JP2000247042A - 印画物およびその形成方法 - Google Patents

印画物およびその形成方法

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JP2000247042A
JP2000247042A JP11055050A JP5505099A JP2000247042A JP 2000247042 A JP2000247042 A JP 2000247042A JP 11055050 A JP11055050 A JP 11055050A JP 5505099 A JP5505099 A JP 5505099A JP 2000247042 A JP2000247042 A JP 2000247042A
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Atsushi Tachibana
敦司 舘花
Koichi Shirai
孝一 白井
Katsuyuki Oshima
克之 大嶋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐指紋性または耐油性を有し、画像劣化が起
こらない耐久性に優れた印画物およびその形成方法を提
供する 【解決手段】 基材シート7と基材シート7の一面側に
設けられた色材受容層8と基材シート7の他面側に設け
られた粘着剤層6とを少なくとも備えるとともに一以上
の画像形成領域14を区画形成するためにハーフカット
13された受像シート部3と、受像シート部3の粘着剤
層6面を剥離可能に被覆する離型シート部2とからなる
熱転写受像シート1に熱転写を行って、受像シート部3
の画像形成領域14内の色材受容層8面に画像を形成し
た印画物15であって、少なくとも画像形成領域14内
の色材受容層8面を被覆する保護層9’を設けることに
よって、上記課題を解決する。この発明によれば、指紋
等の油脂成分の付着から起こる画像の劣化または消失
を、保護層9’によって防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写法により画
像が形成された印画物およびその形成方法に関し、更に
詳しくは、画像上に保護層を設けて耐指紋性等を向上さ
せた印画物およびその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の形成方法として感熱転写方法が知
られている。この方法は、基材シート上に色材層が設け
られた熱転写シートと、必要に応じて色材受容層が設け
られた熱転写受像シートとを、サーマルヘッド等の加熱
デバイスとプラテンロールとの間に圧接し、画像情報に
応じて加熱デバイスの発熱部分を選択的に発熱させ、熱
転写シート上の色材層に含まれる色材を熱転写受像シー
トに移行させることにより画像を形成する方法である。
この方法は、熱溶融インキ層が設けられた熱転写シート
から熱転写受像シート上に熱溶融インキを移行させて画
像を形成する溶融熱転写方式と、昇華性染料層が設けら
れた熱転写シートから熱転写受像シートの色材受容層に
昇華性染料を移行させて画像を形成する昇華熱転写方式
とに大別される。
【0003】昇華熱転写方式は、形成される画像の透明
性、中間色の階調再現性および色再現性に優れている。
この昇華熱転写方式は、画像が形成された受像シート部
を離型シートから剥がし、各種物品に自由に張り付ける
ことができるシールタイプの熱転写受像シートに画像を
形成するための方法として、好適に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
昇華転写方法によって形成された印画物の画像形成面
は、耐油性に乏しかった。そのため、印画物がシール用
途に用いられる場合には、画像が形成された印画物から
印画シール部を剥がす際に、指先が触れることによって
指紋が付着し、その指紋の油脂成分により、色材受容層
に形成された画像が劣化または消失してしまうおそれが
あった。
【0005】こうした問題を解決するため、本発明は、
耐指紋性または耐油性を有し、画像の劣化または消失が
起こらない耐久性に優れた印画物およびその形成方法の
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の印画物は、基材
シートと当該基材シートの一面側に設けられた色材受容
層と当該基材シートの他面側に設けられた粘着剤層とを
少なくとも備えるとともに一以上の画像形成領域を区画
形成するためにハーフカットされた受像シート部と、当
該受像シート部の粘着剤層面を剥離可能に被覆する離型
シート部とからなる熱転写受像シート、に熱転写を行っ
て、前記受像シート部の画像形成領域内の色材受容層面
に画像を形成した印画物であって、少なくとも前記画像
形成領域内の色材受容層面を被覆する保護層が設けられ
ていることを特徴とする。また、前記保護層が、前記画
像形成領域とともにその周囲を被覆するように連続形成
されていることが好ましい。さらに、前記保護層の厚さ
が5μm以下であることが好ましい。
【0007】この発明によれば、印画物の画像形成領域
に保護層が設けられるため、指紋等の油脂成分が色材受
容層に直接付着するのを防ぐことができるため、形成さ
れた画像が劣化または消失することのない耐油性に優れ
た印画物を得ることができる。また、保護層の厚さを規
定することにより、ハーフカットされた印画シール部を
離型シート部から容易に剥がすことができ、さらに、剥
がした印画シール部の端面にバリが無く、ハーフカット
に沿って保護層を切ることができる印画物を得ることが
できる。
【0008】また、本発明の印画物の形成方法は、基材
シートと当該基材シートの一面側に設けられた色材受容
層と当該基材シートの他面側に設けられた粘着剤層とを
少なくとも備えるとともに一以上の画像形成領域を区画
形成するためにハーフカットされた受像シート部と、当
該受像シート部の粘着剤層面を剥離可能に被覆する離型
シート部とからなる熱転写受像シート、に熱転写を行っ
て、前記受像シート部の画像形成領域内の色材受容層面
に画像を形成し、前記画像形成領域内の色材受容層面上
に保護層を形成することを特徴とする。また、前記保護
層を、前記画像形成領域とともにその周囲を被覆するよ
うに連続形成することが好ましい。さらに、前記保護層
の厚さを5μm以下に形成することが好ましい。
【0009】この発明によれば、耐指紋性または耐油性
に優れて、画像劣化が起こらない印画物を容易に形成す
ることができる。また、印画シール部を離型シート部か
ら容易に剥がすことができ、さらに、剥がした印画シー
ル部の端面にバリが無く、ハーフカットに沿って保護層
を切ることができる印画物を形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の印画物の一例を
示す断面図である。熱転写受像シート1は、大きく分け
て、受像シート部3と離型シート部2とから構成されて
いる。受像シート部3は、基材シート7と、基材シート
7の一面側に設けられた色材受容層8と、基材シート7
の他面側に設けられた粘着剤層6とを少なくとも備えて
いる。離型シート部2は、受像シート部3の粘着剤層6
の面に剥離可能に被覆される離型シート4と、必要に応
じて受像シート部3の粘着剤層6の剥離を容易にさせる
ために離型シート4上に設けられた離型層5とを備えて
いる。さらに、受像シート部3は、一以上の画像形成領
域14を区画形成するためにハーフカット13されてい
る。
【0011】図1において、基材シート7は、粘着剤層
6側のポリエチレンテレフタレートフィルム10と受像
層8側のポリオレフィンフィルム12とが接着剤層11
を介して貼り合わされている。
【0012】印画物15は、熱転写受像シート1の画像
形成領域14に少なくとも一色以上の色相を有する画像
が昇華転写法等によって熱転写され、さらに、その画像
が形成された色材受容層8上に保護層9aが形成される
ことによって作製される。
【0013】印画物15の受像シート部3は、ハーフカ
ット13に沿って離型シート部2から剥離され、印画シ
ール部16となって各種物品に貼り付けて用いられる。
【0014】保護層9aは、保護層転写シートから色材
受容層8上に熱転写により形成され、印画シール部16
を印画物15から剥がす際に、印画シール部16の画像
形成領域14上に、指先が触れることによって付着する
指紋の油脂成分から画像を保護し、画像の劣化や消失を
防止する。保護層転写シートは、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム等のような通常基材フィルムとして用い
られるものを基材とし、そこに剥離層/保護層9a/接
着層9bの順に積層して構成される。この保護層転写シ
ートにおいて、剥離層は、ワックス類、シリコーンワッ
クス、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリビニルアルコ
ール、アクリル樹脂、セルロース樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体樹脂、硝化面樹脂、ウレタン樹脂、ブ
チラール樹脂、アセタール樹脂等の組成物からなり、保
護層9aは、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド
系樹脂、その他の透明性、耐摩耗性、耐薬品性、耐光
性、耐候性等の諸堅牢性に優れた樹脂を含む組成物から
なり、接着層9bは、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、スチ
レン系樹脂等を主成分とする接着剤組成物からなってい
る。保護層転写シートは、これらの各層の構成材料を、
順次塗工、乾燥して形成したものである。
【0015】保護層転写シートからの転写によって、接
着層9bと保護層9aが色材受容層8上に転写形成され
る。保護層9aが接着性を有する場合には、上記のよう
な接着層9bを伴わない保護層転写シートから、保護層
9aのみが転写形成される。尚、保護層9aが接着性を
有する場合というのは、保護層9aを構成する材料自体
に接着性がある場合と、保護層9a中に接着性を有する
接着成分を含有させた場合をいう。本発明では、接着層
9bの有無を問わず、少なくとも保護層9aが接着よく
色材受容層8上に設けられている。尚、以下の説明にお
いて、保護層9a、および、保護層9aと接着層9bの
積層体の何れをもいう場合は、保護層9’という。
【0016】保護層9’は、少なくとも画像形成領域1
4内の色材受容層8面を被覆している。また、保護層は
9’は、画像形成領域14とともにその周囲を被覆する
ように連続形成されていてもよい。この場合、ハーフカ
ット13の切れ目は、切れ目のない保護層8で被覆され
ている。さらに、色材受容層8面を、全面的に保護層
9’で被覆することもできる。この場合、保護層9’が
色材受容層8上に一様に形成されるため、任意の大きさ
の画像に対して個々に保護層9’の形成領域を指定する
必要がない。従って、色材受容層8上への保護層の9’
の形成が煩雑でないという利点がある。
【0017】保護層9’の厚さは、5μm以下とするこ
とが好ましい。保護層9’はハーフカット13を覆うよ
うに形成されるため、保護層9’の厚さが5μmを越え
ると、印画物15から印画シール部16を剥がす際に保
護層9’を印画シール部16とともに剥がすことが困難
となる場合がある。また、剥がすことができても、保護
層9’を印画シール部16の端面17に沿って切ること
ができなかったために生じたバリ、またはより広い範囲
の保護層9’が印画シール部16とともに剥ぎ取られた
箔(以下、これらをバリ等という)を伴ってしまう場合
がある。一方、保護層9’が耐指紋性または耐油性を充
分に有するためには、保護層9aの厚さが0.5μm以
上であることが好ましい。
【0018】図2は、本発明の印画物を形成するために
使用される熱転写受像シートの平面図である。熱転写受
像シート1は、ハーフカット13により十二個の画像形
成領域14が区画形成され、これを一単位の画像面18
として、巻き方向19に沿って連続的に画像面18が形
成されている。また、画像面18と画像面18の間には
検知マーク21が形成されている。
【0019】画像は、画像形成領域14内の色材受容層
面に通常用いられる昇華転写法等によって熱転写されて
形成される。さらに、少なくとも画像形成領域14内の
色材受容層面を被覆するように保護層が形成され、印画
物が形成される。
【0020】得られた印画物は、ハーフカットに沿って
画像形成領域14が剥がされ、印画シール部として用い
られる。
【0021】熱転写受像シート1に形成された検知マー
ク21は、個々の画像形成領域14に位置ズレおよび色
ズレのない画像を形成するため、形成された画像面18
毎にカッターで切断するため、または保護層9’を画像
面18上に形成するための位置決め用のマークとして設
けられている。
【0022】検知マーク21は、光学的に認識可能であ
ればどのような形状でもよい。例えば、丸形状、四角形
状、ライン形状等の印刷マークまたは貫通穴等の従来公
知の検知マーク21を設けることができる。印刷により
形成される検知マーク21は、熱転写シート1の離型シ
ート4の裏面(受像シート部3側と反対の面)または色
材受容層8の何れかの一部または複数の箇所に、従来公
知の印刷方法等によって形成することができる。印刷に
よって検知マーク21を形成する場合、使用されるイン
キとしては、従来から使用されている材料を使用するこ
とができ、特に限定されない。
【0023】図3は、図2に示す熱転写受像シートの拡
大平面図である。画像形成領域14を形成するハーフカ
ット13には、ハーフカットされていない不連続な部分
(以下、ブリッジ20という)がある。このブリッジ2
0は、熱転写受像シート1を巻き取る際に画像形成領域
14が熱転写受像シートからめくれるのを防止するた
め、熱転写受像シート1の巻き方向19側に形成されて
いる。さらに、このブリッジ20を設けることにより、
色材受容層8に画像を転写する際、または画像が形成さ
れた色材受容層8上に保護層9’を転写する際に、色材
受容層8と熱転写シートとが熱転写時の熱により融着
し、ハーフカット13された画像形成領域14がめくれ
てしまうのを防止することができる。
【0024】ブリッジ20部分以外のハーフカット13
は、従来公知の方法で形成することができ、色材受容層
8から粘着剤層6と離型シート部2との境界面まで、ま
たは、色材受容層8から離型シート部2の途中まで形成
されるため、印画シール部を印画物から容易に剥がすこ
とができる。
【0025】また、他の方法としては、ハーフカット1
3の深さを変えることによって画像形成領域14が印画
シート15からめくれるのを防止することもできる。例
えば、ハーフカットすべき部分を、色材受容層8から粘
着剤層6と離型シート部2との境界面までカットした部
分と、色材受容層8から基材シート7の任意の位置まで
カットした部分とを交互に形成してめくれを防止するこ
とができる。
【0026】このように、本発明の印画物によれば、印
画物上に耐指紋性または耐油性の保護層9’が設けられ
るため、印画物から印画シール部を剥がす際に付着する
指紋等の油脂成分によっても、画像の劣化や消失が起こ
らない。さらに、保護層9’の厚さを、印画シール部が
ハーフカットに沿って容易に剥がすことができ、更にバ
リ等を出さない程度の厚さであり、且つ、薄すぎて耐指
紋性を確保できる程度の範囲に規定することにより、耐
指紋性等に優れた印画物を提供することができる。ま
た、画像の形成が昇華転写法等の熱転写法で行われ、さ
らに検知マーク21を設けることにより、透明性、階調
再現性または色再現性に優れた画像を、色ズレおよび位
置ズレさせることなく形成することができる。
【0027】また、本発明の印画物の形成方法によれ
ば、ハーフカットにより画像形成領域が区画形成された
熱転写受像シートに画像を形成し、その上に耐指紋性に
優れて剥がし易く且つバリ等がでない厚さの保護層9’
を形成することにより、耐指紋性等に優れた印画物を形
成することができる。また、検知マーク21が設けられ
ているので、色ズレを起こさない。
【0028】以下に、本発明の印画物15を構成する他
の各層について順次説明する。
【0029】(1)基材シート 基材シート7としては、従来の熱転写受像シートに使用
されているものと同じ基材シートをそのまま使用するこ
とができる。好ましい基材シート7としては、ポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフ
ィンフィルムまたはポリエチレンテレフタレート(以
下、PETという)フィルムの単層タイプを用いること
ができる。また、耐熱性や耐カール性をより向上させる
ため、これらの基材シート7を、接着剤層11を介して
二層以上貼り合わせた積層タイプを用いることもでき
る。また、硬質塩化ビニル、アクリル、塩化ビニリデン
等からなる樹脂フィルムも使用することができる。
【0030】積層タイプの基材シート7を、発泡タイプ
と未発泡タイプのフィルムを組み合わせて構成すること
により、より優れた画像を形成することができる。例え
ば、粘着剤層6に接する側のフィルムを未発泡PETフ
ィルム、色材受容層8に接する側のフィルムを発泡ポリ
プロピレンフィルムとした基材シート7を使用すること
ができる。
【0031】これらの基材シート7は、透明でも、それ
らにチタン、炭酸カルシウムまたは酸化亜鉛等の白色顔
料を練り込んだ遮光性のものでもよい。さらに、合成
紙、天然紙等の遮光性シートを用いることもできる。
【0032】基材シート7の厚さは、特に制限されない
が、用途および強度等を考慮して適宜選択され、通常は
60〜100μm程度である。
【0033】接着剤層11は、積層タイプの基材シート
7を構成する際に設けられ、その構成材料としては、ポ
リアクリル酸エステル、アクリル系共重合体等が挙げら
れ、必要に応じて補強剤、可塑剤、充填剤等を添加する
ことができる。接着剤層11は、接着剤層用塗工液を従
来公知の方法で塗工、乾燥させて形成される。接着剤の
塗工量は、乾燥後の塗工重量として、通常3.0〜5.
0g/m2 である。
【0034】(2)色材受容層 色材受容層8は、少なくともバインダー樹脂からなり、
必要に応じて離型剤等の各種添加剤を添加することがで
きる。色材受容層8を構成するバインダー樹脂として
は、飽和ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリアミド樹脂等の従来から色材受容層形成用
に使用されている材料を単独または混合系として使用す
ることができる。色材受容層8は、通常の方法、例えば
グラビアコート、グラビアリバースコートまたはロール
コート等により塗工、乾燥して形成することができる。
色材受容層8の厚さは、通常2.0〜10.0μm程度
である。
【0035】色材受容層8と熱転写シートとの熱融着を
防止するため、必要に応じて色材受容層8上に離型剤を
薄く塗布して離型層を設けたり、離型剤を色材受容層8
中に含有させることができる。離型剤としては、シリコ
ーンオイル(例えばエポキシ変性シリコーンとアミノ変
性シリコーンとの併用)、フッ素系またはリン酸エステ
ル系の界面活性剤等を用いることができる。
【0036】(3)粘着剤層 粘着剤層6は、印画物15から剥がされた印画シール部
16を他の物品に貼り付けるために、基材シート7の一
方の面に形成される。粘着剤層6を構成する材料として
は、ポリアクリル酸エステル、アクリル系共重合体、天
然ゴム、合成ゴム、石油樹脂、スチレン熱可塑性エラス
トマー(SIS)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)等のブロック共重合体樹脂を用いることができ、必
要に応じて補強剤、可塑剤、充填剤等を添加することが
できる。粘着剤層6は、粘着剤層用塗工液を従来公知の
方法で塗工、乾燥して形成することができる。粘着剤の
塗工量は、乾燥後の塗工重量として、通常5〜20g/
2 である。
【0037】(4)離型シート 離型シート4としては、上述した基材シート7と同様の
各種フィルム、普通紙、合成紙またはセルロース系繊維
紙等を使用することができる。セルロース系繊維紙の例
としては、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコー
ト紙または構成樹脂もしくはゴムを含浸、塗工、内添し
た加工紙等が挙げられ、特に、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、普通紙または合成紙を用いることが好ま
しい。また、耐カール性をより向上させるため、それら
を二層以上貼り合わせて用いてもよい。
【0038】離型シート4の厚さは、その強度および熱
転写受像シート1全体の厚さに及ぼす影響等を考慮し
て、通常30〜200μm程度である。
【0039】離型シート4の受像シート部3側に、受像
シート部3を離型シート4から容易に剥離することがで
きるように、離型層5を形成することができる。その材
料としては、ポリメチルシロキサン等を主体とするシリ
コーン系離型剤またはポリオレフィン等を用いて形成さ
れる。離型層5は、離型層用塗工液を従来公知の方法で
塗工、乾燥して形成することができる。離型層5の塗工
量は、乾燥後の塗工重量として、通常0.05〜0.5
g/m2 である。
【0040】
【実施例】以下、本発明の印画物およびその形成方法に
ついて具体的に説明する。
【0041】(実施例1)離型シート4として、厚さ3
8μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィル
ム(東レ製)を使用し、その表面に、下記の組成の離型
層用塗工液を、乾燥後の塗工重量が0.2g/m2 とな
るように塗工、乾燥して離型層5を形成し、離型シート
部2を構成した。
【0042】 離型層用塗工液組成; ポリメチルシロキサンシリコーン(KS−847H:信越化学工業製) 5重量部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 95重量部
【0043】次に、厚さ35μmで白色のポリオレフィ
ンフィルム12(Mobil製)と厚さ38μmのPE
Tフィルム10とを用い、下記の組成の接着剤層用塗工
液を、乾燥後の塗工重量が3.5g/m2 となるように
上記した一方のフィルム上に塗工、乾燥して接着剤層1
1を形成し、そこに、上記した他の一方のフィルムを貼
り合わせ、基材シート7を構成した。
【0044】 接着剤層用塗工液組成; ポリエーテルポリオール(E−550:武田薬品工業製) 10重量部 HMDI(D−102:武田薬品工業製) 10重量部
【0045】さらに、基材シート7を構成するポリオレ
フィンフィルム12の他方の面に、下記の組成の色材受
容層用塗工液を、乾燥後の塗工重量が4.0g/m2
なるようにグラビアコーターにより塗工、乾燥して色材
受容層8を形成し、受像シート部3を構成した。
【0046】 色材受容層用塗工液組成; 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(1000A:電気化学工業製) 100重量部 エポキシ変性シリコーン(KF−393:信越化学工業製) 7重量部 アミノ変性シリコーン(KF−343:信越化学工業製) 2重量部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 40重量部
【0047】最後に、各層により構成された離型シート
部2と受像シート部3とを、下記の組成の粘着剤層用塗
工液を、乾燥後の塗工重量が5g/m2 となるように、
離型シート部2の離型層5側の面または受像シート部3
のPETフィルム10側の面に塗工、乾燥して粘着剤層
6を形成し、そこに他の面を貼り合わせて熱転写受像シ
ート1を得た。
【0048】 粘着剤層用塗工液組成; アクリルポリオール(1310L:総研化学製) 100重量部 ポリイソシアネート(E−AX:総研化学製) 3重量部
【0049】得られた熱転写受像シート1には、画像が
転写される前に、予め一以上の画像形成領域14を区画
形成するためにハーフカット13された。その後、昇華
転写法によって、熱転写シートから色材受容層8に熱転
写して画像を形成した。
【0050】画像が形成された熱転写受像シート1上の
画像形成領域とともにその周囲を被覆するように、保護
層転写シートから厚さ3μmの保護層9’を熱転写して
形成した。用いた保護層転写シートは、ポリエチレンテ
レフタレートフィルムを基材とし、そこに剥離層/保護
層9a/接着層9bの順に積層して構成されたものであ
り、剥離層としてはポリビニルアルコール、保護層9a
としてはアクリル系樹脂、接着層9bとしては塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体樹脂を順次塗工、乾燥して形成
したものである。この保護層転写シートから、保護層9
a/接着層9bを転写して色材受容層8上に保護層9’
を設け、実施例1の印画物を形成した。
【0051】(実施例2)上記の実施例1と同様に、離
型シート4として、厚さ38μmのPETフィルム(東
レ製)を使用し、その表面に、実施例1と同様の離型層
5を形成し、離型シート部2を構成した。
【0052】次に、基材シート7として、厚さ35μm
で白色のポリオレフィンフィルム12(Mobil製)
を使用し、その表面に、実施例1と同様の色材受容層8
を、同様な方法で形成し、受像シート部3を構成した。
【0053】最後に、実施例1と同様に、離型シート部
2と受像シート部3とを粘着剤層6を介して貼り合わ
せ、熱転写受像シート1を得た。
【0054】得られた熱転写受像シート1の色材受容層
8に、昇華転写法によって、熱転写シートから画像を転
写した。画像が形成された色材受容層8上に、実施例1
と同様に、保護層転写シートから保護層9’を熱転写し
て、本発明の印画物を形成し、実施例2とした。
【0055】(比較例1および比較例2)上記の実施例
1および実施例2で形成された熱転写受像シート1を使
用し、それぞれの色材受容層8に画像を転写形成して比
較例1および比較例2の印画物を形成した。これらに保
護層9’は形成しなかった。
【0056】(比較例3および比較例4)上記の実施例
1および実施例2で形成された熱転写受像シート1を使
用し、それぞれの色材受容層8に画像を転写形成した。
さらに、熱転写受像シート1上の画像形成領域とともに
その周囲を被覆するように、保護層転写シートから厚さ
6μmの保護層9’を、熱転写させて印画物を形成し、
それぞれ比較例3および比較例4とした。
【0057】(耐油性と剥離適正の評価)得られた実施
例1、2および比較例1〜4の印画物の耐油性と剥離適
正の評価を行った。
【0058】耐油性は、指先を画像形成領域面上に押し
付け、付着した指紋の油脂成分によって、色材受容層8
に形成された画像が劣化または消失するか否かを目視観
察した。画像が劣化も消失もしないときを◎、劣化また
は消失したときを×、とした。
【0059】剥離適正は、印画シール部16が印画物1
5から容易に剥離することができるか否か、および、保
護層9’のバリ等が発生するか否かを目視観察した。剥
離が容易で且つ保護層9’のバリ等が発生しないときを
◎、剥離が容易でなくまたは保護層9’のバリ等が発生
したときを×、とした。
【0060】評価結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】実施例1および実施例2は、画像が劣化も
消失もせず、印画シール部16を印画物15から容易に
剥離することができた。
【0063】比較例1および比較例2は、保護層9’が
設けられていないため、印画シール部16を容易に剥離
することはできたが、画像が劣化および消失した。
【0064】比較例3および比較例4は、厚い保護層
9’が設けられているため、画像の劣化や消失は起こら
なかったが、印画シール部16を印画物15から剥離す
るのが困難であった。さらに、剥離した印画シール部1
6の端面には、保護層9’のバリ等が発生していた。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の印画物によ
れば、熱転写受像シートの色材受容層に形成された画像
が、印画シール部を剥がす場合等に付着する指紋等の油
脂成分から保護されるため、画像の劣化または消失が起
こらない。このため、画像の透明性、中間色の階調再現
性および色再現性に優れ、且つ、画像耐久性に優れた印
画物を得ることができる。また、保護層のバリまたは箔
が発生せず、剥がし易い印画シール部を提供することが
できる。
【0066】本発明の印画物の形成方法によれば、耐指
紋性または耐油性に優れて、画像劣化または消失が起こ
らない印画物を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印画物の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の印画物の形成に使用される熱転写受像
シートを示す平面図である。
【図3】図2の熱転写受像シートの拡大平面図である。
【符号の説明】
1 熱転写受像シート 2 離型シート部 3 受像シート部 4 離型シート 5 離型層 6 粘着剤層 7 基材シート 8 色材受容層 9’ 保護層 9a 保護層 9b 接着層 10 ポリエチレンテレフタレートフィルム 11 接着剤層 12 ポリオレフィンフィルム 13 ハーフカット 14 画像形成領域 15 印画物 16 印画シール部 17 端面 18 画像面 19 巻き方向 20 ブリッジ 21 検知マーク 22 巻き芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大嶋 克之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H111 AA01 AA08 AA27 AA52 BB15 CA02 CA03 CA05 CA12 CA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートと当該基材シートの一面側に
    設けられた色材受容層と当該基材シートの他面側に設け
    られた粘着剤層とを少なくとも備えるとともに一以上の
    画像形成領域を区画形成するためにハーフカットされた
    受像シート部と、当該受像シート部の粘着剤層面を剥離
    可能に被覆する離型シート部とからなる熱転写受像シー
    ト、に熱転写を行って、前記受像シート部の画像形成領
    域内の色材受容層面に画像を形成した印画物であって、 少なくとも前記画像形成領域内の色材受容層面を被覆す
    る保護層が設けられていることを特徴とする印画物。
  2. 【請求項2】 前記保護層が、前記画像形成領域ととも
    にその周囲を被覆するように連続形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の印画物。
  3. 【請求項3】 前記保護層の厚さが5μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の印画物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の印画物
    に、検知穴または検知マークが設けられている印画物。
  5. 【請求項5】 基材シートと当該基材シートの一面側に
    設けられた色材受容層と当該基材シートの他面側に設け
    られた粘着剤層とを少なくとも備えるとともに一以上の
    画像形成領域を区画形成するためにハーフカットされた
    受像シート部と、当該受像シート部の粘着剤層面を剥離
    可能に被覆する離型シート部とからなる熱転写受像シー
    ト、に熱転写を行って、前記受像シート部の画像形成領
    域内の色材受容層面に画像を形成し、 前記画像形成領域内の色材受容層面上に保護層を形成す
    ることを特徴とする印画物の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記保護層を、前記画像形成領域ととも
    にその周囲を被覆するように連続形成することを特徴と
    する請求項5に記載の印画物の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記保護層の厚さを5μm以下に形成す
    ることを特徴とする請求項5に記載の印画物の形成方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013123888A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートと、印画物及びその印画物の製造方法
JP2013123887A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートと、印画物及びその印画物の製造方法

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JP2013123888A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートと、印画物及びその印画物の製造方法
JP2013123887A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートと、印画物及びその印画物の製造方法

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