JP3971896B2 - 血圧計用カフおよび血圧計カフの製造方法 - Google Patents

血圧計用カフおよび血圧計カフの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上腕または手首などの部位に装着して血圧を測定する血圧計用のカフに関する。
【0002】
【従来の技術】
可撓性を有する湾曲板をカフ(カフ布)の内部に収納(内蔵)することによって、使用者が一人で容易にカフを腕へ装着できるようにしたものが、特開昭61−238229号などに示されている。図5と図6は、代表的な従来の血圧計用カフの、それぞれ、一部捲回した状態での断面図と展開した状態での平面図である。図5では、空気袋4を便宜上、破線で示している。図6は、カフ布2の外側(測定部位から遠ざかる方向の側)よりみた平面図であり、内蔵されている空気袋4と湾曲板5と裏側に設けられている面ファスナー7は破線で示されている。
【0003】
このような従来の血圧計用カフ1では、略円筒状の可撓性のある比較的かたい湾曲板5は、カフ内面布21とカフ外面布22から形成されるカフ布2の内部に、空気袋(空気嚢)4と共に、空気袋4の外側(カフ外面布22側)に位置するように、収納されている。カフ布2の外側には、カフを測定部位に捲いて固定するためのファスナー6、7が設けられている。しかし、図6にみるように、湾曲板5の展開形状での大きさは、カフ布2内部での湾曲板5の位置ずれを無くすために、空気袋4の展開形状の大きさとほぼ同じかあるいは若干大きく、幅(カフに収納されたときのカフ長手方向に垂直な方向の長さ)は、カフ布2の幅(長手方向に垂直な方向の長さ)に近いものであった。
【0004】
このようなカフ布2の幅に近い幅をもつ湾曲板5を用いる場合には、カフを測定部位(上腕、手首等)に装着したときに、測定部位(装着部位)やその近くの部位(測定部位が上腕の場合には、肩やひじ等、また、測定部位が手首の場合には、手のひらの一部等)の形状が湾曲板と合わない場合には、湾曲板5の周辺がカフ布2を介して、それらの部位に食い込み、被測定者に苦痛を与えることがあった。特に、測定部位が上腕の場合には、カフの巻具合いがきつい場合や上腕が短くカフが肩やひじにかかる被測定者の場合に、カフ周辺部(カフの端辺部)10、11で、湾曲板の周辺がカフ布2を介して、測定部位の上腕や肩やひじに食い込み、装着時に、苦痛を与えることがあった。
【0005】
更に、このような従来の血圧計用カフ1を製造する過程は、面ファスナー6の周辺をカフ外面布22に縫い付けて(図5の面ファスナー6の端辺部の縫合部14、15はこの一部である;カフ布2の材質と面ファスナー6の材質によっては面ファスナー6とカフ外面布22は溶着される)後、カフ長手方向の中心あたりで、カフ内面布21とカフ外面布22を縫い付けて縫合部(もしくは、カフ布2の材質により、溶着する溶着部)12を作り、カフ1の端辺部11から空気袋4と湾曲板5を一緒にカフ布2内部(カフ布内面21とカフ布外面22の間)へ挿入して、端辺部11を縫い付けて縫合部(もしくは、溶着部)13を作ることで、空気袋4と湾曲板5を、同時にカフ布2の内部に収納するものであった。
【0006】
しかし、このように、空気袋4を挿入して後、カフ1の端辺部11に縫合部(溶着部)13を作る方法だと、誤って、空気袋4を縫い付けてしまう(もしくは、溶着してしまう)可能性があった。また、湾曲板5のみカフ1の端辺部11から挿入して、端辺部11に縫合部(溶着部)13を作って後、空気袋4は、空気袋4のチューブ8の導出口81などから、丸めてカフ2内部に挿入することもできるが、既に、湾曲板4がカフ2内部に挿入されている状態では、カフ布2の内部の空間が狭く、空気袋4の挿入は難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来例の問題点に鑑みてなされたものであって、測定部位(装着部位)やその近くの部位の形状が湾曲板と合わない場合にも、カフ周縁部(周辺部)をやわらかくすることで、被測定者に苦痛を与えず、巻き心地感覚を向上させた、製造が正確で容易な血圧計用カフおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の血圧計用カフは、可撓性を有する湾曲板と空気袋を内蔵し、外部に面ファスナーを備えた血圧計用カフであって、カフに収納される前記空気袋の展開形状の大きさは、幅が120mm程度、長さが240mm程度、湾曲板の展開形状の大きさは、幅が90mm程度、長さが220mm程度とし、ループ片の面ファスナーは、幅が100mm程度、長さが220mm程度とし、フック片の面ファスナーは、幅が100mm程度、長さが80mm程度とし、湾曲板は長手方向において空気袋の両端から15mm程度の位置に配置されてなることを特徴とする。また、カフの展開状態において、カフの内側からみて、湾曲板が、実質的に空気袋の後ろに隠れるように、カフに内蔵されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の血圧計用カフを添付図面に示す好適な実施例に基づいて詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施例の血圧計用カフを一部捲回した状態での側面図である。内蔵された空気袋4と湾曲板5が破線で示されている。ここでは、本実施例の血圧計用カフの基本的な構造が示されている。すなわち、カフ1には、略円筒形状の比較的かたい湾曲板5が、空気袋4の外側(測定部位から遠ざかる方向の側)に設けられると共に、ファスナー(ループ片)6とファスナー(フック片)7が、カフ布2の表面に設けられ、容易に、カフ1を測定部位に捲回し、装着できる構造となっている。また、カフ2の長い端辺部(カフ長手方向に垂直な方向の端辺部10)の一部が開口して、空気袋4への空気の送排気を行うために加圧ポンプ等(血圧計本体)に接続されるエアチューブ8の導出口81となっている。
【0011】
図2は、空気袋と湾曲板を内蔵(収納)した本実施例の血圧計用カフを一部捲回した状態の断面図であり、図3は、本実施例の血圧計用カフの展開形状をカフ布2の外側(測定部位から遠ざかる方向の側)よりみた平面図である。図2の断面図では、空気袋4は、便宜上、破線で示されている。また、図3では、内蔵されている空気袋4と湾曲板5と裏側に設けられている面ファスナー7が破線で示されている。
【0012】
図2、図3にみるように、本実施例の血圧計用カフ1は、展開形状では略長方形であり、内側(測定部位に接触する方向の側)の面を形成するカフ内面布21と外側(測定部位から遠ざかる方向の側)の面を形成するとカフ外面布22が外周で縫合されたカフ布2を備え、カフ布2の内部(カフ内面布21とカフ外面布22の間)には、展開形状で略長方形の空気袋(空気嚢)4が内蔵(収納)されている。
【0013】
また、カフ布2(カフ外面布22)の外側表面には、捲回の始まるカフ1(カフ布2)の長手方向の端辺部11からカフ1(カフ布2)の長手方向の中央あたりまで、比較的広い面積をもつ面ファスナー(ループ片)6が設けられ、カフ1(カフ布2)の前記端辺部11と長手方向反対側のカフ1(カフ布2)の捲回の終わる部分では、カフ布2(カフ内面布21)の内側表面に、比較的狭い面積をもつ面ファスナー(フック片)7が設けられ、カフ1を、腕の太さにかかわらず、腕に捲回して、確実に装着できるようになっている。
【0014】
空気袋4への空気の送排気を行うために空気袋4に接続されているエアチューブ8の導出されるカフ布2の部分では、カフ外面布22とカフ内面布21が縫合されることなく、比較的広いエアチューブ8の導出口81が形成されている。
【0015】
更に、カフ布2外面(カフ外面布22)と面ファスナー(ループ片)6の間には、展開形状で略長方形の湾曲板5が内蔵(収納)されている。そして、面ファスナー(ループ片)6の大きさを湾曲板5の大きさよりわずかに大きくすることで、面ファスナー(ループ片)6の周辺の縫合によって、湾曲板5はカフ1に固定される。
【0016】
以上のように、空気袋4は、カフ内面布21とカフ外面布22の間に収納(内蔵)し、湾曲板5はカフ外面布22とカフ外面布22上に取り付けた面ファスナー(ループ片)6の間に収納(内蔵)し、湾曲板5と空気袋4がカフ外面布22を間に置いて収納されていることから、湾曲板5のエッジやバリによる空気袋4への擦れや亀裂などの影響が少なくなり、カフの信頼性や耐久性が向上する。
【0017】
尚、面ファスナー(ループ片)6のカフ布2(カフ外面布22)の外側表面への取り付けについては、カフ布2の長手方向の中央あたりの面ファスナー(ループ片)6の端辺部16を除いては、カフ外面布22にのみ縫い付けられている(カフ1の端辺部11の縫合部14は、この一部である)が、前記端辺部16では、カフ外面布22とカフ内面布21の双方に縫い付けられて、縫合部17が形成される。縫合部17は、図2でみるように、面ファスナー(ループ片)6のカフ布2への取り付けと共に、カフ布2内の空気袋4の収納空間を形成している。すなわち、本実施例の血圧計用カフ1の縫合部17は、従来例(図5)の縫合部12と縫合部15の機能を備えており、従来例に比べて、縫合の手間を減らすことができ、製造が容易となっている。
【0018】
図3にみるように、湾曲板5の展開形状の大きさは空気袋4の展開形状の大きさより小さく、好ましくは、湾曲板5は、カフ1の内側(測定部位に接触する方向の側)からみて、実質的に空気袋4の後ろに隠れるように内蔵されている。このことから、カフ1を測定部位に装着した場合に、湾曲板5が入っていないカフ周縁部(カフ1の端辺部)10、11が、やわらかい構造となっている。従って、カフ装着時、このカフ周辺部(カフ1の端辺部)10、11において、湾曲板5の周辺がカフ布2を介して測定部位(装着部位)やその近くの部位に食い込んで、被測定者に苦痛を与えることはなく、巻き心地感覚を向上させることができる。
【0019】
また、カフ1の幅方向(長手方向に垂直な方向)で、湾曲板5が空気袋4の両端から等距離にあるように、前記カフ1(カフ布2と面ファスナー6との間)に収納され、空気袋4も、カフ1の幅方向(長手方向に垂直な方向)で、カフ1(カフ布2)の両端から等距離になるように、カフ1(カフ布2)に収納されている。このことにより、カフ1の幅方向(長手方向に垂直な方向)の両端にある、2つのカフ周縁部(カフ1の端辺部)10を均等にやわらかくできるので、これら2つのカフ周縁部(カフ1の端辺部)10のいずれにおいても、測定部位(装着部位)やその近くの部位に湾曲板5の周辺がカフ布2を介して食い込まないようにできる。
【0020】
カフ1の長さ方向(長手方向)の捲回の始まるカフ周辺部(カフ1の端辺部)11の近くでも、湾曲板5の周辺は、空気袋4の周辺より、カフ1(カフ布2)の端から遠くに位置するが、あまり、湾曲板5の周辺がカフ1(カフ布2)の端から離れると、カフ1を測定部位に捲く際に、端辺部11が折れる可能性があるため、一般に、カフ1の幅方向でのカフ1(カフ布2)の端からの距離ほどは、遠くに位置させていない。
【0021】
湾曲板5の展開形状は、空気袋4の展開形状に比べて、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)と長さ(カフ長手方向の長さ)共に小さく、特に、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)の比率は0.7〜0.8となっている。この程度の比率にすることにより、カフ1の測定部位への装着を容易にするという湾曲板の本来の機能を十分に維持しながら、測定部位(装着部位)やその近くの部位に湾曲板5の周辺がカフ布2を介して食い込まないようにできる。
【0022】
更に、略長方形の湾曲板5の四隅は比較的大きな丸み(R形状)をもっている。このことにより、湾曲板5の周辺がカフ布2を介して食い込みやすい比較的太い測定部位(湾曲板の略円筒に比べてかなり太い測定部位)の場合でも、湾曲板5の四隅が食い込まないようにできる。
【0023】
本実施例の血圧計用カフ1の製造は、次のようにして行われる。まず、面ファスナー(ループ片)6の外周をカフ外面布22に、カフ1の長手方向の中央あたりの端辺部16を除いて縫合する。その後、カフ内面布21とカフ外面布22が、エアチューブ8の導出口81を除いて、周辺で縫合される。次いで、湾曲板5をカフ1の長手方向の中央あたりの面ファスナー(ループ片)6の端辺部16から挿入して、この端辺部16をカフ布2(カフ内面布21とカフ外面布22)に縫合して縫合部17を形成して、湾曲板5のカフ1への装着を終える。その後、空気袋4をエアチューブ8の比較的広めの導出口81より丸めてカフ1(カフ布2)内部(カフ内面布21とカフ外面布22の間)に挿入して、カフ1(カフ布2)内で広げることで、空気袋4のカフ1への装着を行い、本実施例の血圧計用カフが作られる。
【0024】
この場合、カフ1(カフ布2)内部(カフ内面布21とカフ外面布22の間)には、従来例(図5)のように、湾曲板は入っていないことから、カフ1内部には空間的な余裕があり(空間的に広く)、空気袋4の挿入は容易である。更に、空気袋4をカフ1(カフ布2)内部(カフ内面布21とカフ外面布22の間)に挿入して後、カフ1(カフ布2)を縫合したり溶着することがないことから、空気袋4を誤って、縫合したり溶着することはない。すなわち、カフ1の製造が正確に行われる。
【0025】
次に、本実施例の血圧計用カフ1を上腕に用いる場合について、説明する。
【0026】
上腕に用いる本実施例の血圧計用カフ1は、例えば、展開形状の大きさは、幅135mm、長さ500mmである。また、カフ1に収納される空気袋4の展開形状の大きさは、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)は120mm程度、長さ(カフ長手方向の長さ)は240mm程度であり、湾曲板5の展開形状の大きさは、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)は90mm程度、長さ(カフ長手方向の長さ)は220mm程度である。面ファスナー(ループ片)6の大きさは、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)は100mm程度、長さ(カフ長手方向の長さ)は240mm程度であり、面ファスナー(フック片)7の大きさは、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)は100mm程度、長さ(カフ長手方向の長さ)は80mm程度である。カフ布2には、綿、もしくは、綿とポリエステルの混紡等が用いられる。また、湾曲板5は、ポリプロピレンやポリエチレン等で比較的かために略円筒状に形成されている。
【0027】
湾曲板5の大きさと面ファスナー(ループ片)6の大きさは、面ファスナー(ループ片)6の周辺が縫合されると、湾曲板5が、ぴったりと面ファスナー(ループ片)6の内側に収納され、カフ1に固定されるようになっている。
【0028】
カフ1の幅方向(長手方向に垂直な方向)で、湾曲板5が空気袋4の両端から等距離にあるように、カフ1内部(カフ布2と面ファスナー6との間)に収納される場合には、幅方向(長手方向に垂直な方向)で、湾曲板5は、空気袋4の両端から、15mm程度の位置に配置される。また、空気袋4も、カフ1の幅方向(長手方向に垂直な方向)で、カフ1(カフ布2)の両端から等距離になるように、カフ布2内に収納されている場合には、幅方向(長手方向に垂直な方向)で、湾曲板5は、カフ1(カフ布2)の両端から、20mm強程度の位置に配置される。
【0029】
空気袋4の展開形状に比べて、湾曲板5の展開形状は、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)と長さ(カフ長手方向の長さ)共に小さく、特に、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)の比率は0.75となっている。このことにより、カフ1の上腕への装着を容易にするという湾曲板5の本来の機能を十分に維持しながら、上腕や近くの肩やひじに湾曲板5の周辺がカフ布2を介して食い込まないようにできる。
【0030】
また、カフ1の長さ方向(長手方向)の端辺部11の近くでは、前述の通り、捲き始めで、端辺部11が折れることを防ぐため、湾曲板5の周辺をカフ1(カフ布2)の端からあまり離すことはできず、湾曲板5の周辺はカフ1(カフ布2)の端から10mm〜20mmの距離の位置に配置されている。
【0031】
更に、湾曲板5の四隅は、半径10mm〜30mm程度の比較的大きな丸み(R形状)をもっている。このことにより、湾曲板5の周辺がカフ布2を介して食い込みやすい比較的太い上腕(湾曲板の略円筒に比べて、かなり太い上腕)の場合でも、湾曲板5の四隅が、上腕や近くの肩やひじに食い込まないようにできる。
【0032】
図4は本実施例の血圧計用カフを上腕に装着した状態を示す図である。図にみるように、本実施例の血圧計用カフ1は、上腕の短い人が装着した場合に肩やひじにカフ1の周辺部がかかっても、カフ周縁部(周辺部)がやわらかいため、カフ布2に容易にしわができて、湾曲板5の周辺がカフ布2を介して上腕や近くの肩やひじに食い込むことはなく、装着に際して被測定者が苦痛を伴うことのない、測定部位(装着部位)になじみやすい仕様となっていることがわかる。
【0033】
以上、本願発明を好適実施例に基づいて説明したが、本願発明は、実施例に限定されるものではない。特に、実施例では、測定部位として特に上腕の場合について、詳しく述べたが、本願発明は、測定部位が上腕に限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の血圧計用カフは、湾曲板の展開形状の大きさが、空気袋の展開形状の大きさよりも小さく、カフ周縁部(周辺部)がやわらかくできるので、測定部位(装着部位)やその近くの部位の形状が湾曲板と合わない場合でも、装着時に、測定部位(装着部位)やその近くの部位に湾曲板の周辺がカフ布を介して食い込むことはなく、被測定者に苦痛を与えず、巻き心地感覚が向上する。
【0035】
また、カフの長手方向に垂直な方向で、湾曲板が空気袋の両端から等距離に位置し、さらに、空気袋はカフの両端から、等距離に位置させることにより、カフの両端の周縁部(周辺部)を均等にやわらかくできるので、いずれの周縁部(長手方向に垂直な方向の2つの端辺部)においても、測定部位(装着部位)やその近くの部位に湾曲板の周辺がカフ布を介して食い込まないようにできる。このことにより、さらに、被測定者に苦痛を与えず、巻き心地感覚が向上する。
【0036】
また、前記湾曲板の展開形状での四隅が、比較的大きな丸みをもっているので、測定部位が比較的太い場合でも、湾曲板の四隅がカフ布を介して、測定部位(装着部位)やその近くの部位に食い込まないようにできる。このことにより、確実に、被測定者に苦痛を与えることなく、巻き心地感覚が向上する。
【0037】
さらに、カフに収納される湾曲板と空気袋のカフ長手方向に垂直な方向の長さの比率は0.7〜0.8となっているので、カフ装着を容易にするという湾曲板の本来の機能を十分維持しながら、測定部位(装着部位)やその近くの部位に湾曲板の周辺がカフ布を介して食い込まないようにできる。このことにより、カフ装着を容易にすると共に、被測定者に苦痛を与えることなく、巻き心地感覚が向上する。
【0038】
また、空気袋は、カフ布内部(カフ内面布とカフ外面布の間)に内蔵(収納)され、湾曲板はカフ布外面(カフ外面布)に取り付けた面ファスナーとカフ布外面(カフ外面布)との間に内蔵(収納)されることで、湾曲板と空気袋がカフ外面布を間に置いて収納されていることから、湾曲板のエッジやバリによる空気袋への擦れや亀裂などの影響が少なくなり、カフの信頼性や耐久性が向上する。
【0039】
また、湾曲板を、空気袋に先立って、カフ布外面(カフ外面布)に取り付けた面ファスナーとカフ布(カフ外面布)外面との間に挿入して収納することで、空気袋については、カフの縫合がなされた後、カフ内部(カフ外面布とカフ内面布の間)へ容易に挿入して収納することができ、カフの製造は、正確で容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の血圧計用カフを一部捲回した状態での側面図である。
【図2】本発明の実施例の血圧計用カフを一部捲回した状態での断面図である。
【図3】本発明の実施例の血圧計用カフの展開した状態での平面図である。
【図4】本発明の実施例の血圧計用カフを上腕に捲回した状態の図である。
【図5】従来の血圧計用カフの一部捲回した状態での断面図である。
【図6】従来の血圧計用カフの展開した状態での平面図である。
【符号の説明】
1…カフ
10…カフ長手方向に垂直な方向のカフ周辺部(端辺部)
11…カフ長手方向のカフ周辺部(端辺部)
12…面ファスナーとカフ外面布の縫合部
13…カフ外面布とカフ内面布のカフ端辺部の縫合部
14…カフ外面布と面ファスナーのカフ端辺部での縫合部
15…カフ外面布と面ファスナーのカフ長手方向の中央あたりでの縫合部
16…面ファスナーのカフ長手方向の中央あたりの端辺部
17…面ファスナーのカフ長手方向の中央あたりの端辺部での縫合部
2…カフ布
21…カフ内面布
22…カフ外面布
5…湾曲板
6…面ファスナー(ループ片)
7…面ファスナー(フック片)
8…エアチューブ
81…エアチューブの導出口
9…カフ周縁部(端辺部)のしわ

Claims (2)

  1. 可撓性を有する湾曲板と空気袋を内蔵し、外部に面ファスナーを備えた血圧計用カフであって、
    前記カフに収納される前記空気袋の展開形状の大きさは、幅が120mm程度、長さが240mm程度、前記湾曲板の展開形状の大きさは、幅が90mm程度、長さが220mm程度とし、ループ片の前記面ファスナーは、幅が100mm程度、長さが220mm程度とし、前記フック片の前記面ファスナーは、幅が100mm程度、長さが80mm程度とし、前記湾曲板は長手方向において前記空気袋の両端から15mm程度の位置に配置されてなることを特徴とする血圧計用カフ。
  2. カフの展開状態において、前記カフの内側からみて、前記湾曲板が、実質的に空気袋の後ろに隠れるように、前記カフに内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載の血圧計用カフ。
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