JP3970561B2 - 基板保持装置及び基板研磨装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、研磨対象物である基板を保持して研磨面に押圧する基板保持装置、特に半導体ウエハ等の基板を研磨して平坦化する基板研磨において該基板を保持する基板保持装置及び該基板保持装置を用いた研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスがますます微細化され構造が複雑となっている。また、ロジック系の多層配線の層数が増えるに伴い、半導体デバイスの表面の凹凸はますます増え、段差が大きくなる傾向にある。これは半導体デバイスの製造では薄膜を形成し、パターニングや開孔を行う微細加工の後、次の薄膜を形成するという工程を何回も繰り返すためである。
【0003】
半導体デバイスの表面の凹凸が増えると、薄膜形成時の段差部での膜厚が薄くなったり、配線の断線によるオープンや配線層間の絶縁不良によるショートが起ったりするため、良品が取れなかったり、歩留まりが低下したりする傾向がある。従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。特に、半導体ウエハ表面に形成される薄膜が成膜方法や装置の特性によって半径方向の位置によって膜厚が異なる場合に、即ち半径方向に膜厚分布を持っている場合、従来のように半導体ウエハの全面に亘って均一に研磨面に押圧する基板保持装置を用いた研磨装置では、半導体ウエハの全面に亘って均一に研磨されるため、半導体ウエハの表面上の膜厚分布と同じ研磨量分布を得ることができないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、基板、特に半導体ウエハの膜厚が半径方向で異なる膜厚分布を有する場合でも、半導体ウエハの表面上の膜厚分布と同じ研磨量分布を得ることができ、且つ安定した研磨ができる基板保持装置及び該基板保持装置を用いた基板研磨装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため請求項1に記載の発明は、研磨対象物である基板を保持して研磨面に押圧する基板保持装置であって、基板保持装置本体と、該基板保持装置本体内に上下動可能に取付けられた前記基板を保持・押圧するチャッキングプレートと、該チャッキングプレートに取付けられ基板の外縁部上面に当接するシールリングと、前記チャッキングプレートの下面を複数に区画する圧力室とを具備し、前記シールリングと前記圧力室下面で前記基板を保持する基板保持面を形成すると共に、前記チャッキングプレートの上方に気密空間を設け、前記気密空間に非圧縮性流体を供給して満たし、前記基板の研磨中前記チャッキングプレートを前記基板保持装置本体に対して上下方向の所定位置に維持すると共に、前記圧力室に加圧流体を供給することにより該圧力室が前記基板を押圧する押圧力を制御することを特徴とする。
【0006】
上記のように気密空間に非圧縮性流体を供給して満たすことにより、基板の研磨中チャッキングプレートを基板保持装置本体に対して上下方向の所定位置に維持することが可能となり、安定した基板の研磨が実施できる。また、チャッキングプレートの基板保持装置に対する上下方向の位置を変えることで、基板外周部の研磨状態を変化させることができる。また、チャッキングプレートの位置を変えることでシールリングのふくらみ形状を変化させ、シールリングと基板の接触面積を小さくさせ基板の外周部の研磨量を抑制することができる。また、圧力室はチャッキングプレートの下面を複数に区画して設けているので、圧力室に加圧流体を供給することにより圧力室が基板を押圧する押圧力を制御することにより、基板の表面に形成された薄膜の半径方向の膜厚分布に応じた研磨量の研磨を安定した研磨速度で実施することが可能となる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板保持装置において、気密空間に供給された非圧縮性流体の圧力が常圧に近いことを特徴とする。
【0008】
上記のように気密空間に圧力が常圧に近い非圧縮性流体を供給することにより、研磨される基板に余分な押圧力が加わることなく、安定した研磨速度で研磨することが可能となる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の基板保持装置において、非圧縮性流体が純水であることを特徴とする。
【0012】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の基板保持装置において、気密空間に供給される非圧縮性流体の圧力は圧力室に供給される加圧流体の圧力以下であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の基板保持装置において、気密空間はチャッキングプレートの上部に設けたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の基板保持装置において、気密空間には該気密空間内の圧縮性流体を排出するための圧縮性流体排出流路を設けたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項に記載の発明は、研磨面に基板保持装置で保持する基板を押圧し、該基板と研磨面の相対的運動により該基板を研磨する基板研磨装置において、前記基板保持装置に請求項1乃至に記載のいずれかの基板保持装置を用いることを特徴とする。
【0016】
上記のように基板研磨装置に請求項1乃至に記載のいずれかの基板保持装置を用いることにより、該基板保持装置が有する上記作用効果を発揮した基板研磨が実行できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。先ず、本発明に係る基板研磨装置を説明する。図1は本発明に係る基板研磨装置の構成を示す図である。基板研磨装置は図1に示すように、研磨面1aを有する研磨部材(典型的には研磨パッドや固定砥粒)1を上面に有する回転可能なターンテーブル2と、トップリング11を有したトップリングユニット10と、ドレッサヘッド41を有するドレッサユニット40を具備する構成である。
【0018】
トップリング11は駆動軸12により回転及び上下動可能に支持され、基板Wを保持した状態で回転しながら研磨部材1の研磨面1aに該基板Wを押し付け、ターンテーブル2の回転と共に基板Wは研磨される。研磨面1a上には研磨液供給ノズル39から研磨液が供給されるようになっている。駆動軸12はトップリングユニット10内の図示しないエアシリンダによって上下駆動されるようになっており、トップリング11のトップリング本体13の外縁下部に設けられたリテーナリング14がこのエアシリンダからの直接の力で研磨部材1の研磨面1aに押圧されるようになっている。
【0019】
また、トップリング本体13の基板Wを保持する基板保持面は後述のように各区画に区分された圧力室が設けられ、各圧力室にはそれぞれの流体路に設けられたレギュレータにより圧力制御された圧力流体が供給され、基板Wは後述するプロファイルコントロール機構により研磨部材1の研磨面に押圧されるようになっている。
【0020】
ドレッサヘッド41も揺動軸42により回転及び上下動可能に支持され、該揺動軸42が下降しドレッシング部材43が研磨部材1の研磨面1aに接する状態で回転し、ターンテーブル2の回転と共に、研磨部材1の研磨面1aの形状を修正すると共に目立てする。
【0021】
トップリングユニット10は揺動軸15を中心に揺動モータ16により水平方向に揺動(旋回)可能になっており、トップリング11を任意の位置に移動させることができるようになっている。また、ドレッサユニット40も揺動軸42を中心に揺動モータ44により水平方向に揺動(旋回)可能になっており、ドレッサヘッド41を任意の位置に移動させることができるようになっている。
【0022】
次に、トップリング11を説明する。図2はトップリング11の構成例を示す図である。トップリング11は図2に示すように、トップリング本体13の外縁下部に設けられたリテーナリング14と、トップリング本体13に対して上下動するチャッキングプレート17を具備する。なお、トップリング本体13と駆動軸12は自在継手部38により連結され、該自在継手部38はトップリング本体13を駆動軸12の下端に傾動自在に支持する球38aを具備する球軸受機構と駆動軸12の回転をトップリング本体に伝達する回転伝達機構(図示せず)を有する。
【0023】
チャッキングプレート17の下面には、複数の弾性膜18、19によりプロファイルコントロールが可能な基板保持面が形成されている。つまり、基板Wの外周部に当接し基板Wと共に内部の空間をシールするシールリング20、その内部の空間に設けられた環状のリングチューブ21と円状のセンターバック22により、基板保持面は複数の区画された圧力室23、24に分割されている。また、センターバック22の内部に圧力室31、リングチューブ21の内部に圧力室32が形成されている。
【0024】
各圧力室23、24、31、32には流体路29、30、33、34がそれぞれ連通しており、各圧力室23、24、31、32に供給する圧力流体の圧力を調節することができるようになっている。このようにすることにより、基板Wのそれぞれの圧力室23、24、31、32に対する部分の研磨圧力を独立に制御することができ、それぞれの圧力室23、24、31、32に対する部分の研磨速度を制御することができる。
【0025】
また、チャッキングプレート17は弾性膜からなる加圧シート25を介してトップリング本体13に、上下動が可能なように結合されており、該チャッキングプレート17の上方に気密空間26を形成している。ここでチャッキングプレート17がトップリング本体13に対して上下動可能に構成されているのは、リテーナリング14が摩耗により研磨の際のトップリング本体13とチャッキングプレート17との相対的な位置関係を変えられるようにしておく必要があるためである。
【0026】
また、基板保持面に圧力流体を供給するとチャッキングプレート17に上方への力が働くため、チャッキングプレート17が上方に移動するのを防がなくてはならない。このため、チャッキングプレート17の上方の気密空間26に空気等の圧力流体を供給して、この気密空間26の圧力を調節することによりチャッキングプレート17の上方への動きを規制してもよいが、空気等の気体は圧縮性流体のため、基板Wの研磨中にチャッキングプレート17の上下動を完全に抑制することは難しい。そこで、チャッキングプレート17の上方の気密空間26を水等の非圧縮性流体で満たすことで、チャッキングプレート17の上下動を抑制することができるようにする。
【0027】
更に、リテーナリング14の摩耗による寸法減少があっても、非圧縮性流体部に一定圧力が存在するので、所定の圧力がリテーナリング14から研磨面1aに与えられる。非圧縮性流体であれば、体積が変化せず、圧力をあらゆる方向に伝達できるメリットがある。他にもチャッキングプレート17の位置を変えることでシールリング20のふくらむ形状を変化させることができるため、基板W上の膜の削れ形状を変化させること、つまりチャッキングプレート17とトップリング本体13との上下位置関係を変更するとシールリング20と基板Wの接触面積を小さくすることで基板Wの外周部の研磨量を抑制できる。
【0028】
なお、気密空間26内に圧縮性流体である空気等の気体が残留していると、該気体の圧縮により、研磨中にチャッキングプレート17が上下動をおこしてしまうため、気密空間内の気体は残らず排出しなければならない。そのため、気体排出用流体路27を設けてもよい。
【0029】
トップリング11を組み立てたときに、気密空間26内は空気で満たされている。この状態から気密空間26を非圧縮性流体で満たすために、気体排出用流体路27のバルブ58(図4参照)を開放し、純水供給流路28から、非圧縮性流体である純水Qを気密空間26に供給する。該気密空間26が純水Qで満たされると、気体排出用流体路27にも純水Qが流出するため、これを流量計59(図4参照)で検知して気体排出用流体路27のバルブ58を閉じると共に、純水供給流路28からの純水Qの供給を停止する。
【0030】
気密空間26内の空気を完全に排出するために、気密空間26の上壁を図3に示すように曲面37に構成して、気体排出用流体路27をその最も高い位置に設けてもよい。
【0031】
気密空間26に純水Qを供給する純水供給機構は図4に示すように、純水タンク50、ポンプ51、三方弁52、バルブ53、流量計54を具備する。気密空間26に供給される純水Qに圧力が加わると研磨される基板Wに余分な力が加わるため、供給する純水Qは常圧に近いことが望ましい。気密空間26への純水Qの供給は、トップリング11よりも高所に設けられた純水タンク50からの純水Qの流下のみで行われ、ポンプ51の駆動は気密空間26内の純水Qを汲み上げるときのみ用いられる。このように、純水Qの流下とポンプ51による汲み上げにより、気密空間26内の容積が適宜調節される。
【0032】
気密空間26に純水Qを供給する純水供給機構は図5に示すような構成でもよい。図示するように、純水タンク55はタンク内を摺動可能な摺動壁56を有し、該摺動壁56はエアシリンダ57等により駆動できる構成となっている。純水Qの圧力を余分に高めないため、エアシリンダ57の室57aに供給する空気は常圧より若干高い程度にしておく。室57bは特に制限はなく、気密空間26内の純水Qが汲み出せるだけの圧力があればよい。また、図5の純水供給機構において、純水タンク55は図6に示すように蛇腹形状の純水タンク60でもよい。
【0033】
上記構成の研磨装置の動作を下記に説明する。先ず、トップリング11はトップリングユニット10により、図示しない基板受渡し機構上に揺動軸15を中心に揺動され、基板受渡機構から基板Wを受取り、トップリング11の基板保持面に吸着する。この基板Wを吸着する際には、センターバック22の圧力室31、リングチューブ21の圧力室32に所定の圧力の加圧流体を供給して、センターバック22及びリングチューブ21の下端面を基板Wに密着させる。その後、圧力室23及び24をそれぞれ流体路29及び30を介して真空源(図示せず)に接続することにより、圧力室23及び24の内部を負圧にし、圧力室23及び24の吸引力作用により基板Wを真空吸着する。
【0034】
上記のように、トップリング11の基板保持面に基板Wを吸着した後、トップリングユニット10により、トップリング11をターンテーブル2上の研磨位置に揺動させ、図示しないエアシリンダにより、駆動軸12と共にトップリング11を下降させる。この時、気密空間26の容積は、基板保持面に吸着した基板Wの下面がリテーナリング14下面よりも上方に位置するように、調整されている。
【0035】
そのため、トップリング11の下降により、研磨部材1の研磨面1aには先ずリテーナリング14が接触する。この接触により、駆動軸12の下降が止まるので、これを検知し、純水供給流路28のバルブ53を開放して、気密空間26に純水Qを供給する。基板Wが研磨面1aに当接すると、純水Qの流下が止るため、これを純水供給流路28の流量計54にて検知し、バルブ53を閉じる。そして、プロファイルコントロール用の加圧流体を供給、即ち圧力室23、24、31、32に加圧流体を供給して研磨を行う。この一連の動作により、チャッキングプレート17とトップリング本体13との相対的な上下位置が固定されているため、安定した研磨が行われる。
【0036】
研磨終了後は、圧力室23及び24を再び真空源に接続し、基板Wを真空吸着し、トップリング11を上昇させる。その後、基板受渡機構の上方に揺動させ、基板Wを該基板受渡機構に渡す。また、気密空間26の容積は、次の研磨する基板Wを吸着して研磨部材1の研磨面1a上に下降するまでに、ポンプ51により又はエアシリンダ57により摺動壁56の移動により汲み上げて、基板Wの下面がリテーナリング14下面より上方に位置するように調節される。
【0037】
なお、図1に示す基板研磨装置はターンテーブル2の上面に設けられた研磨部材1の研磨面1aにトップリング11に保持した基板Wを押圧し、トップリング11の回転とターンテーブル2により、基板Wを研磨する基板の構成例を示したが、本発明に係る基板保持装置を使用する基板研磨装置はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、一対の平行に配置されたローラ71、72に懸架されたベルト73を有し、該ベルト73上面の研磨面73aにトップリング11に保持された基板Wを押圧する構成のベルト式の基板研磨装置としてもよい。
【0038】
トップリング11に保持された基板Wが押圧されるベルト73はベルト支持体74で支持されている。ここでは、ローラ71、72の回転によるベルト73の移動とトップリング11の回転による基板Wの回転により、基板Wは研磨される。なお、研磨に際しては、図示しない研磨液ノズルから研磨面73a上に研磨液が供給される。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように各請求項に記載の発明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0040】
請求項1に記載の発明によれば、チャッキングプレートの上方の気密空間に非圧縮性流体を供給して満たし、基板の研磨中チャッキングプレートを基板保持装置本体に対して上下方向の所定位置に維持すると共に、圧力室に加圧流体を供給することにより圧力室が基板を押圧する押圧力を制御するので下記の効果が得られる。
(a)基板の研磨中チャッキングプレートを基板保持装置本体に対して上下方向の所定の位置に維持することが可能となり、安定した基板の研磨が実施できる。
(b)また、チャッキングプレートの基板保持装置本体に対する上下方向の位置を変えることで、基板外周部の研磨状態を変化させることができる。
(c)また、チャッキングプレートの位置を変えることでシールリングのふくらむ形状を変化させ、シールリングと基板の接触面積を小さくさせ基板の外周部の研磨量を抑制することができる。
(d)また、圧力室に加圧流体を供給することにより該圧力室が基板を押圧する押圧力を制御することにより、基板の表面に形成された薄膜の半径方向の膜厚分布に応じた研磨量の研磨を安定した研磨速度で実施することが可能となる。
【0041】
請求項2に記載の発明によれば、気密空間に圧力が常圧に近い非圧縮性流体を供給することにより、研磨される基板に余分な押圧力が加わることなく、安定した研磨速度で研磨することが可能となる。
【0043】
また、請求項に記載の発明によれば、基板研磨装置に請求項1乃至に記載のいずれかの基板保持装置を用いることにより、該基板保持装置が有する上記作用効果を発揮した基板研磨が実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基板研磨装置の構成を示す図である。
【図2】 本発明に係る基板保持装置のトップリングの構成例を示す図である。
【図3】 本発明に係る基板保持装置のトップリングの構成例を示す図である。
【図4】 本発明に係る基板保持装置の純水供給機構の構成例を示す図である。
【図5】 本発明に係る基板保持装置の純水供給機構の構成例を示す図である。
【図6】 本発明に係る基板保持装置の純水供給機構の構成例を示す図である。
【図7】 本発明に係る基板研磨装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 研磨部材
2 ターンテーブル
10 トップリングユニット
11 トップリング
12 駆動軸
13 トップリング本体
14 リテーナリング
15 揺動軸
16 揺動モータ
17 チャッキングプレート
18 弾性膜
19 弾性膜
20 シールリング
21 リングチューブ
22 センターバック
23 圧力室
24 圧力室
25 加圧シート
26 気密空間
27 気体排出用流体路
28 純水供給流路
29 流体路
30 流体路
31 圧力室
32 圧力室
33 流体路
34 流体路
37 曲面
38 自在継手部
39 研磨液供給ノズル
40 ドレッサユニット
41 ドレッサヘッド
42 揺動軸
43 ドレッシング部材
44 揺動モータ
50 純水タンク
51 ポンプ
52 三方弁
53 バルブ
54 流量計
55 純水タンク
56 摺動壁
57 エアシリンダ
58 バルブ
59 流量計
60 純水タンク
71 ローラ
72 ローラ
73 ベルト
74 ベルト支持体
Q 純水
W 基板

Claims (7)

  1. 研磨対象物である基板を保持して研磨面に押圧する基板保持装置であって、
    基板保持装置本体と、該基板保持装置本体内に上下動可能に取付けられた前記基板を保持・押圧するチャッキングプレートと、該チャッキングプレートに取付けられ基板の外縁部上面に当接するシールリングと、前記チャッキングプレートの下面を複数に区画する圧力室とを具備し、前記シールリングと前記圧力室下面で前記基板を保持する基板保持面を形成すると共に、前記チャッキングプレートの上方に気密空間を設け
    前記気密空間に非圧縮性流体を供給して満たし、前記基板の研磨中前記チャッキングプレートを前記基板保持装置本体に対して上下方向の所定位置に維持すると共に、前記圧力室に加圧流体を供給することにより該圧力室が前記基板を押圧する押圧力を制御することを特徴とする基板保持装置。
  2. 請求項1に記載の基板保持装置において、
    前記気密空間に供給された非圧縮性流体の圧力が常圧に近いことを特徴とする基板保持装置。
  3. 請求項1又は2に記載の基板保持装置において、
    前記非圧縮性流体が純水であることを特徴とする基板保持装置。
  4. 請求項に記載の基板保持装置において、
    前記気密空間に供給される非圧縮性流体の圧力は前記圧力室に供給される加圧流体の圧力以下であることを特徴とする基板保持装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の基板保持装置において、
    前記気密空間は前記チャッキングプレートの上部に設けたことを特徴とする基板保持装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の基板保持装置において、
    前記気密空間には該気密空間内の圧縮性流体を排出するための圧縮性流体排出流路を設けたことを特徴とする基板保持装置。
  7. 研磨面に基板保持装置で保持する基板を押圧し、該基板と研磨面の相対的運動により該基板を研磨する基板研磨装置において、
    前記基板保持装置に請求項1乃至に記載のいずれかの基板保持装置を用いることを特徴とする基板研磨装置。
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