JP3974482B2 - リムーバルメディアの再生方式 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はリムーバルメディアの再生方式に関し、特に、再生装置本体から着脱して情報の書き換えが可能な記録媒体について、再生装置本体から記録媒体を抜いた後で再装着した場合に、抜かれる前に再生していた位置から再生を開始するための方式に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、音楽等の情報を再生する再生装置の殆どは、音楽が記録されたメディアを装置本体に着脱可能に構成されている。着脱可能なメディアの中には、MD(ミニディスク)、CD−RW(書換可能型コンパクトディスク)、DVD±RWやDVD−RAM(書換可能型デジタル多用途ディスク)、HD(ハードディスク)、メモリスティックのような半導体メモリ等のように、情報を自由に読み書きできるように成されたもの(以下、記録型リムーバルメディアと言う)が存在する。
【0003】
また、この種の再生装置において、電源が切られる直前に聴いていた位置(以下、ラストポジションと言う)をメモリに記憶しておき、再び電源が投入されたときに、そのラストポジションから続けて音楽を再生する機能を搭載したものが提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のラストポジション再生機能を搭載した再生装置では、メディアが装置本体から抜かれると、ラストポジションメモリはクリアされる。これは、次にも同じメディアが挿入されるとは限らず、異なるメディアが挿入されることもあるからである。特に、MD、CD、DVDのようなメディアの場合には、再生装置にその都度異なるメディアが挿入される可能性が高い。
【0005】
これに対して、ハードディスクのようなメディアの場合は、前回と同じものが再び挿入される可能性が高い。また、ハードディスクには大量の情報を記憶することができるため、再装着時にラストポジションから続けて再生できるようにすることが望まれる。そこで、再生装置からハードディスクのようなメディアが抜かれてもラストポジションメモリをクリアしないようにすることが考えられる。
【0006】
しかしながら、抜かれたメディア内の情報が書き換えられて、ラストポジションに対応する情報がメディアから削除されることがある。この場合には、ラストポジション情報を装置本体のメモリに残しておいたにもかかわらず、それに対応する情報がメディア内に存在しないため、ラストポジションから続けて再生することができなくなってしまうという問題が生じる。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、記録型リムーバルメディアからラストポジションに対応する情報が削除された場合でも、所定の位置から情報の再生ができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明によるリムーバルメディアの再生方式では、情報再生装置の本体側においては、直近の再生位置を表すラストポジション情報をメモリに記憶し、記録型リムーバルメディアが抜かれたときにもこれをクリアせずに保持する。一方、装置本体に着脱される記録型リムーバルメディア側においては、情報が削除されたときにその削除された情報を表す削除ポジション情報をメモリに記憶する。そして、記録型リムーバルメディアが装置本体に装着されたときに、ラストポジション情報と削除ポジション情報とを照合することによってラストポジションに対応する情報の有無を検出し、ラストポジションに対応する情報の削除が検出されたときには、当該削除された情報以外の情報から再生を開始するように制御する。
【0009】
本発明は上記技術手段より成るので、情報再生装置本体と記録型リムーバルメディアとの双方に記憶されたポジション情報に基づいて、記録型リムーバルメディアからラストポジションに対応する情報が削除されたことを情報再生装置で検出することが可能となり、当該情報が削除されていた場合でも次のアクション(削除された情報以外からの再生開始、ユーザへの通報等)を提供することが可能となる。
【0010】
また、記録型リムーバルメディア側のメモリに削除ポジション情報を記憶する代わりに、ラストポジションに対応する情報が削除された旨を表す削除情報を記憶するようにしても良い。この場合にも、記録型リムーバルメディアからラストポジションに対応する情報が削除されたことを情報再生装置で検出することが可能となる。
【0011】
さらに、上述の削除情報に加えて、削除された情報以外で次に再生すべき情報を表すポジション情報を記憶するようにしても良い。この場合は、情報再生装置側では、記録型リムーバルメディアからラストポジションに対応する情報が削除されていたときに、記録型リムーバルメディア側のメモリに記憶されたポジション情報に従って再生を開始することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明によるリムーバルメディアの再生方式を実施した車載オーディオ装置の要部構成を示す図である。また、図2は、本実施形態の車載オーディオ装置を含むシステム全体の構成を示す図である。
【0013】
図2に示すように、本実施形態の車載オーディオ装置は、音楽の再生を含む装置全体の制御を行うヘッドユニット10と、ヘッドユニット10に着脱可能なハードディスクドライブ20とを備えて構成されている。ハードディスクドライブ20は図示しないハードディスクを内部に備えており、複数曲の音楽ファイルを記憶している。
【0014】
このハードディスクドライブ20は、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)30にも着脱可能であり、パソコン30にインストールされたアプリケーションを利用してハードディスク内の音楽ファイルを任意に編集(音楽ファイルの追加や削除等)することができるようになっている。
【0015】
図1に示すように、ヘッドユニット10は、システムコントローラ11、ラストポジション情報記録部12、ラストポジションメモリ13、情報検出部14、D/A変換器15およびアンプ16を備えて構成されている。また、ハードディスクドライブ20は、当該ハードディスクドライブ20の作動を制御する制御部21、サーボドライバ22、ハードディスク23、削除ポジション情報記録部24、削除ポジションメモリ25および応答部26を備えて構成されている。
【0016】
図1に示すオーディオ装置では、システムコントローラ11が制御部21に制御信号を出力することにより、ヘッドユニット10とハードディスクドライブ20とを全体で一つのオーディオプレーヤとして統一的に動作させることができるようにしている。すなわち、ハードディスクドライブ20がヘッドユニット10に装着されたときに、システムコントローラ11と制御部21とが協動して、ハードディスク23に記録されている音楽ファイルを再生する。
【0017】
ヘッドユニット10内のラストポジション情報記録部12は、システムコントローラ11からの指示に従って、ラストポジションメモリ13にラストポジション情報を記憶する。ラストポジション情報は、ハードディスク23における直近の再生位置を表す情報であり、再生している音楽ファイル(曲)を特定するためのファイル名、その曲の最初からの再生時間等の情報を含んでいる。
【0018】
このラストポジション情報は、例えば数秒おきにラストポジションメモリ13に格納する。この他、ヘッドユニット10の電源が切られたとき、ヘッドユニット10からハードディスクドライブ20が抜かれたときにのみラストポジション情報を記録するようにしても良い。また、新しい音楽ファイル(曲)に再生が切り替わるたびにラストポジション情報を記録するようにしても良い(この場合、曲の再生時間は記録しない)。本実施形態では、ラストポジション情報の記録タイミングについては特に限定しない。
【0019】
ラストポジションメモリ13は不揮発性のメモリであり、ヘッドユニット10の電源がオフとされても、記憶されているラストポジション情報をそのまま保持する。また、本実施形態においては、ハードディスクドライブ20がヘッドユニット10から抜かれたときでもラストポジションメモリ13はクリアせず、記憶されているラストポジション情報をそのまま保持しておく。
【0020】
また、ハードディスクドライブ20内の制御部21は、システムコントローラ11から供給される制御信号に応じて、サーボドライバ22の動作を制御し、ハードディスク23から音楽ファイルを読み出す。読み出された音楽ファイルは、ヘッドユニット10内のD/A変換器15を介してアンプ16に出力される。アンプ16は、D/A変換器15より供給されたオーディオ信号を増幅し、スピーカ40から出力する。
【0021】
ハードディスクドライブ20内の削除ポジション情報記録部24は、制御部21から供給される指示に従って、削除ポジションメモリ25に削除ポジション情報を記憶する。削除ポジション情報は、ハードディスク23から削除された音楽ファイル(曲)を特定するためのファイル名等の情報を含んでいる。
【0022】
音楽ファイルの削除は、例えば、ハードディスクドライブ20がパソコン30に装着されたときに、パソコン30上で稼動するアプリケーションを通じて行われる。また、ハードディスクドライブ20がヘッドユニット10に装着された状態でも、図示しない操作部を通じて行われることがある。前者の場合は、制御部21がパソコン30のアプリケーションから指示を受けて、削除ポジション情報記録部24により削除ポジション情報を記録する。後者の場合は、制御部21がシステムコントローラ11から指示を受けて、削除ポジション情報記録部24により削除ポジション情報を記録する。
【0023】
ヘッドユニット10内のシステムコントローラ11およびハードディスクドライブ20内の制御部21は、情報検出部14と応答部26とを用いて、ラストポジションメモリ13に記憶されているラストポジション情報と、削除ポジションメモリ25に記憶されている削除ポジション情報とを照合し、ラストポジションに対応する音楽ファイル(曲)がハードディスク23から削除されているかどうかを検出する。
【0024】
システムコントローラ11は、ラストポジションに対応する曲がハードディスク23から削除されていることを検出したときに、制御部21に指示を出して、当該削除された曲の次の曲から再生を開始するように制御する。また、ラストポジションに対応する曲が削除されたことをディスプレイ50に表示することによってユーザに報知する。
【0025】
次に、上記のように構成した本実施形態によるオーディオ装置のラストポジション再生に関する動作を説明する。図3はヘッドユニット10側の動作を示すフローチャート、図4はハードディスクドライブ20側の動作を示すフローチャートである。
【0026】
図3において、ラストポジション情報記録部12は、ラストポジションメモリ13にラストポジション情報を記録する(ステップS1)。次にシステムコントローラ11は、ヘッドユニット10からハードディスクドライブ20が抜かれたかどうかを判定する(ステップS2)。抜かれていない場合はステップS1に戻り、次のタイミングのラストポジション情報をラストポジションメモリ13に記録する。
【0027】
一方、ヘッドユニット10からハードディスクドライブ20が抜かれた場合には、その後ハードディスクドライブ20がヘッドユニット10に再装着されるまで待機する(ステップS3)。ハードディスクドライブ20がヘッドユニット10に再装着されると、システムコントローラ11は、情報検出部14を制御してラストポジションメモリ13からラストポジション情報を読み出し、ハードディスクドライブ20の制御部21に対してラストポジション再生を指示する(ステップS4)。
【0028】
そして、システムコントローラ11は、ラストポジション再生の指示に対してハードディスクドライブ20から応答が返ってきたかどうかを判定する(ステップS5)。応答が返ってこない場合は、図4を用いて後述するように、ラストポジション再生が普通に行えたということなので、以降は何もせずにステップS1に戻る。一方、ハードディスクドライブ20から応答が返ってきた場合、システムコントローラ11は、ラストポジションの次の曲の再生を制御部21に指示した後(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0029】
また、図4において、制御部21は、ヘッドユニット10のシステムコントローラ11から音楽ファイルの再生指示があったかどうかを判定する(ステップS11)。再生指示がない場合はさらに、ハードディスク23から何らかの音楽ファイルが削除されたかどうかを判定する(ステップS12)。
【0030】
ファイルの削除もない場合はステップS11に戻り、同様の処理を続ける。何らかの音楽ファイルがハードディスク23から削除された場合、削除ポジション情報記録部24は、制御部21からの指示に従って削除ポジションメモリ25に削除ポジション情報を記録する(ステップS13)。その後、ステップS11に戻り、同様の処理を続ける。
【0031】
上記ステップS11で音楽ファイルの再生指示があった場合、制御部21は、応答部26を制御して削除ポジションメモリ25から削除ポジション情報を読み出し、その削除ポジション情報と再生指示中に含まれるラストポジション情報とを照合する(ステップS14)。
【0032】
そして、ラストポジション情報により指定された音楽ファイルがハードディスク23から削除されているかどうかを判定する(ステップS15)。ここでは、ラストポジション情報で示される音楽ファイルと削除ポジション情報で示される音楽ファイルとが一致する場合に、ラストポジションに対応する音楽ファイルが削除されていると判断する。
【0033】
ここで、ラストポジション情報により指定された音楽ファイルがハードディスク23から削除されていない場合、制御部21はサーボドライバ22を制御してその音楽ファイルをハードディスク23から読み出し、それをヘッドユニット10に供給して再生する(ステップS16)。一方、ラストポジションの音楽ファイルが削除されていた場合、制御部21は応答部26を制御して、ラストポジションに対応する音楽ファイルが削除されていたことを、ヘッドユニット10に返答する(ステップS17)。
【0034】
本実施形態ではオーディオ装置をこのように構成したので、ヘッドユニット10からハードディスクドライブ20を単に外して再度装着した場合、あるいは、ハードディスク23の中身を編集したが音楽ファイルの削除は行っていないような場合には、ハードディスクドライブ20を外す前に記憶していたラストポジションから通常通り再生を行う。
【0035】
これに対して、ハードディスクドライブ20をパソコン30に装着して何らかの音楽ファイルを削除した後、ヘッドユニット10に再装着したような場合、ヘッドユニット10はハードディスクドライブ20にラストポジション再生の指示を出すが、ハードディスクドライブ20はその返答で、ラストポジションの音楽ファイルが削除されたことを通知する。これを受けて、ヘッドユニット10は、ラストポジションの音楽ファイルが削除されたことをディスプレイ50を通じてユーザに報知するとともに、次の曲から再生を開始する。
【0036】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、ハードディスク23からラストポジションに対応する曲が削除された場合でも、そのことをヘッドユニット10で認識することが可能となり、それに応じて次の曲から再生を開始することができるようになる。
【0037】
図5は、本実施形態による車載オーディオ装置の他の構成例を示す図である。この図5において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付している。図5に示す構成例において、ハードディスクドライブ20内の削除ポジション情報記録部62は、上述した削除ポジション情報をハードディスク23内の一部領域に記録する。また、ヘッドユニット10内の情報検出部61は、ラストポジションメモリ13およびハードディスク23からラストポジション情報および削除ポジション情報を読み出す。
【0038】
この図5に示す構成において、システムコントローラ11は、情報検出部61を通じてラストポジションメモリ13からラストポジション情報を読み出すとともに、制御部21を通じてハードディスク23から削除ポジション情報を読み出し、双方のポジション情報を照合する。そして、ラストポジションに対応する音楽ファイル(曲)がハードディスク23から削除されているかどうかを検出する。
【0039】
システムコントローラ11は、ラストポジションに対応する曲がハードディスク23から削除されていないときは、制御部21を制御してそのラストポジションの曲を再生するようにする。一方、ラストポジションに対応する曲がハードディスク23から削除されているときは、制御部21を制御して、当該削除された曲の次の曲から再生を開始するようにする。また、ラストポジションに対応する音楽ファイルが削除されたことをディスプレイ50に表示することによってユーザに報知する。
【0040】
次に、上記図5のように構成したオーディオ装置のラストポジション再生に関する動作を説明する。図6はヘッドユニット10側の動作を示すフローチャート、図7はハードディスクドライブ20側の動作を示すフローチャートである。
【0041】
図6において、ラストポジション情報記録部12は、ラストポジションメモリ13にラストポジション情報を記録する(ステップS21)。次にシステムコントローラ11は、ヘッドユニット10からハードディスクドライブ20が抜かれたかどうかを判定する(ステップS22)。抜かれていない場合はステップS21に戻り、次のタイミングのラストポジション情報をラストポジションメモリ13に記録する。
【0042】
一方、ヘッドユニット10からハードディスクドライブ20が抜かれた場合には、その後ハードディスクドライブ20がヘッドユニット10に再装着されるまで待機する(ステップS23)。ハードディスクドライブ20がヘッドユニット10に再装着されると、システムコントローラ11は、情報検出部61を制御してラストポジションメモリ13からラストポジション情報を読み出すとともに、ハードディスク23から削除ポジション情報を読み出す。そして、読み出した双方のポジション情報を照合する(ステップS24)。
【0043】
さらに、システムコントローラ11は、上記照合の結果、ラストポジションに対応する音楽ファイルがハードディスク23から削除されているかどうかを判定する(ステップS25)。ここでは、ラストポジション情報で示される音楽ファイルと削除ポジション情報で示される音楽ファイルとが一致する場合に、ラストポジションに対応する音楽ファイルが削除されていると判断する。
【0044】
ラストポジションに対応する音楽ファイルが削除されていない場合、システムコントローラ11は、ラストポジションメモリ13から読み出したラストポジション情報に従って制御部21を制御し、ラストポジション再生を指示する(ステップS26)。一方、ラストポジションに対応する音楽ファイルが削除されていた場合、システムコントローラ11は、ラストポジションの次の曲の再生を制御部21に指示する(ステップS27)。
【0045】
また、図7において、制御部21は、ヘッドユニット10のシステムコントローラ11から音楽ファイルの再生指示があったかどうかを判定する(ステップS31)。再生指示がない場合はさらに、ハードディスク23から何らかの音楽ファイルが削除されたかどうかを判定する(ステップS32)。
【0046】
ファイルの削除もない場合はステップS31に戻り、同様の処理を続ける。何らかの音楽ファイルがハードディスク23から削除された場合、削除ポジション情報記録部62は、制御部21からの指示に従ってハードディスク23に削除ポジション情報を記録する(ステップS33)。その後、ステップS31に戻り、同様の処理を続ける。
【0047】
上記ステップS31で音楽ファイルの再生指示があった場合、制御部21は、サーボドライバ22を制御して指示に係る音楽ファイルの再生を行う。このとき与えられた再生指示が、図6のステップS26で行われた再生指示である場合には、ラストポジションに対応する曲が再生される。また、図6のステップS27で行われた再生指示である場合には、ラストポジションの次の曲が再生される。
【0048】
このような図5に示す構成例によれば、ポジション情報の照合処理を含む複雑な制御系をハードディスクドライブ20内に設けなくても、本実施形態によるラストポジション再生を実現することができる。
【0049】
なお、上記実施形態では、ハードディスク23から削除された音楽ファイル(曲)を特定するためのファイル名等の情報を削除ポジション情報としてハードディスクドライブ20に記憶する例について説明したが、ラストポジションに対応する曲が削除された旨を表す削除情報をハードディスクドライブ20に記憶するようにしても良い。
【0050】
このようにすれば、ハードディスクドライブ20においてラストポジション情報との照合を行うことなく、ラストポジションに対応する曲が削除された旨の応答をヘッドユニット10に返すことができる。ただし、この場合には、削除情報を記憶する際に、ハードディスク23から削除された曲がラストポジションに対応するものかどうかを判断するために、ハードディスクドライブ20にもラストポジション情報を記憶する必要がある。
【0051】
さらに、上述の削除情報に加えて、削除された曲の次の曲を表すポジション情報をハードディスクドライブ20に記憶するようにしても良い。この場合は、ハードディスクドライブ20からヘッドユニット10に応答を返す際に、削除された曲の次の曲を表すポジション情報も通知する。このようにした場合、ヘッドユニット10側では、ハードディスクドライブ20に記憶されたポジション情報に従って再生を開始することが可能となる。
【0052】
また、上記実施形態では、ラストポジションの曲が削除された場合にその次の曲から再生を開始する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、削除されたラストポジションの曲以外の中からランダムに選出した曲から再生を開始したり、削除されたラストポジションの曲の次のフォルダ内にある曲から再生を開始したりするようにしても良い。
【0053】
ハードディスク23内では、図8に示すように、複数の音楽ファイルがツリー構造(ディレクトリ構造)で管理されている。各々の音楽ファイルには、ツリーのルートに近い方から優先的に昇順のファイル番号が割り振られている。図8のツリー構造で例えばファイル番号“2”の音楽ファイルがラストポジションで、これがハードディスク23から削除されたとする。ラストポジションの次のファイルから再生を開始する上述の例では、ファイル番号“3”の音楽ファイルが再生されることとなる。これに対し、ラストポジションの次のフォルダから再生を開始する例では、次のフォルダ内に属するファイル番号“4”の音楽ファイルが再生されることとなる。
【0054】
また、上記実施形態では、記録型リムーバルメディアの例としてハードディスクドライブ20を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、MD、CD−RW、DVD±RWやDVD−RAM、メモリスティックのようなメディアを用いても良い。
【0055】
また、上記実施形態では、削除された音楽ファイルを特定するための情報としてファイル名を用いる例について説明したが、ファイル番号、当該音楽ファイルが記録されているアドレスなど、他の情報を用いても良い。
また、上記実施形態では、本発明によるリムーバルメディアの再生方式を車載オーディオ装置に適用する例について説明したが、適用するオーディオ装置は車載用に限定されるものではない。
【0056】
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明は上述したように、情報再生装置の本体と記録型リムーバルメディアとの双方においてポジション情報等の記憶管理を行い、双方に記憶されたポジション情報等に基づいてラストポジションに対応する情報の有無を検出し、ラストポジションに対応する情報の削除が検出されたときには、当該削除された情報以外の情報から再生を開始するようにしたので、記録型リムーバルメディアからラストポジションに対応する情報が削除された場合でも、そのことを情報再生装置で認識することが可能となり、それに応じて他の情報から再生を開始することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリムーバルメディアの再生方式を実施した車載オーディオ装置の要部構成例を示す図である。
【図2】本実施形態の車載オーディオ装置を含むシステム全体の構成を示す図である。
【図3】図1に示したヘッドユニットにおけるラストポジション再生に関する動作を示すフローチャートである。
【図4】図1に示したハードディスクドライブにおけるラストポジション再生に関する動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明によるリムーバルメディアの再生方式を実施した車載オーディオ装置の他の要部構成例を示す図である。
【図6】図5に示したヘッドユニットにおけるラストポジション再生に関する動作を示すフローチャートである。
【図7】図5に示したハードディスクドライブにおけるラストポジション再生に関する動作を示すフローチャートである。
【図8】ハードディスク内に記録される音楽ファイルのツリー構造を示す図である。
【符号の説明】
10 ヘッドユニット
11 システムコントローラ
12 ラストポジション情報記録部
13 ラストポジションメモリ
14 情報検出部
15 D/A変換器
16 アンプ
20 ハードディスクドライブ
21 制御部
22 サーボドライバ
23 ハードディスク
24 削除ポジション情報記録部
25 削除ポジションメモリ
26 応答部
61 情報検出部
62 削除ポジション情報記録部
Claims (6)
- 記録型リムーバルメディアを着脱可能に構成された情報再生装置において、直近の再生位置を表すラストポジション情報を記憶し、上記記録型リムーバルメディアが上記情報再生装置から抜かれたときにも上記ラストポジション情報をクリアせずに保持する第1の記憶手段と、
上記記録型リムーバルメディアにおいて、情報が削除されたときにその削除された情報を表す削除ポジション情報を記憶する第2の記憶手段と、
上記第1の記憶手段に記憶されている上記ラストポジション情報と、上記第2の記憶手段に記憶されている上記削除ポジション情報とに基づいて、ラストポジションに対応する情報が上記記録型リムーバルメディアから削除されているかどうかを検出する削除検出手段と、
上記削除検出手段により上記ラストポジションに対応する情報の削除が検出されないときは、上記第1の記憶手段に記憶されているラストポジション情報に基づいて上記ラストポジションに対応する情報から再生を開始するとともに、上記削除検出手段により上記ラストポジションに対応する情報の削除が検出されたときは、当該削除された情報以外の情報から再生を開始するように制御する再生制御手段とを備えたことを特徴とするリムーバルメディアの再生方式。 - 上記削除検出手段により上記ラストポジションに対応する情報の削除が検出されたときに、そのことをユーザに報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のリムーバルメディアの再生方式。
- 上記再生制御手段は、上記削除検出手段により上記ラストポジションに対応する情報の削除が検出されたときに、上記削除された情報の次の情報から再生を開始するように制御することを特徴とする請求項1に記載のリムーバルメディアの再生方式。
- 上記再生制御手段は、上記削除検出手段により上記ラストポジションに対応する情報の削除が検出されたときに、上記削除された情報の次のフォルダ内にある情報から再生を開始するように制御することを特徴とする請求項1に記載のリムーバルメディアの再生方式。
- 記録型リムーバルメディアを着脱可能に構成された情報再生装置において、直近の再生位置を表すラストポジション情報を記憶し、上記記録型リムーバルメディアが上記情報再生装置から抜かれたときにも上記ラストポジション情報をクリアせずに保持する第1の記憶手段と、
上記記録型リムーバルメディアにおいて、ラストポジションに対応する情報が削除されたときにその旨を表す削除情報を記憶する第2の記憶手段と、
上記第2の記憶手段に記憶されている上記削除情報に基づいて、上記ラストポジションに対応する情報が上記記録型リムーバルメディアから削除されているかどうかを検出する削除検出手段と、
上記削除検出手段により上記ラストポジションに対応する情報の削除が検出されないときは、上記第1の記憶手段に記憶されているラストポジション情報に基づいて上記ラストポジションに対応する情報から再生を開始するとともに、上記削除検出手段により上記ラストポジションに対応する情報の削除が検出されたときは、当該削除された情報以外の情報から再生を開始するように制御する再生制御手段とを備えたことを特徴とするリムーバルメディアの再生方式。 - 上記削除情報に加えて、上記削除された情報以外で次に再生すべき情報を表すポジション情報を上記第2の記憶手段に記憶するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のリムーバルメディアの再生方式。
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