JP2527453Y2 - 指 帯 - Google Patents

指 帯

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JP2527453Y2
JP2527453Y2 JP1991101974U JP10197491U JP2527453Y2 JP 2527453 Y2 JP2527453 Y2 JP 2527453Y2 JP 1991101974 U JP1991101974 U JP 1991101974U JP 10197491 U JP10197491 U JP 10197491U JP 2527453 Y2 JP2527453 Y2 JP 2527453Y2
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finger
sheet
outer sheet
finger band
diameter
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JP1991101974U
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Inventor
光雄 谷田部
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有限会社 谷田部ビニール工業
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、血圧測定を指の部分
で行う際に用いる指帯に関し、特に、正確な血圧測定結
果を得ることができ、しかも指帯使用時のフィット感に
優れた低コストの指帯を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の指帯としては、いわゆる
腕体の構造をそのまま適用したもの、すなわち図5
(a)に示す如く外側シート10の外周縁と内側シート
11の外周縁とを溶着して密閉袋状に形成したものや、
図5(b)に示す如く上記のような両シート10,11
間にスポンジ12を介在させることにより、指帯使用時
のフィット感等を向上させたものが知られており、これ
らの指帯については、いずれも外側シート10と内側シ
ート11とが断面長方形状でかつ同寸法に形成されてい
る。
【0003】また、これらの指帯で血圧を測定する際に
は、内側シート11を指に当接させて巻き付けた後、両
シート10,11間にエアーを充填するようにしてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の指帯にあっては、上記の如くいずれも外側シ
ート10と内側シート11とが断面長方形状でかつ同寸
法に形成されているため、内側シート11を指に当接さ
せて巻き付けた後、両シート10,11間にエアーを充
填した時には、図5に示す如く内側シート11に多数の
しわが生じて、内側シート11と指とが密に接しないの
で、正確な血圧測定結果を得ることができない。
【0005】特に、上記のような両シート10,11間
にスポンジ12を介在させたものについては、スポンジ
12の弾性により確かに指帯使用時のフィット感等は向
上するものの、このような構成では、スポンジ12分の
材料費や組立コスト等が余分に掛かるので、指帯のコス
ト高を招き、また、スポンジ12を介在させた状態で指
帯を成形しなければならないので、指帯成形が難しい等
の問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は上述の事情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、正確
な血圧測定結果を得ることができ、しかも指帯使用時の
フィット感に優れた低コストの指帯を提供することにあ
り、上記目的を達成するためにこの考案は、断面円形状
の外側シートと、この外側シートの径より小径に設けら
れると共に周縁部が外側シートの周縁部と一体化されて
おり、外側シートとの間にエアー充填用の間隙部を形成
する断面円形状の内側シートと、外側シートの外表面に
該外表面と略直交する方向に突設された上記間隙部と連
通する吸引パイプとを具備し、指に巻回された状態で先
端部間が上下に重ならない径とされたことを特徴とす
る。上記の断面円形状には、図4に示されるような断面
楕円形状あるいは断面変形円形状等の断面湾曲形状を含
む。
【0007】
【作用】この考案によれば、外側シート及び内側シート
が断面円形状に形成され、しかも内側シートの径が外側
シートの径より小さく設けられているので、その両シー
ト間すなわち間隙部にエアーを充填した場合、内側シー
トにはしわが生じること無く常にフラットな曲面が形成
され、内側シートと指とが密に接するように作用する。
【0008】
【実施例】以下、この考案に係る指帯の一実施例につい
て図1ないし図4を用いて詳細に説明する。
【0009】この指帯は図1に示す如く塩化ビニル製の
外側シート1並びに内側シート2を有し、これらの両シ
ート部1,2は断面円形状にそれぞれ形成されていると
共に、内側シート2の径は外側シート1の径よりもやや
小さく設けられている。また、図2に示す如く上記外側
シート1の全外周縁1a〜1dと内側シート2の全外周
縁2a〜2dとは互いに一体化されており、このような
一体化により外側シート1と内側シート2との間にはエ
アー充填用の間隙部3が形成されている。
【0010】さらに、上記外側シート1の外表面には該
外表面と略直交する方向に吸引パイプ4が突設されてお
り、この吸引パイプ4の一端は上記間隙部3に開口され
ている。一方、吸引パイプ4の他端は外部に開口されか
つ図示しない血圧計本体の吸排気パイプが接続されるよ
うに構成されている。このような構成の指帯を指に巻回
した状態で、図4に示すように、先端部間が上下に重な
らない径とされている。
【0011】ところで、上記の如き構成の指帯は図3に
示すような製造方法により製作することができる。すな
わち、この指帯の製造方法は、塩化ビニル材料を用いた
スラッシュ成型により、図2に示すように外側シート1
の外周縁1a及び内側シート2の外周縁2aを除き、外
側シート1の外周縁1b〜1dと内側シート2の外周縁
2b〜2dとを予め一体化させた状態で形成する。これ
と同時に、外側シート1の表面には所定の位置に凸部5
を形成する(ステップ100)。
【0012】その後、外側シート1及び内側シート2の
表面からスラッシュ成型時に用いたシリコン等の剥離材
を除去した後(ステップ102)、外側シート1の外周
縁1aと内側シート2の外周縁2aとを溶着すると共に
(ステップ104)、凸部5をA−A線に沿って切断し
(ステップ106)、その切断開口面に吸引パイプ4を
装着する(ステップ108)。
【0013】次に、この指帯の使用方法及び使用時状態
について図4を用いて説明する。この指帯を使用する際
には、血圧計本体に付属の環状ベルト6へと外側シート
1を装着すると共に、血圧計本体の吸排気パイプ(図示
省略)に吸引パイプ4を接続する。そして、血圧測定時
には、血圧計本体内の吸排気パイプ及び吸引パイプ4を
介して間隙部3にエアーを充填し、そのエアー圧で内側
シート2上に乗せた指を圧迫する。
【0014】ところで、この指帯の使用時、すなわち指
帯を環状ベルト6へと装着した時並びに間隙部3へのエ
アー充填時には、この指帯は外側シート1及び内側シー
ト2が断面円形状に形成され、しかも内側シート2の径
が外側シート1の径より小さく設けられているので、内
側シート2にはしわが生ぜず、フラットな曲面が形成さ
れる。
【0015】したがって、上記のような実施例によれ
ば、両シート間すなわち間隙部にエアーを充填した場合
でも、内側シートにはしわが生じること無く常にフラッ
トな曲面が形成され、内側シートと指とが密に接するの
で、正確な血圧測定結果を得ることができ、かつ指帯使
用時のフィット感に優れる。しかも、上記の如き指帯使
用時の優れたフィット感は、従来のように上記両シート
間にスポンジを介在させなくても達成されるので、その
スポンジを省略することができる。
【0016】
【考案の効果】この考案に係る指帯にあっては、上記の
如く外側シート及び内側シートが断面円形状に形成され
ていると共に、内側シートの径が外側シートの径より小
さく設けられているため、その両シート間すなわち間隙
部にエアーを充填した場合でも、内側シートにはしわが
生じること無く常にフラットな曲面が形成され、内側シ
ートと指とが密に接するので、正確な血圧測定結果を得
ることができ、かつ指帯使用時のフィット感に優れる。
【0017】すなわち、従来使用されていた血圧測定用
指帯では、実開昭63−117502号公報にも記載さ
れているように従来の腕帯と同様に指に指帯を一周以上
巻回して測定するものであるため、指帯の上下に重なる
部分に段差が生じ指との密着性が不十分となる。さら
に、実開昭60−17704号公報により指帯を環状に
構成する考案についても提案されているが、指帯の内周
が一定であるため、指径の個人差に応じて測定時指帯の
内周に皺が生じることが避けられない。このように、従
来の血圧測定用指帯では、指との密着性が悪く、腕に比
較しはるかに小径で余裕のない指部での血圧測定具とし
て正確な血圧測定結果が得られなかったが、この考案で
は、上述のように、自然状態で円形状又は湾曲形状とな
っており、しかも指帯を指に巻回した状態で先端部間が
上下に重ならない径とされているところから、測定時に
おける指との密着性が良好で、より正確な血圧測定結果
を得ることができ、指帯使用時のフィット感にも優れ改
良されている。さらに、外側シートの外表面に該外表面
と略直交する方向に吸引パイプを突設せしめたので、外
側シートと内側シートの封着周縁部に吸引パイプを突設
せしめた従来の構造に比較し、吸引パイプが血圧測定時
の指に当たったり、外側シートの周縁部が吸引パイプに
引かれて捲れることにより血圧測定の邪魔になるという
不都合もなく、より正確な血圧測定結果を得ることがで
きる。しかも、上記の如き指帯使用時の優れたフィット
感は、従来のように上記両シート間にスポンジを介在さ
せなくても達成されるので、そのスポンジを省略するこ
とができる分、指帯成形が簡略化しかつ指帯の低コスト
化をも図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る指帯の断面斜視図。
【図2】この指帯の製造工程説明図。
【図3】この指帯の製造工程を示すフローチャート。
【図4】この指帯の使用方法及び使用時状態の説明図。
【図5】従来の指帯の説明用断面図。
【符号の説明】
1 外側シート 2 内側シート 3 間隙部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面円形状の外側シートと、この外側シ
    ートの径より小径に設けられると共に周縁部が外側シー
    トの周縁部と一体化されており、外側シートとの間にエ
    アー充填用の間隙部を形成する断面円形状の内側シート
    と、外側シートの外表面に該外表面と略直交する方向に
    突設された上記間隙部と連通する吸引パイプとを具備
    し、指に巻回された状態で先端部間が上下に重ならない
    径とされたことを特徴とする血圧測定用の指帯。
  2. 【請求項2】 断面湾曲形状の外側シートと、この外側
    シートの湾曲径より小径に設けられると共に周縁部が外
    側シートの周縁部と一体化されており、外側シートとの
    間にエアー充填用の間隙部を形成する断面湾曲形状の内
    側シートと、外側シートの外表面に該外表面と略直交す
    る方向に突設された上記間隙部と連通する吸引パイプと
    を具備し、指に巻回された状態で先端部間が上下に重な
    らない径とされたことを特徴とする血圧測定用の指帯。
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JP2004195074A (ja) * 2002-12-20 2004-07-15 Nippon Colin Co Ltd カフ
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