JP2767525B2 - ファン保持用包装材 - Google Patents

ファン保持用包装材

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JP2767525B2 JP34544292A JP34544292A JP2767525B2 JP 2767525 B2 JP2767525 B2 JP 2767525B2 JP 34544292 A JP34544292 A JP 34544292A JP 34544292 A JP34544292 A JP 34544292A JP 2767525 B2 JP2767525 B2 JP 2767525B2
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正磯 片部
広孝 西
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  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扇風機等のファンを保
持するファン保持用包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のファン保持用包装材300
について図7及び図8を参照しつつ説明する。従来のこ
の種のファン保持用包装材300 は、図7に示すように、
上シート部310 と下シート部320 とが連結部330 で連ね
られた略めがね状に成形された段ボール紙等の厚紙で構
成されている。かかるファン保持用包装材300 では、図
8に示すように、上シート部310 と下シート部320 との
間に、ファン200 、締付リング260 及びスピンナー250
を挟み込み、接続部340 で両シート部310 、320 を連結
することによってファン200 等を保持する。そして、フ
ァン保持用包装材300 は発泡スチロール等からなる緩衝
固定体とともに、段ボール箱等に収納される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のファン保持用包装材300 では、ファン200 等は
単に両シート部310 、320 の間に挟まれているだけであ
るので、輸送中に脱落、破損するおそれがある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、多少の振動等を加えられてもファンが脱落するおそ
れがなく、しかも容易に包装できるファン保持用包装材
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るファン
保持用包装材は、軸部とこれに設けられた羽根部とを有
するファンを厚紙からなるベースに形成された切り起こ
し片によって保持するものであって、前記羽根部と同数
又は3ケ以上設けられた切り起こし片が各羽根部の間に
おいて起立し、当該切り起こし片の外縁部たる保持辺が
軸部を押さえ込むことによってファンを保持するように
構成されている。
【0006】第2の発明に係るファン保持用包装材は、
軸部とこれに設けられた羽根部とを有するファンを保持
する厚紙からなるファン保持用包装材であって、略中央
にファンの軸部が嵌まり込む軸嵌合部が形成されたベー
スと、このベースから延設された保持帯とを備えてお
り、軸嵌合部は扇状打抜部を形成することによって得ら
れた折曲片を有しており、当該折曲片を外側に折曲する
ことによって軸部を挿入し易くし、前記保持帯の先端部
はベースに形成された差込孔に差し込まれる差込片とし
て形成されており、前記差込孔を差込片の両側の舌片を
折曲することで保持帯がファンを押さえ込むように構成
されている。
【0007】
【実施例】図1は第1の発明の一実施例に係るファン保
持用包装材の平面図、図2はこのファン保持用包装材を
組み立てた状態の斜視図、図3はこのファン保持用包装
材によるファンの保持手順を示す説明図、図4はこのフ
ァン保持用包装材でファンを保持した状態を示す斜視
図、図5は第2の発明の一実施例に係るファン保持用包
装材の平面図、図6はこのファン保持用包装材でファン
を保持した状態を示す斜視図である。
【0008】以下の説明において、ファン保持用包装材
100 で保持されるファン200 は、軸部210 とこれに設け
られた3つの羽根部220 とを有している。なお、図面中
260、250 は、このファン200 を図外の扇風機に取り付
けるための締付リングとスピンナーとをそれぞれ示して
いる。
【0009】第1の発明の実施例に係るファン保持用包
装材100 は、3枚の羽根部220 を有するファン200 を保
持するものであって、3つの切り起こし片120 を段ボー
ル紙等の厚紙からなるベース110 に形成することによっ
て構成されている。
【0010】前記切り起こし片120 は、ベース110 を切
り起こし可能なように切断することによって形成されて
いる。すなわち、この切り起こし片110 は、基端部(折
曲辺130 に相当する) が太くなった変形へ字形状を呈し
ており、折曲辺130 を除いた部分 (後述する保持辺140
及び円弧辺150)はベース110 から切断されている。かか
る切り起こし片120 は、ベース110 の中心点Oを中心と
して120 °間隔で配置されている。
【0011】前記折曲辺130 の内側端部131 から延びる
切断辺は、保持辺140 として前記軸部210 の側面形状に
対応して構成されている。すなわち、この保持辺140
は、軸部210 の側面に沿った側面保持部141 と、軸部21
0 の頂部 (実際には、スピンナー250 の頂部であって、
平坦になっている) に沿った頂部保持部142 とを有して
いるのである。さらに、切り起こし片120 の先端部分
は、前記軸部210 の半径より若干長く構成された舌片16
0 となっている。なお、この切り起こし片120 の高さ、
すなわち折曲辺130 から頂部保持部142 にいたる寸法
は、軸部220 の高さ寸法より若干小さく設定されている
ものとする。
【0012】一方、折曲辺130 の外側端部132 から延び
る切断辺は、円弧辺150 となっている。なお、3つの切
り起こし片110 の円弧辺150 は、同一円周上に設けられ
ているものとする。
【0013】次に、上述した構成のファン保持用包装材
によるファンの保持手順について説明する。まず、各切
り起こし片110 を折曲辺130 を中心として約180 °折り
曲げる。これにより、各切り起こし片110 は、隣接する
切り起こし片110 の抜けた跡としての開口170 の上に載
り出すようになる (図3(a) 参照) 。
【0014】各切り起こし片110 の上に羽根部220 が載
るようにファン200 をファン保持用包装材100 の上に載
せる。この際、ファン200 の軸部210 は、前記開口170
の内側にある中心点Oに位置する。ファン200 を図3
(b) に示す矢印方向に回転させて、各羽根部220 が隣接
する羽根部220 の下にある切り起こし片110 の下方に潜
り込ませるようにする。すると、各切り起こし片110 は
下方に潜り込んだ羽根部220 の表面に接触することによ
って若干起立させられる。
【0015】各羽根部220 の一端縁部が各切り起こし片
110 の折曲辺130 に接触したならば、各切り起こし片12
0 を約90°起立させる。この際、各切り起こし片120 の
保持辺140 の側面保持部141 等は、軸部210 の側面等に
摺接しながら起立する (図3(c) 参照) 。これによっ
て、各切り起こし片120 は各羽根部220 の間において起
立したことになる。この状態では、当該切り起こし片12
0 の保持辺140 の側面保持部141 は軸部210 の側面に、
頂部保持部142 は軸部210 の頂部に当接する。また、切
り起こし片120 と軸部220 とでは、切り起こし片120 の
高さの方が若干小さく設定されているので、ファン200
は厚紙の有する弾性によってファン保持用包装材100 に
保持される (図4参照) 。
【0016】なお、前記舌片160 は図1に示す破線161
から折り曲げられており、3つの舌片160 は互いに隣接
する切り起こし片120 に当接する。舌片160 に予め粘着
テープ等を設けておけば、ファン200 を保持した状態の
切り起こし片120 が不用意にばらけることがなく、より
強固にファン200 を保持することができる。
【0017】上述した実施例に係るファン保持用包装材
100 では、3枚の羽根部220 を固定するのに3つの切り
起こし片120 を有するとしたが、本発明がこれに限定さ
れるわけではない。3つ以上の切り起こし片120 を有し
ていれば、羽根部の数に限定されず、例えば6枚の羽根
部を有するファンであっても固定可能である。
【0018】次に、第2の発明の一実施例に係るファン
保持用包装材400 について図5及び図6を参照しつつ説
明する。ファン200 は、軸部210 とこれに設けられた3
つの羽根部220 とを有しており、図面中260 、250 は、
このファン200 を図外の扇風機に取り付けるための締付
リングとスピンナーとをそれぞれ示している点は上述の
ものと同様である。
【0019】第2の発明の一実施例に係るファン保持用
包装材400 は、軸部210 とこれに設けられた羽根部220
とを有するファン200 を保持する厚紙からなり、略中央
にファン200 の軸部210 が嵌まり込む軸嵌合部411 が形
成されたベース410 と、このベース410 から延設された
保持帯420 とを備えており、軸嵌合部411 は扇状打抜部
411aを形成することによって得られた折曲片411bを有し
ており、当該折曲片411bを外側に折曲することによって
軸部210 を挿入し易くし、前記保持帯420 の先端部はベ
ース410 に形成された差込孔412 に差し込まれる差込片
421 として形成されており、前記差込孔412 を差込片42
1 の両側の舌片421aを折曲することで保持帯420 がファ
ン200 を押さえ込むように構成されている。
【0020】ベース410 の直径は、ファン200 の直径よ
り若干大きい寸法Fに設定されており、その略中央には
軸嵌合部411 が形成されている。この軸嵌合部411 は、
対向した位置に扇状打抜部411aを打ち抜くことによって
2つの対向した折曲片411bを形成することによって構成
されている。この折曲片411bは折曲線413 から外側、す
なわちこのファン保持用包装材400 を組み立てた際に外
側になる方向に折曲されている。
【0021】また、当該ベース410 の外縁部、保持帯42
0 が延設された側とは反対の側の外縁部には、幅寸法C
の差込孔412 が開設されている。
【0022】ベース410 から真っ直ぐ延設された幅寸法
Dの保持帯420 は、ファン200 の厚さ寸法より若干大き
い寸法Eの2倍である2Eと、ファン200 の直径より若
干大きい寸法Fと、差込片421 の寸法Bとを合計した長
さに設定されている。
【0023】従って、ベース410 の軸嵌合部411 にファ
ン200 の軸210 を嵌め込み、保持帯420 を折曲線422 、
423 、424 で折曲して、差込片421 を差込孔412 に差し
込み、差込片421 の両側の舌片421aを折曲線425 から折
曲することにより、ベース410 と保持帯420 とでファン
200 を押さえ込むことが可能になる。
【0024】
【発明の効果】第1の発明に係るファン保持用包装材
は、軸部とこれに設けられた羽根部とを有するファンを
厚紙からなるベースに形成された切り起こし片によって
保持するものであり、前記羽根部と同数設けられた切り
起こし片が各羽根部の間において起立し、当該切り起こ
し片の外縁部たる保持辺が軸部を押さえ込むことによっ
てファンを保持するようになっている。従って、ファン
は切り起こし片によってベースとの間に挟み込まれ、厚
紙の有する弾性で保持されるので、従来のような輸送中
の脱落、破損を防止することができる。
【0025】また、このファン保持用包装材によると、
保持されているファンが見えやすいので、収納忘れがな
くなる。さらに、従来の略めがね状のファン保持用包装
材に比較すると、厚紙の使用量が約半分になるので、コ
ストの低減、環境保護にも貢献することができる。その
上、包装は単にファンを回転させ、かつ切り起こし片を
起立させるだけでよいので、包装作業の作業時間を短縮
することができる。
【0026】さらに、第2の発明に係るファン保持用包
装材は、軸部とこれに設けられた羽根部とを有するファ
ンを保持する厚紙からなり、略中央にファンの軸部が嵌
まり込む軸嵌合部が形成されたベースと、このベースか
ら延設された保持帯とを備えており、軸嵌合部は扇状打
抜部を形成することによって得られた折曲片を有してお
り、当該折曲片を外側に折曲することによって軸部を挿
入し易くし、前記保持帯の先端部はベースに形成された
差込孔に差し込まれる差込片として形成されており、前
記差込孔を差込片の両側の舌片を折曲することで保持帯
がファンを押さえ込むように構成されている。
【0027】従って、ベースにファンを固定する作業が
容易になり、しかも差込孔に差し込まれた差込片の舌片
を折曲することにより、保持帯がベースに強固に連結さ
れるので、たとえ輸送中の振動、落下によってもファン
の保持がばらけることがない。また、このファン保持用
包装材は、段ボール等の厚紙を打ち抜いて形成するが、
ベースと保持帯とが互い違いになるように交互に配列し
ておけば取りを良くすることができ、ひいては厚紙の使
用量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例に係るファン保持用包装
材の平面図である。
【図2】このファン保持用包装材を組み立てた状態の斜
視図である。
【図3】このファン保持用包装材によるファンの保持手
順を示す説明図である。
【図4】このファン保持用包装材でファンを保持した状
態を示す斜視図である。
【図5】第2の発明の一実施例に係るファン保持用包装
材の平面図である。
【図6】このファン保持用包装材でファンを保持した状
態を示す斜視図である。
【図7】従来のこの種のファン保持用包装材の説明図で
ある。
【図8】このファン保持用包装材でファンを保持した状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 (第1の発明に係る)ファン保持用包装材 110 ベース 120 切り起こし片 130 折曲辺 140 保持辺 200 ファン 210 軸部 220 羽根部 400 (第2の発明に係る) ファン保持用包装材 410 ベース 411 軸嵌合部 411a 扇状打抜部 412 差込孔 420 保持帯 421 差込片 421a 舌片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 85/68 B65D 85/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部とこれに設けられた羽根部とを有す
    るファンを厚紙からなるベースに形成された切り起こし
    片によって保持するファン保持用包装材において、前記
    羽根部と同数又は3ケ以上設けられた切り起こし片が各
    羽根部の間において起立し、当該切り起こし片の外縁部
    たる保持辺が軸部を押さえ込むことによってファンを保
    持することを特徴とするファン保持用包装材。
  2. 【請求項2】 前記保持辺は軸部の形状に対応している
    ことを特徴とする請求項1記載のファン保持用包装材。
  3. 【請求項3】 折曲辺から折り曲げられた切り起こし片
    の上に羽根部が載るようにファンを載せ、当該ファンを
    羽根部が隣接する羽根部の下にある切り起こし片の下に
    潜り込むように回転させることによって、各切り起こし
    片を各羽根部の間に起立させ、切り起こし片の保持辺が
    軸部を押さえ込むように構成されていることを特徴とす
    るファン保持用包装材。
  4. 【請求項4】 軸部とこれに設けられた羽根部とを有す
    るファンを保持する厚紙からなるファン保持用包装材に
    おいて、略中央にファンの軸部が嵌まり込む軸嵌合部が
    形成されたベースと、このベースから延設された保持帯
    とを具備しており、軸嵌合部は扇状打抜部を形成するこ
    とによって得られた折曲片を有しており、当該折曲片を
    外側に折曲することによって軸部を挿入し易くし、前記
    保持帯の先端部はベースに形成された差込孔に差し込ま
    れる差込片として形成されており、前記差込孔を差込片
    の両側の舌片を折曲することで保持帯がファンを押さえ
    込むことを特徴とするファン保持用包装材。
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