず、修正部25とディジタルヘッドアンプ26の機能を実現する専用のハードウェア装置によって構成することも可能であり、あるいは、編集器20bのCPU1(図2)によるソフトウェア処理によっても実現可能である。
前述の図3に示す第1の実施例では、所定の1つの編集器20aだけが入力器10のヘッドアンプ11での入力ゲイン調整が可能であったが、この第2の実施例では、入力器10に接続された複数の編集器20a〜20cの何れによってもヘッドアンプ11でのゲイン調整を実施させないようにすることで、入力器10のヘッドアンプ11での入力ゲインの調整は無効にされる。その代わりに各編集器20a〜20c毎に夫々ディジタルヘッドアンプ26a,26bを有しており、夫々独自に入力ゲインの調整が行えるようになっている。
切換部27aは、入力器10に対して複数の編集器20a〜20cが接続されている場合は、操作部7aでの操作に応じて設定された入力ゲイン調整用の設定値データを、自己のディジタルヘッドアンプ26aに供給し、該ディジタルヘッドアンプ26aを使用して独自の入力ゲイン調整が行われるようにする。この場合、操作部7aでの操作に応じて設定された入力ゲイン調整用の設定値データは、入力器10のヘッドアンプ11には供給されない。他の編集器20bの切換部27bも同様に動作する。これにより、入力器10に対して複数の編集器20a〜20cが接続されている場合は、入力器10のヘッドアンプ11にはどの編集器20a〜20cからも入力ゲイン調整用の設定値データが与えられず、入力器10から出力される各チャンネル毎の入力信号は、ヘッドアンプ11でゲイン調整されることなく、オリジナルレベルのまま、各編集器20a〜20cに供給される。こうして、入力器10による入力信号のゲイン調整が無効にされ、各編集器20a〜20c毎に独立した入力ゲイン調整が可能である。
一方、切換部27aは、入力器10に対して自己の編集器20aだけが接続されている場合は、操作部7aでの操作に応じて設定された入力ゲイン調整用の設定値データを、自己のディジタルヘッドアンプ26aに供給することなく、入力器10のヘッドアンプ11に供給する。この場合は、従来同様に入力器10のヘッドアンプ11で各チャンネル毎の信号のゲイン調整が行われる。
この状態で更に新規の編集器20bが入力器10に接続されると、編集器20aでの走査の結果、複数の編集器が接続されているが検出され、切換部27aにより、自己のディジタルヘッドアンプ26aを使用した入力ゲイン調整が行われるようにする。このとき、ヘッドアンプ11において設定されているゲイン調整はリセットされ、入力器10からは、ヘッドアンプ11でのゲイン調整が実施されていないオリジナルなレベルで各チャンネルの入力信号が出力されるようになる。なお、リセットの前に、ヘッドアンプ11での現在のゲイン調整の設定値が、編集器20aのディジタルヘッドアンプ26aでのゲイン調整の設定値として設定されるようにするとよい。ヘッドアンプ11でのゲイン調整量は、編集器20aで設定した値なので、ディジタルヘッドアンプ26aにおいても同じ設定値を適用するのが望ましいからである。
Claims (3)
- 1つの入力装置に複数のミキシング装置を並列に接続して構成されるミキシングシステムであって、
前記入力装置は、
入力装置側ゲイン調整量を設定し、且つ、当該入力装置に複数のミキシング装置が接続されたときに前記設定した入力装置側ゲイン調整量をリセットする入力装置の設定手段と、
前記入力装置の設定手段で設定した入力装置側ゲイン調整量に基づいて、当該入力装置に入力される音響信号のゲインを調整する入力装置の調整手段と、
前記入力装置の調整手段でゲインが調整された音響信号を当該入力装置に接続されているミキシング装置のすべてへ並列に供給する供給手段と
を備え、
前記ミキシング装置は、
ミキシング装置側ゲイン調整量を設定するミキシング装置の設定手段と、
前記ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量に基づいて、前記入力装置の供給手段によって供給される音響信号のゲインを調整するミキシング装置の調整手段と、
前記入力装置に複数のミキシング装置が接続されている場合には、前記ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量を、前記入力装置に供給することなく、前記ミキシング装置の調整手段に供給し、前記入力装置に他のミキシング装置が接続されていない場合には、前記ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量を、前記ミキシング装置の調整手段に供給することなく、前記入力装置に供給するゲイン調整量供給手段と、
前記入力装置に複数のミキシング装置が接続されている場合には、前記ミキシング装置の調整手段によってゲインが調整された音響信号に対してミキシング処理を行い、前記入力装置に他のミキシング装置が接続されていない場合には、前記ミキシング装置の調整手段によるゲインの調整を行うことなく、前記入力装置の供給手段から供給される音響信号に対してミキシング処理を行うミキシング手段と
を備えることを特徴とするミキシングシステム。 - 1つの入力装置に複数のミキシング装置を並列に接続して構成されるミキシングシステムにおける入力装置であって、
入力装置側ゲイン調整量を設定し、且つ、当該入力装置に複数のミキシング装置が接続されたときに前記設定した入力装置側ゲイン調整量をリセットする入力装置の設定手段と、
前記入力装置の設定手段で設定した入力装置側ゲイン調整量に基づいて、当該入力装置に入力される音響信号のゲインを調整する入力装置の調整手段と、
前記入力装置の調整手段でゲインが調整された音響信号を当該入力装置に接続されているミキシング装置のすべてへ並列に供給する供給手段と
を備える入力装置。 - 1つの入力装置に複数のミキシング装置を並列に接続して構成されるミキシングシステムにおけるミキシング装置であって、
ミキシング装置側ゲイン調整量を設定するミキシング装置の設定手段と、
前記ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量に基づいて、前記入力装置から供給される音響信号のゲインを調整するミキシング装置の調整手段と、
前記入力装置に複数のミキシング装置が接続されている場合には、前記ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量を、前記入力装置に供給することなく、前記ミキシング装置の調整手段に供給し、前記入力装置に他のミキシング装置が接続されていない場合には、前記ミキシング装置の設定手段で設定したミキシング装置側ゲイン調整量を、前記ミキシング装置の調整手段に供給することなく、前記入力装置へ供給するゲイン調整量供給手段と、
前記入力装置に複数のミキシング装置が接続されている場合には、前記調整手段によってゲインが調整された音響信号に対してミキシング処理を行い、前記入力装置に他のミキシング装置が接続されていない場合には、前記調整手段によるゲインの調整を行うことなく、前記入力装置から供給される音響信号に対してミキシング処理を行うミキシング手段と
を備えることを特徴とするミキシング装置。
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