JP3984019B2 - 電子ビーム装置及び電子ビーム調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ビームの照射スポット形状を所望の形状に調整して対象物に照射する電子ビーム装置及び電子ビーム調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
極めて小さなビームスポット径が得られる電子ビームを用いた電子ビーム装置は、半導体製造における電子ビーム描画装置等の製造装置や電子顕微鏡等の測定装置に広く応用されている。また、デジタル多用途ディスク(DVD:Digital Versatile Disc)や磁気記録用のハードディスクなどの大容量ディスクの原盤製造装置への適用も検討されている。また、走査電子顕微鏡(以下、SEMという)等の測定装置、評価装置においても広く用いられている。
【0003】
例えば、DVD等の光ディスクの原盤製造装置(マスタリング装置)においては、記録(カッティング)するピット幅あるいはグルーブ幅の精度が重要であり、そのためには記録ビーム径を十分に制御する必要がある。電子ビーム装置の電子カラムは所定のビーム径が得られるように設計されているが、設計性能を得るためには精密な光軸(電子ビーム軸)調整が必要である。そのため、通常、記録開始前にビーム径を測定し、所定値の範囲に入るように調整がなされる。
【0004】
このように、上記した電子ビーム装置において高い精度を得るためには、ビーム径、すなわち収差及びフォーカスを高精度に評価し、調整する必要がある。ビーム径を測定する方法としては、例えば、微細構造を有する試料を電子ビーム装置のSEM機能を用いて観測し、そのSEM画像の解像度からビーム径を推測することができる。しかしながら、SEM画像表示系のコントラストや明度の調整には任意性があることなどから測定の再現性に問題がある。従って、研究用途には用いられているが、製造装置等への適用には問題がある。
【0005】
また、他のビーム径測定方法としては、エッジ信号を用いた方法がある。より詳細には、真直で平滑なエッジ部を有する試料上でビームを1次元走査し、そのエッジ近傍で生じた検出信号の強度変化を用いてビーム径を評価することができる。検出手段としてはいくつかの方法があるが、最も実績のある方法はナイフエッジ法で、シリコン等に穴をあけた試料、あるいはクロスワイヤを用い、その下部へ到達する電流の強度変化を測定する。すなわち、ナイフエッジ(すなわち、例えば、タングステンワイヤ等のクロスワイヤ)に垂直にあてたビームを走査し、ナイフエッジの下方に至る電流波形を測定する。ステップ状の信号波形の立ち上がり時間と走査速度からビーム径を算出する。しかしながら、かかる方法において、実際には検出信号のS/N(信号/雑音比)は十分ではなく、ノイズによる変動が大きい。より正確に測定するためには、複数回の測定を行い、平均化を行う必要があるが、精度の高い測定値を得るには時間を要する。
【0006】
かかる方法では、互いに直交する(それぞれ、x軸、y軸とする)エッジを有する試料を用い、y方向のエッジに垂直にビームを走査してx方向のビーム径の、同様に、x方向のエッジに垂直にビームを走査してy方向のビーム径の評価が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した直交方向におけるビーム径評価においては、軸対称収差と軸に非対称な収差とを分離することができない。さらに、焦点ずれと収差とを分離することができない。例えば、図1に示すように、焦点ずれ及び非点収差がない場合(図1(a))に比べ、焦点ずれがある場合(図1(b))にはビーム径(プロファイル)が広がり、互いに直交する方向(x、y方向とする)の双方のエッジ信号による測定値が大きく現れる。また、軸対称でない非点収差がある場合(例えば、図1(c)に示すように、x軸又はy軸から45°方向にビームが広がった場合)にも、やはりx、y方向の双方のビーム径は大きく観測され、従ってエッジ信号による測定値が大きくなる。このため、測定されたx、y方向のビーム径の測定値から焦点ずれを調整すべきか、非点収差を調整すべきかを判別することができない。また、前述のように、正確なビーム径を求めるには、測定を適当な回数だけ行い、平均化を行う必要があるため、時間がかかるという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高速かつ高精度に電子ビームのフォーカス及び収差の調整をなすことが可能な電子ビーム装置及び電子ビーム調整方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子ビーム装置は、対象物に電子ビームを照射する電子ビーム装置であって、電子ビーム照射手段と、前記対象物の近傍に設けられた基準試料と、前記基準試料から生ずる電子に基づいて、前記電子ビームの照射スポット形状を所望の形状となるように前記電子ビームを調整する制御手段と、を備え、前記基準試料は、各々が同一平面内において単一点を中心とする半径方向に整列した複数の格子構造からなる少なくとも1つの基準パターンを含むことを特徴としている。
【0010】
本発明による電子ビーム調整方法は、上記電子ビーム装置における電子ビームの調整方法であって、電子ビームをして同一基準パターン内の複数の格子構造を順に走査せしめつつ当該走査によって生ずる電子の変化を電気信号に変換する変換ステップと、当該電気信号中の格子構造毎に対応する複数の波形ブロックを比較して波形ブロック同士が一様になるように電子ビームを調整する調整ステップと、を有することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明に用いられる図において、実質的に等価な構成要素には同一の参照符を付している。
[第1の実施例]
図2は、本発明の実施例である電子ビーム装置を適用したディスク原盤製造装置10の断面図であり、図3は、図2に示す断面に直交する方向における断面図である。本発明による電子ビーム装置は、光ディスク、磁気ディスク等の原盤を製造する原盤製造装置10の一部として構成されている。以下においては、光ディスク原盤(マスターディスク又はスタンパ)の製造装置を例に説明する。まず、かかる光ディスク原盤の製造工程の概要について以下に簡単に説明する。
【0012】
光ディスク原盤の製造には、例えば、シリコン(Si)基板が用いられる。シリコン基板は、その主面上に電子線用レジストが塗布される。電子線用レジストが塗布された基板は、光ディスク原盤製造装置内において、回転駆動されるとともに情報データ信号によって変調された電子ビームが照射され、ピット、グルーブなどの微小凹凸パターンの潜像が螺旋状に形成される。
【0013】
当該基板は、電子ビーム露光が終了した後、光ディスク原盤製造装置から取り出され、現像処理が施される。次に、パターニング及びレジスト除去の処理が行われ、基板上に微小な凹凸パターンが形成される。パターン形成された基板の表面には導電膜が形成され、電鋳処理が施されて光ディスク原盤(スタンパ)が製造される。
【0014】
図2及び図3に示すように、ディスク原盤製造装置10は、真空チャンバ11、及び真空チャンバ11に取り付けられた電子ビーム射出部(電子カラム)20を有する。真空チャンバ11内には、対象物としてのディスク原盤用基板(以下、ディスク基板と称する)12、ディスク基板12を載置するターンテーブル13、ターンテーブル13を回転させる回転装置であるスピンドルモータ14を有する。スピンドルモータ14は、回転コントローラ18によって回転速度が制御される。ディスク基板12、ターンテーブル13及びスピンドルモータ14は、送りモータ17Aによって所定方向(x方向)に移動可能なステージ(以下、Xステージという)15A上に載置されている。送りモータ17Aは、送りコントローラ15によってx方向の位置が制御される。
【0015】
また、Xステージ15A上には、x方向に垂直な面内における水平方向(y方向)に移動可能なステージ(以下、Yステージという)15Bが設けられ、Yステージ15B上にはx方向に垂直な面内における鉛直方向(z方向)に移動可能なステージ(以下、Zステージという)15Cが設けられている。Yステージ15B及びZステージ15Cには、ステップモータ等の駆動部(図示しない)が取り付けられており、それぞれYステージ調整回路17B、Zステージ調整回路17Cからの調整信号により位置を調整することができるようになっている。Zステージ15C上には、後に詳述する電子ビーム調整用の評価基準試料(以下、基準サンプルという)50が保持されている。なお、図2及び図3は、電子ビーム調整時における配置状態について示している。すなわち、電子ビームが基準サンプル50に照射されるようにXステージ15Aを移動させた場合を示している。
【0016】
さらに、Xステージ15A上には、真空チャンバ11の外部から測長用レーザ光を反射するための反射鏡19が設けられている。測長用レーザ光は、レーザ測長器31から発せられ、真空チャンバ11のウインドウ部11Aを経て反射鏡19により反射される。当該反射光はウインドウ部11Aを経てレーザ測長器31により受光され、Xステージ15Aの位置が測定される。レーザ測長器31からの測定位置信号は送りコントローラ15に供給される。送りコントローラ15は、測定位置信号を基準位置信号とを比較し、メインコントローラ30の制御の下、Xステージ15Aの位置を制御する。尚、上記した送りコントローラ15、回転コントローラ18、調整回路17B,17C等及び後述する種々の各構成要素はメインコントローラ30の制御によって動作する。
【0017】
次に、電子ビームを射出する電子ビーム射出部20について説明する。電子ビーム射出部20には、電子銃21、収束レンズ22、ブランキング電極23、アパーチャ24、XY走査用ビーム偏向器25、ビーム位置補正用ビーム偏向器26、非点収差補正器27、フォーカスレンズ28及び対物レンズ29がこの順で電子ビーム射出部20内に配置されている。
【0018】
電子銃21には加速電圧源32から高電圧が供給され、数10KeVに加速された電子ビームを射出する。収束レンズ22は、射出された電子ビームを収束してアパーチャ24へと導く。ビーム変調器33は、メインコントローラ30の制御の下、ブランキング電極23を駆動し、電子ビームのオン・オフ制御を行う。すなわち、ブランキング電極23間に電圧を印加して通過する電子ビームを大きく偏向させることにより、電子ビームがアパーチャ24を通過するのを阻止し、オフ状態とすることができる。
【0019】
ビームスキャンコントローラ35は、後に詳述するように、XY走査用ビーム偏向器25を駆動してビーム走査等をなす、いわゆるテレビスキャンシステムである。
ビーム位置補正回路36は、送りコントローラ15からの位置誤差信号に基づいてビーム位置補正用ビーム偏向器26を駆動し、ビーム位置の補正を行う。非点収差補正回路37は、メインコントローラ30の制御の下、非点収差補正器27を駆動し、非点収差の補正を行う。
【0020】
真空チャンバ11には、ディスク基板12の主面の高さを検出するための高さ測定器39が設けられている。高さ測定器39は、例えば、ポジションセンサやCCD(Charge Coupled Device)などを含み、光源から射出され、ディスク基板12の表面で反射された光ビームを受光し、当該受光信号に基づいてディスク基板12の主面の高さを検出する。高さ測定器39は、高さ検出信号をフォーカス調整回路38に供給する。フォーカス調整回路38は、高さ検出信号に基づいてディスク基板15の主面に照射される電子ビームのフォーカス調整を行う。
【0021】
また、真空チャンバ11は、ディスク基板15、基準サンプル50など、電子ビームが照射された物体から放出された2次電子、又は電子ビームが照射された物体から反射された反射電子を検出する電子検出器34が設けられている。
真空チャンバ11は、エアーダンパなどの防振台(図示しない)を介して設置され、外部からの振動の伝達が抑制されている。また、真空チャンバ11には、真空ポンプ(図示しない)が接続されており、これによってチャンバ内を排気することによりチャンバ内部が所定圧力の真空雰囲気となるように設定されている。
【0022】
図4は、ビームスキャンコントローラ35の構成を示すブロック図である。セクション35A(一点鎖線で囲んだ部分)は、一般的なSEM装置で用いられるテレビスキャンシステムである。セクション35Aは、水平・垂直スキャン信号生成回路41A、41B、水平・垂直ゲイン調整回路42A、42BからなるSEM倍率調整部、SEM像を回転させるスキャンローテーション回路43、及び偏向ドライバ回路44A、44Bを有している。
【0023】
ビームスキャンコントローラ35は、さらに、電子ビームを円周に沿ってスキャンさせるための円周スキャン信号生成回路45A、45Bを有している。電子ビームの水平スキャン及び垂直スキャンによってリサージュ軌道を描くための水平スキャン信号fH(t)及び垂直スキャン信号fV(t)の一般式は、
fH(t)=acos(ωt+α)
fV(t)=bcos(ωt+β)
で表される。電子ビームを円周に沿ってスキャンさせるための条件は、
b=a かつ β=α±(π/2)
で表される。
【0024】
以下に、電子ビーム調整用の基準サンプル50の構成について詳細に説明する。電子ビームが照射される基準サンプル50の評価面は、例えば、一辺が約10ミリメートル(mm)の正方形形状を有している。当該評価面上には、基本的なテストパターンであるセル51が複数配列されている。図5に示すように、セル51は一辺が10マイクロメートル(μm)の正方形のセル領域を有し、当該セル領域内にライン・アンド・スペースからなる格子構造(以下、単にライン・アンド・スペース(L&S)という)51Aが複数形成されている。より詳細には、8個の同一構造のライン・アンド・スペース51Aがセル領域内の半径2μmの円周に沿って45°の角度間隔でライン・アンド・スペースが略放射状になるように配置され、1つの基準パターンを構成している。換言すれば、各ライン・アンド・スペース51Aは、8個の同一構造が当該円のまわりに回転移動させたように放射状(すなわち、八つ折り放射形対称)に配置されている。
【0025】
図6はライン・アンド・スペース51Aの拡大図である。ライン・アンド・スペース51Aは、例えば、一辺が1μmの正方形形状を有し、一定間隔で配されたライン及びスペースから構成されている。同一セル内の各ライン・アンド・スペース51Aにおけるラインの幅及びスペースの幅は同一であるが、ライン幅とスペース幅が異なるように形成してもよい。なお、後に詳述するように、異なるライン幅及びスペース幅を有する複数のライン・アンド・スペースが同一セル内に形成されていてもよい。
【0026】
本実施例においては、基準サンプル50上には異なるライン幅及びスペース幅のライン・アンド・スペース51Aを有するセルが複数配されている。上記したように、同一セル内の各ライン・アンド・スペース51Aにおけるライン幅及びスペース幅は同一である。図7に示すように、ライン幅(スペース幅)が60,80,100,160,250ナノメートル(nm)のライン・アンド・スペース51Aを有するセルが横一列に配され、これが縦方向に100回繰り返された5×100のセルから構成されている。従って、この構成(以下、ストリップという)52は横50μm、縦1mmの大きさを有する。
【0027】
図8に示すように、ストリップ52を20本並べてフィールド53が構成される。すなわち、フィールド53は、一辺が1mmの正方形形状を有する。評価面上にフィールド53が形成されることによって基準サンプル50が構成される。以下に、図9,10のフローチャートを参照しつつ、電子ビーム調整動作について詳細に説明する。なお、かかる調整動作は、メインコントローラ30の制御によってなされる。
【0028】
記録用のディスク基板12をターンテーブル13上に載置する。Xステージ15Aを移動させ、また、必要によってはYステージ15B、Zステージ15Cを移動させて電子ビームがディスク基板12上の所定位置、例えば、最外周近傍に照射されるように調整する。このときの配置を図11及び図12の断面図に示す。調整完了後、ディスク基板12を所定速度で回転させる(ステップS11)。次に、高さ測定器39によって回転時の記録面の高さの変動を測定し、平均値を得る(ステップS12)。
【0029】
Xステージ15Aを調整して、図2及び図3に示すように、電子ビーム径調整用の基準サンプル50を電子ビーム照射位置に移動させる(ステップS13)。ビームスキャンコントローラ35をSEMモードにし、画面中心と試料中心が一致するよう位置調整を行う(ステップS14)。試料面の高さがステップS11で測定した記録面の高さの平均値に一致するようZステージ15Cを調整する(ステップS15)。画面中心と試料中心との一致、及び試料面と記録面の高さ測定平均値との一致の両者が満たされたか否か、すなわち調整が完了したか否かを判別する(ステップS16)。調整が完了していないと判別された場合には、ステップS14に戻り、ステップS14及び/又はステップS15の調整を繰り返す。
【0030】
ステップS16において、調整が完了したと判別された場合には、ビームスキャンコントローラ35をSEMモードから調整モードに変更する(ステップS17)。メインコントローラ30は基準サンプル50上の所定のセルを選択する。メインコントローラ30は、当該所定セルのライン・アンド・スペース51Aが配された円周に沿って電子ビームのスポット位置を回転(移動)させ、SEM信号を取得する(ステップS18)。すなわち、電子ビームはライン・アンド・スペース51Aのライン(スペース)と略直交するするように円周上を走査される。
【0031】
電子ビームを当該円周に沿って1回転させた場合のSEM信号は、オシロスコープに表示される。このときのSEM信号波形を、(i)焦点ずれ及び非点収差が無い場合、(ii)焦点ずれが有る場合、(iii)非点収差が有る場合、について模式的に図13に示す。ビーム径がライン・アンド・スペース寸法と同等あるいはそれ以下のとき、信号振幅は最大となる。従って、(i)焦点ずれ及び非点収差が無い場合に信号振幅は最大で、各ライン・アンド・スペース51Aからの信号振幅はほぼ等しい。(ii)焦点ずれが有る場合には、ビーム径がライン・アンド・スペース寸法に比べて大きくなるにしたがい信号振幅は小さくなる。(iii)非点収差が有る場合には、各ライン・アンド・スペース51Aからの信号振幅は変化する。従って、信号振幅の変動により、焦点ずれ及び非点収差のいずれか、あるいは両者を調整すべきかを区別して、かつ迅速に判別することができる。
【0032】
次に、メインコントローラ30は、信号レベルが所定値以上かつ回転角に対する各ライン・アンド・スペース51Aに対応する波形ブロック間の信号レベル差が所定値以下か否かを判別する(ステップS19)。信号レベルが所定値以上かつ信号レベル差が所定値以下を満たさない場合には、上記したように、メインコントローラ30は検出された信号振幅の変動に基づいてフォーカス、非点収差及び/又は光軸(ビーム軸)の調整を行う(ステップS20)。その後、ステップS19を実行する。ステップS19において、信号レベルが所定値以上かつ信号レベル差が所定値以下を満たすと判別された場合には、走査を行ったセルのライン・アンド・スペースが基準サンプル50のセルのうち最小のものか否かを判別する(ステップS21)。最小のライン・アンド・スペースのセルであると判別された場合には、本ルーチンを抜ける。一方、最小のライン・アンド・スペースのセルではないと判別された場合には、1段階小さなライン・アンド・スペースのセルを選択し、上記したのと同様に、当該セルの円周に沿って電子ビームのスポット位置を移動させ、SEM信号を取得する(ステップS22)。その後、ステップS19に戻って上記したステップを繰り返すことによって電子ビームのフォーカス、収差及びビーム軸の調整を行う。かかる処理により、電子ビームの調整を短時間かつ高精度に行うことができる。
【0033】
[第2の実施例]
以下に本発明の第2の実施例について説明する。なお、ディスク原盤製造装置10の構成は第1の実施例と同様である。
本実施例における基準サンプル50の構成について詳細に説明する。基準サンプル50は、一辺が約10ミリメートル(mm)の正方形形状を有している。当該評価面上には、セル55が複数配列されている。図14に示すように、セル55は一辺が24μmの正方形のセル領域を有し、当該セル領域内にライン・アンド・スペース56A〜56Dが複数形成されている。より詳細には、図15に示すように、ライン・アンド・スペース56A〜56Dは、ライン(スペース)に垂直な辺(長辺、長さ:a)及び平行な辺(短辺、長さ:b)を有する矩形形状を有している。図14に示すように、8個の同一構造のライン・アンド・スペース56Aが、セル領域内の直径5μmの円周に沿って45°の角度間隔で配置され、1つの基準パターンを構成している。同様に、ライン・アンド・スペース56B〜56Dが、それぞれ直径が8,12.5,20μmでライン・アンド・スペース56Aと同心円の円周に沿って45°の角度間隔で配置され、3つの基準パターンを構成している。各ライン・アンド・スペース56A〜56D(それぞれ、タイプA〜D)は一定間隔で配されたライン及びスペースから構成され、図16に示すように、円の直径に応じてライン・アンド・スペースの幅が変化するように構成されている。
【0034】
基準サンプル50上には上記したセル55が複数形成されている。例えば、第1の実施例の場合と同様に、複数のセル55からストリップが構成され、さらに複数のストリップからフィールドが構成されている。
以下に、図9及び図17のフローチャートを参照しつつ、このように構成された基準サンプル50を用いた電子ビーム調整動作について詳細に説明する。
【0035】
図9のフローチャートに示すように、第1の実施例の場合と同様な処理ステップS11〜S17を実行する。
次に、メインコントローラ30は、セル55の内の所定円(例えば、直径が最大の円)を選択し、ビームを当該円周上で回転させ、SEM信号を取得する(ステップS31)。信号レベルが所定値以上かつ回転角に対するライン・アンド・スペースからの信号レベル差が所定値以下か否かを判別する(ステップS32)。信号レベルが所定値以上かつ信号レベル差が所定値以下を満たさない場合には、メインコントローラ30は検出された信号振幅の変動に基づいてフォーカス、非点収差及び/又は光軸(ビーム軸)の調整を行う(ステップS33)。その後、ステップS32を実行する。ステップS32において、信号レベルが所定値以上かつ信号レベル差が所定値以下を満たすと判別された場合には、走査を行ったライン・アンド・スペースが半径最小のものか否かを判別する(ステップS34)。半径最小のライン・アンド・スペースであると判別された場合には、本ルーチンを抜ける。一方、半径最小のライン・アンド・スペースではないと判別された場合には、1段階半径の小さな円を選択し、上記したのと同様に、当該セルの円周に沿って電子ビームのスポット位置を移動させ、SEM信号を取得する(ステップS35)。その後、ステップS32に戻って上記したステップを繰り返すことによって電子ビームのフォーカス、収差及びビーム軸の調整を行う。かかる処理により、電子ビームの収差及びフォーカスの調整を短時間かつ高精度に行うことができる。
【0036】
[第3の実施例]
以下に本発明の第3の実施例について説明する。なお、ディスク原盤製造装置10の構成は第1の実施例と同様である。
本実施例における基準サンプル50の構成について以下に説明する。基準サンプル50の評価面上には、セル58が複数配列されている。セル58内には、図18に示すように、8個の同一構造のライン・アンド・スペース59Aが、所定円の円周に沿って45°の角度間隔で配置され、1つの基準パターンを構成している。更に、ライン・アンド・スペース59Aと異なるライン・アンド・スペース寸法を有する8個の同一構造のライン・アンド・スペース59Bが、当該所定円の円周に沿って、ライン・アンド・スペース59Aの間に(すなわち、ライン・アンド・スペース59Aと22.5°の角度ずれて)配置され、1つの基準パターンを構成している。かかるセル構成を用いることにより、当該円周に沿って電子ビームを1回転させるだけで2種類の異なるライン・アンド・スペースに関するSEM信号を取得することが可能となる。従って、取得したSEM信号により迅速にフォーカス、収差及びビーム軸の調整量を確定することが可能となる。また、かかる信号の処理において、内挿、外挿等の推定を用いることによってさらに高速、高精度に電子ビームの調整を行うことが可能となる。
【0037】
さらに、同一基準サンプル上にこれと同様なセル、しかし異なるライン・アンド・スペースを有するセルを設けるようにしてもよい。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、例えば非点収差によって生じるような軸対称でないビームプロファイルと焦点ずれによって生じるような軸対称なビームプロファイルとを明確かつ迅速に判別することができ、電子ビームの調整を短時間かつ高精度に行うことができる。
【0038】
上記した実施例において示した数値等は例示であって、適宜変更してもよい。また、上記した実施例を適宜組合せ、又は変更して適用することも本発明の範囲内である。
上記した実施例においては、円周に沿って電子ビームのスポット位置を移動する場合を例に説明したが、必ずしも真円に沿って移動させる必要はなく、単一点を中心として走査すればよい。
【0039】
なお、ディスク原盤として光ディスク原盤を例に説明したが、本発明はこれに限らず、電子ビームを用いて磁気ディスク原盤などを製造する装置等に適用できる。また、本発明は、電子ビーム描画装置等の製造装置、電子顕微鏡等の測定装置に広く適用することが可能である。
【0040】
【発明の効果】
上記したことから明らかなように、本発明によれば、電子ビームの調整を短時間かつ高精度に行うことが電子ビーム装置及び電子ビーム調整方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】焦点ずれ又は非点収差によるビームプロファイル及びエッジ信号を示す図である。
【図2】本発明の実施例である電子ビーム装置を適用したディスク原盤製造装置の断面図である。
【図3】図2に示す断面に直交する方向におけるディスク原盤製造装置の断面図である。
【図4】ビームスキャンコントローラの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるセルの構成を模式的に示す図である。
【図6】図5に示すセル内のライン・アンド・スペースの拡大図である。
【図7】異なるライン・アンド・スペースを有する複数のセルが配されたストリップの構成を模式的に示す図である。
【図8】複数のストリップからなるフィールドの構成を模式的に示す図である。
【図9】電子ビーム調整動作の手順について示すフローチャートである。
【図10】電子ビーム調整動作の手順について示すフローチャートである。
【図11】電子ビームがディスク基板上の所定位置、例えば、最外周近傍に照射される場合の配置を示す断面図である。
【図12】図11に示す断面に直交する方向における断面図である。
【図13】 (i)焦点ずれ及び非点収差が無い場合、(ii)焦点ずれが有る場合、(iii)非点収差が有る場合、のSEM信号波形を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施例におけるセルの構成を模式的に示す図である。
【図15】本発明の第2の実施例におけるセルのライン・アンド・スペースを模式的に示す図である。
【図16】図15に示すライン・アンド・スペースの形状を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施例における電子ビーム調整動作の手順について示すフローチャートである。
【図18】本発明の第3の実施例におけるセルの構成を模式的に示す図である。
【主要部分の符号の説明】
10 ディスク原盤製造装置
12 ディスク基板
13 ターンテーブル
14 スピンドルモータ
15 送りコントローラ
15A,15B,15C X,Y,Zステージ
17A 送りモータ
17B,17C Y,Zステージ調整回路
18 回転コントローラ
19 反射鏡
30 メインコントローラ
31 レーザ測長器
33 ビーム変調器
34 電子検出器
35 ビームスキャンコントローラ
36 ビーム位置補正回路
37 非点収差補正回路
38 フォーカス調整回路
39 高さ測定器
50 基準サンプル
51,55,58 セル
51A,56A〜56D ライン・アンド・スペース
59A,59B ライン・アンド・スペース
Claims (9)
- 対象物に電子ビームを照射する電子ビーム装置であって、
電子ビーム照射手段と、
前記対象物の近傍に設けられた基準試料と、
前記基準試料から生ずる電子に基づいて、前記電子ビームの照射スポット形状を所望の形状となるように前記電子ビームを調整する制御手段と、を備え、
前記基準試料は、各々が同一平面内において単一点を中心とする半径方向に整列した複数の格子構造からなる少なくとも1つの基準パターンを含むことを特徴とする電子ビーム装置。 - 前記基準パターンは、複数であって、前記基準パターンの各々は半径の異なる複数の円の円周に沿って配されていることを特徴とする請求項1記載の電子ビーム装置。
- 前記格子構造におけるライン幅及び/又はスペース幅は、格子構造の前記単一点からの距離に応じて定められていることを特徴とする請求項2記載の電子ビーム装置。
- 前記複数の格子構造は、単一点に関して放射形対称に配されていることを特徴とする請求項1記載の電子ビーム装置。
- 前記基準パターンは、複数であって、前記基準パターンの各々は同一円周上に配され、ライン幅及び/又はスペース幅が異なることを特徴とする請求項1記載の電子ビーム装置。
- 前記対象物は、電子線用レジストが塗布された基板であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載の電子ビーム装置。
- 請求項1記載の電子ビーム装置における電子ビームの調整方法であって、
前記電子ビームをして同一基準パターン内の前記複数の格子構造を順に走査せしめつつ前記走査によって生ずる電子の変化を電気信号に変換する変換ステップと、
前記電気信号中の前記格子構造毎に対応する複数の波形ブロックを比較して前記波形ブロック同士が一様になるように前記電子ビームを調整する調整ステップと、を有することを特徴とする調整方法。 - 前記調整ステップを繰り返して前記波形ブロックの振幅が最大となるように前記電子ビームを調整することを特徴とする請求項7記載の調整方法。
- 前記変換ステップ及び前記調整ステップを前記基準パターンの複数について実行することを特徴とする請求項8記載の調整方法。
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