JP3646826B2 - データ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、防犯通報装置を集中管理するセンター装置システムに用いられるデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
警備会社等の警備情報を集中管理する箇所には通常センター装置システムと称されるシステムが設置されている。このセンター装置システムは図13に示すようにパソコン等からなるデータ処理装置1、防犯受信装置2、及びデータ処理装置1と防犯受信装置2とを接続する通信回線3とで構成されている。
【0003】
そして、図13には図示しないが、一般家庭やオフィスビル等の警備先には、侵入者を検知するための熱線センサ、窓ガラスが破られたことを検知する振動センサ、窓やドアが開けられたことを検知するマグネットスイッチ等の種々の防犯センサ、あるいは火災センサ、ガス漏れセンサ等の端末機器を備えた防犯通報装置が設置されている。防犯通報装置は種々の情報を防犯受信装置2に対して通報する。
【0004】
例えば、ある防犯通報装置が警戒状態に設定された場合には当該防犯通報装置は警戒状態に設定された旨を防犯受信装置2に通報し、警戒状態が解除された場合(以下、この状態を解除状態と称する)には当該防犯通報装置は解除状態に設定された旨を防犯受信装置2に通報する。また、防犯通報装置は、端末機器が異常を検知した場合にはどの端末機器が異常を検知したかを防犯受信装置2に通報する。なお、防犯通報装置は防犯受信装置2に情報を通報する際には、自己に割り当てられたアドレスを付して情報を通報する。
【0005】
なお、図13において、防犯受信装置2には複数本の局線が接続されているが、1本の局線には一つの電話番号が割り当てられており、それぞれの局線には所定の台数の防犯通報装置、例えば 100台の防犯通報装置からの通報が通知されるようになされている。
【0006】
そして、防犯受信装置2は防犯通報装置からの通報を受けると、この通報された情報をデータ処理装置1に転送する。防犯受信装置2から情報を受けると、データ処理装置1は当該情報に自己が管理している日付及び時刻を付してメモリに格納する。
【0007】
そのデータ処理装置1の構成は概略図14に示すようである。図中、10は制御装置、11はキーボード及びマウスからなる入力装置、12はカラーCRTからなるモニタ、13はCPU、14は画面用データメモリ、15は表示制御部、16はインターフェース(以下、I/Fと記す。)、17はメモリ、18はスピーカ及びその駆動回路を含む発音装置を示す。
【0008】
CPU13は防犯受信装置2とのデータの授受、入力装置11から入力された情報の取り込み処理、及びモニタ12への表示処理を行うものである。
【0009】
画面用データメモリ14には、異常表示画面や全体監視画面を表示するための種々のデータがデータが記憶されており、CPU13はこの画面用データメモリ14に記憶されているデータを用いて画面の表示を行う。なお、これらのデータは当該データ処理装置1を用いて登録できるものであるが、本発明においてはこのようなデータ登録の処理は本質的ではないので、ここでは理解を容易にするために予め登録されているものとする。
【0010】
表示制御部15は、CPU13から指示された画面をモニタ12に表示するものであり、ビデオRAM等の画面表示を行うための周知の手段を備えている。
【0011】
I/F16は防犯受信装置2とのデータを授受を行うための通信回線3を接続するためのものである。
【0012】
メモリ17は防犯受信装置2を介して各防犯通報装置から受信したデータ、及び入力装置11から入力されたデータ等種々のデータを記憶するためのものであり、ハードディスク装置等の大容量の記憶装置で構成される。
【0013】
発音装置18はブザー音を発生させたり、音声合成により種々のアナウンスを行うためのものである。
【0014】
さて、データ処理装置1において行われる処理には種々のものがあるが、少なくとも、防犯通報装置から異常事態発生の情報が通報された場合にはそれらの異常情報を個々に表示する必要がある。なお、以下においてはこの画面を異常表示画面と称することにする。
【0015】
そこで、従来の異常表示画面について説明すると次のようである。
CPU13は異常発生のデータを受けると、異常表示画面に当該異常に関するデータを表示する。図15はその異常表示画面の例を示す図である。
【0016】
図15において、アドレスの項目には異常発生を通報してきた防犯通報装置のアドレスが表示され、アドレス名称の項目には当該防犯通報装置が設置されている顧客名が表示され、日付の項目には当日の日付が表示され、時刻の項目には当該異常通報を受信した時刻が表示され、そして内容の項目には通報された異常がどのような異常であるか、その内容が表示される。なお、図において熱線異常とあるのは熱線センサが侵入者を検知したことを示している。
【0017】
なお、アドレス名称は、CPU13が、画面用データメモリ14に記憶されている防犯通報装置のアドレスと顧客名が対応して書き込まれたテーブルを参照して表示するものである。また、内容の項目は、CPU13が防犯通報装置から送られてきた異常の内容を示すコードを解読して表示するものである。
【0018】
このような画面が表示されることによって、当該データ処理装置1を担当している監視者はどの顧客でどのような異常が発生したかを把握することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図15に示す異常表示画面においては次のような問題があった。即ち、異常画面にある防犯通報装置の異常が表示された場合、監視者はそれぞれの異常に対して何等かの対応をとらなければならない。例えば、異常があった場合には警備員を現場に派遣させる(以下、現場に派遣させる警備員を機動隊と称することにする)のが一般的であるが、場合によっては警察に通報しなければならないこともある。そして、機動隊を派遣させた場合には、当該機動隊が現場においてどのような処置をとったかを確認する必要がある。そしてこのような事後処置の内容は顧客に対する報告書に記載されることになる。
【0020】
しかし、図15に示すような従来の異常表示画面においては、異常が発生した箇所及びその異常の内容が表示されるだけであるので、その異常に対する対応、及び機動隊がとった処置の内容についてはメモ書きしなければならず、非常に面倒なものであった。
【0021】
これに対して、図16に示すようにカード式データベースの方式を用いることが考えられる。つまり、一つの異常が発生すると一つのカードを作成し、図15に示すと同様に、アドレス、アドレス名、異常内容、その発生時刻を表示すると共に、指令者、受令者、対応、原因、処理内容の項目を設け、監視者がこれらの項目に入力装置11を用いて入力するようにするのである。
【0022】
ここで、指令者は監視者の名前を入力する項目であり、受令者は現場に派遣した機動隊の名前を入力する項目であり、対応は受令者が現場でどのような対応をとったかを入力する項目であり、原因は当該異常が端末機器の故障によるものなのか、あるいは実際に侵入者があったのかという異常が通報された原因を入力する項目であり、処理内容は受令者が現場でどのような処置をとったかその内容を入力するための項目である。
【0023】
このように1枚のカードに一つの異常に関する情報を表示すると共に、この異常に対する事後処置の内容も入力できるようにすれば一つのカードを観察するだけで当該異常に関する全ての情報を詳細に知ることができるのであるが、カード方式においては他にどのような異常が発生しているかを知ることはできない。即ち、異常の情報に関して一覧性がないという問題がある。監視者にとっては現在何処でどのような異常が発生しているかを一目で確認できることが重要であり、この点でカード方式は問題があるのである。
【0024】
また、カード方式においては次のような問題もある。例えば、いま一つの異常が通報されて当該異常のカードが表示されているとする。このとき監視者は受令者を指定して現場に派遣する。従ってこの時点では指令者と受令者までの入力は終了しているが、上述した対応、原因、処理内容の3項目については現場に派遣された受令者からの報告があってはじめて入力できる項目であるので当該受令者からの報告を待つことになる。
【0025】
しかし、その間に他の防犯通報装置が異常を通報してきた場合には監視者は当該新たな異常に対して機動隊を現場に派遣しなければならない。なぜなら異常の通報があってから機動隊が現場に到着するまでの時間は法令によって25分以内と定められているからである。
【0026】
そこで、監視者は現在開いているカードを閉じて新たな異常のカードを開いて当該異常に対応することになるが、カードは閉じられるとアイコン化されてしまうので、アイコン化されたカードについてはどの項目まで入力が終了しているのか分からないという問題がある。
【0027】
また、上述したように機動隊は異常の通報があってから25分以内に現場に到着しなければならないのであるが、そのためには監視者はそれ以前に異常表示画面に表示されている異常通報を確認して、それぞれの異常通報について担当区域の機動隊を現場に派遣するための司令を行う必要があることになる。
【0028】
しかし、従来においては、異常表示画面として図15に示す異常表示画面を採用した場合においても、図16に示す異常表示画面を採用した場合においても、上記のような時間管理は画面に表示されている通報時刻を確認しながら監視者自身が行わなければならなかったので、異常の通報が多い場合には機動隊に対する指令が遅れてしまう等の望ましくない事態が生じる可能性があり、監視者に大きな負担となっていた。
【0029】
本発明は、上記の課題を解決するものであって、異常があった場合に、それぞれの異常に対してどこまで対応しているのかを一覧で表示できる異常表示画面を表示することができ、しかも異常の通報があってから定められた時間内に監視者が処理を行わない場合には当該処理を行うことを促す表示を行うことによって、機動隊に対する指令の遅れ等の不所望の事態が生じることを防止できるデータ処理装置を提供することを目的とする。
【0030】
また、本発明は、監視者がそれぞれの異常の通報に対してどのような処理を行ったか、その処理内容を確認することができるデータ処理装置を提供することを目的とするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載のデータ処理装置は、電話回線を介して防犯通報装置から送信されたデータを受信するセンター装置システムに用いるデータ処理装置であって、異常事態発生が通報された場合、受信した異常に関するデータと、当該受信した異常に対応すべき所定の複数の項目の欄とを一覧表示すると共に、それら対応すべき項目の中の現在対応すべき項目の欄にはソフトボタンを表示し、当該項目についての対応が決定されると次の対応すべき項目にソフトボタンを表示する処理を全ての対応すべき項目について所定の順序で行い、且つソフトボタンが表示されている項目に関して異常事態発生が通報されてから予め定められた時間内に何も対応されない場合には、当該ソフトボタンの表示の態様を変更する処理を行う制御手段を備えることを特徴とする。
【0032】
また、請求項2記載のデータ処理装置は、請求項1記載のデータ処理装置において、前記受信した異常に関するデータには、同一アドレスの他のチャンネルで異常があったことを示す項目を含むことを特徴とする
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。
本発明に係るデータ処理装置は図14に示すようであり、また本発明に係るデータ処理装置を用いたセンター装置システムは図13に示すようであり、データ処理装置1の構成も図14に示すようであるが、異常表示画面及びその画面の遷移が異なっている。
【0034】
画面用データメモリ14には後述する異常表示画面において表示される各種のダイアログのデータ等の画面を表示するために必要な各種のデータが記憶されている。
【0035】
当該データ処理装置1のCPU13はそれぞれの異常通報に対して図1〜図5に示す処理を行う。
【0036】
まず、CPU13は、図1に示すように、異常通報の受信を待機し、異常通報を受信すると(ステップS1)、その異常通報が新たなアドレスからのものであった場合には受信した異常の内容を表示すると共に、その表示の所定の箇所に確認ボタンを表示する(ステップS2)。この確認ボタンは監視者が当該異常通報を確認したかどうかを判断するために設けられるものである。
【0037】
また、このときCPU13は異常通報の表示を行ったことを監視者に知らせるために、発音装置18から所定のブザー音を鳴動させる。なお、受信した異常通報が既に表示されているアドレスからのものであった場合については後述する。
【0038】
図6AにステップS2で表示される画面の例を示す。なお、図に示す異常表示画面においてはボタンは二重の矩形で示すことにする。このボタンは表示画面に表示されるいわゆるソフトボタンであることは明らかである。また、図6Aにおいては異常表示画面の一部だけを示している。この点に関してはその他の異常表示画面においても同様である。
【0039】
図6Aから分かるように、この異常表示画面では一つのアドレスからの異常通報の情報は2行で表示される。アドレス、アドレス名称は上述したと同様である。テナントは当該アドレスにおけるテナントの番号を示し、テナント名称はそのテナントの名称を示す。当該アドレスにテナントがない場合にはテナント名称には何も表示されない。これらのデータが画面用データメモリ14に記憶されていることは当然である。
【0040】
警報内容の項目には通報された異常の具体的な内容が表示される。従って図6Aに示す表示は、事務所に侵入者があったことを示している。発報の項目には当該異常通報を受けた時刻が表示され、日付の項目には異常通報があった日にちが表示される。
【0041】
他チャンネル発報の項目は、当該アドレスの他のチャンネルで異常を検知したことの通報があった場合にその旨を表示を行うための項目であり、ここでは「他チャンネル発報」の表示が行われるものとする。
【0042】
この他チャンネル発報の項目が設けられる理由は次のようである。即ち、一つのアドレスには防犯のためのチャンネルが複数設けられるのが通常である。例えば、侵入者を検知するための熱線センサは多くの箇所に配置され、それらの熱線センサは複数の系統にまとめられるのが通常である。そして、それら一つ一つの系統をチャンネルと称するのであるが、例えば侵入者が動き回る場合には複数のチャンネルで侵入者を検知する場合がある。
【0043】
このような場合、まず最初に侵入者を検知した段階で異常通報がなされ、図1のステップS2の処理で図6Aに示すような表示がなされるのであるが、このような状態において、その後違うチャンネルで侵入者を検知して異常通報があった場合どのような表示を行うかが問題となる。
【0044】
一つの方法として、最初の異常通報の表示とは別個に図6Aに示すような異常通報表示を行うことが考えられるが、これは得策ではない。なぜなら、モニタ12に図6Aに示すような異常表示を行うための表示領域は限られており、その中で同一アドレスについて異常通報がある度毎に図6Aに示すような表示を行うとその他のアドレスから異常通報があった場合に表示されなくなる事態が生じるからである。
【0045】
また、同一アドレスから複数の異常通報があった場合に、それぞれ別個に異常通報表示を行うと次のような不都合が生じる。異常通報があった場合に監視者は機動隊を現場に派遣して処置させるのが通常であるが、その場合に機動隊に対しては当該アドレスで発生している全ての異常に関する情報を知らせるのが望ましいことはいうまでもない。しかし、同一のアドレスからの異常通報であっても別個に異常通報表示を行うようにすると監視者は表示画面全体を見て当該アドレスからの全ての異常通報を把握しなければならず、非常に煩わしいだけでなく、見落としてしまう可能性も生じてしまう。
【0046】
そこで、このデータ処理装置では一つのアドレスからの異常通報は2行に収めることとし、そのために、一つのアドレスから最初の異常通報があった場合には図6Aに示すような表示を行い、当該アドレスからの2回目以降の異常通報については図6Bの21で示すように他チャンネル発報の項目に表示を行うようにするのである。これによれば、監視者は当該アドレスの他のチャンネルでも異常を検知したことを知ることができる。なお、同一アドレスからの2回目以降の異常通報の情報についてもメモリ17に記憶されるのは当然である。
【0047】
しかし、図6Bに示すように他チャンネル発報の表示がなされただけではそれらの異常の具体的な内容がどのようなものであるのか知ることはできない。そこで、このデータ処理装置においては入力装置11で所定の操作、例えばマウスで他チャンネル発報の表示欄をダブルクリックすることによって他チャンネル発報の具体的な内容が表示されるようになされている。即ち、CPU13は他チャンネル発報の表示欄がダブルクリックされたことを検知すると、メモリ17から当該アドレスについての2回目以降の異常通報の情報を読み出してウィンドウ表示する。そしてそのウィンドウ表示においては、当該アドレスからの2回目以降の異常通報のそれぞれについて、テナントで異常を検知した場合にはそのテナント名称、警報内容、当該異常通報を受けた時刻、日付が表示される。
【0048】
また、最初に異常を検知して発報したチャンネルが何回も発報する場合があるが、この場合には他チャンネルの発報ではないので、図6Cに示すように、警報内容の表示欄23に当該チャンネルが発報した回数を表示するようにする。即ちCPU13は、既に表示されているアドレスから新たに異常通報があった場合には、この新たに受信した異常が既に表示されているチャンネルが発報したことによるものであるか否かを判断し、表示されているチャンネルとは異なるチャンネルが発報したことによるものである場合には他チャンネル発報として扱い、既に表示されているチャンネルが発報したことによるものである場合には当該チャンネルの発報回数をカウントして、そのカウント値を図6Cに示すように警報内容の表示欄23に表示する。なお、図6Cにおいては当該チャンネルが3回発報していることを示している。
【0049】
このような表示を行うことによって、監視者は最初に発報したチャンネルが何回発報したかを容易に、且つ明確に知ることができる。
【0050】
以上説明した他チャンネル発報の表示と、最初に発報したチャンネルの発報回数の表示が受信した異常通報が既に表示されているアドレスからのものであった場合にCPU13が行う処理である。
【0051】
以上、各項目について説明したが、次に、各項目の表示欄の表示色について説明する。
【0052】
警備先の防犯通報装置が警戒状態にある場合には、図6Aの22で示すアドレス番号の表示欄は第1の所定の色、例えば緑色で表示され、解除状態にある場合にはアドレス番号の表示欄22は第2の所定の色、例えば黄色で表示される。
【0053】
後者について説明すると次のようである。例えば、端末機器や防犯通報装置の定期点検の場合には解除状態であっても防犯受信装置2に異常通報を行うようになされるので、この場合には解除状態であっても異常通報が行われることになり、従って、アドレス番号の表示欄22は黄色で表示されることになる。また、異常通報があったときは警戒状態にあったとしても、その後機動隊が現場に到着して点検、調査のために屋内に入る場合には正規の手続きによって警戒状態を解除して、解除状態にすることを行うが、このときにはアドレス番号の表示欄22は緑色から黄色に変更されることになる。
【0054】
なお、当該防犯通報装置が警戒状態にあるか、解除状態にあるかはCPU13は容易に認識できることは明らかである。なぜなら、上述したように防犯通報装置は、警戒状態から解除状態になされた場合、及び解除状態から警戒状態になされた場合には防犯受信装置2に通報するからである。
【0055】
また、チャンネルが発報している場合には、図6Aの23で示す警報内容の表示欄は第3の所定の色、例えば赤色で表示され、チャンネルが復旧すると警報内容の表示欄23は第4の所定の色、例えば青色で表示される。これは次のようである。例えば、侵入者がマグネットスイッチが設けられているドアを開け放しているとすると、当該マグネットスイッチは発報し続けるので、この場合には警報内容の表示欄23は赤色で表示されるが、このドアが閉められると当該マグネットスイッチは復旧するので、警報内容の表示欄23は青色に変更されることになる。
【0056】
このチャンネルが発報しているか、復旧したかは防犯通報装置から通報されるので、CPU13は通報される情報から認識することができる。
【0057】
以上のようであるので、監視者は異常表示の各欄の表示色を観察することによって、表示された異常が検知されたとき警戒状態であったのか、解除状態であったのか、及び異常を検知したチャンネルが現在も発報しているのか、復旧したのかを明確に知ることができる。
【0058】
さて、CPU13は、図6Aに示すように確認ボタン20を表示すると、図1のステップS3に示す確認ボタン20がオンされたかどうか判断する。ここで、確認ボタン20がオンされるとは、当該確認ボタン20がマウスでクリックされることを意味する。このことは後述する種々のボタンについても同様である。
【0059】
そして、確認ボタン20がオンされない場合にはCPU13は、次に、当該異常通報を受信してから予め設定されている時間が経過しているか否かを判断し、当該時間を経過していない場合にはステップS3に戻るが、経過している場合には所定の箇所の表示色を変更してステップS3に戻る。これがステップS3〜S5の処理である。
【0060】
どの箇所の表示色を変更するかは任意に設定することができるが、ここでは確認ボタン20の表示色を所定の色に変更するものとする。
【0061】
ここで、確認ボタン20の表示色をどのように変更するかは任意に定めることができるが、確認ボタン20の表示色が変更されたときに監視者が即座に気付くような色とすることが望ましい。この点については後述する指令ボタン、現着ボタン、処置ボタンについても同様である。
【0062】
また、確認ボタン20の表示色を変更するだけでなく、確認ボタン20の表示をブリンクさせるようにしてもよく、要するに確認ボタン20の表示の態様を適宜変更して監視者に確認ボタン20をオンすることを促すような表示を行えばよいものである。更にこのとき、図6Aに示す異常通報の表示を行い、確認ボタン20を表示したときに鳴動させたブザー音を一旦中断して音声合成によって「確認して下さい」等の確認ボタン20をオンすることを促すためのアナウンスを適宜な回数行うようにしてもよい。
【0063】
つまり、この処理によれば、異常通報を受信してから前記所定の時間が経過した後にも確認ボタン20がオンされない場合には、確認ボタン20の表示色が変更されることになるので、監視者が表示された異常通報の確認を忘れてしまうという事態を回避することができる。
【0064】
このようなことを行うのは次のような理由による。即ち、上述したように監視者は異常の通報があってから25分以内に機動隊を現場に到着するようにしなければならないのであるが、そのためにはまず監視者は表示された異常通報を確認しなければならない。しかし、異常通報の確認が遅くなってしまうと機動隊に対する指令が遅れるような事態が生じることがあり得る。
【0065】
そこで、このデータ処理装置では確認ボタン20が前記所定の時間内にオンされない場合には上述したように確認ボタン20の表示色を変更して、監視者に対して確認ボタン20をオンすることを促すようにするのである。つまり、このデータ処理装置では監視者の操作、処理の時間管理を行うのである。
【0066】
この前記所定時間の設定は時間管理に関するメニューを選択することで行うことが可能となされている。そのメニュー画面の例を図7Aに示す。
【0067】
CPU13は入力装置11で時間管理に関するメニューが選択されると、図7Aに示すメニュー画面をウィンドウ表示する。このメニュー画面において、時間管理を行わないのであればボタン25をオンして登録ボタン26をオンすればよい。この操作が行われると、CPU13は時間管理は行わないことが選択されたと判断して時間管理のための処理は行わない。
【0068】
この時間管理を行わないことを選択するためのボタン25は次のような場合に選択される。例えば防犯通報装置、防犯受信機及びデータ処理装置を新規に設置して新たに防犯警備システムを構築した場合には試験を行うのが通常であり、そのときには多数の防犯通報装置から頻繁に異常通報がなされることになるが、このような場合には予め試験であることが分かっているので敢えて上記のような時間管理を行う必要はないことになる。そこで、このような場合に対応できるようにするためにボタン25が設けられているのである。
【0069】
これに対して、通常の運用時には時間管理を行うのが望ましいことは明らかであり、この場合には図7Aに示すメニュー画面の時間管理を行うことを選択するためのボタン24をオンさせればよい。
【0070】
ボタン24がオンされると、CPU13は図7Bの27で示すように時間の設定を要求するメッセージを表示すると共に、時間を設定すべき欄にカーソル28を表示する。従って、監視者は画面に表示される案内に従って入力装置11から4つの時間をキー入力し、登録ボタン26をオンさせればよい。
【0071】
そして、CPU13は登録ボタン26がオンされると、当該メニュー画面で設定された時間を取り込み、記憶して時間管理の処理を行う際に用いる。例えば、図1のステップS4の判断で用いる時間は図7Bの「受信から確認まで」の欄に設定された時間である。
【0072】
以上が図1のステップS1〜S5の処理の流れであるが、CPU13は、図1のステップS3の判断で確認ボタン20がオンされたことを検知すると、監視者は当該異常通報を確認したと判断して、図8Aに示すように確認ボタン20を表示していた領域に確認ボタン20がオンされた時刻を表示すると共に、指令ボタン29、連絡ボタン30を表示して(ステップS6)、図1に示す異常通報受信処理を終了する。また、このときCPU13は鳴動させていたブザー音を停止させる。なお確認ボタン20がオンされたとき、既にステップS5の処理によって確認ボタン20の表示色が変更されている場合、CPU13は図8Aに示すように確認の項目に時刻の表示を行う際には当該項目の表示色を元に戻す。
【0073】
図8Aに示すように指令ボタン29と連絡ボタン30の二つのボタンを表示するのは、異常通報があった場合には次の3通りの対応があり、しかもこれらの対応が互いに関連しているからである。
【0074】
異常通報があったとき防犯通報装置が警戒状態にある場合と解除状態にある場合があり、それはアドレス番号の表示欄の色で識別できることは上述した通りであるが、警戒状態にある場合、警備先がオフィスビルやテナントビルである場合には当該ビルは無人になっているので機動隊に指令して当該ビルに派遣させる必要がある。これが第一の対応であり、このように機動隊に対して派遣の指令を行うために指令ボタン29が設けられているのである。従ってこの場合には監視者は指令ボタン29をオンして機動隊を派遣させる手続きをとることになる。
【0075】
これに対して、解除状態にある場合の異常通報については、このときには警備先には人がいるので電話連絡することにより当該異常の原因を突き止め、その処置等を警備先の人に指示することができ、それで当該異常通報に対する処理を終了することができる。これが第二の対応であり、このように警備先の人と電話連絡をとるためのものとして連絡ボタン30が設けられているのである。従ってこのような場合には連絡ボタン30をオンして警備先の人に連絡する手続きをとることになる。
【0076】
しかし、解除状態時の異常通報について上記第二の対応によって警備先の人に連絡した場合であっても機動隊の派遣を要請される場合がある。これが第三の対応であり、従ってこの場合には監視者は、まず連絡ボタン30をオンして警備先に連絡し、その後に機動隊に対して派遣の指令を行うことになる。
【0077】
さて、いま図8Aに示す状態においてアドレス番号の表示欄が解除状態を示す黄色であり、そこで監視者は連絡ボタン30をオンしたとすると、CPU13は図2に示す連絡処理を開始し、まず連絡処理を行うためのウィンドウを表示する(ステップS10)。そのウィンドウ表示の例を図9Aに示す。
【0078】
図9Aにおいて、31、32で示す欄にはアドレス番号、アドレス名称がそれぞれ表示される。これらは異常表示画面に表示されるアドレス番号、アドレス名称と同じであることは当然である。また、図9Aの33、34で示す欄にはテナント番号、テナント名称がそれぞれ表示される。これらは異常表示画面に表示されるテナント番号、テナント名称と同じであることは当然である。従って、異常表示画面においてテナント番号、テナント名称が表示されていない場合にはこれらの欄33、34には何も表示されない。更に、図9Aの35で示す欄には警報内容が表示される。これは異常表示画面の警報内容の項目に表示されているものと同じである。
【0079】
図9Aの36、37で示す欄にはそれぞれ連絡者のコード番号、連絡者氏名を入力する。ここで連絡者とは警備先に連絡する者、即ち監視者である。この欄36、37への入力は入力装置11からワープロ機能を使用して行うことも可能であり、またボタン38をオンして入力することも可能となされている。
【0080】
後者の場合について説明すると次のようである。CPU13はボタン38がオンされると、画面用データメモリ14からコード番号と連絡者の氏名が対応して書き込まれたデータを読み出してウィンドウ表示する。図10Aはそのウィンドウ表示の例を示す図であり、コード番号と連絡者の氏名が一覧表示されている。従って、監視者はこの中から自分のコード番号のボタンをオンするか、自分のコード番号をキー入力すればよい。これによりCPU13は図10Aに示すウィンドウ表示を消去すると共に、選択されたコード番号を欄36に、そのコード番号に対応する氏名を欄37に表示する。
【0081】
その後監視者は当該防犯通報装置が設置されている警備先の所定の電話番号をダイヤルして連絡をとることになるが、このとき監視者は連絡受理者、即ち連絡をとった警備先の人の氏名を欄39に入力する。この連絡受理者名の入力は入力装置11でワープロ機能を使用して行う。
【0082】
そして、連絡により当該異常通報に対する処理を終了してよいと判断した場合には監視者は処理完了ボタン40をオンする。この処理完了ボタン40がオンされるとCPU13は図2のステップS11からステップS12に分岐して、図9Aに示すウィンドウ表示を消去すると共に、図8Bに示すように連絡ボタンが表示されていた欄に処理完了ボタン40がオンされた時刻を表示し、更に終了ボタン42を表示して連絡処理を終了する。
【0083】
なお、図8Bには図示していないが、このときには連絡受理の項目には図9Aの欄39に入力された連絡受理者名が表示される。また、このとき指令ボタン29はオンされていないのでそのまま表示されている。
【0084】
そして、図8Bに示す状態において終了ボタン42がオンされると、CPU13は当該異常通報に関する処理が完了したと判断して当該異常通報の表示を画面から消去すると共に、当該異常通報の処理に関する全てのデータをメモリ17に記憶する。また、このときCPU13は終了ボタン42がオンされた時刻を取り込み、当該時刻を当該異常通報に対する処理が終了した時刻として記憶する。
【0085】
以上、警備先に連絡するだけで処理が完了する場合について説明したが、警備先に連絡した際に機動隊の派遣を要請された場合、あるいは連絡だけでは足りずに機動隊の派遣の必要性が認められる場合には、監視者は図9Aに示すウィンドウ表示において機動連絡ボタン41をオンする。
【0086】
機動連絡ボタン41がオンされたことを検知すると、CPU13は図2のステップS11からステップS13に分岐し、図9Aに示すウィンドウ表示を消去すると共に、図8Bに示すように連絡ボタンが表示されていた欄に機動連絡ボタン41がオンされた時刻を表示して、後述する指令処理に移行する。
【0087】
以上が連絡処理であるが、図2、図7等から分かるように連絡処理は時間管理の対象となされていないが、これは警備先への連絡は必要に応じて行えばよいものであるからである。
【0088】
次に、指令処理について説明する。
図8A、Bに示す状態で指令ボタン29がオンされた場合、あるいは図9Aに示すウィンドウ表示において機動連絡ボタン41がオンされた場合にはCPU13は指令処理を開始するが、ここでは図8Aに示す状態において指令ボタン29がオンされた場合について説明する。
【0089】
この指令処理においては、CPU13は、図3に示すように、指令ボタン29がオンされない場合には当該異常通報を受信してから図7に示す時間管理メニューで設定された時間が経過しているか否かを判断し(ステップS21)、当該時間を経過していない場合にはステップS20に戻るが、経過している場合には所定の箇所の表示色を変更して(ステップS22)、ステップS20に戻る。どの箇所の表示色を変更するかは任意に設定することができるが、ここでは指令ボタン29の表示色を所定の色に変更するものとする。また、指令ボタン29の表示色を変更するだけでなく、ブリンクさせるようにしてもよく、要するに指令ボタン29の表示の態様を適宜変更して、監視者に指令ボタン29をオンすることを促すような表示を行えばよいものである。更にこのとき、発音装置18により音声合成によって「指令して下さい」等のアナウンスを適宜な回数行うようにしてもよい。
【0090】
つまり、この処理によれば、異常通報を受信してから前記所定の時間が経過した後にも指令ボタン29がオンされない場合には、指令ボタン29の表示色が変更されることになるので、監視者が機動隊への指令を忘れてしまうというような事態を回避することができる。
【0091】
なお、上述したところから理解できるように、指令ボタン29は必ずオンされなければならないものではなく、警備先への連絡だけで異常通報に関する処理を完了する場合にはオンされない。しかし、指令処理において時間管理を行わないようにすることは望ましいことではない。つまり、図8Aに示すように指令ボタン29と連絡ボタン30の二つのボタンが表示されている場合、それ以降の処理をある時間内に速やかに行うためには何れか一方のボタンに関する処理については時間管理を行う必要がある。
【0092】
そこで、指令処理と連絡処理を比較すると、機動隊を派遣する場合には異常通補を受信してから25分以内に現場に到着するようにしなければならないという時間制限があること、また解除状態時の異常通報であっても機動隊を派遣すれば警備先への連絡は必ずしも行う必要がないこと等の事情があり、これらのことから連絡処理よりも指令処理の方がより重要度が高いと判断されるので、連絡処理は時間管理の対象とせず、指令処理で時間管理を行うようにしているのである。
【0093】
さて、CPU13は、図3のステップS20の判断で指令ボタン29がオンされたことを検知すると、指令処理を行うためのウィンドウを表示する(ステップS23)。そのウィンドウ表示の例を図9Bに示す。
【0094】
図9Bにおいて、欄31〜35は上述したと同じである。図9Bの43、44で示す欄にはそれぞれ指令者のコード番号、指令者名を入力する。ここで指令者とは機動隊に連絡する者、即ち監視者である。この欄43、44への入力は入力装置11からワープロ機能を使用して行うことも可能であり、またボタン45をオンして入力することも可能となされている。後者の場合は連絡処理において連絡者名を入力する場合と同じである。
【0095】
また、図9Bの46、47で示す欄にはそれぞれ受令者のコード番号、受令者名を入力する。ここで受令者とは指令者から派遣の指令を受ける機動隊員を意味している。この欄46、47への入力は入力装置11からワープロ機能を使用して行うことも可能であり、またボタン48をオンして入力することも可能となされている。
【0096】
後者の場合について説明すると次のようである。CPU13はボタン48がオンされると、画面用データメモリ14からコード番号と機動隊員名が対応して書き込まれたデータを読み出してウィンドウ表示する。このウィンドウ表示は図10Aに示すと同様である。従って、監視者は当該警備先の最寄りの機動隊に連絡して出動する機動隊員を確認し、ウィンドウ表示の中からその機動隊員のコード番号のボタンをオンするか、その機動隊員のコード番号をキー入力すればよい。これによりCPU13は受令者一覧のウィンドウ表示を消去すると共に、選択されたコード番号を欄46に、そのコード番号に対応する氏名を欄47に表示する。
【0097】
このようにして機動隊への指令を行うと監視者は決定ボタン49をオンする。決定ボタン49がオンされると、CPU13は図9Bに示すウィンドウ表示を消去すると共に、図8Cに示すように指令ボタンが表示されていた欄に決定ボタン49がオンされた時刻を表示し、更に現着ボタン50を表示(ステップS25)して指令処理を終了する。
【0098】
なお、図8Cには図示していないが、このときには受令者の項目には図9Bの欄47に入力された受令者名が表示される。また、このとき連絡ボタン30はオンされていないのでそのまま表示されている。
【0099】
以上、図8Aに示す状態において指令ボタン29をオンした場合について説明したが、図8Bに示す状態において指令ボタン29をオンした場合も上述した処理が行われる。また、図9Aに示す連絡処理のためのウィンドウ表示の機動連絡ボタン41をオンした場合にはCPU13は図3においてAで示すようにステップS23の処理を実行する。
【0100】
以上が指令処理であり、次に現着処理について図4を参照して説明する。なお、ここでは図8Cに示す表示がなされている場合について説明する。
【0101】
ところで、機動隊は指令者から指令された警備先に出向くことになるが、当該警備先に到着すると指令者に電話あるいは無線等によって現場に到着した旨を連絡する。これに応じて指令者である監視者は現着ボタン50をオンにする。CPU13は現着ボタン50がオンされたことを検知すると、現着ボタン50がオンされた時刻を機動隊が現場に到着した時刻、即ち現着した時刻として、図11Aに示すように、現着ボタンが表示されていた欄に当該時刻を表示すると共に、処置ボタン51を表示(ステップS33)して現着処理を終了する。
【0102】
しかし、当該異常通報を受信してから図7に示す時間管理メニューで設定された時間以内に現着ボタン50がオンされない場合にはCPU13は所定の箇所、例えば現着ボタン50の表示色を変更する。これが図4のステップS30〜S32の処理である。なお、現着ボタン50の表示色を変更するだけでなく、ブリンクさせるようにしてもよく、要するに現着ボタン50の表示の態様を適宜変更して、監視者に処理を促すような表示を行えばよいものであることは当然である。更にこのとき、発音装置18により音声合成によって「現着が遅れています」等のアナウンスを適宜な回数行うようにしてもよいことも当然である。
【0103】
そして、現着ボタン50の表示色が変更された場合、監視者は受令者である機動隊員に対して急ぐように連絡すればよい。つまり、このような時間管理を行うことによって、法令によって定められた時間内には確実に現着するようにすることができる。
【0104】
次に、処置処理について図5を参照して説明する。なお、ここでは図11Aに示す表示が行われている場合について説明する。
【0105】
さて、警備先の現場に到着した警備隊は屋内に入り発報したチャンネルに関する点検、調査等を行う。なお、屋内に入る場合、警備先が警戒状態にあるときには正規の手続きにより解除状態にすることは当然である。このとき当該防犯通報装置は解除状態になされたことを防犯受信装置2に通報するので、当該アドレスの異常表示画面のアドレス番号の表示欄が緑色から黄色に変更されることは上述した通りである。
【0106】
そして、機動隊は異常の原因を突き止め、その原因に最適な対処を行うと監視者に対して電話、無線等によってその報告を行う。機動隊からの報告を受けると監視者はその内容を異常表示画面に入力することになるが、これが処置の処理である。
【0107】
従って、監視者は機動隊からの報告を受けると図11Aの処置ボタン51をオンする。CPU13は、処置ボタン51がオンされたことを検知すると、処置処理を行うためのウィンドウを表示する(ステップS43)。そのウィンドウ表示の例を図9Cに示す。
【0108】
図9Cにおいて、欄31〜35は上述したと同じである。図9Cの52、53で示す欄にはそれぞれ原因のコード番号、原因の内容を入力する。そのためにはボタン54をオンすればよい。
【0109】
ボタン54がオンされるとCPU13は画面用データメモリ14から原因のコード番号と内容が対応して書き込まれたデータを読み出してウィンドウ表示する。図10Bはこのウィンドウ表示の例を示す図であり、従って、監視者はこのウィンドウ表示の中から警備隊から報告された原因のコード番号のボタンをオンするか、当該コード番号をキー入力する。これによりCPU13は図10Bのウィンドウ表示で選択された原因のコード番号及びその内容を取り込み、それぞれ欄52、53に表示すると共に、当該ウィンドウ表示を消去する。
【0110】
次に、監視者は機動隊からどのように対処したかについて報告を受けると、その対処のコード番号を欄55に、その内容を欄56に入力する。これはボタン57をオンすることにより行うことができるようになされている。
【0111】
ボタン57がオンされるとCPU13は画面用データメモリ14から対処のコード番号と内容が対応して書き込まれたデータを読み出してウィンドウ表示する。図10Cはこのウィンドウ表示の例を示す図であり、従って、監視者はこのウィンドウ表示の中から警備隊から報告された対処のコード番号のボタンをオンするか、当該コード番号をキー入力する。これによりCPU13は図10Cのウィンドウ表示で選択された対処のコード番号及びその内容を取り込み、それぞれ欄55、56に表示すると共に、当該ウィンドウ表示を消去する。
【0112】
このようにして原因及び対処の入力を行うと監視者は決定ボタン58をオンする。決定ボタン58がオンされると、CPU13は図9Cに示すウィンドウ表示を消去すると共に、図11Bに示すように処置ボタンが表示されていた欄に決定ボタン58がオンされた時刻を表示し、更に終了ボタン59を表示(ステップS45)して処置処理を終了する。
【0113】
しかし、この処置処理において、現着時刻から図7に示す時間管理メニューで設定された時間以内に処置ボタン51がオンされない場合にはCPU13は所定の箇所、例えば処置ボタン51の表示色を変更する。これが図5のステップS40〜S42の処理である。なお、処置ボタン51の表示色を変更するだけでなく、ブリンクさせるようにしてもよく、要するに処置ボタン51の表示の態様を適宜変更して、監視者に処理を促すような表示を行えばよいものであることは当然である。更にこのとき、発音装置18により音声合成によって「処置が遅れています」等のアナウンスを適宜な回数行うようにしてもよいことも当然である。
【0114】
そして、処置ボタン51の表示色が変更された場合、監視者は機動隊に対して原因の究明、その対処を急ぐように連絡すればよい。つまり、このような時間管理を行うことによって、ある時間内には確実に処置するようにすることが可能となる。
【0115】
このようにして、当該異常通報に対する処理が完了したと判断すると、監視者は図11Bに示す状態において終了ボタン59をオンする。CPU11は終了ボタン59がオンされると、当該異常通報に関する処理が完了したと判断して当該異常通報の表示を画面から消去すると共に、当該異常通報の処理に関する全てのデータをメモリ17に記憶する。なお、このときCPU13は終了ボタン59がオンされた時刻を取り込み、当該時刻を当該異常通報に対する処理が終了した時刻として記憶する。
【0116】
以上、異常通報画面について説明したが、CPU13は、また、処理が終了した異常通報の情報をメモリ17から読み出して表示する処理をも行う。即ち、入力装置11で所定のメニュー、例えば処理済情報のメニューが選択されると、CPU13はメモリ17から当該日にちに異常通報に関する処理が終了したデータを全て読み出し、所定の順序、例えば異常通報を受信した時刻、即ち発報時刻の順序に表示する。
【0117】
その表示画面の例を図12に示す。図12は1996年3月31日に行った異常通報処理を示しており、図は1件だけ処理した場合を示している。この表示によれば、異常通報を行ったアドレス、その名称、異常の内容、発報時刻、確認ボタンがオンされた時刻、何時何分に誰が誰に指令したか、その指令者名と受令者名及び指令ボタンがオンされた時刻、現着ボタンがオンされた時刻、当該異常通報の原因、その処置内容、処置ボタンがオンされた時刻、終了ボタンがオンされた時刻等を確認することができる。
【0118】
図12に示す例では連絡処理は行われていないが、連絡処理が行われた場合には、連絡者名、連絡受理者名、連絡ボタンがオンされた時刻等が表示されることはいうまでもない。
【0119】
なお、図14に示す構成ではプリンタを備えていないが、プリンタを接続することによってこのデータをプリンタで印字することが可能であることは当然である。
【0120】
以上の通りであるので、このような異常表示画面によれば通報された異常が2行に一覧表示されるので監視者はどこでどのような異常が発生しているかを明確に把握でき、しかも各異常においてどのボタンが表示されているかによってどの段階まで処理しているかを明確に把握することができる。
【0121】
また、確認ボタン、指令ボタン、現着ボタンについては異常通報を受信してから予め設定された時間内にオンされない場合に、また処置ボタンについては機動隊が警備先に現着してから予め設定された時間内にオンされない場合にはそれぞれのボタンの表示色が変更されて処理が促されるので、多くの異常通報があった場合にも監視者はそれぞれの異常通報に対して遅滞なく対応することができる。
【0122】
更に、このデータ処理装置によれば、処理が終了した異常通報の内容をモニタ12の画面上に表示したりプリントすることができるので、それぞれの異常通報に関して誰がどのような処理を行ったかを明確に確認することができる。
【0123】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 異常通報受信処理を示す図である。
【図2】 連絡処理を示す図である。
【図3】 指令処理を示す図である。
【図4】 現着処理を示す図である。
【図5】 処置処理を示す図である。
【図6】 異常通報画面の遷移を示す図である。
【図7】 時間管理メニューの表示例を示す図である。
【図8】 異常通報画面の遷移を示す図である。
【図9】 ウィンドウ表示の例を示す図であり、図9Aは連絡ボタン30がオンされたときのウィンドウ表示の例を示す図、図9Bは指令ボタン29がオンされたときのウィンドウ表示の例を示す図、図9Cは処置ボタンがオンされたときのウィンドウ表示の例を示す図である。
【図10】 図10Aは図9Aにおいてボタン38がオンされたときのウィンドウ表示の例を示す図、図10Bは図9Cにおいてボタン54がオンされたときのウィンドウ表示の例を示す図、図10Cはず9Cにおいてボタン57がオンされたときのウィンドウ表示の例を示す図である。
【図11】 異常通報画面の遷移を示す図である。
【図12】 処理が終了した異常通報に関するデータの表示画面の例を示す図である。
【図13】 センター装置システムの構成例を示す図である。
【図14】 データ処理装置1の構成例を示すブロック図である。
【図15】 従来の異常表示画面の例を示す図である。
【図16】 従来のカード方式による異常表示の例を示す図である。
【符号の説明】
10…制御装置、11…入力装置、12…モニタ、13…CPU、14…画面用データメモリ、15…表示制御部、16…インターフェース、17…メモリ、18…発音装置。

Claims (2)

  1. 電話回線を介して防犯通報装置から送信されたデータを受信するセンター装置システムに用いるデータ処理装置であって、
    異常事態発生が通報された場合、受信した異常に関するデータと、当該受信した異常に対応すべき所定の複数の項目の欄とを一覧表示すると共に、それら対応すべき項目の中の現在対応すべき項目の欄にはソフトボタンを表示し、当該項目についての対応が決定されると次の対応すべき項目にソフトボタンを表示する処理を全ての対応すべき項目について所定の順序で行い、且つソフトボタンが表示されている項目に関して異常事態発生が通報されてから予め定められた時間内に何も対応されない場合には、当該ソフトボタンの表示の態様を変更する
    処理を行う制御手段
    を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記受信した異常に関するデータには、同一アドレスの他のチャンネルで異常があったことを示す項目を含むことを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
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