JP3160214U - 薄型クリップ - Google Patents

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藤原 浩純
浩純 藤原
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東京金属工業株式会社
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Abstract

【課題】簡単な構造でクリップ全体の薄さとクリップの外し易さを両立させた薄型クリップを提供する。【解決手段】被挟持物Bを挟み込むように弾性変形可能な材料で互いに対向するように形成される一対の挟み板1と、これら挟み板1の端部と連続して挟み板1が互いに重なり合うように折り曲げ形成される折曲部2と、挟み板1における折曲部2の近傍部分が折曲部2に沿って屈曲されてそれぞれ外側に突出するように形成される一対の屈曲部3とを設ける。さらに、挟み板1に貫通孔4を開穿して、この貫通孔4の開口縁4aの一部4bがクリップ取り外し方向D1と交差するように配置することにより、被挟持物Bから挟み板1を取外すために指で摘むと、貫通孔4の開口縁4aの一部4bに指が引っ掛かって、屈曲部3の突出量を大きくしなくてもクリップの表面に対して指が滑らずに取り外し可能になる。【選択図】図1

Description

本考案は、例えは書類などの端部を挟んで綴じる薄型クリップに関する。
従来、この種の薄型クリップとして、長手方向の両端に互いに略平行な斜縁を有する略三角形の先細状爪部を設けた薄い金属製の帯状板を長手方向の中央部で折り曲げて、先細状爪部を除く箇所が互いに重なり合い且つ先細状爪部の間に上記の斜縁が互いに交わることにより、略V字状の縁となる凹部を形成する上下2枚の挟み板を設け、その挟み板における上記の中央折曲部の近傍に、それぞれ外側へ突出する略への字状屈曲部を略上下対称に設けて、その略への字状屈曲部の内側に空隙を形成するとともに、その空隙より前方の挟み板の重なり合った箇所を互いに密着させて、その密着部位にバネ性を付与したものがある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、上下2枚の挟み板に設けた略への字状屈曲部が僅かに外側へ突出するだけで、その他の部位は扁平なので複数個を重ねても嵩張らず、また上下の挟み板に設けた略への字状屈曲部に指を掛けることができるので用紙等から外しやすい、と記載されている。
登録実用新案第3042584号公報
しかし乍ら、このような従来の薄型クリップでは、それを複数個重ねても嵩張らないように略への字状屈曲部の突出量が小さくなるようにしてクリップ全体の厚さ寸法を薄くすると、略への字状屈曲部に指が掛かり難くなり、滑って紙などの被挟持物からクリップが外し難くなるという問題があった。
本考案は、このような問題に対処することを課題とするものであり、簡単な構造でクリップ全体の薄さとクリップの外し易さを両立させること、被挟持物を貫通孔に引っ掛けることなくスムーズに挿入すること、被挟持物の挟持状態で他の紙などとの引っ掛かりを防止すること、被挟持物の位置ズレを抑制すること、などを目的とするものである。
このような目的を達成するために本考案は、被挟持物を挟み込むように弾性変形可能な材料で互いに対向するように形成される一対の挟み板と、これら挟み板の端部と連続して該挟み板の少なくとも一部が互いに重なり合う重ね合わせ部分を形成するように直線状に折り曲げ形成される折曲部と、前記挟み板における前記折曲部の近傍部分が該折曲部に沿って互いに対向するように屈曲されてそれぞれ外側に突出するように形成される一対の屈曲部とを備え、前記挟み板に貫通孔を開穿して、この貫通孔の開口縁の一部がクリップ取り外し方向と交差するように配置したことを特徴とする。
前述した特徴に加えて、前記貫通孔の前記開口縁において少なくとも前記被挟持物の進入方向と交差する一部を、前記屈曲部に入り込むように配置したことを特徴とする。
さらに前述した特徴に加えて、前記挟み板のいずれか一方の先端部を、他方の先端部よりも突出させ、この一方の挟み板の先端部に、前記挟み板の前記重ね合わせ部分から離れる方向へ傾斜する案内部と、この案内部から前記他方の先端部の延長線上へ向けて逆向きに傾斜して突出する突出部とを山形状に屈曲形成したことを特徴とする。
さらに前述した特徴に加えて、前記挟み板の一部を互いに密着させて前記重ね合わせ部分が形成され、該重ね合わせ部分を前記クリップ取り外し方向と交差するように配置したことを特徴とする。
前述した特徴を有する本考案は、被挟持物を挟み込むように弾性変形可能な材料で互いに対向するように形成される一対の挟み板と、これら挟み板の端部と連続して該挟み板が互いに重なり合う重ね合わせ部分を形成するように直線状に折り曲げ形成される折曲部と、前記挟み板における前記折曲部の近傍部分が該折曲部に沿って互いに対向するように屈曲されてそれぞれ外側に突出するように形成される一対の屈曲部とを備え、前記挟み板に貫通孔を開穿して、この貫通孔の開口縁の一部がクリップ取り外し方向と交差するように配置することにより、被挟持物から挟み板を取外すために指で摘むと、貫通孔の開口縁の一部に指が引っ掛かって、屈曲部の突出量を大きくしなくてもクリップの表面に対して指が滑らずに取り外し可能になるので、簡単な構造でクリップ全体の薄さとクリップの外し易さを両立させることができる。
その結果、挟み板に設けられる屈曲部に指を掛けることでクリップを用紙等から外し易くした従来のものに比べ、書類などの被挟持物をクリップで挟み綴じたものが複数個重ねられても嵩張らず、多量の被挟持物をコンパクトに積み上げることができ、しかもクリップを確実に外せるため、使用勝手を向上させることができる。
また、挟み板に貫通孔を開穿することで挟み板自体が弾性変形し易くなるため、被挟持物の挟み込みをスムーズに行うことができる。
さらに、挟み板に開穿される貫通孔を通して被挟持物の表面が露出するため、被挟持物の表面に記載された文字などを見ることができる。
さらに、前記貫通孔の前記開口縁において少なくとも前記被挟持物の進入方向と交差する一部を、前記屈曲部に入り込むように配置した場合には、挟み板の間に書類などの被挟持物を挿入する際に、この被挟持物の先端縁が貫通孔内に進入したところで厚さ方向へ若干膨らんだとしても、貫通孔の一部に接触することなく、折曲部の内面に突き当たるまで押し込み可能となるので、被挟持物を貫通孔に引っ掛けることなくスムーズに挿入することができる。
その結果、被挟持物の先端縁を変形させて破損することなく確実に挟持できて使用勝手が良い。
また、前記挟み板のいずれか一方の先端部を、他方の先端部よりも突出させ、この一方の挟み板の先端部に、前記挟み板の前記重ね合わせ部分から離れる方向へ傾斜する案内部と、この案内部から前記他方の先端部の延長線上へ向けて逆向きに傾斜して突出する突出部とを山形状に屈曲形成した場合には、一方の挟み板の先端部と他方の挟み板の先端部との間から書類などの被挟持物を挿入し、そのまま押し込むことにより、被挟持物の先端縁が案内部に接し、該案内部に沿って重ね合わせ部分の隙間に入り込んで挟持されるとともに、この挟持状態において、一方の挟み板の先端部が突出部の傾斜によって被挟持物の表面に密着しているので、被挟持物の挟持状態で他の紙などとの引っ掛かりを防止することができる。
その結果、書類などの被挟持物をクリップで挟み綴じた後に、他の紙などの薄いものに引っ掛かってクリップが外れてしまったり、また綴じている被挟持物が外れはしないが、他の紙などの薄いものが入り込むことを防止できる。
また、前記挟み板の一部を互いに密着させて前記重ね合わせ部分が形成され、該重ね合わせ部分を前記クリップ取り外し方向と交差するように配置した場合には、被挟持物においてクリップ取り外し方向と交差する方向の個所が重ね合わせ部分で集中的に挟持され、クリップ取り外し方向へ位置決めされるので、被挟持物の位置ズレを抑制することができる。
その結果、被挟持物が積み重ねた書類であっても、個々の書類が相互に位置ズレせず、書類が薄型クリップを中心として扇状に広がるような位置ズレを防止できる。
本考案の実施形態に係る薄型クリップを示す説明図であり、(a)が斜視図、(b)が図1の(1B)−(1B)線に沿える縦断面図、(c)が被挟持物を挟んだ状態を示す縦断側面図である。 薄型クリップの変形例を示す説明図であり、(a)が斜視図、(b)が図2の(2B)−(2B)線に沿える縦断面図、(c)が被挟持物を挟んだ状態を示す縦断側面図である。 本考案の他の実施形態に係る薄型クリップを示す説明図であり、(a)が斜視図、(b)が図3の(3B)−(3B)線に沿える縦断面図、(c)が被挟持物を挟んだ状態を示す縦断側面図である。 本考案の他の実施形態に係る薄型クリップを示す斜視図である。 本考案の他の実施形態に係る薄型クリップを示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本考案の実施形態に係る薄型クリップAは、図1〜図5に示すように、例えば書類などの被挟持物Bを挟み込むように弾性変形可能な材料で互いに対向するように形成される一対の挟み板1と、これら挟み板1の一端部と連続して挟み板1が互いに重なり合うように直線状に折り曲げ形成される折曲部2と、挟み板1における折曲部2の近傍部分が折曲部2に沿って互いに対向するように屈曲されてそれぞれ外側に突出するように形成される一対の屈曲部3とを備えている。
一対の屈曲部3は、両挟み板1の一端部分(基端部分)を折曲部2とほぼ平行又は斜めに屈曲することにより、両挟み板1の厚さ方向へそれぞれ対称な山形状、図示例の場合には断面略への字状となるように形成され、これら屈曲部3によって両挟み板1の間に空隙3aを形成し、この空隙3aにより一対の挟み板1の少なくとも一部を互いに密着させて、重ね合わせ部分1aが形成されるとともに、これら重ね合わせ部分1aにバネ性を付与するようにしている。
図1〜図3に示される例では、重ね合わせ部分1aが、両挟み板1の一部を面接触させることで形成されるようにしている。
さらに、挟み板1の両方又はいずれか一方には、貫通孔4を開穿して、その開口縁4aの一部4bがクリップ取り外し方向D1と交差するように配置している。
ここで、「クリップ取り外し方向D1」とは、被挟持物Bから薄型クリップAを取外すために引っ張る方向、すなわち両挟み板1の他端部(先端部)1b,1cから一対の屈曲部3へ向かう方向である。
貫通孔4は、挟み板1の両方にそれぞれ開穿することが好ましく、貫通孔4の開口縁4aは、使用者の指が接触した時にケガしないように、凹凸がない直線や円弧状又はそれらの組み合わせで形成することが好ましい。
図1〜図5に示される例では、挟み板1の両方に貫通孔4が一つずつそれぞれ略長孔状に開穿され、これら貫通孔4の開口縁4aの一部4bとして末端部のみが、クリップ取り外し方向と交差するように配置されている。
また、その他の例として図示しないが、挟み板1のいずれか一方のみに貫通孔4を開穿したり、各挟み板1に複数の貫通孔4を開穿したり、貫通孔4の形状を円形、矩形、多角形やその他の形状などにしたり、貫通孔4の開口縁4aの一部4bとして末端部以外の個所をクリップ取り外し方向と交差するように配置することも可能である。
さらにまた、重ね合わせ部分1aは、両挟み板1の一部を線状又は点状に接触させることで形成されるようにすることも可能であり、このような線状又は点状の重ね合わせ部分1aをクリップ取り外し方向D1と交差するように配置することが好ましい。
その具体例としては、図4に示されるように、両挟み板1の一部をクリップ取り外し方向D1と交差する方向へ線状に折り曲げて部分的に接触させることにより、線状の重ね合わせ部分1aが形成されるか、或いは図5に示されるように、両挟み板1の一部においてクリップ取り外し方向D1と交差する方向の複数個所を点状に折り曲げて部分的に接触させることにより、点状の重ね合わせ部分1aが形成されるようにする。
そして、これら挟み板1、折曲部2、屈曲部3及び貫通孔4は、薄い弾力性がある金属板に後述する所定の加工を施すことで形成され、それにより本考案の実施形態に係る薄型クリップAを製造することが好ましい。
その製造方法の一例としては、先ず、金属板を所定の形状に裁断して、貫通孔4が空けられた帯状体を得る。
次の工程では、帯状体にプレス加工して両挟み板1を部分的に屈曲することにより、両挟み板1に一対の屈曲部3がそれぞれ形成される。
最後の工程では、帯状体の長手方向中間位置又はその近傍位置から折り曲げ加工して挟み板1を互いに重ね合わせることにより、重ね合わせ部分1aと折曲部2が形成されて薄型クリップAとなる。
このような本考案の実施形態に係る薄型クリップAによると、図1(c),図2(c)及び図3(c)の実線に示されるように、一方の挟み板1の先端部1bと他方の挟み板1の先端部1cとの間から書類などの被挟持物Bが挿入されることにより、両挟み板1が弾性変形して被挟持物Bの先端縁B1が重ね合わせ部分1aの隙間に入り込む。
これに続いて、そのまま被挟持物Bを押し込むことにより、図1(c),図2(c)及び図3(c)の二点鎖線に示されるように、被挟持物Bの表面B2が重ね合わせ部分1aと摺動し、一対の屈曲部3間の空隙3aを通って、その先端縁B1が折曲部2の内面に突き当たるまで移動し、被挟持物Bが重ね合わせ部分1aのバネ力で挟持され、被挟持物Bは薄型クリップAによって綴じられる。
また、この挟持状態で、被挟持物Bから挟み板1を取外すために指で摘むと、貫通孔4の開口縁4aの一部4bに引っ掛かって、屈曲部3が外側に大きく突出するように形成し直さなくとも、薄型クリップAの表面に対して指が滑らずに取り外し可能になる。
それにより、簡単な構造でクリップ全体の厚さ寸法を薄く維持しながら、被挟持物Bからクリップを容易に外すことができる。
さらに、挟み板1に貫通孔4を開穿することで挟み板1自体が弾性変形し易くなるため、被挟持物Bの挟み込みをスムーズに行うことができる。
さらにまた、挟み板1に開穿される貫通孔4を通して被挟持物Bの表面が露出するため、被挟持物Bの表面に記載された文字などを見ることができる。
次に、本考案の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1(a)〜(c)に示すように、一方の挟み板1の先端部1bと他方の挟み板1の先端部1cを三角形状に形成して重ね合わせ、それぞれ斜縁1dが互いに交わるように配置することにより、被挟持物Bの先端縁B1を両斜縁1dの交差部分に挿入して軽く捻るだけで両挟み板1の間が簡単に開くようにしたものである。
さらに、実施例1では、図1(a)〜(c)に示すように、貫通孔4の開口縁4aにおいて少なくとも被挟持物Bの進入方向D2と交差する一部4bのみが、屈曲部3の形成領域内に入り込むように配置している。
ここで、「被挟持物Bの進入方向D2」とは、被挟持物Bの挿入に伴って薄型クリップAの両挟み板1の隙間に対して被挟持物Bが進入する方向、すなわち図1(c)に矢印で示される、両挟み板1の他端部(先端部)1a,1bから一対の屈曲部3へ向かう方向である。
ところで、図2(a)〜(c)に示される薄型クリップA′のように、両挟み板1′の重ね合わせ部分1a′のみに貫通孔4′が開穿されて屈曲部3′の形成領域内に入らない場合には、被挟持物Bの挿入に伴ってその先端縁B1が重ね合わせ部分1a′の隙間に入り込んだ際に、特に被挟持物Bが書類のように変形し易い薄物であると、図2(c)の二点鎖線に示されるように、被挟持物Bの先端縁B1が貫通孔4′内に進入したところで厚さ方向へ若干膨らむ可能性がある。
このように厚さ方向へ膨らんだ被挟持物Bの先端縁B1は、その進入方向D2の延長線上に、それと交差するように貫通孔4′の末端部4b′が配置されるため、その後の被挟持物Bの挿入により、貫通孔4′の末端部4b′に突き当たってしまい、それ以上の被挟持物Bの挿入が困難になるとともに、無理に押し込むと、被挟持物Bの先端縁B1が部分的に変形して破損するおそれがあった。
これに対し、実施例1に係る薄型クリップAは、書類などの被挟持物Bの挿入により、図1(c)の二点鎖線に示されるように、被挟持物Bの先端縁B1が貫通孔4内に進入したところで厚さ方向へ若干膨らんだとしても、被挟持物Bの進入方向D2と交差する一部(末端部)4bが、外側へ山形状に突出する屈曲部3の形成領域内に配置されているため、厚さ方向へ若干膨らんだ被挟持物Bの先端縁B1が貫通孔4の一部(末端部)4bに接触して引っ掛かることなく、重ね合わせ部分1aの間を摺動して、折曲部2の内面に突き当たるまで押し込み可能となる。
それにより、被挟持物Bを貫通孔4に引っ掛けることなくスムーズに挿入することができるという利点がある。
この実施例2は、図3(a)〜(c)に示すように、挟み板1のいずれか一方の先端部1bを、他方の先端部1cよりも突出させ、この一方の挟み板1の先端部1bに、両挟み板1の重ね合わせ部分1aから離れる方向へ傾斜する案内部1eと、この案内部1eから他方の先端部1cの延長線上へ向けて逆向きに傾斜して突出する突出部1fとを山形状に屈曲形成した構成が、図1(a)〜(c)に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は実施例1と同じものである。
図3(a)〜(c)に示される例では、案内部1eを重ね合わせ部分1aから離れる方向へ直線状に傾斜させ、突出部1fを逆向きの直線状に傾斜させて、この突出部1fの先端部分が他方の先端部1cの延長線と同一平面上に配置されている。
また、その他の例として図示しないが、突出部1fの先端部分を、他方の先端部1cの延長線を越えて更に突出するように配置させたり、案内部1e又は突出部1fのいずれか一方又は両方を曲線状に傾斜させることも可能である。
さらに、図3(a)に示される例では、一方の挟み板1の先端部1b及び他方の挟み板1の先端部1cを半円形に形成しており、案内部1e及び突出部1fが形成される一方の先端部1bには、貫通孔4の開口縁4aにおける先端部4cが、被挟持物Bへの挿入方向を示す矢印形に開穿されている。
また、その他の例として図示しないが、一方の挟み板1の先端部1b及び他方の挟み板1の先端部1cを三角形などの形状に形成したり、貫通孔4の開口縁4aにおける先端部4cとして半円形、矩形、多角形やその他の形状などに開穿することも可能である。
このような実施例2に係る薄型クリップAによると、実施例1と同様に、通孔4の開口縁4aにおいて少なくとも被挟持物Bの進入方向D2と交差する一部(末端部)4bのみが屈曲部3に入り込むように配置しているため、前述した実施例1と同様な作用効果が得られる。
それに加えて、図3(c)の実線及び二点鎖線に示されるように、一方の挟み板1の先端部1bと他方の挟み板1の先端部1cとの間から書類などの被挟持物Bを挿入し、そのまま押し込むと、被挟持物Bの先端縁B1が先ず案内部1eに接し、この案内部1eに沿って重ね合わせ部分1aの隙間まで誘導され、そのまま重ね合わせ部分1aの隙間に入り込んで挟持される。
これと同時に、このような被挟持物Bの挟持状態では、一方の挟み板1の先端部1bが突出部1fの傾斜によって被挟持物Bの表面B2に密着している。
それにより、例えば特開平11−78330号公報の図16に記載された「スーパークリップ」のように、折曲部が断面略コの字形に折り曲げ形成されて被挟持物の挟持方向へ厚さ寸法が大きいクリップに比べ、複数個の薄型クリップAを積み重ねても嵩張らず、しかも書類などの被挟持物Bを薄型クリップAで挟み綴じた状態で、両挟み板1の先端部1b,1cが被挟持物Bの厚さ方向へ傾斜状に突出しないため、他の紙などの薄いものに引っ掛かって薄型クリップAが外れてしまったり、また綴じている被挟持物Bが外れはしないが、他の紙などの薄いものが入り込んだり、引っ掛かったりしないという利点がある。
この実施例3は、図4に示すように、両挟み板1のいずれか一方が他方へ向けて部分的に折曲部2とほぼ平行方向又はそれより若干傾斜した方向へ連続した線状に屈曲されることで、線状の重ね合わせ部分1aを形成した構成が、図1(a)〜(c)に示した実施例1又は図3(a)〜(c)に示した実施例2とは異なり、それ以外の構成は実施例1又は実施例2と同じものである。
図4に示される例では、一方の挟み板1のみに、折曲部2とほぼ平行方向へ直線状に延びる断面略V字形の線状凸部1gを一本のみ折り曲げ形成して、その突出端を他方の挟み板1に圧接させることにより、線状の重ね合わせ部分1aが一つ形成されるようにしている。
また、その他の例として図示しないが、両挟み板1のいずれか一方に、クリップ取り外し方向D1へ所定間隔毎に複数本の線状凸部1gを折り曲げ形成したり、両挟み板1のそれぞれに単数又は複数本の線状凸部1gを折り曲げ形成することも可能である。
このような実施例3に係る薄型クリップAによると、前述した実施例1又は実施例2と同様な作用効果が得られ、更に加えて、書類などの被挟持物Bを薄型クリップAで挟み綴じた状態では、被挟持物Bにおいてクリップ取り外し方向D1と交差する方向の複数個所が、線状の重ね合わせ部分1a(線状凸部1g)で集中的に挟持されてそれぞれクリップ取り外し方向D1へ移動不能に位置決めされる。
それにより、被挟持物Bの位置ズレを防止又は抑制することができ、被挟持物Bが積み重ねた書類であっても、個々の書類が相互に位置ズレせず、書類が薄型クリップAを中心として扇状に広がるような位置ズレを防止できるという利点がある。
この実施例4は、図5に示されるように、両挟み板1のいずれか一方が他方へ向けて部分的に折曲部2とほぼ平行方向又はそれより若干傾斜した方向へ互いに離れた複数の点状に屈曲されることで、点状の重ね合わせ部分1aを形成した構成が、図1(a)〜(c)に示した実施例1又は図3(a)〜(c)に示した実施例2とは異なり、それ以外の構成は実施例1又は実施例2と同じものである。
図5に示される例では、一方の挟み板1のみに、折曲部2とほぼ平行方向へ所定間隔が空くように円形の点状凸部1hを二つ折り曲げ形成して、これらの突出端を他方の挟み板1に圧接させることにより、点状の重ね合わせ部分1aが二つ形成されるようにしている。
また、その他の例として図示しないが、点状凸部1hを矩形や多角形などに変更したり、両挟み板1のいずれか一方に、クリップ取り外し方向D1へ所定間隔毎に複数の点状凸部1hを折り曲げ形成したり、両挟み板1のそれぞれに単数又は複数の点状凸部1hを折り曲げ形成することも可能である。
このような実施例4に係る薄型クリップAによると、前述した実施例1又は実施例2と同様な作用効果が得られ、更に加えて、書類などの被挟持物Bを薄型クリップAで挟み綴じた状態では、被挟持物Bにおいてクリップ取り外し方向D1と交差する方向の複数個所が、点状の重ね合わせ部分1a(点状凸部1h)で集中的に挟持されてそれぞれクリップ取り外し方向D1へ移動不能に位置決めされる。
それにより、被挟持物Bの位置ズレを防止又は抑制することができ、被挟持物Bが積み重ねた書類であっても、個々の書類が相互に位置ズレせず、書類が薄型クリップAを中心として扇状に広がるような位置ズレを防止できるという利点がある。
なお、前示実施例1では、一方の挟み板1の先端部1bと他方の挟み板1の先端部1cを三角形状に形成して重ね合わせ、それぞれ斜縁1dが互いに交わるように配置し、前示実施例2では、一方の挟み板1の先端部1bを、他方の挟み板1の先端部1cよりも突出させて案内部1eと突出部1fを山形状に屈曲形成したが、これらに限定されず、挟み板1の先端部1b,1cの形状は実施例1,2以外のものであっても良い。
1 挟み板 1a 重ね合わせ部分
1b 一方の挟み板の先端部 1c 他方の挟み板の先端部
1e 案内部 1f 突出部
2 折曲部 3 屈曲部
4 貫通孔 4a 開口縁
4b 一部(末端部) B 被挟持物
D1 クリップ取り外し方向 D2 被挟持物の進入方向

Claims (4)

  1. 被挟持物を挟み込むように弾性変形可能な材料で互いに対向するように形成される一対の挟み板と、
    これら挟み板の端部と連続して該挟み板の少なくとも一部が互いに重なり合う重ね合わせ部分を形成するように直線状に折り曲げ形成される折曲部と、
    前記挟み板における前記折曲部の近傍部分が該折曲部に沿って互いに対向するように屈曲されてそれぞれ外側に突出するように形成される一対の屈曲部とを備え、
    前記挟み板に貫通孔を開穿して、この貫通孔の開口縁の一部がクリップ取り外し方向と交差するように配置したことを特徴とする薄型クリップ。
  2. 前記貫通孔の前記開口縁において少なくとも前記被挟持物の進入方向と交差する一部を、前記屈曲部に入り込むように配置したことを特徴とする請求項1記載の薄型クリップ。
  3. 前記挟み板のいずれか一方の先端部を、他方の先端部よりも突出させ、この一方の挟み板の先端部に、前記挟み板の前記重ね合わせ部分から離れる方向へ傾斜する案内部と、この案内部から前記他方の先端部の延長線上へ向けて逆向きに傾斜して突出する突出部とを山形状に屈曲形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の薄型クリップ。
  4. 前記挟み板の一部を互いに密着させて前記重ね合わせ部分が形成され、該重ね合わせ部分を前記クリップ取り外し方向と交差するように配置したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の薄型クリップ。
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