JP3971723B2 - シールド電線のシールド処理構造 - Google Patents

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本発明は、シールド電線及びアース線を2つの樹脂部材を用いて超音波溶着することによって形成されるシールド電線のシールド処理構造に関する。
従来の超音波溶着によるシールド処理方法として、特許文献1に開示されたものがある。このシールド処理構造は、図9(a),(b)に示すように、互いの接合面50a,51aに円弧溝50b,51bが形成された2つの樹脂部材50,51と超音波ホーンとを使用して形成される。具体的に説明すると、図10〜図12に示すように、芯線52aの外周が編組線(シールド被覆部材)52cで覆われたシールド電線52の上位置にアース線53を載置し、アース線53を載置したシールド電線52の個所を2つの樹脂部材50,51で挟み、この上下2つの樹脂部材50,51間を圧縮しつつ超音波ホーンで超音波振動を加える。
上記超音波ホーンで超音波振動を加えると、超音波加振時の振動エネルギーによって各樹脂部材50,51、シールド電線52の絶縁外皮52d、アース線53の絶縁外皮53bが溶融し、アース線53の芯線53aとシールド電線52の編組線52cが接触状態にされる。超音波加振を終了して溶融個所が固化すると、2つの樹脂部材50,51が一体化してシールド電線52とアース線53が接合される。
特開2001−6767号公報
しかしながら、前記従来のシールド電線52のシールド処理構造では、2つの樹脂部材50,51の接合面50a,51aが単に突き合わされているだけであるため、超音波振動によって2つの樹脂部材50,51間で位置ずれを起こす恐れがある。
これを解決するために、2つの樹脂部材50,51の一方の接合面50a,51aに突起部を、他方の接合面50a,51aに穴をそれぞれ設けて2つの樹脂部材50,51間の位置決めを行うことが考えられる。その上、穴の底面側を傾斜面とし、この傾斜面に突起部の先端面が線接触するようにして振動エネルギーを集中させることが考えれる。このような構成とすることにより、突起部の先端側及びこれに当接する部分の溶融が促進して、2つの樹脂部材50,51間の固着力を向上できる。
しかし、突起部の先端面が傾斜面より受ける反力が左右方向に不均衡である場合には、超音波加振時の振動で突起部が折れ、却って2つの樹脂部材50,51間の固着力が低下する事態が発生する。また、突起部の先端面と穴内の傾斜面との接触面積(線接触距離)が狭過ぎると、振動エネルギーが直接に作用する個所が狭くなって2つの樹脂部材50,51間の固着力が効果的に向上させることができない。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、超音波加振時に突起部が折れるのを防止することができ、且つ、突起部を介して振動エネルギーが直接に作用する個所を増大させ、2つの樹脂部材間の固着力を向上させることができるシールド電線のシールド処理構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、芯線の外周をシールド被覆部材で覆ったシールド電線とアース線とを2つの樹脂部材で挟み、この2つの樹脂部材間に圧縮力を作用させつつ超音波加振して樹脂部分を溶融させて前記シールド電線の前記シールド被覆部材と前記アース線の芯線との接触部分が形成されたシールド電線のシールド処理構造であって、前記2つの樹脂部材のいずれか一方の接合面に突起部を、他方の接合面に前記突起部が挿入される突起挿入部と、この突起挿入部より奥位置に配置され、且つ、前記突起挿入部より幅が狭い樹脂流入部とから成る穴を設け、前記突起部の先端面の両側の端部を傾斜面に形成し、この傾斜面を前記穴の前記突起挿入部と前記樹脂流入部の境界の両側の段差面のエッジに接触させたことを特徴とする。
このシールド電線のシールド処理構造では、突起部の先端面の傾斜面が穴内の段差面のエッジに左右対称位置で線接触で当接し、突起部が段差面より受ける反力が左右で均等なものになるため、超音波加振時に突起部が折れるのが防止され、また、突起部の傾斜面と穴内の段差面との接触面積が増え、突起部を介して振動エネルギーが直接に作用する個所が増大する。特に、2つの樹脂部材間に多少の位置ずれがあっても、突起部の先端面の傾斜面によって突起部がスムーズに穴内に挿入される。
請求項の発明は、請求項記載のシールド電線のシールド処理構造であって、前記突起部の前記先端面は、互いに対向する一対の端部が傾斜面に形成されたことを特徴とする。
このシールド電線のシールド処理構造では、請求項の発明と同様の作用が得られる。
請求項の発明は、請求項記載のシールド電線のシールド処理構造であって、前記突起部の前記先端面は、互いに対向する全ての端部が傾斜面に形成されたことを特徴とする。
このシールド電線のシールド処理構造では、請求項の発明の作用に加え、突起部の先端面が傾斜面より受ける反力が更に均等に分散され、また、突起部の先端面と穴内の傾斜面との接触面積が更に増える。
請求項の発明は、請求項1記載のシールド電線のシールド処理構造であって、前記各樹脂部材は、仮想中心を通る第1対角線上で、且つ、仮想中心より等距離離間した位置に前記突起部を設け、仮想中心を通る第2対角線上で、且つ、仮想中心より等距離離間した位置に前記穴を設けたことを特徴とする。
このシールド電線のシールド処理構造では、請求項1〜請求項の発明の作用に加え、2つの樹脂部材として同じ部品が使用可能となる。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、2つの樹脂部材のいずれか一方の接合面に突起部を、他方の接合面に突起部が挿入される突起挿入部と、突起挿入部より奥位置に配置され、且つ、突起挿入部より幅が狭い樹脂流入部とから成る穴を設け、突起部の先端面の両側の端部を傾斜面に形成し、この傾斜面を穴の突起挿入部と樹脂流入部の境界の両側の段差面のエッジに接触させたので、突起部の先端面の傾斜面が穴内の段差面のエッジに左右対称位置で線接触で当接し、突起部が段差面より受ける反力が左右で均等なものになるため、超音波加振時に突起部が折れるのを確実に防止することができ、また、突起部の傾斜面と穴内の段差面との接触面積を増やすことができ、突起部を介して振動エネルギーが直接に作用する個所を増大させることができる。これにより、2つの樹脂部材間の固着力を向上させることができる。特に、2つの樹脂部材間に多少の位置ずれがあっても、突起部の先端面の傾斜面によって該突起部をスムーズに穴内に挿入することがき、2つの樹脂部材間の突き合わせ作業性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、突起部の前記先端面を、互いに対向する一対の端部の傾斜面により形成したので、請求項の発明と同様の効果が得られる。
請求項の発明によれば、突起部の先端面を、互いに対向する全ての端部の傾斜面により形成したので、請求項の発明の効果に加え、突起部の先端面が傾斜面より受ける反力が更に均等に分散され、また、突起部の先端面と穴内の傾斜面との接触面積が更に増える。これにより、2つの樹脂部材間の固着力を更に向上させることができる。
請求項の発明によれば、各樹脂部材の、仮想中心を通る第1対角線上で、且つ、仮想中心より等距離離間した位置に突起部を設け、仮想中心を通る第2対角線上で、且つ、仮想中心より等距離離間した位置に穴を設けたので、2つの樹脂部材として同じ部品を使用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の実施形態を説明するための第1参考例を示し、図1はシールド処理方法を説明する分解斜視図、図2は樹脂部材の平面図、図3は突起部と穴の斜視図、図4は突起部が穴内の傾斜面に当接した状態を示す断面図、図5は超音波溶着部分の断面図である。
図1に示すように、シールド電線1は、撚り合わされた2本の芯線1a,1aと、この各芯線1a,1aの外周をそれぞれ覆う樹脂材の絶縁内皮1b,1bと、これら絶縁内皮1b,1bの外周を覆うシールド被覆部材である編組線1cと、この編組線1cの外周を覆う樹脂材の絶縁外皮1dとから構成されている。
アース線2は、芯線2aと、この芯線2aの外周を覆う樹脂材の絶縁外皮2bとから構成されている。
図1及び図2に示すように、一対の樹脂部材3,3は同一部品であり、その各接合面3a,3aには直線方向に延びるシールド電線用円弧溝3b,3bが形成されていると共に、このシールド電線用円弧溝3b,3bに直交してアース線用円弧溝3c,3cが形成されている。また、図2に示すように、各接合面3a,3aの仮想中心Oを通る第1対角線L1上で、且つ、仮想中心Oより等距離離間した位置に突起部20,20がそれぞれ設けられている。仮想中心Oを通る第2対角線L2上で、且つ、仮想中心Oより等距離離間した位置に穴21,21がそれぞれ設けられている。つまり、一対の樹脂部材3,3は、互いの接合面3a,3a同士を突き合わせると、双方の樹脂部材3,3の各突起部20が相手側の各穴21にそれぞれ挿入されることによって組み付けされるようになっている。
図3及び図4に示すように、各突起部20は、断面形状が長方形に形成されている。各穴21は、突起部20が挿入され、長方形状の突起挿入部21aと、この突起挿入部21aより奥位置に配置され、且つ、突起挿入部21aより幅が狭い樹脂流入部21bとから構成されている。突起挿入部21aと樹脂流入部21bとの境界には、互いに対向する位置に一対の段差面が形成され、この一対の段差面が傾斜面21c,21cに形成されている。この一対の傾斜面21c,21cは、挿入奥方向に向かって内側が下方に傾斜する方向に形成されている。
に示すように、超音波ホーン4は、下側支持台5と、この真上に配置され、超音波振動を発生できる超音波ホーン本体6とから構成されている。下側支持台5及び超音波ホーン本体6は、共に別個に上下方向に移動自在に設けられている。下側支持台5の上面に樹脂部材3がセットされ、このセットされた樹脂部材3はその接合面3aを上方として保持されるようになっている。超音波ホーン本体6の下面には樹脂部材3がセットされ、このセットされた樹脂部材3はその接合面3aを上方として保持されるようになっている。
シールド処理用治具7は、上下方向に貫通された樹脂設置用開口部8を有し、この樹脂設置用開口部8より外側の左右位置に一対の電線挿入溝9,9が設けられている。この一対の電線挿入溝9,9は、2本の芯線1a,1aの撚り合わせピッチPの2分の1の間隔(P/2)の位置に設けられ、且つ、撚り合わされた2本の芯線1a,1aが縦向きに並列配置された位置でのみ挿入が許容される幅に設定されている。この実施形態の撚り合わせピッチPは、約30mm程度である。各電線挿入溝9,9の入口は、電線挿入方向に向かって徐々に幅を狭めるテーパ面9a,9aに形成されている。
また、シールド処理用治具7には、樹脂設置用開口部8より外側位置で、且つ、一対の電線挿入溝9,9を結ぶ線に対して直交方向にアース線挿入溝10と基準凹部11とがそれぞれ設けられている。アース線挿入溝10より挿入されたアース線2は、一対の電線挿入溝9,9の間のほぼ中心位置にセットされるようになっている。
次に、シールド処理用治具7を用いたシールド処理方法を説明する。
に示すように、超音波ホーン本体6の下面及び下側支持台5の上面に上下一対の樹脂部材3,3をそれぞれセットする。また、シールド処理用治具7の一対の電線挿入溝9,9にシールド電線1を挿入する。ここで、シールド電線1は撚り合わせた2本の芯線1a,1aが縦向きに並列配置された位置でのみ電線挿入溝9,9に挿入される。
次に、シールド処理用治具7のアース線挿入溝10にアース線2を挿入し、アース線2の先端が基準凹部11に当接する位置まで挿入する。これにより、アース線2は、シールド電線1の上面にほぼ接触し、且つ、シールド電線1に交差した状態で配置される。
次に、アース線2の先端が上下一対の樹脂部材3,3より突出しない程度にアース線2を所定寸法だけ引き戻すと共に下側支持台5を上方に、超音波ホーン本体6を下方にそれぞれ移動させ、上下一対の樹脂部材3,3を互いの接合面3a,3aで突き合わせる。すると、上下一対の樹脂部材3,3がシールド電線1及びアース線2を挟み込み、シールド電線1がシールド電線用円弧溝3b,3bに、アース線2がアース線用円弧溝3c,3cにそれぞれ嵌まる。また、一対の樹脂部材3,3の突起部20が穴21に挿入されることによって該一対の樹脂部材3,3間が位置決めされる。突起部20の先端面の両側のエッジは、図4に示すように、穴21内の一対の傾斜面21c,21cに当接される。
次に、超音波ホーン本体6と下側支持台5間に圧縮力を作用させつつ超音波振動を加えると、シールド電線1の絶縁外皮1dとアース線2の絶縁外皮2bが振動エネルギーによる発熱によって溶融飛散され、アース線2の芯線2aとシールド電線1の編組線1cとが接触状態とされる。また、一対の樹脂部材3,3の接合面3a,3aの各接触部分や、一対の樹脂部材3,3の各円弧溝3b,3cの内周面とシールド電線1の絶縁外皮1dとの接触部分や、アース線2の絶縁外皮2bと一対の樹脂部材3,3との接触部分が振動エネルギーによる発熱によって溶融し、この溶融された部分が超音波加振終了後に固化されることによって一対の樹脂部材3,3、シールド電線1及びアース線2がそれぞれ互いに固定される(図5参照)。
次に、一対の樹脂部材3,3間の突起部20と穴21内の傾斜面21c,21cにおける振動エネルギーの伝達及び樹脂の溶融について説明する。図4に示すように、突起部20の先端面20aの両側のエッジと一対の傾斜面21c,21cとが線接触で当接しているため、その当接部分が振動エネルギーの伝達経路となり、突起部20が一対の傾斜面21c,21cより反力を受ける。ここで、突起部20の先端面20aが一対の傾斜面21c,21cより受ける反力が左右で均等なものになるため、超音波加振時に突起部20が折れるのを確実に防止することができる。また、突起部20の先端面20aと穴21内の傾斜面21c,21cとの接触面積(線接触距離)が従前に比べて大きいため、突起部20を介して振動エネルギーが直接に作用する個所を増大させることができる。これにより、一対の樹脂部材3,3間の固着力が向上する。また、穴21内で溶融した樹脂は、樹脂流入部21b内に流入して外部に流出しないため、溶融樹脂によってシールド電線1やアース線2の絶縁外皮1d,2bが一部破損したりすることを確実に防止することができる。
また、各樹脂部材は、仮想中心Oを通る第1対角線L1上で、且つ、仮想中心Oより等距離離間した位置に突起部20,20を設け、仮想中心Oを通る第2対角線L2上で、且つ、仮想中心Oより等距離離間した位置に穴21,21を設けたので、一対の樹脂部材3,3として同じ部品を使用することができる。
図6は本発明の実施形態を説明するための第2参考例を示し、突起部20と穴21の斜視図である。
図6に示すように、この第2参考例と前記第1参考例とを比較するに、突起挿入部21aと樹脂流入部21bとの境界に、全周囲に亘って段差面(換言すれば、互いに対向する二対の段差面)が形成され、この全周囲の段差面が傾斜面21cに形成されている点が相違する。他の構成は同一であるため、詳細な説明を省略する。
この第2参考例では、突起部20の先端面20aが傾斜面21cより受ける反力が更に均等に分散され、また、突起部20の先端面20aと穴21内の傾斜面21cとの接触面積(線接触距離)が更に増える。これにより、2つの樹脂部材間の固着力が更に向上する。
図7及び図8は本発明の実施形態を示し、図7は突起部20と穴21の斜視図、図8は突起部20の傾斜面20bが穴21内の水平フラット面21dに当接した状態を示す断面図である。
図7及び図8に示すように、この実施形態では、突起部20の先端面20aは、互いに対向する一対の端部が傾斜面20b,20bに形成されている。この一対の傾斜面20b,20bは、先端に向かうに従って徐々に中央側が下方に突出する方向に傾斜されている。また、穴21内の突起挿入部21aと樹脂流入部21bとの境界には一対の段差面が形成され、この一対の段差面が水平フラット面21d,21dに形成されている。
の実施形態では、図8に示すように、突起部20の先端面20aの一対の傾斜面20b,20bと穴21内の水平フラット面21d,21dのエッジに線接触で当接するため、その当接部分が振動エネルギーの伝達経路となり、突起部20の一対の傾斜面20b,20bが水平フラット面21d,21dより反力を受ける。そして、前記第1実施形態と同様に、突起部20の傾斜面20b,20bより受ける反力が左右で均等なものになるため、超音波加振時に突起部20が折れるのを確実に防止することができる。また、突起部20の一対の傾斜面20b,20bと穴21内の水平フラット面21d,21dとの接触面積(線接触距離)が従前に比べて大きいため、突起部20を介して振動エネルギーが直接に作用する個所が増大する。これにより、一対の樹脂部材3,3間の固着力が向上する。また、穴21内で溶融した樹脂は、樹脂流入部21b内に流入して外部に流出しないため、溶融樹脂によってシールド電線1やアース線2の絶縁外皮1d,2bが一部破損したりすることを確実に防止することができる。
の実施形態では、2つの樹脂部材間に多少の位置ずれがあっても、突起部20の先端面20aの一対の傾斜面20b,20bによってスムーズに穴21内に挿入できるため、樹脂部材間の突き合わせ作業性が向上する。
次に、前記実施形態の変形例を説明する。この変形例は、突起部20の先端面20aは、互いに対向する全ての端部が傾斜面に形成されている。また、突起挿入部21aと樹脂流入部21bとの境界には、全周囲に亘って段差面が形成され、この全ての段差面が水平フラット面に形成されている。
の実施形態の変形例では、突起部の先端面の全周囲の傾斜面が穴内の水平フラット面のエッジに線接触で当接するため、突起部の先端面の傾斜面が穴内の水平フラット面のエッジより受ける反力が更に均等に分散され、また、突起部の先端面と穴内の傾斜面との接触面積(線接触距離)が更に増える。これにより、一対の樹脂部材間の固着力が更に向上する。
尚、前記実施形態によれば、シールド電線1のシールド被覆部材は編組線1cによって形成されているが、絶縁内皮1b,1bの外周をほぼ全域に亘って覆う導電部材であれば良く、例えば導電金属箔によって形成しても良い。
前記実施形態では、撚り合わせた2本の芯線1a,1aを有するシールド電線1についてシールド処理を行う場合を説明したが、芯線1aが1本や3本以上を有するシールド電線であっても、2本の撚り合わされていない芯線を有するシールド電線であっても同様に本発明を適用可能である。
本発明の実施形態を説明するための第1参考例を示し、シールド処理方法を説明する分解斜視図である。 本発明の第1参考例を示し、樹脂部材の平面図である。 本発明の第1参考例を示し、突起部と穴の斜視図である。 本発明の第1参考例を示し、突起部が穴内の傾斜面に当接した状態を示す断面図である。 本発明の第1参考例を示し、超音波溶着部分の断面図である。 本発明の第2参考例を示し、突起部と穴の斜視図である。 本発明の実施形態を示し、突起部と穴の斜視図である。 本発明の実施形態を示し、突起部の傾斜面が穴内の水平フラット面に当接した状態を示す断面図である。 従来例を示し、(a)は上位置に配置される樹脂部材の斜視図、(b)は下位置に配置される樹脂部材の斜視図である。 従来例を示し、超音波溶着部分の斜視図である。 従来例を示し、図10中A−A線に沿う断面図である。 従来例を示し、図10中B−B線に沿う断面図である。
符号の説明
1 シールド電線
1a 芯線
1c 編組線(シールド被覆部材)
2 アース線
2a 芯線
3 樹脂部材
3a 接合面
20 突起部
20a 先端面
20b 傾斜面
21 穴
21a 突起挿入部
21b 樹脂流入部
21c 傾斜面
O 中心
L1 第1対角線
L2 第2対角線

Claims (4)

  1. 芯線の外周をシールド被覆部材で覆ったシールド電線とアース線とを2つの樹脂部材で挟み、この2つの樹脂部材間に圧縮力を作用させつつ超音波加振して樹脂部分を溶融させて前記シールド電線の前記シールド被覆部材と前記アース線の芯線との接触部分が形成されたシールド電線のシールド処理構造であって、
    前記2つの樹脂部材のいずれか一方の接合面に突起部を、他方の接合面に前記突起部が挿入される突起挿入部と、この突起挿入部より奥位置に配置され、且つ、前記突起挿入部より幅が狭い樹脂流入部とから成る穴を設け、前記突起部の先端面の両側の端部を傾斜面に形成し、この傾斜面を前記穴の前記突起挿入部と前記樹脂流入部の境界の両側の段差面のエッジに接触させたことを特徴とするシールド電線のシールド処理構造。
  2. 請求項記載のシールド電線のシールド処理構造であって、
    前記突起部の前記先端面は、互いに対向する一対の端部が傾斜面に形成されたことを特徴とするシールド電線のシールド処理構造。
  3. 請求項記載のシールド電線のシールド処理構造であって、
    前記突起部の前記先端面は、互いに対向する全ての端部が傾斜面に形成されたことを特徴とするシールド電線のシールド処理構造。
  4. 請求項1記載のシールド電線のシールド処理構造であって、
    前記各樹脂部材は、仮想中心を通る第1対角線上で、且つ、仮想中心より等距離離間した位置に前記突起部を設け、仮想中心を通る第2対角線上で、且つ、仮想中心より等距離離間した位置に前記穴を設けたことを特徴とするシールド電線のシールド処理構造。
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