JP3976997B2 - 作業用車両の安全装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操舵輪と非操舵輪とこれ等両輪にブレーキを有し、走行操作が成されたときにブレーキ作動を解除するとともに走行操作に基づいて車両を走行させる作業用車両に関し、さらに詳細にはこのような作業用車両の走行安全性を確保する安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような走行制御形態を有する作業用車両は、例えば車体上にブーム式の高所作業装置やシザース式の高所作業装置等を有するいわゆる自走式高所作業車や、掘削装置を有する自走式掘削車両などの作業用車両として土木建設作業や造船作業等に広く用いられている。この様な作業用車両は不整地や傾斜地等を走行可能に構成されるとともに、走行操作をやめて車両を停止させたときには自動的車輪の回転をロックするブレーキがかかり、安全な状態で高所作業等を行うことができるように構成されている。
【0003】
例えば、不整地や傾斜地等の走破性を高めた四輪駆動型の自走式高所作業車では、各車輪を回転駆動する走行モータとして油圧モータが用いられており、各油圧モータにはモータ軸の回転を制動ロックする、いわゆるネガティブブレーキがモータと一体的に取り付けられている。ネガティブブレーキは一般的に車両を走行させる走行操作が成されていないときにモータ軸の回転を制動ロックし、走行操作が成されて油圧モータに油圧が供給されるときにブレーキを開放するように構成されている。
【0004】
但し、走行操作が成されずに車両が停止している状態で舵取り操作のみが行われたとき(いわゆる「すえぎり操作」時)に、回転がロックされた操舵輪を強制的にステアリング作動させるとすれば、硬質路面でタイヤ車輪の減りが早まるおそれがある。このため、従来では舵取り操作のみが単独で行われたときに、操舵輪側のネガティブブレーキのみブレーキ作動を解除して舵取り操作に基づいたステアリング作動を許容するように構成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、操舵輪側のブレーキを解除することは、その分ブレーキ力が減少することを意味し、上記のような4輪ブレーキの車両においては車両を停止保持させるブレーキ力が半分に低下することを意味する。この結果、仕様上の最大登坂角を超えるような急傾斜地でステアリングの単独操作を行うようなことがあると車両が傾斜下方に転がり走行するおそれが生じるという問題があった。また、このようなおそれを回避するためには、非操舵輪側の二つのブレーキのみで最大登坂角を超える急傾斜地にも充分耐えるブレーキを設ける必要があり、ブレーキ構造が大型化したりこれに伴って関連する油圧回路構成まで大型化・高コスト化するなど、経済的合理性を欠くという課題があった。
【0006】
本発明は、このような問題や課題に鑑みて成されたものであり、作業者が急傾斜地でステアリングの単独操作を行った場合であっても、車両が傾斜下方に転がり走行するおそれがない安全な作業用車両を簡便な構成で提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明は、車体に回転動自在に取り付けられた操舵輪及び非操舵輪と、操舵輪を転舵作動させて車両の進行方向を変化させるステアリング作動手段(例えば実施形態における操舵シリンダ57)と、操舵輪及び非操舵輪の少なくともいずれか一方を回転駆動して車両を走行させる駆動手段(例えば実施形態における走行モータ51,52)と、操舵輪及び非操舵輪に配設されて操舵輪及び非操舵輪の回転を制動させる操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段(例えば実施形態におけるネガティブブレーキ53,54)と、操舵輪の舵取り操作を行うステアリング操作手段と、駆動手段による走行を行わせるための走行操作を行う走行操作手段と、ステアリング操作手段の舵取り操作に基づいてステアリング作動手段の作動を制御し、走行操作手段の走行操作に基づいて駆動手段、操舵輪ブレーキ手段および非操舵輪ブレーキ手段の作動を制御する作動制御装置(例えば実施形態におけるコントロールユニット30等)とを有し、走行操作手段の走行操作が行われていないときには、作動制御装置により操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段によるブレーキ作動が行われ、走行操作手段の走行操作が行われたときに、作動制御装置が操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除させるとともに当該走行操作に基づいて駆動手段を作動させて車両を走行させる作業用車両の安全装置である。
【0008】
その上で、本発明の安全装置は車体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出器と、以下に示すようにステアリング作動手段と操舵輪ブレーキ手段の作動を規制するステアリング規制手段(例えば実施形態におけるステアリング規制回路32)とを設けて構成する。すなわち、傾斜角度検出器で検出される車体の傾斜角度が予め設定された所定傾斜角度以上の車体姿勢において、走行操作手段による走行操作が行われていない状態でステアリング操作手段による舵取り操作が行われたときには、操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を保持し、ステアリング操作手段の舵取り操作に拘わらずステアリング作動手段の作動を行わせないように規制する。また、傾斜角度検出器で検出される車体の傾斜角度が所定傾斜角度未満の車体姿勢において、走行操作手段による走行操作が行われていない状態でステアリング操作手段による舵取り操作が成されたときには、操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除するとともに、ステアリング操作手段による舵取り操作に基づいたステアリング作動手段の作動を許容する。
【0009】
上記構成の作業用車両は、走行操作手段において走行操作が成されたときに作動制御装置が操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除させる構成であり、走行操作が成されていないときには原則的に操舵輪及び非操舵輪のブレーキ作動が解除されない。その上で、本発明の安全装置には車体傾斜角を検出する傾斜角度検出器を有しており、傾斜角度検出器で検出される車体傾斜角が予め設定された所定傾斜角度以上の車体姿勢において、いわゆる「すえぎり」となるようなステアリング操作が行われたときに、ステアリング規制手段が操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を保持し、ステアリング操作手段の舵取り操作に拘わらずステアリング作動手段の作動を行わせないように規制する。一方、傾斜角度検出器で検出される車体傾斜角が所定傾斜角度未満の車体姿勢において、すえぎり操作が行われたときには、ステアリング規制手段は操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除するとともに、ステアリング操作手段による舵取り操作に基づいたステアリング作動手段の作動を許容する。
【0010】
従って、上記構成の安全装置によれば、所定傾斜角以上の傾斜路面において操舵輪及び非操舵輪に作用する全ブレーキの保持力が確保されるため、傾斜地を下方に転がり走行する等のおそれがなく、合理的なブレーキ容量、油圧回路で安全な作業用車両を構成することができる。また、所定傾斜角未満の平坦路面においては操舵輪のブレーキを解除したうえでステアリング作動を許容するため、タイヤの反撥弾性を蓄積することによるステアリングの段付作動やブレーキ解放時のステアリング角(操舵角)の急変等を生じることがなく、また停止状態からの実質的な旋回半径を小さくすることができる。さらにこのような制御によれば硬質路面においてタイヤ摩耗を生じることもない。従って、安全性と経済的合理性とを両立させた作業用車両を提供することができる。
【0011】
なお、上記同様に、走行操作手段において走行操作が成されたときに、作動制御装置が操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除させるとともに当該走行操作に基づいて駆動手段を作動させて車両を走行させる作業用車両において、安全装置は車体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出器と、以下に示すようにステアリング作動手段と操舵輪ブレーキ手段の作動を規制するステアリング規制手段とを設けて構成してもよい。すなわち、傾斜角度検出器で検出される車体の傾斜角度が予め設定された所定傾斜角度以上の車体姿勢において、走行操作手段による走行操作が行われていない状態でステアリング操作手段による舵取り操作が成されたときには、操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段をブレーキ作動させた状態でステアリング操作手段による舵取り操作に基づいたステアリング作動手段の作動を許容する。また、傾斜角度検出器で検出される車体の傾斜角度が所定傾斜角度未満の車体姿勢において、走行操作手段による走行操作が行われていない状態でステアリング操作手段による舵取り操作が成されたときには、操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除するとともに、ステアリング操作手段による舵取り操作に基づいたステアリング作動手段の作動を許容する。
【0012】
このような構成の作業用車両は、前述した発明の作業用車両と同様に、走行操作が成されていないときには原則的に操舵輪及び非操舵輪のブレーキ作動が解除されない車両構成を有する。その上で、本発明の安全装置には車体傾斜角を検出する傾斜角度検出器を有しており、傾斜角度検出器で検出される車体傾斜角が予め設定された所定傾斜角度以上の車体姿勢において、いわゆる「すえぎり」となるようなステアリング操作が行われたときに、操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段をブレーキ作動させた状態でステアリング操作手段による舵取り操作に基づいたステアリング作動を許容する。一方、傾斜角度検出器で検出される車体傾斜角が所定傾斜角度未満の車体姿勢において、すえぎり操作が行われたときには、ステアリング規制手段は操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除するとともに、ステアリング操作手段による舵取り操作に基づいたステアリング作動手段の作動を許容する。
【0013】
従って、上記構成の安全装置によれば、所定傾斜角以上の傾斜路面において操舵輪及び非操舵輪に作用する全ブレーキの保持力が確保されるため、傾斜地を下方に転がり走行する等のおそれがなく、合理的なブレーキ容量、油圧回路で安全な作業用車両を構成することができるほか、停止状態からの実質的な旋回半径を小さくすることができる。また、所定傾斜角未満の平坦路面においては操舵輪のブレーキを解除したうえでステアリング作動を許容するため、停止状態からの実質的な旋回半径を小さくすることができ、また硬質路面においてタイヤ摩耗を生じることがない。従って、安全性と経済的合理性とを両立させた作業用車両を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る安全装置を有した作業用車両の一例として、四輪駆動(全輪駆動)型のいわゆる自走式高所作業車(以下、高所作業車という)を図4に示している。高所作業車1は、車体3の前後にタイヤ車輪55r,55l,56r,56lを有し、各タイヤ車輪にそれぞれ走行モータ51r,51l,52r,52lが接続されて全タイヤ車輪を回転駆動する。4つの駆動輪のうちの2輪56r,56lは操舵輪であり舵取り操作に基づいてステアリング作動される。このため、走行モータを回転駆動し、操舵輪をステアリング作動させることにより走行自在に構成されている。
【0015】
車体3上には図示しない旋回モータの作動により車体3に対して水平旋回自在に旋回台4が配設されており、この旋回台4の上端部に起伏シリンダ12の伸縮作動により旋回台4に対して起伏動自在にブーム5が枢着されている。ブーム5は旋回台4に枢着された基端ブーム5aと、この基端ブーム5a内にテレスコープ状に嵌挿された中間ブーム5b、先端ブーム5cからなり、ブーム内部に配設された伸縮シリンダの作動により伸縮自在に構成されている。ブーム5の先端部には図示しないレベリングシリンダの作動によりブーム5の起伏角によらず常時垂直を維持する垂直ポストが配設され、さらに垂直ポストに設けられた首振りモータの作動により垂直ポスト廻りに水平旋回自在に作業台8が取り付けられている。
【0016】
作業台8には、車両の走行操作やブームの作動操作を行うための操作装置20が配設されており、作業台8に搭乗する作業者がこの操作装置20を操作して車両の走行操作や、旋回台4の旋回操作、ブーム5の起伏及び伸縮操作、作業台8の首振り操作など各種の作動操作を行うことができるように構成されている。
【0017】
旋回台4には、走行モータ51,52や、旋回モータ、起伏シリンダ12、伸縮シリンダ、首振りモータなどの油圧アクチュエータの駆動源として、油圧を発生させ、供給する油圧ユニット40が設けられている。油圧ユニット40は油圧発生源としてエンジン駆動の油圧ポンプを有するとともに、発生された油圧を各油圧アクチュエータに供給して作動を制御する複数の電磁比例弁が配設されている。
【0018】
油圧ユニット40に隣接して作動制御装置が配設されている。作動制御装置は操作装置から操作信号が入力されるコントロールユニットを有しており、コントロールユニット30は操作信号を受けると操作信号に応じた指令信号を油圧ユニット40内の対応する電磁比例弁に出力する。例えば、操作装置20から起仰操作の操作信号が入力されると、その操作信号に応じた方向及び電流容量の指令信号を油圧ユニット内の起伏シリンダ12の電磁比例弁に出力して、同バルブのスプール移動方向及びバルブ開度を制御し、操作信号の大きさに応じた起仰速度でブームを起仰作動させる。このため、作業台8に搭乗する作業者は操作装置20を操作することによって、旋回台4を旋回作動させ、あるいはブーム5を起伏作動、伸縮作動等させることにより、作業台8を任意の高所に移動させて所望の高所作業を行うことができる。
【0019】
図1は、走行装置の作動制御装置の制御構成をブロック図として示している。この作動制御装置は、操作装置20、コントロールユニット30、油圧ユニット40、及び走行装置50などから構成されている。コントロールユニット30は操作装置20から操作信号を受けると、この操作信号に応じた指令信号を油圧ユニット40に出力して対応する電磁比例弁等を作動させ、制御油圧を走行装置50に出力させて車両の走行を制御する。
【0020】
操作装置20には、車両の走行速度レンジを高速・中速・低速の3段階に選択する速度レンジ選択スイッチ22、操作しない状態において直立した中立位置を有し、レバーの前・後方向への傾倒方向と傾倒角とで車両の前進・後退と移動速度とを操作する走行レバー23、レバーの左・右方向への傾倒方向と傾倒角とで操舵輪56r,56lの操舵方向と操舵角とを操作する操舵レバー24などが設けられている。走行レバー23は前後進の切り替え機能を有するとともに、各速度レンジで傾倒角に応じて車速をアナログ的に変化させるスロットルレバーに相当し、操舵レバーは傾倒角に応じて車両のカーブ方向をアナログ的に変化させるハンドルに相当する。操作装置20は、速度レンジ選択スイッチ21の選択状態や走行レバー23、操舵レバー24の傾倒角度位置などの操作信号をコントロールユニット30に出力する。
【0021】
油圧ユニット40は、タンクT内の作動油を吸入して所定の油圧を発生させるエンジン駆動の油圧ポンプP、コントロールユニット30からの指令信号に基づいて油圧ポンプの回転数を高速回転と低速回転の2段階に制御するエンジン回転数制御回路41、走行モータの作動油室の容量(斜板角)を2段階に変化させるモータ容量切替弁42、走行コントロールバルブ43、ブレーキソレノイドバルブ44,46、操舵コントロールバルブ47などを有して構成されている。
【0022】
走行コントロールバルブ43は、油圧ポンプPと走行モータ51r,51l,53r,53lとを繋ぐ油路に配設されており、コントロールユニット30から出力される指令信号に基づいて走行モータ51r,51l,53r,53lに供給する油圧の供給方向(走行モータの回転方向=前後進)の切り替え、及び各方向におけるバルブ開度(スロットル開度に相当する)をアナログ的に変化させる。操舵コントロールバルブ47はコントロールユニット30からの指令信号に基づいて操舵シリンダ57に油圧を供給し操舵輪56r,56lの操舵角を変化させる。
【0023】
非操舵輪ブレーキソレノイドバルブ44は、非操舵輪の走行モータ51r,51lと一体に構成されたネガティブブレーキ53r,53lに対してコントロールユニット30からの指令信号に基づいて油圧を供給(または排出)させて、ブレーキ解除(またはブレーキ作動)を行わせる。操舵輪ブレーキソレノイドバルブ45は、操舵輪の走行モータ52r,52lと一体に構成されたネガティブブレーキ54r,54lに対してコントロールユニット30からの指令信号に基づいて油圧を供給(または排出)させて、ブレーキ解除(またはブレーキ作動)を行わせる。
【0024】
走行装置50は、走行モータ51r,51l,52r,52lと、それぞれの走行モータと一体に構成されて走行モータの回転をロックするネガティブブレーキ53r,53l,54r,54l、操舵輪56r,56lの操舵角を変化させる操舵シリンダ57などを有している。走行モータ51r,51l,52r,52lは容量可変型の油圧モータであり、走行コントロールバルブ43を介して作動油室に供給される油圧によってモータ軸が回転駆動されるとともに、モータ容量切替弁42からの油圧の供給または排出によって作動油室の容積が大容量と小容量の2段階に変化される。このため、モータ容量切替弁42をオフとして油圧モータの作動油室を大容積にしたときには低回転−高トルク型の油圧モータとして機能し、モータ容量切替弁42をオンとして作動油室を小容積としたときには高回転−低トルク型の油圧モータとして機能させることができる。
【0025】
各走行モータと一体に構成されるネガティブブレーキ53r,53l,54r,54lは、ブレーキソレノイドバルブ44,46から油圧が供給されていないとき(ブレーキソレノイドバルブがオフのとき)に、内蔵されたスプリングのバネ力により走行モータのモータ軸の回転を制動ロックするブレーキである。非操舵輪ブレーキソレノイドバルブ44にコントロールユニット30から指令信号出力されてこのバルブが開くと、油圧ポンプPで発生された油圧が非操舵輪のネガティブブレーキ53r,53lに供給され、ブレーキ作動を解除させて非操舵輪の回転が許容される。また、操舵輪ブレーキソレノイドバルブ45にコントロールユニット30から指令信号出力されてこのバルブが開くと、同様の構成により操舵輪の回転が許容される。
【0026】
コントロールユニット30は、所定要件のもと、操作装置20から入力される操作信号に基づいた指令信号を油圧ユニット40に出力して走行装置50の作動を制御する。まず速度レンジ選択スイッチ22において選択された速度レンジの操作信号(速度レンジ信号)が入力されると、コントロールユニット30はこの速度レンジ信号に基づいた指令信号をエンジン回転数制御回路41と、モータ容量切替弁42とに出力して、選択された速度レンジに対応するエンジン回転数とモータ容量との組み合わせを設定させる。
【0027】
例えば、速度レンジ選択スイッチ22で「低速」が選択され、低速の速度レンジ信号が入力されると、コントロールユニット30はエンジン回転数制御回路41に低速回転の指令信号を出力して油圧ポンプPを回転駆動するエンジンENGの回転数を低速回転にさせるとともに、モータ容量切替弁42をオフにする指令信号を出力して走行モータ51r,51l,52r,52lの作動油室容積を大容量にする制御を行い低速レンジを設定させる。
【0028】
速度レンジ選択スイッチ22において「中速」が選択され、中速の速度レンジ信号が入力されたときには、エンジン回転数制御回路41に高速回転の指令信号を出力して油圧ポンプPを高速回転にさせるとともに、モータ容量切替弁42をオフにして各走行モータの作動油室容積を大容量にする制御を行い中速レンジを設定させる。速度レンジ選択スイッチ22において「高速」が選択され、高速の速度レンジ信号が入力されたときには、エンジン回転数制御回路41に高速回転の指令信号を出力して油圧ポンプPを高速回転にさせるとともに、モータ容量切替弁42をオンとする指令信号を出力して各走行モータの作動油室容積を小容量にする制御を行い高速レンジを設定させる。
【0029】
コントロールユニット30には、操作装置20から走行レバー23の傾倒方向と傾倒角に応じた操作信号(走行信号)も入力されている。コントロールユニット30は走行信号を受けるとその信号に応じた指令信号を走行コントロールバルブ43及びブレーキソレノイドバルブ44,46に出力して走行モータ51r,51l,52r,52lの回転作動すなわち各タイヤ車輪の駆動を制御する。
【0030】
走行レバー23が中立位置にあり、停止の走行信号(以下、停止信号という)が入力されているときには、コントロールユニット30は走行コントロールバルブ43をオフにする指令信号を出力し、走行モータ51r,51l,52r,52lの作動油室への作動油供給を停止させる。また、停止信号が入力されているときには、後述するステアリング規制時を除き原則として非操舵輪ブレーキソレノイドバルブ44及び操舵輪ブレーキソレノイドバルブ46をともにオフにする指令信号を出力して全てのネガティブブレーキ53r,53l,54r,54lをブレーキ作動させ、非操舵輪55r,55l及び操舵輪56r,56l全輪の回転を制動ロックさせる。
【0031】
走行レバー23が前進または後退方向に傾倒操作され、その傾倒角度位置に応じた走行信号が入力されると、コントロールユニット30はブレーキソレノイドバルブ44,46をともにオンにする指令信号を出力してネガティブブレーキ53r,53l,54r,54lによるブレーキ作動を解除させ、非操舵輪55r,55l及び操舵輪56r,56l全輪の回転を許容する。そして走行信号に応じた方向及び電流容量の指令信号を走行コントロールバルブ43に出力して各走行モータ51r,51l,52r,52lに作動油を供給させ、選択された速度レンジにおいて走行信号に対応した回転方向及び回転速度で各走行モータを回転させて高所作業車1を走行させる。
【0032】
コントロールユニット30には操作装置20から操舵レバー24の傾倒方向と傾倒角に応じた操作信号(操舵信号)が入力されている。コントロールユニット30は、走行レバー23が操作されて操作装置20から走行信号が入力され、ネガティブブレーキ53r,53l,54r,54lのブレーキ作動を解除させた状態において操舵信号が入力されたときには、ステアリング作動をそのまま許容して操舵信号に応じた指令信号を操舵コントロールバルブ47に出力し、操舵シリンダ57を作動させて高所作業車1をカーブ走行させる。
【0033】
一方、走行レバー23が傾倒操作されずに(停止信号が入力されて)全輪のネガティブブレーキ53r,53l,54r,54lがブレーキ作動している状態において操舵信号が入力されたときは、いわゆる「すえぎり操作」に該当し、既に従来技術及び解決手段の項で述べたように一律にブレーキ作動を解除させることや一律にステアリング作動を許容することは好ましくない。そこで、本発明に係る作業用車両のコントロールユニット30には、走行する路面の傾斜状態に応じて、適切なブレーキ制御及びステアリング制御を行うステアリング規制回路32が設けられている。
【0034】
高所作業車1の車体3には車体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出器70が取り付けられており、この検出器70で検出される車体傾斜角が傾斜角度信号としてコントロールユニット30に入力されている。
【0035】
ステアリング規制回路32は、傾斜角度検出器70で検出され入力される車体傾斜角θと、コントロールユニット内の作業範囲メモリー31に予め設定されたステアリング傾斜角θS(例えば10度程度の傾斜角度)とを比較し、車体傾斜角θがステアリング傾斜角θS未満であるときに平坦路面であり、車体傾斜角θがステアリング傾斜角θS以上であるときに傾斜地であると判断して以下に示すようにブレーキ制御とステアリング制御とを行う。
【0036】
まず、検出される傾斜角θがステアリング傾斜角θS未満であり平坦路面であると判断される状態において、すえぎり操作が成されたときには、ステアリング規制回路32は操舵輪ブレーキソレノイドバルブ46をオンとして操舵輪のネガティブブレーキ54r,54lを解除させる。そして、操舵コントロールバルブ47にステアリング操作(操舵信号)に基づいた指令信号を出力してこのバルブを作動させ、操舵シリンダ57に油圧を供給してステアリング作動させる。
【0037】
車体傾斜角θがステアリング傾斜角θS以上であり傾斜地であると判断される状態において、すえぎり操作が成されたときには、操舵輪ブレーキソレノイド46、非操舵輪ブレーキソレノイド45をともにオフの状態のまま維持させて操舵輪及び非操舵輪のネガティブブレーキ53r,53l,54r,54lのブレーキ作動をそのまま保持させる。また、操舵コントロールバルブ47には、すえぎり操作に係る指令信号を出力せずに操舵シリンダ57によるステアリング作動を規制して、その直前のステアリング状態を維持させる。
【0038】
コントロールユニット30は、このようなステアリング規制が作動しているときに、操作装置20に設けた警報ランプやLED等のステアリング規制表示80にステアリング作動規制中である旨の表示を行う。例えば、平坦路面においてすえぎり操作が成され操舵輪のネガティブブレーキを解除させたときにはランプ等を点滅させて表示し、傾斜地においてすえぎり操作が成され操舵シリンダの作動を規制しているときにはランプ等を点灯させて表示する。
【0039】
このように、傾斜地においては、操舵輪及び非操舵輪の全ネガティブブレーキの保持力が確保されるため、傾斜地を下方に転がり走行する等のおそれがない。また、平坦路面においては操舵輪のネガティブブレーキを解除したうえでステアリング作動を許容するため、ステアリングの段付作動やブレーキ解放時のステアリング角の急変等を生じることがなく、また停止状態からの実質的な旋回半径を小さくすることができる。さらに上記ステアリング規制制御によれば傾斜地及び平坦路ともに硬質路面でタイヤ摩耗を生じることがない。
【0040】
次に、安全装置を有した作業用車両の他の好ましい実施形態について説明する。この実施形態はこれまでに図1及び図2を用いて説明した高所作業車1と同様の構成を有して構築されており、コントロールユニット30におけるステアリング規制回路32のブレーキ制御とステアリング制御の制御形態が異なるものである。
【0041】
すなわち、本発明におけるステアリング規制回路33は、傾斜角度検出器70で検出され入力される車体傾斜角θと、コントロールユニット内の作業範囲メモリー31に予め設定されたステアリング傾斜角θSとを比較し、車体傾斜角θがステアリング傾斜角θS未満である平坦路面と、車体傾斜角θがステアリング傾斜角θS以上である傾斜地とで以下に示すようにブレーキ制御及びステアリング制御を行う。
【0042】
まず、検出される傾斜角θがステアリング傾斜角θS未満の平坦路面において、すえぎり操作が成されたときには、ステアリング規制回路33は操舵輪ブレーキソレノイドバルブ46をオンとして操舵輪のネガティブブレーキ54r,54lを解除させる。そして、操舵コントロールバルブ47にステアリング操作(操舵信号)に基づいた指令信号を出力してこのバルブを作動させ、操舵シリンダ57に油圧を供給してステアリング作動させる。
【0043】
一方、車体傾斜角θがステアリング傾斜角θS以上である傾斜地において、すえぎり操作が成されたときには、操舵輪ブレーキソレノイド46非操舵輪ブレーキソレノイド45をともにオフの状態のまま維持させて操舵輪及び非操舵輪のネガティブブレーキ53r,53l,54r,54lのブレーキ作動をそのまま保持させるとともに、操舵コントロールバルブ47にステアリング操作に基づいた指令信号を出力してこのバルブを作動させ、操舵シリンダ57に油圧を供給してステアリング作動させる。
【0044】
コントロールユニット30は、このようなステアリング規制が作動しているときに、操作装置20に設けたステアリング規制表示80にステアリング作動規制中である旨の表示を行う。例えば、平坦路面においてすえぎり操作が成され操舵輪のネガティブブレーキを解除させたときにはランプ等を点滅させて表示し、傾斜地においてすえぎり操作が成され操舵輪のネガティブブレーキをブレーキ作動させた状態でステアリング作動を許容しているときにはランプ等を点灯させて表示する。
【0045】
このように、上記実施形態によれば、傾斜地において操舵輪及び非操舵輪の全ネガティブブレーキの保持力が確保されつつステアリング作動が許容されるため、傾斜地を下方に転がり走行する等のおそれがないとともに、停止状態からの実質的旋回半径を小さくすることができる。また、平坦路面においては操舵輪のネガティブブレーキを解除したうえでステアリング作動を許容するため、傾斜地同様に停止状態からの実質的な旋回半径を小さくすることができるとともに、硬質路面でタイヤ摩耗を抑制させることができる。
【0046】
なお、以上説明した実施例では本発明に係る安全装置を有する作業用車両の一例として、油圧モータで走行する四輪駆動の自走式高所作業車を例示したが、本発明はこのような型式の車両に限定されるものではなく、操舵輪及び非操舵輪とこれ等両者を別個にブレーキ作動させる操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段を有する車両であればよい。例えば、原動機で機械的に駆動される駆動輪を有する二輪駆動車であっても良く、ブレーキ手段はディスクブレーキやドラムブレーキ等であっても良い。また、車輪の数は4輪に限られるものではなく、例えば6輪や8輪等であっても良い。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、操舵輪をステアリング作動させるステアリング作動手段と、操舵輪及び非操舵輪の回転を制動させる操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段と、操舵輪の舵取り操作を行うステアリング操作手段と、駆動手段による走行を行わせるための走行操作を行う走行操作手段と、ステアリング操作手段の舵取り操作に基づいてステアリング作動手段の作動を制御し、走行操作手段の走行操作に基づいて駆動手段、操舵輪ブレーキ手段および非操舵輪ブレーキ手段の作動を制御する作動制御装置とを有し、走行操作手段の走行操作が行われていないときには、作動制御装置により操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段によるブレーキ作動が行われ、走行操作手段の走行操作が行われたときに作動制御装置が操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除させるとともに当該走行操作に基づいて駆動手段を作動させて車両を走行させる作業用車両の安全装置である。その上で、本発明の安全装置は車体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出器とステアリング規制手段とを有し、ステアリング規制手段が、傾斜角度検出器で検出される車体傾斜角が予め設定された所定傾斜角度以上の傾斜地において、走行操作手段による走行操作が行われていない状態でステアリング操作手段による舵取り操作が行われたときには、操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を保持し、ステアリング操作手段の舵取り操作に拘わらずステアリング作動手段の作動を行わせないように規制し、検出される車体の傾斜角度が所定傾斜角度未満の平坦路面において、同様の舵取り操作が成されたときには、操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除するとともに、ステアリング操作手段による舵取り操作に基づいたステアリング作動手段の作動を許容するように作業用車両の安全装置を構成する。
【0048】
従って、上記構成の安全装置によれば、傾斜路面において操舵輪及び非操舵輪に作用する全ブレーキの保持力が確保されるため、傾斜地を下方に転がり走行する等のおそれがなく、合理的なブレーキ容量、油圧回路で安全な作業用車両を構成することができる。また、平坦路面においては操舵輪のブレーキを解除したうえでステアリング作動を許容するため、タイヤの反撥弾性を蓄積することによるステアリングの段付作動やブレーキ解放時のステアリング角の急変等を生じることがなく、また停止状態からの実質的な旋回半径を小さくすることができる。さらにこのような制御によれば傾斜地及び平坦路ともに硬質路面でタイヤ摩耗を生じることがない。従って、簡便な構成で安全性と経済的合理性とを両立させて操作性の良好な作業用車両を提供することができる。
【0049】
また、上記発明と同様の作業用車両において、安全装置には車体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出器とステアリング規制手段とを有し、ステアリング規制手段が、傾斜角度検出器で検出される車体傾斜角が予め設定された所定傾斜角度以上の傾斜地において、走行操作手段による走行操作が行われていない状態でステアリング操作手段による舵取り操作が成されたときには、操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段をブレーキ作動させた状態でステアリング操作手段による舵取り操作に基づいたステアリング作動手段の作動を許容し、車体傾斜角が所定傾斜角度未満の車体姿勢において同様の舵取り操作が成されたときには、操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除するとともに、ステアリング操作手段による舵取り操作に基づいたステアリング作動手段の作動を許容するように作業用車両の安全装置を構成する。
【0050】
従って、上記構成の安全装置によれば、傾斜路面において操舵輪及び非操舵輪に作用する全ブレーキの保持力が確保されつつステアリング作動が許容されるため、傾斜地を下方に転がり走行する等のおそれがなく、合理的なブレーキ容量、油圧回路で安全な作業用車両を構成することができ、さらに停止状態からの実質的な旋回半径を小さくすることができる。また、平坦路面においては操舵輪のブレーキを解除したうえでステアリング作動を許容するため、傾斜地同様に実質的な旋回半径を小さくすることができるとともに、硬質路面においてタイヤ摩耗を抑制させることができる。従って、簡便な構成で安全性と経済的合理性とを両立させて機動性の高い作業用車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全装置を有する高所作業車の走行制御装置の制御構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る安全装置を有する高所作業車の斜視図である。
【符号の説明】
1 高所作業車(作業用車両)
23 走行レバー(走行操作手段)
24 操舵レバー(ステアリング操作手段)
30 コントロールユニット(作動制御装置)
32 ステアリング規制回路(ステアリング規制手段)
45 非操舵輪ブレーキソレノイドバルブ(作動制御装置)
46 操舵輪ブレーキソレノイドバルブ(作動制御装置)
47 操舵コントロールバルブ(作動制御装置)
51r,51l,52r,52l 走行モータ(駆動手段)
53r,53l ネガティブブレーキ(非操舵輪ブレーキ手段)
54r,54l ネガティブブレーキ(操舵輪ブレーキ手段)
55r,55l 非操舵輪
56r,56l 操舵輪
57r,57l 操舵シリンダ(ステアリング作動手段)
70 傾斜角度検出器
Claims (2)
- 車体に回転動自在に取り付けられた操舵輪及び非操舵輪と、
前記操舵輪を転舵作動させて車両の進行方向を変化させるステアリング作動手段と、
前記操舵輪及び前記非操舵輪の少なくともいずれか一方を回転駆動して車両を走行させる駆動手段と、
前記操舵輪及び前記非操舵輪に配設されて前記操舵輪及び前記非操舵輪の回転を制動させる操舵輪ブレーキ手段及び非操舵輪ブレーキ手段と、
前記操舵輪の舵取り操作を行うステアリング操作手段と、
前記駆動手段による走行を行わせるための走行操作を行う走行操作手段と、
前記ステアリング操作手段の舵取り操作に基づいて前記ステアリング作動手段の作動を制御し、前記走行操作手段の走行操作に基づいて前記駆動手段、前記操舵輪ブレーキ手段および前記非操舵輪ブレーキ手段の作動を制御する作動制御装置とを有し、
前記走行操作手段の走行操作が行われていないときには、前記作動制御装置により前記操舵輪ブレーキ手段及び前記非操舵輪ブレーキ手段によるブレーキ作動が行われ、
前記走行操作手段の走行操作が行われたときに、前記作動制御装置が前記操舵輪ブレーキ手段及び前記非操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除させるとともに当該走行操作に基づいて前記駆動手段を作動させて車両を走行させる作業用車両の安全装置であって、
前記車体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出器と、
前記傾斜角度検出器で検出される前記車体の傾斜角度が予め設定された所定傾斜角度以上の車体姿勢において、前記走行操作手段による走行操作が行われていない状態で前記ステアリング操作手段による舵取り操作が行われたときには、前記操舵輪ブレーキ手段及び前記非操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を保持し、前記ステアリング操作手段の舵取り操作に拘わらず前記ステアリング作動手段の作動を行わせないように規制し、
前記傾斜角度検出器で検出される前記車体の傾斜角度が前記所定傾斜角度未満の車体姿勢において、前記走行操作手段による走行操作が行われていない状態で前記ステアリング操作手段による舵取り操作が成されたときには、前記操舵輪ブレーキ手段のブレーキ作動を解除するとともに、前記ステアリング操作手段の舵取り操作に基づいた前記ステアリング作動手段の作動を許容するステアリング規制手段を有することを特徴とする作業用車両の安全装置。 - 前記ステアリング規制手段により前記ステアリング操作手段の舵取り操作に拘わらず前記ステアリング作動手段の作動を行わせないように規制されているときにステアリング作動規制中であることを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の作業用車両の安全装置。
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