JP3985114B2 - 新規三次元型有機金属錯体及びガス吸着材 - Google Patents

新規三次元型有機金属錯体及びガス吸着材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なジカルボン酸金属錯体及びその製造方法、該錯体を用いたガス吸蔵材、ガス貯蔵方法、ガス貯蔵装置、ガス自動車、ガス貯蔵タンク、LNG貯蔵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、メタンを主成分とするガスの貯蔵にあたっては、吸蔵材として主に活性炭を使用することが提案されている。しかしながら、活性炭を使用する場合は、体積当たりのガスの吸着量が少ない。体積当たりのガスの吸着量を上げるために、活性炭を成型して吸蔵材とした場合においても、その吸着量の向上には限界があった。比表面積が大きく、比較的体積当たりのガス吸着能が高いもの(高比表面積活性炭)もあるが、これらは、その価格が高い。ガスの吸着、脱離状況について考察すると、活性炭の場合は、細孔径が様々であるため、ガスの吸着、脱離を繰り返すと、吸着、脱離性能が一定せず、繰り返し特性が悪いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、安価であるとともに体積当たりのガス吸着能が高く、繰り返し特性の良好なガスの貯蔵技術を提供するとともに、ガスの貯蔵を簡便に行えるガス貯蔵装置、さらには、こういった特性を備えたガス自動車を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような課題を解決するために鋭意研究を遂行し、特定のジカルボン酸金属錯体がガス吸蔵材、特にメタンを主成分とするガスの吸蔵材として好適であることを見出し、本発明を完成した。本発明は、以下のカルボン酸金属錯体及びその製造方法、ガス吸蔵材、ガス貯蔵方法及びガス貯蔵装置、ガス自動車に係る。
【0005】
項1.化学式(2):
{M(OOC−R−COO)・1/2(2座配位可能な有機配位子)}n (2)
〔式中、MはCu2+、Rh2+、Cr2+、Mo2+、Pd2+、W2+及びZn2+から選択される2価の金属イオンを示し、Rはアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、置換基を有していてもよいアリーレン基を示す。nは任意の自然数を意味する。〕で表される、金属錯体であって、
該金属錯体が該金属イオンの周りにジカルボン酸が配位した二核構造をとり、
該2座配位可能な有機配位子がピラジンである、ジカルボン酸金属錯体。
【0007】
.分子内空間を有する項に記載のジカルボン酸金属錯体。
【0008】
.化学式(2):
{M(OOC−R−COO)・1/2(2座配位可能な有機配位子)}n (2)
〔式中、MはCu2+、Rh2+、Cr2+、Mo2+、Pd2+、W2+及びZn2+から選択される2価の金属イオンを示し、Rはアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、置換基を有していてもよいアリーレン基を示す。nは任意の自然数を意味する。〕で表され、該金属錯体が該金属イオンの周りにジカルボン酸が配位した二核構造をとり、該2座配位可能な有機配位子がピラジンであるカルボン酸金属錯体の製造方法であって、
一般式(1)
HOOC−R−COOH (1)
〔式中、Rは前記に定義された通りである。〕で表されるジカルボン酸、銅塩、ロジウム塩、クロム塩、モリブデン塩、パラジウム塩、タングステン塩及び亜鉛塩から選択される金属塩を有機溶媒に溶解させて混合し、該混合物にピラジンを加えて反応させ、ジカルボン酸金属錯体を析出させることを特徴とするジカルボン酸金属錯体の製造方法。
【0009】
.化学式(2):
{M(OOC−R−COO)・1/2(2座配位可能な有機配位子)}n (2)
〔式中、MはCu2+、Rh2+、Cr2+、Mo2+、Pd2+、W2+及びZn2+から選択される2価の金属イオンを示し、Rはアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、置換基を有していてもよいアリーレン基を示す。nは任意の自然数を意味する。〕で表され、該金属錯体が該金属イオンの周りにジカルボン酸が配位した二核構造をとり、該2座配位可能な有機配位子がピラジンであるジカルボン酸金属錯体の製造方法であって、
銅塩、ロジウム塩、クロム塩、モリブデン塩、パラジウム塩、タングステン塩及び亜鉛塩から選択される金属塩と前記金属にピラジンを有機溶媒に溶解させて混合し、該溶液に一般式(1)
HOOC−R−COOH (1)
〔式中、Rは前記に定義された通りである。〕で表されるジカルボン酸を加えて反応させ、ジカルボン酸金属錯体を析出させることを特徴とするジカルボン酸金属錯体の製造方法。
【0010】
.金属塩がギ酸塩、酢酸塩、硫酸塩、硝酸塩及び炭酸塩から選択される項3又は4に記載のカルボン酸金属錯体の製造方法。
【0011】
.項1又は2に記載のカルボン酸金属錯体からなるガス吸蔵材。
【0012】
.項1又は2に記載のカルボン酸金属錯体を加圧成型してなるガス吸蔵材。
【0013】
.項6又は7に記載のガス吸蔵材に、加圧条件下で、メタンを主成分とするガスを吸着して貯蔵するガス貯蔵方法。
【0014】
.貯蔵対象のガスが出入り可能な出入口(5a)、(5b)と容器内のガスを加圧状態で保持可能な保持機構(6)とを備え、且つ常温に温度維持可能な圧力容器(4)を備えたガス貯蔵装置であって、前記圧力容器(4)内に項6又は7に記載のガス吸蔵材(8)を備え、メタンを主成分とするガスを貯蔵対象とするガス貯蔵装置。
【0015】
10.項に記載のガス貯蔵装置(1)を備え、ガス貯蔵装置(1)から供給されるメタンを主成分とするガスから駆動力を得る内燃機関(3)を備えたガス自動車。
【0016】
11.項6又は7に記載のガス吸蔵材を含むことを特徴とする吸着式ガス貯蔵タンク。
【0017】
12.LNGタンクと項6又は7に記載のガス吸蔵材を備えた吸着式充填タンクを安全弁を介して連設し、LNGタンクの圧力が所定値以上に高くなった場合に、一定量の蒸発ガスが吸着式充填タンクに充填されるようにしてなるLNG貯蔵装置。
【0018】
【発明の実施の形態】
ジカルボン酸金属錯体
本発明のジカルボン酸金属錯体は、化学式(2):
{M(OOC−R−COO)・1/2(2座配位可能な有機配位子)}n (2)〔式中、MはCu2+、Rh2+、Cr2+、Mo2+、Pd2+、W2+またはZn2+を示し、Rは前記に定義された通りである。〕
で表すことができる。なお、nは該錯体がM(OOC−R−COO)・1/2(2座配位可能な有機配位子)を繰り返し単位とする結晶であることを意味する。
【0019】
従って、本発明は、化学式(2):
{M(OOC−R−COO)・1/2(2座配位可能な有機配位子)}n (2)〔式中、MはCu2+、Rh2+、Cr2+、Mo2+、Pd2+、W2+またはZn2+を示し、Rは前記に定義された通りである。nは任意の自然数を意味する。〕
で表されるジカルボン酸金属錯体にも関する。
【0020】
化学式(2)において、Rで表されるアルキレン基としては、-(CH2)n−(n=1〜10の整数)、-CH2CH(CH3)−、-CH(CH3)CH(CH3)−、-CH2CH(CH3)CH2−などの直鎖又は分枝を有する炭素数1〜10のアルキレン基が挙げられる。
【0021】
Rで表されるアルケニレン基としては、−CH=CH-、−CH=CHCH2-、CH=C(CH3)-、−CH=CHCH2CH2-、−CH=CHCH2CH2CH2-、−CH=CHCH2CH2CH2CH2-、−CH2CH2CH=CHCH2CH2-などの直鎖又は分枝を有する炭素数1〜6のアルケニレン基が挙げられる。
【0022】
Rで表されるアルキニレン基としては、
【0023】
【化1】
Figure 0003985114
【0024】
などの直鎖又は分枝を有する炭素数1〜6のアルキニレン基が挙げられる。
【0025】
Rで表される置換基を有していてもよいアリーレン基の、アリーレン基としては、フェニレン、ナフチレン、アントラセニレン、ビフェニレン、トリフェニレン、スチルベニレン、
【0026】
【化2】
Figure 0003985114
【0027】
〔式中、Phはフェニレン基を示す。〕
等が挙げられる。アリーレン基の芳香環の置換基としては、アルキル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル)、アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ)、ハロゲン原子(F,Cl,Br,I)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ等が挙げられ、置換基の数は、1〜4個、好ましくは1〜2個が挙げられる。
【0028】
好ましいRは、置換基を有していてもよいアリーレン基である。
【0029】
本発明のジカルボン酸金属錯体の構造は、粉末X線のパターンと、磁化率の温度変化、アルゴン吸着による細孔径分布で確認することができる。
【0030】
本発明のジカルボン酸金属錯体の空隙(細孔)の大きさは、好ましくは約5〜14Åであるため、分子の大きさが約14Å以下、特に6〜14Å程度の化合物はカルボン酸金属錯体結晶が析出する際に結晶内に取り込まれることができる。
【0031】
ジカルボン酸金属錯体物の製造
一般式(1)のジカルボン酸と金属塩と二座配位可能な有機配位子を含有する溶液を混合することにより、目的のガス吸着材であるカルボン酸錯体を製造することができる。得られた混合液を例えば数時間から数日撹拌し、遠心分離により沈殿物を集め、メタノールによる洗浄後、100℃で5時間真空乾燥することにより、金属の三次元ジカルボン酸錯体を製造することができる。
【0032】
ジカルボン酸としては、一般式(1)で表されるジカルボン酸、具体的にはスクシン酸、アジピン酸等の飽和二価脂肪酸、フマル酸、アセチレンジカルボン酸等の不飽和二価脂肪酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、ビフェニルジカルボン酸、トリフェニルジカルボン酸、ビフェニルアミドジカルボン酸、ビフェニルエステルジカルボン酸、ビフェニルアセチルジカルボン酸、スチルベンジカルボン酸、トランジカルボン酸、ビフェニルエチレンジカルボン酸等のアリールジカルボン酸を使用することができる。ジカルボン酸の濃度は、0.003〜0.1mol/l、好ましくは0.005〜0.05mol/lである。
【0033】
金属塩としては、銅塩、ロジウム塩、クロム塩、モリブデン塩、パラジウム塩、タングステン塩及び亜鉛塩から選択される金属塩を使用することができる。金属塩の濃度は、前記ジカルボン酸の1等量であり、0.003〜0.1mol/l好ましくは0.005〜0.05mol/lである。
【0034】
2座配位可能な有機配位子が、ピラジン、4,4'-ビピリジル、トランス-1,2-ビス(4-ピリジル)エチレン、4,4'-アゾピリジン、4,4'-ビピリジルエタン、4,4'-ビスビピリジルフェニレン、N-(4-ピリジル)イソニコチンアミド等が使用できる。
【0035】
濃度としては、前記ジカルボン酸と金属塩より生成する金属錯体に対して0.5〜0.6等量、好ましくは0.5等量である。
【0036】
溶媒としては、ジカルボン酸、金属塩及び2座配位可能な有機配位子を溶解しやすく、目的物であるジカルボン酸金属錯体を溶解しにくい有機溶媒を使用することができる。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ヘキサン、アセトン又はこれらの混合溶媒を使用することできる。
【0037】
前記合成の反応温度は、−20〜100℃程度で可能であり、常温で反応する。
【0038】
ガス吸蔵材
ジカルボン酸金属錯体はガス(例えば、メタンを主成分とするガス)を吸着することができるので、ガス吸蔵材として使用することができる。ジカルボン酸金属錯体の結晶における細孔径は、構造上一定しているため、特定のガス(例えば、メタン)以外のガス成分を吸着したまま脱着しにくくなり、繰り返し性能が劣化するといった問題も発生しにくい。
【0039】
ジカルボン酸金属錯体の結晶を成型(特に、圧縮成型)することにより、比較的嵩密度の高いガス吸蔵材とすることができる。ガス吸蔵材の嵩密度を高くすることにより、体積当たりのガスの吸着量を大きく増大することができ、ガス貯蔵性能の点からも好ましい。カルボン酸金属錯体の結晶を成型することにより、その成型密度を高くするとともに、その吸着能を高くすることができ、単位体積当たりのガス吸蔵能を、例えば、活性炭より格段に高いものとすることができる。
【0040】
ガス貯蔵方法
本発明のガス吸蔵材を、加圧条件下で、貯蔵の対象となるガス(例えば、メタンを主成分とするガス)と接触させることにより、ガスを吸着し、貯蔵することができる。この貯蔵は、ガスがガス吸蔵材を構成するジカルボン酸金属錯体の結晶内に吸着されることにより行われ、常温以上(例えば、5℃以上)でも可能である。ガスを吸着したガス吸蔵材のガス圧(貯蔵容器内の圧力)を減圧することにより又は吸蔵材を加熱することにより、吸着したガスを脱着(放出)させることができる。
【0041】
メタンを主成分とするガスとしては、天然ガスが挙げられ、天然ガスには通常メタンが88〜99%程度含まれている。メタン以外の天然ガス成分としては、エタン、プロパン、ブタン等が挙げられる。
【0042】
ガス貯蔵装置
本発明のガス貯蔵装置においては、圧力容器内に本発明のガス吸蔵材(ジカルボン酸金属錯体又は該錯体を圧縮成型したもの)を備えるので、吸蔵材が収納されている圧力容器内に、その出入口からメタンを主成分とするガスを圧入することにより、ガス吸蔵材に吸着させた状態で貯蔵することができる。本発明のガス貯蔵装置においては、例えば、出口側に備えられる弁を開放し、圧力容器内の内圧を低下させることにより、ガスをガス吸蔵材から脱着させ、貯蔵装置から放出させることができる。
【0043】
ガス自動車
図2に、本発明のガス貯蔵装置を備えたガス自動車2の概略構成を示す。ガス自動車2は、燃料タンク1として本発明のガス貯蔵装置を備えるとともに、燃料タンク1から、タンク内に貯蔵される天然ガスを得て、燃焼用酸素含有ガス(例えば空気)と混合して、その燃焼により走行駆動力を得る内燃機関としてのエンジン3を備えている。
【0044】
燃料タンク1は、いわゆる圧力容器4を備えて構成されるとともに、貯蔵対象のガスが出入り可能な出入口として一対の出口5aと入口5bとを備え、容器4内のガスを加圧状態に維持可能な気密保持機構を構成する一対の弁6を、出口5a及び入口5bそれぞれに備えている。燃料である天然ガスは、ガスステーション7において、加圧状態で、燃料タンク1に充填される。燃料タンク1には、本発明のガス吸蔵材8が内装されており、ガス吸蔵材8が天然ガス(メタンを主成分とするガスの一例)を常温、加圧状態で吸着する。
【0045】
燃料タンク1は、通常、常温状態であり、特に冷却されたりすることはなく、気温が上昇する例えば夏場においては、比較的温度が高くなる。本発明のガス吸蔵材は、このような条件下において、即ち、比較的高温(25〜60℃程度)の温度域においても、その吸着能が高く、有効な使用が図れる。
【0046】
出口側の弁6を開放することにより、吸着状態にあるガスをガス吸蔵材8から脱着させることができる。脱着したガスをエンジン3側に送って燃焼させることにより、走行駆動力を得ることができる。
【0047】
吸着式ガス貯蔵タンク
従来のガス貯蔵タンク内に、本発明のガス吸蔵材を入れることにより、タンクの単位体積当たりのガス貯蔵量を増大することができる。
【0048】
LNG貯蔵装置
従来のLNGタンクに、本発明の吸着材を備えた吸着式充填タンクを接続し、これらのタンクの間に安全弁を設けることにより、LNGタンクの圧力が所定圧力(例えば1〜9kg/cm2)以上になった場合に、安全弁を介して蒸発ガス(BOG)が吸着式充填タンクに流れ込み、LNGタンクの内圧を設定値以内に保つことができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明のジカルボン酸金属錯体はガス吸蔵材として有用である。本発明のジカルボン酸金属錯体は安価であるため、経済的なメリットが大きい。本発明のカルボン酸金属錯体(結晶)の合成過程は比較的簡便である。本発明の製造方法によれば、ガス吸蔵材として優れた特性を有するジカルボン酸金属錯体を、効率よく(即ち、比較的簡便に且つ安価に)製造することができる。本発明の製造方法によれば、常温でカルボン酸金属(錯体)を製造することができる。
【0050】
本発明のガス吸蔵材は、メタンを主成分とするガスの貯蔵において、体積当たりの吸着量が多く、繰り返し特性が良い。本発明のガス吸蔵材によれば、常温条件下の加圧状態でガス(特に、メタンを主成分とするガス)を貯蔵することができる。本発明のガスの貯蔵方法によれば、メタンを主成分とするガスを、効率よく吸蔵することができる。本発明のガス貯蔵装置は、容積当たりのガス貯蔵能が高い。本発明のガス貯蔵装置によれば、本発明の吸蔵材の常温、加圧下におけるメタン吸着能を利用して、比較的小さい容積中に有効にガスを貯蔵することができる。
【0051】
本発明のガス自動車は、容積当たりのガス貯蔵能が高いガス貯蔵装置を備えているので、構造上使用しやすい。
【0052】
本発明のガス貯蔵タンクは、単位体積当たりのガス貯蔵量が大きい。
【0053】
本発明のLNG貯蔵装置は、LNGタンクの温度が上昇した場合にも、LNGが吸着式充填タンクに貯蔵され、LNGタンクの圧力を許容範囲内に収めることができる。
【0054】
【実施例】
(1)カルボン酸金属錯体の合成
実施例1
<Cu(OOCCH=CHCOO)・1/2(ピラジン)の合成>
Cu(CH3COO)2・H2O(199mg)、フマル酸 116mg、ピラジン80mg及びギ酸1ccを100mlナスフラスコに入れ、約20mlのメタノールに溶解し、室温で撹拌し、4日間静置した。その後、沈殿物を吸引濾過し、メタノールで3回洗浄し、真空下100℃で約2時間加熱乾燥し、目的物である標記錯体を118mg得た。
【0055】
この錯体の粉末X線、磁化率及び元素分析結果により、図1に示すような銅イオンの周りにジカルボン酸が配位した二核構造をとり、銅イオン同士をこのジカルボン酸が橋かけした二次元格子構造をピラジンが軸配位子として架橋することにより、三次元構造を形成している。この分子内空間にガスを貯蔵することが可能である。
【0056】
実施例2
<Cu(OOCC6H4COO)・1/2(ピラジン)の合成>
Cu(CH3COO)2・H2O(199mg)、テレフタル酸 166mg、ピラジン80mg及びギ酸1ccを100mlナスフラスコに入れ、約50mlのメタノールに溶解し、室温で撹拌し、4日間静置した。その後、沈殿物を吸引濾過し、メタノールで3回洗浄し、真空下100℃で約2時間加熱乾燥し、目的物である標記錯体を134mg得た。
【0057】
この錯体の粉末X線、磁化率及び元素分析結果により、図1に類似した銅イオンの周りにジカルボン酸が配位した二核構造をとり、銅イオン同士をこのジカルボン酸が橋かけした二次元格子構造をピラジンが軸配位子として架橋することにより、三次元構造を形成している。
【0058】
実施例3
<Rh(OOCCH=CHCOO)・1/2(ピラジン)の合成>
Rh(CH3COO)2(221mg)、フマル酸 166mg、ピラジン80mg及びギ酸1ccを100mlナスフラスコに入れ、約40mlのメタノールに溶解し、室温で撹拌し、4日間静置した。その後、沈殿物を吸引濾過し、メタノールで3回洗浄し、真空下100℃で約2時間加熱乾燥し、目的物である標記錯体を168mg得た。
【0059】
この錯体の粉末X線、磁化率及び元素分析結果により、図1に類似した銅イオンの周りにジカルボン酸が配位した二核構造をとり、銅イオン同士をこのジカルボン酸が橋かけした二次元格子構造をピラジンが軸配位子として架橋することにより、三次元構造を形成している。
【0060】
(2)ガス貯蔵能力の測定
実施例1〜3により得られた以下の組成よりなる錯体について、メタンの吸着能力を測定した。
【0061】
実施例1:{Cu(OOCCH=CHCOO)・1/2(ピラジン)}n
実施例2:{Cu(OOCC6H4COO)・1/2(ピラジン)}n
実施例3:{Rh(OOCCH=CHCOO)・1/2(ピラジン)}n
マイクロ天秤を用いた重量法により、上記実施例1〜3で合成したジカルボン酸金属錯体のメタンガス吸着量を調べたところ、図2のようになった。
【0062】
実験条件は、
使用ガス:メタン(純度99.99%)
温度:25℃
時間:平行に達するまで(数秒)
にて行った。この結果より、本錯体は、メタン吸着性能を有することがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カルボン酸金属錯体の結晶構造を示す概略図を示す。
【図2】実施例のガス吸蔵材のガス吸着能(吸着等温線)を示すグラフを示す。
【図3】ガス自動車の該略図を示す。

Claims (12)

  1. 化学式(2):
    {M(OOC−R−COO)・1/2(2座配位可能な有機配位子)}n (2)
    〔式中、MはCu2+、Rh2+、Cr2+、Mo2+、Pd2+、W2+及びZn2+から選択される2価の金属イオンを示し、Rはアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、置換基を有していてもよいアリーレン基を示す。nは任意の自然数を意味する。〕で表される、金属錯体であって、
    該金属錯体が該金属イオンの周りにジカルボン酸が配位した二核構造をとり、
    該2座配位可能な有機配位子がピラジンである
    ジカルボン酸金属錯体。
  2. 分子内空間を有する請求項に記載のジカルボン酸金属錯体。
  3. 化学式(2):
    {M(OOC−R−COO)・1/2(2座配位可能な有機配位子)}n (2)
    〔式中、MはCu2+、Rh2+、Cr2+、Mo2+、Pd2+、W2+及びZn2+から選択される2価の金属イオンを示し、Rはアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、置換基を有していてもよいアリーレン基を示す。nは任意の自然数を意味する。〕で表され、該金属錯体が該金属イオンの周りにジカルボン酸が配位した二核構造をとり、該2座配位可能な有機配位子がピラジンであるカルボン酸金属錯体の製造方法であって、
    一般式(1)
    HOOC−R−COOH (1)
    〔式中、Rは前記に定義された通りである。〕で表されるジカルボン酸、銅塩、ロジウム塩、クロム塩、モリブデン塩、パラジウム塩、タングステン塩及び亜鉛塩から選択される金属塩を有機溶媒に溶解させて混合し、該混合物にピラジンを加えて反応させ、ジカルボン酸金属錯体を析出させることを特徴とするジカルボン酸金属錯体の製造方法。
  4. 化学式(2):
    {M(OOC−R−COO)・1/2(2座配位可能な有機配位子)}n (2)
    〔式中、MはCu2+、Rh2+、Cr2+、Mo2+、Pd2+、W2+及びZn2+から選択される2価の金属イオンを示し、Rはアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、置換基を有していてもよいアリーレン基を示す。nは任意の自然数を意味する。〕で表され、該金属錯体が該金属イオンの周りにジカルボン酸が配位した二核構造をとり、該2座配位可能な有機配位子がピラジンであるジカルボン酸金属錯体の製造方法であって、
    銅塩、ロジウム塩、クロム塩、モリブデン塩、パラジウム塩、タングステン塩及び亜鉛塩から選択される金属塩と前記金属にピラジンを有機溶媒に溶解させて混合し、該溶液に一般式(1)
    HOOC−R−COOH (1)
    〔式中、Rは前記に定義された通りである。〕で表されるジカルボン酸を加えて反応させ、ジカルボン酸金属錯体を析出させることを特徴とするジカルボン酸金属錯体の製造方法。
  5. 金属塩がギ酸塩、酢酸塩、硫酸塩、硝酸塩及び炭酸塩から選択される請求項3又は4に記載のカルボン酸金属錯体の製造方法。
  6. 請求項1又は2に記載のカルボン酸金属錯体からなるガス吸蔵材。
  7. 請求項1又は2に記載のカルボン酸金属錯体を加圧成型してなるガス吸蔵材。
  8. 請求項6又は7に記載のガス吸蔵材に、加圧条件下で、メタンを主成分とするガスを吸着して貯蔵するガス貯蔵方法。
  9. 貯蔵対象のガスが出入り可能な出入口(5a)、(5b)と容器内のガスを加圧状態で保持可能な保持機構(6)とを備え、且つ常温に温度維持可能な圧力容器(4)を備えたガス貯蔵装置であって、前記圧力容器(4)内に請求項6又は7に記載のガス吸蔵材(8)を備え、メタンを主成分とするガスを貯蔵対象とするガス貯蔵装置。
  10. 請求項に記載のガス貯蔵装置(1)を備え、ガス貯蔵装置(1)から供給されるメタンを主成分とするガスから駆動力を得る内燃機関(3)を備えたガス自動車。
  11. 請求項6又は7に記載のガス吸蔵材を含むことを特徴とする吸着式ガス貯蔵タンク。
  12. LNGタンクと請求項6又は7に記載のガス吸蔵材を備えた吸着式充填タンクを安全弁を介して連設し、LNGタンクの圧力が所定値以上に高くなった場合に、一定量の蒸発ガスが吸着式充填タンクに充填されるようにしてなるLNG貯蔵装置。
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