JP3984722B2 - 振幅制限増幅装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力電圧に対する振幅制限量制御の特性を電源電圧の変化に応じて或いは外部制御により変化させることができるようにした振幅制限増幅装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の振幅制限増幅装置の構成を示すブロック図である。11は可変利得増幅部であり、制御端子11aに入力する制御電圧Vcに応じて増幅利得を変化させ、入力端子12から入力する電圧の振幅を制限して出力端子13から出力させる。14は出力端子13に現れる出力電圧を検波する検波部、15はこの検波部14の出力電圧を平滑する平滑部、16はこの平滑部15の出力電圧Vsと予め設定した基準電圧Vrを比較してその差電圧を増幅する差電圧増幅部であり、この差電圧増幅部16の出力電圧が可変利得増幅部11の制御電圧Vcとして制御端子11aに入力する。
【0003】
この振幅制限増幅装置では、可変利得増幅部11の出力電圧を検波・平滑した電圧Vsと基準電圧Vrの差電圧が大きいときは、その制御電圧Vcが大きくなって可変利得増幅部11での振幅制限量が大きくなり、逆に制御電圧Vcが小さいときはその振幅制限量が小さくなって、入力端子12に入力する電圧の振幅の大小に拘わらず、ほぼ一定の振幅の電圧を出力端子13に出力させることができる。この振幅制限時の出力電圧利得対入力電圧の特性は検波部15のゲインにより決定され、振幅制限が開始される入力電圧の振幅は基準電圧Vrにより決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成では、制御電圧Vcが固定の基準電圧Vrと出力電圧を検波・平滑した電圧Vsとの差電圧のみで決まり、電源電圧の変動は考慮されていないため、電源に電池を使用するときは、その電池電圧が低下すると回路の動作領域が狭まり、振幅波形の上側、下側が電源電圧でクリップされ歪んでしまうという問題があった。
【0005】
本発明は以上のような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記問題を解決した振幅制限増幅装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための第1の発明は、入力端子に印加する電圧の振幅を制御電圧が大きくなるほど大きく制限して出力端子に出力する可変利得増幅部と、前記出力端子の電圧を検波し増幅して出力する検波部と、該検波部の出力電圧を平滑する平滑部と、該平滑部の出力電圧と基準電圧との差電圧を増幅する差電圧増幅部とを具備し、該差電圧増幅部の出力電圧を前記制御電圧とする振幅制限増幅装置において、電源電圧が所定値以上か未満かを検出する電源電圧検出部を設け、該電源電圧検出部は、電源電圧が前記所定値以上のとき固定の出力電流を出力し、前記所定値未満のとき前記固定の出力電流よりも大きな値から前記電源電圧の低下に応じて前記固定の出力電流又はそれより小さな出力電流まで低下する出力電流を出力する第1,第2の2系統の出力をもつ第1のカレントミラーを具備し、前記検波部は、前記出力端子の電圧を検波する検波回路と、該検波回路の出力電流を入力電流として動作し且つ出力電流が前記第1のカレントミラーの第1の系統の出力電流によって減算される第2のカレントミラーと、該第2のカレントミラーの出力電流が供給されることにより出力電圧を発生する第1の負荷抵抗とを具備し、且つ前記第2のカレントミラーの出力電流が前記第1のカレントミラーの第1系統の出力電流によって減算されるほどゲインが低下し、前記基準電圧は、予め設定された電流を入力電流とし且つ出力電流が前記第1のカレントミラーの第2の出力によって加算される第3のカレントミラーと、該第3のカレントミラーの出力電流が供給されることにより前記基準電圧が発生する第2の負荷抵抗とからなる基準電圧発生部により作成され、前記電源電圧が所定値以上のときは前記制御電圧が前記出力電圧に応じて制御され、前記電源電圧が所定値未満に低下したときは前記制御電圧が前記出力電圧および前記電源電圧の低下に応じて制御されるように構成した。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記電源電圧検出部が、電源端子から接地にかけて順次直列接続した第1乃至第3の抵抗と、ベースを前記第2,第3の抵抗の共通接続点に接続しエミッタを前記接地に接続しコレクタを前記第1,第2の抵抗の共通接続点に接続した第1の NPN トランジスタと、ベースを前記第1の NPN トランジスタのコレクタに接続しコレクタを前記電源端子に接続しエミッタを前記第1のカレントミラーの電流入力側に接続した第2の NPN トランジスタと、を具備するよう構成した。
【0008】
第3の発明は、第の発明において、前記電源電圧検出部が、電源端子に接続した第1の抵抗と、該第1の抵抗と接地間に接続した1又は2以上のダイオードと、該1又は2以上のダイオードに並列接続した第4の抵抗と、ベースを前記第1の抵抗の前記電源端子と反対側に接続しコレクタを前記電源端子に接続しエミッタを前記第1のカレントミラーの電流入力側に接続した第2のNPNトランジスタと、を具備するよう構成した。
【0009】
第4の発明は、第の発明において、前記電源電圧検出部が、電源端子から接地端子にかけて順次直列接続した第1乃至第3の抵抗と、ベースを前記第2,第3の抵抗の共通接続点に接続しエミッタを前記第1,第2の抵抗の共通接続点に接続しコレクタを接地に接続した第1の PNP トランジスタと、ベースを該第1の PNP トランジスタのエミッタに接続しコレクタを前記電源端子に接続しエミッタを前記第1のカレントミラーの電流入力側に接続した第2のNPNトランジスタと、を具備するよう構成した。
【0010】
第5の発明は、第1の発明において、前記電源電圧検出部が、電源端子から接地端子にかけて順次直列接続した第1及び第5の抵抗と、ベースを定電圧源に接続しエミッタを前記第1,第5の抵抗の共通接続点に接続しコレクタを接地に接続した第3の PNP トランジスタと、ベースを該第のPNPトランジスタのエミッタに接続しコレクタを前記電源端子に接続しエミッタを前記第1のカレントミラーの電流入力側に接続した第2のNPNトランジスタと、を具備するよう構成した。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の振幅制限増幅装置の回路図である。1は可変利得増幅部であり、制御端子1aに入力する制御電圧Vcに応じて増幅利得が制御され、入力端子2から入力する信号の振幅が制御されて出力端子3に出力する。
【0014】
4は電源電圧検出部であり、電源電圧Vccを分圧する抵抗R1,R2,R3と、抵抗R3に発生する電圧がしきい値を超えるとオンするNPNトランジスタQ1と、そのトランジスタQ1の動作状態に応じてコレクタ電流が変化するNPNトランジスタQ2と、トランジスタQ2のエミッタ電流を入力電流とする第1のカレントミラーを構成するNPNトランジスタQ3,Q4,Q5と、電流調整用抵抗R4とを具備している。カレントミラーのトランジスタQ4、Q5は2系統の出力系統を構成する。
【0015】
5は検波部であり、出力端子3に現れる出力電圧を検波する検波回路5Aと、この検波回路5Aの出力電流を入力電流とする第2のカレントミラーを構成するPNPトランジスタQ6,Q7と、プルアップ抵抗R5,R6と、負荷抵抗R7とを具備する。6は検波部5の検波出力を平滑する平滑部である。
【0016】
7は基準電圧発生部であり、第3のカレントミラーを構成するPNPトランジスタQ8,Q9と、そのカレントミラーの入力電流を設定する定電流源Ioと、プルアップ抵抗R8,R9と、負荷抵抗R10とを具備する。
【0017】
8は差電圧増幅部であり、平滑回路6の出力電圧Vsと、基準電圧発生部8の負荷抵抗R10に発生する基準電圧Vrの差電圧を増幅して、可変利得増幅部1の制御電圧Vcとして出力する。
【0018】
そして、電源電圧検出部4のトランジスタQ4のコレクタは検波部7の第2のカレントミラーのトランジスタQ7のエミッタに接続され、同じ電源電圧検出部4のトランジスタQ5のコレクタは基準電圧発生回路7の第3のカレントミラーのトランジスタQ8のエミッタに接続されている。
【0019】
さて、電源電圧検出部4では、電源電圧Vccがある値Va以上であるときは、トランジスタQ1がオンし、それ未満ではオフする。トランジスタQ1のベースに加わる電圧Vb1は、
Vb1=Vcc・R3/(R1+R2+R3) ・・・(1)
であり、トランジスタQ1がオンするときは、
Vb1=Vbe1 ・・・(2)
である。なお、R1,R2,R3は抵抗R1,R2,R3の抵抗値、Vbe1はトランジスタQ1のしきい値電圧(ベース・エミッタ間電圧)である。したがって、トランジスタQ1がオンするときの電源電圧Vaは、(1)式のVcc=Vaとすると、(1)式と(2)式から、
Va=Vbe1(R1+R2+R3)/R3 ・・・(3)
となる。
【0020】
一方、トランジスタQ2については、電源電圧Vccが前記した電圧Va以上か未満かで、そのベース電圧Vb2が異なってくる。まず、Vcc≧Vaのときは、トランジスタQ1がオンしているために、
Vb2=Vbe1(1+R2/R3) ・・・(4)
となり、そのベース電圧Vb2は固定値となる。また、Vcc<VaのときはトランジスタQ1がオフしているために、
Vb2=Vcc(R2+R3)/(R1+R2+R3) ・・・(5)
となり、そのベース電圧Vb2は電源電圧Vccに比例して変化する。
【0021】
そして、電源電圧Vccが電圧Va以上のときは、トランジスタQ2のコレクタ電流が通常値(小さい)となり、この電流を入力電流とする第1のカレントミラーのトランジスタQ4,Q5のコレクタ電流も通常値(小さい)となる。また、電源電圧Vccが電圧Va未満のときは、トランジスタQ4,Q5のコレクタ電流が通常値よりも多くなることがあるが、その電圧Vccが低下するとそれに応じて減少し、通常値よりも少なくなることもある。
【0022】
次に、検波部5においては、検波回路5Aの出力電流がトランジスタQ6,Q7からなる第2のカレントミラーの入力電流として働くようになっており、その検波回路5Aの出力電流に対応した電流がトランジスタQ7のコレクタ電流となって、負荷抵抗R7に出力電圧を発生させるが、トランジスタQ7のエミッタには前記トランジスタQ4のコレクタが接続されているので、その負荷抵抗R7に発生する出力電圧はトランジスタQ4のコレクタ電流に反比例して変化する。
【0023】
すなわち、電源電圧Vccが電圧Va以上のときは、トランジスタQ4のコレクタ電流が通常値(小さい)となるので、抵抗R6における電圧降下が小さく、トランジスタQ7のエミッタ電圧の低下の程度が小さくなり、抵抗R7に発生する検波出力電圧の低下も少ない。逆に、電源電圧Vccが電圧Va未満でその電圧Vaに近いときは、トランジスタQ4のコレクタ電流が通常値より大きくなるので、検波回路5Aの出力電流が一定であると仮定すると、抵抗R6における電圧降下が大きくなって、トランジスタQ7のエミッタ電圧が大きく低下し、抵抗R7に発生する検波出力電圧が大きく低下する。
【0024】
このように、電源電圧Vccが電圧Vaより高ければ、検波回路5Aから出力された検波出力が高ゲイン(通常ゲイン)で増幅され、低ければ低ゲインで増幅される。そして、負荷抵抗R7に発生した検波電圧は、平滑部6で平滑されて平滑出力電圧Vsとなる。ただし、電源電圧Vccが大幅に低下すれば、ゲインは通常ゲインよりも低下する。
【0025】
基準電圧発生回路7においては、電流源Ioの電流に対応する電流がトランジスタQ9のコレクタから抵抗R10に流れ、基準電圧Vrが発生するが、トランジスタQ8のエミッタにトランジスタQ5のコレクタが接続されているので、その基準電圧VrはトランジスタQ5のコレクタ電流に比例して変化する。
【0026】
すなわち、電源電圧Vccが電圧Va以上のときは、トランジスタQ5のコレクタ電流が通常値(小さい)となるので、抵抗R8における電圧降下が増大し、トランジスタQ8のエミッタ電圧が低下(通常値)し、そのコレクタ電流が減少するが、その減少分を補うようトランジスタQ9のベース電流が増大し、トランジスタQ9のコレクタ電流が増大し、抵抗R10に発生する基準電圧Vrが通常値(低い)となる。逆に、電源電圧Vccが電圧Va未満で電圧Vaに近いときは、トランジスタQ5のコレクタ電流が多くなり抵抗R8における電圧降下が上記よりもさらに増大し、トランジスタQ8のエミッタ電圧の低下も上記より大きくなり、そのトランジスタQ9のコレクタ電流が大幅に減少し、その分トランジスタQ9のベース電流が大幅に増大して、そのコレクタ電流が大幅に増大し、抵抗R10に発生する基準電圧Vrが通常値よりも高くなる。
【0027】
このように、基準電圧Vrは、電源電圧VccがVa以上では通常値となり、Va未満ではその通常値よりも高くなるよう制御される。ただし、電源電圧Vccが大幅に低下すれば、基準電圧Vrも通常値以下に低下する。
【0028】
したがって、電源電圧VccがVaより高いときは、検波部5でのゲインが大きい値(通常値)に設定され、基準電圧Vrが低い値(通常値)に設定されるので、制御電圧Vcが入力信号振幅に応じた値となって、その出力端子3に現れる電圧の振幅がある値に制限される通常の動作が行われる。つまり、予め決めた振幅制限時の出力電圧利得と、振幅制限開始振幅を得ることができる。
【0029】
一方、電源電圧VccがVaより低いときは、検波部5でのゲインが通常値よりも小さい値に設定されると共に基準電圧Vrが通常値よりも高い値に設定されるので、上記通常値に設定されているときに入力した信号と同一の入力信号が入力端子2に入力したときであっても、制御電圧Vcが上記通常値のときよりも小さくなり、振幅制限時の出力電圧利得が小さくなり、また振幅制限開始振幅も小さくなり、振幅制限量が少なくなって、振幅波形の上側、下側がクリップされ歪むことを防止できる。
【0030】
図2は電源電圧検出部4の変形例を示す回路図である。まず、図2の(a)は図1におけるトランジスタQ1と抵抗R2,R3に代えて、1又は2以上のダイオードD1〜Dnとそれに並列接続した抵抗R11(第4の抵抗)を接続したものである。
【0031】
この回路では、電源電圧Vccが所定値(Va相当)以上のとき、ダイオードD1〜DnがオンしてトランジスタQ2のベース電圧Vb2が電圧n・Vf(Vf:ダイオードの順方向電圧)に固定される。電源電圧Vccが所定値未満のときは、ダイオードD1〜Dnがオフするので、トランジスタQ2のベース電圧Vb2は電源電圧Vccを抵抗R1とR11で分圧した電圧になる。
【0032】
図2の(b)は図1におけるNPNトランジスタQ1を反対の導電型(PNP)のトランジスタQ10に置換したものである。この回路では、抵抗R2に発生する電圧によってトランジスタQ10がオン又はオフし、電源電圧Vccが所定値(Va相当)か否かが判定される。
【0033】
図2の(c)は図1のトランジスタQ1に代えてベースに定電圧源4aを接続したPNP型のトランジスタQ11を接続し、また抵抗R2,R3に代えて抵抗R12(第5の抵抗)を接続したものである。この回路では、抵抗R12に発生する電圧によってトランジスタQ11がオン又はオフし、電源電圧Vccが所定値(Va相当)か否かが判定される。
【0034】
なお、上記実施の形態では電源電圧を検出してその電圧が所定値以上か否かによって制御内容を切り替えていたが、図3に示すように、図1における電源電圧検出部1を制御部9に置換して、外部入力制御端子9Aに入力する電流により第1のカレントミラーのトランジスタQ4,Q5のコレクタ電流を制御させるように構成すれば、その入力電流の設定内容によって検波部5のゲインと基準電圧Vrを同時に制御することができ、可変利得増幅部1における振幅制限量制御の特性を任意に変更することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上から本発明の振幅制限増幅装置によれば、検波部のゲインと基準電圧が同時に制御されるので、振幅制限時の出力電圧利得対入力電圧特性と振幅制限開始振幅を同時に制御することができ、振幅制限量制御の特性を任意に変更することができる。
【0036】
また、この制御を電源電圧に応じて行うようにするときは、電源電圧が低下するとその電源電圧の正常時よりも振幅制限量を小さくすることができるので、出力電圧の波形ひずみを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態の振幅制限増幅装置の回路図である。
【図2】 (a)〜(c)は電源電圧検出部の別の例の回路図である。
【図3】 別の実施の形態の振幅制限増幅装置の回路図である。
【図4】 従来の振幅制限増幅装置のブロック図である。
【符号の説明】
1:可変利得増幅部、2:入力端子、3:出力端子、4:電源電圧検出部、5:検波部、6:平滑部、7:基準電圧発生部、8:差電圧増幅回路、9:制御部

Claims (5)

  1. 入力端子に印加する電圧の振幅を制御電圧が大きくなるほど大きく制限して出力端子に出力する可変利得増幅部と、前記出力端子の電圧を検波し増幅して出力する検波部と、該検波部の出力電圧を平滑する平滑部と、該平滑部の出力電圧と基準電圧との差電圧を増幅する差電圧増幅部とを具備し、該差電圧増幅部の出力電圧を前記制御電圧とする振幅制限増幅装置において、
    電源電圧が所定値以上か未満かを検出する電源電圧検出部を設け、
    該電源電圧検出部は、電源電圧が前記所定値以上のとき固定の出力電流を出力し、前記所定値未満のとき前記固定の出力電流よりも大きな値から前記電源電圧の低下に応じて前記固定の出力電流又はそれより小さな出力電流まで低下する出力電流を出力する第1,第2の2系統の出力をもつ第1のカレントミラーを具備し、
    前記検波部は、前記出力端子の電圧を検波する検波回路と、該検波回路の出力電流を入力電流として動作し且つ出力電流が前記第1のカレントミラーの第1の系統の出力電流によって減算される第2のカレントミラーと、該第2のカレントミラーの出力電流が供給されることにより出力電圧を発生する第1の負荷抵抗とを具備し、且つ前記第2のカレントミラーの出力電流が前記第1のカレントミラーの第1系統の出力電流によって減算されるほどゲインが低下し、
    前記基準電圧は、予め設定された電流を入力電流とし且つ出力電流が前記第1のカレントミラーの第2の出力によって加算される第3のカレントミラーと、該第3のカレントミラーの出力電流が供給されることにより前記基準電圧が発生する第2の負荷抵抗とからなる基準電圧発生部により作成され
    前記電源電圧が所定値以上のときは前記制御電圧が前記出力電圧に応じて制御され、前記電源電圧が所定値未満に低下したときは前記制御電圧が前記出力電圧および前記電源電圧の低下に応じて制御されるようにしたことを特徴とする振幅制限増幅装置。
  2. 前記電源電圧検出部が、電源端子から接地にかけて順次直列接続した第1乃至第3の抵抗と、ベースを前記第2,第3の抵抗の共通接続点に接続しエミッタを前記接地に接続しコレクタを前記第1,第2の抵抗の共通接続点に接続した第1の NPN トランジスタと、ベースを前記第1の NPN トランジスタのコレクタに接続しコレクタを前記電源端子に接続しエミッタを前記第1のカレントミラーの電流入力側に接続した第2の NPN トランジスタと、を具備することを特徴とする請求項1に記載の振幅制限増幅装置。
  3. 前記電源電圧検出部が、電源端子に接続した第1の抵抗と、該第1の抵抗と接地間に接続した1又は2以上のダイオードと、該1又は2以上のダイオードに並列接続した第4の抵抗と、ベースを前記第1の抵抗の前記電源端子と反対側に接続しコレクタを前記電源端子に接続しエミッタを前記第1のカレントミラーの電流入力側に接続した第2のNPNトランジスタと、を具備することを特徴とする請求項に記載の振幅制限増幅装置。
  4. 前記電源電圧検出部が、電源端子から接地端子にかけて順次直列接続した第1乃至第3の抵抗と、ベースを前記第2,第3の抵抗の共通接続点に接続しエミッタを前記第1,第2の抵抗の共通接続点に接続しコレクタを接地に接続した第1の PNP トランジスタと、ベースを該第1の PNP トランジスタのエミッタに接続しコレクタを前記電源端子に接続しエミッタを前記第1のカレントミラーの電流入力側に接続した第2のNPNトランジスタと、を具備することを特徴とする請求項1に記載の振幅制限増幅装置。
  5. 前記電源電圧検出部が、電源端子から接地端子にかけて順次直列接続した第1及び第5の抵抗と、ベースを定電圧源に接続しエミッタを前記第1,第5の抵抗の共通接続点に接続しコレクタを接地に接続した第3の PNP トランジスタと、ベースを該第のPNPトランジスタのエミッタに接続しコレクタを前記電源端子に接続しエミッタを前記第1のカレントミラーの電流入力側に接続した第2のNPNトランジスタと、を具備することを特徴とする請求項1に記載の振幅制限増幅装置。
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