JP3972007B2

JP3972007B2 - 加熱調理器

Info

Publication number: JP3972007B2
Application number: JP2003052390A
Authority: JP
Inventors: 哲也庄子; 健治服部; 裕吉矢沢; 高徳西山; 朋由金子; 鉄郎青堀
Original assignee: Hitachi Appliances Inc
Current assignee: Hitachi Appliances Inc
Priority date: 2003-02-28
Filing date: 2003-02-28
Publication date: 2007-09-05
Anticipated expiration: 2023-02-28
Also published as: JP2004265642A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱等を熱源とするクッキングヒーターなどの加熱調理器の通電時の表示に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のクッキングヒーターなどの加熱調理器は、厨房のシステムキッチンや流し台に据え付け、もしくは組み込まれて使用されるもので、誘導加熱等を熱源とし、高周波電流を流した加熱コイルから磁束を発生させ、この磁束によって金属製の鍋等の負荷自体を発熱させ、食材を加熱するものである。
【０００３】
このため、このような誘導加熱を熱源とする加熱調理器は、ガスを熱源とする加熱調理器や赤熱する電気ヒーターを熱源とする加熱調理器等と異なり、通電時に炎や赤熱部等が見えず、加熱部が通電されていることを視覚的に認めることができない。
【０００４】
このような問題を解決するために、特許文献１や特許文献２などに開示されている通電時表示の例がある。
【０００５】
特許文献１に開示されている例は、トッププレートの下方の加熱部の周囲に複数の電球を設け、加熱部の通電時に前記複数の電球を点灯させて、加熱部が通電されている旨をトッププレートの上面側に表示するものである。
【０００６】
特許文献２に開示されている例についは、図６を参照して説明する。
図６は、特許文献２に開示されている従来例の加熱調理器の要部断面図である。
【０００７】
図において、透光性のトッププレート２の下方に誘導加熱コイルで形成される加熱部４を設け、この加熱部４の下方外周部に導光体２１を設け、前記導光体２１に光を発する電球またはＬＥＤなどからなる光源２０を設けた構成としている。そして、加熱部４の通電時に光源２０を点灯し、この光源２０から発した光が導光体２１を伝播し、トッププレート２に達し、トッププレート２上の加熱部４の周囲を表示する。
【０００８】
以上のように、従来の加熱調理器は加熱部４の通電時に、炎等に代わり、電気的な光源２０により透光性のトッププレート２を通して加熱部４周辺部に表示を行って、加熱部４が通電されていることを視認できるようにしている。
【０００９】
【特許文献１】
特許第２９０３５６１号公報
【特許文献２】
特開２００１−３２６０６４号公報。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、特許文献１および特許文献２に開示されている従来の加熱調理器は、どちらも電気的な光源２０により透光性のトッププレート２を通して加熱部４周辺部に加熱部４の通電時の表示を行うものなので、周囲が明るい時などには点灯していることが分かり難いという問題がある。また、電気的な表示のため、表示の色や形態等のデザイン上の融通性に乏しいという欠点もある。
【００１１】
本発明は、前記不具合を解決するものであり、加熱部の通電時の状態が見易く、幅の広いデザインが採用可能で、且つ、安価な通電時表示を実現することを目的とする。
【００１２】
また、種々の大きさの負荷においても見易い通電時表示とすることを目的とする。
【００１３】
また、大きな負荷でも支障を生じない通電時表示とすることを目的とする。
【００１４】
さらに、火力に応じて変化する通電時表示とすることを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、本体の上面にトッププレートを配し、本体の内部にトッププレート上に載置される負荷を加熱する加熱部を設けた加熱調理器において、前記加熱部のほぼ上方部分の前記トッププレートに透視窓を設け、前記トッププレートの下方に前記透視窓を通して視認でき前記透視窓に対応したパターンを有するプレートを移動可能に設け、前記プレートは前記加熱部の通電時に移動して前記透視窓を通して視認できるパターンを変化させ、前記加熱部の通電状態を確認できるよう構成したものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明は、前述のように、本体の上面にトッププレートを配し、本体の内部にトッププレート上に載置される負荷を加熱する加熱部を設けた加熱調理器において、前記加熱部のほぼ上方部分の前記トッププレートに透視窓を設け、前記トッププレートの下方に前記透視窓を通して視認でき前記透視窓に対応したパターンを有するプレートを移動可能に設け、前記プレートは前記加熱部の通電時に移動して前記透視窓を通して視認できるパターンを変化させ、前記加熱部の通電状態を確認できるよう構成したものである。
【００１７】
これによって、加熱部の通電時の状態が見易く、幅の広いデザインが採用可能で、且つ、安価な通電時表示を実現できる。
【００１８】
また、前記透視窓は少なくとも一部が加熱部の中心近傍から外周方向への放射状の透視可能な窓で構成されたものなので、種々の大きさの負荷においても見易い通電時表示とすることができる。
【００１９】
また、前記透視窓は少なくとも一部が加熱部の外形より外側に設けられたものなので、大きな負荷でも支障を生じない通電時表示とすることができる。
【００２０】
また、前記プレートのパターンは前記加熱部の通電時の火力に応じた色または模様または形状を有するものなので、火力に応じて変化する通電時表示とすることができる。
【００２１】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に従って説明する。本実施例は、誘導加熱用の加熱部を二つ備えた加熱調理器の例で説明する。
【００２２】
図１は本発明の一実施例のシステムキッチン組込後の概略外観図、図２は本発明の一実施例の要部断面図、図３は本発明の一実施例の透視窓およびプレートの第一の構成例を示す図、図４は本発明の一実施例の透視窓およびプレートの第二、第三の構成例を示す図、図５は本発明の一実施例の透視窓およびプレートの第四の構成例を示す図である。
【００２３】
図１および図２において、１は加熱調理器の本体であり、システムキッチンに組み込まれている。２はトッププレートで、本体１の上面に配され、耐熱性の高い結晶化ガラスで形成され、後記表示部１２、１３、１４部分を除き裏面のほぼ全面に塗装して下方を視認できないように構成されている。３はトッププレートカバー枠で、トッププレート２の周りに固着されている。トッププレート２とトッププレートカバー枠３の間にはシール材（図示せず）が充填され水密構造となっている。
【００２４】
また、トッププレートカバー枠３は本体１にも固定されており、機器をシステムキッチンに組み込む際は、トッププレートカバー枠３で機器を吊り上げて設置される。従って、システムキッチンの表面に出るのはトッププレート２、トッププレートカバー枠３および本体１の前面部である。
【００２５】
４、５、６の破線の円形は加熱部で、トッププレート２の下側にあることを示し、本体１の内部に設けられ、トッププレート２上に載置される鍋等の負荷（図示せず）を加熱する部分である。加熱部４、５は誘導加熱用のコイル等で構成され、加熱部６はニクロムヒーター線加熱式円形ヒーター等で構成され、それぞれ複数段階の火力のレベルを有している。
【００２６】
７はグリル部で、本体１の左側下部に配され、魚等を焼く部分である。８は排気口で、トッププレート２の後方に設けられ、グリル部７からの排気、および本体１の内部を冷却した廃熱を排出する。９は吸気口で、本体１の前面上部に設けられ、本体１の内部に冷却用空気を吸引する。
【００２７】
１０は操作部で、本体１の前面の垂直面部に配され、加熱部４、５、６、グリル部７に対応し、これらの通電入り切りを行うスイッチや火力の操作等を行うツマミ類が配されている。１１はメインスイッチで、操作部１０内に配され、機器全体の電源の入り切りを行う。尚、操作部１０の一部をトッププレート２面に設けてもよい。
【００２８】
１２、１３、１４は表示部で、トッププレート２面に設けられ、下方にバックライトを備えた液晶表示素子等で構成され、加熱部４、５、６に対応して各加熱部４、５、６の設定火力および投入電力等を点灯表示する。尚、表示部１２、１３、１４は本体１の前面に設けてもよい。
【００２９】
１５、１６は透視窓で、それぞれ加熱部４、５のほぼ上方部分のトッププレート２に設けられ、ここを通してトッププレート２の下方内部を視認できるものであり、少なくとも一部が加熱部４、５の中心近傍から外周方向への放射状の透視可能な窓で構成される。この透視窓１５、１６はトッププレート２の裏面に塗装をしないことにより形成される。また、透視窓１５、１６は少なくとも一部を加熱部４、５の外形より外側に設けてもよい。尚、透視窓１５、１６の形状は直線のみで形成してもよいし、曲線のみ、もしくは直線と曲線とを組み合わせて形成してもよい。
【００３０】
１７、１８はプレートで、通常円形の板で形成され、トッププレート２の下方にそれぞれ透視窓１５、１６を通して視認でき前記透視窓１５、１６に対応したパターン１９を有し、移動可能に設けられ、例えば、加熱部４、５に対応する操作部１０内の通電入り切りを行うスイッチを操作することに連動して移動し、透視窓１５、１６を通して視認できるパターン１９を変化させ、前記加熱部４、５の通電状態を確認できる。また、プレート１７、１８のパターン１９は印刷等で形成され、加熱部４、５の通電時の火力に応じた色または模様または形状を有する。プレート１７、１８は加熱部４、５に対応する操作部１０内の通電入り切りを行うスイッチを操作することに連動して移動することに限らず、加熱部４、５に対応する操作部１０内の火力の操作等を行うツマミを操作することに連動して移動してもよく、要は、加熱部４、５の通電開始時、または加熱部４、５の火力の変更時に連動して移動すればよい。
【００３１】
尚、図２は加熱部４近傍の断面を示したが、加熱部５近傍の断面も同様のため、省略した。
【００３２】
次に、透視窓１５およびプレート１７の第一の構成例を図３に従って説明する。
【００３３】
尚、透視窓１５と透視窓１６、およびプレート１７とプレート１８は、同様の構成なので、代表として加熱部４に対応する透視窓１５およびプレート１７について説明する。また、破線の円は加熱部４の外形を表している。以下、同様である。
【００３４】
図３（ａ）は透視窓１５を示し、同図（ｂ）は透視窓１５とプレート１７の非通電時（すなわち移動前）のパターン１９を示し、同図（ｃ）は透視窓１５とプレート１７の通電時（すなわち移動後）のパターン１９を示している。
【００３５】
図３（ａ）において、複数の矩形は加熱部４の中心近傍から外周方向への放射状の透視可能な窓で、トッププレート２に設けられる透視窓１５を構成している。また、同図に示すように、この透視窓１５は一部が加熱部４の外形（図における破線の円）より外側に設けている。
【００３６】
図３（ｂ）は透視窓１５と複数の矩形のパターン１９を有するプレート１７を示すもので、加熱部４の非通電時すなわち移動前の状態を示し、同図（ｃ）は同図（ｂ）のプレート１７が回転移動した状態を示している。プレート１７の回転方向は時計回り、反時計回りどちらでもよい。矩形のパターン１９は同図（ａ）に示す矩形の透視窓１５に対応し、透視窓１５よりやや大きいものとする。パターン１９の色は赤系の色等とし、パターン１９以外の部分は黒系の色等とすれば分り易い。また、パターン１９は所定の模様としてもよい。
【００３７】
加熱部４の非通電時には、同図（ｂ）に示すように、プレート１７のパターン１９は透視窓１５とはズレた位置にあるので、プレート１７のパターン１９を透視窓１５を通して視認できず、加熱部４が通電時には、同図（ｃ）に示すように、プレート１７のパターン１９は透視窓１５の真下の位置となるので、プレート１７のパターン１９を透視窓１５を通して視認することができる。
【００３８】
以上の構成において、機器の動作を説明する。
使用者が食材を入れた鍋等の負荷（図示せず）を加熱部４上方のトッププレート２上に載置し、操作部１０内に配されているメインスイッチ１１をＯＮにする。次に、加熱部４に対応する操作部１０内の通電入り切りを行うスイッチを操作すると、加熱部４が通電され、加熱部４から発生する磁束により負荷（図示せず）の加熱が開始される。加熱部４が通電されることによって、表示部１２には設定火力等が点灯表示される。
【００３９】
加熱部４が通電されると同時に、プレート１７は図３（ｂ）に示す状態から図３（ｃ）に示す状態に回転移動し、トッププレート２上方から透視窓１５を通してプレート１７のパターン１９が視認可能となる。
【００４０】
以後、加熱が進行し、食材の調理が仕上がると、加熱部４の通電が停止され、同時に、プレート１７は図３（ｃ）に示す状態から図３（ｂ）に示す状態に回転移動し、加熱が終了する。このときのプレート１７の回転方向は、時計回り、反時計回りどちらでもよい。
【００４１】
上記加熱中に使用者が機器から離れた場合でも、透視窓１５部を見ることによってプレート１７の状態すなわちパターン１９の有無を視認できるので、加熱部４が通電されているか否かを確認できる。つまり、パターン１９が見えれば加熱部４が通電中であり、パターン１９が見えなければ非通電時であると分る。
【００４２】
また、透視窓１５の少なくとも一部を加熱部４の外形より外側に設ければ、大きな負荷でも、小さな負荷でも、負荷の外周に接した部分が通電時表示されるので、非常に見易い。
【００４３】
尚、透視窓１５は構成要素である透視可能な窓の全てが加熱部４の外形の内側から外側に至る形状でもよいし、構成要素である透視可能な窓の一部のみが加熱部４の外形の内側から外側に至る形状でもよく、また、構成要素である透視可能な窓の一部が加熱部４の外形の内側にあり、一部が加熱部４の外形の外側にある構成でもよい。このとき、プレート１７のパターン１９の形状、寸法は透視窓１５の形状、寸法に合わせて形成するのは云うまでもない。
【００４４】
次に、透視窓１５およびプレート１７の第二、第三の構成例を図４に従って説明する。
【００４５】
図４（ａ）は透視窓１５を示し、同図（ｂ）はプレート１７が複数種類の色または模様から成るパターン１９を有する例を示し、同図（ｃ）はプレート１７が複数種類の形状から成るパターン１９を有する例を示している。尚、同図は透視窓１５が三つの透視可能な窓から構成されている場合を示したが、透視可能な窓の数はいくつでもよい。
【００４６】
図４（ａ）において、三つの台形は加熱部４の中心近傍から外周方向への放射状（台形）の透視可能な窓で、トッププレート２に設けられる透視窓１５を構成している。
【００４７】
同図（ｂ）は、台形の三種類の色または模様から成るパターン１９を三組有するプレート１７を示すもので、加熱部４の非通電時すなわち移動前の状態を示している。このパターン１９の三種類の色または模様は、加熱部４の火力に対応している。パターン１９は、三種類でなく、二種類もしくは四種類以上でもよい。
【００４８】
同図（ｃ）は、三種類の異なる形状（高さ）の台形から成るパターン１９を三組有するプレート１７を示すもので、加熱部４の非通電時すなわち移動前の状態を示している。このパターン１９の三種類の形状は、加熱部４の火力に対応している。パターン１９は、三種類でなく、二種類もしくは四種類以上でもよい。
【００４９】
尚、プレート１７は同図（ｂ）、（ｃ）の例では半円形の形状としたが、円形、多角形等でもよい。
【００５０】
図４（ａ）に示す構成の透視窓１５と、同図（ｂ）に示すプレート１７の組合せが第二の構成例であり、図４（ａ）に示す構成の透視窓１５と、同図（ｃ）に示すプレート１７の組合せが第三の構成例である。
【００５１】
透視窓１５およびプレート１７の上記第二の構成例、即ち図４（ａ）に示す構成の透視窓１５と、同図（ｂ）に示すプレート１７の組合せにおける機器の動作を説明する。
【００５２】
使用者が食材を入れた鍋等の負荷（図示せず）を加熱部４上方のトッププレート２上に載置し、操作部１０内に配されているメインスイッチ１１をＯＮにする。次に、加熱部４に対応する操作部１０内の通電入り切りを行うスイッチを操作すると、加熱部４が通電され、加熱部４から発生する磁束により負荷（図示せず）の加熱が開始される。加熱部４が通電されることによって、表示部１２には設定火力等が点灯表示される。
【００５３】
加熱部４が通電されると同時に、プレート１７は図４（ｂ）に示す状態（すなわちパターン１９を透視窓１５を通して視認できない状態）から回転移動し、トッププレート２上方から透視窓１５を通して加熱開始時の火力に応じた色または模様のパターン１９が視認可能となる位置で停止する。
【００５４】
使用者が操作部１０内の加熱部４に対応した火力の操作を行うツマミを操作し、火力を変更した場合には、プレート１７は変更された火力に応じた色または模様のパターン１９が透視窓１５の真下になるように回転移動し停止する。
【００５５】
以後、加熱が進行し、食材の調理が仕上がると、加熱部４の通電が停止され、同時に、プレート１７は設定された火力に応じた色または模様のパターン１９を透視窓１５を通して視認できる状態からパターン１９を視認できない状態に回転移動し、加熱が終了する。
【００５６】
透視窓１５およびプレート１７の上記第三の構成例、即ち図４（ａ）に示す構成の透視窓１５と、同図（ｃ）に示すプレート１７の組合せにおける機器の動作は、同第二の構成例とほぼ同様なので、説明を割愛する。
【００５７】
次に、透視窓１５およびプレート１７の第四の構成例を図５に従って説明する。
【００５８】
図５（ａ）は透視窓１５を示し、同図（ｂ）はプレート１７の非通電時（すなわち移動前）のパターン１９を示している。尚、同図は透視窓１５が四つの透視可能な窓から構成されている場合を示したが、透視可能な窓の数はいくつでもよい。また、破線の半円は加熱部４の外形の一部を示している。
【００５９】
同図（ａ）において、四つの扇形は加熱部４と同一の中心を持ち半径の異なる二つの円の円周上にそれぞれ二つづつ配置された透視可能な窓で、トッププレート２に設けられる透視窓１５を構成している。この透視窓１５は、少なくとも一部が加熱部４の外形より外側に設けられる。
【００６０】
同図（ｂ）は、同図（ａ）に示す透視窓１５に対応して扇形のパターン１９を有するプレート１７で、加熱部４の非通電時すなわち移動前の状態を示している。このパターン１９は赤系の色等とし、パターン１９以外の部分を黒系の色とすれば分り易い。また、パターン１９は所定の模様としてもよい。
【００６１】
透視窓１５およびプレート１７のパターン１９の上記第四の構成例における機器の動作は、同第一の構成例とほぼ同様なので、説明を割愛する。
【００６２】
尚、以上の説明において、誘導加熱用の加熱部を二つ備えた加熱調理器の例で説明したが、誘導加熱用の加熱部を一つ、または三つ以上備えた加熱調理器にも適用できるものである。
【００６３】
また、透視窓１５、１６およびプレート１７、１８のパターン１９の形状を矩形、台形、扇形としたが、これらに限らず、三角形、多角形、三日月形等、他の形状としてもよい。
【００６４】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の加熱調理器によれば、本体の上面にトッププレートを配し、本体の内部にトッププレート上に載置される負荷を加熱する加熱部を設けた加熱調理器において、前記加熱部のほぼ上方部分の前記トッププレートに透視窓を設け、前記トッププレートの下方に前記透視窓を通して視認でき前記透視窓に対応したパターンを有するプレートを移動可能に設け、前記プレートは前記加熱部の通電時に移動して前記透視窓を通して視認できるパターンを変化させ、前記加熱部の通電状態を確認できるよう構成したものである。
【００６５】
これによって、加熱部の通電時の状態が見易く、幅の広いデザインが採用可能で、且つ、安価な通電時表示を実現できるという効果を奏する。加えて、加熱部の通電時初期のみ電力を消費するだけなので、電気的な光源を用いた場合より省電力となるという効果を奏する。
【００６６】
また、前記透視窓は少なくとも一部が加熱部の中心近傍から外周方向への放射状の透視可能な窓で構成されたものなので、種々の大きさの負荷においても見易い通電時表示とすることができるという効果を奏する。
【００６７】
また、前記透視窓は少なくとも一部が加熱部の外形より外側に設けられたものなので、大きな負荷でも支障を生じない通電時表示とすることができるという効果を奏する。
【００６８】
さらに、前記プレートのパターンは前記加熱部の通電時の火力に応じた色または模様または形状を有するものなので、火力に応じて変化する通電時表示とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例のシステムキッチン組込後の概略外観図である。
【図２】本発明の一実施例の要部断面図である。
【図３】本発明の一実施例の透視窓およびプレートの第一の構成例を示す図で、同図（ａ）は透視窓を示し、同図（ｂ）は透視窓とプレートの非通電時のパターンを示し、同図（ｃ）は透視窓とプレートの通電時のパターンを示す。
【図４】本発明の一実施例の透視窓およびプレートの第二、第三の構成例を示す図で、同図（ａ）は透視窓を示し、同図（ｂ）はプレートが複数種類の色または模様から成るパターンを有する例を示し、同図（ｃ）はプレートが複数種類の形状から成るパターンを有する例を示す。
【図５】本発明の一実施例の透視窓およびプレートの第四の構成例を示す図で、同図（ａ）は透視窓を示し、同図（ｂ）はプレートの非通電時のパターンを示す。
【図６】従来例の加熱調理器の要部断面図である。
【符号の説明】
１本体
２トッププレート
４、５、６加熱部
１５、１６透視窓
１７、１８プレート
１９パターン

Claims

本体（１）の上面にトッププレート（２）を配し、本体（１）の内部にトッププレート（２）上に載置される負荷を加熱する加熱部（４）を設けた加熱調理器において、
前記加熱部（４）のほぼ上方部分の前記トッププレート（２）に透視窓（１５）を設け、前記トッププレート（２）の下方に前記透視窓（１５）を通して視認でき前記透視窓（１５）に対応したパターン（１９）を有するプレート（１７）を移動可能に設け、前記プレート（１７）は前記加熱部（４）の通電時に移動して前記透視窓（１５）を通して視認できるパターン（１９）を変化させ、前記加熱部（４）の通電状態を確認できるよう構成したことを特徴とする加熱調理器。
前記透視窓（１５）は少なくとも一部が加熱部（４）の中心近傍から外周方向への放射状の透視可能な窓で構成されたことを特徴とする請求項１記載の加熱調理器。
前記透視窓（１５）は少なくとも一部が加熱部（４）の外形より外側に設けられたことを特徴とする請求項１乃至請求項２記載の加熱調理器。
前記プレート（１７）のパターン（１９）は前記加熱部（４）の通電時の火力に応じた色または模様または形状を有することを特徴とする請求項１乃至請求項３記載の加熱調理器。