JP5454271B2 - 音響信号処理装置 - Google Patents

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この発明は、機能の異なる複数種類のコンポーネントを組み合わせて構成され、音響信号にコンポーネントが与える音響特性をモニタリングできる音響信号処理装置に関する。
従来から、マイクロプログラムに従って動作可能なDSP(Digital Signal Processor)を用いて音響信号処理装置を構成している。音響信号処理装置は機能の異なる複数種類のコンポーネントを組み合わせて構成され、音響信号処理装置における信号処理構成、すなわちコンフィグレーション(以下、「コンフィグ」という。)の設定や編集を行えるようにされている。コンフィグの設定や編集は、信号処理の構成要素となるコンポーネントおよびその入出力間の結線状態をディスプレイにグラフィカルに回路図として表示させ、視覚的に信号処理の構成が把握し易い回路図において編集作業を行うようにされている。コンフィグの設定・編集を行える従来のシステムツール画面を図13に示す。図13に示すように、システムツール画面100にはコンポーネント表示部(Component)100aとデザイナ表示部(Designer)100bとが表示されている。コンポーネント表示部100aには、音響信号処理を行う機能の異なる複数種類のコンポーネントがカテゴリ別に用意されている。カテゴリとしては、Matrix Mixer、Speaker Processor、EQ、Delayが用意されている。編集作業において、音響信号処理装置に新たなコンポーネントを追加する場合は、追加するコンポーネントをコンポーネント表示部100aにおいて選択してデザイナ表示部100bにドラッグする。これにより、当該コンポーネントをデザイナ表示部100bに表示されている回路図に追加することができる。図示する例では、デザイナ表示部100bには出力ポートのみ備えるスロットインSlot#1(Slot Input)と入力ポートのみ備えるスロットアウトSlot#2(Slot Output)とが配置され、スロットインSlot#1とスロットアウトSlot#2との間に第1グラフィックイコライザ(GEQ#1)、第2グラフィックイコライザ(GEQ#2)、第1ディレイ(Delay#1)、第2ディレイ(Delay#2)のコンポーネントが配置されている。そして、配置されたコンポーネント間の結線を設定することにより編集された回路図により、信号処理構成を設定することができる。
そして、ユーザのコンパイル指示に応じて、設定・編集された信号処理構成に含まれるコンポーネントや結線に対し、音響信号処理装置の複数のDSP(信号処理部)のリソースを割り当てる。ここでは、複数のDSPに各コンポーネントおよび結線のリソースをそれぞれ割り当てる処理がコンパイルであり、コンポーネントや結線のコンフィグデータをコンパイルすることによりコンパイル結果ファイルが生成される。コンパイル結果ファイルは音響信号処理装置に送られて、コンパイル結果ファイルの割り当て情報に基づいて複数のDSPに各コンポーネントや結線に係る処理を実行させるためのマイクロプログラムが生成される。そして、音響信号処理装置は、複数のDSPにそのマイクロプログラムに従った音響信号処理を実行させることにより、DSP全体の能力の範囲内で、編集した信号処理構成に基づく音響信号処理を実行することができる。
特開2009−246596号公報 特開2009−141395号公報
従来の音響信号処理装置においては、音響信号にコンポーネントが与える音響特性をモニタリングできるように任意の2点間の周波数特性(振幅・位相)を表示するトランスファ(transfer)のコンポーネントが用意されている。図13におけるデザイナ表示部100bには、第1トランスファ(transfer#1)と第2トランスファ(transfer#2)との2つのトランスファのコンポーネントが配置されている。transfer#1においては、スロットインSlot#1の出力ポートa1とGEQ#1の入力ポートb11とを接続する結線に入力ポートt12が接続され、GEQ#1の出力ポートc11とDelay#1の入力ポートd11とを接続する結線に入力ポートt11が接続されている。すなわち、transfer#1においてはGEQ#1のコンポーネントの周波数特性を表示させることができる。また、transfer#2においては、スロットインSlot#1の出力ポートa1とGEQ#1の入力ポートb11とを接続する結線に入力ポートt22が接続され、Delay#1の出力ポートe11とスロットアウトSlot#2の入力ポートf1とを接続する結線に入力ポートt11が接続されている。すなわち、transfer#2においてはGEQ#1とDelay#1とのコンポーネントの周波数特性を表示させることができる。なお、transfer#1およびtransfer#2では、いずれかの入力ポートの信号が基準信号とされる。
このように、トランスファの配置および結線が完了したら、複数のDSPにトランスファを含む各コンポーネントおよびトランスファを含む結線のリソースをそれぞれ割り当てるコンパイルを行う。このコンパイル結果ファイルを音響信号処理装置に送ることで、トランスファを含む設定されたコンフィグの音響信号処理を複数のDSPに実行させることができる。このように、従来のトランスファでは、トランスファの2つの入力ポート間にあるコンポーネントの周波数特性を表示することができるが、コンフィグごとにトランスファの入力ポートの結線が固定結線となるため、音響信号処理装置が動作中の時はモニタリングポイントを変更できないと云う問題点があった。すなわち、トランスファの入力ポートの結線を変更して周波数特性をみたい場合は、システムツール画面を開いてトランスファの入力ポートの結線をし直して、再度コンパイルを行う必要がある。また、トランスファの入力ポートをコンポーネントのポートへ結線する操作では、複雑なコンフィグ中にトランスファコンポーネントを配置して、コンポーネント間の結線のパスをたどることにより探しあてたコンポーネントのポートへ結線することになり、繁雑な作業が必要になるという問題点もあった。
そこで、本発明は、音響信号処理装置が動作中の時でも音響特性を表示するモニタリングポイントを変更することができる音響信号処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、音響信号に信号処理を施す複数のコンポーネントを組み合わせて構成され、構成に使用されている前記複数のコンポーネントの機能が、内蔵された信号処理部のリソースがそれぞれ割り当てられることにより実現されている音響信号処理装置であって、前記複数のコンポーネントの組み合わせ、および、組み合わせた前記コンポーネント間の結線を示す回路図が表示される表示部と、該表示部に表示された前記回路図において、前記複数のコンポーネントの組み合わせの設定、および、組み合わせた前記コンポーネント間の結線の設定の操作を行う操作子手段と、該操作子手段により設定された各コンポーネントの機能および結線の情報からなるコンフィグレーションに基づいて、前記コンポーネントおよび結線にかかる処理を実行させるように、前記信号処理部のリソースをそれぞれ割り当てるコンパイル手段と、前記表示部に表示された前記回路図上のポイント間の音響特性を測定および表示するプラグインとされるトランスファ手段とを備え、前記トランスファ手段が音響特性を測定および表示するためのモニタリングポイントを、前記操作子手段を用いて前記回路図上における一のコンポーネントのポートから所望のコンポーネントのポートに移動させられることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、音響信号処理装置が動作中の時でも、トランスファ手段が音響特性を測定および表示するモニタリングポイントを、表示された回路図上において一のコンポーネントのポートから所望のコンポーネントのポートに移動させて設定することができる。これにより、音響信号処理装置が動作中の時でも、モニタリングポイントとされるポートを移動させて移動させたモニタリングポイントに対応するコンポーネントの音響特性をトランスファ手段により表示することができるようになる。
本発明の実施例にかかる音響信号処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明にかかる音響信号処理装置の等価的なハードウェア構成を示す図である。 本発明の音響信号処理装置に表示されるシステムツール画面を示す図である。 本発明の音響信号処理装置に表示されるトランスファ管理画面を示す図である。 本発明の音響信号処理装置に表示されるトランスファウィンドウ画面を示す図である。 本発明の音響信号処理装置に表示されるシステムツール画面上の操作を説明する図である。 本発明の音響信号処理装置に表示されるシステムツール画面におけるデザイナ表示部に表示された回路図の一部を示す図である。 本発明の音響信号処理装置に表示されるシステムツール画面におけるデザイナ表示部に表示された回路図の表示が変更された一部を示す図である。 本発明にかかる音響信号処理装置で実行されるポート移動処理1のフローチャートである。 本発明にかかる音響信号処理装置で実行されるポート移動処理2のフローチャートである。 本発明にかかる音響信号処理装置で実行される分岐点処理のフローチャートである。 従来の音響信号処理装置に表示されるシステムツール画面を示す図である。
本発明の実施例にかかる音響信号処理装置1の構成を示すブロック図を図1に示す。
音響信号処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10が管理プログラム(OS:Operating System)を実行しており、音響信号処理装置1の全体の動作をOS上で制御している。音響信号処理装置1は、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている不揮発性のROM(Read Only Member)11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。CPU10は、ミキシング制御プログラムを実行することにより、入力された複数の音響信号に音響信号処理をDSP(ディジタル信号処理装置:Digital Signal Processor)19により施して混合処理を行っている。なお、ROM11をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアの書き換えを可能とすることができ、動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。DSP19はCPU10の制御の基で、入力された音響信号の音量レベルや周波数特性を設定されたパラメータに基づいて調整してミキシングし、音量、パン、効果などの音響特性をそのパラメータに基づいて制御するディジタル信号処理を行っている。エフェクタ(EFX)18はCPU10の制御の基で、ミキシングされたオーディオ信号にリバーブ、エコーやコーラス等のエフェクトを付加している。
表示IF13は、液晶等のディスプレイからなる表示部14にシステムツール画面等を表示させる表示インタフェースである。検出IF15は、音響信号処理装置1のパネルに設けられているフェーダ、ノブやスイッチ等の操作子16をスキャンして、操作子16に対する操作を検出しており、検出された操作信号に基づいて音響信号処理に用いるパラメータの値を変更することができる。通信I/O17は、外部機器と通信を行うための通信I/Oである。CPU10、ROM11、RAM12、表示IF13、検出IF15、通信I/O17、EFX18、DSP19は通信バス20を介してデータ等の授受を行っている。外部から音響信号処理装置1に供給された音響信号は音声バス21を介してEFX18およびDSP19が受け取ることができ、EFX18およびDSP19から出力される音響信号は、音声バス21を介して外部へ送出することができる。
次に、本発明の実施例にかかる音響信号処理装置1の等価的なハードウェア構成を示すブロック図を図2に示す。
図2において、複数の入力ポートから入力されたディジタル信号とされた音響信号は入力パッチ(Input Patch)30に入力される。入力パッチ30では、複数の入力ポートをNチャンネル(Nは1以上の整数)とされる入力チャンネル部31の各入力チャンネル(Input Channel)31−1,31−2,31−3,・・・・,31−Nに選択的にパッチ(結線)している。各入力チャンネル31−1〜31−Nでは、各入力チャンネルに入力された音響信号In.1,In.2,In.3,・・・,In.Nの音響特性等が調整される。すなわち、入力チャンネル部31における各入力チャンネル31−1〜31−Nに入力された各入力チャンネル信号は、入力チャンネル毎にイコライザやコンプレッサにより音響信号の特性が調整されると共に送り出しレベルが制御されてM本(Mは1以上の整数)の混合バス(Mix Bus)35およびL,Rのステレオのキューバス(Cue Bus)36へ送出される。この場合、入力チャンネル部31から出力されるN入力チャンネル信号は、M本の混合バス35の1ないし複数に選択的に出力される。
混合バス35においては、M本の各バスにおいて、N入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数の入力チャンネル信号が混合されて、合計M通りの混合出力が出力される。M本の混合バス35の各バスからの混合出力は、Mチャンネルとされる出力チャンネル部32の各出力チャンネル(Output Channel)32−1,32−2,32−3,・・・・,32−Mにそれぞれ出力される。各出力チャンネル32−1〜32−Mでは、イコライザやコンプレッサにより周波数バランス等の音響信号の特性が調整されて、出力チャンネル信号Mix.1,Mix.2,Mix.3,・・・,Mix.Mとして出力され、このM出力チャンネル信号Mix.1~Mix.Mは、出力パッチ(Output Patch)34に出力される。また、L,Rのキューバス(Cue Bus)36においてはN入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数の入力チャンネル信号が混合されたキュー/モニタ用の信号がキュー/モニタ部(Cue/Monitor)33に出力される。キュー/モニタ部33おいてイコライザやコンプレッサにより周波数バランス等の音響信号の特性が調整されたキュー/モニタ出力(Cue/monitor)は、出力パッチ34に出力される。
出力パッチ34では、出力チャンネル部32からのM出力チャンネル信号Mix.1~Mix.Mおよびキュー/モニタ部33からのキュー/モニタ出力の何れかを、複数の出力ポートのいずれかに選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ34でパッチされた出力チャンネル信号が供給される。出力ポートにおいて、ディジタルの出力チャンネル信号はアナログ出力信号に変換され、アンプにより増幅されて会場に配置された複数のスピーカから放音される。さらに、このアナログ出力信号はステージ上のミュージシャン等が耳に装着するインイヤーモニタに供給されたり、その近傍に置かれたステージモニタスピーカで再生される。また、出力パッチ34から出力されるディジタルの音響信号は、レコーダや外部接続されたDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。また、キュー/モニタ出力は出力パッチ34でアサインされた出力ポートにおいてアナログの音響信号に変換され、オペレータルームに配置されたモニタ用スピーカやオペレータが装着するヘッドホン等から出力されてオペレータが検聴できるようになる。
DSP19は複数のDSPチップからなり、この複数のDSPチップがそれぞれマイクロプログラムに従った音響信号処理を実行することにより、図2に示す構成の音響信号処理装置1において音響信号処理が実行されるようになる。この場合、機能の異なる複数種類のコンポーネントを用意しておき、コンポーネントを組み合わせて結線することにより音響信号処理装置1を構成することができる。DSP12では、組み合わせた各コンポーネントおよび結線の処理にリソースをそれぞれ割り当てることにより、音響信号処理装置1における音響信号処理が実行されるようになる。音響信号処理装置1においては、信号処理構成、すなわちコンフィグレーション(以下、「コンフィグ」という。)の設定や編集を、信号処理の構成要素となるコンポーネントおよびその入出力間の結線状態を表示部14にグラフィカルに回路図として表示させ、視覚的に信号処理の構成が把握し易い回路図において設定・編集作業を行えるようにされている。
このコンフィグの設定や編集を行うシステムツール画面を図3に示す。図3に示すように、システムツール画面2にはコンポーネント表示部(Component)2aとデザイナ表示部(Designer)2bとが表示されている。コンポーネント表示部2aには、音響信号処理を行う機能の異なる複数種類のコンポーネントがカテゴリ別に用意されている。カテゴリとしては、Matrix Mixer、Speaker Processor、EQ、Delayが用意されている。デザイナ表示部2bの初期画面には、出力ポートのみ備えるスロットインSlot#1(Slot Input)と入力ポートのみ備えるスロットアウトSlot#2(Slot Output)とが表示される。スロットインSlot#1およびスロットアウトSlot#2は、音響信号処理装置1が備える物理的な入力端子および出力端子に相当している。
そして、スロットインSlot#1とスロットアウトSlot#2との間に使用するコンポーネントを配置していく。この場合、複数種類のコンポーネントがコンポーネント表示部2aに用意されており、使用するコンポーネントをコンポーネント表示部2aから選択してデザイナ表示部2bの所定位置にドラッグ&ドロップすることにより使用するコンポーネントが決定される。そして、決定されたコンポーネント間の出力ポートと入力ポート間の結線を行う。このようなコンポーネントの配置と、配置されたコンポーネント間の結線の設定を使用する全てのコンポーネントについて行うと、図3のデザイナ表示部2bに示される回路図の信号処理の構成が設定される。
図3のデザイナ表示部2bに示される回路図の構成では、スロットインSlot#1の出力ポートa1,a2から出力される2チャンネルの音響信号は第1グラフィックイコライザ(GEQ#1)の入力ポートb11,b12にそれぞれ入力され、入力された音響信号の周波数特性およびレベルが調整される。また、スロットインSlot#1の出力ポートa3,a4から出力される2チャンネルの音響信号は第2グラフィックイコライザ(GEQ#2)の入力ポートb21,b22にそれぞれ入力され、入力された音響信号の周波数特性およびレベルが調整される。第1グラフィックイコライザ(GEQ#1)の出力ポートc11,c12から出力された2チャンネルの音響信号は、第1ディレイ(Delay#1)の入力ポートd11,d12に入力され、入力された音響信号にディレイ効果が与えられる。また、第2グラフィックイコライザ(GEQ#2)の出力ポートc21,c22から出力された2チャンネルの音響信号は、第2ディレイ(Delay#2)の入力ポートd21,d22に入力され、入力された音響信号にディレイ効果が与えられる。第1ディレイ(Delay#1)の出力ポートe11,e12から出力された2チャンネルの音響信号はスロットアウトSlot#2の入力ポートf1,f2に入力され、第2ディレイ(Delay#2)の出力ポートe21,e22から出力された2チャンネルの音響信号はスロットアウトSlot#2の入力ポートf3,f4に入力される。
図3のデザイナ表示部2bの回路図に示す信号処理構成に設定・編集して、ユーザがコンパイル指示をおこなうと、設定・編集された信号処理構成に含まれるコンポーネントや結線に対し、接続されている音響信号処理装置のDSP19における複数のDSPチップのリソースが割り当てられる。このように、複数のDSPチップに各コンポーネントおよび結線のリソースをそれぞれ割り当てる処理をコンパイルということにし、コンポーネントや結線のコンフィグデータをコンパイルすることによりコンパイル結果ファイルが生成される。コンパイル結果ファイルは音響信号処理装置1に送られて、コンパイル結果ファイルの割り当て情報に基づいてDSP19における複数のDSPチップに各コンポーネントや結線に係る処理を実行させるためのマイクロプログラムが生成される。そして、音響信号処理装置1は、DSP19にそのマイクロプログラムに従った音響信号処理を実行させることにより、DSP19全体の能力の範囲内で、編集した信号処理構成に基づく音響信号処理を実行することができる。
本発明の音響信号処理装置1においては、音響信号にコンポーネントが与える音響特性をモニタリングできるようにデザイナ表示部2bに表示されている回路図上の任意のポート間の周波数特性(振幅・位相)を表示するプラグインとされたトランスファ(Transfer)が用意されている。トランスファをデザイナ表示部2bにおいて設定する場合は、図4に示すトランスファ管理画面3を表示部14に表示させる。図4に示すトランスファ管理画面3では、図示するようにトランスファ表示欄3aに示されているTransfer1,Transfer2,Transfer3の3つのトランスファが追加されている。ここで、Transfer1を選択してダブルクリックもしくは「View」ボタン3eをクリックすると第1トランスファ(Transfer1)の選択モードとなり、図3に示されているデザイナ表示部2bに第1トランスファ(Transfer1)のスタートポイント1Sとエンドポイント1Eとのアイコンが表示される。図3に示す例では、スロットインSlot#1の出力ポートa4が接続されているGEQ#2の入力ポートb22にスタートポイント1Sが設定され、Delay#2の入力ポートd22が接続されているGEQ#2の出力ポートc22にエンドポイント1Eが設定されている。この場合、アイコン「1S」,「1E」から伸びる矢印線で設定されたポートが示されている。
第1トランスファの選択モード時においては、アイコン「1S」上でクリックしてスタートポイント1Sにフォーカスを当て、操作子16における左右キーや上下キーの方向キーを操作することにより、現在のポートを起点として操作された方向キーの方向のコンポーネントのポートにスタートポイント1Sを移動することができる。フォーカスされたスタートポイント1Sのアイコン「1S」はフォーカスされたことを示すように色が変更される。アイコン「1E」上でクリックしてエンドポイント1Eにフォーカスが当てられた場合も同様の操作によりエンドポイント1Eを結線をたどったポート上に、エンドポイント1Eを移動することができる。第1トランスファ(Transfer1)の選択モード時においては、図5に示すトランスファウィンドウ画面4にスタートポイント1Sとエンドポイント1E間のコンポーネントの周波数特性(振幅・位相)が、図5に示すトランスファウィンドウ画面4に表示される。図示する場合は、GEQ#2の周波数特性が表示されるが、この周波数特性は、第1トランスファによりGEQ#2の伝達関数から算出される。すなわち、図3に示すように第1トランスファのスタートポイント1Sとエンドポイント1Eが設定された場合は、図5に示すトランスファウィンドウ画面4に横軸が周波数とされた振幅特性4aと位相特性4bとからなるGEQ#2の周波数特性が表示されるようになる。
また、図4に示すトランスファ管理画面3においてTransfer2を選択すると図3に示されているデザイナ表示部2bには、第2トランスファ(Transfer2)のスタートポイント2Sのアイコンと、エンドポイント2Eのアイコンとが表示されて、第2トランスファ選択モードとなる。このモード時において、アイコン「2S」あるいはアイコン「2E」上でクリックしてフォーカスを当てると、操作子16における左右キーや上下キーの方向キーを操作することにより、操作された方向キーの方向のコンポーネントのポートに、フォーカスを当てたスタートポイント2Sあるいはエンドポイント2Eを移動することができる。このようにして、例えば、第2トランスファのスタートポイント2SをGEQ#2の入力ポートb21に設定し、エンドポイント2EをDelay#2の出力ポートe21に設定すると、第2トランスファはGEQ#2とDelay#2とのコンポーネントの伝達関数から振幅特性と位相特性とからなる周波数特性を算出して、その周波数特性をトランスファウィンドウ画面4に表示させるようになる。
さらに、図4のトランスファ管理画面3においてTransfer3を選択すると第3トランスファ選択モードとなり、上記した操作を第3トランスファに対して行うことができるようになる。なお、各トランスファでは、スタートポイントが基準ポイントとされ、エンドポイントが測定ポイントとされる。そして、基準ポイントから測定ポイントまでの伝達関数から計算することにより音響信号の周波数特性が測定されて、トランスファウィンドウ画面4に表示されるようになる。
なお、トランスファの選択モード時において、左クリックすることによりスタートポイントにフォーカスを当てられたり、右クリックすることによりエンドポイントにフォーカスを当てられたりすることができる。また、コンポーネントのポートをクリックすることによりフォーカスされているポイントを設定することもできる。
また、トランスファを追加する場合は、図4に示すトランスファ管理画面3において「Add」ボタン3bをクリックする。これにより、図4に示す場合は第4トランスファ(Transfer4)がトランスファ表示欄3aに追加されて表示されるようになる。さらに、図4に示すトランスファ管理画面3において「Delete」ボタン3cをクリックすると、トランスファ表示欄3aで選択されているTransferを削除することができる。さらにまた、図4に示すトランスファ管理画面3において「Rename」ボタン3dをクリックすると、トランスファ表示欄3aで選択されているTransferの名称を変更することができる。さらにまた、図4に示すトランスファ管理画面3において「View」ボタン3eをクリックすることにより、トランスファ表示欄3aで選択されているTransferを選択モードとすることができる。
このように、音響信号処理装置1が動作中の場合においても、システムツール画面2のデザイナ表示部2bにおいてトランスファの追加や削除、各トランスファのスタートポイントやエンドポイントの設定をし直すことができることから、動作中においてもモニタリングポイントを変更して変更したスタートポイントとエンドポイント間の周波数特性をトランスファウィンドウ画面4に表示することができるようになる。
次に、デザイナ表示部2bに表示されるTransferのスタートポイントおよびエンドポイントをコンポーネントのポートに設定する操作の具体例を図6を参照して説明する。図6に示すシステムツール画面2のデザイナ表示部2bには、図3と同様に選択モードとされた第1トランスファ(Transfer1)のスタートポイント1Sとエンドポイント1Eとのアイコンが表示されている。第1トランスファのスタートポイント1SはGEQ#2の入力ポートb22に設定され、エンドポイント1EはGEQ#2の出力ポートc22に設定されている。エンドポイント1Eにはフォーカスが当てられて、そのアイコンはフォーカス状態の表示色とされている。ここで、操作子16の方向キーにおける上下キーの「↑」キーを操作すると、フォーカスされたエンドポイント1Eが、GEQ#2の出力ポートc22から「↑」キーで示される方向にある出力ポートc21に移動する。この操作に替えて、操作子16の方向キーにおける左右キーの「→」キーを操作すると、エンドポイント1Eが「→」キーで示される方向にあるGEQ#2の出力ポートc22の右側に配置されているDelay#2の入力ポートd22に移動し、続いて、左右キーの「→」キーを操作すると、エンドポイント1Eが「→」キーで示される方向にあるDelay#2の入力ポートd22の右側に配置されている出力ポートe22に移動する。このように、操作子16の方向キーを操作することにより、デザイナ表示部2bにおいて操作した方向キーの方向に配置されているコンポーネントのポートにフォーカスされたエンドポイント1Eを移動させることができる。スタートポイント1Sもフォーカスが当てられて方向キーが操作されることにより、同様にして移動させて所定のポートに設定することができる。このように、周波数特性を見たいコンポーネントのポートにスタートポイント1Sあるいはエンドポイント1Eを移動させることにより、当該ポイントが移動後のポートに設定されて、スタートポイント1Sとエンドポイント1Eが設定されたポート間のコンポーネントの周波数特性をトランスファウィンドウ画面4に表示することができるようになる。
また、音響信号処理装置1の構成によっては1つの出力ポートを複数のコンポーネントの入力ポートに結線する場合がある。この一例の構成を図7に示すが、図7はデザイナ表示部2bに表示された回路図の一部とされている。図7に示す構成では、スロットインSlot#1の出力ポートa1がGEQ#1の入力ポートb11とGEQ#2の入力ポートb21に接続されており、スロットインSlot#1の出力ポートa2がGEQ#1の入力ポートb12とGEQ#2の入力ポートb22に接続されている。h1とh2は2つのコンポーネントに分岐する分岐点である。図示する例では、第1トランスファのスタートポイント1SがGEQ#2の入力ポートb22に設定されている。そして、フォーカスが当てられているスタートポイント1Sが設定された入力ポートb22が属する分岐結線に結線されている全てのポートは図7に示すように形状や表示色が変更されて強調表示される。この状態において、操作子16におけるTABキーを操作すると分岐点h2にフォーカスが移動されて、図8に示すようにスタートポイント1Sのアイコン「1S」が分岐点h2に移動する。分岐点h2は、フォーカスされているスタートポイント1Sが属する分岐結線の分岐点である。
さらに、TABキーを操作するとスタートポイント1Sのフォーカス候補が分岐点h2からスロットインSlot#1の出力ポートa2に移動する。続けてTABキーを操作するとスタートポイント1Sのフォーカス候補がスロットインSlot#1の出力ポートa2からGEQ#1の入力ポートb12に移動し、さらにTABキーを操作するとスタートポイント1Sのフォーカス候補がGEQ#1の入力ポートb12からGEQ#2の入力ポートb22に移動する。このようにして所望のポートにスタートポイント1Sのフォーカス候補を移動させる。そして、Enterキーを操作することにより、スタートポイント1Sがフォーカス候補のポートに決定される。これにより、設定後のスタートポイント1Sとエンドポイント1Eとの間のコンポーネントの周波数特性がトランスファウィンドウ画面4に表示されるようになる。
上記したようにTABキーを操作することによりスタートポイント1Sのフォーカス候補を順次所定の順序で結線をたどったポートに移動することができる。また、TABキーを操作することに替えて上下キーや左右キーの方向キーを操作することによってもスタートポイント1Sのフォーカス候補を操作したキーで示される結線上の方向にあるポート移動することができる。
次に、本発明の音響信号処理装置1で実行されるポート移動処理1のフローチャートを図9に示す。
ポート移動処理1は、ポートにフォーカスがある場合に「↑」キーまたは「↓」キーの上下キーが操作された際にスタートされ、フォーカスがあるポートが入力ポートの場合は入力ポート数、出力ポートの場合は出力ポート数が「1」か「2以上」かがステップS10にて判断される。ここで、フォーカスがあるポートのポートのポート数が「1」と判断された場合は、フォーカスを移動するポートがないことからステップS11へ分岐してポートを移動することができない旨のエラーメッセージが表示されてポート移動処理1は終了する。また、フォーカスがあるポートのポートのポート数が「2以上」と判断された場合は、ステップS12に進み操作された「↑」キーまたは「↓」キーの上下キーに応じた方向にあるポートにフォーカスが移動する。次いで、ポート移動処理1は終了する。
次に、本発明の音響信号処理装置1で実行されるポート移動処理2のフローチャートを図10に示す。
ポート移動処理2は、ポートにフォーカスがある場合に「→」キーまたは「←」キーの左右キーが操作された際にスタートされ、フォーカスがあるポートが入力ポートあるいは出力ポートのいずれであるかがステップS20にて判断される。ここで、現在フォーカスがあるポートが出力ポートであると判断された場合は、ステップS21に分岐して操作されたキーが「→」キーか「←」キーかのいずれの左右キーであるかが判断される。この場合、「←」キーが操作されたと判断された場合はステップS23に進み、出力ポートの左側にある同じコンポーネントの入力ポートへフォーカスが移動される。また、ステップS20にて現在設定されているポートが入力ポートと判断された場合は、ステップS22へ分岐して操作されたキーが「→」キーか「←」キーかのいずれの左右キーであるかが判断される。ここで、「→」キーが操作されたと判断された場合はステップS23に進み、入力ポートの右側にある同じコンポーネントの出力ポートへフォーカスが移動される。
また、ステップS20にて現在のフォーカスがあるポートが出力ポートであると判断されて、さらにステップS21にて操作されたキーが「→」キーと判断された場合はステップS24に進む。ステップS24では、フォーカスがある出力ポートに結線されている右方向に隣接して配置されたコンポーネントの入力ポートがあるか否かが判断される。ここで、フォーカスがある出力ポートに結線されている入力ポートがないと判断されると、ステップS30へ進み、フォーカスを移動するポートがない旨のエラーメッセージが表示部14に表示されてポート移動処理2は終了する。また、ステップS24にてフォーカスがある出力ポートに結線されている入力ポートがあると判断された場合は、ステップS25に進み対象の結線上に分岐点があるか否かが判断される。さらに、ステップS20にて現在のフォーカスがあるポートが入力ポートであると判断されてステップS22にて操作されたキーが「←」キーと判断された場合もステップS24に進む。ステップS24では、フォーカスがある入力ポートに結線されている左方向に隣接して配置されたコンポーネントの出力ポートがあるか否かが判断される。ここで、フォーカスがある入力ポートに結線されている出力ポートがないと判断されると、ステップS30へ進み、フォーカスを移動するポートがない旨のエラーメッセージが表示部14に表示されてポート移動処理2は終了する。また、ステップS24にてフォーカスがある入力ポートに結線されている出力ポートがあると判断された場合は、ステップS25に進み対象の結線上に分岐点があるか否かが判断される。
ステップS25において、図7に示すように対象の結線上に分岐点があると判断された場合はステップS26に進んで、分岐点のある対象の分岐結線に接続されている全ての出力ポートおよび入力ポートの表示色が変えられたり形状が変えられたりして分岐結線に属するポートが強調表示される。次いで、ステップS27にて分岐点にフォーカスが移動されてステップS28にて後述する分岐点処理が行われ、ポート移動処理2は終了する。また、ステップS25にて分岐点がないと判断された場合は、ステップS29へ進み対象の結線上の方向キーに応じた方向にある結線先のポートへフォーカスが移動されて、ポート移動処理2は終了する。
次に、ポート移動処理2のステップS28にて実行される分岐点処理のフローチャートを図11に示す。分岐点処理がスタートされると、ステップS30にてTABキーあるいは方向キーのいずれが押されたかが判断される。ここで、TABキーが操作されたと判断された場合はステップS31に進み対象の結線上に接続されている次の順のポートにフォーカス候補が移動する。フォーカス候補となったポートは表示色や形状が変化してその旨を示す表示とされる。さらに続けて、TABキーを操作すると次の順のポートにフォーカス候補が移動するようになる。また、ステップS30にて方向キーが操作されたと判断された場合は、ステップS32に進み操作された方向キーが示す上下あるいは左右にあるポートにフォーカス候補が移動するようになる。この場合も、フォーカス候補となったポートは表示色や形状が変化してその旨を示す表示とされる。さらに続けて、方向キーを操作すると操作された方向キーが示す上下あるいは左右にあるポートにフォーカス候補が移動するようになる。
このように、TABキーあるいは方向キーを操作して設定したいポートにスタートポイントあるいはエンドポイントのフォーカス候補が移動されたと判断された場合に、Enterキーを押すと、ステップS33にてフォーカス候補があるポートがフォーカスを移動させる対象のポートとして決定される。次いで、ステップS34にてフォーカス候補がスタートポイント(またはエンドポイント)とされている場合は対象のポートにスタートポイント(またはエンドポイント)のフォーカスが移動される。次いで、移動されたフォーカスに対応するスタートポイントとエンドポイントとの間のコンポーネントの伝達関数が計算されて、その周波数特性がトランスファウィンドウ画面4に表示されるようになる。
以上説明した本発明においては、デザイナ表示部2bに表示される選択モードされたTransferのスタートポイントおよびエンドポイントのアイコンは1組とされているが、「CTRL」キーを押しながらトランスファ表示欄3aのTransferを複数選択してダブルクリックもしくは「View」ボタン3eをクリックすることにより、複数のTransferを選択モードとしてデザイナ表示部2bに複数のTransferのスタートポイントおよびエンドポイントを表示することができる。表示されたTransferのスタートポイントおよびエンドポイントはフォーカスを当てて移動することにより、各々所定のポートに設定することができるようになる。また、フォーカスを移動させた際に瞬時にフォーカスがポートに移動する表示としたり、ポイントのアイコンと矢印線が徐々に移動していく様子をアニメーション表示するようにしてもよい。
1 音響信号処理装置、2 システムツール画面、2a コンポーネント表示部、2b デザイナ表示部、3 トランスファ管理画面、3a トランスファ表示欄、3b ボタン、3c ボタン、3d ボタン、3e ボタン、4 トランスファウィンドウ画面、4a 振幅特性、4b 位相特性、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 表示IF、14 表示部、15 検出IF、16 操作子、17 通信I/O、18 EFX、19 DSP、20 通信バス、21 音声バス、30 入力パッチ、31 入力チャンネル部、32 出力チャンネル部、33 モニタ部、34 出力パッチ、35 混合バス、36 キューバス、1E エンドポイント、1S スタートポイント、2E エンドポイント、2S スタートポイント、100 システムツール画面、100a コンポーネント表示部、100b デザイナ表示部

Claims (5)

  1. 音響信号に信号処理を施す複数のコンポーネントを組み合わせて構成され、構成に使用されている前記複数のコンポーネントの機能が、内蔵された信号処理部のリソースがそれぞれ割り当てられることにより実現されている音響信号処理装置であって、
    前記複数のコンポーネントの組み合わせ、および、組み合わせた前記コンポーネント間の結線を示す回路図が表示される表示部と、
    該表示部に表示された前記回路図において、前記複数のコンポーネントの組み合わせの設定、および、組み合わせた前記コンポーネント間の結線の設定の操作を行う操作子手段と、
    該操作子手段により設定された各コンポーネントの機能および結線の情報からなるコンフィグレーションに基づいて、前記コンポーネントおよび結線にかかる処理を実行させるように、前記信号処理部のリソースをそれぞれ割り当てるコンパイル手段と、
    前記表示部に表示された前記回路図上のポイント間の音響特性を測定および表示するプラグインとされるトランスファ手段とを備え、
    前記トランスファ手段が音響特性を測定および表示するためのモニタリングポイントを、前記操作子手段を用いて前記回路図上における一のコンポーネントのポートから所望のコンポーネントのポートに移動させることができることを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 前記モニタリングポイントは、第1のポイントと第2のポイントとからなり、いずれかのポイントにおけるポートの音響特性が基準とされて残るポイントにおけるポートの基準に対する音響特性が、前記トランスファ手段において測定および表示されることを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
  3. 前記モニタリングポイントのうちのフォーカスされて設定可能状態とされているポイントを、前記操作子手段における方向キーを操作することにより方向キーに応じた一のコンポーネントのポートから所望のコンポーネントのポートに移動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
  4. 前記コンポーネントの1出力ポートが続く複数の前記コンポーネントの入力ポートに結線される1対多結線に属するポートの一つに設定されたポイントがフォーカスされた場合は、当該1対多結線の中途の前記複数のコンポーネントの入力ポートに分岐する分岐部にフォーカスされたポイントが移動し、前記操作子手段における予め定めた特定のキーを操作することにより、前記モニタリングポイントのポイント候補が前記1対多結線に属する複数のポートに順次移動していき、確定するキーを操作した際の前記ポイント候補のポートにフォーカスされたポイントが移動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
  5. 前記1対多結線に属するポートの一つあるいは分岐点がフォーカスされた際に、当該1対多結線に属する複数のポートが強調表示されることを特徴とする請求項4記載の音響信号処理装置。
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