JP3977934B2 - 冷凍コーヒー濃厚物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭で手軽にレギュラーコーヒーのような味、香りを有したコーヒーを提供できる冷凍コーヒー濃厚物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
コーヒー飲料の消費は年々増加しており、特にインスタントコーヒーは手軽にいれることができ、消費者に好まれている。しかしながら、インスタントコーヒーはその製造上、コーヒー抽出液を乾燥して粉末化する工程が必要であり、また乾燥時にコーヒー抽出液中の芳香成分が散逸する欠点がある。従ってレギュラーコーヒーの味、香りを楽しみたい消費者にはインスタントコーヒーではもの足りないという不満があった。
【0003】
一方、レギュラーコーヒーはいれるのが煩雑であり、また焙煎粉砕コーヒーの家庭での保存時における劣化の問題もあった。更に、レギュラーコーヒーはいれる際の熱水の温度等の条件が一定でなく飲用コーヒーにバラツキが生じるという問題もあった。
【0004】
コーヒー抽出液を濃縮した液状コーヒー濃縮液も提案されたが、チルド流通、チルド保管においても風味の劣化が著しいため商品として不適当であった。また、冷凍条件下では凍結するため、一定量飲用に取り出すには不適であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、長期間の保存においてもレギュラーコーヒー本来の味および香りが劣化することなく、消費者が家庭で手軽にレギュラーコーヒーのような味、香りを楽しむことができるコーヒー製品の提供を目的としている。
【0006】
本発明の発明者らは、消費者が家庭で手軽にレギュラーコーヒー本来の味および香りを有するコーヒー製品を提供するための検討を鋭意行った。その結果、焙煎粉砕コーヒーから常法により抽出あるいは必要により濃縮された所定のコーヒー抽出液に、所定量の単糖、2糖類またはDP1〜7が10%以上となるように加水分解したコーヒー固形分であるマンナンオリゴマーを添加後、空気または不活性ガスを用い低温下オーバーランが10%以上となるようにホイップし、これを冷凍保管することによって達成できることを見出した。
【0007】
本発明の方法は下記のように行われる。
【0008】
本発明は、コーヒー固形分10〜57WT%、単糖類、2糖類、DP1〜7が10%以上となるように加水分解したコーヒー固形分であるマンナンオリゴマー及びそれらの混合物からなる群より選ばれた少なくとも1種の糖類3〜50WT%を含有する冷凍コーヒー濃厚物において全固形分濃度は20〜60WT%であり、そして、オーバーランが10%以上である冷凍コーヒー濃厚物に関する。
【0009】
コーヒー抽出液の調製
焙煎コーヒー豆からのコーヒー抽出液の調製は慣用の方法で行うことができる。好ましくは、コーヒー豆を焙煎、粉砕し、これを複数本、通常5〜6本のカラムから成る多段式抽出系の各カラムに充填し、常法により、例えば高温、高圧で向流連続抽出する。抽出時の液温および圧力は使用するコーヒー豆の種類、粉砕粒径等によって異なるが通常150〜180℃、1.0〜2.0×104パスカル( Pa )程度で行われる。
【0010】
抽出液の濃度は経済性および品質の両方の観点から10〜25%程度が好ましい。
【0011】
コーヒー抽出液の濃縮
上記の工程で得たコーヒー抽出液は、熱濃縮法あるいは凍結濃縮法によって濃縮することができる。加熱によるコーヒー液の劣化が少ない点で凍結濃縮法は熱濃縮法よりも好ましい。
【0012】
例えば従来公知の装置により凍結濃縮を行うことができる。すなわち、コーヒー抽出液は原液タンク、凍結面掻き取り型熱交換機(核発生器)、攪拌機を備えた氷晶熟成タンク、および氷洗浄器からなる凍結濃縮装置により凍結濃縮される。抽出液は先ず冷凍表面を備えた核発生器に供給される。冷凍表面は外部冷凍機により冷凍温度に冷却されており、この表面との接触により抽出液は冷却され小さい氷核を含んだ冷却コーヒー抽出液は次いで氷晶熟成タンクに導かれる。タンク内では小さい氷核は不安定なため溶解し、その際に溶解熱が奪われ、その結果氷晶熟成タンク内に既に存在する大きな氷結晶が更に成長する。小さな氷結晶が熱媒体として機能し、核発生器に装備された冷凍機による冷却効果が氷晶熟成タンクに及ぶことになる。
【0013】
氷結晶と濃厚液スラリーは氷洗浄器に送られ、氷結晶表面に付着した溶質が回収され濃厚液は再び氷晶熟成タンクに戻される。
【0014】
氷は洗浄器頂部で溶解されて水として排出されるが、その水によって氷表面が洗われることになる。氷晶熟成タンクの底より排出された濃厚液は一部核発生器に戻され、残りが目的のコーヒー濃縮液となる。
【0015】
コーヒー濃縮液の濃度は通常25〜57WT%、好ましくは28〜40WT%程度である。
【0016】
混合
上記の方法で得られたコーヒー抽出液あるいはコーヒー濃縮液に単糖または2糖類を加えて、コーヒー固形分10〜57WT%、単糖または2糖類3〜50WT%、全固形分濃度20〜60WT%となるように調製し、タンク内で均一に混合することにより混合されたコーヒー濃厚液を得る。
【0017】
単糖または2糖類として、グルコース、マンノース、ガラクトース、キシロース、スクロース、マルトースのいずれか、またはそれらの2以上の組合せを使用することができる。これら単糖または2糖類の含有割合を3〜10WT%とすることにより、飲用コーヒーの甘味はさらにコントロールされ、また呈味も改良された。甘味を感知しないレベルをターゲットとする場合、スクロースなど高甘味の糖では5%以下が好ましい。
【0018】
発明者らは、単糖または2糖類の代わりにDP1〜7が10%以上となるように加水分解したコーヒー固形分であるマンナンオリゴマーを使用することもできることを見出した。
【0019】
DP1〜7が10%未満の加水分解率の低いコーヒー加水分解物では氷点降下率が小さいため、コーヒー濃厚物の冷凍下でのやわらかさを付与するための機能を果たさない。
【0020】
上記混合されたコーヒー濃厚液に甘味料、ミルク、香辛料などの原料をさらに加え全固形分濃度20〜60WT%とすることにより、カフェオレやカプチーノタイプとすることも可能である。
【0021】
マンナンオリゴマーの調製
マンナンオリゴマーは、コーヒー抽出残査を加水分解して作ることができるが、その方法は米国特許第2,573,406号、米国特許第2,687,355号、米国特許第4,508,745号、米国特許第4,798,730号、欧州特許0363529B1等に開示されている。商業用のコーヒー多段式抽出系において出てくる使用済みコーヒー残査を、反応容器中において酸触媒を添加して加水分解することもできるし、酸触媒を添加せずに高温で短時間処理して加水分解することによっても得ることができる。管形栓流反応器を使用するのが便利であるが、比較的高温で短時間の反応を行わせるのに向いているものであればいかなる反応器を使用しても良好な結果が得られる。反応時間と温度との関係は、可溶化して加水分解することによってマンナンオリゴマーのDPを約10〜40から約1〜10下げる。マンナンオリゴマーは糖類の1種である。
【0022】
インスタントコーヒーの分野では、水溶性固形分量を増やすことの他に最終生成物たるインスタントコーヒーの香りをよくすることにも力点がおかれている。欧州特許0363529B1において、主たる炭水化物としてマンナンを含有するコーヒー残査を、酸触媒を添加する方法ではなくて、高温短時間処理用反応器中で可溶化する方法において、処理中に出てくる蛋白質の成分と炭水化物オリゴマーの反応を制御することによって、コーヒーの色や香りを作り出すことができることが開示されている。
【0023】
より具体的には、コーヒー残査を約200℃〜約260℃の反応器中に約1〜約15分間おき、マンナンを加水分解してDPを約1〜10、好ましくは約1〜6にし、糖を十分に反応させてコーヒーの色と香りを作り出す。加水分解後、コーヒー残査と分離してコーヒーの可溶性固形分であるマンナンオリゴマーを得る。
【0024】
「マンナン」という用語は、広くd−マンノースからなる多糖を意味する。単糖d−マンノースはアルドヘキソースの一種であり、d−グルコース中のカルボキシル基に隣接する炭素に結合している水酸基の立体配置が逆になっているものである。コーヒー残査中に存在するマンナン中のd−マンノースは40以下であり、DPが約6以下のマンナンは水溶性であるが、 DPが約10になると水に不溶性となる。
【0025】
「オリゴマー」は、単糖の数が比較的少ないポリマーを意味する。とくに、本明細書においては、単糖の数が10未満であるポリマーをいう。マンノースは、便宜上DP1のオリゴマーとするが、厳密にいうとオリゴマーは2以上の単糖からなるものをいう。
【0026】
「重合度」または「DP」とは、オリゴマーを構成している単糖の数を意味する。従って、たとえばマンノオリゴマーのDPは4であり、これはマンノースが4つの単糖から構成されていることを意味する。
【0027】
「コーヒー残査」とは、たとえば前記「コーヒー抽出液の調製」に記載された多段式抽出系の最も古いカラムから排出された、いわゆるコーヒー抽出粕を意味する。
【0028】
ホイップ工程
前記の混合されたコーヒー濃厚液を、アイスクリームフリーザーのような冷凍攪拌機に入れ、0℃以下の温度、好ましくは−5〜−10℃で、空気または不活性ガス、好ましくは窒素ガスを吹き込みながらゆっくり攪拌してホイップさせる。ホイップ工程は、コーヒー濃厚液のオーバーラン(見かけ体積増加率)が10%以上、好ましくは10〜100%、さらに好ましくは20〜50%になるまで行う。
【0029】
とくに、コーヒー濃厚液の全固形分濃度を30〜50WT%、オーバーランを20〜50%とすることにより、冷凍保存時の体積収縮を十分にコントロールすることができる。
【0030】
これらの工程で得られた冷凍コーヒー濃厚物は−15〜−24℃の冷凍下においてもスプーンですくうことができる。従って、適当な容器に注いで冷凍下に流通、保存させることにより製品を市販できる。消費者は家庭の冷凍庫に製品を保存し、飲用したいときに、コーヒーをスプーンですくってカップにとり、熱湯で溶解して、ホットコーヒーを簡単にいれることができる。また、冷水で溶解することによりアイスコーヒーを作ることもできる。
【0031】
コーヒー固形分の濃度が10WT%未満では飲用時のコーヒー濃度として適する1WT%とするためには、必要とされる冷凍コーヒー濃厚物の量が多くなり、できあがったコーヒーの温度が80℃より低くなり、ぬるくなってしまうので適さない。
【0032】
全固形分濃度20WT%未満では、冷凍下で柔らかいテクスチャーを実現できない欠点がある。60WT%を越えると高粘性を示し、スプーンですくう動作に適さない。全固形分濃度は20〜60%が好ましく、より好ましくは35〜45%である。
【0033】
オーバーランが10%未満では冷凍下において硬くスプーンですくう動作に適さない。一般的には、オーバーランが高くなると保存時の体積収縮が目立ち賞味期限が短くなる傾向にあるが、本発明においてオーバーラン10%以上であれば、一般的な冷菓の賞味期限として満足することができる−18℃以下3か月を達成することができる。より好ましくは、オーバーランを20〜50%とすることによりさらに長い賞味期限とすることができる。
【0034】
【実施例】
調製方法
[コーヒー抽出液の調製]
コロンビア産アラビカ豆:インドネシア産ロブスタ豆を1:1の割合で混合したものを商業用の回転式熱風コーヒー豆焙煎機を用い235℃で12分間焙煎し、次いでコーヒー用粉砕機で平均粒径約1.5mmの粒子に粉砕した。
【0035】
細断した焙煎粉砕コーヒーを6本のカラムからなる連続抽出塔に充填し、圧力1.6×104Pa、熱水温度175℃で向流多段式抽出法により抽出を行い、抽出液濃度が16WT%となったコーヒー抽出液を抜き出した。
【0036】
[コーヒー抽出液の濃縮]
このコーヒー抽出液を、核発生器に供給し、除熱されかつ約−5℃以下に冷却された。この際、冷却コーヒー抽出液中に小さな氷核が形成された。
【0037】
この冷却コーヒー抽出液を核発生器から抜き出し、氷晶熟成タンクに供給した。氷晶熟成タンク内でゆるやかに攪拌しながら、冷却コーヒー抽出液を約5時間熟成した。この間冷却コーヒー抽出液中の小さい氷核は不安定なため溶解し、その際に溶解熱が奪われ、その結果氷晶熟成タンク内に既に存在する大きな氷結晶がさらに成長した。
【0038】
熟成後、成長した氷結晶を含む濃厚液スラリーを氷洗浄器に入れ、氷結晶表面に付着したコーヒー液を回収後、氷結晶を溶解除去し、濃厚液は氷晶熟成タンクに戻され熟成−分離工程を繰り返した。
【0039】
コーヒー濃厚液中の固形分濃度が約38%に達した時に系より抜き出した。
【0040】
[マンナンオリゴマーの調製]
コーヒー抽出残査(コロンビア産アラビカ豆:インドネシア産ロブスタ豆を1:1)を上記に示すようなコーヒー抽出工程によって35.6%収率(乾燥した処理前の焙煎粉砕コーヒーを基準とする)で抽出することによって得た。これを熱栓流反応器(直径102mm、長さ12m)内において熱処理した。使用したコーヒー抽出残査は、濃縮スラリーを反応器に送りやすくすために、まず粉砕して粒径を約1mmにした。次いで、総固形分濃度が約14WT%の水と粉砕物からなるスラリーを調製し、滞留時間8分に対応する速度で高圧蒸気とともに栓流反応器にポンプ輸送し、直径6.35mmのオリフィスを用いて約220℃に維持した。最初に用いた不溶性コーヒー固形分から可溶性コーヒー固形分への転換率は、乾燥重量基準で45.3%であった。この転換率は、栓流反応器を通すことによる収率の増加が29.2%であり、最初に用いた焙煎粉砕コーヒーの乾燥量を基準とする総収率が64.8%であることと関係している。可溶性固形分および不溶性固形分内に存在している炭水化物は定量的に加水分解して糖になった。HPLCで分析したところ、以下に示す結果が得られた。この結果より、可溶性フラクションの炭水化物濃度は47.2%であることを示している。加水分解物は普通の褐色を呈し、コーヒーに似た風味を有していた。これを固形分量40〜45WT%に熱濃縮することによってマンナンオリゴマーを得た。
【0041】
【表1】
Figure 0003977934
[混合/ホイッピッング]上記の方法で調製されたコーヒー抽出液あるいはコーヒー濃縮液に単糖、2糖類またはマンナンオリゴマーを所定量(表1,2参照)加えて、攪拌機付きタンク内で均一に混合した後、アイスクリームフリーザーに入れ、−5℃下窒素ガスを吹き込みながらゆっくり攪拌して氷結を析出させながらコーヒー濃厚液をホイップさせた。コーヒー濃厚液のオーバーランが所定値(表1,2参照)に達したときホイップを停止し、小型の容器に6〜7gずつ分注し密封して製品を得た(参考例1〜3及び実施例1)。
【0042】
参考例4においては、甘味料としてアスパルテーム、ミルクとして全脂粉乳、およびシナモンパウダーをさらに配合すことにより、シナモン風味のカプチーノ製品を得た。
【0043】
より具体的には、固形分50WT%のコーヒー濃縮液とスクロース、全脂粉乳、アスパルテーム、シナモンパウダーおよび水を次の割合となるように配合した後、アイスクリームフリーザーで、−5℃下窒素ガスを吹き込みながらゆっくり攪拌してオーバーランが100%になるまでホイップすることにより半凍結スラリーを作った。これを容量約40mlのワンポーションカップに充填し冷凍カプチーノを調製した。
【0044】
Figure 0003977934
[分析評価方法]
表1、2に示す「凍結下での適正」は、−18℃の冷凍庫にサンプルを一昼夜保存した後、取り出してスプーンですくうことができるかどうかにより調べた。
【0045】
「飲用温度」については、飲用時のコーヒー固形分濃度が1.0%になるようにコーヒー濃厚液をスプーンでコーヒーカップに採り、100mlの熱水を加えて、できあがったコーヒー飲料の温度を測定した。このときの液温が80℃以上であれば飲用に適するとした。
【0046】
「保存安定性」については、−18℃の冷凍庫に保存したサンプルを取り出した後、コーヒー飲料について特別に訓練された官能評価パネル(5名)が風味を評価することにより、賞味期間を定めた。
【0047】
[評価結果]
全固形分濃度20〜60WT%、オーバーラン10%以上でありコーヒー固形分10〜57WT%、単糖または2糖類3〜50WT%を含む冷凍コーヒー濃厚物は、凍結下での適性、飲用適性、保存安定性のすべてにおいて満足することができるものであった。
【0048】
全固形分濃度が20WT%未満では、凍結下での適正が劣りスプーンですくう動作に適さなかった。全固形分濃度が60WT%を越えても同様であった。
【0049】
オーバーランが10%未満では、凍結下での適正が劣り冷凍コーヒー濃厚物が高粘性を示すことによりスプーンですくう動作に適さなかった。
【0050】
コーヒー固形分の濃度を10WT%以上とすることにより、できあがったコーヒーの温度を80℃以上とすることができ、満足できる飲用温度であった。
【0051】
オーバーラン40%と80%を比較すると、いずれも一般的な冷菓の賞味期間として満足することができる−18℃以下3か月の期間を示したが、オーバーラン40%の方が80%のものよりも賞味期間を長くすることができる点で優った。
【0052】
参考例4において調製した、冷凍カプチーノの容器の上面シールを剥がして中身を押し出し、カップに熱湯を注ぐことによって、ふんわり泡だったシナモン風味のカプチーノを作ることができた。
【0053】
【表2】
Figure 0003977934
【0054】
Figure 0003977934

Claims (1)

  1. コーヒー固形分30〜57WT%、DP1〜7が10%以上となるように加水分解したコーヒー固形分であるマンナンオリゴマー3〜30%を含有する冷凍コーヒー濃厚物において全固形分濃度20〜60WT%であり、そして、オーバーランが10%以上である冷凍コーヒー濃厚物。
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