JP2003286234A - 電子写真感光体および画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体および画像形成装置

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JP2003286234A
JP2003286234A JP2002089148A JP2002089148A JP2003286234A JP 2003286234 A JP2003286234 A JP 2003286234A JP 2002089148 A JP2002089148 A JP 2002089148A JP 2002089148 A JP2002089148 A JP 2002089148A JP 2003286234 A JP2003286234 A JP 2003286234A
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Application number
JP2002089148A
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English (en)
Inventor
Yoshio Inagaki
義雄 稲垣
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Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】結着樹脂との相溶性に優れ、かつ電荷移動度が
大きいジスチリル誘導体、前記ジスチリル誘導体を感光
層に含有する高感度かつ繰り返し特性が向上した電子写
真感光体、および繰り返し画像形成しても画像かぶりが
発生しない画像形成装置を提供する。 【解決手段】一般式(1): (Ar1,Ar2,Ar5およびAr6はアリール基、Ar3およびAr4
アリーレン基、Xはアリーレン基、2本の結合手を有する
複素環基を示し、Ar1とAr2またはAr5とAr6は互いに結合
されていても良く、Ar1〜Ar6、Xの内、少なくとも1つの
基はテトラヒドロ環を有するスピロ炭化水素を含む。)
で表されるジスチリル誘導体およびそれを含有する電子
写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結着樹脂への相溶
性が高く、高感度かつ安定性に優れたジスチリル誘導
体、その製造方法および該ジスチリル誘導体を含有し、
静電式複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ
等の画像形成装置に用いられる電子写真感体に関する。
【0002】
【従来の技術】上記画像形成装置においては、当該装置
に用いられる光源の波長領域に感度を有する種々の有機
感光体が使用されている。この有機感光体は、従来の無
機感光体に比べて製造が容易であり、電荷輸送剤、電荷
発生剤、結着樹脂等の感光材料の選択肢が多様で、機能
設計の自由度が高いという利点を有することから、近
年、広く用いられている。
【0003】有機感光体に使用される電荷(正孔)輸送
剤として用いられる化合物として、特開平6-118674号公
報、特開平8-292588号公報、特開平7-84384号公報、特
開平10-39529号公報、特開平11-143098号公報、特開200
0-47404号公報、特開2000-219676号公報などに一般式
(3):
【0004】
【化2】
【0005】(Ar7,Ar8, Ar11およびAr12はアリール
基、Ar9およびAr10はアリーレン基、Yはアリーレン基、
2本の結合手を有する複素環基を示す。)で表される分
子骨格のジスチリル誘導体が開示されている。
【0006】上記公報に開示されているジスチリル誘導
体は、一般的に電荷輸送能が高い化合物であり、電荷発
生剤の光反応により発生した電荷(正孔)を素早く感光
層表面または支持基体へ輸送する能力を有している。こ
れは、このジスチリル誘導体が正孔輸送剤の中でも比較
的長い分子であり、分子全体にπ電子共役系が広がって
いるためと考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般式
(3)のジスチリル誘導体は、その分子の長さから結着樹
脂との相溶性に乏しいため、感光層中に均一に分散され
ず、電荷移動が生じにくい。そのため、前記ジスチリル
誘導体自体は高い電荷移動度を有しているが、これを電
荷輸送剤として感光体に使用した際には、その特性が十
分に発揮できず、光に対する感度が不十分になり、感光
体の残留電位が高くなる。これらのことから、従来の感
光体を用いて画像形成すると、画像かぶりが発生し易く
なる。このことは、繰り返し画像形成を行なったときに
顕著に表れるようになる。
【0008】本発明の目的は、上記の技術的な問題を解
決し、高い電荷移動度を有しながら、結着樹脂との相溶
性が良く、電子写真感光体の電荷輸送剤として好適な新
規ジスチリル誘導体を提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、ジスチリル誘導体が
感光層中に均一分散し、残留電位が低く、光感度が向上
した電子写真感光体を提供することである。
【0010】本発明の他の目的は、繰り返し画像形成を
行っても画像かぶりが発生しない画像形成装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために研究を重ねていくなかで、ジスチリル
誘導体のうち、一般式(1):
【0012】
【化3】
【0013】(Ar1,Ar2,Ar5およびAr6はアリール基、Ar
3およびAr4はアリーレン基、Xはアリーレン基、2本の結
合手を有する複素環基を示し、Ar1とAr2またはAr5とAr6
は互いに結合されていても良く、Ar1〜Ar6、Xの内、少
なくとも1つの基はテトラヒドロ構造を有するスピロ炭
化水素を有する。)で表される化合物は、従来のジスチ
リル誘導体よりも結着樹脂との相溶性に優れ、かつ電荷
移動度が大きいという事実を見出し、本発明を完成する
に至った。
【0014】すなわち、本発明のジスチリル誘導体は上
記一般式(1)で表されることを特徴とする。
【0015】一般式(1)で表される本発明のジスチリル
誘導体(以下、ジスチリル誘導体(1)と記述する。)
は、上記公報に具体的に開示されていない、トリアリー
ル基を構成するアリール基または、分子中央に位置する
アリーレン基、2本の結合手を有する複素環基の内、少
なくとも1つの基がテトラヒドロ環を有するスピロ炭化
水素(例えば一般式(19):
【0016】
【化4】
【0017】で表される基)を有している。
【0018】上記スピロ炭化水素はテトラヒドロ環を有
することから、近傍のアリール基、アリーレン基または
複素環基との立体障害が大きく、これらの基間のねじれ
角が大きくなる。さらに、スピロ炭化水素はテトラヒド
ロ環と母体となる環がねじれた構造になっている。これ
らのことより、分子の3次元構造が大きくなり分子全体
の対称性が低下するので、結着樹脂に対する相溶性が向
上する。
【0019】さらに、テトラヒドロ環は、トリヒドロ
環、ジヒドロ環といった炭素数の少ないものに比べて、
分子のひずみが小さいため、分子が外部からのエネルギ
ーに対して安定したものとなる。
【0020】ところで、テトラヒドロ環のスピロ炭化水
素が置換する代わりに、シクロヘキシル基がアリール
基、アリーレン基または複素環基に置換した構造(例え
ば一般式(20):
【0021】
【化5】
【0022】で表される基)が考えられる。しかしなが
ら、このような構造ではアリール部分と結合する炭素原
子は1個であり、π共役系は上記一般式(21)ほど拡張さ
れない。さらに、大きなシクロヘキシル基が電荷の分子
外への移動を妨げるため、電荷移動において不利にな
る。
【0023】上記より、ジスチリル誘導体(1)を電子写
真感光体における電荷(正孔)輸送剤として使用するこ
とにより、高感度で耐久性の良い電子写真感光体を得る
ことができる。
【0024】従って、本発明の電子写真感光体は、支持
基体上にジスチリル誘導体(1)、電荷発生剤および結着
樹脂を含有する感光層を有するものである。
【0025】本発明の電子写真感光体は、ジスチリル誘
導体(1)を感光層中に含有することから、電荷発生剤で
発生した電荷(正孔)を輸送する速度が速く、すなわち
電荷移動度が大きく、露光時の光に対する感度が優れて
いる。その結果、本発明の電子写真感光体によれば、従
来のジスチリル誘導体を正孔輸送剤として使用したとき
よりも、残留電位が低く、高い感度が得られ、繰り返し
特性が向上する。
【0026】また、本発明の電子写真感光体は上記に加
えて、結着樹脂をZ型ポリカーボネートとした構成にし
ても良い。
【0027】Z型ポリカーボネートは一般式(4):
【0028】
【化6】
【0029】で表される構造単位の繰り返しで構成され
る高分子であり、分子中のシクロヘキシレン基にテトラ
ヒドロ構造を有している。ジスチリル誘導体(1)も同様
の構造を有しているため、両者の親和性、すなわち結着
樹脂に対するジスチリル誘導体(1)の相溶性が向上す
る。このため、感光層中でのジスチリル誘導体(1)の均
一分散性がより一層向上し、感光層全体が均一な電荷輸
送性を示す電子写真感光体を得ることができる。
【0030】本発明の画像形成装置は、感光層にジスチ
リル誘導体(1)を含有する電子写真感光体と、当該感光
体を一定方向に駆動する駆動手段を有している。さら
に、当該感光体の駆動方向に沿って帯電手段、露光手
段、現像手段、転写手段がこの順に設けられていること
を特徴とする。このため、当該画像形成装置において、
繰り返し画像形成を行っても画像かぶりのない良好な画
像を得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明のジスチリル誘導体(1)、
電子写真感光体および画像形成装置について詳細に説明
する。 <ジスチリル誘導体(1)>一般式(1)で定義された置換基
R1〜R6の具体例は以下の通りである。
【0032】アリール基およびアリーレン基の分子骨格
としては、例えばベンゼン構造、シクロオクタテトラエ
ン構造などの芳香族単環炭化水素、ペンタレン構造、イ
ンデン構造、アズレン構造、ナフタレン構造、ヘプタレ
ン構造、ビフェニレン構造、インダセン構造、アセチル
ナフチレン構造、フルオレン構造、フェナレン構造、フ
ェナントレン構造、アントラセン構造などの縮合多環炭
化水素といったアリール部分の炭素数が6〜14の分子骨
格が挙げられる。アリーレン基の2本の結合手はオルト
位、メタ位、パラ位のいずれの位置にあってもよい。
【0033】ここで、Ar1とAr2、またはAr5とAr6は互い
に結合して形成されていても良い。この場合、当該アリ
ール基が炭素原子、酸素原子または硫黄原子などを介し
て結合することができる。また、当該結合により、上記
と同様の縮合炭化水素の構造、または後述する縮合複素
環の構造を形成することができる。
【0034】アリール基およびアリーレン基は置換基を
有していてもよく、具体的にはアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アラルキル基などが挙げられる。これ
らの置換基の置換位置については特に限定されない。具
体的には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピ
ル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等の炭素
数1〜6のアルキル基が挙げられる。中でも、メチル、エ
チル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチ
ル、s-ブチル、t-ブチル等の炭素数1〜4のアルキル基、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、t-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
等の炭素数が1〜6のアルコキシ基、フェニル、トリル、
キシリル、ビフェニリル、o-テルフェニル、ナフチル、
アントリル、フェナントリルなどの、アリール部分の炭
素数6〜14のアリール基、ベンジル、ベンズヒドリル、
トリチル、フェネチル、1-フェニルエチル、3-フェニル
プロピル、4-フェニルブチル、5-フェニルペンチル、6-
フェニルヘキシル等のアルキル部分の炭素数が1〜6また
はアリール部分の炭素数が6〜14であるアラルキル基、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子が挙げ
られる。
【0035】上記Ar1,Ar2およびAr3で構成されるトリフ
ェニルアミノ基としては、例えば下記一般式(LS-1)〜(L
S-83)で表わされる基が挙げられる。なお、式中、Meは
メチル基、Etはエチル基、i-Prはイソプロピル基、t-Bu
はt-ブチル基、sec-Buはs-ブチル基を示す。
【0036】
【化7】
【0037】
【化8】
【0038】
【化9】
【0039】
【化10】
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】
【化13】
【0043】
【化14】
【0044】
【化15】
【0045】
【化16】
【0046】
【化17】
【0047】
【化18】
【0048】
【化19】
【0049】
【化20】
【0050】上記Ar4,Ar5およびAr6で構成されるトリフ
ェニルアミノ基としては、例えば下記一般式(RS-1)〜(R
S-47)で表わされる基が挙げられる。
【0051】
【化21】
【0052】
【化22】
【0053】
【化23】
【0054】
【化24】
【0055】
【化25】
【0056】
【化26】
【0057】
【化27】
【0058】
【化28】
【0059】一般式(1)中、Xはアリーレン基、2本の結
合手を有する複素環基である。
【0060】Xの分子骨格となる芳香族単環炭化水素お
よび縮合多環炭化水素としては、上記と同様の分子骨格
のものが挙げられる。また、Xを形成する複素環基の分
子骨格としては、環構造を形成する原子数が5〜14の単
環複素環または縮合複素環が挙げられる。具体的には、
例えばフラン構造、チオフェン構造、2H-ピロール構
造、ピロール構造、オキサゾール構造、イソオキサゾー
ル構造、チアゾール構造、イソチアゾール構造、イミダ
ゾール構造、ピラゾール構造、フラザン構造、ピラン構
造、ピリジン構造、ピリダジン構造、ピリミジン構造、
ピラジン構造などの単環複素環、インドール構造、イソ
インドール構造、1H-インダゾール構造、4H-クロメン構
造、キノリン構造、イソキノリン構造、シンノリン構
造、キナゾリン構造、キノキサリン構造、フタラジン構
造、プリン構造、プテリジン構造、キサンテン構造、カ
ルバゾール構造、フェナントリジン構造、アクリジン構
造、フェナジン構造、1,10-フェナントロリン構造、ジ
ベンゾ[b,d]チオフェン構造、ジベンゾ[b,d]フラン構造
などの縮合複素環が挙げられる。
【0061】Xを形成する複数の環状分子は、互いに単
結合または二重結合していても良いし、他の基を介して
結合されていても良い。
【0062】他の基としては、アルキレン基、アルキレ
ニエン基、エーテル基、オキシ基、ジオキシ基、カルボ
ニル基、チオ基、チオカルボニル基、スルフィニル基、
スルホニル基、イミノ基、ヒドラゾ基、アゾ基、アゾキ
シ基、ジアゾアミノ基、ウレイレン基、1,1-シクロヘキ
シレン基などが挙げられる。
【0063】上記アルキレン基の具体例としては、メチ
レン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、プロ
ピレン、ジメチルメチレン、エチルエチレン、エチルメ
チルメチレン、1-メチルトリメチレン、2-メチルトリメ
チレン、ペンタメチレン、1-メチルテトラメチレン、2-
メチルテトラメチレン、1,1-ジメチルトリメチレン、ヘ
キサメチレン等が挙げられる。上記アルキレニエン基の
具体例としては、ビニレン、プロペニレン、1-プロパニ
レン、イソプロパニレン、1-ブテニレン、2-ブテニレ
ン、2-ペンテニレン等が挙げられる。上記エーテル基の
具体例としては、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ
等が挙げられる。上記アシル基の具体例としては、オキ
サリル、マロニル、サクシニル、グルタリル等が挙げら
れる。
【0064】以上の内、Xを形成する複数の環状分子の
結合部としては、これらの環状分子とπ共役系を形成す
るものが電荷移動度を向上させる点で好ましい。
【0065】上記Xの2本の結合手は任意の位置に結合す
ることができる。
【0066】上記の内、Xとして好ましい例としては下
記一般式(X-1)〜(X-24)で表わされる基が挙げられる。
【0067】
【化29】
【0068】
【化30】
【0069】
【化31】
【0070】これらの基はπ電子の非局在化の度合いが
大きいので、電荷移動度の向上に有利である。
【0071】これらの置換基Ar1〜Ar6およびXは、さら
に置換基を有していても良く、具体的にはヒドロキシア
ルキル基、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノ
アルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置
換アルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、カル
ボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、ア
ミノアルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ
基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、シア
ノ基などの他、上述と同様の置換基を有してもよいアル
キル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を
有してもよいアリール基、置換基を有しても良いアラル
キル基、ハロゲン原子などが置換しても良い。
【0072】特に本発明のジスチリル誘導体(1)におい
ては、電荷移動度を高めるという観点から、置換基とし
てアルコキシ基、アルキル基などの電子供与性基を有す
る基が好ましい。
【0073】なお、これらの置換基の置換位置について
は特に限定されない。
【0074】ジスチリル誘導体(1)の具体例としては、
上記一般式(LS-1)〜(LS-83)、(RS-1)〜(RS-47)、(X-1)
〜(X-28)を組み合わせたものが挙げられる。ジスチリル
誘導体(1)の好ましい例としては、表1〜表26に示される
一般式(1-1-1)〜(1-28-50)(以下、ジスチリル誘導体(1
-1-1)〜(1-28-50)と記述する。)が挙げられる。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】
【表4】
【0079】
【表5】
【0080】
【表6】
【0081】
【表7】
【0082】
【表8】
【0083】
【表9】
【0084】
【表10】
【0085】
【表11】
【0086】
【表12】
【0087】
【表13】
【0088】
【表14】
【0089】
【表15】
【0090】
【表16】
【0091】
【表17】
【0092】
【表18】
【0093】
【表19】
【0094】
【表20】
【0095】
【表21】
【0096】
【表22】
【0097】
【表23】
【0098】
【表24】
【0099】
【表25】
【0100】
【表26】
【0101】なお、ジスチリル誘導体(1)は、基Xに置換
するビニレン基の配置の違いによって、下記一般式(1-
A)で表されるシス異性体と下記一般式(1-B)で表される
トランス異性体とが混在すると考えられる。
【0102】
【化32】
【0103】(Ar1〜Ar6およびXは前記と同様であ
る。) ジスチリル誘導体(1)は、分子中のアリール基、アリー
レン基または複素環基がテトラヒドロ構造を有している
ので、電荷移動度が大きいのに加えて、樹脂に対する相
溶性が良く、分子構造が安定しているため、電子写真感
光体における正孔輸送剤として好適に使用されるほか、
太陽電池、エレクトロルミネッセンス素子等の種々の分
野での利用が可能である。
【0104】ジスチリル誘導体(1)の合成は、例えば下
記の方法で行なえば良い。 ホルミル化トリアリールアミン誘導体(一般式(6))
とモノスチリルのリン酸エステル誘導体(一般式(7))
を反応させてジスチリル誘導体(1)を得る方法(反応式
(i))。 反応式(i):
【0105】
【化33】
【0106】(Ar1〜Ar6およびXは前記と同じであ
る。) ホルミル化モノスチリル誘導体(一般式(8))とトリ
アリールアミンリン酸エステル誘導体(一般式(9))を
反応させてジスチリル誘導体(1)を得る方法(反応式(i
i))。 反応式(ii):
【0107】
【化34】
【0108】(Ar1〜Ar6およびXは前記と同じであ
る。) 上記反応式(i)〜(ii)における各原材料(一般式(6)〜
(9))は、以下のようにして得ることができる。
【0109】一般式(6)のホルミル化トリアリールアミ
ン誘導体は反応式(iii):
【0110】
【化35】
【0111】(Ar1〜Ar3は前記と同じである。)で示さ
れる工程によって作製することができる。すなわち、ま
ず、アニリン誘導体(一般式(10))をアセチル化したも
のに、Ar1のヨウ化物を反応させる。次いで、この生成
物を加水分解して、Ar2のヨウ化物を反応させてシアノ
化トリアリールアミン(一般式(11))を得る。この化合
物にジイソブチルアルミニウムハイドライド(DIBAL)
を反応させることにより、目的の化合物を得るものであ
る。
【0112】また、Ar2とAr3が無置換の場合は、反応式
(iv):
【0113】
【化36】
【0114】(Ar1〜Ar3は前記と同じである。但し、Ar
2とAr3は同じ分子骨格で無置換である。)で示されるよ
うに、Ar1の第1アミンをAr2(Ar3)のヨウ化物を反応さ
せてトリアリールアミン誘導体を作製し、これをVilsme
ier法によりホルミル化しても良い。
【0115】一般式(8)のホルミル化モノスチリル誘導
体は反応式(v):
【0116】
【化37】
【0117】(Ar1〜Ar3およびXは前記と同じであ
る。)で示される工程によって作製することができる。
すなわち、一般式(12)の化合物に亜リン酸トリエステル
を反応させてXのリン酸エステル誘導体(一般式(13))
を得た後、これにホルミル化トリアリールアミン誘導体
(一般式(6))を反応させてシアノ化モノスチリル誘導
体(一般式(14))を作成し、さらにDIBALを反応させて
目的の化合物を得るものである。
【0118】一般式(9)のトリアリールアミンリン酸エ
ステル誘導体は反応式(vi):
【0119】
【化38】
【0120】(Ar4〜Ar6は前記と同じである。)で示さ
れる工程によって作製することができる。すなわち、ホ
ルミル化トリアリールアミン誘導体(一般式(15))にナ
トリウムボロハイドライドを反応させてトリアリールア
ミンメタノール誘導体(一般式(16))を作製し、これに
四ハロゲン化炭素を反応させてハロゲン化メチルトリア
リールアミン誘導体(18)を得た後、亜リン酸トリエステ
ルを反応させて目的の化合物を得るものである。
【0121】一般式(6)のモノスチリルリン酸エステル
誘導体は反応式(vii):
【0122】
【化39】
【0123】(Ar4〜Ar6およびXは前記と同じであ
る。)で示される工程によって作製することができる。
すなわち、ホルミル化モノスチリル誘導体(一般式(1
8))に対して反応式(vi)と同様の工程で反応を行い、目
的の化合物を得るものである。 <電子写真感光体>本発明の電子写真感光体は、ジスチ
リル誘導体(1) 、電荷発生剤および結着樹脂を含有した
感光層を支持基体上に設けたものである。ジスチリル誘
導体(1)はいずれか1つの誘導体を用いても良いし、2種
以上の誘導体を併用しても良い。
【0124】感光層には、単層型感光層と積層型感光層
とがあるが、本発明には、このいずれのものも適用可能
である。
【0125】このうち単層型感光層は、電荷輸送剤、電
荷発生剤および結着樹脂を同一の層に含有する光導電層
単独で構成されるものである。感光層の形成は、電荷発
生剤を電荷輸送剤(正孔輸送剤と電子輸送剤があるが、
詳細については後述する。)および結着樹脂とともに適
当な有機溶媒に溶解または分散して塗工液を作製し、塗
布などの手段によって支持基体上に塗布した後、乾燥さ
せることで形成される。上記塗工液中に正孔輸送剤とし
てのジスチリル誘導体(1)を分散させることによって、
電荷輸送能に優れた感光層を形成することができる。
【0126】本発明においては、電荷輸送剤として、正
孔輸送剤であるジスチリル誘導体(1)を用いるので正帯
電型の感光層となる。但し、電子輸送剤を併用する場合
は両帯電型となる。
【0127】以上に述べた単層型感光層は、層構成が簡
単で生産性に優れており、層を形成する際の皮膜欠陥を
抑制でき、層間の界面が少なく光学的特性を向上できる
という利点がある。
【0128】一方、積層型感光層は、支持基体上に電荷
輸送剤を含有する電荷輸送層と、電荷発生剤を含有する
電荷発生層とを積層することで構成される。また、電荷
発生剤とともに電荷輸送剤を含有させた光導電層を、電
荷輸送層、電荷発生層と組み合わせても良い。各層はCV
D法などの気相成長法または塗布などの方法によって形
成することができる。
【0129】積層型感光層は、上記電荷発生層、電荷輸
送層などの形成順序と、両層に含有させる電荷輸送剤の
種類(正孔輸送剤または電子輸送剤)によって種々の組
み合わせが考えられるが、本発明においては、電荷輸送
層および光導電層の少なくとも1つに正孔輸送剤として
のジスチリル誘導体(1)を含有する必要がある。
【0130】したがって積層型感光層の具体例として
は、以下のようなものが挙げられる。 (a)支持基体上に、電荷発生層または光導電層を形成
し、その上にジスチリル誘導体(1)を含有する電荷輸送
層を積層した負帯電型の感光層。 (b)支持基体上に、ジスチリル誘導体(1)を含有する電荷
輸送層を形成し、その上に電荷発生層または光導電層を
積層した、正帯電型の感光層。 (c)支持基体上に、電荷発生層または光導電層を形成
し、その上にジスチリル誘導体(1)と電子輸送剤とを含
有する電荷輸送層を積層した両帯電型の感光層。
【0131】(d)支持体上に、ジスチリル誘導体(1)と電
子輸送剤とを含有する電荷輸送層を形成し、その上に電
荷発生層または光導電層を積層した、両帯電型の感光
層。
【0132】上記(a)〜(d)の層構成に、必要に応じて電
荷発生層、電荷輸送層、光導電層を付加することも可能
である。この際、電荷輸送層および光導電層の少なくと
も1つにジスチリル誘導体(1)を含有していれば良い。
【0133】上記の内、電荷輸送層および光導電層は電
荷発生層に比べて極めて厚いのが一般的である。このた
め、これらの層が最表面に形成されていると、繰り返し
画像形成時に感光層が磨耗しても電気特性が変化しにく
い。従って、積層型感光層においては、上記(b)または
(d)の構成が好ましい。但し、感光体の最表面に感光層
の保護を目的とした樹脂層または無機層を形成する場合
は、この限りではない。
【0134】以上に述べた積層型感光体は、電荷発生、
電荷輸送といった機能を各層に分離しているので、構成
材料の無駄が少なく、感度を向上させ易いという利点を
有する。
【0135】本発明の電子写真感光体は、感光層中に正
孔輸送剤としてのジスチリル誘導体(1)を含有している
ので、従来のジスチリル誘導体(1)を使用した場合に比
べて、感光体の残留電位が低く、感度が向上している。
【0136】以下、本発明の電子写真感光体の材料およ
び構成について説明する。 (電荷発生剤)上記単層型もしくは積層型感光層に使用
される電荷発生剤としては、例えば非晶質無機材料〔例
えばa-シリコン、a-炭素など〕などの無機光導電材料の
粉末、無金属フタロシアニン、金属(例えば、チタン、
銅、アルミニウム、鉄、コバルト、ニッケル、インジウ
ム、ガリウム、錫、亜鉛、バナジウム等)または金属酸
化物(上記金属の酸化物でありTiO等)が配位したフタ
ロシアニン等の、種々の結晶型を有する結晶からなるフ
タロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、ペ
リレン系顔料、アンサンスロン系顔料、インジゴ系顔
料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、トルイ
ジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系顔料、
ジチオケトピロロピロール系顔料などの、従来公知の種
々の顔料が挙げられる。
【0137】電荷発生剤は、感光層が露光の波長域に感
度を有するように、それぞれ単独で、あるいは2種以上
を組み合わせて使用することができる。 (正孔輸送剤)本発明の電子写真感光体においては、正
孔輸送剤である本発明のジスチリル誘導体(1)と共に、
従来公知の他の正孔輸送剤を感光層に含有させてもよ
い。具体例としては、ベンジジン系化合物、フェニレン
ジアミン系化合物、ナフチレンジアミン系化合物、フェ
ナントリレンジアミン系化合物、オキサジアゾール系化
合物〔例えば2,5-ジ(4-メチルアミノフェニル)-1,3,4
-オキサジアゾールなど〕、スチリル系化合物〔例えば9
-(4-ジエチルアミノスチリル)アントラセンなど〕、
カルバゾール系化合物〔例えばポリ-N-ビニルカルバゾ
ールなど〕、ピラゾリン系化合物〔例えば1-フェニル-3
-(p-ジメチルアミノフェニル)ピラゾリンなど〕、ヒ
ドラゾン系化合物〔例えばジエチルアミノベンズアルデ
ヒドジフェニルヒドラゾンなど〕、トリフェニルアミン
系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合
物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、
チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラ
ゾール系化合物、トリアゾール系化合物、ブタジエン系
化合物、ピレン−ヒドラゾン系化合物、アクロレイン系
化合物、カルバゾール−ヒドラゾン系化合物、キノリン
−ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、スチルベ
ン−ヒドラゾン系化合物、ジフェニレンジアミン系化合
物および有機ポリシラン系化合物などが挙げられる。
【0138】以上の正孔輸送剤は1種のみを用いるほ
か、2種以上を混合して用いてもよい。また、ポリビニ
ルカルバゾール等の成膜性を有する正孔輸送剤を用いる
場合には、結着樹脂は必ずしも必要でない。 (電子輸送剤)また電子輸送剤としては、従来公知の種
々の電子輸送性化合物がいずれも使用可能である。
【0139】具体例としては、ベンゾキノン系化合物、
ジフェノキノン系化合物〔例えば2,6-ジメチル-2’,6’
-t-ブチルベンゾキノンなど〕、ナフトキノン系化合
物、マロノニトリル、チオピラン系化合物、テトラシア
ノエチレン、2,4,8-トリニトロチオキサントン、フルオ
レノン系化合物〔例えば2,4,7-トリニトロ-9-フルオレ
ノンなど〕、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセ
ン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラキノン、無水
こはく酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸、
2,4,7-トリニトロフルオレノンイミン系化合物、エチル
化ニトロフルオレノンイミン系化合物、トリプトアント
リン系化合物、トリプトアントリンイミン系化合物、ア
ザフルオレノン系化合物、ジニトロピリドキナゾリン系
化合物、チオキサンテン系化合物、2-フェニル-1,4-ベ
ンゾキノン系化合物、2-フェニル-1,4-ナフトキノン系
化合物、5,12-ナフタセンキノン系化合物、α-シアノス
チルベン系化合物、4’-ニトロスチルベン系化合物、な
らびに、ベンゾキノン系化合物の陰イオンラジカルとカ
チオンとの塩などの電子輸送剤などが挙げられる。
【0140】これらの電荷輸送剤は単独で使用できるほ
か、2種以上を併用することもできる。 (結着樹脂)結着樹脂としては、例えばスチレン系重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、
アクリル系重合体、スチレン−アクリル系共重合体、ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホ
ン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂などの熱可塑性樹脂
や、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、
尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、アルキ
ッド樹脂、ポリウレタン、その他架橋性の熱硬化性樹
脂、さらにエポキシ−アクリレート、ウレタン−アクリ
レートなどの光硬化性樹脂などが挙げられる。これらは
それぞれ単独で使用できるほか、2種以上を併用するこ
ともできる。
【0141】また、前記例示の正孔輸送剤うち、ポリ-N
-ビニルカルバゾールや有機ポリシラン化合物等の高分
子の正孔輸送剤を用いる場合は、当該化合物を結着樹脂
としても機能させて、上記例示の通常の結着樹脂を省略
することもできる。
【0142】本発明においては、分子中にテトラヒドロ
構造を有する樹脂、特に一般式(4):
【0143】
【化40】
【0144】で表されるZ型ポリカーボネートを用いる
のが好ましい。 (その他の材料)感光層には、前記各成分のほかに、電
子写真特性に悪影響を与えない範囲で、従来公知の種々
の添加剤、例えば酸化防止剤、ラジカル補足剤、一重項
クエンチャー、紫外線吸収剤等の劣化防止剤、軟化剤、
可塑剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワ
ックス、アクセブター、ドナー等を配合することができ
る。また、感光層の感度を向上させるために、例えばタ
ーフェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレン等の
公知の増感剤を電荷発生剤と併用してもよい。 (支持基体)前記感光層が形成される支持基体として
は、導電性を有する種々の材料を使用することができ、
例えば鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジ
ウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッ
ケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等
の金属単体や、前記金属が蒸着またはラミネートされた
プラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸
化インジウム等で被覆されたガラス等が挙げられる。
【0145】支持基体の形状は、使用する画像形成装置
の構造に合わせて、シート状、ベルト状、ドラム状等の
いずれであってもよく、基体自体が導電性を有するか、
あるいは基体の表面が導電性を有していればよい。ま
た、支持基体は、使用に際して十分な機械的強度を有す
るものが好ましい。 (感光層の形成)感光層は、例えばプラズマCVD法、
光CVD法等の化学蒸着法、スパッタリング法、真空蒸
着法、イオンプレーティング法等の物理蒸着法など、従
来公知の種々の気相成長法、または塗布法よって形成す
ることができる。
【0146】この内、塗布法については以下のようにし
て形成すれば良い。
【0147】単層型感光層においては、結着樹脂100重
量部に対して、電荷発生剤を0.1〜50重量部、特に0.5〜
30重量部の割合で、また正孔輸送剤を5〜500重量部、特
に25〜200重量部の割合で、それぞれ含有させるのが好
ましい。また、電子輸送剤を含有させる場合は、結着樹
脂100重量部に対して5〜100重量部、特に10〜80重量部
の割合で含有させるのが好ましい。
【0148】ここで、上記正孔輸送剤の含有割合は、ジ
スチリル誘導体(1)のみを用いる場合はジスチリル誘導
体(1)の含有割合、ジスチリル誘導体(1)と他の正孔輸送
剤とを併用する場合は両者の合計の含有割合である。当
該他の正孔輸送剤は、ジスチリル誘導体(1)の効果を妨
げない範囲で少量、含有させるのが好ましい。具体的に
は当該他の正孔輸送剤を、ジスチリル誘導体(1)100重量
部に対して30重量部以下の割合で配合するのが好まし
い。
【0149】また、正孔輸送剤と電子輸送剤とを併用す
る場合、その総量は結着樹脂100重量部に対して20〜500
重量部、特に30〜200重量部が好ましい。
【0150】単層型感光層の厚みは5〜100μm、特に10
〜50μm程度が好ましい。
【0151】積層型感光層のうち電荷発生層において
は、結着樹脂100重量部に対して、電荷発生剤を5〜1000
重量部、特に30〜500重量部の割合で含有させるのが好
ましい。この電荷発生層に電荷輸送剤を含有して光導電
層とする場合には、結着樹脂100重量部に対して、正孔
輸送剤を含有させる場合は1〜500重量部、特に25〜200
重量部の割合で含有させるのが好ましい。電子輸送剤を
含有させる場合は、当該電子輸送剤を1〜200重量部、特
に5〜100重量部の割合で含有させるのが好ましい。正孔
輸送剤と電子輸送剤とを併用する場合、その総量は結着
樹脂100重量部に対して10〜500重量部、特に30〜200重
量部が好ましい。
【0152】また電荷輸送層においては、結着樹脂100
重量部に対して、当該正孔輸送剤を10〜500重量部、特
に25〜200重量部の割合で、電子輸送剤を含有させる場
合は、当該電子輸送剤を1〜250重量部、特に5〜150重量
部の割合でそれぞれ含有させるのが好ましい。
【0153】ここで、上記正孔輸送剤の含有割合は、ジ
スチリル誘導体(1)のみを用いる場合はジスチリル誘導
体(1)の含有割合、ジスチリル誘導体(1)と他の正孔輸送
剤とを併用する場合は両者の合計の含有割合である。当
該他の正孔輸送剤は、ジスチリル誘導体(1)の効果を妨
げない範囲で少量、含有させるのが好ましい。具体的に
は当該他の正孔輸送剤を、ジスチリル誘導体(1)100重量
部に対して30重量部以下の割合で配合するのが好まし
い。
【0154】また、正孔輸送剤と電子輸送剤とを併用す
る場合、その総量は結着樹脂100重量部に対して10〜500
重量部、特に30〜200重量部が好ましい。
【0155】積層型感光層の厚みは、電荷発生層が0.01
〜5μm、特に0.1〜3μm程度、電荷輸送層が2〜100μm、
特に5〜50μm程度が好ましい。
【0156】上記単層型、または積層型の有機感光層と
導電性基体との間や、あるいは積層型感光層を構成する
電荷発生層と電荷輸送層との間には、感光体の特性を阻
害しない範囲で中間層、保護層、バリア層を形成しても
良い。
【0157】感光体を構成する各層を、塗布の方法によ
り形成する場合には、前記例示の電荷発生剤、電荷輸送
剤、結着樹脂などを、前述したテトラヒドロフランなど
の有機溶媒とともに、公知の方法、例えば、ロールミ
ル、ボールミル、アトライタ、ペイントシェーカーある
いは超音波分散器などを用いて分散混合して塗工液を調
整し、これを公知の手段により塗布、乾燥すればよい。
【0158】塗工液を作るための有機溶媒としては、例
えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノールなどのアルコール類、n-ヘキサン、オクタン、シ
クロヘキサンなどの脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼンなど
のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸
エチル、酢酸メチルなどのエステル類、ジメチルホルム
アルデヒド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドなどの1種または2種以上があげられる。
【0159】さらに、電荷輸送剤や電荷発生剤の分散
性、感光層表面の平滑性をよくするため、塗工液には界
面活性剤、レベリング剤などを添加してもよい。 <画像形成装置>図1は本発明で実施した画像形成装置
の一例を模式的に示したものである。1は上述の電子写
真感光体であって、その軸心13が駆動手段14とギア、プ
ーリを介して接続されており一方向(矢印Aの向き)に
定速度で回転するようになっている。電子写真感光体1
は支持基体10上に感光層11が形成された構成になってい
る。
【0160】感光体1の周辺にはその駆動方向、つまり
回転方向に沿って主帯電手段2、露光手段3、現像手段
4、転写手段5、クリーニング手段9、除電手段7がこの順
序で設けられている。転写媒体8の搬送方向(矢印Bの向
き)の下流側には、分離手段6および定着手段12が設け
られている。
【0161】クリーニングレス方式または除電レス方式
で画像形成をおこなう場合には、上記からクリーニング
手段9または除電手段7を省いた画像形成装置が用いられ
る。
【0162】画像の形成の際は、まず帯電手段2により
感光体1表面は一様に帯電される。次いで、露光手段3よ
り露光軸31に沿って感光体1表面が露光され、原稿画像
に対応した静電潜像が形成される。従って、当該画像形
成装置は上述の電子写真感光体を用いているので、感光
体1の接地部に対する電位(以下、表面電位と記述す
る。)は素早く明電位の値まで低下する。そして、露光
されなかった非画像領域は表面電位の低下がほとんど無
く暗電位の値で安定する。
【0163】その後、現像手段4により静電潜像に対応
する部分にトナーが付着して現像される。そして、転写
手段5により、搬送(矢印Bの向き)されてくる転写媒体
8上に感光体1表面のトナー像が転写される。転写後の転
写媒体8は、分離手段6で感光体1から分離された後、定
着手段12によりトナー定着される。
【0164】転写後、転写媒体8に転写しきれず感光体1
表面に残ったトナーは、クリーニング手段9によって除
去される。その後、感光体1表面の残留電位は除電手段7
からの除電光71により除去され、再び帯電手段2により
帯電される。
【0165】帯電手段2としては従来公知の例えば、感
光体1の表面に近接して設けられるチャージワイヤーに
高電圧を掛けてコロナ放電を行なう方法や、導電性ロー
ラーや帯電ブラシなどの帯電部材を感光体1表面に接触
させて感光体1に電荷を与える方法等が適用される。主
帯電部での表面電位を一定に保つために、帯電部材を感
光体1表面に接触させる方法または、前記主帯電器のチ
ャージワイヤーと感光体1との間にグリッド電極を設け
て、コロナ放電を行なう方法を用いることが好ましい。
【0166】帯電手段2から感光体1に印加される主帯
電電圧は、感光体1やトナーの特性、現像条件等によっ
て異なるが、例えば一般的な正帯電型感光体の場合、感
光体1表面の接地部に対する電位差が+300V〜+1000Vに
なるように設定すればよい。
【0167】露光手段3としては、感光体1が感度を示
す波長のレーザー光が一般的に用いられる。具体的に
は、電荷発生剤が吸収を示す波長の光を用いればよい。
例えば、電荷発生剤としてフタロシアニン系顔料を用い
るの場合は、波長が600nm〜850nm程度、ペリレン系顔料
では400〜600nm程度、ビスアゾ系顔料では600〜700nm程
度のレーザー光が用いられる。
【0168】露光量は、できる限り明電位を低い値に設
定される方がよい。具体的には、感光体1の明電位を、
主帯電された感光体1の接地部に対する電位と同極性と
し、加えて、好ましくは0〜50V、更に好ましくは0〜10V
にするよう、露光量が設定されるのがよい。
【0169】現像手段4としては、従来公知の接触また
は非接触現像装置を用いることができる他、乾式、湿式
のいずれの方法によるものでもよい。現像手段4に用い
られる現像剤は、一成分系、二成分系のどちらでもよ
い。
【0170】転写手段5としては、従来公知の接触転写
あるいは非接触転写方式のいずれも適用可能である。具
体的には、チャージャー、ローラー、ブラシ、プレート
等により、転写媒体8を介して感光体1に転写電圧が印加
される。
【0171】分離手段6としては、帯電手段2と同様に、
チャージワイヤーによるコロナ放電によるもの、導電性
ローラーを用いるもの等が使用でき、中でもコロナ放電
によるものが好適に用いられる。分離手段6により感光
体1に印加される分離電圧は、一般的に交流である。
【0172】除電手段7を設ける場合は、従来公知の例
えば、LEDアレイ、蛍光管などの除電ランプを使用する
ことができる。当該除電ランプは、感光体1が感度を持
つ波長で、感光体1表面の残留電荷を除去できるのに十
分な光量を照射するものを用いれば良い。
【0173】クリーニング手段9を設ける場合は、従来
公知の例えばブレード方式、ファーブラシ方式、ローラ
クリーニング方式等が簡単な機構でトナー除去効率の良
いものとして用いることができる。
【0174】定着手段12としては、従来公知の例えば熱
定着、圧力定着、熱圧力定着、フラッシュ定着などを用
いれば良い。
【0175】
【実施例】以下、本発明を合成例、実施例および比較例
に基づいて説明する。 <ジスチリル誘導体(1)の合成> [合成例1]ディーンスタークと還流環を取り付けたフ
ラスコ内に一般式(6-1):
【0176】
【化41】
【0177】で表されるホルミル化トリアリールアミン
誘導体5.8g(0.014mol)、一般式(7-1):
【0178】
【化42】
【0179】で表されるモノスチリルリン酸エステル誘
導体3.1g(0.017mol)、塩化亜鉛0.38g(0.0028mol)お
よびトルエン150ミリリットルを入れ、湯浴で2時間沸
騰させた。反応終了後、反応液を氷水に注ぎ、ジエチル
エーテルで抽出、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せて溶媒を留去した。
【0180】得られた生成物をカラムクロマトグラフィ
ー(展開液:クロロホルム、ヘキサン混合溶媒)で精製
を行い、ジスチリル誘導体(1-1-1)6.0g(収率73%)を得
た。 [合成例2] 一般式(7-1)のモノスチリルリン酸エステル誘導体に代
えて一般式(7-2):
【0181】
【化43】
【0182】で表されるモノスチリルリン酸エステル誘
導体5.8g(0.014mol)を使用する他は、合成例1と同様
にしてジスチリル誘導体(1-1-11)5.7g(収率70%)を得
た。 [比較合成例1] 一般式(6-1)のホルミル化トリアリールアミン誘導体に
代えて一般式(21):
【0183】
【化44】
【0184】で表されるホルミル化トリアリールアミン
誘導体5.3g(0.014mol)を使用する他は、合成例1と同
様にして一般式(3-1):
【0185】
【化45】
【0186】であらわされるジスチリル誘導体5.5g(収
率73%)を得た。 [比較合成例2] 一般式(6-1)のホルミル化トリアリールアミン誘導体に
代えて上記一般式(21)であらわされるホルミル化トリア
リールアミン誘導体5.3g(0.014mol)を使用する他は、
合成例2と同様にして一般式(3-2):
【0187】
【化46】
【0188】であらわされるジスチリル誘導体5.5g(収
率73%)を得た。 <電子写真感光体の製造> [実施例1]電荷発生剤としてX型無金属フタロシアニ
ン5重量部および結着樹脂としてポリカーボネート100重
量部、溶媒としてテトラヒドロフラン800重量部および
正孔輸送剤であるジスチリル誘導体(1-2-1)50重量部を
ボールミルにて50時間混合、分散させて単層感光体用の
塗布液を作製した。次いで、この塗布液をアルミニウム
素管上にディップコート法にて塗布し、100℃で30分間
熱風乾燥させて、膜厚が25μmの感光層を形成させ、実
施例1の感光体を製造した。 [実施例2]正孔輸送剤として、ジスチリル誘導体(1-2
-11)を用いた他は、実施例1と同様にして実施例2の感
光体を製造した。 [比較例1]正孔輸送剤として、上記一般式(3-1)で表
されるジスチリル誘導体を用いた他は、実施例1と同様
にして比較例1の感光体を製造した。 [比較例2]正孔輸送剤として、上記一般式(3-2)で表
されるジスチリル誘導体を用いた他は、実施例1と同様
にして比較例2の感光体を製造した。 <結着樹脂との相溶性についての評価>上記の通り製造
した感光体の表面状態により、結着樹脂との相溶性を評
価した。具体的には、実施例および比較例で作成した感
光体の感光層表面の凝集や結晶化の有無を下記の判断基
準により目視にて評価した。 <電気特性の評価>ドラム感度試験機(ジェンテック社
製)を用いて、各実施例および比較例で得られた感光体
に印加電圧を加え、その表面を+700±20Vに帯電させた
後、初期表面電位V0(V)を測定した。次いで、露光光源
であるハロゲンランプの白色光からバンドパスフィルタ
ーを用いて取り出した780nm(半値幅20nm)の単色光
(光強度I=16μW/cm2)を感光体表面に照射(照射時間8
0msec)し、表面電位V0が1/2になるのに要した時間を測
定し、半減露光量E1/2(μJ/cm)を算出した。また、露
光開始後330sec後の感光体の表面電位を残留電位Vr(V)
として測定した。
【0189】その後、上記と同様の帯電および露光を10
00回繰り返し、1000回目の半減露光量E1/2(μJ/cm)お
よび残留電位Vr(V)についても上記と同様に測定した。 <画像評価>各実施例、比較例の電子写真感光体を静電
式複写機〔京セラ社製のFS-1100改造機〕に搭載して連
続2万枚の複写を行い、初期および2万枚複写後の画像
について、画像かぶりを評価した。
【0190】なお、本静電式複写機は以下の設定とし
た。 ・帯電:スコロトロン(感光体の表面電位約700Vに帯電
させた。) ・露光:レーザー光(波長780nm) ・現像:二成分接触反転現像 ・転写:転写ローラ ・クリーニング:クリーニングブレード方式 ・除電:除電ランプ(LED) ・分離:チャージワイヤー ・定着:熱圧力定着 実施例1〜2の感光体は結着樹脂との相溶性が良く、正孔
輸送剤の凝集や感光層の結晶化は認められなかった。ま
た、半減露光量および残留電位が小さく、また繰り返し
使用時においても画像かぶりのない良好な画像が得られ
た。
【0191】比較例1〜2の感光体は結着樹脂との相溶性
が低く、正孔輸送剤の凝集や感光層の結晶化が認められ
た。また、半減露光量および残留電位が大きく、画像評
価において画像かぶりが認められた。
【0192】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のジスチリ
ル誘導体(1)は、分子中のアリール基、アリーレン基ま
たは複素環基がテトラヒドロ構造を有しているので、結
着樹脂に対する相溶性に優れており、高い電荷移動度を
有する。したがって、ジスチリル誘導体(1)を電子写真
感光体における電荷(正孔)輸送剤として使用すること
により、高感度で耐久性の良い電子写真感光体を得るこ
とができる。
【0193】また、本発明の電子写真感光体は、ジスチ
リル誘導体(1)を感光層中に含有することから、電荷移
動度が大きく、光感度が優れている。その結果、本発明
の電子写真感光体は、従来のジスチリル誘導体を正孔輸
送剤として使用したときよりも、残留電位が低く、高い
感度が得られ、繰り返し特性が向上する。
【0194】さらに、本発明の電子写真感光体は、感光
層中の結着樹脂としてZ型ポリカーボネートを用いるこ
とにより、ジスチリル誘導体(1)の当該結着樹脂への相
溶性が向上する。このため、感光層中でのジスチリル誘
導体(1)の均一分散性がより一層向上し、感光層全体が
均一な電荷輸送性を示す電子写真感光体を得ることがで
きる。
【0195】本発明の画像形成装置は、感光層にジスチ
リル誘導体(1)を含有する電子写真感光体を用いるの
で、繰り返し画像形成を行っても画像かぶりのない良好
な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一例を示す模式図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基体上に一般式(1): 【化1】 (Ar1,Ar2,Ar5およびAr6はアリール基、Ar3およびAr4
    アリーレン基、Xはアリーレン基、2本の結合手を有する
    複素環基を示し、Ar1とAr2またはAr5とAr6は互いに結合
    されていても良く、Ar1〜Ar6、Xの内、少なくとも1つの
    基はテトラヒドロ環を有するスピロ炭化水素を含む。)
    で表されることを特徴とするジスチリル誘導体。
  2. 【請求項2】 前記感光層にZ型ポリカーボネートを含
    有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光
    体。
  3. 【請求項3】請求項1の電子写真感光体と、前記感光体
    を一定方向に駆動する駆動手段を有し、前記感光体の駆
    動方向に沿って帯電手段、露光手段、現像手段、転写手
    段がこの順に設けられていることを特徴とする画像形成
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010070455A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Hodogaya Chem Co Ltd ジスチリルベンゼン化合物混合物

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