JP3980547B2 - ポリカーボネート樹脂、電子写真感光体および画像形成装置 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂、電子写真感光体および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、耐磨耗性および耐ガス性に優れた感光層を有する電子写真感光体および、当該感光体を用いた静電式複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ等の画像形成装置に関する。
上記画像形成装置においては、当該装置に用いられる露光手段の光源の波長領域に感度を有する種々の感光体が使用されている。そして、この感光体を駆動手段により一定方向に駆動し、その駆動方向に沿って設けられた帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段により画像が形成される。転写後に感光体表面に残留したトナーは必要に応じてクリーニング手段によって除去される。この一連の画像形成操作において、感光体には露光手段の光源の波長領域に対して高感度であること、上記各手段が感光体と接触する方式の場合に耐磨耗性に優れていることが求められる。
特に昨今、画像形成装置の高速化に伴い、大型機、小型機を問わず、感光体の上記操作を繰り返す回数が増加する傾向にある。このため、感光体の耐久性、すなわち繰り返し操作時における磨耗の抑制および、感度の維持が高速化のための重要な要素となっている。
ところで、感光体の感光層としては、結着樹脂中に電荷発生剤、電荷輸送剤などの化合物を分散した層が一般的に用いられている。結着樹脂を用いた層を有する感光体は、結着樹脂を用いない例えばa-Si層、a-C層などを感光層とする感光体に比べて製造が容易であり、電荷輸送剤、電荷発生剤、結着樹脂等の材料の選択肢が多様で、機能設計の自由度が高いという利点を有することから、広く用いられている。
特許文献1には、一般式(5):
で表される構造単位を有する樹脂を、電荷輸送層に含有した電子写真感光体が、特許文献2および3には一般式(6):
で表される構造単位と、一般式(7):
で表される構造単位との共重合ポリカーボネートとヒドラゾン誘導体を含む電子写真感光体が、特許文献4には上記共重合ポリカーボネートとベンジジン誘導体を含む電子写真感光体が、特許文献5には上記共重合ポリカーボネートとブタジエン誘導体を含む電子写真感光体がそれぞれ記載されている。これらの感光体はある程度良好な感度を示すが、結着樹脂の硬度が低く、十分な耐磨耗性を得ることができなかった。
特許文献6には、一般式(8):
で表される構造単位(以下、構造単位(8)と記述する。)を有する結着樹脂と、ヒドラゾン誘導体(電荷輸送剤)とを含有する感光層を用いた感光体が記載されている。当該感光体は、上記上記特許文献1および2に記載された結着樹脂を用いたものよりは、良好な耐磨耗性を示す。しかしながら、構造単位(8)を有する結着樹脂はヒドラゾン誘導体との相溶性が十分でなく、電荷輸送性が低くなる問題があった。このため、感光体は満足できる感度を得ることができなかった。
また、帯電手段、転写手段がコロナ放電によるものの場合、放電に伴ってNOx等のガスが発生する。上記特許文献1〜3に記載の感光体は耐ガス性が低く、長期間の使用により、電気的特性が低くなるという問題があった。
特開昭59-71057号公報 特開平5−142798号公報 特開平5−142799号公報 特開平5−142800号公報 特開平5−142801号公報 特開昭63-261267号公報
上述のように特許文献1〜6に記載されている感光体は、耐磨耗性が低い。このため、当該感光体は繰り返し画像形成を行ったときに感光層の磨耗が激しく、電気特性の低下に伴う画像かぶりが発生する問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記の技術的な問題を解決し、耐磨耗性の高いポリカーボネート樹脂を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、繰り返し操作時でも感光層の磨耗が少ない電子写真感光体を提供することにある。
本発明の他の目的は、画像かぶりのない良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供することである。
本発明のポリカーボネート樹脂は一般式(1):
(式中、R1〜R5は水素原子、アルキル基、フルオロアルキル基、ハロゲン原子またはフェニル基を示し、R6はアルキル基、フルオロアルキル基、ベンジル基またはフェニル基を示す。kは0または1の整数を示す。)
で表される構造単位(以下、構造単位(1)と記述する。)と、
一般式(2):
(式中、R7〜R10はそれぞれ水素原子、アルキル基、ハロゲン原子またはフェニル基を示し、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子、エチリデン基、−CO−、−COO−、−SO−、−SO2−、−(CH2)2−、−CR11R12−、−SiR13R14−、−SiR15R16−O−(R11〜R16はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基またはトリフルオロメチル基を示す。
但し、R11とR12、R13とR14およびR15とR16はそれぞれ互いに結合して環を形成しても良い。))
で表される構造単位(以下、構造単位(2)と記述する。)とが共重合したものである。
当該ポリカーボネート樹脂は従来の結着樹脂よりも耐磨耗性に優れており、なおかつ電荷輸送剤との相溶性が高いので電子写真用の結着樹脂に適している。
すなわち、本発明の電子写真感光体は、支持基体と、該支持基体上に感光層とを有し、該感光層は請求項1に記載のポリカーボネート樹脂、電荷発生剤、電荷輸送剤を含有することを特徴とする
更に、本発明の電子写真感光体は、感光層を以下の構成としても良い。
(1)感光層は上記本発明のポリカーボネート樹脂、電荷発生剤および電荷輸送剤を同一層に含有し、当該電荷輸送剤は正孔輸送剤であるトリアリールアミノスチリル基を有する化合物を含む。
(2)感光層は電子輸送剤であるジフェノキノン誘導体、スチルベンキノン誘導体、ジナフトキノン誘導体、ナフトキノン誘導体、アゾキノン誘導体、シラシクロペンタジエン誘導体またはナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含む。
(3)感光層は電荷発生剤を含有する電荷発生層と、上基本発明のポリカーボネート樹脂および電荷輸送剤としてのトリアリールアミノスチリル基を有する化合物を含有する電荷輸送層とを有し、該電荷輸送層は感光層の最上部に設けられる。
本発明の画像形成装置は、上記本発明の電子写真感光体と、前記感光体を一定方向に駆動する駆動手段とを有し、前記感光体の駆動方向に沿って帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段がこの順に設けられていることを特徴とする。このため、当該画像形成装置において、繰り返し画像形成を行っても画像かぶりのない良好な画像を得ることができる。
本発明の電子写真感光体は、構造単位(1)を有するポリカーボネートを感光層中に含有することから、繰り返し操作時でも感光層の磨耗が少なく、耐久性に優れている。
本発明の画像形成装置は、感光層に構造単位(1)を有するポリカーボネートを含有する電子写真感光体を用いるので、繰り返し画像形成を行っても画像かぶりのない良好な画像を得ることができる。
本発明の電子写真感光体および画像形成装置について詳細に説明する。
<ポリカーボネート樹脂>
本発明のポリカーボネート樹脂は構造単位(1)および(2)を有する重合体である。
構造単位(1)および(2)を有する結着樹脂は、他の構造単位(例えば下記混合して用いることができる結着樹脂の構造単位)と共重合したものであっても良い。
結着樹脂全体を100とした場合、構造単位(1)の配合割合は1〜100wt%とするのが好ましく、5〜60wt%とするのが特に好ましい。
結着樹脂の粘度平均分子量は、A型ポリカーボネート(PCA)換算で好ましくは5,000〜200,000、さらに好ましくは15,000〜100,000である。
上記一般式(1)〜(2)中の置換基R1〜R10で定義された基の内、置換基群として示されたものの具体例は以下の通りである。
アルキル基としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピルといった炭素数1〜3の基が挙げられる。
フルオロアルキル基としては、上記アルキル基にフッ素原子が置換した基が挙げられる。ここで、フッ素原子の置換数は1〜3個であることが好ましい。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。
アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシといった炭素数1〜3の基が挙げられる。
ここで、耐ガス性および、樹脂の有機溶剤への溶解性の点から、R1がメチル基でR2〜R4が水素原子であることが特に好ましい。また、耐磨耗性の点から、R5およびR6は小さな置換基であることが好ましい。具体的には、R5は水素原子またはメチル基、R6はメチル基またはエチル基であることが特に好ましい。
上記一般式 (2)で定義された置換基R11〜R16の具体例は以下の通りである。
アルキル基としては、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル等の炭素数1〜8の基が挙げられる。中でも、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピルの炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
アリール基としては、例えばフェニル、トリル、キシリル、ビフェニリル、o-テルフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリルなどの、アリール部分の炭素数6〜18の基が挙げられる。
当該アリール基は置換基を有していてもよく、具体的にはヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、シアノ基などの他、上記と同様のハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基などが挙げられる。これらの置換基の置換位置については特に限定されない。
シクロアルキリデン基としては、シクロペンチリデン、シクロヘキシリデン、シクロヘプチリデン、シクロオクチリデン、シクロノニリデン、シクロデシリデン、シクロウンデシリデン、シクロドデシリデンといった炭素数5〜12の基が挙げられる。
構造単位(1)の具体例としては、一般式(1-1):
、一般式(1-2):
、一般式(1-3):
、一般式(1-4):
、一般式(1-5):
、一般式(1-6):
、一般式(1-7):
、一般式(1-8):
、一般式(1-9):
、一般式(1-10):
、一般式(1-11):
、一般式(1-12):
、一般式(1-13):
、一般式(1-14):
、一般式(1-15):
、一般式(1-16):
、一般式(1-17):
、一般式(1-17):
などが挙げられる。
上記構造単位(2)で表される構造単位の内、以下の一般式で表されるものが好適に用いられる。
構造単位(1)を有する結着樹脂の合成方法としては、以下の方法を使用することができる。すなわち、反応式(R-1):
(R1〜R6は前記と同様である。)
で示されるように、フェノール誘導体とオキソカルボン酸エステル誘導体とから塩酸を触媒として水を溶媒として一般式(1’)で表されるビスフェノール誘導体を合成する。次いで、反応式(R-2):
(R1〜R6は前記と同様である。)
で示されるように、一般式(1’)で表されるビスフェノールを水酸化ナトリウム水溶液に溶解した溶液と、塩化メチレンとを混合し、これに分子量調節剤(例えばp-tert-ブチルフェノール)を加える。次いで、この混合溶液を激しく攪拌しながら触媒としてトリエチルアミン水溶液を加えホスゲンとの反応を行う。反応終了後に反応生成物を塩化メチレンで希釈し、次いで水および塩酸で洗浄し、有機層をメタノール中に投入し再沈精製して、構造単位(1)を有する結着樹脂を得ることができる。
<電子写真感光体>
(結着樹脂)
本発明において、上記構造単位(1)を有するポリカーボネート樹脂を結着樹脂として使用する。
また、感光層の耐久性を損なわない範囲内で、構造単位(1)および(2)を有さない結着樹脂を1種または2種以上混合して用いることができる。
例えばスチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系共重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂などの熱可塑性樹脂や、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリウレタン、その他架橋性の熱硬化性樹脂、さらにエポキシ−アクリレート、ウレタン−アクリレートなどの光硬化性樹脂などが使用可能である。
(電荷輸送剤)
本発明の電子写真感光体において、電荷輸送剤の内、正孔輸送剤としては、従来公知の例えば、ベンジジン系化合物、フェニレンジアミン系化合物、ナフチレンジアミン系化合物、フェナントリレンジアミン系化合物、オキサジアゾール系化合物〔例えば2,5−ジ(4−メチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールなど〕、スチリル系化合物〔例えば9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセンなど〕、ジスチリル化合物、カルバゾール系化合物〔例えばポリ−N−ビニルカルバゾールなど〕、ピラゾリン系化合物〔例えば1−フェニル−3−(p−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリンなど〕、ヒドラゾン系化合物〔例えばジエチルアミノベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾンなど〕、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾール系化合物、ブタジエン系化合物、ピレン−ヒドラゾン系化合物、アクロレイン系化合物、カルバゾール−ヒドラゾン系化合物、キノリン−ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、スチルベン−ヒドラゾン系化合物、ジフェニレンジアミン系化合物および有機ポリシラン系化合物などが使用可能である。
上記の内、特に一般式(HT):
(式中、Arはアリール基、RHTは水素原子、アリール基またはアルキル基をそれぞれ示す。)
で表されるトリアリールアミノスチリル基を有する誘導体が好適に用いられる。具体的には一般式(HT-1):
(式中、Rh1〜Rh5はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはアリール基を示し、qは0〜3の整数を示す。Rh1〜Rh5はそれぞれ複数置換しても良く、その場合、複数置換したそれぞれの基は異なっても良いし、互いに結合して飽和または不飽和炭化水素環を形成しても良い。)
、一般式(HT-2):
(式中、Rh6〜Rh11は水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはアリール基を示す。Rh6〜Rh7はそれぞれ複数置換しても良く、その場合、複数置換したそれぞれの基は異なっても良いし、互いに結合して飽和または不飽和炭化水素環を形成しても良い。)
、一般式(HT-3):
(式中、Rh12〜Rh17は水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはアリール基を示す。Rh12〜Rh17はそれぞれ複数置換しても良く、その場合、複数置換したそれぞれの基は異なっても良いし、互いに結合して飽和または不飽和炭化水素環を形成しても良い。Yは一般式(Y-1):
、一般式(Y-2):
または一般式(Y-3):
を示す。)
または一般式(HT-4):
(式中、Rh18〜Rh25は水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはアリール基を示す。Rh18〜Rh25はそれぞれ複数置換しても良く、その場合、複数置換したそれぞれの基は異なっても良いし、互いに結合して飽和または不飽和炭化水素環を形成しても良い。)
で表される化合物などが挙げられる。
一般式(HT-1)〜(HT-4)中の置換基Rh1〜Rh25で定義された基の内、置換基群として示されたものの具体例は以下の通りである。
アルキル基としては、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル等の炭素数1〜8の基が挙げられる。中でも、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピルの炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等の炭素数1〜4の基が挙げられる。中でも、メトキシ、エトキシ、プロポキシんどの炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
アリール基としては、例えばフェニル、トリル、キシリル、ビフェニリル、o-テルフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリルなどの、アリール部分の炭素数6〜14の基が挙げられる。
上記アルキル基、アルコキシ基およびアリール基は置換基を有していてもよく、具体的にはヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、シアノ基などの他、前述と同様のハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基などが挙げられる。これらの置換基の置換位置については特に限定されない。
また、置換基Rh1〜Rh25はそれぞれのベンゼン環に複数置換しても良い。その場合、複数置換したそれぞれの基は同一であっても、異なっていても良いし、互いに結合して飽和または不飽和炭化水素環を形成しても良い。
飽和または不飽和炭化水素環としては、シクロペンタン構造、シクロヘキサン構造、シクロヘプタン構造、シクロオクタン構造などの環状炭化水素、ベンゼン構造、ペンタレン構造、インデン構造、アズレン構造、ナフタレン構造、ヘプタレン構造、ビフェニレン構造、インダセン構造、アセチルナフチレン構造、フルオレン構造、フェナレン構造、フェナントレン構造、アントラセン構造、フラン構造、チオフェン構造、2H-ピロール構造、ピロール構造、オキサゾール構造、イソオキサゾール構造、チアゾール構造、イソチアゾール構造、イミダゾール構造、ピラゾール構造、フラザン構造、ピラン構造、ピリジン構造、ピリダジン構造、ピリミジン構造、ピラジン構造、インドール構造、イソインドール構造、1H-インダゾール構造、4H-クロメン構造、キノリン構造、イソキノリン構造、シンノリン構造、キナゾリン構造、キノキサリン構造、フタラジン構造、プリン構造、プテリジン構造、キサンテン構造、カルバゾール構造、フェナントリジン構造、アクリジン構造、フェナジン構造、1,10-フェナントロリン構造、ジベンゾ[b,d]チオフェン構造、ジベンゾ[b,d]フラン構造などの縮合環が挙げられる。特にシクロヘキサン構造、ベンゼン構造が好ましい。
上記環は、上記と同様のアルキル基、アリール基を置換しても良い。
上記一般式(HT-1)〜(HT-4)で表されるトリアリールアミノスチリル誘導体の内、以下の一般式で表されるものが好適に用いられる。
一般式(HT-1-1):
一般式(HT-2-1):
一般式(HT-3-1):
一般式(HT-3-2):
一般式(HT-4-1):
なお、正孔輸送剤は1種単独または2種以上を併用しても良い。
本発明の電子写真感光体の感光層に電子輸送剤を1種または2種以上含有させることができる。具体例としては、ベンゾキノン誘導体、ジフェノキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、マロノニトリル、チオピラン系化合物、テトラシアノエチレン、2,4,8-トリニトロチオキサントン、フルオレノン系化合物、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラキノン、無水こはく酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸、2,4,7-トリニトロフルオレノンイミン系化合物、エチル化ニトロフルオレノンイミン系化合物、トリプトアントリン系化合物、トリプトアントリンイミン系化合物、アザフルオレノン系化合物、ジニトロピリドキナゾリン系化合物、チオキサンテン系化合物、2-フェニル-1,4-ベンゾキノン系化合物、2-フェニル-1,4-ナフトキノン系化合物、5,12-ナフタセンキノン系化合物、α-シアノスチルベン系化合物、4’-ニトロスチルベン系化合物、ならびに、ベンゾキノン系化合物の陰イオンラジカルとカチオンとの塩などの電子輸送剤などが挙げられる。
特に、ジフェノキノン誘導体、スチルベンキノン誘導体、ジナフトキノン誘導体、ナフトキノン誘導体、アゾキノン誘導体、シラシクロペンタジエン誘導体またはナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体は電子輸送性が高いので公的に用いられる。さらに、これらの電子輸送剤は正孔輸送剤、特にトリアリールアミノスチリル誘導体と同一層に含有させても電荷移動錯体を形成しないので、感光層の電荷輸送性が向上して好ましい。
上記ジフェノキノン誘導体としては、例えば一般式(ET-1):
(式中、Re1〜Re4は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。)
、一般式(ET-2):
(式中、Re5およびRe6は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。)
で表される化合物などが挙げられる。
スチルベンキノン誘導体としては、例えば一般式(ET-3):
(式中、Re7〜Re10は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。)
で表される化合物などが挙げられる。
ジナフトキノン誘導体としては、例えば一般式(ET-4):
(式中、Re11およびRe12は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。)
、一般式(ET-5):
(式中、Re13およびRe14は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。)
で表される化合物などが挙げられる。
ナフトキノン誘導体としては、例えば一般式(ET-6):
(式中、Re15は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。)
、一般式(ET-7):
(式中、Re16は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示し、Re17はアルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。)
、一般式(ET-8)
(式中、Re18は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示し、Re19はアルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。)
で表される化合物などが用いられる。
アゾキノン誘導体としては、一般式(ET-9):
(式中、Re20およびRe21は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示し、Re22は水素原子、アルキル基、アリール基、シクロアルキル基、ハロゲン原子またはニトロ基を示す。Re22は複数置換しても良く、その場合、複数置換したそれぞれの基は異なっても良い。)
、一般式(ET-10):
(式中、Re23は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示し、Re24は水素原子、アルキル基、アリール基、シクロアルキル基、ハロゲン原子またはニトロ基を示す。Re24は複数置換しても良く、その場合、複数置換したそれぞれの基は異なっても良い。)
、一般式(ET-11):
(式中、Re25は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示し、Re26は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アリール基、シクロアルキル基またはニトロ基を示す。Re25およびRe26は複数置換しても良く、その場合、複数置換したそれぞれの基は異なっても良いし、互いに結合して飽和または不飽和炭化水素環を形成しても良い。)
、一般式(ET-12):
(式中、Re27〜Re34は水素原子、アルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。Re29およびRe32は複数置換しても良く、その場合、複数置換したそれぞれの基は異なっても良いし、互いに結合して飽和または不飽和炭化水素環を形成しても良い。また、Re30およびRe31は連結して環を形成してシクロアルキリデン基となっても良い。)
で表される化合物などが用いられる。
シラシクロペンタジエン誘導体としては、一般式(ET-13):
(式中、Re35〜Re42は水素原子またはアルキル基、アルコキシ基、フルオロアルキル基、アリール基を示し、A1およびA2は=O、=C(CN)、=C(COORe43)2(Re43はアルキル基を示す)を示す。Re36およびRe42はそれぞれ複数置換しても良く、その場合、複数置換したそれぞれの基は異なっても良い。また、Re35〜Re42の内、同一の縮合環に置換している2つの基が結合して飽和または不飽和炭化水素環を形成してもよい。)
で表される化合物などが用いられる。
ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体としては、一般式(ET-14):
(式中、Re43およびRe44はアルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示す。)
で表される化合物などが用いられる。
一般式(ET-1)〜(ET-14)中の置換基Re1〜Re44で定義された基の内、置換基群として示されたものの具体例は以下の通りである。
アルキル基としては、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル等の炭素数1〜8の基が挙げられる。
アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の炭素数が1〜6のアルコキシ基が挙げられる。
アリール基としては、例えばフェニル、トリル、キシリル、ビフェニリル、o-テルフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリルなどの、アリール部分の炭素数6〜18のアリール基が挙げられる。
フルオロアルキル基としては、上記アルキル基にフッ素原子が置換した基が挙げられる。ここで、フッ素原子の置換数は1〜3個であることが好ましい。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。
上記アルキル基、アルコキシ基およびアリール基は置換基を有していてもよく、具体的にはヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、シアノ基、ベンジル基、フェニルエチル基などの他、前述と同様のハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基などが挙げられる。これらの置換基の置換位置については特に限定されない。
複数のRe22、複数のRe24、複数のRe26、Re30とRe31、Re35〜Re42の内、同一の縮合環または複素環に置換している2つの基が結合して形成される環としては、シクロペンタン構造、シクロヘキサン構造、シクロヘプタン構造、シクロオクタン構造などの環状炭化水素、ベンゼン構造、ペンタレン構造、インデン構造、アズレン構造、ナフタレン構造、ヘプタレン構造、ビフェニレン構造、インダセン構造、アセチルナフチレン構造、フルオレン構造、フェナレン構造、フェナントレン構造、アントラセン構造、フラン構造、チオフェン構造、2H-ピロール構造、ピロール構造、オキサゾール構造、イソオキサゾール構造、チアゾール構造、イソチアゾール構造、イミダゾール構造、ピラゾール構造、フラザン構造、ピラン構造、ピリジン構造、ピリダジン構造、ピリミジン構造、ピラジン構造、インドール構造、イソインドール構造、1H-インダゾール構造、4H-クロメン構造、キノリン構造、イソキノリン構造、シンノリン構造、キナゾリン構造、キノキサリン構造、フタラジン構造、プリン構造、プテリジン構造、キサンテン構造、カルバゾール構造、フェナントリジン構造、アクリジン構造、フェナジン構造、1,10-フェナントロリン構造、ジベンゾ[b,d]チオフェン構造、ジベンゾ[b,d]フラン構造などの縮合環が挙げられる。中でも、シクロヘキサン構造、ベンゼン構造が特に好ましい。
上記環は、上記と同様のアルキル基、アリール基を置換しても良い。
(電荷発生剤)
上記単層型もしくは積層型感光層に使用される電荷発生剤としては、例えば非晶質無機材料〔例えばa-シリコン、a-炭素など〕などの無機光導電材料の粉末、無金属フタロシアニン、金属(例えば、チタン、銅、アルミニウム、鉄、コバルト、ニッケル、インジウム、ガリウム、錫、亜鉛、バナジウム等)または金属酸化物(上記金属の酸化物でありTiO等)が配位したフタロシアニン等の、種々の結晶型を有する結晶からなるフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、ペリレン系顔料、アンサンスロン系顔料、インジゴ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系顔料、ジチオケトピロロピロール系顔料などの、従来公知の種々の顔料が挙げられる。
上記の内、無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンを用いることが好ましい。
電荷発生剤は、感光層が露光の波長域に感度を有するように、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
(感光層)
本発明の電子写真感光体は、上述した電荷発生剤、構造単位(1)を有する結着樹脂を含有する感光層を有する。
感光層には、単層型感光層と積層型感光層とがあるが、本発明には、このいずれのものも適用可能である。
このうち単層型感光層は、電荷輸送剤(正孔輸送剤と電子輸送剤がある。)、電荷発生剤および結着樹脂を同一の層に含有する光導電層単独で構成されるものである。感光層の形成は、電荷発生剤を電荷輸送剤および結着樹脂とともに適当な有機溶媒に溶解または分散して塗工液を作製し、塗布などの手段によって支持基体上に塗布した後、乾燥させることで形成される。
本発明において、電荷輸送剤として正孔輸送剤を用いた場合は正帯電型、電子輸送剤を用いた場合は負帯電型の感光層となる。また、正孔輸送剤と電子輸送剤とを併用する場合は両帯電型となる。
以上に述べた単層型感光層は、層構成が簡単で生産性に優れており、層を形成する際の皮膜欠陥を抑制でき、層間の界面が少なく光学的特性を向上できるという利点がある。
一方、積層型感光層は、支持基体上に電荷輸送剤を含有する電荷輸送層と、電荷発生剤を含有する電荷発生層とを積層することで構成される。また、電荷発生剤とともに電荷輸送剤を含有させた光導電層を、電荷輸送層、電荷発生層と組み合わせても良い。各層はCVD法などの気相成長法または塗布などの方法によって形成することができる。
積層型感光層は、上記電荷発生層、電荷輸送層などの形成順序と、両層に含有させる電荷輸送剤の種類(正孔輸送剤または電子輸送剤)によって種々の組み合わせが考えられるが、本発明においては、結着樹脂の耐磨耗性、耐ガス性の特徴を最大限に活かすために、当該結着樹脂を感光層の最上部に形成するのが好ましい。
したがって積層型感光層の好適例としては、以下のようなものが挙げられる。
(a)支持基体上に、電荷発生層または光導電層を形成し、その上に構造単位(1)を有する結着樹脂と電荷輸送剤とを含有する電荷輸送層を積層した積層型感光層。
(b)支持基体上に、電荷輸送層を形成し、その上に構造単位(1)を有する結着樹脂と電荷発生剤とを含有する電荷発生層を積層した積層型感光層。
上記(a)の感光層は、電荷輸送層に含有される正孔輸送剤と電子輸送剤の配合割合により、正、負または両帯電型の何れかに決まる。
上記の内、電荷輸送層および光導電層は電荷発生層に比べて極めて厚いのが一般的である。このため、これらの層が最表面に形成されていると、繰り返し画像形成時に感光層が磨耗しても電気特性が変化しにくい。従って、積層型感光層においては、上記(a)の構成が好ましい。
上記(a)および(b)の層構成に、必要に応じて電荷発生層、電荷輸送層、光導電層を付加することも可能である。
以上に述べた積層型感光体は、電荷発生、電荷輸送といった機能を各層に分離しているので、構成材料の無駄が少なく、感度を向上させ易いという利点を有する。
(その他の材料)
感光層には、前記各成分のほかに、電子写真特性に悪影響を与えない範囲で、従来公知の種々の添加剤、例えば酸化防止剤、ラジカル補足剤、一重項クエンチャー、紫外線吸収剤等の劣化防止剤、軟化剤、可塑剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、アクセブター、ドナー等を配合することができる。また、感光層の感度を向上させるために、例えばターフェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレン等の公知の増感剤を電荷発生剤と併用してもよい。
(支持基体)
前記感光層が形成される支持基体としては、導電性を有する種々の材料を使用することができ、例えば鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等の金属単体や、前記金属が蒸着またはラミネートされた樹脂材料、カーボン粉末などの導電性フィラーが分散された樹脂材料、導電性高分子材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で被覆されたガラス等が挙げられる。
支持基体の形状は、使用する画像形成装置の構造に合わせて、シート状、ベルト状、ドラム状等のいずれであってもよく、基体自体が導電性を有するか、あるいは基体の表面が導電性を有していればよい。また、支持基体は、使用に際して十分な機械的強度を有するものが好ましい。
(感光層の形成)
感光層は、例えばプラズマCVD法、光CVD法等の化学蒸着法、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等の物理蒸着法など、従来公知の種々の気相成長法、または塗布法よって形成することができる。
この内、塗布法については以下のようにして形成すれば良い。
単層型感光層においては、結着樹脂100重量部に対して、電荷発生剤を0.1〜50重量部、特に0.5〜30重量部の割合で、それぞれ含有させるのが好ましい。また、正孔輸送剤を含有させる場合は5〜500重量部、特に25〜200重量部の割合で、それぞれ含有させるのが好ましい。また電子輸送剤を含有させる場合は、結着樹脂100重量部に対して5〜100重量部、特に10〜80重量部の割合で含有させるのが好ましい。
また、電子輸送剤と正孔輸送剤とを併用する場合、その総量は結着樹脂100重量部に対して20〜500重量部、特に30〜200重量部が好ましい。
単層型感光層の厚みは5〜100μm、特に10〜50μm程度が好ましい。
積層型感光層のうち電荷発生層においては、結着樹脂100重量部に対して、電荷発生剤を5〜1000重量部、特に30〜500重量部の割合で含有させるのが好ましい。この電荷発生層に電荷輸送剤を含有して光導電層とする場合には、結着樹脂100重量部に対して、電子輸送剤を含有させる場合は1〜200重量部、特に5〜100重量部の割合で含有させるのが好ましい。正孔輸送剤を含有させる場合は、当該正孔輸送剤を1〜500重量部、特に25〜200重量部の割合で含有させるのが好ましい。電子輸送剤と正孔輸送剤とを併用する場合、その総量は結着樹脂100重量部に対して10〜500重量部、特に30〜200重量部が好ましい。
また電荷輸送層においては、結着樹脂100重量部に対して、正孔輸送剤を含有させる場合は10〜500重量部、特に25〜200重量部の割合で、電子輸送剤を含有させる場合は、当該電子輸送剤を0.1〜250重量部、特に1〜150重量部の割合でそれぞれ含有させるのが好ましい。
また、電子輸送剤と正孔輸送剤とを併用する場合、その総量は結着樹脂100重量部に対して10〜500重量部、特に30〜200重量部が好ましい。
積層型感光層の厚みは、電荷発生層が0.01〜5μm、特に0.1〜3μm程度、電荷輸送層が2〜100μm、特に5〜50μm程度が好ましい。
上記単層型、または積層型の有機感光層と導電性基体との間や、あるいは積層型感光層を構成する電荷発生層と電荷輸送層との間には、感光体の特性を阻害しない範囲で中間層、バリア層を形成しても良い。
感光体を構成する各層を、塗布の方法により形成する場合には、前記例示の電荷発生剤、電荷輸送剤、結着樹脂などを、前述したテトラヒドロフランなどの有機溶媒とともに、公知の方法、例えば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、ペイントシェーカーあるいは超音波分散器などを用いて分散混合して塗工液を調整し、これを公知の手段により塗布、乾燥すればよい。
塗工液を作るための有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール類、n-ヘキサン、オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、1,3-ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸メチルなどのエステル類、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの1種または2種以上があげられる。
さらに、電荷輸送剤や電荷発生剤の分散性、感光層表面の平滑性をよくするため、塗工液には界面活性剤、レベリング剤などを添加してもよい。
<画像形成装置>
図1は本発明で実施した画像形成装置の一例を模式的に示したものである。1は上述の電子写真感光体(支持基体10上に感光層11が形成されている。)であって、その軸心13が駆動手段14とギア、プーリを介して接続されており一方向(矢印Aの向き)に定速度で回転するようになっている。この感光体1の周辺にはその駆動方向、つまり回転方向に沿って主帯電手段2、露光手段3、現像手段4、転写手段5がこの順序で設けられている。また、図1に示されるように必要に応じて分離手段6、除電手段7、クリーニング手段9が設けられていてもよい。
さらに、本発明の画像形成装置には、定着手段12が設置されており、トナー像が転写された転写媒体8に対して、トナー像の定着を施すようになっている。
画像の形成の際は、まず帯電手段2により感光体1表面は一様に帯電される。次いで、露光手段3より露光軸31に沿って感光体1表面が露光され、原稿画像に対応した静電潜像が形成される。当該画像形成装置は上述の電子写真感光体を用いているので、感光体1の接地部に対する電位(以下、表面電位と記述する。)は素早く明電位の値まで低下する。そして、露光されなかった非画像領域は表面電位の低下がほとんど無く暗電位の値で安定する。
その後、現像手段4により静電潜像に対応する部分にトナーが付着して現像される。そして、転写手段5により、搬送(矢印Bの向き)されてくる転写媒体8上に感光体1表面のトナー像が転写される。転写後の転写媒体8は、分離手段6で感光体1から分離された後、定着手段12によりトナー定着される。
転写後、転写媒体8に転写しきれず感光体1表面に残ったトナーは、クリーニング手段9によって除去される。その後、感光体1表面の残留電位は除電手段7からの除電光71により除去され、再び帯電手段2により帯電される。
帯電手段2としては従来公知の例えば、感光体1の表面に近接して設けられるチャージワイヤーに高電圧を掛けてコロナ放電を行なう方法や、導電性ローラーや帯電ブラシなどの帯電部材を感光体1表面に接触させて感光体1に電荷を与える方法等が適用される。主帯電部での表面電位を一定に保つために、帯電部材を感光体1表面に接触させる方法または、前記主帯電器のチャージワイヤーと感光体1との間にグリッド電極を設けて、コロナ放電を行なう方法を用いることが好ましい。
帯電手段2から感光体1に印加される主帯電電圧は、感光体1やトナーの特性、現像条件等によって異なるが、例えば一般的な正帯電型感光体の場合、感光体1表面の接地部に対する電位差が+300V〜+1000Vになるように設定すればよい。
露光手段3としては、感光体1が感度を示す波長のレーザー光が一般的に用いられる。具体的には、電荷発生剤が吸収を示す波長の光を用いればよい。例えば、電荷発生剤としてフタロシアニン系顔料を用いるの場合は、波長が600nm〜850nm程度、ペリレン系顔料では400〜600nm程度、ビスアゾ系顔料では400〜700nm程度のレーザー光が用いられる。
露光量は、できる限り明電位が低い値になるよう設定される方がよい。具体的には、感光体1の明電位を、主帯電された感光体1の接地部に対する電位と同極性とし、加えて、好ましくは0〜500V、更に好ましくは0〜300Vにするよう、露光量が設定されるのがよい。
現像手段4としては、従来公知の接触または非接触現像装置を用いることができる他、乾式、湿式のいずれの方法によるものでもよい。現像手段4に用いられる現像剤は、一成分系、二成分系のどちらでもよい。
転写手段5としては、従来公知の接触転写あるいは非接触転写方式のいずれも適用可能である。具体的には、チャージャー、ローラー、ブラシ、プレート等により、転写媒体8を介して感光体1に転写電圧が印加される。
分離手段6としては、帯電手段2と同様に、チャージワイヤーによるコロナ放電によるもの、導電性ローラーを用いるもの等が使用でき、中でもコロナ放電によるものが好適に用いられる。分離手段6により感光体1に印加される分離電圧は、一般的に交流である。
除電手段7を設ける場合は、従来公知の例えば、LEDアレイ、蛍光管などの除電ランプを使用することができる。当該除電ランプは、感光体1が感度を持つ波長で、感光体1表面の残留電荷を除去できるのに十分な光量を照射するものを用いれば良い。
クリーニング手段9を設ける場合は、従来公知の例えばブレード方式、ファーブラシ方式、ローラクリーニング方式等が簡単な機構でトナー除去効率の良いものとして用いることができる。
定着手段12としては、従来公知の例えば熱定着、圧力定着、熱圧力定着、フラッシュ定着などを用いれば良い。
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて説明する。
(合成例1)
ポリカーボネート共重合体の合成例1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン107.26g(0.40mol)を、6wt%の水酸化ナトリウム水溶液680mlに溶解した溶液と、塩化メチレン310mlとを混合して攪拌しながら、冷却下、液中にホスゲンガスを1秒間1.0lの割合で20分間吹き込んだ。次いで、この反応液を静置分離し、有機層に重合度が2〜4であり、分子末端にクロロホルメート基を有するオリゴマーの塩化メチレン溶液を得た。得られたオリゴマーの塩化メチレン溶液に塩化メチレンを加えて全量を560mlとした。その後、上記一般式(1-2)で表されるビスフェノール45g(0.15mol)を10wt%の水酸化ナトリウム水溶液120mlに溶解した溶液と混合し、これに分子量調節剤であるp-tert-ブチルフェノール2.0g(0.013mol)を加えた。次いで、この混合溶液を激しく攪拌しながら触媒として6wt%のトリエチルアミン水溶液3mlを加え30℃において攪拌下2.0h反応を行った。反応終了後に反応性生物を塩化メチレン1.5lで希釈し、次いで水2.0lで2回、0.01Nの塩酸1lで3回の順で洗浄し、有機層をメタノール中に投入し再沈精製し、一般式(Resin-1):
で表される結着樹脂(粘度平均分子量:PCA換算50,100)を得た。
このようにして得られた重合体は、塩化メチレンによる極限粘度から、PCA換算で粘度平均分子量50,100のポリマーであった。また、このポリマーは1H-NMRスペクトル分析により下記の繰り返し単位及び共重合組成からなるポリカーボネート共重合体であることが確認された。
(合成例2)
一般式(1-2)に代えて、上記一般式(1-10)で表されるビスフェノール40.8g(0.15mol)を用いた以外は合成例1と同様にして一般式(Resin-2):
で表される結着樹脂(粘度平均分子量:PCA換算49,900)を得た。
(合成例3)
一般式(1-2)に代えて、一般式(1-3)で表されるビスフェノール47.1g(0.15mol)を用いた以外は合成例1と同様にして一般式(Resin-3):
で表される結着樹脂(粘度平均分子量:PCA換算51,100)を得た。
(合成例4)
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンに代えて、1,1-ビス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)シクロペンタン112.8g(0.40mol)を用いた以外は合成例1と同様にして一般式(Resin-4):
で表される結着樹脂(粘度平均分子量:PCA換算50,000)を得た。
(合成例5)
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンに代えて、2,2-ビス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン102.4g(0.40mol)を用いた以外は合成例1と同様にして一般式(Resin-5):
で表される結着樹脂(粘度平均分子量:PCA換算49,700)を得た。
(合成例6)
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンに代えて、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン84.6g(0.30mol)と4,4’-ビフェノール18.6g(0.10mol)を用い、且つ上記一般式(1-2)の使用量を30g(0.10mol)に変更し、且つ4,4’-ビフェノール9.3g(0.05mol)を同時に用いた以外は合成例1と同様にして一般式(Resin-6):
で表される結着樹脂(粘度平均分子量:PCA換算50,500)を得た。
(合成例7)
上記一般式(1-2)の使用量を30g(0.10mol)に変更し、且つ1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン13.4g(0.05mol)及び一般式(3’):
で表されるポリジメチルシロキサン含有ジフェノール3.9g(0.0015mol)を同時に用いた以外は合成例1と同様にして一般式(Resin−7):
(式中、−A−は一般式(3):
で表される構造単位である。)
で表される結着樹脂(粘度平均分子量:PCA換算47,500)を得た。
(合成例8)
合成例6において最初のホスゲンとの反応で用いる4,4’-ビフェノール18.6gに代えて2,7-ジヒドロキシナフタレン16.0gを用い、後半の反応で用いた4,4’-ビフェノール9.3gに代えて2,7-ジヒドロキシナフタレン8.0gを用いた以外は合成例6と同様にして一般式(Resin-8):
で表される結着樹脂(粘度平均分子量:PCA換算50,500)を得た。
(実施例1〜28および、比較例1〜4)
電荷発生剤2.5重量部、正孔輸送剤50重量部、電子輸送剤35重量部、結着樹脂100重量部および、レベリング剤としてジメチルシリコンオイル(信越化学工業社製KF-96-50CS)0.1重量部を(但し、実施例26については、上記と共にPigment Orange11を2.5重量部を)、テトラヒドロフラン750重量部とともにボールミル中で50時間分散あるいは溶解させ、単層型感光層用塗布液を調合した。そして、この塗布液を、支持基体としてのアルミニウム素管上に浸漬法にて塗布し、140℃、20分間の熱風乾燥を行い、膜厚30μmの単一の感光層からなる実施例および比較例の単層型感光体を作製した。
ここで、各実施例で用いた電荷発生剤、正孔輸送剤、電子輸送剤および結着樹脂は、表1に示す通りである。表1中、X-H2PcはX型無金属フタロシアニン、Y-TiOPcはY型チタニルフタロシアニン、α-TiOPcはα型チタニルフタロシアニン、V-Ga(OH)PcはV型ヒドロキシガリウムフタロシアニン、II-GaClPcはII型クロロガリウムフタロシアニン、Resin-9は:
で表される構造単位の繰り返しによって形成される結着樹脂、Resin-10は:
で表される結着樹脂をそれぞれ示す。
(感光体の評価)
GENTEC社製のドラム感度試験機を用いて、上記実施例、比較例で作製した感光体表面に印加電圧を加えて、その表面を+850Vに帯電させた。そして、露光光源であるハロゲンランプの白色光からバンドパスフィルタを用いて取り出した波長780nmの単色光(半値幅20nm、光強度1.0μJ/cm2)を露光し、露光開始から0.5秒経過した時点での表面電位を感度として測定した。感度の絶対値が低いほど、感光体は高感度である。
また、実施例、比較例で得られた感光体を静電式複写機(京セラミタ社製KM-4530改造機)にて、電位センサによる帯電補正をオフに設定した。)に搭載して初期設定後、1200分間単発コピーを行った。その後、画像を出力して、白紙部分の画像かぶりを下記の判断基準により目視にて評価した。
◎:画像かぶりが無かった。
○:画像かぶりが僅かに認められたが実用上問題ないレベルであった。
△:画像かぶりが一目で認識できるレベルであった。
×:画像かぶりの発生が著しかった。
画像評価終了後、感光体上の感光層の磨耗量を測定した。
なお、静電式複写機は以下の設定とした。
・帯電:スコロトロン(初期表面電位約+700V)
・露光:レーザー光
・現像:反転現像(現像バイアス電位+50V)
・転写:転写チャージャー
・クリーニング:クリーニングブレード方式
・除電:除電ランプ(LED)
・分離:チャージワイヤー
・定着:熱圧力定着
感光体の磨耗量、画像評価結果の測定結果をそれぞれ上記表1に示す。
表1より、実施例の感光体は磨耗量が小さく良好な結果が得られた。また、繰り返し操作後の画像かぶりのない良好な画像が得られた。
一方、構造単位(1)を有さない結着樹脂を用いた比較例1および2の感光体は、感光層の磨耗量が大きく、繰り返し操作後の画像かぶりの発生が認められた。
本発明の画像形成装置の一例を示す模式図である。

Claims (5)

  1. 一般式(1):

    (式中、R1〜R5は水素原子、アルキル基、フルオロアルキル基、ハロゲン原子またはフェニル基を示し、R6はアルキル基、フルオロアルキル基、ベンジル基またはフェニル基を示す。kは0または1の整数を示す。)
    で表される構造単位と、
    一般式(2):

    (式中、R7〜R10はそれぞれ水素原子、アルキル基、ハロゲン原子またはフェニル基を示し、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子、エチリデン基、−CO−、−COO−、−SO−、−SO2−、−(CH2)2−、−CR11R12−、−SiR13R14−、−SiR15R16−O−(R11〜R16はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基またはトリフルオロメチル基を示す。
    但し、R11とR12、R13とR14およびR15とR16はそれぞれ互いに結合して環を形成しても良い。))
    で表される構造単位とを有することを特徴とするポリカーボネート樹脂。
  2. 支持基体と、該支持基体上に感光層とを有し、該感光層は請求項1に記載のポリカーボネート樹脂、電荷発生剤、電荷輸送剤を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  3. 前記感光層は請求項1に記載のポリカーボネート樹脂、電荷発生剤および電荷輸送剤を同一層に含有し、当該電荷輸送剤は正孔輸送剤であるトリアリールアミノスチリル基を有する化合物、および/または電子輸送剤であるジフェノキノン誘導体、スチルベンキノン誘導体、ジナフトキノン誘導体、ナフトキノン誘導体、アゾキノン誘導体、シラシクロペンタジエン誘導体またはナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含むことを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記感光層は、電荷発生剤を含有する電荷発生層と、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂および電荷輸送剤としてのトリアリールアミノスチリル基を有する化合物を含有する電荷輸送層とを有し、該電荷輸送層は感光層の最上部に設けられることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。
  5. 請求項2に記載の電子写真感光体と、前記感光体を一定方向に駆動する駆動手段とを有し、前記感光体の駆動方向に沿って帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段がこの順に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
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