JP3967480B2 - 温室用ハウスバンドの留め具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温室の被覆材であるプラスチックフィルムのばたつき防止のため、該プラスチックフィルムの外面に掛け回されるハウスバンドの留め具に関する。
【0002】
【従来の技術】
温室の被覆材であるプラスチックフィルムは、適宜間隔をおいて止め材により固定されているが、この止め材と止め材の間のばたつきを抑えるため、プラスチックフィルムの外面にハウスバンドを掛け回すのが通常であり、このハウスバンドの端部を固定するために、種々の留め具が提案されている。
【0003】
例えば、図8及び図9に示したように、実公平4−10763号公報には、平面から見て全体が略台形状に屈曲形成され、基部101を止め材110の一方の側面111に当接させ、脚部102,103を他方の側面112に当接させると共に、該脚部102,103の一方の端部104がプラスチックフィルムの止め材110の他方の側面112を乗り越えるようにかつ屈曲させて形成され、この端部104にハウスバンド120を固定する弾性線材からなる留め具100が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した留め具100は、ハウスバンド120を固定する一方で、止め材110との間にプラスチックフィルム130を挟持するものである。ところで、近年、耐候性に優れ、燃やしても有害ガスが発生せず廃棄処理が容易なことからプラスチックフィルムとしてはポリオレフィン系のプラスチックフィルムが普及しているが、このプラスチックフィルムはビニルフィルムに比べて擦れに弱いという問題がある。このため、上記した留め具100を用いてこのプラスチックフィルムを挟持したのでは、接触面積が小さいため、局部的に摩耗することによる破れが生じ易い。
【0005】
このため、本出願人は、先に、特願平10−106122号や特願平10−106148号において、一端縁間に所定の間隔を有する側板部を備えたベース部材と、該側板部間に挿入される挿入部及び該挿入部に延設された突出部を有するように加工された板状部材からなり、該挿入部を前記ベース部材の側板部間に挿入することによりプラスチックフィルムを挟持する押さえ部材と、を有するプラスチックフィルムの止め材を提案している。ベース部材と押さえ部材の挿入部との間にプラスチックフィルムを挟持するため、接触面積が大きく、プラスチックフィルムの局部的な摩耗を防止できるという利点を有する。
【0006】
この止め材において、上記した留め具100を配設する場合、押さえ部材を構成する対向する突出部の裏面間に配設することになるが、この突出部は互いに対向方向(内方)に曲成された半径の小さな断面半円形に形成されている。一方、図8及び図9に示した留め具100自体は上記したように略台形状に屈曲形成されているため、対向する小さな半円形の突出部に対し、略台形状の上底側(基部101)で1カ所、下底側(脚部102,103)で2カ所を挿入しなければならず、その作業が非常に面倒である。このような留め具100は、通常、温室の長手方向に沿って約50cmおきに設置されるが、温室の長さが約50mある場合には、一方の側面だけで約100個配設しなければならず、その作業は困難であった。従って、配設作業を少しでも容易化できる留め具の開発が望まれていた。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、ポリオレフィン系のプラスチックフィルム用として適する止め材に対して容易に取り付けることができる留め具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、請求項1記載の本発明の温室用ハウスバンドの留め具は、一端縁間に所定の間隔を有する側板部を備えたベース部材と、該側板部間に挿入される挿入部及び該挿入部に延設された突出部を有するように加工された板状部材からなり、該挿入部を前記ベース部材の側板部間に挿入することによりプラスチックフィルムを挟持する押さえ部材と、を有するプラスチックフィルムの止め材に装着される、該プラスチックフィルムの外面に掛け回される温室用ハウスバンドの留め具であって、
弾性線材を平面からみて略弓形に屈曲して形成されると共に、該略弓形に曲げ加工された弓形線部の一端に形成され、前記押さえ部材を構成する挿入部と突出部の裏面側において、一方の突出部の裏面に当接する第1の当接部と、前記弓形線部の他端に形成され、同じく一方の突出部の裏面に当接する第2の当接部と、該第2の当接部から、前記押さえ部材を構成する挿入部を形成する側板のうち、前記第1及び第2の当接部が当接する突出部に対向する側の他方の側板方向に延びると共に、平面からみて弓形線部を通過する仮想平面に対し、下方に屈曲するように加工され、該他方の側板の裏面に当接する第3の当接部を備えた延長部と、前記第1の当接部に延設されたバンド係留部と、を有することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の本発明の温室用ハウスバンドの留め具は、請求項1記載の温室用ハウスバンドの留め具であって、前記バンド係留部が、第1の当接部から螺旋状に屈曲させて設けられていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施の形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図4は、本発明の一の実施の形態にかかる温室用ハウスバンドの留め具1を示す図である。
【0011】
この留め具1は、弾性線材を屈曲形成してなり、図2に示したように、平面からみて中央部が一方側にせり出した略弓形に屈曲形成した弓形線部11を備えている。そして、この弓形線部11の一端11aが後述の止め材の突出部の裏面に当接する第1の当接部となり、他端11bが同じく止め材の突出部の裏面に当接する第2の当接部となる。
【0012】
第1の当接部である弓形線部11の一端11aに延設された弾性線材の部位は、螺旋状に曲げ加工された螺旋状屈曲部12を形成しており、この屈曲部12は、その間隙からハウスバンドが挿入されることにより、該ハウスバンドを係留するバンド係留部として機能する。
【0013】
一方、上記した第2の当接部である弓形線部11の他端11bに延設された弾性線材の部位は、弓形線部11に対して、該弓形線部11のせり出した方向に略直角に屈曲した第1屈曲部13aと、該第1屈曲部13aからさらに弓形線部11と略平行となるように略直角に屈曲した第2屈曲部13bと、弓形線部11、第1屈曲部13a及び第2屈曲部13bを通過する仮想平面に対し、下方に向けて第2屈曲部13bから屈曲させた第3屈曲部13cとを有する延長部13が連接されるように加工されている。本実施の形態では第3屈曲部13cを円弧状に曲げ加工しているが、これに限定されるものではなく、直線状であってもよい。
【0014】
ここで、第3屈曲部13cは、止め材の挿入部の側板のうち、上記した第1の当接部である一端11aと第2の当接部である他端11bとが配設される突出部と反対側に位置する側板の裏面に接するように配設され、第3屈曲部13cは、第3の当接部を構成する。従って、本実施の形態に係る留め具1を止め材に装着した際には、第2の当接部である弓形線部11の他端11bが、止め材の挿入部を構成する一方の側板部に延設された突出部の裏面に当接し、第3の当接部である第3屈曲部13cが、該挿入部を構成する他方の側板部に当接するように設けられるため、弓形線部11の他端11bから第3屈曲部13cまでの距離D(図2参照)が、それぞれが当接する止め材の部位間の距離とほぼ同じかそれよりもやや長い程度となるような位置関係で形成されている。
【0015】
次に、本実施の形態の留め具1を装着するプラスチックフィルムの止め材について図5及び図6に基づき説明する。この止め材は、ベース部材2、第1の押さえ部材3、及び第2の押さえ部材4を有して構成されている。
【0016】
ベース部材2は、所定の長さを有し、底板部21、該底板部21の各側縁から該底板部21となす内角が鋭角となるように立ち上げられた側板部22,23を有している。この側板部22,23は、さらに、上端縁22a,23a間に所定の間隔を保持するように立ち上げられている。すなわち、ベース部材2は、断面でみると底板部21を底辺とする略三角形をなしているが、頂部付近が切り取られているような形状である。また、本実施の形態では、底板部21の上面に、幅方向に所定間隔をおいて長手方向に沿って2つの突条部21a,21bが形成されている。さらに、側板部22,23の上端縁22a,23aも、長手方向に沿って膨出するように形成されている。なお、突条部21a,21b及び上端縁22a,23aのいずれもプラスチックフィルムを損傷しないよう先端面は丸く加工されている。また、ベース部材2は、側板部22,23の上端縁22a,23a間の対向間隔よりも、該上端縁22a,23aの下部に裾広がりのテーパ部位が形成され、該テーパ部位間の対向間隔が上端縁22a,23a間の対向間隔より広ければよく、本実施の形態のように、必ずしも側板部22,23の全体がテーパ状である必要はない。
【0017】
第1の押さえ部材3は、ベース部材2とほぼ同じ長さを有し、断面略半円形の挿入部31と、該挿入部31のいずれかの上端縁から一旦内方に屈曲させた後外方に伸びる突出片32とを有して構成されている。挿入部31は、ベース部材2の底板部21と2つの側板部22,23との間に囲まれた空間内に収容される程度の大きさで形成され、その頂部31cがベース部材2の2つの突条部21a,21b間に位置するように、かつ突出片32が側板部22,23の上端縁22a,23aのいずれか一方を乗り越えるように配設される。
【0018】
挿入部31のうち、突出片32が連設されていない側の上端縁は第1の係合部31aとして機能し、一旦内方に屈曲して突出片32が連設されている他方の上端縁は第2の係合部31bとして機能する。また、第1の係合部31aと第2の係合部31bとの外面間の間隔は、ベース部材2の側板部22,23の上端縁22a,23a間の間隔よりも僅かに広くなるように形成されている。その結果、底板部21に対して直交する方向に真っ直ぐ引き上げた場合には第1の係合部31aと第2の係合部31bが、それぞれ2つの側板部22,23の内面に当接して係合する。その一方、突出片32が浮き上がるように傾斜させて引き上げた場合には、他方の側板部23の内面に第2の係合部31bが係合せずに上端縁22a,23aの間隙から抜け出ることができるが、これと逆方向に傾斜させようとすると、突出片32が他方の側板部23の上端縁に接触してその動きが規制され、第1の係合部31aは、一方の側板部22の内面に当接して係合する。
【0019】
第2の押さえ部材4は、第1の押さえ部材3の挿入部31を上記したように断面略半円形とすることにより裏面側に形成される凹部35内に収まる程度の大きさの断面略円弧状の挿入部41を有している。そして、該挿入部41の一方の上端縁が第1の係合部41aとして機能し、他方の上端縁が第2の係合部41bとして機能する。なお、第1の係合部41aと第2の係合部41bの外面間の間隔は、後述のようにして第1の押さえ部材3の凹部35内に挿入した際、ベース部材2の底板部21に直交する方向に真っ直ぐ引き上げた場合に、第1の係合部41aと第2の係合部41bが、凹部35の内面に相当する第1の押さえ部材3の第1の係合部31aと第2の係合部31bの各内面に当接して係合するが、傾斜して引き上げられた場合には、該凹部35内から離脱できる程度の間隔で形成されている。また、挿入部41の他方の上端縁である第2の係合部41bには、一旦内方に屈曲した後、上方に立ち上がり、その後、略水平に外側に屈曲されている突出片42が連設されている。
【0020】
第2の押さえ部材4は、プラスチックフィルムを介して、その第1の係合部41aが、第1の押さえ部材3の凹部35内で該第1の押さえ部材3の第2の係合部31bと同側部に位置するように、かつ、突出片42の水平部分が、第1の押さえ部材3における第1の係合部31a側に位置してベース部材2の一方の側板部22の上端縁を乗り越えるように配設される(図6参照)。この結果、第1の係合部41aが押し上げられる方向に傾斜した場合には、第1の係合部41aが、凹部35の内面、具体的には第1の押さえ部材3における第2の係合部31bの内面にプラスチックフィルムを介して当接して係合する。逆方向、すなわち、第2の係合部41bが押し上げられる方向に傾斜した場合には、突出片42の傾斜範囲が規制されないため、第2の係合部41bは、第1の押さえ部材3の凹部35内面にプラスチックフィルムを介して接触しつつも係合せずに、凹部35内から離脱する。
【0021】
また、第1の押さえ部材3の突出片32を内方に屈曲した突出部32aを有する形状に形成し、第2の押さえ部材4の突出片42を同じく内方に屈曲した突出部42aを有する形状に形成している。
【0022】
本実施の形態によれば、まず、止め材を構成するベース部材2を温室の側面にに沿って配設する。次に、一方のプラスチックフィルムAの一端縁付近を温室の天井面と側面との境界部に固定し、他端縁付近をベース部材2の側板部22,23の開口部上に位置させる。次に、第1の押さえ部材3の第2の係合部31b及び突出片32が、該一方のプラスチックフィルムAの他端縁側となるように位置させて、底板部21と側板部22,23とにより形成される空間に挿入部31を挿入する。このとき、第1の押さえ部材3の第2の係合部31bとベース部材2の他方の側板部23との間からはみ出ている部分は、風等の影響を受けないよう、その部分の面積はできるだけ小さくするように留意する。この結果、該一方のプラスチックフィルムAがばたついた場合、第1の押さえ部材3の第1の係合部31a側が押し上げられるような力(図5の右向きの矢印方向の力)が作用するが、第1の係合部31aは、ベース部材2の一方の側板部22に当接して係合するため、該一方のプラスチックフィルムAの固定は解除されない。
【0023】
次に、他方のプラスチックフィルムBの一端縁付近を第1の押さえ部材3における凹部35上に位置させる。そして、第2の押さえ部材4の第1の係合部41aが第1の押さえ部材3における第2の係合部31b側に位置するようにして、他方のプラスチックフィルムBの一端縁付近を押さえつけるように、該凹部35内に挿入する。なお、このとき、第2の押さえ部材4の第2の係合部41bと凹部35との隙間からはみ出る部分の面積ができるだけ小さくなるように留意する。他方のプラスチックフィルムBの他端縁は、温室天井面に上記止め材と平行に配設される別の止め材(図示せず)に、さらに別のプラスチックフィルム(図示せず)の一端縁付近と共に固定する。この結果、他方のプラスチックフィルムBが風等によりばたついた場合、第2の押さえ部材4の第1の係合部41a側が押し上げられるような力(図5の左向きの矢印方向の力)が作用するが、該第1の係合部41aは凹部35の内面である第1の押さえ部材3における第2の係合部31bの内面に当接して係合するため、該他方のプラスチックフィルムBの挟持状態が保持される。
【0024】
次に、かかる状態で、本実施の形態に係る留め具1を配設する。図6及び図7に基づき説明する。まず、作業者が、弓形線部11の一端11a付近を把持して、第3屈曲部13cを、第1の押さえ部材3の挿入部31の側板、すなわち、頂部31cから突出片32までの間の部位の裏面に接するように、かつ、第2屈曲部13bが第1の押さえ部材3の長手方向とほぼ並行となるように、該挿入部31の裏面側に差し込む。このとき、第2の当接部となる弓形線部11の他端11bが、上記の第1の押さえ部材3の挿入部31の側板に対向するように位置している第2の押さえ部材4の突出片42の底面42b上に接するように位置させておく。そして、第3の当接部となる第3屈曲部13cを挿入部31の側板の裏面に当接させた状態で、該第3屈曲部13cを支点とするように、弓形線部11の一端11a側を時計回りに回動させる。
【0025】
これにより、第2の当接部となる弓形線部11の他端11bが第2の押さえ部材4の突出片42の突出部42aの裏面内に挿入される。弓形線部11の一端11a側をさらに時計回りに回動させると、上記したように、弓形線部11の他端11bから第3屈曲部13cまでの距離D(図2参照)が、それぞれが当接する止め材の部位間の距離とほぼ同じかそれよりもやや長い程度となるような位置関係で形成されているため、突出片42とこれに対向する第1の押さえ部材3の挿入部31の側板を、それぞれ外方に押圧するようになる。
【0026】
従って、この時点で、弓形線部11の他端11bと第3屈曲部13cが所定の部位に当接することになるため、弓形線部11の一端11a側をさらに時計回りに回動させようとする場合には、弓形線部11の弾性力に抗して、該弓形線部11を多少変形させるような力を加える必要があるが、この際には、弓形線部11の他端11bと第3屈曲部13cとが支点となるため、てこの原理により、比較的容易に弓形線部11を変形させることができる。弓形線部11を変形させるように弓形線部11の一端11a側をさらに時計回りに回し、第1の当接部となる該一端11aの位置が、第2の押さえ部材4上において、突出片42を乗り越える位置に至ったならば、第2の押さえ部材4の挿入部方向へ押さえ込むようにして、加えていた力を解除すると、弓形線部11の弾性復帰力により、第1の当接部となる一端11aが、突出片42の突出部42aの裏面内に挿入配置される。
【0027】
このようにして、留め具1を配設したならば、バンド係留部である螺旋状屈曲部12にハウスバンド(図示せず)の端部を引っかけ縛り付けるなどして固定する。
【0028】
本実施の形態に係る留め具1によれば、第3の当接部である第3屈曲部13cは、突出片32を構成する突出部32aと比べて開口幅の広い挿入部の裏面側に挿入すればよいため、この挿入操作が容易で、かつ、その後は、この弓形線部11の他端側に位置している第3屈曲部13cを支点として回動させると共に、てこの原理により容易に第2の当接部である弓形線部11の他端11bと第1の当接部である弓形線部11の一端11aを対向する突出片42の突出部42a裏面に挿入することができる。これに対し、従来の台形状の留め具によれば、中央に位置する基部を一方の突出片に挿入した後、他の部位を他方の突出片に挿入しなければならないため、一方の端部を把持して回動させても、てこの中心になるのが他端ではなく、中央部であり、大きさがほぼ同じとすると、てこの原理の効率のよい利用ができず、より多大な力を必要とすると共に、すべての当接部位を挿入部に比べて開口幅の狭い突出片内に挿入しなければならないため、本実施の形態に係る留め具1と比較して作業が困難である。
【0029】
【発明の効果】
本発明の温室用ハウスバンドの留め具によれば、弾性線材を平面からみて略弓形に屈曲して形成されると共に、該略弓形に曲げ加工された弓形線部の一端に形成され、止め材押さえ部材を構成する挿入部と突出部の裏面側において、一方の突出部の裏面に当接する第1の当接部と、前記弓形線部の他端に形成され、同じく一方の突出部の裏面に当接する第2の当接部と、該第2の当接部から、前記押さえ部材を構成する挿入部を形成する側板のうち、前記第1及び第2の当接部が当接する突出部に対向する側の他方の側板方向に延びると共に、平面からみて弓形線部を通過する仮想平面に対し、下方に屈曲するように加工され、該他方の側板の裏面に当接する第3の当接部を備えた延長部とを有している。従って、第3の当接部を、止め材において、突出片と比べて開口幅の広い挿入部の裏面側に挿入し、その後は、第3の当接部を支点として弓形線部の一端側を把持して回動させれば、てこの原理により容易に第2の当接部と第1の当接部を対向する突出片の裏面に挿入し、装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施の形態に係る温室用ハウスバンドの留め具を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一の実施の形態に係る温室用ハウスバンドの留め具を示す平面図である。
【図3】図3は、本発明の一の実施の形態に係る温室用ハウスバンドの留め具を示す底面図である。
【図4】図4は、本発明の一の実施の形態に係る温室用ハウスバンドの留め具を示す左側面図である。
【図5】図5は、プラスチックフィルム用止め材の構造を説明するための図である。
【図6】図6は、プラスチックフィルム用止め材の構造を説明するための図である。
【図7】図7は、プラスチックフィルム用止め材に対し、本発明の一の実施の形態に係る温室用ハウスバンドの留め具を装着した状態を示す図である。
【図8】従来の温室用ハウスバンドの留め具を示す斜視図である。
【図9】従来の温室用ハウスバンドの留め具の使用方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 留め具
11 弓形線部
11a 一端
11b 他端
12 螺旋状屈曲部
13 延長部
13a 第1屈曲部
13b 第2屈曲部
13c 第3屈曲部
2 ベース部材
3 第1の押さえ部材
4 第2の押さえ部材

Claims (2)

  1. 一端縁間に所定の間隔を有する側板部を備えたベース部材と、該側板部間に挿入される挿入部及び該挿入部に延設された突出部を有するように加工された板状部材からなり、該挿入部を前記ベース部材の側板部間に挿入することによりプラスチックフィルムを挟持する押さえ部材と、を有するプラスチックフィルムの止め材に装着される、該プラスチックフィルムの外面に掛け回される温室用ハウスバンドの留め具であって、
    弾性線材を平面からみて略弓形に屈曲して形成されると共に、該略弓形に曲げ加工された弓形線部の一端に形成され、前記押さえ部材を構成する挿入部と突出部の裏面側において、一方の突出部の裏面に当接する第1の当接部と、前記弓形線部の他端に形成され、同じく一方の突出部の裏面に当接する第2の当接部と、該第2の当接部から、前記押さえ部材を構成する挿入部を形成する側板のうち、前記第1及び第2の当接部が当接する突出部に対向する側の他方の側板方向に延びると共に、平面からみて弓形線部を通過する仮想平面に対し、下方に屈曲するように加工され、該他方の側板の裏面に当接する第3の当接部を備えた延長部と、前記第1の当接部に延設されたバンド係留部と、を有することを特徴とする温室用ハウスバンドの留め具。
  2. 請求項1記載の温室用ハウスバンドの留め具であって、前記バンド係留部が、第1の当接部から螺旋状に屈曲させて設けられていることを特徴とする温室用ハウスバンドの留め具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103994166A (zh) * 2014-04-22 2014-08-20 北京丰隆汇技术有限公司 温室用卡簧

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