JP3982049B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前枠の裏側に機構板を装着してなる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機について図7に示したパチンコ機を例に説明する。パチンコ機Pは、四角く枠組みした木又は合成樹脂製の外枠1と、その外枠1の前面に開閉自在に蝶着した前枠2と、前枠2の裏側に装着した機構板3と、から概略構成される。前記機構板3は、球タンク4、景品球排出装置5、入賞球処理装置6等の部品をセット化したものであり、四個のロック装置L,L…により前枠2と一体(ビス止め)の桟枠2aに固定される。また、機構板3は、前記桟枠2a(前枠2)に対して、図7の右側辺に取り付けたヒンジ金具7で支持されていて、前記ロック装置L,L…のロックを解除することによりヒンジ金具7を中心としてドア状に開閉し得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、ロック装置Lは、球タンク4などと同じように機構板3の部品設置面に取り付けられていたが、その存在が他の部品の設置スペースを圧迫し、機構板を設計する上で邪魔になる可能性があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前枠と、遊技板を固定するために前記前枠の裏面に設けた桟枠と、その桟枠にロック装置を介して装着される機構板とを有する遊技機において、前記ロック装置は、機構板から突設され前記桟枠の外側面に重なるロック主片を有するロック片と、前記桟枠の外側面に垂直な軸線を中心に回転可能なように該桟枠の外側面に軸着したロック手段と、前記ロック主片に開設され割口を介して前記ロック手段と対抗する側の面に開口するロック孔と、からなり、前記ロック手段を桟枠の外側面と平行な面内で回転させて前記ロック主片のロック孔に係脱させるようにしたものである遊技機を提供する。
【0005】
また、前枠と、遊技板を固定するために前記前枠の裏面に設けた桟枠と、その桟枠にロック装置を介して装着される機構板とを有する遊技機において、前記ロック装置は、機構板から突設され前記桟枠の外側面に重なるロック主片を有するロック片と、前記ロック主片に垂直な軸線を中心に回転可能なように該ロック主片に軸着したロック手段と、桟枠の外側面に開設され割口を介して桟枠の機構板と対抗する側の面に開口するロック孔と、からなり、前記ロック手段を桟枠の外側面と平行な面内で回転させて前記ロック孔に係脱させるようにしたものである遊技機を提供する。
【0006】
また、前枠と、遊技板を固定するために前記前枠の裏面に設けた桟枠と、その桟枠にロック装置を介して装着される機構板とを有する遊技機において、前記ロック装置は、機構板から突設され前記桟枠の外側面に重なるロック主片を有するロック片と、前記桟枠の外側面に垂直な軸線を中心に回転可能なように該桟枠の外側面に軸着したロック手段と、からなり、前記ロック主片にロック手段の回転軸と平行な方向に係合片を突設すると共に該ロック主片の先端に半円形状の割口を開設し、一方、ロック手段にロック主片の前記係合片に係合可能な係合アームを形成し、前記ロック主片の割口をロック手段の嵌合胴部に嵌めて位置決めし、さらに前記ロック手段を桟枠の外側面と平行な面内で回転させて前記ロック主片の係合片に対し係合アームを係脱させるようにしたものである遊技機を提供する。
【0007】
本発明の遊技機は、ロック装置を桟枠の外側面に配置することにより機構板の部品設置面をすっきりさせることができ、その結果、部品設置スペースに余裕ができ、機構板の設計が行いやすい。
【0008】
【発明の実施形態1】
以下に本発明の実施形態1を図1〜図3を参照しつつ説明する。なお、図1は機構板を閉じる直前の状態を示す斜視図、図2は機構板を閉じた状態を示す要部の側面図、図3は要部の横断平面図である。これらの図面(以下図4〜図6も同じ。)に対し、前記図7と同一又は同機能部品に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0009】
ロック装置NLは、図1に示したように、機構板3に突設したロック片8と、桟枠2aに軸着したロック手段9と、ロック手段9をロック位置に停止させるストッパー手段10と、ロック手段9をアンロック位置に停止させる振れ止め手段11とで構成される。前記ロック片8は、機構板3の側面から遊技板12と平行な向きに突設したリブ8a,8a付きの連設片8bと、その連設片8bの先端から直角に曲がって桟枠2aの外側面に沿うロック主片8cとで構成される。また、ロック主片8cには、円孔13aに割口13bを設けた鍵穴形態のロック孔が形成されている。
【0010】
前記ロック手段9は、前記ロック孔の円孔13aに嵌合する嵌合胴部14と、その嵌合胴部14の中心を貫いて桟枠2aの外側面に回転自在に軸着する中心ねじ15と、嵌合胴部14の上面に一体に突設した操作レバー16と、その操作レバー16の反対側に突設した振れ止め用の小突片17と、から構成される。前記嵌合胴部14は、ロック孔の円孔13aにほぼ嵌合する寸法の円盤を基本形とし、その円盤の両横をロック孔の割口13bより若干小さい幅となるように切断した形態になっている。
【0011】
前記ストッパー手段10は、桟枠2aの外側面であってロック片8に接触しない場所に突設されており、ロック手段9の操作レバー16が当たるように高さと場所が設定されている。一方、振れ止め手段11は、同じく桟枠2aの外側面であってロック片8の割口13bに対応する場所に突設されており、ロック手段9の小突片17が当たる高さに設定されている。
【0012】
次ぎに本発明のロック装置NLの操作方法について説明する。先ず、機構板3が開いているときには、図1のようにロック手段9が水平に倒れたアンロック位置にある。このアンロック位置はロック手段9の小突片17が桟枠2aの振れ止め手段11に当たって保たれている。
【0013】
この状態で機構板3を閉じると、ロック手段9の嵌合胴部14がロック片8の割口13bを通って円孔13aに入る。次ぎに操作レバー16を回すと、嵌合胴部14の弧状の両端面が円孔13aの内周に摺接しつつ回転し、操作レバー16がストッパー手段10に当たって止まる。このように操作レバー16がストッパー手段10に当たって停止した位置がロック手段9のロック位置であり、この状態で嵌合胴部14が円孔13aに嵌ってロック片8を拘束するから機構板3が開かない。
【0014】
次ぎに閉じた機構板3を開く場合は、操作レバー16を使ってロック手段9をロック位置からアンロック位置に回転させ、ロック孔の割口13bと嵌合胴部14の向きを一致させてから機構板3を開方向に引っ張ればよい。
【0015】
【発明の実施形態2】
図4は実施形態2を示すもので、機構板を閉じた状態を示す要部の側面図である。実施形態2のロック装置NLは、ロック孔の形状を半円形状に形成するとともに嵌合胴部14を円形にして専ら両者の嵌め合いで位置決めを行わせるようになし、そのかわり、ロック片8とロック手段9にロック位置で係合し合う係合片18と係合アーム19を夫々に形成するようにしたものである。本実施形態2では、ロック片8の係合片18がロック手段9をロック位置に停止させるストッパー手段10をも兼ねている。
【0016】
【発明の実施形態3】
図5,図6は発明の実施形態3を示すもので、図5は機構板を閉じた状態を示す要部の側面図、図6は要部の横断平面図である。実施形態3のロック装置NLは、ロック片8にロック手段9を取り付け、桟枠2aにロック孔(円孔13aと割口13b)を形成した点に特徴がある。
【0017】
なお、実施形態3のロック手段9は、嵌合胴部14と操作レバー16を分離させるとともにその間にロック片8を介在させ、そのロック片8の軸孔20を貫く中心軸21を介して前記嵌合胴部14と操作レバー16を一体に連結してなる。また、桟枠2aに形成したロック孔とロック手段9の嵌合胴部14との相互関係は、実施形態1と同じである。また、振れ止め手段11は、ロック片8に突設した半球状突起11aと、その半球状突起11aに嵌合可能なように操作レバー16に形成した半球状凹部11bとの組み合わせである。
【0018】
以上本発明を実施形態1〜3について説明したが、もちろん本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、各実施形態ではロック装置NLを桟枠2aの横の外側面に配置したが、桟枠2aの上の外側面にロック装置NLを配置するようにしてもよい。そうすることによりヒンジ金具7側のロック装置Lを本発明のロック装置NLに置き換えることができる。また、実施形態1〜3においてストッパー手段10は、嵌合胴部14をカム形状となし、ロック位置で前記嵌合胴部14をロック孔の内周に圧接させて緩ませないような形態であってもよい。また、図5に示したようにロック孔の割口13bに嵌合胴部14の進入を容易にするテーパ部13cを形成するようにすれば、機構板3の自由端側が重みで下がってロック孔とロック手段9の位置に狂いが生じた場合でも、嵌合胴部14とロック孔のドッキングが支障無く円滑に行える。もちろん実施形態1,2でも同様である。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本発明の遊技機は、ロック装置を桟枠の外側面に配置するようにしたため、機構板の部品設置面をすっきりさせることができ、その結果、部品設置スペースに余裕ができるから機構板の設計が行いやすくなる効果がある。なお、一台の遊技機に複数個のロック装置が使われている場合、そのうちの一個を本発明のロック装置にするだけでも前記効果は十分得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 機構板を閉じる直前の状態を示す斜視図である。
【図2】 機構板を閉じた状態を示す要部の側面図である。
【図3】 要部の横断平面図である。
【図4】 機構板を閉じた状態を示す要部の側面図である。
【図5】 機構板を閉じた状態を示す要部の側面図である。
【図6】 要部の横断平面図である。
【図7】 従来技術を示すパチンコ機の裏面図である。
【符号の説明】
NL…ロック装置
P …パチンコ機(遊技機)
2 …前枠
2a…桟枠
3 …機構板
8 …ロック片
8c…ロック主片
9 …ロック手段
12…遊技板
13b…割口
14…嵌合胴部
18…係合片
19…係合アーム
Claims (3)
- 前枠と、遊技板を固定するために前記前枠の裏面に設けた桟枠と、その桟枠にロック装置を介して装着される機構板とを有する遊技機において、
前記ロック装置は、機構板から突設され前記桟枠の外側面に重なるロック主片を有するロック片と、前記桟枠の外側面に垂直な軸線を中心に回転可能なように該桟枠の外側面に軸着したロック手段と、前記ロック主片に開設され割口を介して前記ロック手段と対抗する側の面に開口するロック孔と、からなり、前記ロック手段を桟枠の外側面と平行な面内で回転させて前記ロック主片のロック孔に係脱させるようにしたものであることを特徴とする遊技機。 - 前枠と、遊技板を固定するために前記前枠の裏面に設けた桟枠と、その桟枠にロック装置を介して装着される機構板とを有する遊技機において、
前記ロック装置は、機構板から突設され前記桟枠の外側面に重なるロック主片を有するロック片と、前記ロック主片に垂直な軸線を中心に回転可能なように該ロック主片に軸着したロック手段と、桟枠の外側面に開設され割口を介して桟枠の機構板と対抗する側の面に開口するロック孔と、からなり、前記ロック手段を桟枠の外側面と平行な面内で回転させて前記ロック孔に係脱させるようにしたものであることを特徴とする遊技機。 - 前枠と、遊技板を固定するために前記前枠の裏面に設けた桟枠と、その桟枠にロック装置を介して装着される機構板とを有する遊技機において、
前記ロック装置は、機構板から突設され前記桟枠の外側面に重なるロック主片を有するロック片と、前記桟枠の外側面に垂直な軸線を中心に回転可能なように該桟枠の外側面に軸着したロック手段と、からなり、
前記ロック主片にロック手段の回転軸と平行な方向に係合片を突設すると共に該ロック主片の先端に半円形状の割口を開設し、
一方、ロック手段にロック主片の前記係合片に係合可能な係合アームを形成し、
前記ロック主片の割口をロック手段の嵌合胴部に嵌めて位置決めし、さらに前記ロック手段を桟枠の外側面と平行な面内で回転させて前記ロック主片の係合片に対し係合アームを係脱させるようにしたものであることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
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JP09260198A JP3982049B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09260198A JP3982049B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 遊技機 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002289337A Division JP2003154127A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 遊技機 |
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JPH11267321A JPH11267321A (ja) | 1999-10-05 |
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Family
ID=14058983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09260198A Expired - Fee Related JP3982049B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 遊技機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3982049B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP09260198A patent/JP3982049B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11267321A (ja) | 1999-10-05 |
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