JP3978646B2 - 防犯防災監視システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防災エリアと防犯ブロックとを一体化して監視することができる防犯防災監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図19は従来の防犯防災監視システムの構成を示すブロック図である。
従来の防犯防災監視システムは、火災監視を行う防災受信機101から引き出された信号線102に接続された中継器103を介して防犯監視区画に設置された防犯受信機104を接続し、この防犯受信機104の警戒セット動作及び警戒解除動作を防災受信機101を介して外部接続したCRTディスプレイ装置である防犯用操作表示部105から遠隔的に行うことができるように構成されている。なお、107は防犯センサ、113は火災感知器である。
【0003】
従来の防犯防災監視システムは上記のように構成されており、防犯監視区画に設置された防犯受信機104からの防犯の侵入異常信号は防災受信機101を介して防犯用操作表示部105で警報表示される。また、防犯受信機104で防犯センサ107の警戒セット及び警戒解除の設定を行うことができると共に、防災受信機101を介して外部接続した防犯用操作表示部105からも遠隔的に防犯受信機104に対して警戒セット及び警戒解除の設定を行うことができ、信頼性の高い監視ができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の防犯防災監視システムでは、防災受信機101を介して防犯用操作表示部(CRTディスプレイ装置)105では防犯監視区画毎の防犯について警報があったことは知ることはできても、防災又は防犯のいずれかから警報があった場合に互いに関連する警戒状況または警報状況を知ることはできないという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、互いに関連する防災エリアと防犯ブロックとの警報状況または防犯ブロックの警戒状況を知ることができる防犯防災監視システムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る防犯防災監視システムは、複数の防犯ブロック及び複数の防災エリアを有する防犯防災監視システムにおいて、前記防犯ブロックと前記防災エリアの関連性を記憶した記憶部と、前記防災エリア及び前記防犯ブロックに関する情報を表示する表示部と、前記防犯ブロックの警戒モードを設定操作する操作部とを有し、前記表示部に前記防災エリアの火災発生情報を表示した場合に、該防災エリアと関連性のある防犯ブロックの警戒モード情報を表示可能とするとともに、前記操作部により該防犯ブロックの警戒モードを設定変更可能としたものである。
【0007】
本発明の請求項2に係る防犯防災監視システムは、前記複数の防災エリアにはそれぞれ1又は複数の防災機器が設置され、前記記憶部は前記防犯ブロックと前記防災機器の関連性を記憶し、前記表示部は前記防災機器に関する情報を表示し、前記表示部に前記防災機器に関する情報を表示した場合に、これと関連性のある防犯ブロックに関する情報を表示可能としたものである。
【0008】
本発明の請求項3に係る防犯防災監視システムは、防犯ブロックに設置された1つ又は複数の防犯センサからの信号に基づいて防犯の監視を行い、防犯ブロックの警戒モードの管理を行う複数のローカルコントローラと、ローカルコントローラからの防犯情報に基づいて対応する防犯ブロックの状態の表示、及び防犯ブロックの警戒モードの設定操作によって対応するローカルコントローラに対して警戒モードを設定できる複数のローカルコントローラ操作表示部と、ローカルコントローラからの防犯ブロックの防犯情報の信号と防災エリアに設置された1つ又は複数の防災機器の防災信号に基づいて防犯ブロックの防犯情報及び防災エリアの防災情報を管理し、防災機器が作動した場合には作動した防災機器が接続された防災エリアの防災情報を表示させ、該防災エリアに関連する防犯ブロックがある場合に切替スイッチを操作すると、該関連する防犯ブロックの防犯情報を表示する防犯防災受信機とを備えて構成されている。
【0009】
本発明の請求項4に係る防犯防災受信機は、所定の認証を行った後に防犯ブロックの防犯警戒のセット又は解除を操作することによって対応するローカルコントローラに対して防犯警戒のセット又は解除が設定できるようにしている。
【0010】
本発明の請求項5に係る防犯防災監視システムは、防犯ブロックに設置された1つ又は複数の防犯センサからの信号に基づいて防犯異常の監視を行い、防犯ブロックの警戒モードの管理を行う複数のローカルコントローラと、ローカルコントローラからの防犯情報を受けて設定された防犯ブロックの警戒モードの表示、及び防犯ブロックの警戒モードの設定操作によって対応するローカルコントローラに対して警戒モードを設定できる複数のローカルコントローラ操作表示部と、防災エリアに設置された1つ又は複数の防災機器の防災信号に基づいて監視を行う防災受信機と、ローカルコントローラからの防犯ブロックの防犯情報の信号と防災受信機からの防災エリアの防災情報の信号に基づいて防犯ブロックの防犯情報及び防災エリアの防災情報を管理し、ある防災エリアで火災が発生した場合には該防災エリアに関連する防犯ブロックを監視するローカルコントローラに対して警戒モードを設定可能とし、火災の発生以外の場合には所定の認証後に該防犯ブロックを監視するローカルコントローラに対して警戒モードを設定可能とした総合操作盤とを備えて構成されている。
【0011】
また、本発明の請求項6に係る防犯防災監視システムは、防犯ブロックに設置された1つ又は複数の防犯センサの防犯信号に基づいて防犯の監視・防犯警戒モードの管理を行う複数のローカルコントローラと、ローカルコントローラからの防犯情報に基づいて防犯ブロックの状態を表示する複数のローカルコントローラ操作表示部と、防災エリアに設置された1つ又は複数の防災機器の防災信号に基づいて防災の監視を行う防災受信機と、
各ローカルコントローラからの防犯ブロック毎の防犯情報の信号と防災受信機からの防災エリアの防災情報の信号に基づいて防犯ブロックの防犯情報及び防災エリアの防災情報を管理し、監視状態のときには防災機器のシンボルと防犯ブロックのシンボルとをそれぞれ表示する防災エリアを画像表示し、いずれかの防災エリア内の防災機器のシンボルを操作したときには防災機器の防災情報及び防災機器に関連する防犯ブロックがあれば関連する防犯機器の防犯情報を表示させ、防犯ブロックのシンボルを操作したときには防犯情報を表示させる総合操作盤とを備えて構成されている。
【0012】
本発明の請求項7に係る総合操作盤は、防災エリアに表示される火災発生シンボルを操作すると、当該防災エリアに対応する関連する防犯ブロックの警戒モードの状態又は侵入異常の状態が表示されると共に各関連防犯ブロックの防犯画面への切替ボタンを表示させるようにしている。
【0013】
本発明の請求項8に係る総合操作盤は、防災エリア内の防犯ブロックのシンボルの近傍に該防犯ブロックの防犯情報を表示させるようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の防犯防災監視システムの構成を示すブロック図、図2は同防犯防災監視システムに設けられる防犯防災受信機11の構成を詳細に示す同防犯防災監視システムのブロック図、図3及び図4は同防犯防災受信機11の動作を示すフローチャート、図5〜図7は同防犯防災受信機11の表示部の表示例を示す説明図である。
図1において、1は各防犯ブロック毎にそれぞれ設けられた1又は複数の侵入異常や施錠異常等を検出する防犯センサである。この防犯ブロックは後述する1つのローカルコントローラ5に接続された1又は複数の防犯センサが監視する防犯区域をいう。
2は各防災エリア毎にそれぞれ設けられた1又は複数の防災機器である。この防災機器2には例えば火災感知器2a、ガス検知器2b、中継器を介して接続される端末機器である防排煙制御機器(例えばダンパ、垂れ壁、防火戸等)2c、端末機器である地区音響機器2d等がある。この防災エリアは1又は複数の防災機器2が監視する又は設置された防災区域をいう。
【0015】
5はメインコントローラで、防犯防災監視システム全体の各防犯ブロックの警戒モード(各防犯ブロックの後述するローカルコントローラ8−1〜8−5の防犯警戒のセット又は解除の状態を示す監視状態をいう)、侵入異常や機器異常などの状態を管理し、状態変化があればISDN6を介して中央監視装置であるセンタ7へ、その時刻、アドレス、警戒モード、異常内容等をリアルタイムに送信する機能を有するものである。
8−1〜8−5はローカルコントローラで、対応する防犯ブロックの防犯センサ1の監視、警戒モードの管理を行い、変化があればメインコントローラ5及び対応する後述のローカルコントローラ操作表示部9−1〜9−5へ、メインLAN10を介して時刻、アドレス、異常内容等をリアルタイムに送信する機能を有するものである。これらローカルコントローラ8−1〜8−5(以下ローカルコントローラ8と略す場合がある)はそれぞれ1又は複数の防犯センサ1とセンサLAN3を介して接続されている。
【0016】
9−1〜9−5はローカルコントローラ操作表示部で、対応するローカルコントローラ8からメインLAN10を介して送信された当該ローカルコントローラ8に対応する防犯ブロックの状態と、防犯用の操作者を認証するための装置、例えばICカードのデータを当該ローカルコントローラ操作表示部9で読み取り操作を行い、メインLAN10を介して対応するローカルコントローラ8に読み取ったデータを送信すると共に読み取ったデータのうち、例えば、認証結果等とを液晶で文字表示を行うローカルコントローラ操作表示部である。また、これらローカルコントローラ操作表示部9は操作者の認証後、表示部分に対するタッチ操作で対応するローカルコントローラ8が監視する防犯ブロックの警戒モードの移行(例えば、警戒セットから解除への変更、解除から警戒セットへの変更)を可能にする。
11は各防災機器2を監視・制御した防災情報とメインコントローラ5及び各ローカルコントローラ8から受信した防犯情報から、各防災エリアの防災情報及び各防犯ブロックの防犯情報を表示する防犯防災受信機である。
【0017】
図2において、21は防犯防災受信機11の例えばCPUである制御部、22,23は所定の監視及び表示を行うシステムのプログラムを記憶するROM、24,25は作業用のRAM、26は防災機器2とこの防災機器2に関連する防犯ブロックとの割付データが記憶されている記憶部であるICカード、27はカードリーダー部で、防犯防災受信機11の操作を許可されたユーザ(操作者)を認証するための認証用ICカード(認証装置、以降ユーザーカードと略す)を読み取るカードリーダ28と、該カードリーダ28と制御部21と、防犯系統のメインコントローラ5、ローカルコントローラ8及びローカルコントローラ操作表示部9が接続されるメインLAN10とに接続するためのインターフェース29とで構成されている。
【0018】
30は防災機器2と制御部21との間に設けられた端末通信制御部、31は防犯情報、及び防犯ブロックの情報を表示させるためのBLスイッチ等を表示する後述する防災情報表示部31aと、防災情報、防犯ブザー停止スイッチ、防犯一覧画面スイッチ、異常ブロックスイッチ、警戒セット/解除スイッチ、グループスイッチ、個別グループスイッチ等の各種スイッチ及びメニューを表示する後述の防犯情報表示部31bとで構成されるタッチパネル付きLCD表示部(以下、LCD表示部という)である。なお、防災情報、防犯情報は文字表示される。
32は防災系統のスイッチとして使用される操作スイッチで、火災の復旧スイッチ、移報遮断スイッチ、防災用の音響停止スイッチ、プリンタ停止スイッチを有している。上述したように防犯防災受信機11は制御部21〜操作スイッチ32で構成されている。
【0019】
次に、本発明の実施の形態1の防犯防災受信機11の動作を図1及び図2のブロック図、図3及び図4のフローチャート、及び図5〜図7の画面表示例に基づいて説明する。
まず、監視状態では防犯防災受信機11のLCD表示部31の画面には図5の(1)に示すように何も表示されていない(ステップS1[以下はステップは省略する])。
次に、ある防災エリアに火災が発生すると(S2)、その防災エリアに設けられている防災機器2の一つである火災感知器2aが火災信号を出力し、その火災信号は端末通信制御部30を介して制御部21に送られる。
【0020】
そして、その火災信号を受けた制御部21では、ICカード26から防災機器である火災感知器2aと火災感知器2aに関連する防犯ブロックとの割付データを読み出し、防災エリアに対応した関連防犯ブロックが有る否かを判断し(S3)、関連防犯ブロックが無ければ、LCD表示部31の防災情報表示部31aに関連防犯ブロックの存在を示すBLスイッチの表示無しで火災地区を示す防災エリアを図5の(2)に示すように文字表示する(S4)。なお、フローチャートに図示しないが、表示された防災エリアの火災原因を取り除いた後、操作者が操作スイッチ32の1つである復旧スイッチを操作すると、表示された防災エリアの表示がクリアされて監視状態に戻る。また、復旧スイッチを操作しない状態、又は操作しても火災信号が復旧していない状態であれば、表示された防災エリアがそのまま表示され続けた状態で、監視状態に戻る。
また、関連防犯ブロックが有れば、LCD表示部31の防災情報表示部31aにBLスイッチ表示有りの火災地区を示す防災エリアを図5の(3)に示すように文字表示する(S5)。
【0021】
そこで、防災情報表示部31aの画面中のBLスイッチを操作すると、図5の(4−1)に示すようにLCD表示部31の防犯情報表示部31bに関連する防犯ブロックの詳細情報、すなわちこの防犯ブロックの警戒モード(例えば、警戒セット状態、解除状態)が表示される(S6)。なお、関連する防犯ブロックが複数ある場合は図5の(4−2)に示すように防犯情報表示部31bに次BLスイッチが表示される。従って、次BLスイッチを操作していくことによって関連する防犯ブロックの内容を順次防犯ブロック毎に確認することができる。
【0022】
ここで、防災エリアに関連する防犯ブロックがある又は無いとは、図2に示すICカード26にこの防災エリアに接続される防災機器2とこの防災機器2に関連する防犯ブロックとの割付データが記憶(設定)されていること又は記憶(設定)されていないことを意味する。
【0023】
そして、この防犯情報表示部31bに表示されている関連防犯ブロックについて、解除の表示があるとこれを見た操作者は、火災発生区域である防災エリアは有人の可能性があると判断することができる(S13)。また、警戒セットの表示があって(S7)、侵入異常の表示がある(S8)場合も、火災発生区域である防災エリアは有人の可能性があると判断することができる(S9)。表示されている関連防犯ブロックで侵入異常がなく(S8)、他に関連する防犯ブロックが無い(S10)場合は火災発生区域である防災エリアは無人と判断される(S12)。なお、他に関連する防犯ブロックがある(S10)場合には次BLスイッチを操作してその関連する防犯ブロックを防犯情報表示部31bに表示させ、同様にS7,S8で示す判断を行う。その関連する防犯ブロックのうち1つのブロックでも、警戒セットの表示があって(S7)、侵入異常の表示があると(S8)、火災発生区域である防災エリアは有人である可能性があると判断することができる(S9)。
【0024】
なお、図5の(4−1)又は(4−2)に示す防犯情報表示部31bの防犯一覧画面スイッチを操作して図6の(5)に示すように防災情報表示部31aに防犯一覧画面を表示することができる。防犯一覧画面にはブロック番号、防犯ブロックの警戒セット/解除(S/R)、異常の有無の表示、防犯ブロックの名称が表示されている。防犯一覧画面から予め記録しておいた関連する防犯ブロックを選択し、防犯情報表示部31bにその関連する防犯ブロックの詳細情報を表示することができる。この状態で防犯情報表示部31bのカードスイッチを操作して操作者のカード認証を行い、図6の(8)で示すように警戒セット/解除の変更ができるようにする。ここでは、警戒セットされている状態なので、解除に変更することができる(図6の(9))。
【0025】
なお、防犯一覧画面の表示からさらに防犯情報表示部31bに表示されている異常ブロックスイッチを操作して異常の発生している防犯ブロックのみを防災情報表示部31aに表示させて予め記録しておいた関連する防犯ブロックから上述のように火災発生区域である防災エリアが有人か無人かを判断するようにしてもよい(図6の(6)、(7))。
また、予め火災の発生した火災エリアに関連する防犯ブロックがわかっている場合には、防犯一覧画面の表示又は防犯異常一覧画面の表示に基づいて火災発生区域である防災エリアが有人か否かを判断することができる。
まず、図5の(2)又は(3)に示す防犯情報表示部31b画面中の防犯一覧画面スイッチを操作すると、図6の(5)に示すように防災情報表示部31aに防犯一覧画面が表示される。表示された防災一覧画面又は前頁・次頁で表示される防災一覧画面から関連する防犯ブロックを選択し、選択された防犯ブロックが警戒セット状態であって、侵入異常の表示があるか、もしくは警戒解除状態の場合に火災の発生した防災エリアが有人の可能性があると判断するようにしてもよい。
【0026】
さらに、予め火災の発生した火災エリアに関連する防犯ブロックがわかっていて、その関連する防犯ブロックが1つの個別グループとして設定されている場合には、防災情報表示部31aに防犯一覧画面を表示して防犯情報表示部31bに表示されているグループスイッチを操作して図7の(12)に示すように防犯グループを表示させる。関連する防犯ブロックが設定されている個別グループを選択し(図7の(13))、個別グループを一括で解除状態にすることができる(図7の(14))。
【0027】
このように、監視状態では防犯防災受信機11のLCD表示部31の画面には何も表示されていないが、ある防災エリアに例えば火災が発生すると、その防災エリアに設けられている火災感知器2aの火災信号を端末通信制御部30を介して受信した制御部21は火災発生地区である防災エリアを表示し、その防災エリアについて関連防犯ブロックがある場合には、その防犯ブロックを詳細表示し、その詳細表示には警戒セット又は解除と共に侵入異常が表示されるようにしているので、警戒セット又は解除の表示があり、侵入異常があれば火災発生区域である防災エリアに対応する関連防犯ブロックが有人である可能性があると判断することができる。
【0028】
また、警戒セットの表示があるときには認証を行った後LCD表示部31の画面上で警戒セットから解除への設定を行うことができ、火災の発生時に関連する防犯ブロックの警備状態を解除することにより、例えば、当該防犯ブロックに設置している電気錠を自動的に解錠して消防隊が容易に進入することができる。
【0029】
従って、ある防災エリアに火災が発生し、その防災エリアをLCD表示部31の画面で確認した後に防災エリアに対応する関連防犯ブロックが有る場合にはその防犯ブロックについて警戒セット又は解除と共に侵入異常の有無の詳細表示がされることにより、火災発生区域である防災エリアに対応する関連防犯ブロックが有人か無人かを判断できるため、それに対応した避難の誘導指示ができることとなる。
また、防災エリアに対応する関連防犯ブロックが複数有る場合には次々とそれぞれについて警戒セット又は解除と共に侵入異常の有無の詳細表示がされることにより、火災発生区域である防災エリアに対応する複数の関連防犯ブロックが有人か無人かを判断できるため、各関連防犯ブロックについてそれに対応した避難の誘導指示ができることとなる。
なお、本実施の形態では防災機器2の一つである火災感知器2aが火災信号を出力したときで説明したが、ガス検知器2b、端末機器である防排煙制御機器2c、端末機器である地区音響機器2d等が作動したときとしてもよい。
【0030】
実施の形態2.
図8は本発明の実施の形態2の防犯防災監視システムの構成を示すブロック図、図9は同防犯防災監視システムを構成する総合操作盤40の構成を示すブロック図、図10は同総合操作盤40の防犯ブロックの警戒セットと解除の動作を示すフローチャート、図11は同総合操作盤の防犯ブロックの警戒セットと解除の表示例を示す説明図、図12は同総合操作盤40の防災エリア、防犯ブロックの情報表示を示すフローチャート、図13は同総合操作盤40の防災エリア、防犯ブロックの情報表示の表示例を示す説明図、図14は同総合操作盤40の関連防犯ブロックの情報表示を示すフローチャート、図15は同総合操作盤40の関連防犯ブロック情報表示の表示例を示す説明図、図16は同総合操作盤40の防災異常表示を示すフローチャート、図17は同総合操作盤40の防災異常表示の表示例を示す説明図、図18は同総合操作盤40の防犯ブロックの情報表示の表示例を示す説明図である。
【0031】
図8において、本発明の実施の形態1の防犯防災監視システムと同一の構成は同一符号を付して重複した構成の説明を省略し、相違する構成について説明する。
39はメインLAN10に接続され、後述する防犯防災表示装置42に接続されるインターフェースである(図9参照)。
40はインターフェース39を介してメインコントローラ5及び各ローカルコントローラ8−1〜8−5からの防犯情報の信号と各防災機器2からの防災情報の信号を受信し、各防犯ブロックの防犯情報及び各防災エリアの防災情報を画像表示する総合操作盤である。
この総合操作盤40は各防災機器2からの防災情報の信号を受信する防災受信機41と、防災受信機41からの防災情報の信号及びメインコントローラ5と各ローカルコントローラ8−1〜8−5からの防犯情報の信号を受信し、各防犯ブロック毎の防犯情報及び各防災エリア毎の防災情報を画像表示する防犯防災一体化CRT装置である防犯防災表示装置42とで構成されている。
【0032】
図9において、43は防災受信機41の例えばCPUである信号処理制御部、44は所定の処理システムプログラムを記憶するROM、45は作業用のRAM、48は防災機器2と信号処理制御部43との間に設けられた端末通信制御部、49は信号処理制御部43と防犯防災表示装置42とを結ぶ防災I/F、50は防災系統のスイッチとして使用される操作スイッチで、火災の復旧スイッチ、移報遮断スイッチ、防災の音響停止スイッチ、プリンタ停止スイッチ等の各種スイッチを有している。上述したように防災受信機41は信号処理制御部43〜操作スイッチ50で構成されている。
52は防犯防災表示装置42の防災受信機41からの信号とメインLAN10からの信号とを受けて画像処理を行うように制御する表示制御部、53は防犯防災表示装置42の表示制御部52の表示信号に基づいて画像表示を行う表示部である。上述したように防犯防災表示装置42は表示制御部52、表示部53とで構成されている。
【0033】
表示制御部52は防災受信機41とメインLAN10から信号のやりとりをする送受信回路52aと、送受信回路52aからの信号を受けて防犯情報と防災情報について種々の判別をする受信情報判別部52bと、表示制御部52自体の内部異常の判別を行う異常詳細判別部52cと、受信情報判別部52bからの各種表示指令を受けて各種表示信号を出力する表示画面制御部52dと、受信情報判別部52bからの警報信号を受けてスピーカ52fを駆動するスピーカ制御部52eと、送受信回路52aと防災受信機41の防災I/F49とを結ぶ防災I/F52gと、防災機器2とこの防災機器2に関連する防犯ブロックとの割付データが記憶されている記憶部52hとで構成されている。
【0034】
表示部53はCRT画面53aを有し、CRT画面53aには画面中央部の建物の所望の階の平面図の一部又は全体を表示するグラフィックエリア53bと、画面上部の例えば画面選択、ガイダンス、シンボル凡例、取り扱い、保守等を表示するメニューバーエリア53cと、画面下部の防犯表示への切り替えを行う切り替えエリア53eとがレイアウトされている。
54は表示画面制御部52dに各種のデータ並びに指令を入力するための入力装置であるキーボード、55はCRT画面53a上に表示される各種の表示、シンボルの選択、表示指令の入力に使用されるもう1つの入力装置であるマウスである。
【0035】
次に、本発明の実施の形態2の総合操作盤40の遠隔操作による防犯ブロックの警戒セット/解除の動作を図9、図10のフローチャート及び図11の画面表示例に基づいて説明する。
まず、監視状態では総合操作盤40における防犯防災表示装置42の表示部53のCRT画面53aのグラフィックエリア53bに例えば6つの防災エリアが表示されている(なお、この画面を防災画面という)。(ステップS31[以下はステップは省略する])。また、その6つの防災エリアの画面中には設備されている各防災機器の防災機器シンボル、例えば火災感知器シンボルF、ダンパのシンボルD等、又はこの防災エリアに防犯ブロックが割り当てられているならばBLKシンボルBが表示されている。ここで、BLKシンボルBが防災エリアに表示されるか否かは記憶部52hにこの防災エリアに設備される防災機器とこの防災機器に関連する防犯ブロックとの割付データがあるか否かによる。その6つの防災エリアの画面中に表示されている防災機器シンボルを操作すると、操作された防災機器に関連する防災情報が表示される。
また、BLKシンボルを操作すると、操作された防犯ブロックに関連する防犯情報を表示する処理選択のウインドウWが表示される。このウインドウWで表示される選択スイッチを操作すると、操作された選択スイッチによって防犯情報の詳細表示が表示される。
【0036】
次に、防災エリア1に火災が発生すると、その防災エリアに設けられている防災機器2の一つである火災感知器2aが火災信号を出力し、その火災信号は防災受信機41の端末通信制御部48を介して信号処理制御部43に送られる。信号処理制御部43では火災信号に基づいて火災が発生したかどうかを判断し(S33)、火災発生と判断した後に火災発生信号を出力し、その火災発生信号は防災I/F49、防犯防災表示装置42の防災I/F52g、送受信回路52aを介して受信情報判別部52bに送られ、当該防災エリアの火災発生シンボルSを赤色点滅表示(画像表示)させる。
【0037】
火災発生時には緊急性を要するため、火災が発生した防災エリア1の防犯ブロックを監視するローカルコントローラ8−1に対する警戒セット、解除等の遠隔操作が可能になるため、この防災エリア1のBLKシンボルBを操作すると、上述した防犯情報の表示の他に、防犯ブロックの警戒セット、解除等の防犯機器遠隔モード操作の表示及びその操作の実行又は取消の選択スイッチが処理選択のウインドウWに表示される。
処理選択のウインドウWに表示される警戒セット又は解除の選択スイッチを操作した後、実行の選択スイッチ操作を行うことにより、防犯防災表示装置42よりローカルコントローラ8−1に対する警戒セット又は解除の遠隔モード操作が実行可能となる(S34)。その遠隔モード操作の実行後は処理選択のウインドウWに表示されている消去ボタンを操作すると(S35)、処理選択のウインドウWが消去され、ステップS1の監視状態の表示に戻る。
【0038】
また、火災が発生していない場合には、緊急性がないためBLKスイッチBを操作しても処理選択のウインドウWに警戒セット、解除の処理選択スイッチは表示されないのでこの状態からの警戒セット、解除の操作は不可の状態にあり、操作者の認証が必要となるように設定されている。
従って、操作者の認証が無事に終了すれば、ステップS34にいき、認証が無事に終了しなければ、遠隔モード操作実行不可となり(S37)、ステップS35にいく。
この操作者の認証は防犯防災表示装置42のキーボード54から暗証番号を入力することや図示しないユーザICカードでの照合等により行われ、その認証の判断は受信情報判別部52bで行われる。
【0039】
このように、ある防災エリアに例えば火災が発生すると、その火災を検知した防災受信機41は火災発生信号を防犯防災表示装置42の表示制御部52に送り、表示制御部52は表示部53に監視範囲の防災エリア中の火災が発生した防災エリアに火災発生シンボルSを赤色点滅による画像表示すると共に、BLKシンボルB操作後の選択処理表示がその防災エリアに対応する防犯ブロックを監視するローカルコントローラ8−1に対する設定が可能な警戒セット、解除等の防犯機器遠隔モード操作表示になるので、防犯防災表示装置42よりローカルコントローラ8−1に対する警戒セット、解除の遠隔モード操作が実行でき、火災発生の緊急時には遠隔モード操作により解除を設定することにより、火災発生区域である防災エリアに対応する防犯ブロックの警戒を解除して出入口等に設置されている電気錠を自動的に解錠して、避難通路の確保及び消防隊の進入を容易にすることができる。
【0040】
さらに、本発明の実施の形態2の総合操作盤40の防災エリア及び防犯ブロックの情報表示の動作を図9、図12のフローチャート及び図13の画面表示例に基づいて説明する。
まず、監視状態では総合操作盤40の防犯防災表示装置42の表示部53のCRT画面53aのグラフィックエリア53bに例えば6つの防災エリアが表示されている。(ステップS41[以下はステップは省略する])。そして、図13に示すように防災エリアには火災感知器のシンボルFと防排煙制御機器であるダンパのシンボルDと防犯ブロックのBLKシンボルBが表示されている。
【0041】
そこで、その火災感知器のシンボルFを例えばマウス55を操作してクリックすると(S42)、処理選択のウインドウWの表示が図13に示す内容が表示される。即ち、処理選択のウインドウWには端末情報、防犯情報、3分トレンド、週間トレンド、取消、実行の操作ボタンが表示される。さらに、処理選択のウインドウWに表示された3分トレンド又は週間トレンドを操作すると、3分トレンド又は週間トレンドの内容、例えば火災感知器2aが熱式又は煙式の場合に熱又は煙の増減が期間経過と共に図示しないトレンド表示画面に表示される(S43)。そのトレンドの表示を見て火災状況を把握した後に図示しないトレンド表示画面の消去ボタンを操作すると(S44)、ステップS41の監視状態の表示に戻る。
【0042】
また、その防排煙制御機器であるダンパのシンボルDを例えばマウス55を操作してクリックすると(S45)、処理選択のウインドウWの表示には端末情報、防犯情報、起動、復帰(なお、復帰は防排煙制御機器に復帰制御がない場合は表示されない)、取消、実行の操作ボタンが表示される。さらに、処理選択のウインドウWに表示された起動又は復帰、及び実行をそれぞれ操作すると(S46)、ダンパが起動又は復帰する。そして、ダンパが起動又は復帰した後に処理選択のウインドウWの消去ボタンを操作すると(S47)、監視状態の表示に戻る。
【0043】
さらに、防犯ブロックのBLKシンボルBを例えばマウス55を操作してクリックすると(S48)、第11図に示す内容が表示される。即ち、処理選択のウインドウWには防犯情報の操作ボタンが表示される。さらに、処理選択のウインドウWに表示された防犯情報の操作ボタンを操作すると、例えば防犯ブロックの警戒セット/解除等の状態が表示される(S49)。そして、防犯ブロックの防犯情報を見た後に防犯情報の表示画面の消去ボタンを操作すると(S50)、監視状態の表示に戻る。
【0044】
このように、監視状態では総合操作盤40の防犯防災表示装置42の表示部53のCRT画面53aのグラフィックエリア53bに防災エリアが表示されている場合に、各防災ブロックに火災感知器のシンボルF、防排煙制御機器であるダンパのシンボルD、防犯ブロックのBLKマークBが表示され、火災感知器のシンボルF、ダンパのシンボルD或いは防犯ブロックのBLKシンボルBを操作すると、それぞれ端末機器、防犯ブロックの詳細情報が表示されるので、端末機器の状態(例えば火災、端末機器の異常の状態)、防犯ブロックの詳細情報を操作者は直ちにCRT画面53aを見て把握することができ、各状況の把握が終われば、表示画面に表示されている消去ボタンを操作することにより、監視状態の表示に戻すことができる。
【0045】
さらに、本発明の実施の形態2の総合操作盤40の防災エリア及び関連防犯ブロックの情報表示の動作を図9、図14のフローチャート、図15及び図17の画面表示例に基づいて説明する。
まず、監視状態では総合操作盤40の防犯防災表示装置42の表示部53のCRT画面53aのグラフィックエリア53bに例えば6つの防災エリアが表示されている。(ステップS51[以下はステップは省略する])。
画面上に表示されている火災発生シンボルSを操作すると、記憶部52hのデータから防災エリア1に対応した関連防犯ブロックが有る否かを判断し(S52)、有れば表示画面制御部53bはCRT画面53a上のグラフィックエリア53bに処理選択のウインドウWを表示させる。
【0046】
そこで、ウインドウWの中から防犯情報スイッチを操作すると(S53)、図15に示すように関連防犯ブロックの情報が表示される(S54)。その関連防犯ブロックの情報の表示中にそれぞれの防犯画面スイッチが表示され、ある関連防犯ブロックの防犯画面スイッチを操作すると、その関連防犯ブロックの防犯専用画面(図17参照)が表示され(S55)、該防犯専用画面で防犯ブロックの詳細なブロック情報が表示される(S56)。
そして、該防犯専用画面に表示されている詳細なブロック情報を見て確認したら、CRT画面53a上の右下の切替ボタンである防災画面スイッチを操作すると、防災画面に切り替えられ(S57)、ステップS51の防犯専用画面に切り替える前の防災エリアが表示される。
【0047】
このように、監視状態では総合操作盤40の防犯防災表示装置42の表示部53のCRT画面53aのグラフィックエリア53bに防災エリアが表示されている場合に、表示されている火災発生シンボルSを操作すると、防災エリアに対応する関連防犯ブロックがあると、関連防犯ブロックの情報が開示され、特定の関連防犯ブロックの防犯画面を操作すると該関連防犯ブロックの詳細情報が表示されるので、関連防犯ブロックの詳細情報を把握することができ、その状況の把握が終われば、切替ボタンである防災画面スイッチを操作することにより、元の防災画面である防災エリア表示に戻すことができる。
なお、火災表示シンボルSは火災発生時に表示されて、監視状態では表示しないようにしてもよい。
【0048】
さらに、本発明の実施の形態2の総合操作盤40の防犯ブロックの情報表示の動作を図9、図16のフローチャート及び図17の画面表示例に基づいて説明する。
まず、監視状態で、総合操作盤40の防犯防災表示装置42の表示部53のCRT画面53aのグラフィックエリア53bに所定の操作によって防災画面から図17に示すように例えば6つの防犯ブロックが表示されている防犯専用画面に表示が切り替えられている。(ステップS61[以下はステップは省略する])。このとき、各防犯ブロック毎に警戒セット/解除の状態、侵入異常の状態(正常、異常)が表示されている。
次に、防災エリア1に火災が発生すると(S62)、表示画面制御部53bは表示部53のCRT画面53a上のグラフィックエリア53bに防犯専用画面の表示をやめて防災画面を自動映出する、即ち火災が発生した防災エリアを表示させ、その防災エリアに火災発生シンボルSを赤色点滅表示させる(S63)。
そして、火災が発生した防災エリアに表示されている状態でも再び防犯専用画面に切り替えたいときには、CRT画面53aの右下の切替ボタンである防犯画面スイッチを操作すると、防犯画面に切り替えられる(S64)。
【0049】
また、CRT画面53aのグラフィックエリア53bに例えば6つの防犯ブロックが表示されている場合に、ある防災エリアに火災の発生ではなく、防災機器の異常が発生した(S65)場合には、表示部53のメニューバーエリア53cに防災情報の異常状態の代表表示がされる(S66)。
なお、防災機器の異常が無くなり、正常に回復したら(S67)、防災情報の異常状態の代表表示はクリアされる(S68)。
【0050】
このように、監視状態では総合操作盤40の防犯防災表示装置42の表示部53のCRT画面53aのグラフィックエリア53bに防犯ブロックが表示されている場合に、火災の発生があると火災発生した防災エリアの防災画面が自動映出されるので、防災エリアの火災情報を把握することができる。また、その防災画面表示から、切替ボタンである防犯画面スイッチを操作することにより、自動映出される前の防犯画面である防犯ブロック表示に戻すことができる。
また、監視状態で防犯ブロックが表示されている場合に、防災機器の異常が発生したときには防災情報の異常状態の代表表示がされるので、防災機器の異常を把握することができ、その後に防災機器が正常に回復すれば防災情報の異常状態の代表表示がクリアされるので、防災機器が正常に回復したことを確認することができる。
【0051】
さらに、本発明の実施の形態2の総合操作盤40の防犯ブロックの情報表示の動作を図9、図18の画面表示例に基づいて説明する。
監視状態または火災発生時に、総合操作盤40の防犯防災表示装置42の表示部53のCRT画面53aのグラフィクエリア53bに例えば6つの防災エリアが表示され、それぞれの防災エリアには火災発生シンボルSと防犯ブロックのBLKのシンボルBが表示されている。さらに防犯ブロックのBLKシンボルBの近傍、例えば横にはその防犯ブロックの防犯情報(例えば、ブロック番号、警戒セット/解除状態、侵入異常の状態等)が表示されている。
表示されている防犯ブロックの防犯情報の表示が図18に示すように警戒セットで侵入異常があれば、この防犯ブロックは有人であると判断でき、警戒セットで侵入異常がなければこの防犯ブロックは無人であると判断できる。また、解除状態であれば有人である可能性があると判断できる。
このように、監視状態または火災発生時に、総合操作盤40の防犯防災表示装置42の表示部53のCRT画面53aのグラフィクエリア53bに表示される防災エリアに火災発生シンボルSと防犯ブロックのBLKのシンボルBが表示され、防犯ブロックのBLKシンボルBの近傍にその防犯ブロックの防犯情報が表示されているので、防災エリアに対応する防犯ブロックの解除又は侵入異常の有無を確認することで有人か、無人かを直ちに判断することができる。
【0052】
なお、上述した実施の形態では防災情報に基づいてその防災情報に関連する防犯情報を導き出して防災情報と防犯情報とを有効利用したが、防犯情報に基づいてその防犯情報に関連する防災情報を導き出して有効利用するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る請求項1によれば、複数の防犯ブロック及び複数の防災エリアを有する防犯防災監視システムにおいて、前記防犯ブロックと前記防災エリアの関連性を記憶した記憶部と、前記防災エリア及び前記防犯ブロックに関する情報を表示する表示部と、前記防犯ブロックの警戒モードを設定操作する操作部とを有し、前記表示部に前記防災エリアの火災発生情報を表示した場合に、該防災エリアと関連性のある防犯ブロックの警戒モード情報を表示可能とするとともに、前記操作部により該防犯ブロックの警戒モードを設定変更可能としたので、防災機器が火災信号を出力した時、火災が発生した防災エリアの防犯ブロックを監視するローカルコントローラに対する警戒セット、解除等の遠隔操作が可能となるものである。こうすることによって、火災発生区域である防災エリアに対応する防犯ブロックの警戒を解除して出入口等に設置されている電気錠を自動的に解除して、避難通路の確保及び消防隊の進入を容易にすることができるという効果がある。
【0054】
本発明に係る請求項2によれば、前記複数の防災エリアにはそれぞれ1又は複数の防災機器が設置され、前記記憶部は前記防犯ブロックと前記防災機器の関連性を記憶し、前記表示部は前記防災機器に関する情報を表示し、前記表示部に前記防災機器に関する情報を表示した場合に、これと関連性のある防犯ブロックに関する情報を表示可能としたので、ある防災エリアについて防災機器の防災情報が表示された場合に該防災エリアに関連した防犯ブロックの防犯情報を表示させることができるため、防災エリアの防災機器毎に防災と防犯の情報を一体化させて監視し、状況を把握できることにより、より有効な対策を講じることができるという効果がある。
【0055】
本発明に係る請求項3によれば、ローカルコントローラからの防犯ブロックの防犯情報の信号と防災エリアに設置された1つ又は複数の防災機器の防災信号に基づいて防犯ブロックの防犯情報及び防災エリアの防災情報を管理する防犯防災受信機は、防災機器が作動した場合には作動した防災機器が接続された防災エリアの防災情報を表示させ、該防災エリアに関連する防犯ブロックがある場合に切替スイッチを操作すると、該関連する防犯ブロックの防犯情報を表示するので、防災機器が作動すると防災機器が作動した防災エリアについて防災機器の作動が表示されるため、防災機器の作動した防災エリアを確認することができ、この防災エリアに対応する関連する防犯ブロックの防犯情報を確認することで防犯ブロックに対応した避難の誘導指示ができるという効果がある。
【0056】
本発明に係る請求項4によれば、前記防犯防災受信機は、所定の認証を行った後に防犯ブロックの防犯警戒のセット又は解除を操作することによって対応するローカルコントローラに対して防犯警戒のセット又は解除が設定できるようにしているので、火災発生の緊急時には防犯防災受信機からの遠隔操作により関連する防犯ブロックに対して防犯警戒の解除を設定することにより、火災発生区域である防災エリアに対応する関連する防犯ブロックの警戒モードを解除に設定することで当該ブロックの出入口を解放し、消防隊が容易に進入することができ、火災が発生した防犯ブロックについて消火活動が容易になるという効果がある。
【0057】
本発明に係る請求項5によれば、ローカルコントローラからの防犯ブロックの防犯情報の信号と防災受信機からの防災エリアの防災情報の信号に基づいて防犯ブロックの防犯情報及び防災エリアの防災情報を管理する総合操作盤は、ある防災エリアで火災が発生した場合には該防災エリアに関連する防犯ブロックを監視するローカルコントローラに対して警戒モードを設定可能とし、火災の発生以外の場合には所定の認証後に該防犯ブロックを監視するローカルコントローラに対して警戒モードを設定可能としたので、火災発生の緊急時又は平常監視時でも総合操作盤からの遠隔操作により警戒セットを設定変更することにより、防犯ブロックに設定変更しに行かなくてもよく、また防犯警戒の設定の変更によって得られる情報から有人か無人かを判断することができるため、火災が発生した防犯ブロックについてそれに対応した避難の誘導指示ができるという効果がある。
【0058】
本発明に係る請求項6によれば、各ローカルコントローラからの防犯ブロック毎の防犯情報の信号と防災受信機からの防災エリアの防災情報の信号に基づいて防犯ブロックの防犯情報及び防災エリアの防災情報を管理する総合操作盤は、監視状態のときには防災機器のシンボルと防犯ブロックのシンボルとをそれぞれ表示する防災エリアを画像表示し、いずれかの防災エリア内の防災機器のシンボルを操作したときには防災機器の防災情報及び防災機器に関連する防犯ブロックがあれば関連する防犯機器の防犯情報を表示させ、防犯ブロックのシンボルを操作したときには防犯情報を表示させるので、平常監視状態における火災感知器、端末機器及び防犯機器の各詳細情報を表示部の表示を操作するだけで把握することができる。
【0059】
本発明に係る請求項7によれば、総合操作盤は、防災エリアに表示される火災発生シンボルを操作すると、当該防災エリアに対応する関連する防犯ブロックの警戒モードの状態又は侵入異常の状態が表示されると共に各関連防犯ブロックの防犯画面への切替ボタンを表示させるようにしているので、火災の発生があると、火災発生の防災エリアを確認することができ、その防災エリアに関連する防犯ブロックの詳細情報を把握することができる。
【0060】
本発明に係る請求項8によれば、総合操作盤は、防災エリア内の防犯ブロックのシンボルの近傍に該防犯ブロックの防犯情報を表示させるようにしているので、防災エリアに対応する防犯ブロックの解除又は侵入異常の有無を確認することで有人か、無人かを直ちに判断することができ、火災が発生した場合にはその防犯ブロックについてそれに対応した避難の誘導指示ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の形態1の防犯防災監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同防犯防災監視システムに設けられる防犯防災受信機の構成を詳細に示す同防犯防災監視システムのブロック図である。
【図3】同防犯防災受信機の動作を示すフローチャートである。
【図4】同防犯防災受信機の動作を示すフローチャートである。
【図5】同防犯防災受信機の表示部の表示例を示す説明図である。
【図6】同防犯防災受信機の表示部の表示例を示す説明図である。
【図7】同防犯防災受信機の表示部の表示例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態の形態2の防犯防災監視システムの構成を示すブロック図である。
【図9】同防犯防災監視システムを構成する総合操作盤の構成を示すブロック図である。
【図10】同総合操作盤の防犯ブロックの警戒セットと解除の動作を示すフローチャートである。
【図11】同総合操作盤の防犯ブロックの警戒セットと解除の表示例を示す説明図である。
【図12】同総合操作盤の防災エリア、防犯ブロックの情報表示を示すフローチャートである。
【図13】同総合操作盤の防災エリア、防犯ブロックの情報表示の表示例を示す説明図である。
【図14】同総合操作盤の関連防犯ブロックの情報表示を示すフローチャートである。
【図15】同防犯防災監視装置の関連防犯ブロックの情報表示の表示例を示す説明図である。
【図16】同総合操作盤の防災異常表示を示すフローチャートである。
【図17】同総合操作盤の防災異常表示の表示例を示す説明図である。
【図18】同総合操作盤の防犯ブロックの情報表示の表示例を示す説明図である。
【図19】従来の防犯防災監視装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 防犯センサ、2 防災機器、2a 火災感知器、2b ガス検知器、2c 端末機器(防排煙制御機器)、2d 地区音響、5 メインコントローラ、7 センタ、8 ローカルコントローラ、9 ローカルコントローラ操作表示部、10 メインLAN、11 防犯防災受信機。

Claims (8)

  1. 複数の防犯ブロック及び複数の防災エリアを有する防犯防災監視システムにおいて、
    前記防犯ブロックと前記防災エリアの関連性を記憶した記憶部と、
    前記防災エリア及び前記防犯ブロックに関する情報を表示する表示部と、
    前記防犯ブロックの警戒モードを設定操作する操作部とを有し、
    前記表示部に前記防災エリアの火災発生情報を表示した場合に、該防災エリアと関連性のある防犯ブロックの警戒モード情報を表示可能とするとともに、前記操作部により該防犯ブロックの警戒モードを設定変更可能とすることを特徴とする防犯防災監視システム。
  2. 前記複数の防災エリアにはそれぞれ1又は複数の防災機器が設置され、
    前記記憶部は前記防犯ブロックと前記防災機器の関連性を記憶し、
    前記表示部は前記防災機器に関する情報を表示し、
    前記表示部に前記防災機器に関する情報を表示した場合に、これと関連性のある防犯ブロックに関する情報を表示可能としたことを特徴とする請求項1記載の防犯防災監視システム。
  3. 防犯ブロックに設置された1つ又は複数の防犯センサからの信号に基づいて防犯の監視を行い、防犯ブロックの警戒モードの管理を行う複数のローカルコントローラと、
    ローカルコントローラからの防犯情報に基づいて対応する防犯ブロックの状態の表示、及び防犯ブロックの警戒モードの設定操作によって対応するローカルコントローラに対して警戒モードを設定できる複数のローカルコントローラ操作表示部と、
    ローカルコントローラからの防犯ブロックの防犯情報の信号と防災エリアに設置された1つ又は複数の防災機器の防災信号に基づいて防犯ブロックの防犯情報及び防災エリアの防災情報を管理し、防災機器が作動した場合には作動した防災機器が接続された防災エリアの防災情報を表示させ、該防災エリアに関連する防犯ブロックがある場合に切替スイッチを操作すると、該関連する防犯ブロックの防犯情報を表示する防犯防災受信機と
    を備えたことを特徴とする防犯防災監視システム。
  4. 前記防犯防災受信機は、所定の認証を行った後に防犯ブロックの防犯警戒のセット又は解除を操作することによって対応するローカルコントローラに対して防犯警戒のセット又は解除が設定できるようにしたことを特徴とする請求項3記載の防犯防災監視システム。
  5. 防犯ブロックに設置された1つ又は複数の防犯センサからの信号に基づいて防犯異常の監視を行い、防犯ブロックの警戒モードの管理を行う複数のローカルコントローラと、
    ローカルコントローラからの防犯情報を受けて設定された防犯ブロックの警戒モードの表示、及び防犯ブロックの警戒モードの設定操作によって対応するローカルコントローラに対して警戒モードを設定できる複数のローカルコントローラ操作表示部と、
    防災エリアに設置された1つ又は複数の防災機器の防災信号に基づいて監視を行う防災受信機と、
    ローカルコントローラからの防犯ブロックの防犯情報の信号と防災受信機からの防災エリアの防災情報の信号に基づいて防犯ブロックの防犯情報及び防災エリアの防災情報を管理し、ある防災エリアで火災が発生した場合には該防災エリアに関連する防犯ブロックを監視するローカルコントローラに対して警戒モードを設定可能とし、火災の発生以外の場合には所定の認証後に該防犯ブロックを監視するローカルコントローラに対して警戒モードを設定可能とした総合操作盤と
    を備えたことを特徴とする防犯防災監視システム。
  6. 防犯ブロックに設置された1つ又は複数の防犯センサの防犯信号に基づいて防犯の監視・防犯警戒モードの管理を行う複数のローカルコントローラと、
    ローカルコントローラからの防犯情報に基づいて防犯ブロックの状態を表示する複数のローカルコントローラ操作表示部と、防災エリアに設置された1つ又は複数の防災機器の防災信号に基づいて防災の監視を行う防災受信機と、
    各ローカルコントローラからの防犯ブロック毎の防犯情報の信号と防災受信機からの防災エリアの防災情報の信号に基づいて防犯ブロックの防犯情報及び防災エリアの防災情報を管理し、監視状態のときには防災機器のシンボルと防犯ブロックのシンボルとをそれぞれ表示する防災エリアを画像表示し、いずれかの防災エリア内の防災機器のシンボルを操作したときには防災機器の防災情報及び防災機器に関連する防犯ブロックがあれば関連する防犯機器の防犯情報を表示させ、防犯ブロックのシンボルを操作したときには防犯情報を表示させる総合操作盤とを備えたことを特徴とする防犯防災監視システム。
  7. 前記総合操作盤は、防災エリアに表示される火災発生シンボルを操作すると、当該防災エリアに対応する関連する防犯ブロックの警戒モードの状態又は侵入異常の状態が表示されると共に各関連防犯ブロックの防犯画面への切替ボタンを表示させるようにしたことを特徴とする請求項6記載の防犯防災監視システム。
  8. 前記総合操作盤は、防災エリア内の防犯ブロックのシンボルの近傍に該防犯ブロックの防犯情報を表示させるようにしたことを特徴とする請求項6、7のいずれか記載の防犯防災監視システム。
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