JP3975499B2 - 熱転写用受容シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱転写方式、特に昇華型熱転写記録方式に適した熱転写用受容シートに関する。更に詳しく述べるならば、プリント後はミシン目に沿って受容シートをはさみ等の道具を用いずに、容易に且つ綺麗に複数に分割できる熱転写用受容シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、熱転写方式のカラーハードコピー、特に鮮明なフルカラー画像が得られる昇華型熱転写方式のプリンター開発が急速に進んでいる。昇華型熱転写プリンターでは、3色(イエロー、マゼンタ、シアン)あるいは4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の昇華染料層を含むリボンを順番にサーマルヘッドの加熱エネルギーを連続的に制御して加熱し、それぞれの染料の転写量を変化させることにより、濃度階調のフルカラー画像の転写形成が可能となっている。このような受容シートは、フルカラー記録、デジタル画像のプリントなど様々な用途が期待されているが、昇華型熱転写の場合、リボンと受容シートの大きさがプリンターに依存しており、同一プリンターではシートの大きさを自由に変更することができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、デジタル処理や、プリンターの機能により、画像を任意に分割することができ、例えば2分割、4分割や16分割プリント、あるいはハーフカット処理された分割シール等が注目されているが、プリント後はさみ等で任意の大きさに切らなければ受容シートを分けることが出来なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、このような状況に鑑み、鋭意研究の結果、少なくとも受容部と台紙の2層以上有する熱転写用受容シートにおいて、少なくとも台紙に任意のミシン目を有することによって、プリント後、わざわざはさみやカッターナイフなどの道具を用いず容易に綺麗に複数に分割することを可能にした。
上記のようにミシン目に沿って受容シートを複数に分けられることによって、例えば分割画面がプリントされた受容シートや受容タックシートを何の道具も用いずに、綺麗に容易に複数の人間に分けたりすることが可能となる。
【0005】
(1)本発明は、支持体の表面に受容層を有する受容部、該受容部の裏面に受容部を保持するための台紙部を有し、受容部と台紙部とは剥離可能な状態で積層され、且つ受容部が複数に分離できるようにハーフカットが施され、プリント後に受容部を複数に分離して使用する熱転写用受容シートにおいて、台紙部が受容部の分離使用可能な数と同数以下、且つ、受容部の分離使用する面積より大きい面積となるように、台紙部分離用のミシン目を具備し、台紙部のミシン目が、受容部の分離用のハーフカットとは重ならず、受容部まで貫通するミシン目あるいは台紙部のみのミシン目であり、かつ該ミシン目により分離することにより、受容部と台紙部を積層した小シート片として取り扱うことができることを特徴とする熱転写用受容シートである。受容部のハーフカットと、台紙部のミシン目との関係について研究を重ねた結果、上記構成が極めて実用的であり、安定した画像記録が行えるので好ましい構成となる。
【0006】
本発明の構成は、積層に粘着剤を用いることにより、シールやステッカーとして有用な構成となる。
(2)受容部と台紙部の剥離可能な状態の積層が、台紙部が剥離シートであり、粘着剤を介して受容部を積層する構成である(1)記載の熱転写用受容シートである。
【0007】
受容部の支持体又は台紙部の支持体の少なくとも一方がフィルム、又は合成紙であると、プリンター内部などでのミシン目部分よりの意図とせぬ破れが生じなくなるので特に好ましい構成となる。
(3)受容部の支持体、台紙部の少なくとも一方がフィルムまたは合成紙である(1)又は(2)記載の熱転写用受容シート。
【0008】
(記載なし)
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、支持体の表面に受容層を有する受容部、該受容部の裏面に受容部を保持するための台紙部を有し、受容部と台紙部とは剥離可能な状態で積層され、且つ受容部が複数に分離できるようにハーフカットが施され、プリント後に受容部を複数に分離して使用する熱転写用受容シートにおいて、台紙部が受容部の分離使用可能な数と同数以下、且つ、受容部の分離使用する面積より大きい面積となるように、台紙部分離用のミシン目を具備し、該ミシン目により分離することにより、受容部と台紙部を積層した小シート片として取り扱うことができることを特徴とする熱転写用受容シートである。
【0010】
ここでいうハーフカットとは、従来シール等で使用されている切り込み方法であって、本発明の熱転写用受容シートにおいては、受容部側より切り込みをいれ、その切り込みは台紙部を貫通していないものをいう。切り込みの一部分に非切断部分を有してもかまわない。本発明の熱転写用受容シートは、ハーフカットにより、受容部を任意の形状、個数に分離して使用することができる。なおその大きさや、個数、またハーフカットの切り込みの深さなどは特に限定されない。
【0011】
一方、ミシン目は、受容部の分離使用する部分を積層した状態で、台紙部からはさみなど使うことなく容易に分離できる切り込み加工であればよく、例えば、従来公知のミシン目状、点線状、或いはこれに類似した切り取り線をいう。ミシン目の配列間隔、大きさなどは特に限定しない。またミシン目を二列に配置しても構わない。本発明は、このミシン目を受容部の分離使用可能な数と同数以下に、且つ、受容部の分離使用する面積より大き い面積となるように施すことが特徴である。具体的には、次にあげるような構成であるが、特にこれらに限定するものではない。
【0012】
【0013】
図1および図2に示すような、受容部のハーフカットとは重ならず、受容部まで貫通するミシン目加工を施すことができる。図1および図2の場合、受容部は分離使用可能な部分が16箇所設けられ、台紙部は8シート片に分離可能であるから、台紙部は受容部の分離使用可能な数より少ない数であり、受容部の分離使用する面積より大きいミシン目加工を施すことになる。勿論、ミシン目加工を16シート片に分離できるように設けても構わない。
【0014】
更に、図3および図4に示すような、受容部の分離用のハーフカットとは重ならず、台紙部のみのミシン目加工を施すことができる。図3および図4の場合、受容部は分離使用可能な部分が4箇所設けられ、台紙部は4シート片に分離可能であるから、台紙部は受容部の分離使用可能な数と同数であり、受容部の分離使用する面積より大きいミシン目加工を施すことになる。勿論、ミシン目を4分割でなく、2分割にすることもできる。
この構成の熱転写用受容シートは、プリント後に受容部の分離して使用しない部分を取り除くことにより、図5のようなミシン目を設けた台紙部が表面に現れ、容易に分離することができるものである。
【0015】
受容部の支持体としては、受容シートとして公知の紙、フィルム、合成紙或いはこれらの積層体などが使用できるが。一方、台紙部としては、紙、フィルム、合成紙、或いはこれらの積層体、若しくはこれらに剥離剤層を形成した剥離シートなどが使用できる。
中でも、紙などを支持体として用いると、プリンター内部等でミシン目部分などから破れてしまう恐れがあるので、受容部の支持体、台紙部の支持体の少なくとも一方がフィルムまたは合成紙を用いることが好ましい。
特に、フィルムのなかでもPETフィルムの使用は、シート破れは勿論、プリントして得られる画像が優れるので好ましい。なお、PETについては、発泡PETや白色PET、透明PETなど特に限定されない。また、他の合成紙やフィルム、紙などを積層して一体化した支持体も使用できる。画質を重視するならば、内部にボイドを有するフィルムなど、何らかの形で空隙を持った支持体を染料受容面に近い部分に積層した構成にすることが好ましい。
【0016】
本発明の熱転写用受容シートにおいて、受容部は、支持体上に昇華型熱転写記録用、溶融型熱転写記録用といった公知の受容層を形成したものが得られる。
昇華型熱転写記録の場合を更に詳細に記載すると、インクリボンから転写される昇華性染料を染着し得る昇華受容性樹脂を主成分として形成される。このような染着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、セルロース誘導体等が例示される。
染料受容層の塗工量は乾燥重量で、1〜12g/m2 であることが好ましく、より好ましくは3〜10g/m2 である。染料受容層が1g/m2 未満では、画像が劣化したり、プリント面の光沢が低下する等の欠点が生ずることがある。また、染料受容層が12g/m2 以上だと効果が飽和し不経済であるばかりか、プリント濃度が低下することがある。
上記の染料受容層には、プリントの際にサーマルヘッドの加熱によるインクリボンとの融着を防ぐ目的で、架橋剤や、滑り剤、剥離剤等を必要に応じて添加されていることが好ましい。また、必要に応じ、受容層中に蛍光染料、可塑剤、酸化防止剤、顔料、紫外線吸収剤等を添加してもよい。これらの添加剤は、受容層の主成分と混合し塗工されてもよいし、別の被覆層として受容層の上および/または下に塗工されていてもよい。
なお、染料受容層は、バーコーター、グラビアコーター、コンマコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター等のコーターを使い、常法に従って受容層形成用塗液を塗工、乾燥して形成することができる。
【0017】
本発明は受容部と台紙部とは剥離可能な状態で積層されるものである。剥離可能な状態で積層とは、台紙部として剥離シートを用い、粘着剤を介して受容部を積層する方法、台紙部と受容部をワックスなどで仮接着する方法などがある。中でも、粘着剤を介して積層する方法は、ラベルやシールとして広く使用される可能性があるので好ましく、以下に詳細に説明する。
【0018】
台紙部として剥離紙を用いる場合、剥離基材にシリコーン等の剥離剤層を形成した公知の剥離シートが使用できる。剥離基材としては、PETフィルム、発泡PETフィルム、ポリオレフィン系の合成紙、複合フィルム、セルロースパルプを主成分とする原紙、あるいは原紙にポリエチレン系樹脂等を少なくとも片側にラミネートしたものなどが用いられる。
【0019】
セルロースパルプは特に限定されず、前述のパルプを同様に使用でき、原紙の種類も特に限定されることなく、上質紙、グラシン紙、クラフト紙、中質紙などが挙げられる。また、コート紙を用いても良いが、コスト面を考えて未塗工紙あるいは軽量コート紙を用いると良い。
原紙にラミネートされる熱可塑性樹脂は特に限定されないが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテン等のホモポリマー、またはエチレン・ポロピレン共重合体等のオレフィンの2つ以上からなる共重合体、あるいはエチレンとαオレフィンとの共重合体である直鎖状低密度ポリエチレン、およびこれらの混合物であり、各種の密度およびメルトインデックスのものを単独あるいはそれらを混合して使用できる。これら熱可塑性樹脂には、二酸化チタン、硫化亜鉛、酸化亜鉛、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、焼成クレー、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、シリカ、珪酸カルシウム等の白色顔料等、ステアリン酸アミド、ステアリン酸亜鉛などの樹脂金属塩、ヒンダードフェノール等の各種酸化防止剤、コバルトブルー、群青等の顔料や染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤等、適宜組み合わせて添加しても良い。
【0020】
剥離剤の剥離基材への塗工方法は、グラビアコーターやバーコーター等公知の方法で行うことができ、この場合の塗工量は、固形分で0.3〜1.5g/m2 、好ましくは、0.5〜1.2g/m2 が適当である。0.3g/m2 未満では、剥離性能のバラツキが大きく、また、1.5g/m2 以上では経済性の面から必要性に乏しい。
また、台紙部と受容部を積層する粘着剤としては、アクリル系、合成ゴム系、天然ゴム系、シリコーン系等の公知の粘着剤を使用できる。粘着剤は剥離シートの剥離剤層表面に塗工し乾燥した後、これを、受容部の受像層を形成していない面に貼り合わせしてもよいし、受容部の受像層を形成していない面に粘着剤を塗工乾燥後、これに剥離シートの剥離剤層面を貼り合わせてもよい。粘着剤層には、必要に応じて、架橋剤や充填剤を添加することができる。
なお、粘着剤層は、受容部と台紙部が剥離して生じるプリンター内での走行上のトラブルを防止し、且つ、プリント後の受容部の剥離を困難としないため、受容部と台紙部との剥離力が、90mm/分の剥離スピードで測定した場合、2〜15g/20mm(染料熱転写受容タックシートを20mm幅に切断し、受容部を台紙部から180°の引っ張り角度にてひき剥したときにかかる負荷)となることが好ましい。
【0021】
なお、本発明の熱転写用受容シートがプリンター内を走行するとき、静電気による走行トラブルの発生を防ぐため、熱転写用受容シートの裏面に、少なくとも一層以上の帯電防止層を設けることができる。
帯電防止層としては、例えば、バインダー樹脂と帯電防止剤を主成分として含む帯電防止層を裏面塗工しても良い。バインダー樹脂としては、公知の高分子バインダーを任意に選択して使用でき、ポリエステル系、ポリウレタン系、メラミン系、アクリル系、フェノール系、尿素系の各バインダーの他、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリルエマルジョン、ポリオレフィン系エマルジョン、セルロース誘導体、ポリビニルアルコールなどが例示される。塗工量は乾燥重量で、0.3〜1.5g/m2 の範囲内にあることが好ましい。この塗工量が0.3g/m2 未満であると、受容層と裏面とが擦り合ったとき受容層の傷つきを十分に防止できないことがあり、またそれが1.5g/m2 をこえると、効果が飽和し不経済である。
【0022】
【実施例】
下記実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において、特に断らない限り「%」および「部」はすべて「重量%」および「重量部」を示す。
【0023】
実施例1
〔受容部用支持体〕
受容部用支持体として、ミクロボイドが形成されている厚さ50μmの発泡PETフィルム(東レ製,商品名:50E63)を用いた。
【0024】
〔受容部の作成〕
前記受容部用支持体の一方の面上に、下記の受容層用塗料を固形分8g/m2 の割合でダイコーティング法により塗工、乾燥した。
「受容層用塗料」
飽和ポリエステル樹脂(東洋紡製,商品名:バイロン200)100部、およびシリコーン樹脂(トーレダウコーニングシリコーン製,商品名:SH3746)5部を、トルエン/メチルエチルケトン=5/1の混合溶剤で18%に希釈し受容層用塗料とした。
【0025】
〔台紙部の作成〕
剥離基材として、厚さ100μmの発泡PETフィルム(ダイヤホイルヘキスト製,商品名:W900E−100)を用い、その一方の面に、シリコン系剥離剤(信越化学工業製,商品名:KS−830)を固形分で0.6g/m2 となるように、グラビアコーティング法で塗工、乾燥して離型剤層を形成した。
また、剥離剤層を形成していない面には帯電防止層として、下記帯電防止塗料を固形分0.5g/m2 の割合でバーコーティング法で塗工、乾燥して剥離シート(台紙部)を作製した。
「帯電防止塗料」
アクリル樹脂(中央理化製,商品名:リカボンドSA−R615A)100部、エポキシ硬化剤(中央理化製,商品名:リカボンドSA−R615B)5部、導電剤(三菱油化製,商品名:ST−2000H)75部、およびシリカ顔料(水沢化学製,商品名:P78A)30部を、変性イソプロピルアルコール/水=8/2の混合溶液で12%に希釈した。
【0026】
〔熱転写用受容シートの製造〕
台紙部の剥離剤層の上には下記のアクリル系粘着剤塗料を塗布し、台紙部と受容部とを重ね合わせて貼着した。
「アクリル系粘着剤塗料」
アクリル系粘着剤(日本カーバイド製,商品名:PE−115E)100部、イソシア硬化剤(日本カーバイド製,商品名:CK−101)1部、およびエポキシ硬化剤(日本カーバイド製,商品名:CK−202)3部を、酢酸エチル溶液で20%に希釈した。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
〔ミシン目およびハーフカットの処理〕
次いで、図1および図2に示すように、受容部に受容部を16個のハーフカットにより囲まれた部分を形成した。該ハーフカットにより囲まれた部分は画像をプリントした後、剥離使用する部分である。ミシン目については、前記ハーフカットによって形成されるシールがちょうど2つずつに分けられるように、受容シート全体に(受容部および台紙部にわたって)ミシン目を施した。
【0032】
比較例1
ミシン目をいれなかった以外は、実施例1と同様にして熱転写用受容シートを得た。
【0033】
〔評価〕
市販の昇華ビデオプリンター(ソニー製、商品名:M−1)を用いて、実施例1と比較例1で得られた熱転写用受容シートに、16分割画面をプリントしたところ、両方ともプリンター内でのトラブルの発生はなかった。
次に、道具を使わず手で熱転写用受容シートを複数に分割することを試みたところ、実施例1の受容シートは容易にミシン目部分で分離できたが、比較例1ははさみ等を用いない限り分離できなかった。
なお、分割した後、受容部は台紙部から容易に剥離できた。
【0034】
実施例2
〔受容部の製造〕
受容部用支持体として、ミクロボイドが形成されている厚さ75μmの発泡PETフィルム(ダイヤホイルヘキスト製,商品名:W900J−75)を用い、その一方の面上に、実施例1と同様にして、受容層を形成し、受容部を得た。
〔熱転写用受容シートの製造〕
上記受容部を用いた以外は、実施例1と同様にして、受容部と台紙部を積層した。
【0035】
〔ミシン目およびハーフカットの処理〕
次いで、図3および図4に示すように、受容部に受容部を4個のハーフカットにより囲まれた部分を形成した。該ハーフカットにより囲まれた部分は画像をプリントした後、剥離使用する部分である。ミシン目については、前記ハーフカットによって形成されるシールがちょうど1つずつに分けられるように、台紙部のみにミシン目を施した。
【0036】
比較例2
ミシン目をいれなかった以外は、実施例2と同様にして熱転写用受容シートを得た。
【0037】
〔評価〕
市販の昇華ビデオプリンター(ソニー製、商品名:M−1)を用いて、実施例2と比較例2で得られた熱転写用受容シートに、4分割画面をプリントしたところ、両方ともプリンター内でのトラブルの発生はなかった。
次に、実施例2の熱転写用受容シートを図5に示すように図4の不使用部分6を取り除くと、ミシン目3が現れた。この状態で道具を使わず手で熱転写用受容シートを複数に分割することを試みたところ、実施例2の受容シートは容易にミシン目部分で分離できた。
一方、比較例2の熱転写用受容シートの不使用部分を剥離しても、はさみ等を用いない限り分離できなかった。
なお、分割した後、受容部は台紙部から容易に剥離できた。
【0038】
【発明の効果】
本発明の熱転写用受容シートは、トラブルを生じることなくプリントすることができ、プリント後、道具を用いずに容易に受容部と台紙部を積層した状態で複数のシート片に分離できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱転写用受容シートの一例を示す平面である。
【図2】 図1に示す熱転写用受容シートのA−Aにおける断面説明図である。
【図3】 本発明の熱転写用受容シートの別の一例を示す平面である。なお、表面(受容部側)よりは、裏面に設けたミシン目3は見えないが、ハーフカットとミシン目との関係を説明するために示した。
【図4】 図3に示す熱転写用受容シートのB−Bにおける断面説明図である。
【図5】 図4に示す熱転写用受容シートの分離使用しない部分を除いた状態を説明するための断面説明図である。
【符号の説明】
1…熱転写用受容シート
2…ハーフカット
3…ミシン目
4…受容部
5…分離使用部分
6…不使用部分
7…台紙部
8…剥離面
Claims (3)
- 支持体の表面に受容層を有する受容部、該受容部の裏面に受容部を保持するための台紙部を有し、受容部と台紙部とは剥離可能な状態で積層され、且つ受容部が複数に分離できるようにハーフカットが施され、プリント後に受容部を複数に分離して使用する熱転写用受容シートにおいて、台紙部が受容部の分離使用可能な数と同数以下、且つ、受容部の分離使用する面積より大きい面積となるように、台紙部分離用のミシン目を具備し、台紙部のミシン目が、受容部の分離用のハーフカットとは重ならず、受容部まで貫通するミシン目あるいは台紙部のみのミシン目であり、かつ該ミシン目により分離することにより、受容部と台紙部を積層した小シート片として取り扱うことができることを特徴とする熱転写用受容シート。
- 受容部と台紙部の剥離可能な状態の積層が、台紙部が剥離シートであり、粘着剤を介して受容部を積層する構成である請求項1記載の熱転写用受容シート。
- 受容部の支持体、台紙部の支持体の少なくとも一方がフィルムまたは合成紙である請求項1又は請求項2記載の熱転写用受容シート。
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