JP3737982B2 - 電子写真感光体および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、結着樹脂への相溶性が高く、高感度かつ安定性に優れたジスチリル誘導体、その製造方法および該ジスチリル誘導体を含有し、静電式複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ等の画像形成装置に用いられる電子写真感体に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記画像形成装置においては、当該装置に用いられる光源の波長領域に感度を有する種々の有機感光体が使用されている。この有機感光体は、従来の無機感光体に比べて製造が容易であり、電荷輸送剤、電荷発生剤、結着樹脂等の感光材料の選択肢が多様で、機能設計の自由度が高いという利点を有することから、近年、広く用いられている。
【0003】
有機感光体に使用される電荷(正孔)輸送剤として用いられる化合物として、特開平6-118674号公報、特開平8-292588号公報、特開平7-84384号公報、特開平10-39529号公報、特開平11-143098号公報、特開2000-47404号公報、特開2000-219676号公報などに一般式(3):
【0004】
【化3】
Figure 0003737982
【0005】
(Ar7,Ar8, Ar11およびAr12はアリール基、Ar9およびAr10はアリーレン基、Yはアリーレン基、2本の結合手を有する複素環基を示す。)
で表される分子骨格のジスチリル誘導体が開示されている。
【0006】
上記公報に開示されているジスチリル誘導体は、一般的に電荷輸送能が高い化合物であり、電荷発生剤の光反応により発生した電荷(正孔)を素早く感光層表面または支持基体へ輸送する能力を有している。これは、このジスチリル誘導体が正孔輸送剤の中でも比較的長い分子であり、分子全体にπ電子共役系が広がっているためと考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般式(3)のジスチリル誘導体は、その分子の長さから結着樹脂との相溶性に乏しいため、感光層中に均一に分散されず、電荷移動が生じにくい。そのため、前記ジスチリル誘導体自体は高い電荷移動度を有しているが、これを電荷輸送剤として感光体に使用した際には、その特性が十分に発揮できず、光に対する感度が不十分になり、感光体の残留電位が高くなる。これらのことから、従来の感光体を用いて画像形成すると、画像かぶりが発生し易くなる。このことは、繰り返し画像形成を行なったときに顕著に表れるようになる。
【0008】
本発明の目的は、上記の技術的な問題を解決し、高い電荷移動度を有しながら、結着樹脂との相溶性が良く、電子写真感光体の電荷輸送剤として好適な新規ジスチリル誘導体を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、ジスチリル誘導体が感光層中に均一分散し、残留電位が低く、光感度が向上した電子写真感光体を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、繰り返し画像形成を行っても画像かぶりが発生しない画像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するために研究を重ねていくなかで、ジスチリル誘導体のうち、一般式(1):
【0012】
【化4】
Figure 0003737982
【0013】
(Ar1,Ar2,Ar5およびAr6はアリール基、Ar3およびAr4はアリーレン基、Xはアリーレン基、2本の結合手を有する複素環基を示し、Ar1とAr2またはAr5とAr6は互いに結合されていても良く、Ar1〜Ar6、Xの内、少なくとも1つの基の隣り合う炭素原子に一般式(2):
【0014】
【化5】
Figure 0003737982
【0015】
で表される基が置換する。)
で表される化合物は、従来のジスチリル誘導体よりも結着樹脂との相溶性に優れ、かつ電荷移動度が大きいという事実を見出し、本発明を完成するに至った。
【0016】
すなわち、本発明のジスチリル誘導体は上記一般式(1)で表されることを特徴とする。
【0017】
一般式(1)で表される本発明のジスチリル誘導体(以下、ジスチリル誘導体(1)と記述する。)は、上記公報に具体的に開示されていない、トリアリール基を構成するアリール基、または分子中央に位置するアリーレン基または複素環基が結合した2本の結合手を有する基の内、少なくとも1つの基の隣り合う炭素原子に上記一般式(2)で表される基が置換している化合物である。すなわち、ジスチリル誘導体(1)は分子中のアリール基、アリーレン基または複素環基がテトラヒドロ構造(例えば一般式(19):
【0018】
【化6】
Figure 0003737982
【0019】
で表される基)を有している。
【0020】
上記テトラヒドロ構造は環状であること、アリール基、アリーレン基または複素環基に縮合していることから、近傍のアリール基、アリーレン基または複素環基との立体障害が大きく、これらの基間のねじれ角が大きくなる。このことにより、分子の3次元構造が大きくなり分子全体の対称性が低下するので、結着樹脂に対する相溶性が向上する。
【0021】
また、π電子共役系がアリール部分に隣り合うテトラヒドロ構造中の2個の炭素原子にまで及ぶため、電荷移動において有利である。
【0022】
さらに、テトラヒドロ構造は、トリヒドロ構造、ジヒドロ構造といった炭素数の少ないものに比べて、分子のひずみが小さいため、分子が外部からのエネルギーに対して安定したものとなる。
【0023】
ところで、テトラヒドロ構造がアリール基、アリーレン基または複素環基の隣り合う炭素原子に置換する代わりに、シクロヘキシル基がアリール基、アリーレン基または複素環基に置換した構造(例えば一般式(20):
【0024】
【化7】
Figure 0003737982
【0025】
で表される基)が考えられる。しかしながら、このような構造ではアリール部分と結合する炭素原子は1個であり、π共役系は上記一般式(21)ほど拡張されない。さらに、大きなシクロヘキシル基が電荷の分子外への移動を妨げるため、電荷移動において不利になる。
【0026】
上記より、ジスチリル誘導体(1)を電子写真感光体における電荷(正孔)輸送剤として使用することにより、高感度で耐久性の良い電子写真感光体を得ることができる。
【0027】
従って、本発明の電子写真感光体は、支持基体上にジスチリル誘導体(1)、電荷発生剤および結着樹脂を含有する感光層を有するものである。
【0028】
本発明の電子写真感光体は、ジスチリル誘導体(1)を感光層中に含有することから、電荷発生剤で発生した電荷(正孔)を輸送する速度が速く、すなわち電荷移動度が大きく、露光時の光に対する感度が優れている。その結果、本発明の電子写真感光体によれば、従来のジスチリル誘導体を正孔輸送剤として使用したときよりも、残留電位が低く、高い感度が得られ、繰り返し特性が向上する。
【0029】
また、本発明の電子写真感光体は上記に加えて、結着樹脂をZ型ポリカーボネートとした構成にしても良い。
【0030】
Z型ポリカーボネートは一般式(4):
【0031】
【化8】
Figure 0003737982
【0032】
で表される構造単位の繰り返しで構成される高分子であり、分子中のシクロヘキシレン基にテトラヒドロ構造を有している。ジスチリル誘導体(1)も同様の構造を有しているため、両者の親和性、すなわち結着樹脂に対するジスチリル誘導体(1)の相溶性が向上する。このため、感光層中でのジスチリル誘導体(1)の均一分散性がより一層向上し、感光層全体が均一な電荷輸送性を示す電子写真感光体を得ることができる。
【0033】
本発明の画像形成装置は、感光層にジスチリル誘導体(1)を含有する電子写真感光体と、当該感光体を一定方向に駆動する駆動手段を有している。さらに、当該感光体の駆動方向に沿って帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段がこの順に設けられていることを特徴とする。このため、当該画像形成装置において、繰り返し画像形成を行っても画像かぶりのない良好な画像を得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明のジスチリル誘導体(1)、電子写真感光体および画像形成装置について詳細に説明する。
<ジスチリル誘導体(1)>
一般式(1)で定義された置換基R1〜R6の具体例は以下の通りである。
【0035】
アリール基およびアリーレン基の分子骨格としては、例えばベンゼン構造、シクロオクタテトラエン構造などの芳香族単環炭化水素、ペンタレン構造、インデン構造、アズレン構造、ナフタレン構造、ヘプタレン構造、ビフェニレン構造、インダセン構造、アセチルナフチレン構造、フルオレン構造、フェナレン構造、フェナントレン構造、アントラセン構造などの縮合多環炭化水素といったアリール部分の炭素数が6〜14の分子骨格が挙げられる。アリーレン基の2本の結合手はオルト位、メタ位、パラ位のいずれの位置にあってもよい。
【0036】
ここで、Ar1とAr2、またはAr5とAr6は互いに結合して形成されていても良い。この場合、当該アリール基が炭素原子、酸素原子または硫黄原子などを介して結合することができる。また、当該結合により、上記と同様の縮合炭化水素の構造、または後述する縮合複素環の構造を形成することができる。
【0037】
アリール基およびアリーレン基は置換基を有していてもよく、具体的にはアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基などが挙げられる。これらの置換基の置換位置については特に限定されない。具体的には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。中でも、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル等の炭素数1〜4のアルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の炭素数が1〜6のアルコキシ基、フェニル、トリル、キシリル、ビフェニリル、o-テルフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリルなどの、アリール部分の炭素数6〜14のアリール基、ベンジル、ベンズヒドリル、トリチル、フェネチル、1-フェニルエチル、3-フェニルプロピル、4-フェニルブチル、5-フェニルペンチル、6-フェニルヘキシル等のアルキル部分の炭素数が1〜6またはアリール部分の炭素数が6〜14であるアラルキル基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子が挙げられる。
【0038】
上記Ar1,Ar2およびAr3で構成されるトリフェニルアミノ基としては、例えば下記一般式(LS-1)〜(LS-83)で表わされる基が挙げられる。なお、式中、Meはメチル基、Etはエチル基、i-Prはイソプロピル基、t-Buはt-ブチル基、sec-Buはs-ブチル基を示す。
【0039】
【化9】
Figure 0003737982
【0040】
【化10】
Figure 0003737982
【0041】
【化11】
Figure 0003737982
【0042】
【化12】
Figure 0003737982
【0043】
【化13】
Figure 0003737982
【0044】
【化14】
Figure 0003737982
【0045】
【化15】
Figure 0003737982
【0046】
【化16】
Figure 0003737982
【0047】
【化17】
Figure 0003737982
【0048】
【化18】
Figure 0003737982
【0049】
【化19】
Figure 0003737982
【0050】
【化20】
Figure 0003737982
【0051】
【化21】
Figure 0003737982
【0052】
【化22】
Figure 0003737982
【0053】
上記Ar4,Ar5およびAr6で構成されるトリフェニルアミノ基としては、例えば下記一般式(RS-1)〜(RS-47)で表わされる基が挙げられる。
【0054】
【化23】
Figure 0003737982
【0055】
【化24】
Figure 0003737982
【0056】
【化25】
Figure 0003737982
【0057】
【化26】
Figure 0003737982
【0058】
【化27】
Figure 0003737982
【0059】
【化28】
Figure 0003737982
【0060】
【化29】
Figure 0003737982
【0061】
【化30】
Figure 0003737982
【0062】
一般式(1)中、Xはアリーレン基、2本の結合手を有する複素環基である。
【0063】
Xの分子骨格となる芳香族単環炭化水素および縮合多環炭化水素としては、上記と同様の分子骨格のものが挙げられる。また、Xを形成する複素環基の分子骨格としては、環構造を形成する原子数が5〜14の単環複素環または縮合複素環が挙げられる。具体的には、例えばフラン構造、チオフェン構造、2H-ピロール構造、ピロール構造、オキサゾール構造、イソオキサゾール構造、チアゾール構造、イソチアゾール構造、イミダゾール構造、ピラゾール構造、フラザン構造、ピラン構造、ピリジン構造、ピリダジン構造、ピリミジン構造、ピラジン構造などの単環複素環、インドール構造、イソインドール構造、1H-インダゾール構造、4H-クロメン構造、キノリン構造、イソキノリン構造、シンノリン構造、キナゾリン構造、キノキサリン構造、フタラジン構造、プリン構造、プテリジン構造、キサンテン構造、カルバゾール構造、フェナントリジン構造、アクリジン構造、フェナジン構造、1,10-フェナントロリン構造、ジベンゾ[b,d]チオフェン構造、ジベンゾ[b,d]フラン構造などの縮合複素環が挙げられる。
【0064】
Xを形成する複数の環状分子は、互いに単結合または二重結合していても良いし、他の基を介して結合されていても良い。
【0065】
他の基としては、アルキレン基、アルキレニエン基、エーテル基、オキシ基、ジオキシ基、カルボニル基、チオ基、チオカルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、イミノ基、ヒドラゾ基、アゾ基、アゾキシ基、ジアゾアミノ基、ウレイレン基、1,1-シクロヘキシレン基などが挙げられる。
【0066】
上記アルキレン基の具体例としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、プロピレン、ジメチルメチレン、エチルエチレン、エチルメチルメチレン、1-メチルトリメチレン、2-メチルトリメチレン、ペンタメチレン、1-メチルテトラメチレン、2-メチルテトラメチレン、1,1-ジメチルトリメチレン、ヘキサメチレン等が挙げられる。上記アルキレニエン基の具体例としては、ビニレン、プロペニレン、1-プロパニレン、イソプロパニレン、1-ブテニレン、2-ブテニレン、2-ペンテニレン等が挙げられる。上記エーテル基の具体例としては、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ等が挙げられる。上記アシル基の具体例としては、オキサリル、マロニル、サクシニル、グルタリル等が挙げられる。
【0067】
以上の内、Xを形成する複数の環状分子の結合部としては、これらの環状分子とπ共役系を形成するものが電荷移動度を向上させる点で好ましい。
【0068】
上記Xの2本の結合手は任意の位置に結合することができる。
【0069】
上記の内、Xとして好ましい例としては下記一般式(X-1)〜(X-24)で表わされる基が挙げられる。
【0070】
【化31】
Figure 0003737982
【0071】
【化32】
Figure 0003737982
【0072】
【化33】
Figure 0003737982
【0073】
これらの基はπ電子の非局在化の度合いが大きいので、電荷移動度の向上に有利である。
【0074】
これらの置換基Ar1〜Ar6およびXは、さらに置換基を有していても良く、具体的にはヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、シアノ基などの他、上述と同様の置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有しても良いアラルキル基、ハロゲン原子などが置換しても良い。
【0075】
特に本発明のジスチリル誘導体(1)においては、電荷移動度を高めるという観点から、置換基としてアルコキシ基、アルキル基などの電子供与性基を有する基が好ましい。
【0076】
なお、これらの置換基の置換位置については特に限定されない。
【0077】
ジスチリル誘導体(1)の具体例としては、上記一般式(LS-1)〜(LS-83)、(RS-1)〜(RS-47)、(X-1)〜(X-28)を組み合わせたものが挙げられる。ジスチリル誘導体(1)の好ましい例としては、表1〜表26に示される一般式(1-1-1)〜(1-28-50)(以下、ジスチリル誘導体(1-1-1)〜(1-28-50)と記述する。)が挙げられる。
【0078】
【表1】
Figure 0003737982
【0079】
【表2】
Figure 0003737982
【0080】
【表3】
Figure 0003737982
【0081】
【表4】
Figure 0003737982
【0082】
【表5】
Figure 0003737982
【0083】
【表6】
Figure 0003737982
【0084】
【表7】
Figure 0003737982
【0085】
【表8】
Figure 0003737982
【0086】
【表9】
Figure 0003737982
【0087】
【表10】
Figure 0003737982
【0088】
【表11】
Figure 0003737982
【0089】
【表12】
Figure 0003737982
【0090】
【表13】
Figure 0003737982
【0091】
【表14】
Figure 0003737982
【0092】
【表15】
Figure 0003737982
【0093】
【表16】
Figure 0003737982
【0094】
【表17】
Figure 0003737982
【0095】
【表18】
Figure 0003737982
【0096】
【表19】
Figure 0003737982
【0097】
【表20】
Figure 0003737982
【0098】
【表21】
Figure 0003737982
【0099】
【表22】
Figure 0003737982
【0100】
【表23】
Figure 0003737982
【0101】
【表24】
Figure 0003737982
【0102】
【表25】
Figure 0003737982
【0103】
【表26】
Figure 0003737982
【0104】
なお、ジスチリル誘導体(1)は、基Xに置換するビニレン基の配置の違いによって、一般式(1-A)で表されるシス異性体と一般式(1-B)で表されるトランス異性体とが混在すると考えられる。
【0105】
【化34】
Figure 0003737982
【0106】
(Ar1〜Ar6およびXは前記と同じである。)
ジスチリル誘導体(1)は、分子中のアリール基、アリーレン基または複素環基がテトラヒドロ構造を有しているので、電荷移動度が大きいのに加えて、樹脂に対する相溶性が良く、分子構造が安定しているため、電子写真感光体における正孔輸送剤として好適に使用されるほか、太陽電池、エレクトロルミネッセンス素子等の種々の分野での利用が可能である。
【0107】
ジスチリル誘導体(1)の合成は、例えば下記の方法で行なえば良い。
▲1▼ホルミル化トリアリールアミン誘導体(一般式(6))とモノスチリルのリン酸エステル誘導体(一般式(7))を反応させてジスチリル誘導体(1)を得る方法(反応式(i))。
反応式(i):
【0108】
【化35】
Figure 0003737982
【0109】
(Ar1〜Ar6およびXは前記と同じである。)
▲2▼ホルミル化モノスチリル誘導体(一般式(8))とトリアリールアミンリン酸エステル誘導体(一般式(9))を反応させてジスチリル誘導体(1)を得る方法(反応式(ii))。
反応式(ii):
【0110】
【化36】
Figure 0003737982
【0111】
(Ar1〜Ar6およびXは前記と同じである。)
上記反応式(i)〜(ii)における各原材料(一般式(6)〜(9))は、以下のようにして得ることができる。
【0112】
一般式(6)のホルミル化トリアリールアミン誘導体は反応式(iii):
【0113】
【化37】
Figure 0003737982
【0114】
(Ar1〜Ar3は前記と同じである。)
で示される工程によって作製することができる。すなわち、まず、アニリン誘導体(一般式(10))をアセチル化したものに、Ar1のヨウ化物を反応させる。次いで、この生成物を加水分解して、Ar2のヨウ化物を反応させてシアノ化トリアリールアミン(一般式(11))を得る。この化合物にジイソブチルアルミニウムハイドライド(DIBAL)を反応させることにより、目的の化合物を得るものである。
【0115】
また、Ar2とAr3が無置換の場合は、反応式(iv):
【0116】
【化38】
Figure 0003737982
【0117】
(Ar1〜Ar3は前記と同じである。但し、Ar2とAr3は同じ分子骨格で無置換である。)
で示されるように、Ar1の第1アミンをAr2(Ar3)のヨウ化物を反応させてトリアリールアミン誘導体を作製し、これをVilsmeier法によりホルミル化しても良い。
【0118】
一般式(8)のホルミル化モノスチリル誘導体は反応式(v):
【0119】
【化39】
Figure 0003737982
【0120】
(Ar1〜Ar3は前記と同じである。)
で示される工程によって作製することができる。すなわち、一般式(12)の化合物に亜リン酸トリエステルを反応させてXのリン酸エステル誘導体(一般式(13))を得た後、これにホルミル化トリアリールアミン誘導体(一般式(6))を反応させてシアノ化モノスチリル誘導体(一般式(14))を作成し、さらにDIBALを反応させて目的の化合物を得るものである。
【0121】
一般式(9)のトリアリールアミンリン酸エステル誘導体は反応式(vi):
【0122】
【化40】
Figure 0003737982
【0123】
(Ar4〜Ar6は前記と同じである。)
で示される工程によって作製することができる。すなわち、ホルミル化トリアリールアミン誘導体(一般式(15))にナトリウムボロハイドライドを反応させてトリアリールアミンメタノール誘導体(一般式(16))を作製し、これに四ハロゲン化炭素を反応させてハロゲン化メチルトリアリールアミン誘導体(18)を得た後、亜リン酸トリエステルを反応させて目的の化合物を得るものである。
【0124】
一般式(6)のモノスチリルリン酸エステル誘導体は反応式(vii):
【0125】
【化41】
Figure 0003737982
【0126】
(Ar4〜Ar6およびXは前記と同じである。)
で示される工程によって作製することができる。すなわち、ホルミル化モノスチリル誘導体(一般式(18))に対して反応式(vi)と同様の工程で反応を行い、目的の化合物を得るものである。
<電子写真感光体>
本発明の電子写真感光体は、ジスチリル誘導体(1) 、電荷発生剤および結着樹脂を含有した感光層を支持基体上に設けたものである。ジスチリル誘導体(1)はいずれか1つの誘導体を用いても良いし、2種以上の誘導体を併用しても良い。
【0127】
感光層には、単層型感光層と積層型感光層とがあるが、本発明には、このいずれのものも適用可能である。
【0128】
このうち単層型感光層は、電荷輸送剤、電荷発生剤および結着樹脂を同一の層に含有する光導電層単独で構成されるものである。感光層の形成は、電荷発生剤を電荷輸送剤(正孔輸送剤と電子輸送剤があるが、詳細については後述する。)および結着樹脂とともに適当な有機溶媒に溶解または分散して塗工液を作製し、塗布などの手段によって支持基体上に塗布した後、乾燥させることで形成される。上記塗工液中に正孔輸送剤としてのジスチリル誘導体(1)を分散させることによって、電荷輸送能に優れた感光層を形成することができる。
【0129】
本発明においては、電荷輸送剤として、正孔輸送剤であるジスチリル誘導体(1)を用いるので正帯電型の感光層となる。但し、電子輸送剤を併用する場合は両帯電型となる。
【0130】
以上に述べた単層型感光層は、層構成が簡単で生産性に優れており、層を形成する際の皮膜欠陥を抑制でき、層間の界面が少なく光学的特性を向上できるという利点がある。
【0131】
一方、積層型感光層は、支持基体上に電荷輸送剤を含有する電荷輸送層と、電荷発生剤を含有する電荷発生層とを積層することで構成される。また、電荷発生剤とともに電荷輸送剤を含有させた光導電層を、電荷輸送層、電荷発生層と組み合わせても良い。各層はCVD法などの気相成長法または塗布などの方法によって形成することができる。
【0132】
積層型感光層は、上記電荷発生層、電荷輸送層などの形成順序と、両層に含有させる電荷輸送剤の種類(正孔輸送剤または電子輸送剤)によって種々の組み合わせが考えられるが、本発明においては、電荷輸送層および光導電層の少なくとも1つに正孔輸送剤としてのジスチリル誘導体(1)を含有する必要がある。
【0133】
したがって積層型感光層の具体例としては、以下のようなものが挙げられる。
(a)支持基体上に、電荷発生層または光導電層を形成し、その上にジスチリル誘導体(1)を含有する電荷輸送層を積層した負帯電型の感光層。
(b)支持基体上に、ジスチリル誘導体(1)を含有する電荷輸送層を形成し、その上に電荷発生層または光導電層を積層した、正帯電型の感光層。
(c)支持基体上に、電荷発生層または光導電層を形成し、その上にジスチリル誘導体(1)と電子輸送剤とを含有する電荷輸送層を積層した両帯電型の感光層。
【0134】
(d)支持体上に、ジスチリル誘導体(1)と電子輸送剤とを含有する電荷輸送層を形成し、その上に電荷発生層または光導電層を積層した、両帯電型の感光層。
【0135】
上記(a)〜(d)の層構成に、必要に応じて電荷発生層、電荷輸送層、光導電層を付加することも可能である。この際、電荷輸送層および光導電層の少なくとも1つにジスチリル誘導体(1)を含有していれば良い。
【0136】
上記の内、電荷輸送層および光導電層は電荷発生層に比べて極めて厚いのが一般的である。このため、これらの層が最表面に形成されていると、繰り返し画像形成時に感光層が磨耗しても電気特性が変化しにくい。従って、積層型感光層においては、上記(b)または(d)の構成が好ましい。但し、感光体の最表面に感光層の保護を目的とした樹脂層または無機層を形成する場合は、この限りではない。
【0137】
以上に述べた積層型感光体は、電荷発生、電荷輸送といった機能を各層に分離しているので、構成材料の無駄が少なく、感度を向上させ易いという利点を有する。
【0138】
本発明の電子写真感光体は、感光層中に正孔輸送剤としてのジスチリル誘導体(1)を含有しているので、従来のジスチリル誘導体(1)を使用した場合に比べて、感光体の残留電位が低く、感度が向上している。
【0139】
以下、本発明の電子写真感光体の材料および構成について説明する。
(電荷発生剤)
上記単層型もしくは積層型感光層に使用される電荷発生剤としては、例えば非晶質無機材料〔例えばa-シリコン、a-炭素など〕などの無機光導電材料の粉末、無金属フタロシアニン、金属(例えば、チタン、銅、アルミニウム、鉄、コバルト、ニッケル、インジウム、ガリウム、錫、亜鉛、バナジウム等)または金属酸化物(上記金属の酸化物でありTiO等)が配位したフタロシアニン等の、種々の結晶型を有する結晶からなるフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、ペリレン系顔料、アンサンスロン系顔料、インジゴ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系顔料、ジチオケトピロロピロール系顔料などの、従来公知の種々の顔料が挙げられる。
【0140】
電荷発生剤は、感光層が露光の波長域に感度を有するように、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
(正孔輸送剤)
本発明の電子写真感光体においては、正孔輸送剤である本発明のジスチリル誘導体(1)と共に、従来公知の他の正孔輸送剤を感光層に含有させてもよい。具体例としては、ベンジジン系化合物、フェニレンジアミン系化合物、ナフチレンジアミン系化合物、フェナントリレンジアミン系化合物、オキサジアゾール系化合物〔例えば2,5-ジ(4-メチルアミノフェニル)-1,3,4-オキサジアゾールなど〕、スチリル系化合物〔例えば9-(4-ジエチルアミノスチリル)アントラセンなど〕、カルバゾール系化合物〔例えばポリ-N-ビニルカルバゾールなど〕、ピラゾリン系化合物〔例えば1-フェニル-3-(p-ジメチルアミノフェニル)ピラゾリンなど〕、ヒドラゾン系化合物〔例えばジエチルアミノベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾンなど〕、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾール系化合物、ブタジエン系化合物、ピレン−ヒドラゾン系化合物、アクロレイン系化合物、カルバゾール−ヒドラゾン系化合物、キノリン−ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、スチルベン−ヒドラゾン系化合物、ジフェニレンジアミン系化合物および有機ポリシラン系化合物などが挙げられる。
【0141】
以上の正孔輸送剤は1種のみを用いるほか、2種以上を混合して用いてもよい。また、ポリビニルカルバゾール等の成膜性を有する正孔輸送剤を用いる場合には、結着樹脂は必ずしも必要でない。
(電子輸送剤)
また電子輸送剤としては、従来公知の種々の電子輸送性化合物がいずれも使用可能である。
【0142】
具体例としては、ベンゾキノン系化合物、ジフェノキノン系化合物〔例えば2,6-ジメチル-2’,6’-t-ブチルベンゾキノンなど〕、ナフトキノン系化合物、マロノニトリル、チオピラン系化合物、テトラシアノエチレン、2,4,8-トリニトロチオキサントン、フルオレノン系化合物〔例えば2,4,7-トリニトロ-9-フルオレノンなど〕、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラキノン、無水こはく酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸、2,4,7-トリニトロフルオレノンイミン系化合物、エチル化ニトロフルオレノンイミン系化合物、トリプトアントリン系化合物、トリプトアントリンイミン系化合物、アザフルオレノン系化合物、ジニトロピリドキナゾリン系化合物、チオキサンテン系化合物、2-フェニル-1,4-ベンゾキノン系化合物、2-フェニル-1,4-ナフトキノン系化合物、5,12-ナフタセンキノン系化合物、α-シアノスチルベン系化合物、4’-ニトロスチルベン系化合物、ならびに、ベンゾキノン系化合物の陰イオンラジカルとカチオンとの塩などの電子輸送剤などが挙げられる。
【0143】
これらの電荷輸送剤は単独で使用できるほか、2種以上を併用することもできる。
(結着樹脂)
結着樹脂としては、例えばスチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系共重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂などの熱可塑性樹脂や、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリウレタン、その他架橋性の熱硬化性樹脂、さらにエポキシ−アクリレート、ウレタン−アクリレートなどの光硬化性樹脂などが挙げられる。これらはそれぞれ単独で使用できるほか、2種以上を併用することもできる。
【0144】
また、前記例示の正孔輸送剤うち、ポリ-N-ビニルカルバゾールや有機ポリシラン化合物等の高分子の正孔輸送剤を用いる場合は、当該化合物を結着樹脂としても機能させて、上記例示の通常の結着樹脂を省略することもできる。
【0145】
本発明においては、分子中にテトラヒドロ構造を有する樹脂、特に一般式(4):
【0146】
【化42】
Figure 0003737982
【0147】
で表されるZ型ポリカーボネートを用いるのが好ましい。
(その他の材料)
感光層には、前記各成分のほかに、電子写真特性に悪影響を与えない範囲で、従来公知の種々の添加剤、例えば酸化防止剤、ラジカル補足剤、一重項クエンチャー、紫外線吸収剤等の劣化防止剤、軟化剤、可塑剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、アクセブター、ドナー等を配合することができる。また、感光層の感度を向上させるために、例えばターフェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレン等の公知の増感剤を電荷発生剤と併用してもよい。
(支持基体)
前記感光層が形成される支持基体としては、導電性を有する種々の材料を使用することができ、例えば鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等の金属単体や、前記金属が蒸着またはラミネートされたプラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で被覆されたガラス等が挙げられる。
【0148】
支持基体の形状は、使用する画像形成装置の構造に合わせて、シート状、ベルト状、ドラム状等のいずれであってもよく、基体自体が導電性を有するか、あるいは基体の表面が導電性を有していればよい。また、支持基体は、使用に際して十分な機械的強度を有するものが好ましい。
(感光層の形成)
感光層は、例えばプラズマCVD法、光CVD法等の化学蒸着法、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等の物理蒸着法など、従来公知の種々の気相成長法、または塗布法よって形成することができる。
【0149】
この内、塗布法については以下のようにして形成すれば良い。
【0150】
単層型感光層においては、結着樹脂100重量部に対して、電荷発生剤を0.1〜50重量部、特に0.5〜30重量部の割合で、また正孔輸送剤を5〜500重量部、特に25〜200重量部の割合で、それぞれ含有させるのが好ましい。また、電子輸送剤を含有させる場合は、結着樹脂100重量部に対して5〜100重量部、特に10〜80重量部の割合で含有させるのが好ましい。
【0151】
ここで、上記正孔輸送剤の含有割合は、ジスチリル誘導体(1)のみを用いる場合はジスチリル誘導体(1)の含有割合、ジスチリル誘導体(1)と他の正孔輸送剤とを併用する場合は両者の合計の含有割合である。当該他の正孔輸送剤は、ジスチリル誘導体(1)の効果を妨げない範囲で少量、含有させるのが好ましい。具体的には当該他の正孔輸送剤を、ジスチリル誘導体(1)100重量部に対して30重量部以下の割合で配合するのが好ましい。
【0152】
また、正孔輸送剤と電子輸送剤とを併用する場合、その総量は結着樹脂100重量部に対して20〜500重量部、特に30〜200重量部が好ましい。
【0153】
単層型感光層の厚みは5〜100μm、特に10〜50μm程度が好ましい。
【0154】
積層型感光層のうち電荷発生層においては、結着樹脂100重量部に対して、電荷発生剤を5〜1000重量部、特に30〜500重量部の割合で含有させるのが好ましい。この電荷発生層に電荷輸送剤を含有して光導電層とする場合には、結着樹脂100重量部に対して、正孔輸送剤を含有させる場合は1〜500重量部、特に25〜200重量部の割合で含有させるのが好ましい。電子輸送剤を含有させる場合は、当該電子輸送剤を1〜200重量部、特に5〜100重量部の割合で含有させるのが好ましい。正孔輸送剤と電子輸送剤とを併用する場合、その総量は結着樹脂100重量部に対して10〜500重量部、特に30〜200重量部が好ましい。
【0155】
また電荷輸送層においては、結着樹脂100重量部に対して、当該正孔輸送剤を10〜500重量部、特に25〜200重量部の割合で、電子輸送剤を含有させる場合は、当該電子輸送剤を1〜250重量部、特に5〜150重量部の割合でそれぞれ含有させるのが好ましい。
【0156】
ここで、上記正孔輸送剤の含有割合は、ジスチリル誘導体(1)のみを用いる場合はジスチリル誘導体(1)の含有割合、ジスチリル誘導体(1)と他の正孔輸送剤とを併用する場合は両者の合計の含有割合である。当該他の正孔輸送剤は、ジスチリル誘導体(1)の効果を妨げない範囲で少量、含有させるのが好ましい。具体的には当該他の正孔輸送剤を、ジスチリル誘導体(1)100重量部に対して30重量部以下の割合で配合するのが好ましい。
【0157】
また、正孔輸送剤と電子輸送剤とを併用する場合、その総量は結着樹脂100重量部に対して10〜500重量部、特に30〜200重量部が好ましい。
【0158】
積層型感光層の厚みは、電荷発生層が0.01〜5μm、特に0.1〜3μm程度、電荷輸送層が2〜100μm、特に5〜50μm程度が好ましい。
【0159】
上記単層型、または積層型の有機感光層と導電性基体との間や、あるいは積層型感光層を構成する電荷発生層と電荷輸送層との間には、感光体の特性を阻害しない範囲で中間層、保護層、バリア層を形成しても良い。
【0160】
感光体を構成する各層を、塗布の方法により形成する場合には、前記例示の電荷発生剤、電荷輸送剤、結着樹脂などを、前述したテトラヒドロフランなどの有機溶媒とともに、公知の方法、例えば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、ペイントシェーカーあるいは超音波分散器などを用いて分散混合して塗工液を調整し、これを公知の手段により塗布、乾燥すればよい。
【0161】
塗工液を作るための有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール類、n-ヘキサン、オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸メチルなどのエステル類、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの1種または2種以上があげられる。
【0162】
さらに、電荷輸送剤や電荷発生剤の分散性、感光層表面の平滑性をよくするため、塗工液には界面活性剤、レベリング剤などを添加してもよい。
<画像形成装置>
図1は本発明で実施した画像形成装置の一例を模式的に示したものである。1は上述の電子写真感光体であって、その軸心13が駆動手段14とギア、プーリを介して接続されており一方向(矢印Aの向き)に定速度で回転するようになっている。電子写真感光体1は支持基体10上に感光層11が形成された構成になっている。
【0163】
感光体1の周辺にはその駆動方向、つまり回転方向に沿って主帯電手段2、露光手段3、現像手段4、転写手段5、クリーニング手段9、除電手段7がこの順序で設けられている。転写媒体8の搬送方向(矢印Bの向き)の下流側には、分離手段6および定着手段12が設けられている。
【0164】
クリーニングレス方式または除電レス方式で画像形成をおこなう場合には、上記からクリーニング手段9または除電手段7を省いた画像形成装置が用いられる。
【0165】
画像の形成の際は、まず帯電手段2により感光体1表面は一様に帯電される。次いで、露光手段3より露光軸31に沿って感光体1表面が露光され、原稿画像に対応した静電潜像が形成される。従って、当該画像形成装置は上述の電子写真感光体を用いているので、感光体1の接地部に対する電位(以下、表面電位と記述する。)は素早く明電位の値まで低下する。そして、露光されなかった非画像領域は表面電位の低下がほとんど無く暗電位の値で安定する。
【0166】
その後、現像手段4により静電潜像に対応する部分にトナーが付着して現像される。そして、転写手段5により、搬送(矢印Bの向き)されてくる転写媒体8上に感光体1表面のトナー像が転写される。転写後の転写媒体8は、分離手段6で感光体1から分離された後、定着手段12によりトナー定着される。
【0167】
転写後、転写媒体8に転写しきれず感光体1表面に残ったトナーは、クリーニング手段9によって除去される。その後、感光体1表面の残留電位は除電手段7からの除電光71により除去され、再び帯電手段2により帯電される。
【0168】
帯電手段2としては従来公知の例えば、感光体1の表面に近接して設けられるチャージワイヤーに高電圧を掛けてコロナ放電を行なう方法や、導電性ローラーや帯電ブラシなどの帯電部材を感光体1表面に接触させて感光体1に電荷を与える方法等が適用される。主帯電部での表面電位を一定に保つために、帯電部材を感光体1表面に接触させる方法または、前記主帯電器のチャージワイヤーと感光体1との間にグリッド電極を設けて、コロナ放電を行なう方法を用いることが好ましい。
【0169】
帯電手段2から感光体1に印加される主帯電電圧は、感光体1やトナーの特性、現像条件等によって異なるが、例えば一般的な正帯電型感光体の場合、感光体1表面の接地部に対する電位差が+300V〜+1000Vになるように設定すればよい。
【0170】
露光手段3としては、感光体1が感度を示す波長のレーザー光が一般的に用いられる。具体的には、電荷発生剤が吸収を示す波長の光を用いればよい。例えば、電荷発生剤としてフタロシアニン系顔料を用いるの場合は、波長が600nm〜850nm程度、ペリレン系顔料では400〜600nm程度、ビスアゾ系顔料では600〜700nm程度のレーザー光が用いられる。
【0171】
露光量は、できる限り明電位を低い値に設定される方がよい。具体的には、感光体1の明電位を、主帯電された感光体1の接地部に対する電位と同極性とし、加えて、好ましくは0〜50V、更に好ましくは0〜10Vにするよう、露光量が設定されるのがよい。
【0172】
現像手段4としては、従来公知の接触または非接触現像装置を用いることができる他、乾式、湿式のいずれの方法によるものでもよい。現像手段4に用いられる現像剤は、一成分系、二成分系のどちらでもよい。
【0173】
転写手段5としては、従来公知の接触転写あるいは非接触転写方式のいずれも適用可能である。具体的には、チャージャー、ローラー、ブラシ、プレート等により、転写媒体8を介して感光体1に転写電圧が印加される。
【0174】
分離手段6としては、帯電手段2と同様に、チャージワイヤーによるコロナ放電によるもの、導電性ローラーを用いるもの等が使用でき、中でもコロナ放電によるものが好適に用いられる。分離手段6により感光体1に印加される分離電圧は、一般的に交流である。
【0175】
除電手段7を設ける場合は、従来公知の例えば、LEDアレイ、蛍光管などの除電ランプを使用することができる。当該除電ランプは、感光体1が感度を持つ波長で、感光体1表面の残留電荷を除去できるのに十分な光量を照射するものを用いれば良い。
【0176】
クリーニング手段9を設ける場合は、従来公知の例えばブレード方式、ファーブラシ方式、ローラクリーニング方式等が簡単な機構でトナー除去効率の良いものとして用いることができる。
【0177】
定着手段12としては、従来公知の例えば熱定着、圧力定着、熱圧力定着、フラッシュ定着などを用いれば良い。
【0178】
【実施例】
以下、本発明を合成例、実施例および比較例に基づいて説明する。
<ジスチリル誘導体(1)の合成>
[合成例1]
ディーンスタークと還流環を取り付けたフラスコ内に一般式(6-1):
【0179】
【化43】
Figure 0003737982
【0180】
で表されるホルミル化トリアリールアミン誘導体5.8g(0.014mol)、一般式(7-1):
【0181】
【化44】
Figure 0003737982
【0182】
で表されるモノスチリルリン酸エステル誘導体3.1g(0.017mol)、塩化亜鉛0.38g(0.0028mol)およびトルエン150ミリリットルを入れ、湯浴で2時間沸騰させた。反応終了後、反応液を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて溶媒を留去した。
【0183】
得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(展開液:クロロホルム、ヘキサン混合溶媒)で精製を行い、ジスチリル誘導体(1-1-1)6.0g(収率73%)を得た。[合成例2]
一般式(7-1)のモノスチリルリン酸エステル誘導体に代えて一般式(7-2):
【0184】
【化45】
Figure 0003737982
【0185】
で表されるモノスチリルリン酸エステル誘導体5.8g(0.014mol)を使用する他は、合成例1と同様にしてジスチリル誘導体(1-1-11)5.7g(収率70%)を得た。得られた化合物の赤外線吸収スペクトルを図2に示す。
[比較合成例1]
一般式(6-1)のホルミル化トリアリールアミン誘導体に代えて一般式(21):
【0186】
【化46】
Figure 0003737982
【0187】
で表されるホルミル化トリアリールアミン誘導体5.3g(0.014mol)を使用する他は、合成例1と同様にして一般式(3-1):
【0188】
【化47】
Figure 0003737982
【0189】
であらわされるジスチリル誘導体5.5g(収率73%)を得た。
[比較合成例2]
一般式(6-1)のホルミル化トリアリールアミン誘導体に代えて上記一般式(21)であらわされるホルミル化トリアリールアミン誘導体5.3g(0.014mol)を使用する他は、合成例2と同様にして一般式(3-2):
【0190】
【化48】
Figure 0003737982
【0191】
であらわされるジスチリル誘導体5.5g(収率73%)を得た。
<電子写真感光体の製造>
[実施例1]
電荷発生剤としてX型無金属フタロシアニン5重量部および結着樹脂としてポリカーボネート100重量部、溶媒としてテトラヒドロフラン800重量部および正孔輸送剤であるジスチリル誘導体(1-2-1)50重量部をボールミルにて50時間混合、分散させて単層感光体用の塗布液を作製した。次いで、この塗布液をアルミニウム素管上にディップコート法にて塗布し、100℃で30分間熱風乾燥させて、膜厚が25μmの感光層を形成させ、実施例1の感光体を製造した。
[実施例2]
正孔輸送剤として、ジスチリル誘導体(1-2-11)を用いた他は、実施例1と同様にして実施例2の感光体を製造した。
[比較例1]
正孔輸送剤として、上記一般式(3-1)で表されるジスチリル誘導体を用いた他は、実施例1と同様にして比較例1の感光体を製造した。
[比較例2]
正孔輸送剤として、上記一般式(3-2)で表されるジスチリル誘導体を用いた他は、実施例1と同様にして比較例2の感光体を製造した。
<結着樹脂との相溶性についての評価>
上記の通り製造した感光体の表面状態により、結着樹脂との相溶性を評価した。具体的には、実施例および比較例で作成した感光体の感光層表面の凝集や結晶化の有無を下記の判断基準により目視にて評価した。
【0192】
○:正孔輸送剤の凝集および結晶化は無かった。
【0193】
△:正孔輸送剤の凝集が認められた。
【0194】
×:感光層が結晶化した。
<電気特性の評価>
ドラム感度試験機(ジェンテック社製)を用いて、各実施例および比較例で得られた感光体に印加電圧を加え、その表面を+700±20Vに帯電させた後、初期表面電位V0(V)を測定した。次いで、露光光源であるハロゲンランプの白色光からバンドパスフィルターを用いて取り出した780nm(半値幅20nm)の単色光(光強度I=16μW/cm2)を感光体表面に照射(照射時間80msec)し、表面電位V0が1/2になるのに要した時間を測定し、半減露光量E1/2(μJ/cm)を算出した。また、露光開始後330sec後の感光体の表面電位を残留電位Vr(V)として測定した。
【0195】
その後、上記と同様の帯電および露光を1000回繰り返し、1000回目の半減露光量E1/2(μJ/cm)および残留電位Vr(V)についても上記と同様に測定した。
<画像評価>
各実施例、比較例の電子写真感光体を静電式複写機〔京セラ社製のFS-1100改造機〕に搭載して連続2万枚の複写を行い、初期および2万枚複写後の画像について、画像かぶりを評価した。
【0196】
なお、本静電式複写機は以下の設定とした。
・帯電:スコロトロン(感光体の表面電位約400Vに帯電させた。)
・露光:レーザー光(波長780nm)
・現像:二成分接触反転現像
・転写:転写ローラ
・クリーニング:クリーニングブレード方式
・除電:除電ランプ(LED)
・分離:チャージワイヤー
・定着:熱圧力定着
画像かぶりについては、下記の判断基準により目視にて評価した。
【0197】
◎:画像かぶりが無かった。
【0198】
△:画像かぶりが一目で認識できるレベルであった。
【0199】
×:画像かぶりの発生が著しかった。
【0200】
上記、相溶性、電気特性および画像評価結果を表27にそれぞれ示す。
【0201】
【表27】
Figure 0003737982
【0202】
表27より、実施例1〜2の感光体は結着樹脂との相溶性が良く、半減露光量および残留電位が小さく、また繰り返し使用時においても画像かぶりの発生が無かった。
【0203】
比較例1〜2の感光体は結着樹脂との相溶性が低く、正孔輸送剤の凝集や感光層の結晶化が認められた。また、半減露光量および残留電位が大きく、画像評価において画像かぶりが認められた。
【0204】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のジスチリル誘導体(1)は、分子中のアリール基、アリーレン基または複素環基がテトラヒドロ構造を有しているので、結着樹脂に対する相溶性に優れており、高い電荷移動度を有する。したがって、ジスチリル誘導体(1)を電子写真感光体における電荷(正孔)輸送剤として使用することにより、高感度で耐久性の良い電子写真感光体を得ることができる。
【0205】
また、本発明の電子写真感光体は、ジスチリル誘導体(1)を感光層中に含有することから、電荷移動度が大きく、光感度が優れている。その結果、本発明の電子写真感光体は、従来のジスチリル誘導体を正孔輸送剤として使用したときよりも、残留電位が低く、高い感度が得られ、繰り返し特性が向上する。
【0206】
さらに、本発明の電子写真感光体は、感光層中の結着樹脂としてZ型ポリカーボネートを用いることにより、ジスチリル誘導体(1)の当該結着樹脂への相溶性が向上する。このため、感光層中でのジスチリル誘導体(1)の均一分散性がより一層向上し、感光層全体が均一な電荷輸送性を示す電子写真感光体を得ることができる。
【0207】
本発明の画像形成装置は、感光層にジスチリル誘導体(1)を含有する電子写真感光体を用いるので、繰り返し画像形成を行っても画像かぶりのない良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】表1の化合物(1-2-11)に相当するジスチリル誘導体の赤外線吸収スペクトルを示すグラフである。

Claims (3)

  1. 支持基体上に一般式(1):
    Figure 0003737982
    (Ar1,Ar2,Ar5およびAr6はアリール基、Ar3およびAr4はアリーレン基、Xはアリーレン基、2本の結合手を有する複素環基を示し、Ar1とAr2またはAr5とAr6は互いに結合されていても良く、Ar1〜Ar6、Xの内、少なくとも1つの基の隣り合う炭素原子に一般式(2):
    Figure 0003737982
    で表される基が置換する。)
    で表されるジスチリル誘導体、電荷発生剤および結着樹脂を含有する感光層を有する電子写真感光体。
  2. 前記感光層にZ型ポリカーボネートを含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 請求項1の電子写真感光体と、前記感光体を一定方向に駆動する駆動手段を有し、前記感光体の駆動方向に沿って帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段がこの順に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
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