JP2002238864A - 血圧計用カフおよび血圧計カフの製造方法 - Google Patents

血圧計用カフおよび血圧計カフの製造方法

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JP2002238864A JP2001037565A JP2001037565A JP2002238864A JP 2002238864 A JP2002238864 A JP 2002238864A JP 2001037565 A JP2001037565 A JP 2001037565A JP 2001037565 A JP2001037565 A JP 2001037565A JP 2002238864 A JP2002238864 A JP 2002238864A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カフに取り付けられる湾曲板の大きさを空気袋
よりも小さくすることで、被測定者に苦痛を与えず、巻
き心地感覚を向上させた血圧計用カフを提供すること。 【課題】本発明の血圧計用カフでは、収納される可撓性
を有する湾曲板5が、空気袋4の大きさよりも小さく、
カフの内側からみて、空気袋の後ろに隠れるように、カ
フ布2の外側に設けられた面ファスナー6とカフ布2の
間に収納固定されていることで、カフ周縁部10が柔ら
かくなり、装着時に、被測定者に苦痛を与えることがな
く、巻き心地感覚が向上する。また、湾曲板5が、カフ
布2の外側に収納されることから、カフ1の製造が正確
で容易に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上腕または手首な
どの部位に装着して血圧を測定する血圧計用のカフに関
する。
【0002】
【従来の技術】可撓性を有する湾曲板をカフ(カフ布)
の内部に収納(内蔵)することによって、使用者が一人
で容易にカフを腕へ装着できるようにしたものが、特開
昭61−238229号などに示されている。図5と図
6は、代表的な従来の血圧計用カフの、それぞれ、一部
捲回した状態での断面図と展開した状態での平面図であ
る。図5では、空気袋4を便宜上、破線で示している。
図6は、カフ布2の外側(測定部位から遠ざかる方向の
側)よりみた平面図であり、内蔵されている空気袋4と
湾曲板5と裏側に設けられている面ファスナー7は破線
で示されている。
【0003】このような従来の血圧計用カフ1では、略
円筒状の可撓性のある比較的かたい湾曲板5は、カフ内
面布21とカフ外面布22から形成されるカフ布2の内
部に、空気袋(空気嚢)4と共に、空気袋4の外側(カ
フ外面布22側)に位置するように、収納されている。
カフ布2の外側には、カフを測定部位に捲いて固定する
ためのファスナー6、7が設けられている。しかし、図
6にみるように、湾曲板5の展開形状での大きさは、カ
フ布2内部での湾曲板5の位置ずれを無くすために、空
気袋4の展開形状の大きさとほぼ同じかあるいは若干大
きく、幅(カフに収納されたときのカフ長手方向に垂直
な方向の長さ)は、カフ布2の幅(長手方向に垂直な方
向の長さ)に近いものであった。
【0004】このようなカフ布2の幅に近い幅をもつ湾
曲板5を用いる場合には、カフを測定部位(上腕、手首
等)に装着したときに、測定部位(装着部位)やその近
くの部位(測定部位が上腕の場合には、肩やひじ等、ま
た、測定部位が手首の場合には、手のひらの一部等)の
形状が湾曲板と合わない場合には、湾曲板5の周辺がカ
フ布2を介して、それらの部位に食い込み、被測定者に
苦痛を与えることがあった。特に、測定部位が上腕の場
合には、カフの巻具合いがきつい場合や上腕が短くカフ
が肩やひじにかかる被測定者の場合に、カフ周辺部(カ
フの端辺部)10、11で、湾曲板の周辺がカフ布2を
介して、測定部位の上腕や肩やひじに食い込み、装着時
に、苦痛を与えることがあった。
【0005】更に、このような従来の血圧計用カフ1を
製造する過程は、面ファスナー6の周辺をカフ外面布2
2に縫い付けて(図5の面ファスナー6の端辺部の縫合
部14、15はこの一部である;カフ布2の材質と面フ
ァスナー6の材質によっては面ファスナー6とカフ外面
布22は溶着される)後、カフ長手方向の中心あたり
で、カフ内面布21とカフ外面布22を縫い付けて縫合
部(もしくは、カフ布2の材質により、溶着する溶着
部)12を作り、カフ1の端辺部11から空気袋4と湾
曲板5を一緒にカフ布2内部(カフ布内面21とカフ布
外面22の間)へ挿入して、端辺部11を縫い付けて縫
合部(もしくは、溶着部)13を作ることで、空気袋4
と湾曲板5を、同時にカフ布2の内部に収納するもので
あった。
【0006】しかし、このように、空気袋4を挿入して
後、カフ1の端辺部11に縫合部(溶着部)13を作る
方法だと、誤って、空気袋4を縫い付けてしまう(もし
くは、溶着してしまう)可能性があった。また、湾曲板
5のみカフ1の端辺部11から挿入して、端辺部11に
縫合部(溶着部)13を作って後、空気袋4は、空気袋
4のチューブ8の導出口81などから、丸めてカフ2内
部に挿入することもできるが、既に、湾曲板4がカフ2
内部に挿入されている状態では、カフ布2の内部の空間
が狭く、空気袋4の挿入は難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来例
の問題点に鑑みてなされたものであって、測定部位(装
着部位)やその近くの部位の形状が湾曲板と合わない場
合にも、カフ周縁部(周辺部)をやわらかくすること
で、被測定者に苦痛を与えず、巻き心地感覚を向上させ
た、製造が正確で容易な血圧計用カフおよびその製造方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するため手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の発明により、達せられる。 (1)可撓性を有する湾曲板と空気袋を内蔵する血圧計
用カフにおいて、前記湾曲板の展開形状の大きさが、前
記空気袋の展開形状の大きさよりも小さいことを特徴と
する血圧計用カフ。 (2)カフの展開状態において、前記カフの内側からみ
て、前記湾曲板が、実質的に空気袋の後ろに隠れるよう
に、前記カフに内蔵されていることを特徴とする上記
(1)に記載の血圧計用カフ。 (3)前記湾曲板と空気袋の展開形状は略長方形であ
り、カフ長手方向に垂直な方向で、前記湾曲板は、空気
袋の両端から等距離に位置するように内蔵され、更に、
前記空気袋は、カフの両端から等距離に位置するように
内蔵されていることを特徴とする上記(1)または
(2)に記載の血圧計用カフ。 (4)カフ長手方向に垂直な方向の前記湾曲板の長さと
前記空気袋の長さの比率は0.7〜0.8であることを
特徴とする上記(3)に記載の血圧計用カフ。 (5)前記湾曲板の四隅が、比較的大きな丸み形状であ
ることを特徴とする上記(3)または(4)に記載の血
圧計のカフ。 (6)前記空気袋は、カフ布内部に内蔵され、前記湾曲
板は、カフ布外面に取り付けられた面ファスナーとカフ
布外面との間に内蔵されることを特徴とする上記(1)
ないし(5)のいずれかに記載の血圧計用カフ。 (7)可撓性を有する湾曲板と空気袋を内蔵する血圧計
用カフの製造方法であって、カフ布外面に取り付けられ
た面ファスナーとカフ布外面との間に、前記湾曲板を挿
入した後、カフのエアチューブ導出口よりカフ布内に前
記空気袋を挿入することを特徴とする血圧計用カフの製
造方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の血圧計用カフを添
付図面に示す好適な実施例に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は、本実施例の血圧計用カフを一部捲
回した状態での側面図である。内蔵された空気袋4と湾
曲板5が破線で示されている。ここでは、本実施例の血
圧計用カフの基本的な構造が示されている。すなわち、
カフ1には、略円筒形状の比較的かたい湾曲板5が、空
気袋4の外側(測定部位から遠ざかる方向の側)に設け
られると共に、ファスナー(ループ片)6とファスナー
(フック片)7が、カフ布2の表面に設けられ、容易
に、カフ1を測定部位に捲回し、装着できる構造となっ
ている。また、カフ2の長い端辺部(カフ長手方向に垂
直な方向の端辺部10)の一部が開口して、空気袋4へ
の空気の送排気を行うために加圧ポンプ等(血圧計本
体)に接続されるエアチューブ8の導出口81となって
いる。
【0011】図2は、空気袋と湾曲板を内蔵(収納)し
た本実施例の血圧計用カフを一部捲回した状態の断面図
であり、図3は、本実施例の血圧計用カフの展開形状を
カフ布2の外側(測定部位から遠ざかる方向の側)より
みた平面図である。図2の断面図では、空気袋4は、便
宜上、破線で示されている。また、図3では、内蔵され
ている空気袋4と湾曲板5と裏側に設けられている面フ
ァスナー7が破線で示されている。
【0012】図2、図3にみるように、本実施例の血圧
計用カフ1は、展開形状では略長方形であり、内側(測
定部位に接触する方向の側)の面を形成するカフ内面布
21と外側(測定部位から遠ざかる方向の側)の面を形
成するとカフ外面布22が外周で縫合されたカフ布2を
備え、カフ布2の内部(カフ内面布21とカフ外面布2
2の間)には、展開形状で略長方形の空気袋(空気嚢)
4が内蔵(収納)されている。
【0013】また、カフ布2(カフ外面布22)の外側
表面には、捲回の始まるカフ1(カフ布2)の長手方向
の端辺部11からカフ1(カフ布2)の長手方向の中央
あたりまで、比較的広い面積をもつ面ファスナー(ルー
プ片)6が設けられ、カフ1(カフ布2)の前記端辺部
11と長手方向反対側のカフ1(カフ布2)の捲回の終
わる部分では、カフ布2(カフ内面布21)の内側表面
に、比較的狭い面積をもつ面ファスナー(フック片)7
が設けられ、カフ1を、腕の太さにかかわらず、腕に捲
回して、確実に装着できるようになっている。
【0014】空気袋4への空気の送排気を行うために空
気袋4に接続されているエアチューブ8の導出されるカ
フ布2の部分では、カフ外面布22とカフ内面布21が
縫合されることなく、比較的広いエアチューブ8の導出
口81が形成されている。
【0015】更に、カフ布2外面(カフ外面布22)と
面ファスナー(ループ片)6の間には、展開形状で略長
方形の湾曲板5が内蔵(収納)されている。そして、面
ファスナー(ループ片)6の大きさを湾曲板5の大きさ
よりわずかに大きくすることで、面ファスナー(ループ
片)6の周辺の縫合によって、湾曲板5はカフ1に固定
される。
【0016】以上のように、空気袋4は、カフ内面布2
1とカフ外面布22の間に収納(内蔵)し、湾曲板5は
カフ外面布22とカフ外面布22上に取り付けた面ファ
スナー(ループ片)6の間に収納(内蔵)し、湾曲板5
と空気袋4がカフ外面布22を間に置いて収納されてい
ることから、湾曲板5のエッジやバリによる空気袋4へ
の擦れや亀裂などの影響が少なくなり、カフの信頼性や
耐久性が向上する。
【0017】尚、面ファスナー(ループ片)6のカフ布
2(カフ外面布22)の外側表面への取り付けについて
は、カフ布2の長手方向の中央あたりの面ファスナー
(ループ片)6の端辺部16を除いては、カフ外面布2
2にのみ縫い付けられている(カフ1の端辺部11の縫
合部14は、この一部である)が、前記端辺部16で
は、カフ外面布22とカフ内面布21の双方に縫い付け
られて、縫合部17が形成される。縫合部17は、図2
でみるように、面ファスナー(ループ片)6のカフ布2
への取り付けと共に、カフ布2内の空気袋4の収納空間
を形成している。すなわち、本実施例の血圧計用カフ1
の縫合部17は、従来例(図5)の縫合部12と縫合部
15の機能を備えており、従来例に比べて、縫合の手間
を減らすことができ、製造が容易となっている。
【0018】図3にみるように、湾曲板5の展開形状の
大きさは空気袋4の展開形状の大きさより小さく、好ま
しくは、湾曲板5は、カフ1の内側(測定部位に接触す
る方向の側)からみて、実質的に空気袋4の後ろに隠れ
るように内蔵されている。このことから、カフ1を測定
部位に装着した場合に、湾曲板5が入っていないカフ周
縁部(カフ1の端辺部)10、11が、やわらかい構造
となっている。従って、カフ装着時、このカフ周辺部
(カフ1の端辺部)10、11において、湾曲板5の周
辺がカフ布2を介して測定部位(装着部位)やその近く
の部位に食い込んで、被測定者に苦痛を与えることはな
く、巻き心地感覚を向上させることができる。
【0019】また、カフ1の幅方向(長手方向に垂直な
方向)で、湾曲板5が空気袋4の両端から等距離にある
ように、前記カフ1(カフ布2と面ファスナー6との
間)に収納され、空気袋4も、カフ1の幅方向(長手方
向に垂直な方向)で、カフ1(カフ布2)の両端から等
距離になるように、カフ1(カフ布2)に収納されてい
る。このことにより、カフ1の幅方向(長手方向に垂直
な方向)の両端にある、2つのカフ周縁部(カフ1の端
辺部)10を均等にやわらかくできるので、これら2つ
のカフ周縁部(カフ1の端辺部)10のいずれにおいて
も、測定部位(装着部位)やその近くの部位に湾曲板5
の周辺がカフ布2を介して食い込まないようにできる。
【0020】カフ1の長さ方向(長手方向)の捲回の始
まるカフ周辺部(カフ1の端辺部)11の近くでも、湾
曲板5の周辺は、空気袋4の周辺より、カフ1(カフ布
2)の端から遠くに位置するが、あまり、湾曲板5の周
辺がカフ1(カフ布2)の端から離れると、カフ1を測
定部位に捲く際に、端辺部11が折れる可能性があるた
め、一般に、カフ1の幅方向でのカフ1(カフ布2)の
端からの距離ほどは、遠くに位置させていない。
【0021】湾曲板5の展開形状は、空気袋4の展開形
状に比べて、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)と
長さ(カフ長手方向の長さ)共に小さく、特に、幅(カ
フ長手方向に垂直な方向の長さ)の比率は0.7〜0.
8となっている。この程度の比率にすることにより、カ
フ1の測定部位への装着を容易にするという湾曲板の本
来の機能を十分に維持しながら、測定部位(装着部位)や
その近くの部位に湾曲板5の周辺がカフ布2を介して食
い込まないようにできる。
【0022】更に、略長方形の湾曲板5の四隅は比較的
大きな丸み(R形状)をもっている。このことにより、
湾曲板5の周辺がカフ布2を介して食い込みやすい比較
的太い測定部位(湾曲板の略円筒に比べてかなり太い測
定部位)の場合でも、湾曲板5の四隅が食い込まないよ
うにできる。
【0023】本実施例の血圧計用カフ1の製造は、次の
ようにして行われる。まず、面ファスナー(ループ片)
6の外周をカフ外面布22に、カフ1の長手方向の中央
あたりの端辺部16を除いて縫合する。その後、カフ内
面布21とカフ外面布22が、エアチューブ8の導出口
81を除いて、周辺で縫合される。次いで、湾曲板5を
カフ1の長手方向の中央あたりの面ファスナー(ループ
片)6の端辺部16から挿入して、この端辺部16をカ
フ布2(カフ内面布21とカフ外面布22)に縫合して
縫合部17を形成して、湾曲板5のカフ1への装着を終
える。その後、空気袋4をエアチューブ8の比較的広め
の導出口81より丸めてカフ1(カフ布2)内部(カフ
内面布21とカフ外面布22の間)に挿入して、カフ1
(カフ布2)内で広げることで、空気袋4のカフ1への
装着を行い、本実施例の血圧計用カフが作られる。
【0024】この場合、カフ1(カフ布2)内部(カフ
内面布21とカフ外面布22の間)には、従来例(図
5)のように、湾曲板は入っていないことから、カフ1
内部には空間的な余裕があり(空間的に広く)、空気袋
4の挿入は容易である。更に、空気袋4をカフ1(カフ
布2)内部(カフ内面布21とカフ外面布22の間)に
挿入して後、カフ1(カフ布2)を縫合したり溶着する
ことがないことから、空気袋4を誤って、縫合したり溶
着することはない。すなわち、カフ1の製造が正確に行
われる。
【0025】次に、本実施例の血圧計用カフ1を上腕に
用いる場合について、説明する。
【0026】上腕に用いる本実施例の血圧計用カフ1
は、例えば、展開形状の大きさは、幅135mm、長さ
500mmである。また、カフ1に収納される空気袋4
の展開形状の大きさは、幅(カフ長手方向に垂直な方向
の長さ)は120mm程度、長さ(カフ長手方向の長
さ)は240mm程度であり、湾曲板5の展開形状の大
きさは、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)は90
mm程度、長さ(カフ長手方向の長さ)は220mm程
度である。面ファスナー(ループ片)6の大きさは、幅
(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)は100mm程
度、長さ(カフ長手方向の長さ)は240mm程度であ
り、面ファスナー(フック片)7の大きさは、幅(カフ
長手方向に垂直な方向の長さ)は100mm程度、長さ
(カフ長手方向の長さ)は80mm程度である。カフ布
2には、綿、もしくは、綿とポリエステルの混紡等が用
いられる。また、湾曲板5は、ポリプロピレンやポリエ
チレン等で比較的かために略円筒状に形成されている。
【0027】湾曲板5の大きさと面ファスナー(ループ
片)6の大きさは、面ファスナー(ループ片)6の周辺
が縫合されると、湾曲板5が、ぴったりと面ファスナー
(ループ片)6の内側に収納され、カフ1に固定される
ようになっている。
【0028】カフ1の幅方向(長手方向に垂直な方向)
で、湾曲板5が空気袋4の両端から等距離にあるよう
に、カフ1内部(カフ布2と面ファスナー6との間)に
収納される場合には、幅方向(長手方向に垂直な方向)
で、湾曲板5は、空気袋4の両端から、15mm程度の
位置に配置される。また、空気袋4も、カフ1の幅方向
(長手方向に垂直な方向)で、カフ1(カフ布2)の両
端から等距離になるように、カフ布2内に収納されてい
る場合には、幅方向(長手方向に垂直な方向)で、湾曲
板5は、カフ1(カフ布2)の両端から、20mm強程
度の位置に配置される。
【0029】空気袋4の展開形状に比べて、湾曲板5の
展開形状は、幅(カフ長手方向に垂直な方向の長さ)と
長さ(カフ長手方向の長さ)共に小さく、特に、幅(カ
フ長手方向に垂直な方向の長さ)の比率は0.75とな
っている。このことにより、カフ1の上腕への装着を容
易にするという湾曲板5の本来の機能を十分に維持しな
がら、上腕や近くの肩やひじに湾曲板5の周辺がカフ布
2を介して食い込まないようにできる。
【0030】また、カフ1の長さ方向(長手方向)の端
辺部11の近くでは、前述の通り、捲き始めで、端辺部
11が折れることを防ぐため、湾曲板5の周辺をカフ1
(カフ布2)の端からあまり離すことはできず、湾曲板
5の周辺はカフ1(カフ布2)の端から10mm〜20
mmの距離の位置に配置されている。
【0031】更に、湾曲板5の四隅は、半径10mm〜
30mm程度の比較的大きな丸み(R形状)をもってい
る。このことにより、湾曲板5の周辺がカフ布2を介し
て食い込みやすい比較的太い上腕(湾曲板の略円筒に比
べて、かなり太い上腕)の場合でも、湾曲板5の四隅
が、上腕や近くの肩やひじに食い込まないようにでき
る。
【0032】図4は本実施例の血圧計用カフを上腕に装
着した状態を示す図である。図にみるように、本実施例
の血圧計用カフ1は、上腕の短い人が装着した場合に肩
やひじにカフ1の周辺部がかかっても、カフ周縁部(周
辺部)がやわらかいため、カフ布2に容易にしわができ
て、湾曲板5の周辺がカフ布2を介して上腕や近くの肩
やひじに食い込むことはなく、装着に際して被測定者が
苦痛を伴うことのない、測定部位(装着部位)になじみ
やすい仕様となっていることがわかる。
【0033】以上、本願発明を好適実施例に基づいて説
明したが、本願発明は、実施例に限定されるものではな
い。特に、実施例では、測定部位として特に上腕の場合
について、詳しく述べたが、本願発明は、測定部位が上
腕に限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の血圧計用
カフは、湾曲板の展開形状の大きさが、空気袋の展開形
状の大きさよりも小さく、カフ周縁部(周辺部)がやわ
らかくできるので、測定部位(装着部位)やその近くの
部位の形状が湾曲板と合わない場合でも、装着時に、測
定部位(装着部位)やその近くの部位に湾曲板の周辺がカ
フ布を介して食い込むことはなく、被測定者に苦痛を与
えず、巻き心地感覚が向上する。
【0035】また、カフの長手方向に垂直な方向で、湾
曲板が空気袋の両端から等距離に位置し、さらに、空気
袋はカフの両端から、等距離に位置させることにより、
カフの両端の周縁部(周辺部)を均等にやわらかくでき
るので、いずれの周縁部(長手方向に垂直な方向の2つ
の端辺部)においても、測定部位(装着部位)やその近
くの部位に湾曲板の周辺がカフ布を介して食い込まない
ようにできる。このことにより、さらに、被測定者に苦
痛を与えず、巻き心地感覚が向上する。
【0036】また、前記湾曲板の展開形状での四隅が、
比較的大きな丸みをもっているので、測定部位が比較的
太い場合でも、湾曲板の四隅がカフ布を介して、測定部
位(装着部位)やその近くの部位に食い込まないようにで
きる。このことにより、確実に、被測定者に苦痛を与え
ることなく、巻き心地感覚が向上する。
【0037】さらに、カフに収納される湾曲板と空気袋
のカフ長手方向に垂直な方向の長さの比率は0.7〜
0.8となっているので、カフ装着を容易にするという
湾曲板の本来の機能を十分維持しながら、測定部位(装
着部位)やその近くの部位に湾曲板の周辺がカフ布を介
して食い込まないようにできる。このことにより、カフ
装着を容易にすると共に、被測定者に苦痛を与えること
なく、巻き心地感覚が向上する。
【0038】また、空気袋は、カフ布内部(カフ内面布
とカフ外面布の間)に内蔵(収納)され、湾曲板はカフ
布外面(カフ外面布)に取り付けた面ファスナーとカフ
布外面(カフ外面布)との間に内蔵(収納)されること
で、湾曲板と空気袋がカフ外面布を間に置いて収納され
ていることから、湾曲板のエッジやバリによる空気袋へ
の擦れや亀裂などの影響が少なくなり、カフの信頼性や
耐久性が向上する。
【0039】また、湾曲板を、空気袋に先立って、カフ
布外面(カフ外面布)に取り付けた面ファスナーとカフ
布(カフ外面布)外面との間に挿入して収納すること
で、空気袋については、カフの縫合がなされた後、カフ
内部(カフ外面布とカフ内面布の間)へ容易に挿入して
収納することができ、カフの製造は、正確で容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の血圧計用カフを一部捲回した
状態での側面図である。
【図2】本発明の実施例の血圧計用カフを一部捲回した
状態での断面図である。
【図3】本発明の実施例の血圧計用カフの展開した状態
での平面図である。
【図4】本発明の実施例の血圧計用カフを上腕に捲回し
た状態の図である。
【図5】従来の血圧計用カフの一部捲回した状態での断
面図である。
【図6】従来の血圧計用カフの展開した状態での平面図
である。
【符号の説明】
1…カフ 10…カフ長手方向に垂直な方向のカフ周辺部(端辺
部) 11…カフ長手方向のカフ周辺部(端辺部) 12…面ファスナーとカフ外面布の縫合部 13…カフ外面布とカフ内面布のカフ端辺部の縫合部 14…カフ外面布と面ファスナーのカフ端辺部での縫合
部 15…カフ外面布と面ファスナーのカフ長手方向の中央
あたりでの縫合部 16…面ファスナーのカフ長手方向の中央あたりの端辺
部 17…面ファスナーのカフ長手方向の中央あたりの端辺
部での縫合部 2…カフ布 21…カフ内面布 22…カフ外面布 5…湾曲板 6…面ファスナー(ループ片) 7…面ファスナー(フック片) 8…エアチューブ 81…エアチューブの導出口 9…カフ周縁部(端辺部)のしわ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する湾曲板と空気袋を内蔵する
    血圧計用カフにおいて、前記湾曲板の展開形状の大きさ
    が、前記空気袋の展開形状の大きさよりも小さいことを
    特徴とする血圧計用カフ。
  2. 【請求項2】カフの展開状態において、前記カフの内側
    からみて、前記湾曲板が、実質的に空気袋の後ろに隠れ
    るように、前記カフに内蔵されていることを特徴とする
    請求項1に記載の血圧計用カフ。
  3. 【請求項3】前記湾曲板と空気袋の展開形状は略長方形
    であり、カフ長手方向に垂直な方向で、前記湾曲板は、
    空気袋の両端から等距離に位置するように内蔵され、更
    に、前記空気袋は、カフの両端から等距離に位置するよ
    うに内蔵されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の血圧計用カフ。
  4. 【請求項4】カフ長手方向に垂直な方向の前記湾曲板の
    長さと前記空気袋の長さの比率は0.7〜0.8である
    ことを特徴とする請求項3に記載の血圧計用カフ。
  5. 【請求項5】前記湾曲板の四隅が、比較的大きな丸み形
    状であることを特徴とする請求項3または請求項4に記
    載の血圧計のカフ。
  6. 【請求項6】前記空気袋は、カフ布内部に内蔵され、前
    記湾曲板は、カフ布外面に取り付けられた面ファスナー
    とカフ布外面との間に内蔵されることを特徴とする請求
    項1ないし請求項5のいずれかに記載の血圧計用カフ。
  7. 【請求項7】可撓性を有する湾曲板と空気袋を内蔵する
    血圧計用カフの製造方法であって、カフ布外面に取り付
    けられた面ファスナーとカフ布外面との間に、前記湾曲
    板を挿入した後、カフのエアチューブ導出口よりカフ布
    内に前記空気袋を挿入することを特徴とする血圧計用カ
    フの製造方法。
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