JP3977894B2 - データ処理システムおよび柔軟なリセット設定方法 - Google Patents

データ処理システムおよび柔軟なリセット設定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3977894B2
JP3977894B2 JP12356797A JP12356797A JP3977894B2 JP 3977894 B2 JP3977894 B2 JP 3977894B2 JP 12356797 A JP12356797 A JP 12356797A JP 12356797 A JP12356797 A JP 12356797A JP 3977894 B2 JP3977894 B2 JP 3977894B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
external
data
bus
reset
set value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12356797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10105288A (ja
Inventor
オデド・イシェイ
ダニエル・ダブリュ・ペコニス
ジョセフ・ジェレメンスカイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NXP USA Inc
Original Assignee
NXP USA Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/639,461 external-priority patent/US5606715A/en
Application filed by NXP USA Inc filed Critical NXP USA Inc
Publication of JPH10105288A publication Critical patent/JPH10105288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3977894B2 publication Critical patent/JP3977894B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Microcomputers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に不揮発性メモリ・レジスタを有するデータ・プロセッサに関し、更に特定するれば、かかるデータ・プロセッサのリセット設定(reset configuration) を決定するマスク・プログラム・レジスタ(mask programmed register)を有するデータ・プロセッサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
データ・プロセッサをリセットするとき、このデータ・プロセッサを予め選択されているリセット設定に構成するが、かかるリセット設定はデータ・プロセッサによって実行されるアプリケーションによって異なる。データ・プロセッサの中には、システム統合モジュール(system integration module) を用いてリセット時の構成を行うものがある。多数の動作モードを有する他のデータ・プロセッサには、特定のアプリケーションに対するリセット設定を決定するために、多数の外部集積回路のピンを必要とするものがある。外部集積回路のピンに送り込まれる論理値にしたがって、リセット時にデータ・プロセッサを構成する場合、集積回路ピン上に論理値を送り込むために外部回路が必要となる。更に、リセット処理を実行した後、通常の動作モードを考慮して、論理値即ち構成値を集積回路ピンから除去しなければならない。
【0003】
加えて、リセット動作直後のデータ処理動作は、異なるデータ・プロセッサ構成において異なる結果をもたらす可能性があるので、リセット動作後の素子の動作のための構成は、リセット動作の間に確定しなければならない。例えば、データ・リセット後の最初の命令を取り込むのは、データ・プロセッサ内の内部記憶装置またはデータ・プロセッサ外部の素子のどちらからなのかをプロセッサに「命令する」ために、構成データを必要とする場合がある。他の例では、動作モードが、アドレス信号、データ信号およびオプションの制御信号が異なる時点に同一バス端子に供給される多重化モード、またはアドレス信号、データ信号、および制御信号が異なるバス端子上に供給される非多重化モードをデータ・プロセッサに「命令する」ために、構成データを必要とする場合もある。リセット動作の間に構成を特定しておかないと、データ・プロセッサは通常デフォルト設定とされる。
【0004】
データ・プロセッサのデフォルト設定を無効化(override)したい外部ユーザは、通常、外部回路を用いて、データ・プロセッサの外部集積回路ピン上に適切なリセット設定データを送り込み、データ・プロセッサを所望の通りに構成する。しかしながら、外部回路を設けることにより、データ・プロセッサに関連するオーバーヘッド・コストが大幅に上昇し、データ処理環境によっては不可能な場合もある(prohibitive) 。したがって、データ・プロセッサの外部リセット設定を、価格効率的に与えるための新たな解決案が必要とされている。今述べたことは、特に、大量のデータ・プロセッサを必要とするユーザにとって重要である。なぜなら、リセット動作の間に外部集積回路ピン上にリセット設定データを送り込むのに現在必要とされている外部回路を選択的に不要とすることができれば、大幅な競争力強化を図ることができるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかるユーザは、通常、データ・プロセッサの製造者に、ユ−ザの仕様に合わせたデータ・プロセッサの開発および製造を依頼し、量的な問題を解決していた。このような個別の解決策では、製造者は、データ・プロセッサを選択的に別の設定にする回路を、提供しなければならない。それどころかデフォルト設定(default configuration) にする回路を提供する場合もある。というのは、個々の仕様に合うデ−タプロセッサを個別に依頼する余裕のない小規模ユ−ザからの多様な用途に応じるためである。折衷案として、プログラミングによってデータ・プロセッサをある動作モードで動作するように構成可能な、電気的消去可能プログラム可能リード・オンリー・メモリでレジスタを製造することがある。しかしながら、このEEPROMレジスタは、通常検査が難しく、プログラムに長時間を要し、しかも実施にかかる費用も増大する。更に、EEPROMレジスタをプログラムするには、別の製造工程を必要とするため、大規模ユーザにとってはオーバーヘッド・コストが大幅に上昇する可能性がある。
【0006】
したがって、リセットの間に容易に構成可能であり、データ・プロセッサのオーバーヘッド・コストを最小に抑えるデータ・プロセッサが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
本発明は、リセット動作の間にデータ・プロセッサの内部デフォルト設定を決定する内部マスク・プログラム可能レジスタを提供する。このデフォルト設定は、弱いドライバを用いて、データ・プロセッサの複数の外部集積回路ピンに送り込まれる。こうして、外部ユーザは、個々のピン毎に、各集積回路ピンをデフォルト状態のまま残すのか、あるいは外部構成値で駆動するのかを選択することができる。外部ユーザが、集積回路ピンをデフォルト状態のまま残す選択を行った場合、内部マスク・プログラム可能レジスタによって供給される内部デフォルト設定データ値が、集積回路ピンによって出力される。逆に、外部ユーザがデフォルト状態を無効化する選択を行った場合、ユーザは外部データ源を用いて、外部構成値を集積回路ピンに送り込む。デフォルト設定データは、内部マスク・プログラム可能レジスタによって供給されるか、あるいは外部ユーザによってピン毎に選択的に無効化されるが、外部バス構成、クロック構成、チップ・セレクト構成、およびポート構成を含む。
【0007】
本発明が実施される環境を説明する。リセット動作の間に、データ・プロセッサの構成が決定される。これは、リセット後最初の動作が、データ・プロセッサを異なる構成で異なる機能を実行させる場合があるためである。本発明では、データ・プロセッサのデフォルト・リセット設定が、プログラム可能マスク・レジスタからアクセスされる。更に、デフォルト・リセット設定は、外部ユーザによって送り込まれる外部構成値によって、全体的にまたは単に部分的に無効化することができる。
【0008】
また、本発明では、データ・プロセッサのデフォルト・リセット設定が外部データ源によって全体的にまたは部分的に無効化されなければ、このデフォルト・リセット設定はプログラム可能マスク・レジスタから取り込まれる。
【0009】
このデータ・プロセッサを使用する顧客(ユ−ザ)は、データ・プロセッサの製造プロセスの間に、マスク・レジスタにプログラムすべき値を指定する。オプションとして、生産検査、開発システム、プロトタイプのような用途や、アプリケーションのためにデフォルト・リセット設定を必要としないユーザがデータ・プロセッサを購入する場合のために、デフォルト・リセット設定を、外部集積回路ピンから送り込むことができる。データ・プロセッサのシステム統合回路内に実施される回路によって、外部ユーザは、ピン毎に、内部マスク・レジスタによって提供されるデフォルト設定を選択的に無効化することができる。したがって、ユーザは、リセット設定値の一部を、内部マスク・レジスタに記憶されているデフォルト値から供給させ、リセット設定値の残りの部分を外部ユーザによって外部から送り込むように選択を行うことができる。
【0010】
マスク・プログラム可能レジスタを、ユーザがマスク・プログラム可能レジスタによって決定されるデフォルト設定の全体またはその一部を無効化できる機能とを組み合わせたことにより、本発明は従来技術による実施形態よりもコスト的に有利である。例えば、大規模ユーザは、リセット処理の実行の間に構成データを送り込むために必要な外部回路を不要とし、彼等のデータ処理システムのコスト削減を図ることができる。更に、マスク・プログラム可能レジスタは、プロセッサの製造者が既知の技術を用いて実施し、データ・プロセッサをかかる大規模ユーザの仕様に合わせて製造することができる。加えて、特殊なシステムまたは少規模ユーザのために、製造者は外部データ源を追加し、データ・プロセッサのマスク・プログラム可能レジスタ内に記憶されているリセット設定の全体または一部を選択的に無効化することも可能である。
【0011】
本発明は、データ・プロセッサを、デフォルト設定、または検査目的やデフォルト設定を無効化することその他の動作に必要とされることのいずれかの構成に、選択的に構成可能とするものである。本発明を実施するデータ・プロセッサによって具体化される選択性は、特に小規模ユーザにとって、彼らの仕様に合わせたデータ・プロセッサの設計を製造者に依頼する余裕がない場合に有用である。加えて、本発明のデータ・プロセッサを選択的に構成できる機能は、既存のデータ・プロセッサを、プロトタイプとしてまたはシステム開発のために使用したいユーザには有用である。
【0012】
尚、本発明を実施するデータ・プロセッサの接続状態(connectivity)および動作についての以下の説明では、「リセットの間」とはリセット信号がアサートされている期間を意味する。また、「通常動作」という用語は、リセット信号がニゲート(negate)されているときのデータ・プロセッサの動作モードを意味する。更に、以下の説明では、「上書きされる(overwritten) 」、「無効化される(overriden) 」および「オーバードライブされる(overdriven)」は全て、同一の意味を示唆するものである。
【0013】
尚、本願に関連する出願に、Oded Yishay et al.により1995年6月26日に出願された、"Reset Configuration in a Data Processing System and Method Therefor" と題する米国特許出願番号第08/494,664号がある。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態における構成を説明する。
本発明の接続状態に関する以下の説明では、「バス」という用語は、デ−タ、アドレス、制御、ステータスのような1つ以上の様々なタイプの情報を転送するために用いられる、複数の信号または導体を意味するために使用するものとする。また、「アサート(assert)」および「ニゲート」という用語は、それぞれ、信号、状態ビット、または同様の装置がその論理真状態または論理虚状態になることに言及する場合に使用する。論理真状態が論理レベル1の場合、論理虚状態は論理レベル0となる。一方、論理正状態が論理レベル0の場合、論理虚状態は論理レベル1となる。
【0015】
更に、数の直前にある記号「$」は、その数が16進数即ち基数を16とした形態で表されていることを示す。また、数の直前にある記号「%」は、その数が二進数即ち基数を2とした形態で表されていることを示す。
【0016】
図1は、データ処理システム10を示す。データ処理システム10は、バス28を通じて、外部素子11と通信を行う。バス28は、本明細書においては、複数の集積回路端子28と相互交換可能に用いられるものとする。データ処理システム10は、中央演算装置(CPU)12、タイマ回路14、システム統合回路16、直列通信回路18、アナログ−デジタル(A/D)変換器20、およびスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)22を含む。CPU12、タイマ回路14、システム統合回路16、直列通信回路18、A/D変換器20、およびSRAM22の各々は、バス28を通じて内部的に通信を行う。
【0017】
図2は、本発明を利用したデータ処理システム10のシステム統合回路16の一部を示す。システム統合回路16は、マスク・レジスタ40、バス・インターフェース部42、外部バス制御部44、リセット回路46、複数のバス端子48、構成レジスタ50、および端子制御回路52を含む。システム統合回路16のバス・インターフェース部42は、バス36を通じて、データ処理システム10の残りの部分に結合されている。バス・インターフェース部42は、内部アドレス・バス52、内部データ・バス54、および内部制御バス56を通じて、外部バス制御部44に結合されている。
【0018】
構成レジスタ50はリセット回路46に結合され、内部リセット信号を受信する。また、構成レジスタ50はバス・インターフェース部42にも接続され、構成データバスを供給する。構成レジスタ50は、外部アドレス・バス66、外部データ・バス64、および外部制御バス62を通じて、複数のバス端子48に結合されている。
【0019】
マスク・レジスタ40は外部バス制御部44に結合され、マスク・データ・バスを供給する。外部バス制御部44は端子制御部52に結合され、アドレス・バス202、制御出力イネーブル・バス204、データ・バス206、制御バス210、およびデータ出力イネーブル信号208を供給する。リセット回路46は、外部バス制御部44と端子制御部52とに結合され、内部リセット信号を供給する。また、リセット回路46は複数のバス端子48にも結合され、外部リセット信号を双方向的に通信する。複数のバス端子48は端子制御部52に結合され、外部アドレス・バス66、外部データ・バス64、および外部制御バス62を通じて、情報を双方向的に通信する。複数のバス端子48は、複数の集積回路ピン28を通じて、情報を供給する。
【0020】
複数のバス端子48の一部を図3により詳細に示す。複数のバス端子48は、リセット端子70、フリーズ端子(Freeze terminal) 72、サイズ端子74、複数のモード・ストローブ端子(Mode Strobe terminal)77、およびモード選択端子78から成る。複数のモード・ストローブ端子77は、D[10」信号、D[1]信号、およびD[0]信号を外部データ・バス64に供給する。モード選択端子78は、モード選択信号を外部制御バス62に供給する。フリーズ端子72は、フリーズ信号を外部制御バス62に供給する。加えて、サイズ端子74はサイズ信号を外部制御バス62に供給する。リセット端子70は、外部リセット信号をリセット回路46に供給する。複数のバス端子48は、複数の集積回路端子28を通じて、外部素子11にも結合されている。
【0021】
図4は、端子制御部52の一部をより詳細に示す。図示した端子制御部52の部分は、反転器522、ANDゲート524、バッファ526、バッファ528、ANDゲート530、バッファ532、バッファ534、ANDゲート536、バッファ538、バッファ540、ANDゲート542、バッファ544、およびバッファ546から成る。
【0022】
反転器522はリセット回路46に結合され、その第1入力において内部リセット信号を受信する。内部リセット信号は、バッファ528、バッファ534、バッファ540、およびバッファ546の各々の制御入力にも供給される。反転器522の出力は、ANDゲート524、ANDゲート530、ANDゲート536、およびANDゲート542の各々の第1入力に結合されている。
【0023】
ANDゲート524の第2入力は、制御出力イネーブル・バス204に結合されている。ANDゲート524の出力は、バッファ526の制御入力に結合されている。制御バス210は、フリーズ信号を、バッファ526の入力およびバッファ528の入力に供給する。バッファ526の出力およびバッファ528の出力は、外部制御バス62に結合されている。
【0024】
ANDゲート530の第2入力は、データ出力イネーブル信号208に結合されている。ANDゲート530の出力は、バッファ532の制御入力に結合されている。データ・バス206は、Data[3]信号を、バッファ532の入力およびバッファ534の入力に供給する。バッファ532の出力およびバッファ534の出力は、外部データ・バス64に結合されている。
【0025】
ANDゲート536の第2入力は、データ出力イネーブル信号208に結合されている。ANDゲート536の出力は、バッファ538の制御入力に結合されている。データバス206は、Data[1]信号を、バッファ538の入力およびバッファ540の入力に供給する。バッファ538の出力およびバッファ540の出力は、外部データ・バス64に結合されている。
【0026】
ANDゲート542の第2入力は、制御出力イネーブル・バス204によって供給されるサイズ出力イネーブル信号に結合されている。ANDゲート542の出力は、バッファ544の制御入力に結合されている。制御バス210は、サイズ信号を、バッファ544の入力およびバッファ546の入力に供給する。バッファ544の出力およびバッファ546の出力は、外部制御バス62に結合されている。
【0027】
図8は、外部バス制御部44の一部をより詳細に示す。図示した外部バス制御部44の部分は、OE(出力イネーブル)発生器440、マルチプレクサ442、およびマルチプレクサ444から成る。
【0028】
マスク・データ・バスは、シャドウ・データ(shadow data) を、複数のマルチプレクサ442ないし444の各々に供給する。明確化のために、2つのマルチプレクサのみを用いて、本発明に実際に実施してある複数のマルチプレクサを表わすことにする。したがって、シャドウ・データ1信号がマルチプレクサ442に供給され、シャドウ・データN信号がマルチプレクサ444に供給される。発生バスが、内部制御バス56を通じて、OE発生器440に供給されている。内部データ・バス54を通じて、マルチプレクサ442にデータ値が供給される。内部制御バス56を通じて、マルチプレクサ444に制御値が供給される。内部リセット信号は、マルチプレクサ442ないし444の各々の制御入力に供給される。OE発生器440は、制御出力イネーブル・バス204およびデータ出力イネーブル信号208を供給する。マルチプレクサ442は、D[10]データ値をデータ・バス206に供給する。マルチプレクサ444は、フリーズ信号を制御バス210に供給する。
【0029】
次に、本発明の実施形態における動作を説明する。
図1に示したデータ処理システム10の動作の間、CPU12は、バス36を通じて転送される複数のアドレス、データ、および制御信号によって、タイマ回路14、システム統合回路16、直列回路18、A/D変換回路20、およびSRAM22の各々の動作を制御する。CPU12は、データ処理システム10の動作の間に必要とされる命令の各々を実行する。バス36は、CPU12とデータ処理システム10のその他の部分との間で情報の通信を行う。更に、タイマ14がタイミング制御および割り込み構造を与える。タイミング制御および割り込み構造はデータ処理技術では一般的に既知であるので、これ以上詳しく論じないことにする。直列回路18は直列データを通信する。A/D変換器20は、外部集積回路ピン32を通じて外部データ源から供給されるデータに応答して、アナログ/デジタル変換動作を実行する。SRAM22は、データ処理システム10の動作の間実行される機能のためにメモリ記憶部を提供する。加えて、システム統合回路16は、データ処理システム10と、外部素子11を含む複数のその他の外部素子との間の相互作用を可能にする。
【0030】
図2により詳細に示したシステム統合回路16の一部は、データ処理システム10を、マスク・レジスタに記憶されているデフォルト・リセット設定にしたがって構成すべきか、あるいはバス28を通じて複数のバス端子によって供給される外部データにしたがって構成すべきかを決定する。データ処理システム10の動作の間、リセット動作は、システム統合回路16の内部または外部のどちらからでも発生させることができる。外部から発生されるリセット動作は、外部素子11が(図3の)複数のバス端子48のリセット集積回路端子70をアサートしたときに開始する。リセット集積回路端子70は、それに応答して、外部リセット信号を発生する。続いて、外部リセット信号はリセット回路46に転送され、リセット回路46は内部リセット信号をアサートする。同様に、内部から発生されるリセット動作は、データ処理システム10のいずれかのモジュールによって発生することができる。かかる内部リセット要求は、バス36を通じて、バス・インターフェース部42に供給される。あるいは、内部離リセット要求は、直接、データ処理システム10の要求元モジュールまたはサブモジュールによって発生することもできる。かかる内部リセット要求(ここでは図示しない)に応答して、リセット回路46は、内部リセット信号および外部リセット信号双方をアサートする。外部および内部リセット動作双方が開始されると、内部リセット信号、外部リセット信号、およびリセット集積回路端子70がアサートされる。
【0031】
動作中、データ処理システム10は、外部リセット集積回路ピン70がアサートされるときに、所望の動作モードに構成される。これらのモードは、スレーブ工場検査モード、マスタ検査モード、エミュレータ・モード、マスタ・モード、および単一チップ・モードを含む。動作モードに加えて、データ処理システム10のPLL(位相ロック・ループ)モード、サイズ・モード、クロック・モードも、外部リセット集積回路ピン70がアサートされるときに決定される。データ処理システム10は、2:1PLLモードまたは1:1PLLモードで動作するように構成することができる。同様に、データ処理システム10は、16ビットまたは8ビット・サイズ・モードで動作するようにも構成可能である。更に同様に、予め選択された集積回路ピンをイネーブルし、ポート(PORT[4] )として、またはクロック入力として動作させるクロック・モードも、外部リセット集積回路ピン70がアサートされるときに決定される。尚、上述のモードは、本発明の一実施例を単に例示するものに過ぎず、動作モードの追加や各動作モードにおいて異なる構成を追加することによるモードの補強も可能であることは十分に理解されよう。
【0032】
データ処理システム10の動作モードおよび構成を決定するために、外部ユーザは、内部マスク・レジスタ40によって供給されるデフォルト・リセット設定を用いてもよいし、あるいは個々の集積回路ピン毎に選択を行い、外部データ源から当該集積回路ピンに代替データを送り込むことによって、そのピンに供給されたデフォルト・リセット設定データを無効化することも可能である。言い替えると、外部ユーザが、内部マスク・レジスタ40によって供給されるデータによって実施されるデフォルト・リセット設定状態を使用したい場合、なにも操作は要求されない。データ処理システム10の動作の属性を構成するのには、内部マスク・レジスタ40によって供給されるデフォルト・リセット設定が用いられる。しかしながら、外部ユーザが、マスク・レジスタ40に記憶されているデフォルト・リセット設定データによって指定される構成の全体または一部を変えたい場合、外部ユーザは、複数の集積回路ピンの全てまたは指定したものに代替データを送り込むことによって、デフォルト・データを無効化することができる。
【0033】
第1例において、リセット動作が実行中であり、構成データをマスク・レジスタ40から読み出し、マスク・データ・バスを通じて外部バス制御部44に転送すると仮定する。図8に示すように、外部バス制御部44は、内部制御バス56から発生バスを読み出す。第1制御信号を読み出したなら、それをOE(出力イネーブル)発生器440に供給し、制御出力イネーブル・バス204を発生する。加えて、外部バス制御部44は、第1データ・ビット、即ち、シャドウ・データ1をマスク・データ・バスから読み出す。シャドウ・データ1は、マルチプレクサ442の第1入力に供給される。加えて、対応するデータ・ビットが、内部データ・バス54によって、マルチプレクサ442の第2入力に供給される。リセット回路によって発生される内部リセット信号は、シャドウ・データ1ビットおよび対応するデータ・ビットのどちらを、データ・バス206を通じて供給するのかを決定するために供給される。内部リセット信号がアサートされることによって、データ処理システム10がリセットされておりこれを構成する必要があることが示されると、マルチプレクサ442は、シャドウ・データ1を、データ・バス206を通じて、端子制御部52に供給する。内部リセット信号がニゲートされている他の全時点では、マルチプレクサ442は対応するデータ・ビットをデータ・バス296に供給する。
【0034】
同様に、外部バス制御部44は、最後のデータ・ビット、即ち、シャドウ・データNをマスク・データ・バスから読み出す。シャドウ・データNビットは、マルチプレクサ444の第1入力に供給される。加えて、対応する制御ビットが、内部制御バス56によって、マルチプレクサ444の第2入力に供給される。リセット回路46によって発生される内部リセット信号は、シャドウ・データNビットおよび対応する制御ビットのどちらを、データ・バス206を通じて供給するのかを決定するために供給される。内部リセット信号がアサートされることによって、データ処理システム10がリセットされておりこれを構成する必要があることが示されると、マルチプレクサ444はシャドウ・データNビットをフリーズ信号として、制御バス210を通じて端子制御部52に供給する。内部リセット信号がニゲートされている他の全時点では、マルチプレクサ444は対応する制御ビットを制御バス210に供給する。
【0035】
具体的に図8には詳細に示していないが、外部バス制御部44には追加のマルチプレクサが設けられており、データ処理システムの残りの部分に構成データを供給することは理解されよう。この場合、追加のマルチプレクサは、データ処理システム10の動作モード、PLLモード、サイズ・モード、およびクロック・モードを決定するために設けられる。外部バス制御部44の効果は、内部リセット信号がアサートされたときに、マスク・レジスタ40によって供給される全てのデフォルト設定データを、制御出力イネーブル・バス204、データ・バス206、制御バス210、およびデータ出力イネーブル信号208を通じて、端子制御部52に供給することである。
【0036】
デフォルト設定データが端子制御部52に供給されると、端子制御部52は、マスク・レジスタ40および外部バス制御部44によって供給されるデフォルト・データを弱く送り出す。この弱く送り出されるデフォルト・データは、当該デフォルト・データの部分がデータ処理システム10外部のデータ源によって供給される外部構成データによって無効化されない場合に、データ処理システム10に構成データを供給するために用いられる。
【0037】
先に説明したように、端子制御部52は、外部バス制御部44から内部構成データを受信する。内部構成データは、フリーズ信号、Data[3]信号、D[10]信号、D[1]信号、D[0]信号、およびサイズ信号を含む。再び、これらの信号は各々、外部バス制御部44内に設けられているマルチプレクサによって供給されることを注記しておく。更に、外部構成データは、外部アドレス・バス66、外部データ・バス64および外部制御バス62を通じて、複数のバス端子48から読み出すことができる。外部構成データは、図3に示した複数のバス端子48に供給される。複数のバス端子48の各々は、次に、外部制御バス62および外部データ・バス64の内適切な一方と接続される。リセット端子70は外部リセット信号をリセット回路46に供給する。
【0038】
バッファ526,532,536,544の各々は、外部アドレス・バス66、外部データ・バス64、および制御バス62の1つに情報を送り込むことができる強いドライバであることを注記するのは重要なことである。同様に、バッファ528,534,540,546の各々は弱いドライバであり、外部アドレス・バス66、外部データ・バス64、および外部制御バス62の1つに情報を弱く供給し、複数のバス端子48によって外部から供給される情報によって無効化され得ることを注記するのも重要なことである。
【0039】
本発明の動作の間、内部リセット信号は端子制御部52に供給される。内部リセット信号を供給することによりは、バッファ528,534,540,546の各々をイネーブルし、データを転送させる。加えて、内部リセット信号は反転され、ANDゲート524,530,536,542の各々に供給される。内部リセット信号がニゲートされると、ANDゲート524はバッファ526をディゼーブルする。同様に、内部リセット信号がニゲートされると、ANDゲート530はバッファ532をディゼーブルし、ANDゲート536はバッファ538をディゼーブルし、ANDゲート542はバッファ544をディゼーブルする。内部リセット信号がニゲートされ、バッファ526,532,536,544によって設けられた強力なドライバがディゼーブルされると、外部バス制御部44によって供給されるデフォルト設定情報が、外部アドレス・バス66、外部データ・バス64、および外部制御バス62の1つに、バッファ528,534,540,546によって形成される弱いドライバの各々によって送り込まれる。このような弱いドライバによってデフォルト設定情報が送り込まれた場合、複数のバス端子48の1つに送り込まれた値によって容易に無効化することができる。
【0040】
次に、本発明の一実施例の動作例について詳細に説明する。図7を参照すると、本発明において実施される可能性のある構成を表わす表が示されている。図7に示すように、データ処理システムのモードは、デフォルトによって、リセット時にマスタ・モードで動作するように構成されているものと仮定する。この場合、マスク・レジスタ40は、ビット0ないし2に%101の二進数を記憶する。内部リセット信号がアサートされることによって、データ処理システム10がリセットされておりこれを構成すべきことが示されると、二進数%101は、マスク・データ・バスを通じて、外部バス制御部44に供給される。内部リセット信号がアサートされているので、二進数%101は、対応する複数のマルチプレクサ(図8には示されていない)に供給され、次いでそこから出力される。本発明の実施例では、マルチプレクサは、この二進数をデータ・バス206に供給する。
【0041】
対応する複数のマルチプレクサから、二進数%101が、データ・バス206を通じて、端子制御部52に供給される。尚、データ処理システム10の動作モードを決定する二進数は、外部素子11のような外部素子によって、モード・ストローブ集積回路端子77に送り込まれる情報によって無効化され得ることを注記しておく。外部素子11が複数のモード・ストローブ集積回路端子77にデータを供給しない場合、二進数%101は出力され、端子制御部52内に設けられているバッファから弱く送り出される。続いて、二進数%101は、外部データ・バス64を通じて、2つの構成レジスタ50を介し、ビット0に供給され記憶される。構成レジスタ50から、この値を用いて、データ処理システムをマスタ動作処理で動作するように構成する。
【0042】
逆に、外部素子11が情報を複数のモード・ストローブ集積回路端子77に供給し、外部ユーザがデータ処理システム10を、マスタ・モードではなく単一チップ・モードで動作させたいことを示していると仮定する。この場合、モード・ストローブ集積回路端子77は二進数%110を発生し、データ処理システムが単一チップ動作モードで動作すべきことを示す。この場合、二進値%101も未だ出力され、端子制御部52内に設けられているバッファから弱く送り出されている。しかしながら、弱く送り出されている値%101は、モード・ストローブ集積回路端子77によって供給される二進値%110によって上書きされる。モード・ストローブ集積回路端子77によって供給される値は、端子制御部52内に設けられているバッファによって送り出された弱い値を無効化する。その後、二進数%110は、外部データ・バス64を通じて、構成レジスタ50のビット0ないし2に供給され、記憶される。構成レジスタ50から、この値を用いて、データ処理システムを単一チップ動作モードで動作するよう構成する。
【0043】
一実施例の第2動作例として、デフォルトによって、リセット時にデータ処理システムの位相ロック・ループを2:1モードで動作するように構成すると仮定する。この場合、マスク・レジスタ40は、マスク・レジスタ40のPLLモード・ビットに、二進値%0を記憶する。内部リセット信号がアサートされることによって、データ処理システム10がされておりこれを構成すべきことが示されると、二進値%0はマスク・データ・バスを通じて外部バス制御部44に供給される。内部リセット信号がアサートされているので、二進値%0はマルチプレクサ44を通じて供給され、続いて出力される。マルチプレクサ444は、本発明の実施例では、フリーズ信号を通じて制御バス210にこの二進値を供給する。尚、データ処理システム10のPLL動作モードを決定する二進値は、外部素子11のような外部素子によって、フリーズ集積回路端子72に書き込まれる値によって上書きされ得ることを注記しておく。外部素子11がフリーズ集積回路端子72に値を供給しない場合、二進値%0は出力され、バッファ528から弱く送り出される。続いて、二進値%0は、外部制御バス62を通じて、構成レジスタ50のPLLモード・ビットに供給され、記憶される。構成レジスタ50から、この値を用いて、データ処理システム10を2:1PLL動作モードで動作するように構成する。
【0044】
逆に、外部素子11がフリーズ集積回路端子72に値を供給し、外部ユーザがデータ処理システム10を2:1PLLモードではなく、1:1PLLモードで動作させたいことを示していると仮定する。この場合、フリーズ集積回路端子72は二進値%1を供給し、データ処理システムは1:1PLL動作モードで動作すべきことを示す。この場合、二進値%0も未だ出力され、バッファ528から弱く送り出されている。しかしながら、弱く送り出されている値%0は、フリーズ集積回路端子72によって供給される二進値%1によって上書きされる。フリーズ集積回路端子72によって供給された値は、弱いバッファ、即ち、バッファ528によって送り出されている値を無効化する。続いて、二進値%1が、外部制御バス62を通じて、構成レジスタ50のPLLモード・ビットに供給され、記憶される。構成レジスタ50から、この値を用いて、データ処理システム10を1:1PLL動作モードで動作するように構成する。
【0045】
一実施例の第3動作例として、データ処理システム10は、デフォルトとして、リセット時に16ビット・サイズ・モードで動作するように構成すると仮定する。この場合、マスク・レジスタ40は、二進値%0をマスク・レジスタ40のサイズ・モード・ビットに記憶する。内部リセット信号がアサートされることによって、データ処理システム10がリセットされておりこれを構成すべきことが示されると、二進値%0はマスク・データ・バスを通じて、外部バス制御部44に供給される。内部リセット信号がアサートされているので、二進値%0は、外部バス制御部44の複数のマルチプレクサ(ここでは詳細には説明しない)の1つを通じて供給され、次いで出力される。本発明の実施例では、このマルチプレクサは、続いて、この二進値をサイズ信号を通じて制御バス210に供給する。尚、データ処理システム10の動作のサイズ・モードは、外部素子11のような外部素子によってサイズ集積回路端子74に書き込まれる値によって、上書きされ得ることを注記しておく。外部素子11が値をサイズ集積回路端子74に供給しない場合、二進値%0が出力され、バッファ528から弱く送り出される。続いて、二進値%0は、外部制御バス62を通じて、構成レジスタ50のサイズ・モード・ビットに供給され記憶される。構成レジスタ50から、この値を用いて、データ処理システムを16ビット・サイズ動作モードで動作するように構成する。
【0046】
逆に、外部素子11が値をサイズ集積回路端子74に供給し、外部ユーザが、データ処理システム10を、16ビット・サイズ・モードではなく、8ビット・サイズ・モードで動作させたいことを示すと仮定する。この場合、サイズ集積回路端子74は二進値%1を発生し、データ処理システムが8ビット・サイズ動作モードで動作すべきことを示す。この場合、二進値%0も未だ出力され、バッファ546から弱く送り出されている。しかしながら、弱く送り出されている値%0は、サイズ集積回路端子74によって供給される二進値%1によって上書きされる。サイズ集積回路端子74によって供給される値は、弱いドライバ、即ち、バッファ546によって送り出される値を無効化する。続いて、二進値%1は、外部制御バス62を通じて、構成レジスタ50のサイズ・モード・ビットに供給され、記憶される。構成レジスタ50から、この値を用いて、データ処理システムを8ビット・サイズ動作モードで動作するように構成する。
【0047】
一実施例の第4動作例として、リセット時にデータ処理システムの出力の1つが、デフォルトとして、ポート端子(ポートE[4])として動作するように構成すると仮定する。この場合、マスク・レジスタ40は、二進値%0をマスク・レジスタ40のクロック・ビットに供給する。内部リセット信号がアサートされることによって、データ処理システム10がリセットされておりこれを構成すべきことが示されると、二進値%0はマスク・データ・バスを通じて外部バス制御部44に供給される。内部リセット信号がアサートされているので、二進値%0は、複数のマルチプレクサ(ここでは詳しく説明しない)の1つを通じて供給され、続いて出力される。本発明の実施例では、この複数のマルチプレクサの1つは、この二進値をデータ・バス206に供給する。
【0048】
データ処理システム10のポート/クロック動作モードを決定する二進値は、外部素子11のような外部素子によって、D[3]集積回路端子75に書き込まれるデータによって上書きされ得ることを注記しておく。外部素子11が値をD[3]集積回路端子75に供給しない場合、二進数%0が出力され、バッファ534から弱く送り出される。続いて、二進数%0は、外部制御バス62を通じて、構成レジスタ50のクロック・モード・ビットに供給され、記憶される。構成レジスタ50から、この値を用いてデータ処理システムを構成し、予め選択されている集積回路端子をポート端子(ポートE[4])として動作するように構成する。
【0049】
逆に、外部素子11が値をD[3]集積回路端子75に供給し、外部ユーザがデータ処理システム10が、予め選択されている集積回路端子を、ポート端子ではなく、クロック出力端子として構成させたいことを示すと仮定する。すると、D[3]集積回路端子75は二進値%1を発生し、データ処理システムはクロック出力端子として構成すべきことを示す。この場合、二進値%0も未だに出力され、バッファ534から弱く送り出されている。しかしながら、弱く送り出されている値%0は、D[3]集積回路端子75によって供給される二進値%1によって上書きされる。D[3]集積回路端子75によって供給される値は、弱いドライバ、即ち、534によって送り出される値を無効化する。続いて、二進値%1は、外部データ・バス64を通じて、構成レジスタ50のクロック・モード・ビットに供給され、記憶される。構成レジスタ50から、この値を用いてデータ処理システムを構成し、予め選択されている回路端子をクロック出力端子として構成する。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、マスク・レジスタ40によって供給されるデフォルト設定データの全てまたは一部のみの上書きを行ったり、かかるデータの上書きを行わない選択を、ユーザに可能にするものである。かかる柔軟性によって、外部ユーザが望むシステムを実現するために外部から駆動すべき集積回路ピンの一部についてのみ、外部ユーザが外部回路を設ければすむことになる。また、本発明は、マスク・レジスタ40内にプログラムされたデフォルト設定値を、外部ユーザが使用可能とすることを強調すべきであろう。加えて、デフォルト設定値の一部は、外部から供給された構成値で上書きすることも可能である。しかしながら、デフォルト設定値の全てを上書きしなければならない訳ではないことは強調すべきであろう。
【0051】
したがって、ユーザが内部マスク・レジスタ40でデータ処理システム10を構成したい場合、ユーザはデータを複数のバス端子48に供給せず、マスク・レジスタ40によって供給されたデフォルト設定値を上書きしなければよい。外部素子によって駆動されない場合、構成レジスタ50は、マスク・レジスタ40に記憶されているデフォルト設定値に対応するように内部で設定される。マスク・レジスタ40の内容は、データ処理システム10の製造プロセスの製作段階の間に記憶される。データ処理システム10を使用する顧客が、データ・プロセッサの製作プロセスの間に、マスク・レジスタ40にプログラムすべき値を指定する。デフォルト設定値を使用する場合、データ処理システム10のユーザは、外部素子を設けリセットの間にリセット設定データを複数のバス端子48に設定する必要はなく、したがって、ハードウエアのオーバーヘッド・コストおよび時間が節約される。
【0052】
あるいは、ユーザが、複数のバス端子48を通じて外部バス28によって供給されるデータを用いて、データ処理システム10を部分的に構成したい場合、ユーザは、リセット動作の間に、複数のバス端子48の適切な1つを、所定の論理状態に設定すればよい。かかるデータ処理システム10を構成するための代替方法によって、ユーザは、リセットの間にあらゆる所望のリセット設定を確定する柔軟性を有することができる。オプションとして、デフォルト・リセット設定は、生産検査、開発システム、プロトタイプのような用途のために、およびデータ・プロセッサを購入するユーザが彼らの用途のためにデフォルト・リセット設定を必要としない場合に、デフォルト・リセット設定を、外部集積バス端子48から送り込むことができる。
【0053】
更に、本発明では、複数の集積回路端子28上で、構成レジスタ50の内容を外部ユーザに見せることができる。これは、開発システムおよび検査の用途には特に有用である。
【0054】
本発明は、リセット動作の間に、データ・プロセッサのデフォルト設定を決定する内部マスク・プログラム可能レジスタを提供する。リセット動作の間、リセット後最初の動作が、データ・プロセッサに異なる構成で異なる機能を実行可能とするので、データ・プロセッサの構成が決められる。本発明では、データ処理システムの集積回路ピンに書き込まれる値によってデフォルト・リセット設定が無効化されなければ、データ・プロセッサのデフォルト・リセット設定はプログラム可能マスク・レジスタから得られる。デフォルト・リセット設定は、動作モード、クロック構成、サイズ構成、およびポート構成を制御するための情報を含む。
【0055】
マスク・プログラム可能レジスタを、当該マスク・プログラム可能レジスタによって決定されるデフォルト設定を無効化する機能と組み合わせて使用することによって、本発明のコスト効率は従来技術の実施形態よりも高まることになる。例えば、大規模ユーザは、リセット動作の実行の間に構成データを送り込むために必要な外部回路を除去することができ、これにより彼らのデータ処理システムのコストを削減することができる。更に、マスク・プログラム可能レジスタは、既知の技術を用いて、プロセッサの製造者によって実施可能であり、かかる大規模ユーザの仕様に合わせてデータ・プロセッサを作成することができる。
【0056】
更に、ユーザは、複数のバス端子48の予め選択した部分に外部から構成値の所望部分を送り込むことによって、内部マスク・レジスタおよび外部構成値の双方を用いて、容易にデータ・プロセッサを構成することができる。これによって、データ・プロセッサをデフォルト設定や、デフォルト設定を無効化する必要がある検査目的またはその他のあらゆる動作に必要とされる他のあらゆる構成に、選択的に構成することが可能となる。本発明を実施するデータ・プロセッサによって具体化される選択性は、特に、小規模ユーザにおいて、彼らの仕様に合わせたデータ・プロセッサの設計を製造者に依頼する費用を捻出することができないような場合、特に有用である。加えて、本発明のデータ・プロセッサを選択的に構成できる機能は、既存のデータ・プロセッサをプロトタイプとしてまたはシステム開発のために使用したいユーザには有用である。
【0057】
ここに記載した本発明の実施形態は、一例として提示したに過ぎない。しかしながら、ここに記載した機能を実行するための実施形態は、他にも数多く存在し得る。例えば、本発明の別の実施例では、マスク・レジスタ40によって供給されるデータは、リセット動作の間にのみ供給してもよいし、あるいは、かかるデータはマスク・データ・バス上に継続的に送り込んでもよい。加えて、リセット信号以外の別の信号を、多重化の機能のために使用してもよい。同様に、図4に示した論理回路は、同様の機能を行う別の論理素子で置き換えることができる。更に、リセット信号がニゲートされるのを待つ代わりに、プログラム・フロー制御は、リセット信号がニゲートされるまで、リセット動作を繰り返してもよい。この場合、複数の構成レジスタ50にラッチされる値は、リセット信号がニゲートされる前に最後にラッチされた値となる。加えて、別の実施例では、同一の信号を内部リセットおよび外部リセットに使用してもよい。更にまた、別の実施例では、データ・プロセッサはチェックを行い、実行を開始する前に、リセット値がニゲートされているか否かを判定する。リセットがニゲートされている場合、構成レジスタの内容に基づいた実行を開始する。リセットがアサートされている場合、プログラミング・フローは戻って、外部から供給される信号の状態を検査する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデータ処理システムを示すブロック図。
【図2】図1のデータ処理システムのシステム統合回路の一部を示すブロック図。
【図3】図2に示すシステム統合回路の複数のバス端子を示すブロック図。
【図4】図2に示すシステム統合回路の端子制御回路を示すブロック図。
【図5】図2に示すシステム統合回路の構成レジスタを示すブロック図。
【図6】図2に示すシステム構成回路のマスク・レジスタを示すブロック図。
【図7】図1のデータ処理システムにおけるリセット動作の間のデフォルト設定を示す図表。
【図8】図2に示すシステム統合回路の外部バス制御回路を示すブロック図。
【符号の説明】
10 データ処理システム
11 外部素子
12 中央演算装置
14 タイマ回路
16 システム統合回路
18 直列通信回路
20 アナログ−デジタル(A/D)変換器
22 スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)
28 バス
40 マスク・レジスタ
42 バス・インターフェース部
44 外部バス制御部
46 リセット回路
48 複数のバス端子
50 構成レジスタ
52 端子制御回路
62 外部制御バス
64 外部データ・バス
66 外部アドレス・バス
70 リセット端子
72 フリーズ端子
74 サイズ端子
77 モード・ストローブ端子
78 モード選択端子
202 アドレス・バス
204 制御出力イネーブル・バス
206 データ・バス
208 データ出力イネーブル信号
210 制御バス
440 OE(出力イネーブル)発生器
442,444 マルチプレクサ
522 反転器
524,530,536,542 ANDゲート
526,528,532,534,536,540,544,546 バッファ

Claims (2)

  1. データ処理システム(10)であって:
    第1設定値を記憶するマスク・レジスタ(40);
    複数のバス端子(48)であって、該複数のバス端子の第1部分が強く供給される第2設定値を受信する、複数のバス端子(48);
    内部リセット信号を発生し、前記データ処理システム(10)がリセット動作を実行中であることを示すリセット回路(46);
    前記リセット回路(46)に結合され前記内部リセット信号を受信し、前記マスク・レジスタ(40)に結合され前記第1設定値を受信する外部バス制御回路(44)であって、前記強く供給される第2設定値に対し前記第1設定値を弱く供給する前記外部バス制御回路(44);および
    前記リセット回路(46)に結合され前記内部リセット信号を受信し、前記外部バス制御回路(44)に結合され前記第1設定値を受信し、前記複数のバス端子(48)に結合され前記第2設定値を受信する端子制御回路(52);
    を具備し、
    該端子制御回路(52)は前記弱く供給された第1設定値を上書きするために前記第2設定値が強く供給されたことに応じて修正した設定値を発生し、該修正した設定値の各ビットは、前記複数のバス端子(48)の対応する部分により与えられる前記第2設定値の対応するビットによって上書きされていない、前記第1設定値の各ビットに対応することを特徴とするデータ処理システム(10)。
  2. データ・プロセッサ(10)に設定値を与える方法であって:
    リセット回路(46)をイネーブルし、リセット信号をアサートする段階;
    マスク・レジスタ(40)から弱く供給されるマスク設定値を読み出す段階;
    複数の集積回路端子(48)から外部設定値を読み出す段階であって、前記外部設定値は前記弱く供給されるマスク設定値に対し強く供給される段階;
    端子制御回路(52)をイネーブルし、前記弱く供給されるマスク設定値および前記強く供給される外部設定値双方に応答して修正設定値を発生する段階であって、前記修正設定値の各ビットが、前記強く供給される外部設定値の対応するビットによって上書きされていない、前記マスク設定値の各ビットに対応する前記修正設定値を発生する段階;および
    前記修正設定値を設定レジスタ(50)に記憶する段階;
    を具備することを特徴とする方法。
JP12356797A 1996-04-29 1997-04-25 データ処理システムおよび柔軟なリセット設定方法 Expired - Lifetime JP3977894B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/639,461 US5606715A (en) 1995-06-26 1996-04-29 Flexible reset configuration of a data processing system and method therefor
US639461 1996-04-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10105288A JPH10105288A (ja) 1998-04-24
JP3977894B2 true JP3977894B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=24564182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12356797A Expired - Lifetime JP3977894B2 (ja) 1996-04-29 1997-04-25 データ処理システムおよび柔軟なリセット設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3977894B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10105288A (ja) 1998-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6326806B1 (en) FPGA-based communications access point and system for reconfiguration
US5974528A (en) Microcomputer with embedded flash memory having on-chip programming capability and method of programming data into the embedded flash memory
JPH0677249B2 (ja) マイクロコンピュータ
JPH11509949A (ja) 構成可能な集積回路ピン
TW588370B (en) Programmable memory built-in self-test combining microcode and finite state machine self-test
KR100275059B1 (ko) 확장가능한 중앙 처리 장치
US5623687A (en) Reset configuration in a data processing system and method therefor
JPH0916292A (ja) データ処理システムおよびそのための方法
JPH11509950A (ja) N本未満のi/oピンを伴うnビットのデータバス幅をもつマイクロコントローラ及びそのための方法
US5606715A (en) Flexible reset configuration of a data processing system and method therefor
JPH0728549A (ja) マイクロコンピュータ
JP2003044303A (ja) コンピュータ装置
US7007181B2 (en) Microcontroller
JP2000194551A (ja) フラッシュメモリ書換え回路
JP3977894B2 (ja) データ処理システムおよび柔軟なリセット設定方法
JP3665624B2 (ja) マイクロコントローラ
JP2003296296A (ja) マイクロコントローラ
JP2001125786A (ja) データ処理装置及びデータ処理システム
JP3917736B2 (ja) 集積回路
JPS59161752A (ja) デ−タ処理システムにおける中央処理装置
JP2984628B2 (ja) マイクロコンピュータ
JP3405239B2 (ja) 初期値設定変更装置
JP2001034477A (ja) イニシャル・プログラム・ローディング方式
JP2000181899A (ja) マイクロプロセッサ、共用端子制御方法およびリセット処理実行方法
JPH0241793B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040331

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040331

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041217

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070622

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term