JP3971939B2 - 消色可能水性インキ組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールペン、マーキングペン等の筆記具用インキ、印刷用インキ、インクジェット用インキに使用され、有機溶剤及び/又は加熱により消色可能な水性インキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでに、消色可能なインキは様々なタイプが知られている。それらの中で、呈色性化合物、顕色剤、熱可塑性樹脂を混練して作成させた粗生成物を、ジェットミル等によって気相中で微粉砕して着色剤とするものであった(特開2001−342415号公報)。この方法で作成された着色剤には、1)粉砕機の構造上粒子径3μm以下の着色剤を得ることが困難であり、インキとしたときに着色剤の沈降及び密着性に問題がある、2)粒子径が均一でないため、ボールペン用インキとした際の筆感が悪い、3)粒子径が大きいため、マーキングペン用インキとした際に繊維束ペン先を通過しない、または、インクジェット用インキとした際にノズルを詰まらせてしまう、4)消色剤を含有しないため筆記又は印刷面の種類によっては加熱での消色が不十分であるなどの問題があった。また、特願2001−293691号明細書に記載されている、微小樹脂球をロイコ染料を代表とする呈色性物質で染色してなる着色剤を用い、有機溶剤及び/又は加熱によって消色可能な水性インキは、インキ中に消色剤を含有しないため筆記面又は印刷面の種類によっては加熱での消色が不十分であるなどの問題があった。
【0003】
上記の問題を解決する手段として、微小樹脂球をロイコ染料を代表とする呈色性物質で染色してなる着色剤を用いた水性インキにおいて、消色剤として窒素原子を含む重合体である塩基性化合物を含有させてなる消色可能水性インキ組成物が提案されている(特願2001−268237号明細書)。この方法で作成された水性インキは、消色剤が重合体であるため、1)インキの粘度が高くなってしまい、マーキングペン用インキとした際にカスレ等の筆記不良を起こす、2)消色後に消色剤である重合体が紙面に残り、筆記線の跡が残ってしまう、3)消色剤が水溶性の重合体である場合、筆記線の耐水性が無くなってしまう、4)インクジェットプリンター用インキとして使用した際に、ノズルでの乾燥、目詰まりの原因となるなどの問題があった。
【0004】
筆記面若しくは印刷面が紙の場合、多くの紙には消色作用を有するデンプンが含まれるため、インキ中に消色剤を含有しないタイプのインキでも、加熱による消色が可能であったが、デンプンを含有しない紙やガラスやプラスチック等の表面に筆記若しくは印刷した場合は、加熱によっては消色しなかった。この問題点を解決するためには、インキ組成物中に消色を促進する消色剤を含有させることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような消色剤としては、塩基性物質が挙げられるが、着色剤の種類によってはインキ自体を消色させてしまったり、着色剤の分散安定性を阻害したり、又は消色作用がない等の問題が生ずることがあるので、本発明者らはインキに悪影響を及ぼさず、それでいて消色作用が充分な消色剤を見いだすことに鋭意努力をして来た。すなわち、従来の消色可能なインキは、筆記面若しくは印刷面の種類によっては加熱での消色が不十分であったり、又は筆記具に用いた場合、筆感が悪い、更にインキの粘度が上昇してしまいカスレ等の筆記異常を起こすなどの問題があった。
そこで、本発明は、非常に微小な着色剤の作成が可能で、筆記具用インキやインクジェット用インキとして使用でき、特にインキの粘度を上昇させることなく、筆記面若しくは印刷面の種類によらずに加熱での消色が良好な水性インキを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の本発明の目的は、以下に要約した各発明及び態様によって達成することができる。
(1)微小樹脂球を呈色性物質で着色してなる着色剤及び水溶性アミノ酸若しくはそれらの塩及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする消色可能水性インキ組成物、
(2)微小樹脂球がアクリロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチルよりなる群から選択される単量体を構成単位として含むポリマー又はポリオレフィンより選択される1種類以上のポリマーであることを特徴とする上記(1)に記載された消色可能水性インキ組成物、(3)呈色性物質がロイコ染料であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載された消色可能水性インキ組成物、
【0007】
(4)ロイコ染料と顕色剤を反応させて発色させた状態で微小樹脂球を着色し、有色のインキとしたことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載された消色可能水性インキ組成物及び
(5)ロイコ染料を発色させる顕色剤が、フェノール性水酸基を有する化合物又はリン酸基を有する化合物であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載された消色可能水性インキ組成物。
【0008】
一般的に、消色剤として用いることができる塩基性物質としては、塩基性水酸基を有するアルカリ金属水酸化物やアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシドなどが考えられるが、これらの物質は塩基性度が強いためインキを消色させてしまう。その他の塩基性物質としてはいわゆるルイス塩基が考えられるが、その中でも3,5−ジメチルイミダゾリジノンはインキ色を消してしまい、また尿素やヒダントイン誘導体はインキ色を消色しないが、筆記又は印刷した描線を加熱しても消色する効果が極めて低い。一方、窒素原子を含む重合体である化合物を消色剤として用いると、インキ色を消色させることなく、それでいて加熱時の消色は充分に得られるが、重合体であるためインキの粘度が上昇してしまい、マーキングペン用インキとして使用した際にカスレ等の筆記異常を起こす。また、窒素原子を含む重合体は、水溶性重合体が着色剤を被覆するため描線に耐水性が無い等の問題があった。
【0009】
これに対して、本発明者らは、アミノ酸を消色剤として用いると、インキの粘度を上昇やインキ色を消色させることなく、それでいて有機溶剤及び/又は加熱による消色が充分で、且つ描線の耐水性も得られることを発見し、本発明に到達したものである。この作用の物理・化学的根拠はまだ明らかではないが、高分子である重合体は紙面上に残り、着色剤を被覆した状態にあり、対して低分子であるアミノ酸は紙中に浸透していくので、耐水性が出現したものと考えられる。
【0010】
上記インキ組成物で、有機溶剤及び/又は加熱による消色で充分な効果を与える消色剤の選定における物理・化学的な根拠は明らかではないが、おおよそ次のように考えられる。1)発色状態にある(ロイコ染料―顕色剤)の結合を切断するほどの活性化エネルギーを供し得ない弱塩基性物質である、2)有機溶剤及び/又は加熱による消色時、つまり着色剤が溶解又は融解時、つまりロイコ染料と顕色剤の結合が切断されている際には、消色剤が顕色剤と優先的に結合し、発色状態に戻さないような塩基性物質である等の条件が考えられる。
すなわち、本発明によって初めて、上記2つの条件を満たす化合物として水溶性アミノ酸若しくはそれらの塩及びそれらの誘導体が有効であることが判明した。
【0011】
【発明実施の形態】
本発明において、筆記面若しくは印刷面の種類によらず加熱による消色が良好なインキを得るためには、微小樹脂球を呈色性物質で着色してなる着色剤を用いた水性インキにおいて、水溶性アミノ酸若しくはそれらの塩及びそれらの誘導体を含有させることにより、筆記面若しくは印刷面の種類によらず加熱による良好な消色が可能となる。
ここで言うアミノ酸は1分子中にカルボキシル基とアミノ基の両方を持つ有機化合物で、アミノ基の代わりにイミノ基をもつもの、カルボキシル基の代わりにスルホ基をもつものも含む。また、アミノ酸の塩及びアミノ酸の誘導体は、上記アミノ酸のアミノ基やイミノ基をアルキル基で修飾したもの、カルボキシル基やスルホ基の水素イオンを金属イオンで置換したもの、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、酸性アミノ酸と塩基性物質の塩、塩基性アミノ酸と酸性物質の塩、酸性アミノ酸と塩基性アミノ酸の塩も含む。
また、水溶性アミノ酸の水溶性は水におおむね0.5%以上溶解するアミノ酸のことである。
【0012】
消色作用を有する水溶性アミノ酸としては、中性アミノ酸、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸を使用することができる。中性アミノ酸としては、グリシン、グルタミン、アスパラギン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、チロシン、カルノシン、プロリン、シスチン、フェニルグリシン、トリメチルグリシン等があり、酸性アミノ酸としては、グルタミン酸、アスパラギン酸等があり、塩基性アミノ酸としては、アルギニン、アルギノコハク酸、オルニチン、ヒスチジン、リシン等があり、それらのうち1種又は2種以上混合して使用することができる。また、それらのアミノ酸のアルキル誘導体例えば、トリメチルグリシンやベタイン型両性界面活性剤を使用することができる。
【0013】
アミノ酸の塩としては、アミノ酸のカチオン塩やアニオン塩を用いることができる。対カチオンとしては、金属カチオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。具体的には、グルタミン酸ナトリウム等を用いることができる。対アニオンとしては、ハロゲン化物アニオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン等が挙げられる。具体的には、アルギニン塩酸塩等を用いることができる。また、塩基性アミノ酸と酸性アミノ酸の塩を用いることもできる。具体的には、L-アルギニンL-グルタミン酸塩等を用いることができる。アミノ酸の誘導体の塩としては、アミノ酸型両性界面活性剤が挙げられる。具体的には、アミノサーファクトシリーズ(旭化成株式会社製 商品名)を用いることができる。
【0014】
ここで、本発明で使用する呈色性物質とは、代表的にはロイコ染料であり、例えば、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、スピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系等の分子内にラクトン環を有する化合物であり、それらのうち1種又は2種以上混合して使用できる。
【0015】
これらの化合物の具体例は、「CVL」、「Green DCF」、「Vermilion DCF」、「Red DCF」、「Orange DCF」、「TH−106」、「TH−107」、「TH−108」、「TH−109」、「CF−51」、「D.L.M.B.」(以上、保土ヶ谷化学工業株式会社製、商品名)、「DEBN」、「RED 500」、「RED 520」、「S−205」、「Black 100」、「Black 202」、「Black 305」、「ETAC」、「Blue 220」、「NIR Black 78」、「Green 300」、「PINK 535」(以上、山田化学工業株式会社製、商品名)、「ODB」、「ODB−2」、「ODB−7」、「Black−15」、「Black−173」、「Blue−63」、「Blue−502」、「Green−40」、「Red−3」、「Red−40」、「MNSP」、「LCV」、「GN−2」、「GN−169」、「GN−118」(以上、山本化成株式会社製、商品名)、「PERGASCRIPT RED I−6B」、「PERGASCRIPT GREEN I−2GN」(以上、チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製、商品名)等を使用することができる。
【0016】
呈色性物質の対となり、呈色性物質を呈色させる顕色剤としては、ヒドロキシアセトフェノン系、ヒドロキシベンゾフェノン系、没食子酸エステル系、ベンゼントリオール系、ビスフェノール系、トリフェノール系及びクレゾール系などの分子内にフェノール性水酸基を有する化合物又はリン酸、リン酸モノエステル、リン酸ジエステル等の分子内にリン酸基を有する化合物であり、それらのうち1種又は2種以上混合して使用することができる。
【0017】
これらの化合物の具体例としては、フェノール性水酸基を有する化合物としては、ジヒドロキシアセトフェノン、トリヒドロキシアセトフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロ安息香酸、ビスフェノール、ヒドロキシフェニルアルキル−ベンゾトリアゾール、メチレントリス−p−クレゾール、没食子酸アルキルエステル等が挙げられる。また、リン酸基を有する化合物としては、モノアルキルリン酸エステル、ジアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンモノアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンジアルキルリン酸エステル等であり、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル基、ラウリル基、オレイル基、ステアリル基等が挙げられる。更に、リン酸基を有する化合物の具体的な商品名としては、フォスファノールシリーズ(東邦化学工業株式会社製)、プライサーフシリーズ(第一工業製薬株式会社製)、ニューコール 565−PS(日本乳化剤株式会社製)等が挙げられる。
【0018】
ここで、それぞれインキ組成物質量に基づいて、ロイコ染料は0.1〜2質量%、顕色剤は0.1〜3質量%の範囲で使用することが可能である。また、ロイコ染料に対する顕色剤の割合は、顕色剤の価数により異なるが、概ね1化学当量以上、好ましくは1〜3化学当量の範囲で使用可能である。更に着色された球状微粒子は、インキ組成物質量に対して5〜40%、好ましくは10〜25%の範囲で使用することが可能である。また、上記インキ組成物に用いられる溶剤の割合は、着色された球状微粒子を懸濁液としてインキ化するのに用いる場合は、5〜30質量%である。消色剤である水溶性アミノ酸は、インキ組成物質量に対して0.5〜40質量%用いることができる。塩基性アミノ酸は添加量によってインキの液性を塩基性にしてしまうとインク色を消色してしまうことがあるため、添加量は比較的少なくてもよいが、酸性アミノ酸の場合は添加量を比較的多くしないと、加熱による消色が不充分となる。
【0019】
微小樹脂球としては、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチルよりなる群から選択される単量体を構成単位として含むポリマー又はポリオレフィンであり、ホモポリマー、コポリマーのいずれも用いることができる。アクリロニトリル−スチレン−メタクリル酸重合体、メタクリル酸メチル重合体、ポリエチレン重合体が好ましい。重合方法としては、乳化重合、懸濁重合、気相重合の区別なく用いることができる。この際、球状微粒子の平均粒子径は、印刷用インキの場合は、特に制限なく使用できるが、筆記具用インキの場合は、0.05〜1μmまで使用が可能である。更に好ましくは0.05〜0.5μmである。ここで、球状微粒子の平均粒子径が0.05μm以下である場合は、実用上問題ないものと考えられるが実際の作成が非常に困難である。また、1μmを超えると、マーカーでは繊維束ペン先を通過しにくくなったり、インキ中で着色剤の沈降が発生し筆記困難となる等の問題が発生する。
【0020】
更に、着色剤を紙面に密着させるための固着樹脂としては、水溶性樹脂及び水性樹脂エマルションを使用することができる。水溶性樹脂としては、水溶性ナイロン樹脂、水溶性ポリビニルアセタール樹脂、水溶性アクリル樹脂、水溶性ポリアミド樹脂、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、エステル化デンプン、デキストリン、還元麦芽糖、糖アルコール、カルボキシメチルセルロースであり、好ましくはポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デキストリンであり、また水性樹脂エマルションとしては、エチレン酢酸ビニルエマルション、エチレン酢酸ビニル塩化ビニルエマルション、エチレン酢酸ビニルアクリルエマルション、アクリルエマルション、スチレンアクリルエマルション、スチレンアクリロニトリルエマルション、アクリロニトリルブタジエンエマルション、アクリルブタジエンエマルション、ウレタンエマルション、ポリエステルエマルションであり、好ましくは、エチレン酢酸ビニルエマルション、エチレン酢酸ビニル塩化ビニルエマルションであり、そのうち1種又は2種以上混合して使用できる。
【0021】
変色をさせる目的で、消色可能な着色剤以外に、通常使用される従来公知の染料及び/又は顔料を同時に用いることで、呈色性化合物の色のみが消色されて通常の染料及び/又は顔料のみの色になり変色が可能となる。染料としては、酸性染料、塩基性染料及び直接染料を用いることができる。顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ジオキサジン系等の有機顔料、カーボンブラック、合成マイカ、酸化チタン、金属微粉末等の無機顔料、乳化重合で得られる球状微粒子を通常の染料で着色した従来公知の樹脂顔料を用いることができる。また、変色可能インキを作成する方法としては、乳化重合で得られる球状微粒子を着色する際に、呈色性化合物と通常の染料を併用して着色すると、呈色性化合物の色のみが消色されて通常の染料のみの色になり変色が可能となる。
【0022】
消色用溶剤組成物に用いる有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、ジエチルケトン、エチルプロピルケトン、ジプロピルケトン、アセチルアセトン、アセトフェノン、3−メチル−2−ブタノン、3,3−ジメチル−2−ブタノン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン、2,6−ジメチル−4−ヘプタノン等のケトン系溶剤、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ピラン、フラン、メチルフラン、テトラヒドロフラン、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ジオキサン等のエーテル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル等のエステル系溶剤、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系溶剤、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール等のグリコールエーテル系溶剤、メチルグリコールアセテート、エチルグリコールアセテート等のグリコールエーテルエステル系溶剤、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の炭化水素系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、パークロロエタン、パークロロエチレン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶剤、アニリン、トルイジン、ピリジン、ビピリジン、ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルフォキシド、N-メチル−2−ピロリドン、モノ,ジ,トリ,エタノールアミン等のヘテロ原子を有する炭化水素系溶剤であり、そのうち1種又は2種以上混合して使用できる。
【0023】
消色性能、人体に対する安全性及び溶剤の乾燥性などの点から、アセトン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンが特に好ましい。ここで言うヘテロ原子とは、酸素原子を含まず、特に窒素原子と硫黄原子を指す。
【0024】
また、消色用溶剤に消色を促進する消色助剤を含有させてなる消色用溶剤組成物を消色用溶剤として用いることができる。消色助剤としては、塩基性化合物が挙げられる。塩基性化合物としては、塩基性水酸基を有するアルカリ金属水酸化物やアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属やアルカリ土類金属の炭酸塩、アルカリ金属アルコキシドなどの無機塩基性化合物、アンモニア、尿素及び尿素誘導体、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、第1級アミド、第2級アミド、第3級アミド等のルイス塩基性化合物等の塩基性化合物であり、そのうち1種又は2種以上混合して使用できる。
【0025】
上述の塩基性化合物を含有してなる消色用溶剤組成物を用いて消色を行うと、筆記線や描線の消色は可能であるが、用いた塩基性化合物に揮発性がない場合、消色用溶剤組成物を使用した箇所には塩基性化合物が残留するため、そこへ筆記又は印刷しようとしても瞬時にインキと塩基性化合物が反応し、再筆記又は再印刷を行うことができない。そこで、塩基性化合物に揮発性があれば、消色用溶剤組成物を使用した箇所から、消色助剤である塩基性化合物が揮発するため、再筆記又は再印刷を行うことができる。消色用溶剤組成物に用いる揮発性塩基性化合物としては、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジプロピルアミン、ブチルアミン、アリルアミン、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、アニリン、ピリジン、ビピリジン、3,5−ジメチルイミダゾリジノン、N-メチル-2-ピロリドン等のアミンやホルムアミド、ジメチルホルムアミドなどのアミドであり、それらのうち1種又は2種以上混合して使用できる。消色性能、人体に対する安全性及び溶剤の乾燥性などの点から、トリエタノールアミンが好ましい。
【0026】
その他インキの材料として通常用いられる界面活性剤、防腐剤、防錆剤、乾燥抑制剤、潤滑剤、分散樹脂等の添加剤についても必要に応じて用いることができるが、本発明の目的に鑑み、呈色性物質、顕色剤並びに球状微粒子と反応し、発色及び/又は消色を妨げるものであってはならない。
【0027】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、それにより本発明を限定するものではない。
(実施例1)
恒温槽中に、2リットル4つ口フラスコに冷却管、温度計、単量体投入用500ml分液ロート、撹拌装置を取り付けた装置をセットし、フラスコにイオン交換水300gを入れ80℃まで加熱した。
【0028】
アクリルニトリル140g、スチレン228g、メタクリル酸32gの単量体混合物をイオン交換水218g、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム80gの混合溶液中に混合撹拌させ更に過硫酸アンモニウム2gを溶解させ、これを上記分液ロートからフラスコ内に撹拌しながら3時間かけて滴下し、更に5時間後に重合を終了した。得られた乳化重合体懸濁液50gにイオン交換水30g、グリセリン15gを撹拌しながら添加した溶液に、RED 40(山本化成株式会社製、赤色系ロイコ染料、商品名)0.4g、フォスファノールRM710(東邦化学工業株式会社製、顕色剤、リン酸モノアルキルエステル及びリン酸ジアルキルエステルの混合物、商品名)2.0gにエチレングリコール3.0g、ペレックスNBL(花王株式会社製、界面活性剤、アルキルナフタレンスルフォン酸ナトリウム、商品名)2.0gを加え加熱撹拌し発色させた染料溶液を撹拌しながら滴下したのち、50℃に加熱して1時間染色すると平均粒子径0.12μmの赤色インキベースが得られた。
【0029】
得られたインキベース15gにイオン交換水10g、トリメチルグリシン15gを加え撹拌混合し、粘度5.7mPa・s(25℃、75s-1)の赤色インキを得た。得られたインキを、市販されている直液式マーカー(蛍光スパーキー1、ゼブラ株式会社製、商品名)と同様に、インクタンクに充填した後、バルブ組込済み先端カバーを装填し、ポリエステルペン先及びキャップを嵌着し、赤色マーカーを作成した。作成したマーカーを用いて、官製はがき(酸性紙)及びガラス面に手書きで筆記を行った。
【0030】
(実施例2)
実施例1で得られる赤色インキベース40gに「PCAソーダ(DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルタミン酸誘導体、味の素株式会社製、商品名)3g」とキサンタンガム0.25gを加え撹拌し粘度82mPa・s(25℃、150s-1)のジェルインクボールペン用インキを得た。得られたジェルインクボールペン用インキを、市販されているジェルインクボールペン(BW−100、ゼブラ株式会社製、商品名、ステンレスチップボール径0.7mm)と同様に、ポリプロピレン製チューブにインキを充填した後、ペン先を嵌着し、尾部よりインキ追随体を適量注入し、遠心機により200Gにて脱泡しボールペンを作成した。作成したジェルインクボールペンを用いて、官製はがき(酸性紙)に手書きで筆記を行った。
【0031】
(実施例3)
実施例1で得られる赤色インキベース30gにアルギニン0.5g、イオン交換水19.25gとキサンタンガム0.25gを加え撹拌し粘度73mPa・s(25℃、150s-1)のジェルインクボールペン用インキを得た。得られたジェルインクボールペン用インキを、市販されているジェルインクボールペン(BW−100、ゼブラ株式会社製、商品名、ステンレスチップボール径0.7mm)と同様に、ポリプロピレン製チューブにインキを充填した後、ペン先を嵌着し、尾部よりインキ追随体を適量注入し、遠心機により200Gにて脱泡しボールペンを作成した。作成したジェルインクボールペンを用いて、官製はがき(酸性紙)に手書きで筆記を行った。
【0032】
(実施例4)
イオン交換水100g、ペレックスNBL3g、MP−1451(綜研化学株式会社製、メタクリル酸メチル乳化重合体、商品名)20gをガラスビーズ75g(2mm)が入った容器に加え蓋をした後、振とう機で5分間振とうして得られた球状微粒子を分散させた懸濁液50gに、PINK 535(山田化学工業株式会社製、桃色系ロイコ染料、商品名)0.3g、リン酸ジ−n−ブチル(東京化成工業株式会社製、顕色剤)1gをエチルアルコール2g、エチレングリコール2gに加え溶解、加熱発色させた溶液を撹拌しながら滴下した後、60℃に加熱して1時間染色すると平均粒子径0.15μmの桃色インキベースが得られた。
【0033】
得られたインキベース27gにグルタミン酸3gを撹拌混合したのち濾紙で濾過ををして、粘度4.1mPa・s(25℃、75s-1)の桃色インキを得た。得られたインキを、ピエゾ素子を使用したインクジェットプリンター(セイコーエプソン株式会社製、PM−700J、商品名)のインクとして、インクタンクに充填し、インクジェットプリンター用インクカートリッジを作成した。作成したインクカートリッジを用いて、官製はがき(酸性紙)に印刷を行った。
【0034】
(実施例5)
ケミパールW−700(三井石油化学工業株式会社製、ポリオレフィン気相重合体分散液、商品名)50g、イオン交換水20g、エチレングリコール10g、グリセリン10gをビーカーに加え撹拌し得られた分散液に、ピンク 5350.3g、リン酸ジ−n−ブチル1g、ファーストグリーンFCF(大和化成工業株式会社製、緑色系染料、商品名)0.1gをエチルアルコール2g、エチレングリコール2gに加え溶解、加熱発色させた溶液を撹拌しながら滴下した後、70℃に加熱して1時間染色すると平均粒子径1μmの黒色インキベースが得られた。
得られたインキベース30gにグルタミン酸ナトリウム5gとPVP K−90(アイエスピー・ジャパン株式会社製、ポリビニルピロリドン、商品名)0.2gを撹拌混合し、粘度122mPa・s(25℃、150s-1)の印刷用インキとした。得られたインキを通常の凸版印刷機で、官製はがき(酸性紙)に印刷を行った。
【0035】
(実施例6)
実施例1で得られた乳化重合体懸濁液50gにイオン交換水30g、グリセリン15gを撹拌しながら添加した溶液に、FUJI YELLOW 3(富士写真フィルム株式会社製、黄色系ロイコ染料、商品名)0.4g、没食子酸プロピル 1.0gにエチレングリコール2.0g、エチルアルコール2.0g、ペレックスNBL(花王株式会社製、界面活性剤、アルキルナフタレンスルフォン酸ナトリウム、商品名)2.0gを加え加熱撹拌し発色させた染料溶液を撹拌しながら滴下したのち、50℃に加熱して1時間染色すると平均粒子径0.12μmの黄色インキベースが得られた。
【0036】
得られたインキベース20gに、イオン交換水5g、L(+)−アルギニン塩酸塩5gを撹拌混合し、粘度5.8mPa・s(25℃、75s-1)の黄色インキを得た。得られたインキを、市販されている直液式マーカー(蛍光スパーキー1、ゼブラ株式会社製、商品名)と同様に、インクタンクに充填した後、バルブ組込済み先端カバーを装填し、ポリエステルペン先及びキャップを嵌着し、黄色マーカーを作成した。作成したマーカーを用いて、官製はがき(酸性紙)に手書きで筆記を行った。
【0037】
(比較例1)
実施例1で得られる赤色インキベースをそのままインキとして実施例1と同様にマーキングペンを作成し、同様の筆記を行った。
【0038】
(比較例2)
実施例2で得られるインキベース27gに、PVP K−15(アイエスピー・ジャパン株式会社製、ポリビニルピロリドン、商品名)3gを撹拌混合し、粘度14.2mPa・s(25℃、75s-1)の赤色インキを得た。得られたインキを用いて実施例1と同様にマーキングペンを作成し、同様の筆記を行った。
【0039】
(比較例3)
実施例4で得られる桃色インキベース30gに5%水酸化ナトリウム水溶液3gを撹拌混合したところ、インク色が消え、乳白色懸濁液になった。
【0040】
(比較例4)
実施例5で得られる黒色インキベース30gに尿素3gを混合撹拌し、黒色インキを得た。得られたインキを用いて実施例1と同様にマーキングペンを作成し、同様に筆記を行った。
【0041】
(比較例5)
実施例1で得られたインキベース27gにPVP K−15(アイエスピー・ジャパン株式会社製、ポリビニルピロリドン、商品名)3gを撹拌混合したのち、キサンタンガム0.25gを添加し撹拌混合し、粘度332mPa・s(25℃、150s-1)のジェルインクボールペン用インキを得た。得られたジェルインクボールペン用インキを、市販されているジェルインクボールペン(BW−100、ゼブラ株式会社製、商品名、ステンレスチップボール径0.7mm)と同様に、ポリプロピレン製チューブにインキを充填した後、ペン先を嵌着し、尾部よりインキ追随体を適量注入し、遠心機により200Gにて脱泡しボールペンを作成した。作成したジェルインクボールペンはインキ粘度が非常に高かったため筆記が不能であった。
【0042】
(試験方法)
上記実施例1〜6及び比較例1〜5で筆記又は印刷した試験用紙を試験試料とし、下記の試験を行った。
インキ色の評価
得られたインキの色を目視により確認した。
官製はがき又はガラス面に筆記若しくは印刷した描線の色の評価
各実施例及び比較例で筆記若しくは印刷した描線の色及び痕跡を目視により確認した。
有機溶剤による消色の評価
各実施例及び比較例で筆記又は印刷した描線にアセトンを数滴滴下し、乾燥後の描線の色を目視により確認した。
加熱による消色の評価
各実施例及び比較例で筆記若しくは印刷した描線に約200℃に加熱したアイロンを押し当て、冷却後の描線の色及び痕跡を目視により確認した。
(試験結果)
試験結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
−:試験を実施せず。
消色剤であるアミノ酸を含有しない比較例1は、加熱による消色で色は薄くなるものの、完全に消色しなかった。窒素原子を含有する重合体であるところの塩基性化合物であるポリビニルピロリドンを含有する比較例2は、インキ粘度が高いため筆記線にかすれがみられ、加熱による消色で完全に消色されるものの、重合体が紙面上に残ってしまい筆記線の痕跡が確認できた。比較例3は、消色剤が強塩基性である水酸化ナトリウムを用いたため、インキ色が消えてしまい、有色の筆記線を得ることができなかった。比較例4は、消色剤として尿素を用いたが、消色剤としての作用が低く、加熱による消色では薄くなるものの、完全には消色しなかった。比較例5はインキ粘度が非常に高かったため、インクが排出せず、筆記が不可能であった。対して、実施例1〜6は、酸性紙での加熱による消色が可能であり、またガラス面に筆記可能なマーキングペンで筆記した実施例1は、ガラス面でも加熱による消色が可能であり、発明の効果が実証された。
【0045】
【発明の効果】
微小樹脂球を呈色性物質で着色してなる着色剤を用いた水性インキにおいて、水溶性アミノ酸を含有させることにより、筆記面若しくは印刷面の種類によらず加熱による良好な消色が可能となる。
Claims (5)
- 微小樹脂球を呈色性物質で着色してなる着色剤及び水溶性アミノ酸若しくはそれらの塩及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする有機溶剤及び/又は加熱により消色可能な水性インキ組成物。
- 微小樹脂球がアクリロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチルよりなる群から選択される単量体を構成単位として含むポリマー又はポリオレフィンより選択される1種類以上のポリマーであることを特徴とする請求項1に記載された有機溶剤及び/又は加熱により消色可能な水性インキ組成物。
- 呈色性物質がロイコ染料であることを特徴とする請求項1又は2に記載された有機溶剤及び/又は加熱により消色可能な水性インキ組成物。
- ロイコ染料と顕色剤を反応させて発色させた状態で微小樹脂球を着色し、有色のインキとしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された有機溶剤及び/又は加熱により消色可能な水性インキ組成物。
- ロイコ染料を発色させる顕色剤が、フェノール性水酸基を有する化合物又はリン酸基を有する化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された有機溶剤及び/又は加熱により消色可能な水性インキ組成物。
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