JP3983887B2 - 基板研磨用治具及び半導体ウエハの研磨方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板研磨用治具及び半導体ウエハの研磨方法に関し、特に、半導体ウエハの研磨工程で使用する基板研磨用治具及びその基板研磨用治具を使用して半導体ウエハを研磨する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、単結晶インゴットから切り出した半導体ウエハには、その表面を鏡面状とするための研磨加工が施される。一般に、半導体ウエハ表面を鏡面状に加工するために、図5に示すような構成の基板研磨装置が使用されている。
【0003】
基板研磨装置は、図5(a)に示すように、表面に研磨クロス38が貼着され図示しないモータにより回転駆動される回転定盤36と、GaAsウエハ(半導体ウエハ)12a〜12dを保持する(ここでは4つのGaAsウエハを保持するものとする。)複数の基板研磨用治具30(図5(a)では2つのみ図示する。)と、この基板研磨用治具30を回転定盤36に対向して保持すると共に回転定盤36に向かって回転させながら押圧するティボット33(図5(a)では2つのみ図示する。)と、回転定盤36と基板研磨用治具30との間に研磨材40を供給する研磨液供給ノズル44とを備えている。
【0004】
基板研磨用治具30は、図5(a)及び図5(b)に示すように、ワックス14c、14d(図5(a)では2つのみ図示する。)によりGaAsウエハ12a〜12dが貼り付けられた貼着面を備えたプレート31と、プレート31の貼着面から先端部までの高さが調節可能な4つのポイント42a〜42dとから構成されている。このポイント42a〜42dはそれぞれ先端部に図示しないダイヤモンドが設けられたSUS製のネジ部材であり、すべて同じ高さでプレート31の表面から突出するように調節される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の基板研磨装置では、半導体ウエハをワックスによりプレートに貼り付ける際に、ワックスを溶かすためにプレートごと高温雰囲気に晒す必要がある。プレートは何度も使用するため、使用回数を重ねると半導体ウエハ貼着面が反るなどの変形を起こしてしまう。例えば、SUS製のプレートの場合では、使用する前は反りがゼロであるが、30回以上使用すると、最大30μm反ってしまう。そのため、半導体ウエハを精密に研磨加工できなくなるという問題がある。
【0006】
以上のことから本発明は何度も繰り返して使用してもプレートが変形し難い基板研磨用治具及び半導体ウエハの研磨方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、基板研磨用治具は、半導体ウエハが貼着されるウエハ貼着面と切込み溝とを備えたプレート部材と、前記ウエハ貼着面から一部が突出するように設けられ、前記ウエハ貼着面からの突出高さを調節することにより半導体ウエハの研磨量を調節する研磨量調節手段と、を有し、前記切り込み溝は、前記研磨量調整手段から周縁に向って延びていることを特徴とする。請求項1の発明では半導体ウエハが貼り付けられるプレート部材が研磨量調整手段から周縁に向って延びる切込み溝を備えているため、プレート部材自体が無理なく伸縮を繰り返せるので、プレート部材の反りなどの変形を防ぐことができる。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の基板研磨用治具において、前記研磨量調節手段と前記プレート部材との熱膨張係数の差により発生する応力を吸収する応力吸収手段を更に備えている。
【0009】
すなわち、請求項2の発明の基板研磨用治具は、上記請求項1の構成に加えて、研磨量調節手段とプレート部材との熱膨張係数の差により発生する応力を吸収する応力吸収手段を備えているため、研磨量調節手段がプレート部材よりも大きく熱膨張して周囲に応力を生じさせても、応力吸収手段が研磨量調節手段の熱膨張による応力を吸収するので、プレート部材に対して大きな応力がかかってプレート部材が変形するのを阻止できる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項2に記載の基板研磨用治具において、前記応力吸収手段は、前記プレート部材を貫通するようにプレート部材に設けられた筒状部材であり、前記研磨量調節手段は、前記筒状部材の内側に螺合するネジ部材であることを特徴としている。
【0017】
さらに、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板研磨用治具において、前記プレート部材は透過性材料から成るものとしている。これにより、プレート部材にワックスにより貼り付けた半導体ウエハの貼着状態の良し悪しをワックス側から目視で確認できるので貼着状態の悪いのものを事前に除去することが容易となる。
【0018】
また、請求項5の発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の基板研磨用治具を使用して半導体ウエハを研磨することを特徴としている。上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の基板研磨用治具はプレート部材の使用寿命が従来よりも長いものであり、このような基板研磨用治具を使用することにより、プレート交換の頻度が減少してその分手間が省けると共にプレート交換に伴うコストを下げることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。なお、全ての図において、同一又は相当する個所には同一の符号を付して説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
本第1の実施形態の基板研磨用治具20は、図1及び図2に示すように、高さが調節可能な研磨量調節手段(ネジ部材)であるポイント42a〜42dと、それぞれのポイント42a〜42dから周縁に向かって延びる4つの切込み溝16a〜16dと半導体ウエハであるGaAsウエハ12a〜12dが貼り付けられる貼着面とを備えた透過性材料より成る耐熱ガラス(熱膨張係数;10.7×10-6/Kのソーダ石灰ガラスより成る。)より形成されたプレート11から成る。
【0021】
4つの切込み溝16a〜16dは、プレート11自体の伸縮の繰り返しによる反りなどの変形を防ぐと共に、それぞれの切込み溝16a〜16d内に設けられたポイント42a〜42dの熱膨張によってプレート11にかかるストレスを逃す働きをする。また、4つの切込み溝16a〜16dのそれぞれの先端部内側には図示しないネジ切りが形成されており、このネジ切りはポイント42a〜42dと螺合してポイント42a〜42dを所定の高さ位置に保持する。
【0022】
ポイント42a〜42dは、プレート11の熱膨張係数に近い熱膨張係数を持つTi(熱膨張係数;10.0×10-6/K)から成るネジ部材であり、それぞれ先端部には図示しないダイヤモンドが設けられ、すべて同じ高さでプレート11の表面から突出するように調節される。
【0023】
また、プレート11には、GaAsウエハ12a〜12d貼着面と逆側の面の中央位置に、プレート11を回転しながら押圧する押圧回転機構の一部であるディボット33と嵌合するための嵌合溝17が設けられている。
【0024】
このような基板研磨用治具20にGaAsウエハを貼り付けるには、まず、基板研磨用治具20を60℃に加熱する。このとき、プレート11とポイント42a〜42dとが膨張するが、ポイント42a〜42dとして熱膨張係数がプレート11の熱膨張係数に近い値を持つTiを用いているため、ポイント42a〜42dがプレート11と共に膨張してもプレート11と同じような割合で膨張するため、ポイント42a〜42dの膨張によりプレート11に対して大きな応力がかかることがない。それに加えてプレート11自身にも切込み溝16a〜16dが設けられているため、プレート11が無理なく膨張できることとなる。
【0025】
プレート11を60℃に加熱した後、裏面にワックス14a〜14dを塗布した4つのGaAsウエハ12a〜12dをバランスよく載置し、GaAsウエハ12a〜12dの裏面のワックス14a〜14dを一旦溶かしてから冷却する。このとき、ポイント42a〜42dとプレート11とが共に元の大きさに戻るが、両者とも同じような割合で元の大きさに戻るためプレート11に対して大きな応力がかかることがない。それに加えて、プレート11には切込み溝16a〜16dが設けられているため、無理なく元の大きさに戻れることとなる。
【0026】
従って、本第1の実施形態の基板研磨用治具20を何度も使用して熱膨張を繰り返させてもプレート11が無理なく伸縮を繰り返せるのでプレート11に反りや割れなどが生じることがなく、長い期間平坦性を維持できる。
【0027】
また、プレートが透過性材料である耐熱性ガラスにより形成されているため、ワックスが半導体ウエハの裏面に均一に塗布されているかどうか、ワックス内に気泡が入っているかどうかなどのワックスの塗布状態を目視で確認できる。そのため、ワックス塗布状態が悪いにもかかわらずそのまま研磨してしまう等の恐れをなくすことができる。
【0028】
このような基板研磨用治具20を使用してGaAsウエハ12a〜12dを研磨する(ここでは4つの半導体ウエハを保持するものとする。)には、まず、基板研磨用治具20を構成するプレート11の貼着面にワックス14c、14d(図2では2つのみ図示する。)によりGaAsウエハ12a〜12d(図2では12c、12dのみ図示する。)を貼り付ける。
つぎに、すべてのポイント42a〜42dの高さ寸法を研磨終了後のGaAsウエハ12a〜12dの厚さ寸法と同じ高さ寸法となるように調節してから、GaAsウエハ12a〜12dが貼り付けられたプレート11をディボット33に取り付ける。
【0029】
プレート11をディボット33に取り付けたのち、ディボット33を調節してプレート11と回転定盤36とを精密に平行に配置する。その後、研磨液供給ノズル44からAl2 O3 (アルミナ)粉を含む研磨材40を回転定盤36と基板研磨用治具20との間に供給しながら回転定盤36とディボット33とをそれぞれ予め定めた回転数で回転させ、ディボット33を回転定盤36に向かって降下させることでディボット33と嵌合するプレート11に貼り付けられたGaAsウエハ12a〜12dが、回転定盤36に貼着された研磨クロス38に押し付けられて研磨される。
【0030】
GaAsウエハ12a〜12dの研磨が進むにつれてGaAsウエハ12a〜12dの厚さは徐々に薄くなるが、GaAsウエハ12a〜12dの研磨面が各ポイント42a〜42dの頂点を含む面と一致するとポイント42a〜42dが回転定盤36表面の研磨クロス38と接触してプレート11の降下を阻止するため、GaAsウエハ12a〜12dが研磨されなくなり、GaAsウエハ12a〜12dの研磨加工が終了する。
【0031】
なお、第1の実施形態では、片面研磨用を行う基板研磨装置に適用したものとしているが、片面研磨用を行う基板研磨装置に限らず、両面研磨用の基板研磨装置に適用することもできる。
【0032】
(第2の実施形態)
本第2の実施形態の基板研磨用治具22は、図3に示すように、半導体ウエハであるGaAsウエハ12a〜12dが貼り付けられる貼着面と、研磨量調節手段であるSUS製ポイント42a〜42dとの螺合個所に設けられ熱膨張係数が10.0×10-6/KであるTiより形成された筒状部材18a〜18d(応力吸収手段)とを備え、透過性材料よりなる耐熱ガラス(熱膨張係数;10.7×10-6/Kのソーダ石灰ガラスより成る。)より形成されたプレート13と、筒状部材18a〜18dに螺合するSUS製ポイントとから成る。
【0033】
筒状部材18a〜18dは、熱膨張係数がプレート13と同程度値を持つ金属より成るため、プレート13と共に加熱する際にプレート13よりも大きく熱膨張してプレート13に対し大きな応力をかける恐れがないだけでなく、金属より成ることから筒状部材18a〜18dに螺合するSUS製ポイント42a〜42dが大きく熱膨張して筒状部材18a〜18dに応力をかけても大きく変形することがない。従って、SUS製ポイント42a〜42dの膨張による応力が筒状部材18a〜18dによりプレートに伝わるのを阻止できるのでプレートの変形や割れを防止できる。
【0034】
ポイント42a〜42dは、SUSから成るネジ部材であり、それぞれ先端部には図示しないダイヤモンドが設けられ、すべて同じ高さでプレート13の表面から突出するように調節される。
【0035】
尚、他の部分は上記第1の実施形態と同様なので、同一の符号を付して説明を省略する。また、第2の実施形態の基板研磨用治具22は、上述した第1の実施形態の図2に示すような構成の基板研磨装置に適用できる。
【0036】
従って、本第2の実施形態の基板研磨用治具22は、研磨量を制御するポイント42a〜42dがプレート13の加熱時にプレート13より大きく熱膨張してもプレート13に設けられた筒状部材18a〜18dがポイント42a〜42dの膨張による応力を吸収することとなるので、プレート13に対して大きな応力がかかることがない。そのため、ポイント42a〜42dの熱膨張によりプレート13が反るなどの変形を起こしたり割れる等の恐れをなくすことができ、長い期間平坦性を維持できる。
【0037】
(第3の実施形態)
本第3の実施形態の基板研磨用治具22は、図4に示すように、対称に形成された周縁から内側に向かって延びる4つの切込み溝16a〜16dと、それぞれの切込み溝16a〜16dの先端部内側に設けられ熱膨張係数が10.0×10-6/KであるTiより形成された筒状部材18a〜18d(応力吸収手段)とを備えたプレート15と、筒状部材18a〜18dに螺合するSUS製ポイント42a〜42dとから成る。
【0038】
上述の第1の実施形態において説明したように、プレート15が4つの切込み溝16a〜16dを備えることにより、GaAsウエハを貼り付けるために基板研磨用治具24を60℃に加熱したときに、プレート15が無理なく膨張できることとなる。そのため、基板研磨用治具24を何度も使用して熱膨張を繰り返させてもプレート15が無理なく伸縮を繰り返せるのでプレート15に反りや割れなどが生じることがなく、長い期間平坦性を維持できる。
【0039】
さらに、切込み溝16a〜16dの先端部内側に設けられた筒状部材18a〜18dは、上述の第2の実施形態において説明したように、熱膨張係数がプレート15と同程度値を持つ金属より成るため、プレート15と共に加熱する際にプレート15よりも大きく熱膨張してプレート15に対し大きな応力をかける恐れがないだけでなく、金属より成ることから筒状部材18a〜18dに螺合するSUS製ポイント42a〜42dが大きく熱膨張して筒状部材18a〜18dに応力をかけても大きく変形することがない。従って、SUS製ポイント42a〜42dの膨張による応力が筒状部材18a〜18dによりプレートに伝わるのを阻止できるのでプレートの変形や割れを防止できる。
【0040】
尚、他の部分は上記第1の実施形態及び第2の実施形態と同様なので、同一の符号を付して説明を省略する。また、第3の実施形態の基板研磨用治具24は、上述した第1の実施形態の図2に示すような構成の基板研磨装置に適用できる。
【0041】
従って、本第3の実施形態の基板研磨用治具24は、基板研磨用治具24を何度も使用して熱膨張を繰り返させてもプレート15が無理なく伸縮を繰り返せるのでプレート15に反りや割れなどが生じることがなく、長い期間平坦性を維持できると共に、研磨量を制御するポイント42a〜42dがプレート15より大きく熱膨張してもプレート15に設けられた筒状部材18a〜18dがポイント42a〜42dの膨張による応力を吸収することとなるので、プレート15に対して大きな応力がかかることがない。そのため、ポイント42a〜42dの熱膨張によりプレート15が反るなどの変形を起こしたり割れる等の恐れをなくすことができ、この点からも長い期間平坦性を維持できる。
【0042】
なお、上記第1から第3の実施形態では、プレートが透過性材料である耐熱性ガラスにより形成されているため、ワックスが半導体ウエハの裏面に均一に塗布されているかどうか、ワックス内に気泡が入っているかどうかなどのワックスの塗布状態を目視で確認できる。そのため、ワックス塗布状態が悪いにもかかわらずそのまま研磨してしまうことを防げる。
【0043】
また、耐熱ガラス等のように、Al製のプレートやSUS製のプレートに比べて重量が軽い素材によりプレートを構成した場合、重量が軽い分取り外しなどの取り扱いが楽になる。特に、大口径ウエハ用のプレートとした場合では、プレート径も通常の半導体ウエハ用のものに比べて大きくなるので、Al製やSUS製とした場合に比べて格段に重量が減るため、プレートの取り外しなどの取り扱いが楽になり作業性及び安全性が向上するという利点がある。
【0044】
もちろん、上記第1から第3の実施形態ではプレートの材質を耐熱ガラスとしているが、耐熱ガラスに限らず、石英などの他の透過性材料を用いることもできる。もちろん、透過性材料のみに限らずAlやSUSなどの材質により成るプレートにも適用できる。
【0045】
また、第1から第3の実施形態では、一例として半導体ウエハを研磨する構成を挙げているが、半導体ウエハを研磨するものに限らず平坦な板状のすべての基材の研磨に適用できる。
【0046】
さらに、第1と第3の実施形態において切込み溝の先端部内側にポイントを螺合させる構成としているが、ポイントを螺合させる位置は、先端部内側に限らず、切込み溝内の先端部以外の特定の個所としても良い。もちろん、切込み溝内に必ずポイントを螺合させる構成とする必要はなく、切込み溝の形成位置とポイントの螺合位置とを別々に設けてもよい。
【0047】
また、第1から第3の実施形態では、研磨量調節手段の一例としてネジ状のポイントを挙げているが、研磨量調節手段としてはプレートからの突出高さを精度よく調整できる構成のものであればよく、例えば、ピン部材など他の構成のものを用いることもできる。
【0048】
なお、本発明では、第1から第3の実施形態で挙げたプレート等のようなプレート部材の熱膨張係数と、ポイントなどのような研磨量調節手段の熱膨張係数と、筒状部材等のような応力吸収手段の熱膨張係数のそれぞれの差は±15%程度の範囲内であることが望ましい。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜7の発明によれば、何度も繰り返して使用してもプレートが反りや割れなどの変形を起こしにくい基板研磨用治具が得られる、という効果を達成する。
【0050】
また、請求項9の発明によれば、プレート交換の頻度が減少してその分手間が省けると共にプレート交換に伴うコストを下げることができる、という効果を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施形態の基板研磨用治具の上面図であり、(b)は、図1(a)のA−A線断面図である。
【図2】図1に示す基板研磨用治具を使用した基板研磨装置の概略説明図である。
【図3】(a)は、本発明の第2の実施形態の基板研磨用治具の上面図であり、(b)は、図1(a)のB−B線断面図である。
【図4】(a)は、本発明の第3の実施形態の基板研磨用治具の上面図であり、(b)は、図1(a)のC−C線断面図である。
【図5】(a)は、従来の基板研磨装置の概略説明図であり、(b)は、従来の基板研磨用治具の上面図である。
【符号の説明】
11、13、15 プレート
12a〜12d GaAsウエハ
14a〜14d ワックス
16a〜16d 切込み溝
17 嵌合溝
18a〜18d 筒状部材
20、22、24 基板研磨用治具
42a〜42d ポイント
33 ディボット
36 回転定盤
38 研磨クロス
40 研磨材
42 研磨液供給ノズル
Claims (5)
- 半導体ウエハが貼着されるウエハ貼着面と切込み溝とを備えたプレート部材と、
前記ウエハ貼着面から一部が突出するように設けられ、前記ウエハ貼着面からの突出高さを調節することにより半導体ウエハの研磨量を調節する研磨量調節手段と、を有し、
前記切り込み溝は、前記研磨量調整手段から周縁に向って延びていることを特徴とする基板研磨用冶具。 - 前記研磨量調節手段と前記プレート部材との熱膨張係数の差により発生する応力を吸収する応力吸収手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の基板研磨用冶具。
- 前記応力吸収手段は、前記プレート部材を貫通するようにプレート部材に設けられた筒状部材であり、
前記研磨量調節手段は、前記筒状部材の内側に螺合するネジ部材であることを特徴とする請求項2に記載の基板研磨用治具。 - 前記プレート部材は透過性材料から成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板研磨用治具。
- 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の基板研磨用治具を使用して半導体ウエハを研磨することを特徴とする半導体ウエハの研磨方法。
Priority Applications (4)
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