JP3967056B2 - 制御棒位置制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子炉内における制御棒の位置を制御して、当該原子炉の出力を調整する制御棒位置制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電プラントにおける原子炉内には多数(約200本)の制御棒が配置されており、原子炉出力制御装置からの出力上昇/下降信号に応じて制御棒を挿入又は引抜操作して当該原子炉の出力調整が行われている。
【0003】
かかる制御棒の位置制御は、出力上昇/下降信号を制御棒の目標位置に換算すると共に、位置検出器で制御棒の現在位置を検出して、当該現在位置が目標位置に一致するように制御棒の駆動機構を駆動することにより行われる。
【0004】
このような制御棒位置制御装置をBWR(沸騰水型)原子炉発電所を例に図13及び図14を参照して説明する。
【0005】
図13において、図示せぬ原子炉内には複数の制御棒101が設けられ、この制御棒101に対応して駆動機構108が設けられている。また、各駆動機構108には、制御棒101を駆動するステッピングモータ104、制御棒101の現在位置を検出する位置検出器106(106a,106b)等が設けられている。
【0006】
そして、図示せぬ原子炉出力制御装置から位置制御部110に原子炉出力上昇又は下降を指示する信号Aが出力され、当該信号Aに基づき制御棒101の目標位置が演算される。
【0007】
また、位置制御部110には、位置検出器106から制御棒101の現在位置を示す現在位置信号E(Ea,Eb)が入力しているので、この現在位置信号Eから現在位置を演算する。
【0008】
これにより、目標位置に対して制御棒101を挿入する場合には挿入信号Bを、目標位置に対して制御棒101を引抜く場合には引抜信号Cを駆動部109に出力して、これらの信号に基づきステッピングモータ104が駆動される。
【0009】
ステッピングモータ104はブレーキ107により回転が制動され、当該ブレーキ107に電力が供給されたときのみ、ステッピングモータ104が回転できるようになっている。
【0010】
即ち、ステッピングモータ104を駆動する前に位置制御部110からブレーキ制御回路116にブレーキ解除信号Dが出力され、これによりブレーキ107に電力が供給されてステッピングモータ104の制動が解除(ブレーキ解除)される。
【0011】
また、ステッピングモータ104による制御棒101の駆動終了後は、当該ブレーキ制御回路116へのブレーキ解除信号Dの出力が停止し、これによりブレーキ107がステッピングモータ104の回転を規制する。
【0012】
ステッピングモータ104による制御棒101の駆動は、駆動ギヤ102で当該ステッピングモータ104の回転力を制御棒101の駆動方向に変換することで行われる。
【0013】
また、ステッピングモータ104の回転軸には、制御棒101がフルストローク移動する間に1回転だけ回転するように回転数を減速する減速ギヤ105が連結され、これに位置検出器106が設けられている。
【0014】
この位置検出器106は、固定子と回転子とを有し、該回転子が減速ギヤ105に連結されて、制御棒101がフルストローク(約4000mm)移動する間に1回転するようになっている。
【0015】
これにより、制御棒101の位置に応じて固定子と回転子とのなす角度が変化し、当該角度に応じた位相差信号が発生する。この位相差信号は、現在位置信号E(Ea,Eb)として位置制御部110に出力される。
【0016】
駆動部109にはインバータ回路117が設けられ、当該インバータ回路117により制御棒101の目標位置と現在位置との差に応じてステッピングモータ104に供給する電圧の周波数を変化させて、制御棒101の制御位置精度を高めるようにしている。
【0017】
例えば、図14に示す場合において、制御棒101の現在位置をX、目標位置をYとし、制御棒101を引抜くことにより目標位置に制御する場合には以下のように制御する。
【0018】
先ず、位置制御部110からブレーキ解除信号Dがブレーキ制御回路116に出力され、これによりブレーキ制御回路116がブレーキ107に通電して、当該ブレーキ107によるステッピングモータ104の制動を解除する。
【0019】
一方、ブレーキ解除信号Dが出力されてから所定時間(ステッピングモータ104の制動が解除されるまでの時間)経過後に、位置制御部110から駆動部109に引抜信号Cが出力される。
【0020】
駆動部109は引抜信号Cを受信すると、ステッピングモータ104への電力供給を行う。
【0021】
その際には、インバータ回路117で所定周波数まで徐々に周波数が高められ、当該所定周波数に達すると制御棒101は定速運動するようになる。
【0022】
そして、制御棒101が目標位置の近くに達すると、周波数を徐々に下げて制御棒101を減速し、目標位置に達するとステッピングモータ104への電力供給が停止される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなステッピングモータ104を用いた制御棒位置制御装置(以下、ステッピングモータ構成という)では、制御棒101の駆動速度を調整可能にすることで高精度に制御棒101の位置制御を可能にしているが、かかる構成では制御棒位置制御装置が複雑、大型化し、建設コストはもとより毎年実施される保守点検費用も膨大になり、近年における発電コスト低減による安価な電力供給の要求を満たすことが困難になるといった課題があった。
【0024】
そこで、かかるステッピングモータ構成に代え、コンタクタや誘導モータ等を使用した制御棒位置制御装置(以下、誘導モータ構成という)が提案されているが、当該誘導モータ構成では、種々のノイズ、制御位置精度及び制御の信頼性等において以下の問題があった。
【0025】
即ち、制御棒101を駆動する際には大きな駆動力(トルク)を必要とし、かかる駆動力は比較的小型のステッピングモータ104でも容易に得ることができるが、誘導モータでは大きな駆動力を得ようとすると大型のものが必要になり、その外形も大きくなってしまう。
【0026】
しかし、上述したように原子炉内には約200本の制御棒101(即ち、駆動機構108)があり、このため1つの駆動機構108の大きさが制約されている。
【0027】
従って、この駆動機構108に大型の誘導モータを収納することが困難となり、小型の誘導モータを用いて不足する駆動力をギヤ機構により増幅する等の対応が必要となる。
【0028】
しかし、かかる場合にはギヤ機構の分だけ駆動機構108内が狭くなるので、当該駆動機構108内に配設されている位置検出器106等の小型化や近接配設が必要となる。
【0029】
従来、位置検出器106には周波数50Hz又は60Hzの商用電源AC120Vが用いられているが、これを小型化すると高周波数の低電圧電源を用いる必要がある。
【0030】
ところが、誘導モータやブレーキ107ではAC220Vの商用周波数の高電圧電源を用いるので、狭い駆動機構108の中でかかる高圧電源が駆動されると、近接配置された位置検出器106又は低電圧駆動の位置検出器106は誘導ノイズを受けやすくなって誤動作等を起す要因となる可能性がある。
【0031】
また、位置検出器106は2重化して冗長構成に形成されているが、高周波数電源が近接していると、互いにビートノイズが重畳する場合があり、安定で信頼性の高い位置制御を実現するためには、かかる位置検出器106にノイズが乗らないようにしなければならない。
【0032】
さらに、従来のステッピングモータ構成では、ステッピングモータ104に供給される電力は周波数制御を行うため、電力をコンデンサ118に蓄え、当該コンデンサ118からステッピングモータ104に供給されるようになっている。
【0033】
従って、電力は電源母線114からステッピングモータ104に直接供給されないので、当該ステッピングモータ104の起動時等において電源母線114にラッシュ電流が発生する恐れが少なかった。
【0034】
しかし、誘導モータ構成では誘導モータやブレーキ107等が電源母線114に直結されて電力供給が行われるため、最大26本の制御棒101が同時駆動されるような場合には、電源母線114に大きなラッシュ電流が発生してしまう。
【0035】
このような大きなラッシュ電流が発生すると、同一電源母線114に接続され、また当該電源母線114に近接して配線されている他の機器が誘導ノイズを受けやすくなってしまう可能性がある。
【0036】
また、ステッピングモータ構成では、インバータ回路117の異常や周波数の過大、過小等を検出してステッピングモータ104が正常に制御できないような場合には(即ち、制御棒101の位置制御ができない場合)、インバータ回路117を遮断することによりステッピングモータ104への電力供給を停止するようになっている。
【0037】
しかし、汎用のコンタクタを使用して誘導モータを駆動するような場合には、コンタクタの接点異常等を検出することが困難なため、何らかの理由でコンタクタの接点が固着したようなときでも誘導モータへの電力供給が継続されてしまい、制御棒101が駆動してしまう可能性がある。
【0038】
また、ステッピングモータ構成では、制御棒101の目標位置と現在位置の差が小さくなると、駆動周波数を小さくして減速してから停止させるように構成されているので制御棒101を高精度で制御することが可能になっていた。
【0039】
しかし、誘導モータ構成では、単に誘導モータに電力を供給するか否かの制御しかできないので、制御棒101の位置検出から停止までの間に目標位置を通過(オーバーラン)してしまい位置精度を確保することが困難になる問題があると共に、オーバーラン量は誘導モータ等の駆動系固有の特性を含むため、多数の駆動機構108で停止位置のバラツキが発生してしまう可能性がある。
【0040】
そこで、本発明は、誘導モータ構成にした場合でもステッピングモータ構成の場合と同様の制御棒の制御位置精度及び制御の信頼性等を確保しながら安価な電力供給ができるようにした制御棒位置制御装置を提供することを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1にかかる発明は、原子炉内に制御棒を挿入又は引抜きして当該制御棒の位置を制御する制御棒位置制御装置において、制御棒を駆動する際の駆動力を発生する誘導モータ及び該誘導モータの回転を制動するブレーキとを備えた駆動源と、制御棒の現在位置を検出して現在位置信号として出力する位置検出器と、制御棒を駆動する際の目標位置を示す目標位置信号及び現在位置信号が入力して、当該制御棒の現在位置が目標位置に一致するように駆動源を制御する位置制御部と、位置検出器が制御棒の位置を検出できるように誘導モータの回転を当該位置検出器に伝達すると共に、その際に駆動源で発生したノイズが位置検出器に導かれないように非導電性材料で形成された回転伝達部材とを有して、誘導モータ等を用いて制御棒を制御するようにした場合でもステッピングモータを用いる場合と同様の制御棒の制御位置精度及び制御の信頼性等を確保しながら安価な電力供給ができるようにしたことを特徴とする。
【0042】
請求項2にかかる発明は、所定値より大きな信号に対してフィルタをかけるフィルタ回路と、制御棒の駆動開始時及び停止時における所定時間だけ現在位置信号をフィルタ回路を介して出力させる出力選択スイッチとを備える入力信号切替器を位置制御部に設けて、ラッシュ電流等における誘導ノイズの発生時間帯での現在位置信号をフィルタ回路を介して位置制御部に入力するようにして、制御の信頼性を高めたことを特徴とする。
【0043】
請求項3にかかる発明は、電源母線と駆動源との間の電力ラインに当該駆動源が起動又は停止する際に発生するラッシュ電流を抑制する高インピーダンスのリアクトルを設けて、制御の信頼性を高めたことを特徴とする。
【0044】
請求項4にかかる発明は、駆動源を構成する各構成要素と電源母線とを接続する電力ラインを開閉して、これらに電力を供給するか否かを制御するコンタクタと、制御棒の動きを監視し、位置制御部が制御棒の制御を行っていないときに当該制御棒が動いているときには遮断信号を出力する位置不整合検出部と、該位置不整合検出部から遮断信号が入力した場合には、電源母線からコンタクタを介して駆動源への電力供給を遮断する遮断器とを設けて、制御の信頼性を高めたことを特徴とする。
【0045】
請求項5にかかる発明は、コンタクタがそれぞれ直列に2以上設けられて冗長化されて、制御の信頼性を高めたことを特徴とする。
【0046】
請求項6にかかる発明は、位置制御部がコンタクタを制御して駆動源への電力供給を制御し、これにより制御棒を目標位置に向けて位置制御する際に、当該目標位置に対して予め設定された基準量だけ手前の位置を仮想的な目標位置に設定し、当該制御棒が該仮想目標位置に達したときに駆動源への電力供給を停止させて該制御棒の停止位置が目標位置に一致するようにして、制御棒の制御位置精度を向上させたことを特徴とする。
【0047】
請求項7にかかる発明は、位置制御部が制御棒の位置制御を行う際に、過去の制御における当該制御棒の目標位置とそのときの停止位置との差を記憶し、当該差を統計処理することにより新たな基準量を決定して設定するようにして、制御棒の制御位置精度を向上させたことを特徴とする。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施の形態を図を参照して説明する。図1は本実施の形態の説明に適用される制御棒位置制御装置の概略構成を示す図である。
【0049】
当該制御棒位置制御装置は、制御棒1を原子炉内に挿入し又は引抜く駆動部8、該駆動部8に供給する電力を制御するスイッチ部9、該スイッチ部9の動作を制御する位置制御部10等を有している。
【0050】
駆動部8は、制御棒1の挿入/引抜動力を発生する誘導モータ4、該誘導モータ4の駆動力を増幅するトルク増幅器3、該トルク増幅器3からの駆動力を制御棒1の挿入/引抜動力に変換して当該制御棒1の位置を変える駆動ギヤ2、誘導モータ4の回転数を減速する回転伝達部材である減速ギヤ5、固定子と減速ギヤ5に連結された回転子とを備えて回転子の回転角度から制御棒1の現在位置を検出する第1及び第2位置検出器6(6a,6b)、誘導モータ4の回転を制動するブレーキ7等により構成されている。
【0051】
第1位置検出器6aと第2位置検出器6bとは全く同じ構成からなり、通常は一方(これを第1位置検出器6aとする)からの現在位置信号Ea(E)が制御棒1の位置制御に用いられるが、この第1位置検出器6aが故障等した場合には第2位置検出器6bからの現在位置信号Eb(E)が制御棒1の位置制御に用いられるようになっている。なお、以下の説明においては、特に区別する必要がないときは単に位置検出器6と記載する。
【0052】
減速ギヤ5は、制御棒1がフルストローク(最大挿入状態と最大引抜状態の間の距離で約4000mm)を移動する間に、位置検出器6の回転子が1回転するように減速している。
【0053】
ブレーキ7は、無通電時には誘導モータ4が回転しないように制動をかけ、通電すると当該制動が解除されるようになっている。
【0054】
スイッチ部9は、誘導モータ4への電力供給を制御する誘導モータスイッチ16(16a,16b),17(17a,17b)、ブレーキ7への電力供給を制御するブレーキスイッチ18(18a,18b)、電源母線14と誘導モータスイッチ16,17との間に設けられて過剰電流が流れた場合に電流供給を遮断するブレーカ13等を有している。
【0055】
なお、誘導モータスイッチ16,17及びブレーキスイッチ18はコンタクタであり、番号16a、17a及び18aは接点部であり、番号16b、17b及び18bは励磁コイルを示している。
【0056】
また、誘導モータスイッチ16,17は、それぞれ誘導モータ4を正転させる誘導モータ正転スイッチ及び当該誘導モータ4を逆転させる誘導モータ逆転スイッチである。
【0057】
通電運転時には、ブレーカ13は誘導モータスイッチ16,17と電源母線14と接続するように動作している。
【0058】
位置制御部10には、図示しない原子炉出力制御装置から制御棒1の設定位置を示す目標位置信号Aが入力されると共に、位置検出器6から制御棒1の現在位置を示す現在位置信号Eが入力され、これらに基づきスイッチ部9に制御棒1を挿入する挿入信号B又は制御棒1を引抜く引抜信号Cが出力されると共に、ブレーキ7の制動を指示するブレーキ解除信号Dを出力する。
【0059】
なお、上述したように位置検出器6には、第1位置検出器6aと第2位置検出器6bとがあり、通常は第1位置検出器6aからの現在位置信号Eaを取込み、当該第1位置検出器6aが故障等した場合には第2位置検出器6bからの現在位置信号Ebを取込むように、図2に示すような入力信号切替器20が位置制御部10に設けられている。
【0060】
この入力信号切替器20は、2つの位置検出器6からの現在位置信号Eを選択する入力選択スイッチ21、現在位置信号Eをそのまま出力するかフィルタ回路22を介して出力するかを選択する出力選択スイッチ23及び上述したフィルタ回路22とにより構成されている。
【0061】
フィルタ回路22は、ハード的に又はソフト的に構成することが可能であり、例えばソフト的に構成するような場合には、入力してきた現在位置信号Eが予め設定された所定値より大きいときは、直前の正常範囲内の値(記憶しているものとする)を用いるようにすればよい。
【0062】
これにより原子炉出力制御装置から目標位置信号Aが位置制御部10に入力すると共に入力信号切替器20を介して位置検出器6からの現在位置信号Eが入力して、これらに基づき目標位置及び現在位置が演算される。
【0063】
そして、現在位置が目標位置に一致するように挿入信号B又は引抜信号Cをスイッチ部9に出力する。その際、ブレーキ解除信号Dも出力される。
【0064】
ここで目標位置をY、現在位置をXとすると、|Y−X|>δの場合は、制御棒1が目標位置からずれていると判断して位置制御を行い、|Y−X|<δであると制御棒1は目標位置に位置するとして制御棒1の位置制御を行なわない。なお、δは許容される位置制御精度である。
【0065】
また|Y−X|>δの場合は、Y>XかY<Xかの判断を行い、前者(Y>X)が制御棒1の引抜(誘導モータを正転させるとする)に対応するときのは、後者(Y<X)は制御棒1の挿入(誘導モータを逆転させるとする)に対応する。
【0066】
制御棒1の位置制御例を図3に示すY>Xの場合を例に説明する。この場合は、制御棒1を引抜いて目標位置に制御する場合を示している。
【0067】
先ず、ブレーキ解除信号Dをブレーキスイッチ18に出力してブレーキ7に電力供給し、これにより誘導モータ4の制動を解除する。その後、引抜信号Cをスイッチ部9に出力して、誘導モータスイッチ16を閉じさせて誘導モータ4に電力を供給する。
【0068】
これにより誘導モータ4は正転し、そのときの駆動力がトルク増幅器3で増幅されて駆動ギヤ2に伝達される。駆動ギヤ2は、この駆動力を制御棒1の引抜き動力に変換して制御棒1が引抜かれる。
【0069】
誘導モータ4の回転軸は、減速ギヤ5に連結され、当該減速ギヤ5で減速されて位置検出器6の回転子が回転する。
【0070】
これにより、回転子には固定子との角度に依存した位相差信号が発生するので、その信号が現在位置信号Eとして位置制御部10に出力される。
【0071】
そして、この現在位置信号Eに基づき制御棒1の現在位置を演算し、その結果が許容される位置制御精度δ以内に収ると、目標位置に達したと判断して引抜信号Cの出力が停止され、ブレーキ解除信号Dの出力が停止される。
【0072】
引抜信号Cの出力停止により誘導モータ4への電力供給が停止されるが、誘導モータ4及びトルク増幅器3等の慣性力や現在位置の検出からブレーキ7の動作までの時間的なタイムラグの存在のため、制御棒1は直ちに停止せずオーバーランする(当該オーバーラン量をαで示す)。
【0073】
また図2に示すようにブレーキ7や誘導モータ4の起動時及び停止時には大きなラッシュ電流が流れる。図2における時間t1及びt2の電流波形がこれを模式的に示している。
【0074】
このラッシュ電流(大きな電流変化により)により電磁波等が発生して、誘導モータ4の回転軸や減速ギヤ5等が導電性の高い金属等により形成されている場合には、これらがアンテナの作用をなすようになる。
【0075】
一方、位置検出器6は回転差動トランス型の検出器で、固定子や回転子はコイル状に巻線されて形成されている。そして、これらに高周波電流を流すことにより固定子の回転角度に依存した位相差信号が発生し、これを現在位置信号Eとして取出している。
【0076】
従って、位置検出器6と減速ギヤ5等とが近接して配設されている場合や当該位置検出器6が小型化され低周波数の低電圧が用いられている場合には、減速ギヤ5等がアンテナの作用をなしていると、固定子や回転子に容易に電磁波が入射して現在位置の検出精度を低下させてしまう。即ち、誘導ノイズの影響が大きくなる。
【0077】
そこで、本発明では、減速ギヤ5等を非導電性材料で形成してブレーキ7や誘導モータ4の起動時におけるラッシュ電流に伴う電磁波が発生した場合であっても、その出射点が位置検出器6から十分に離るようにして、かかる誘導ノイズの影響を受けにくくしている。
【0078】
また、電磁波が射出されるような時間帯(即ち、ラッシュ電流が発生している時間帯)における現在位置信号Eには電磁波による影響があるものとして、当該時間帯の現在位置信号Eをそのまま用いず、フィルタ回路22を介して取出すように出力選択スイッチ23を切替えるようにしてもよい。
【0079】
無論、当該電磁波による影響が現在位置信号Eに含まれないような場合や上述した減速ギヤ5を非導電性部材により形成してその影響が十分に抑制されるような場合には、入力信号切替器20にフィルタ回路22を用いなくても良いことは明らかであり、このような場合には、出力選択スイッチ23も用いる必要がないことは明らかである。
【0080】
また、ブレーキ7や誘導モータ4の起動時及び停止時に流れる大きなラッシュ電流の発生を抑制することにより、誘導ノイズの発生そのものを防止するようにしてもよい。
【0081】
即ち、図4に示すようにブレーカ13と電源母線14との間に図5に示すような高インピーダンスのリアクトル15を配設する。
【0082】
図3に示す様にラッシュ電流の波高値をP1、発生時間をt1,t2とすると、かかる高インピーダンスのリアクトル15を設けることにより、ラッシュ電流はインピーダンスが大きくなると流れにくくなるので、ラッシュ電流の波高値は図6に示すようにP2と小さくなると共に流れている時間がt1がt3(t3≧t1)に、t2がt4(t4≧t2)になる。
【0083】
このときラッシュ電流の発生時間は長くなるが、波高値が小さくなるので大きな電流変化は抑えられて強い電磁波の発生が抑制でき、位置検出器6に与える影響が抑えられる。
【0084】
以上説明したように、位置検出器6にラッシュ電流による誘導ノイズの影響を抑制するようにしたので、位置検出器6からの現在位置信号の信頼性が向上し、これにより制御棒位置制御装置の信頼性が向上する。
【0085】
次に本発明の第2の実施の形態の説明を図を参照して行う。なお、上述した実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用いて説明を適宜省略する。
【0086】
スイッチ部9等においては、誘導モータスイッチ16,17が用いられていたが、かかる誘導モータスイッチ16,17の接点部16a,17aが固着等すると、位置制御部10からの信号に関わらず誘導モータ4が駆動され続けると言った事態が発生し得る。
【0087】
そこで、本実施の形態では、図7に示すようにブレーカ13に代え又はブレーカ13と直列に遮断器19(19a,19b)を設けて、接点部16a,17aが固着したような場合には電源供給を停止するようにしている。
【0088】
なお、番号19aは遮断器の接点部であり、19bは励磁コイルを示し、当該遮断器19は、位置制御部10に設けた位置不整合検出回路25からの遮断信号Gにより動作するようになっている。
【0089】
図12は、該位置不整合検出回路25の構成を示すブロック図であり、制御棒1の現在制御状態を検出する現在状態検出部26、制御棒1が所定時間の間で予め設定された値S1より大きく移動しているか否かを判断する移動量判断部27、現在状態検出部26及び移動量判断部27からの信号に基づき接点部16a,16bが固着したと判断できるような場合には誘導モータ4への電力供給を遮断するように遮断器19に遮断信号Gを出力する遮断信号出力部28等から構成されている。
【0090】
現在状態検出部26は、挿入信号B及び引抜信号Cのいずれかが、ONになっているか否かを検出するOR回路26a、挿入信号B又は引抜信号CがOFFになったときに、そのときから所定時間tが経過した後に出力信号を反転させるタイムリレードロップアウト(TDDO)26b、該TDDO26bからの信号を反転させて駆動無状態信号Hを出力するNOT回路26c等により構成されている。
【0091】
また、移動量判断部27は所定時間間隔δt(δt=t1−t0)の間の制御棒1の位置を格納するメモリ27a、該メモリ27aに記憶している制御棒1の位置の差を求める加算器27b、制御棒1の位置差の絶対値を求める絶対値器27c、制御棒1の位置差の絶対値と予め設定された基準値S1とを比較してフリーラン信号Iを出力する比較器27d等により構成されている。
【0092】
そして、挿入信号B又は引抜信号CのいずれもONしていないときは、駆動無状態信号HがNOT回路26cを介してAND回路28に出力される。
【0093】
一方、所定時間δtの経過前後における制御棒1の位置が検出され、メモリ27aに記憶される。
【0094】
このときの制御棒1の移動量は、制御棒1の制御が行われていないときの移動でフリーラン量に対応する。
【0095】
そこで、このフリーラン量が予め設定された基準値S1より大きいか否かを比較器27dで判断してAND回路28に出力される。
【0096】
そして、AND回路28に駆動無状態信号Hとフリーラン信号Iとが入力して、挿入信号B及び引抜信号Cが共に出力されていない(制御棒1の位置制御が行われていない)状態であり、かつ、制御棒1が所定値より大きく動いているとには、誘導モータスイッチ16,17の接点部16a,17aが固着等したと判断して遮断信号Gを遮断器19に出力する。
【0097】
遮断器19が遮断信号Gを受信すると、誘導モータスイッチ16,17が接続されている電源ラインを遮断して、これらに電力供給が行われないようにする。
【0098】
従って、誘導モータスイッチ16,17の接点部16a,17aが固着した場合であってもても、これらに供給されている電源が遮断されるので、確実に制御棒1の暴走等を防止することができるようになる。
【0099】
なお、上記説明では、制御棒1の暴走等を防止するために遮断器19を用いて、このような状態の時には電源供給を遮断するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図9に示すように誘導モータスイッチ16,17及びブレーキスイッチ18をそれぞれ複数直列に接続して誘導モータスイッチ16,16’、17,17’のように冗長構成とし当該制御棒1の暴走等を防止することも可能である。
【0100】
即ち、このように誘導モータスイッチを複数直列に接続した場合、ペアとなっている接点部16a,16c及び接点部17a,17cが同時に固着する確率は非常に小さいので、制御棒1の暴走等を確実に防止することができるようになり信頼性が向上する。
【0101】
次に、本発明の第3の実施の形態を図を参照して説明する。なお、上述した実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用いて説明を適宜省略する。
【0102】
ステッピングモータを用いた従来の構成では、制御棒1を停止させる際には周波数を下げて減速した後停止するようになっていた。
【0103】
しかし、誘導モータ4の場合には、かかる減速を行うことができないので(電圧や周波数を変化させると動作が不安定になるため)、停止位置が制御位置からずれてしまうような場合が生じる。
【0104】
そこで、本実施の形態では、図10に示すような構成の停止位置調整回路30を位置制御部10に設けている。
【0105】
当該停止位置調整回路30は、挿入信号B又は引抜信号CのいずれかがONになったことを検出する制御開示状態検出部31、制御棒1の目標位置と現在位置との差が所定値S2より小さくなったか否かを判断する停止位置判断部32、制御開示状態検出部31及び停止位置判断部32からの信号に基づき制御棒1の制御を停止させる制御停止信号Kを出力するAND回路33等から構成されている。
【0106】
制御開示状態検出部31は、挿入信号B及び引抜信号Cのいずれかが、ONになっているか否かを検出するOR回路31a、挿入信号B又は引抜信号CがOFFになったときに、そのときから所定時間が経過した後に出力信号を反転させるタイムリレードロップアウト(TDDO)31b等により構成されている。
【0107】
また、停止位置判断部32は、制御棒1の目標位置と現在位置との偏差を演算する減算器32a、その偏差の絶対値を取る絶対値器32b、該絶対値器からの偏差γが予め設定された停止基準値S2より小さいか否かを比較する比較器32c等により構成されている。
【0108】
このような停止位置調整回路30の動作を図11に示すタイミングチャートを例に説明する。
【0109】
ブレーキ解除信号D及び引抜信号Cが順次出力されて制御棒1は目標位置に向って移動を開始する。これにより、制御開示状態検出部31からAND回路33に制御棒駆動信号Lが出力される。
【0110】
一方、停止位置判断部32では、制御棒1の現在位置が時々刻々と計測され、目標位置との差γが求められて、比較器32cでこの差γが予め設定された停止基準値S2より小さいか否かの判断が行われる。
【0111】
そして、差が停止基準値S2より小さくなるとその旨の信号MがAND回路33に出力され、当該AND回路33から停止信号Kが出力されて、当該停止信号Kに基づき引抜信号Cが停止される。
【0112】
これにより誘導モータ4への電力供給が停止し、制御棒1は慣性で移動を続け、所定時間経過して慣性力が小さくなったときにブレーキ解除信号Dが出力されて制御棒1が停止する。
【0113】
このように慣性による制御棒1の動きを想定して目標位置より手前で誘導モータ4への電力供給を停止するようにしたので、制御棒1を正確に目標位置に停止させることができるようになる。
【0114】
なお、このような慣性力による制御棒1の動きは、同時に制御する制御棒1の数等の種々の状況により変動する場合がある。
【0115】
このような場合にも、各制御棒1を目標値に高精度で移動させるためには、それぞれの停止基準値S2を常に最適化する必要があり、その方法として例えば図12に示すような構成の停止位置調整回路30が考えられる。
【0116】
同図に示す停止位置調整回路30は、図10に示す構成に基準値補正回路35が付加されたような構成となっている。
【0117】
この基準値補正回路35は、挿入信号B又は引抜信号CがOFFした時の駆動無状態信号Hをシングルショット信号により目標位置と実際の停止位置の差を取込み記憶し、当該記憶された値を統計処理して新たな基準値として比較器32cに出力するようになっている。
【0118】
即ち、基準値補正回路35は、過去の基準値を記憶するデータベース35a、挿入信号B又は引抜信号CがOFFした時の駆動無状態信号Hを検出した際にシングルショット信号を出力し、これによりデータベース35aに目標位置と実際の停止位置の差γをシフトアップして記憶させる転送器35b、データベース35aに記憶された差γを平均化処理して比較器32cに出力する演算器35c等により構成されている。
【0119】
そして、挿入信号B又は引抜信号CがOFFして、制御棒1の駆動を停止するように制御されたことを転送器35bが検出するとシングルショットパルスが出力されて、減算器32aから目標位置と実際の停止位置の差γがデータベース35aに格納される。
【0120】
ここで、i回目の駆動で制御棒1が停止した時の目標位置Yと実際に停止した時の制御棒1の位置の差をγiとすると、データベース35aにはγiが格納される。
【0121】
データベース35aに格納された差γは、演算器35cで下式1に従い、
S2=S2+{Σγi(i=1〜n)}/n…(1)
平均処理されて、その結果が比較器32cに送られる。なお、この式で右辺のS2は現在比較器32cに記憶されている基準値であり、左辺のS2は新しい基準値を示している。
【0122】
例えば、当初設定した基準値が10mmで、γ1=−2mm、γ2=−1mm、γ3=0mmとすると、差の平均値は−1mm=(−2−1+0)/3となり、比較器32cには9mmの新しい基準値が設定されるようになる。
【0123】
これにより、制御棒1の目標位置と実際の停止位置との差を0mmに近づける事ができるようになり、高精度で制御棒1を制御することができるようになる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、誘導モータの回転を位置検出器に伝達する回転伝達部材を非導電性材料により形成したので、誘導モータを用いた場合に発生するラッシュ電流等による誘導ノイズが位置検出器に与える影響を抑制することができ、ステッピングモータを用いた場合と同様の信頼性等を確保しながら安価な電力供給が可能になる。
【0125】
請求項2にかかる発明によれば、位置制御部に現在位置信号が所定値より大きな値の場合にフィルタをかけるフィルタ回路と、制御棒の駆動開始時及び停止時における所定時間だけ現在位置信号をフィルタ回路を介して出力させる出力選択スイッチとを備える入力信号切替器を設けたので、ラッシュ電流等における誘導ノイズの発生時間帯に現在位置信号に異常があっても適正に処理することが出きるようになりステッピングモータを用いた場合と同様の信頼性等を確保しながら安価な電力供給ができるようになる。
【0126】
請求項3にかかる発明によれば、電源母線と駆動源との間の電力ラインに当該駆動源が起動又は停止する際に発生するラッシュ電流を抑制する高インピーダンスのリアクトルを設けたので大きなラッシュ電流の発生が抑制されて位置検出器がその際に発生する誘導ノイズによる影響を受けにくくなって、ステッピングモータを用いた場合と同様の信頼性等を確保しながら安価な電力供給ができるようになる。
【0127】
請求項4にかかる発明によれば、駆動源を構成する各構成要素と電源母線とを接続する電力ラインを開閉して、これらに電力を供給するか否かを制御するコンタクタと、制御棒の動きを監視し、位置制御部が制御棒の制御を行っていないときに当該制御棒が動いているときには遮断信号を出力する位置不整合検出部と、該位置不整合検出部から遮断信号が入力した場合には、電源母線からコンタクタを介して駆動源への電力供給を遮断する遮断器とを設けたので、制御の信頼性が向上する。
【0128】
請求項5にかかる発明によれば、コンタクタがそれぞれ直列に2以上設けられて冗長化したので、制御の信頼性が向上する。
【0129】
請求項6にかかる発明によれば、位置制御部がコンタクタを制御して駆動源への電力供給を制御し、これにより制御棒を目標位置に向けて位置制御する際に、当該目標位置に対して予め設定された偏差だけ手前の位置を仮想的な目標位置にして、制御棒が当該仮想目標位置に達したときは駆動源への電力供給を停止させて制御棒の実際の停止位置が目標位置に一致するようにしたので、制御精度が向上する。
【0130】
請求項7にかかる発明によれば、位置制御部が制御棒の位置制御を行う際に、過去の制御における当該制御棒の目標位置とそのときの実際の停止位置との差を偏差として記憶し、当該偏差を統計処理することにより新たな偏差を決定するようにしたので、複数の制御棒の制御精度を相対的に向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明に適用される制御棒位置制御装置の概略構成図である。
【図2】入力信号切替器の構成図である。
【図3】目標位置のタイミングチャート等である。
【図4】リアクトルを設けた場合の制御棒位置制御装置の概略構成図である。
【図5】リアクトルの構成図である。
【図6】リアクトルを設けた場合の電流波形を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の説明に適用される制御棒位置制御装置の概略構成図である。
【図8】位置不整合検出回路の構成図である。
【図9】誘導モータスイッチ等を冗長構成にした場合の、制御棒位置制御装置の概略構成図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の説明に適用される制御棒位置制御装置に設けた停止位置調整回路の構成図である。
【図11】目標位置のタイミングチャート等である。
【図12】停止位置調整回路の他の構成を示す図である。
【図13】従来の制御棒位置制御装置の構成図を示す図である。
【図14】目標位置のタイミングチャート等である。
【符号の説明】
1 制御棒
2 駆動ギヤ
3 トルク増幅器
4 誘導モータ
5 減速ギヤ
6(6a,6b) 位置検出器
7 ブレーキ
8 駆動部
9 スイッチ部
10 位置制御部
14 電源母線
15 リアクトル
16,16’,17,17’ 誘導モータスイッチ
18 ブレーキスイッチ
19(19a,19b) 遮断器
20 入力信号切替器
21 入力選択スイッチ
22 フィルタ回路
23 出力選択スイッチ
25 位置不整合検出回路
30 停止位置調整回路
31 制御開示状態検出部
32 停止位置判断部
35 基準値補正回路

Claims (7)

  1. 原子炉内に制御棒を挿入又は引抜きして当該制御棒の位置を制御する制御棒位置制御装置において、
    前記制御棒を駆動する際の駆動力を発生する誘導モータ及び該誘導モータの回転を制動するブレーキとを備えた駆動源と、
    前記制御棒の現在位置を検出して現在位置信号として出力する位置検出器と、
    前記制御棒を駆動する際の目標位置を示す目標位置信号及び前記現在位置信号が入力して、当該制御棒の現在位置が目標位置に一致するように前記駆動源を制御する位置制御部と、
    前記位置検出器が前記制御棒の位置を検出できるように前記誘導モータの回転を当該位置検出器に伝達すると共に、その際に前記駆動源で発生したノイズが前記位置検出器に導かれないように非導電性材料で形成された回転伝達部材とを有することを特徴とする制御棒位置制御装置。
  2. 所定値より大きな信号に対してフィルタをかけるフィルタ回路と、前記制御棒の駆動開始時及び停止時における所定時間だけ前記現在位置信号を前記フィルタ回路を介して出力させる出力選択スイッチとを備える入力信号切替器を前記位置制御部に設けたことを特徴とする請求項1記載の制御棒位置制御装置。
  3. 電源母線と前記駆動源との間の電力ラインに当該駆動源が起動又は停止する際に発生するラッシュ電流を抑制する高インピーダンスのリアクトルを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の制御棒位置制御装置。
  4. 前記駆動源を構成する各構成要素と電源母線とを接続する電力ラインを開閉して、これらに電力を供給するか否かを制御するコンタクタと、
    前記制御棒の動きを監視し、前記位置制御部が当該制御棒の制御を行っていないときに該制御棒が動いているときには遮断信号を出力する位置不整合検出部と、
    該位置不整合検出部から遮断信号が入力した場合には、前記電源母線から前記コンタクタを介して前記駆動源への電力供給を遮断する遮断器とを設けたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の制御棒位置制御装置。
  5. 前記コンタクタがそれぞれ直列に2以上設けられて冗長化されていることを特徴とする請求項4記載の制御棒位置制御装置。
  6. 前記位置制御部が前記コンタクタを制御して前記駆動源への電力供給を制御し、これにより前記制御棒を目標位置に向けて位置制御する際に、当該目標位置に対して予め設定された基準量だけ手前の位置を仮想的な目標位置に設定し、当該制御棒が該仮想目標位置に達したときに前記駆動源への電力供給を停止させて該制御棒の停止位置が目標位置に一致するようにしたことを特徴とする請求項4又は5記載の制御棒位置制御装置。
  7. 前記位置制御部が前記制御棒の位置制御を行う際に、過去の制御における当該制御棒の目標位置とそのときの停止位置との差を記憶し、当該差を統計処理することにより新たな前記基準量を決定して設定するようにしたことを特徴とする請求項6記載の制御棒位置制御装置。
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