JP3966191B2 - データの処理装置及びデータの処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3次元ビットマップデータの処理方法及び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線コンピュータ断層撮影(X-ray Computerized Tomography。以下、X線CTと言う)を寸法計測に応用する場合、2次元ビットマップデータ(以下、BMDと表す)である断層像を多数積層し、3次元BMDとして各種の3次元画像処理を行う。この技術は医療分野で用いられており、例えば、「医学における3次元画像処理」:周藤安造著、コロナ社、(1995)に記載されている。
【0003】
一方、3次元画像処理など各種のデータ処理では、利用者がプログラムにコマンドを入力し、これを受けてプログラムがデータを処理する(対話的処理)。このような対話的処理では、誤操作による利用者の追加作業を最小限に抑える必要がある。そこで多くのプログラムには、アンドゥー(やり直し)機能が備えられている。これは、処理前のデータを残しておき、アンドゥーコマンドが入力された場合には、処理後のデータを処理前のデータに差し替える機能である。利用者はアンドゥーコマンドを入力することで、最後に行った処理を取り消し、そこからやり直しができる。処理前のデータをいくつか残すようにすれば、最後に行った何回かの処理を取り消し、やり直すことができるようになる。
【0004】
これらに関連して、特開平6−251078号公報には、BMD等の画像データに対する縮小画像データを持ち、それら縮小画像データを一覧表示して選択する情報処理装置が記載されている。また、特開平6−202612号公報には、画像を編集する画像編集用の表示領域と編集途中の編集画像を複数の画面分表示するサンプル画像表示領域とを持つ表示部を有するグラフィックエディタ装置が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−251078号公報
【特許文献2】
特開平6−202612号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、高分解能のX線CT装置で得られる数百Mバイト以上の大容量の3次元BMD(本明細書では、100Mバイト以上1Pバイト以下のデータを大容量と言う)の処理を考慮していない。また、データの容量が大きくなると取扱いに技術的な困難が伴うため、データは1P(ペタ)バイト以下のデータが多い。
【0007】
3次元BMDではデータ容量が長さの3乗に比例して大きくなるため、特開平6−251078号公報が開示している内容や、医療分野で従来扱っていたような3次元BMDの処理に用いられていた方法をそのまま適用すると不具合を生じる。
【0008】
発明者らが今回新たに行った実験によると、このような大容量の3次元BMDを扱う場合、現在の電子計算機の能力をもってして、データ表示に10分以上の時間を要する。これは、3次元BMDを画面に表示するにあたっては、レンダリングと呼ばれる処理を行う必要があり、データが大容量の場合、この処理に非常に長い時間がかかるためである。利用者にとって、データの内容を確認するためにデータを表示させる場合、一つのファイル毎にそれらの時間を要することとなる。
【0009】
特開平6−251078号公報で開示している技術を、医療分野で用いている3次元BMDに利用する場合には、3次元BMD(この場合のデータ量は比較的小さい)から縮小BMDを作成する処理にかかる時間の方が、元の3次元BMDをレンダリングして画面に表示する処理よりも時間を要するため、ファイルの内容を確認するに要する時間が問題となることは無かった。また、特開平6−251078号公報が開示している、検索用に後からデータ群全体の縮小データを作成する方法では、利用者の側でデータの縮小作業を行わなければならない問題があった。
【0010】
更に、大容量の3次元BMDでは、処理過程においても課題がある。処理を行うたびにメモリにデータを記憶していくと、すぐにメモリ容量が不足する事態が発生する。そのためアンドゥー回数(取り消すことのできる処理の回数)を増やすことができなかった。また、表示に時間を要するために、アンドゥーコマンドが入力される度にレンダリングを行って画面にデータを表示する方法では、アンドゥー回数が多い場合、利用者の待たされる延べ時間が総作業時間に占める割合が極端に高くなった。
【0011】
本発明は、大容量の3次元ビットマップデータを処理する場合に、プレビューをより迅速に表示することができるとともに、3次元ビットマップデータの処理を効率よく行うことができるデータ処理装置及びデータ処理方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、3次元ビットマップデータと、前記3次元ビットマップデータを縮小した縮小3次元ビットマップデータと、前記3次元ビットマップデータに対して行う第1の所望の処理の履歴である処理履歴データとが関連付けられて記憶可能な記憶装置と、前記記憶装置に記憶された前記縮小3次元ビットマップデータに第2の所望の処理を加え、前記縮小3次元ビットマップデータに加えた前記第2の所望の処理の処理履歴データをデータ処理装置に送る処理と、処理後の縮小3次元ビットマップデータを表示装置に送信する処理と、関連付けられた前記3次元ビットマップデータ、前記第2の所望の処理の処理履歴データ、及び前記処理後の縮小3次元ビットマップデータを、処理履歴データに記述された処理のうちどの処理を行うかを選択できるよう前記記憶装置に蓄積するために、前記記憶装置に送信する処理とを行う縮小3次元ビットマップデータ処理装置と、前記第2の所望の処理の処理履歴データで前記3次元ビットマップデータを処理し、前記表示装置に処理後の3次元ビットマップデータを送る前記データ処理装置と、処理後の前記縮小3次元ビットマップデータ及び前記3次元ビットマップデータを表示する前記表示装置とを備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
3次元BMD(以下、3DBMDと表す)処理の実施態様を説明する。本実施例で用いる処理装置の概要を説明する。図20に本発明のデータ処理装置の概念を示す。処理装置は、X線CT装置501で撮像したデータを記憶装置502に記憶しておく。ユーザが入力装置506を用いて電子計算機503にコマンドを送り、各種の操作を行う。時に電子計算機503は、記憶装置502から必要なデータを読み出す。記憶装置502には、以下に述べる原始3DBMD102,最新3DBMD103,処理履歴データ105及び見出しデータ106が記憶される。
【0015】
また、入力装置506からのコマンドにより、電子計算機503は、入力装置506からのコマンドにより指定されたデータを出力手段505(プリンタ)や表示装置504(ディスプレイ)に出力する。電子計算機503は各種データの編集やデータのレンダリング(後に述べる)を行うことができる。電子計算機503は必要に応じて、記憶装置502にデータを記録することができる。以上が、処理装置全体の概念である。
【0016】
次に、具体的に説明する。まず、3次元X線CT装置を用いて試料を撮像する。本実施例における試料は、自動車用ターボエンジンの金属製のタービン(図示せず)である。3次元X線CT装置はX線を扇状に照射し、試料を透過したX線をセンサで受けることで試料を撮像する装置である。撮像したデータは、原始3次元BMD(以下、3次元BMDを3DBMDと呼ぶ)として記憶装置(本実施例ではハードディスク)に保存する。
【0017】
次に、原始3DBMDを本実施例における3DBMDに変換する。図4及び図5に、本実施例における3DBMDのフォーマットを示す。図4に示した見出し・履歴付3DBMD114は、データの先頭に見出しデータ記録部、次に処理履歴データ記録部、その後ろに原始3DBMDの記録部を保持する。見出しデータは原始3DBMDを単数もしくは複数の方向から見た場合の複数の2次元画像(単数でも良い)である。本実施例において、見出しデータのデータ形式は表示するにあたってレンダリングの必要がないデータ形式である。本実施例では、一般にJPEGと呼ばれる形式を用いている。他に、一般にGIFと呼ばれる形式などでも良い。もちろん、2次元のビットマップ画像データでも良い。
【0018】
見出しデータの生成は、X線CT装置による撮像によって原始3DBMDを得た後に、予め設定した方向からの2次元画像データを作成する事で行う。この見出しデータの作成は原始3DBMDをレンダリング処理し2次元の画像を作成するものである。これは3DBMDの閲覧や加工などを行う前に生成しておくものである。
【0019】
この見出しデータ(本実施例では2次元画像データ)の表示にはレンダリングを必要としない。また、データ量も原始3DBMDと比べ小さい。そのため、見出しデータを表示するに要する時間は、原始3DBMDからの2次元画像データを生成して表示するに比べ短縮することができる。また、予め見出しデータを生成することで閲覧の度に3DBMDから2次元データを生成するよりも短時間でデータの内容を確認することができる。また、見出しデータのみを読み込むことで、原始3DBMDを読み込まなくとも原始3DBMDの内容を概ね参照することができる。
【0020】
大容量の3DBMDの場合、見出しデータは3DBMDの数十分の一から数百分の一以下、時には数万分の一以下の小さなものであるため、データ容量としてはそれほど変化が無い。また、見出しデータには、閲覧の過程で原始3DBMDを加工して作成された2次元データも更に記録する。
【0021】
処理履歴データ記録部は、原始3DBMDに対して行われた処理の履歴を記録している。即ち、原始3DBMDに加工を行った状態に対応する見出しデータを更に加工した画像を要する場合、原始3DBMDを処理履歴データに従って見出しデータに対応する状態まで加工して、それを更に要する画像に加工する。
【0022】
図5に示した原始・見出し・履歴付3DBMD113は、加工を行った最新3DBMDを保存するときに、原始3DBMDも共に記録しておくデータ形式である。データの形式は、データの先頭に見出しデータ、次いで最新3DBMD記録部を持つとともに、その後部に処理履歴データ記録部と原始3DBMD記録部を保持する。見出しデータ106は最新3DBMDをレンダリング処理したもの及び原始3DBMDから最新3DBMDに至る処理過程での作成されたレンダリング後のデータを見出しデータとして記録している。処理履歴データは原始3DBMDが最新3DBMDに至るまでに行われた処理の手順を記録している。即ち、原始3DBMDに処理履歴データの処理履歴に記録されている処理を行うと最新3DBMDとなる。
【0023】
このデータ形式により、まず、見出しデータを表示することで最新3DBMDを概ね確認することができる。また、最新3DBMDを加工する際、最新3DBMDに対する加工をやり直したい場合(アンドゥーを行う場合)、原始3DBMDと処理履歴データを用いて、やり直したいステップまで原始3DBMDを処理履歴データに基づいて加工することで、最新3DBMDからやり直しを行ったものと同じ3DBMDを得ることができる。
【0024】
この2つの3DBMDのフォーマットを用いた3DBMD処理システム1aの構成例を図1に示す。本システムは、ユーザが入力装置2からデータの処理方法(コマンド)を入力することにより対話的に3DBMDを処理することを前提としている。本実施例では、記憶装置502を、3DBMD記憶装置5a,原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装置5b,見出し・履歴付3DBMD記憶装置5c及び見出し付最新3DBMD記憶装置5dに分けて記述しているが、これらを記憶した記憶装置502があればよい。また、電子計算機503は、処理する内容ごとに見出しデータ選択手段8,データ処理装置3a及び見出しデータ表示手段7aに分けて記述しているが、一つの計算機が何れの処理を行っても良い。
【0025】
ユーザによるコマンドの入力により、入力装置2は、データ処理コマンド101と見出しデータ選択コマンド110を生成する。3DBMD処理システム1aは、3次元ビットマップ表示画像データ104及び見出しデータ表示データ109aを表示する表示装置4を持つ。
【0026】
3DBMD処理システム1aは、次の3つの記憶装置を有する。3DBMD記憶装置5aは、原始3DBMD102及び最新3DBMD103を記憶する。原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装置5bは、原始・見出し・履歴付3DBMD113を記憶する。見出し・履歴付3DBMD記憶装置5cは、見出し・履歴付3DBMD114を記憶する。データ処理装置3aは、原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装置5bから最新3DBMD103,原始3DBMDデータ102及び処理履歴データ105を別々に取り出すことができる。また、データ処理装置3aは見出し・履歴付3DBMD記憶装置5cから見出しデータ106,処理履歴データ105及び原始3DBMD102を別々に取り出すことができる。
【0027】
また、3DBMD処理システム1aは、次の構成を持つ。データ処理装置3aは、原始3DBMD102及び最新3DBMD103から、処理履歴データ105と見出しデータ106を作成する。また、データ処理装置3aは、その他のコマンドを受けて各種の処理を行う。見出しデータ表示手段7aは、見出しデータ表示コマンド108aを受け、複数の見出しデータ106から見出しデータ表示データ109aを作成し、表示装置4に送る。見出しデータ選択手段8は、見出しデータ選択コマンド110を受け、再処理コマンド111を生成し、データ処理装置3aに送る。
【0028】
次に、3DBMD処理システム1aで、見出しデータや処理履歴データを持っていない3DBMDを処理する場合のフローを図2に示す。これは、3DBMDを処理する過程で見出しデータや処理履歴データを順次作成していき、複数回の処理(もしくは次回以降の処理)を迅速にするためのフローである。処理フローの各段階で、図1に示す各装置間でデータの授受がなされる。
【0029】
まず、ユーザが入力装置2を用いてロードコマンドを入力する(201)。そのロードコマンドを受けて、データ処理装置3aは、3DBMD記憶装置5aから原始3DBMD102を読込む(202a)。次にユーザが入力装置2を用いて処理コマンド203を入力する。処理コマンド203は、原始3DBMD102を切断した状態にすることや一部を抽出するなどのコマンドである。処理コマンド203を受けて、データ処理装置3aにより原始3DBMD102に処理が施され(204)、最新3DBMD103が作成される(205)。
【0030】
ここで、ユーザから表示コマンド208が入力された場合は、最新3DBMD103をレンダリング処理して3次元ビットマップ表示画像データ104を作成後、表示装置4に送り、最新3DBMD103を表示する(209)。その処理コマンドから、データ処理装置3aによって処理履歴データ105が作成される(210)。また、表示した画像からはデータ処理装置3aによって見出しデータが作成される(211)。作成された処理履歴データ105と見出しデータ106は、原始3DBMD102とともに、見出し・履歴付3DBMD114のフォーマットで見出し・履歴付3DBMD記憶装置5cに記憶される。連続して処理が行われる場合には、処理コマンド203の入力からここまでが繰り返される。見出しデータ106及び処理履歴データ105は順次、見出し・履歴付3DBMD記憶装置5c上に更新される。
【0031】
ユーザにより入力装置2から見出しデータ一覧表示コマンド212が入力された場合には、データ処理装置3aの処理により保持された見出しデータ106を表示装置4に一覧表示する(213)。更に一覧表示した見出しデータ106のうち一つを選択する見出しデータ選択コマンド214がユーザにより入力された場合、選択された見出しデータ106を抽出して表示装置4に拡大表示する(209)。このように、原始3DBMD102に処理を行い、最新3DBMD103を作成していく過程で、順次処理履歴データ105と見出しデータ106を蓄積していく。
【0032】
所望の最新3DBMD103を得て、ユーザはセーブコマンド206を入力する。セーブコマンド206はデータの保存形式を指定している。即ち、現在処理している最新3DBMD103を保存するにあたり、それまでの処理履歴データ105と見出しデータ106を原始3DBMD102と共に保存する場合は、見出し・履歴付3DBMD114のフォーマットでの保存を、処理履歴データ105,見出しデータ106及び原始3DBMD102に加え、現在の最新3DBMD103を保存する場合は、原始・見出し・履歴付3DBMD113のフォーマットでの保存を指定する。
【0033】
また、ユーザは、必要であれば、印刷手段(図示せず)から必要な画像をプリントアウトする。データを保存して、処理を終了する。撮像した後に見出しデータ106を作成していない3DBMDにおいては、このフローを行うことによって見出しデータ106及び処理履歴データ105を作成することができる。
【0034】
原始・見出し・履歴付3DBMDで保存する場合は、次回以降、最新3DBMD の状態から作業を開始することができる。また、原始3DBMDをも保持しているため、原始3DBMDと処理履歴データを組み合わせることによって、あたかも最新3DBMDにいたる以前の処理まで処理を戻すかの如く処理を行うことができる。また、見出し・履歴付3DBMDで保存する場合は、原始3DBMD,見出しデータ及び処理履歴データのみを保存するので、データの総量を小さくすることができる。
【0035】
次に、3DBMD処理システム1aによって、見出しデータ106と処理履歴データ105を持つ3DBMD(即ち、見出し・履歴付3DBMD114のフォーマットを持つ3DBMD)の見出しデータ106を用いて希望する3DBMDを迅速に表示させるフローを説明する。フローを図3に示す。
【0036】
まずユーザが入力装置2を用いて見出しデータの一覧表示コマンド212を入力する。これを受けて、データ処理装置3aが見出し・履歴付3DBMD記憶装置5cから見出しデータ106を抽出して読込み(202b)、見出しデータ106を表示装置4に一覧表示する(213)。
【0037】
次に、ユーザはその一覧表示された見出しデータ106の中から対応する3DBMDが必要な見出しデータ106を選択し、入力装置2から見出しデータ選択コマンド214を入力する。データ処理装置3aは見出しデータ選択コマンド214を受けて、選択された見出しデータ106を表示装置4に拡大表示する(209a)。また、データ処理装置3aは、抽出した見出しデータ106に対応する処理履歴データ105及び原始3DBMD102を、見出し・履歴付3DBMD記憶装置5cから抽出する(215)。そして、抽出した処理履歴データ105の処理履歴に基づいて原始3DBMD102に処理を施す(204)。この処理を施されたデータが見出しデータ106を作成した際の最新3DBMD103である(205)。ユーザが入力装置2を用いて表示コマンド208を入力し、データ処理装置3aは最新3DBMD103をレンダリングして表示装置に表示する(209b)。
【0038】
これによれば、見出しデータは表示するに当たってレンダリングを要しないので、最初の表示の際に最新3DBMDを表示する場合よりも短時間でデータの内容を確認することができる。複数の見出しデータを一度に表示できるので、複数の最新3DBMDをレンダリングして一画面に表示するに比べ更に表示時間を短縮することができる。また、複数の見出しデータを保存してあるので、処理履歴データと原始3DBMDから複数の最新3DBMDを作成することができる。複数の最新3DBMDは処理履歴データと原始3DBMDからその都度作成するため、最新3DBMDを見出しデータの数だけ保存している場合よりもデータの容量を少なくすることができる。
【0039】
次に、3DBMD処理システム1aで、見出しデータを持つ3DBMDを編集する場合のフローを説明する。フローを図9に示す。本実施例でのデータの形式は原始・見出し・履歴付き3DBMDである。見出し・履歴付き3DBMDでも同様に処理を行うことができる。
【0040】
1aは、まずユーザからのロードコマンドを受け(201)、原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装置5bから見出しデータ106を読込み(202c)、一覧表示する(213)。次に見出しデータ選択コマンド214を入力し、編集する3DBMDに対応する見出しデータ106を選択する。ここで、見出しデータ106を拡大表示(209a)してもよい。次に、選択された見出しデータ106に対応した最新3DBMD103を原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装置5bから読込む(202e)。見出し・履歴付き3DBMDから編集を行う場合は、見出しデータ106を選択した後に、原始3DBMD102に処理履歴データ105に記録された処理を加え、最新3DBMD103を作成する。その後の編集は本実施例と同様に行う。
【0041】
次に、ユーザからの処理コマンド203の入力を受けて、データ処理装置3aがデータに処理を施す(204)。この場合の処理コマンド203はデータの部分抽出や視点の回転,密度データの表示方法の変更などである。そして、データ処理装置3aが最新3DBMDを作成(205)し、表示装置4に表示する(209b)。ユーザはこの表示を見て、更に編集を行う場合は再び処理コマンドを入力し、処理コマンド入力203から表示209aまでのフローを繰り返す。表示の度に見出しデータ106は、表示209aを行う度に作成され、記憶装置に蓄積されていく。ユーザがそれまでの編集の過程を一覧する場合は、見出しデータ一覧表示コマンドを入力(212)して、見出しデータ一覧を表示させる(213)。編集中の見出しデータ106の蓄積は、ユーザの設定により停止することができる。
【0042】
以上の編集を繰り返し、所望の最新3DBMD103を得ることができたならば、ユーザはセーブコマンドを入力する(206)。セーブコマンドの入力によって、最初に読み込んだ原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装置5bのデータに処理履歴データ105,見出しデータ106,最新3DBMD103が更新される。また、ユーザの選択によって見出し付最新3DBMD記憶装置5dに最新3DBMD103にその最新3DBMD103の見出しデータ106が付されたフォーマットのデータ(見出し付最新3DBMD115)が記憶される(207e)。編集を一時中断する場合は、見出し付最新3DBMD記憶装置5dへの記憶は行わない。
【0043】
見出し付最新3DBMD115のフォーマットを図10に示す。これは、データの先頭に見出しデータ記録部を持ち、その後部に最新3DBMD記録部を保持する。見出し付最新3DBMD115は、編集を終了したデータを保存する形式で、先頭に見出しデータ部を持つことで、閲覧の際に、最新3DBMDの部分を読み込まなくとも3DBMDの内容を概ね把握することができる。これにより、多数の3DBMDをユーザが保有している場合でも、見出しデータを一覧表示することで迅速に、ユーザが求めるデータを検索することができる。また、その後の編集の可能性が低いデータであるので、その後使用する可能性が無い原始3DBMDを共に記録している場合よりも、データの総量を削減することができる。
【0044】
編集を経て、見出し付最新3DBMD115を記憶して、ユーザは編集作業を終える。以上が、X線CT装置によって物体を撮像して得た3DBMDを編集し、ユーザが求める状態に編集する一連の流れである。
【0045】
次に、見出しデータの表示画面について説明する。図6に、見出しデータ106の一覧表示を、処理履歴・処理内容で示す場合のヒストリ表示画面10を表す。ヒストリ表示画面10は処理を保存した段階ごとや、切断した部分ごとに階層に分別して表示する。ヒストリ表示画面10は、原始3DBMDから最新の3DBMDに到るまでの各処理段階での処理の内容を示す。これは、見出しデータ106として記録されているものである。画面上では、マウスによるポインタ11またはキーボードの矢印キー操作等により、処理を選択することができる。また、処理段階を指定することで処理内容の詳細及び処理後の画像に対応する見出しデータを表示することができる。ヒストリ表示画面10は見出しデータ表示コマンドを送るボタン12a,再処理・表示コマンドを送るボタン12b及び画面を閉じるためのボタン12cを持つ。
【0046】
ユーザは、処理の段階を選択し、再処理・表示ボタンを押す。それにより、データ処理装置3aは、原始3DBMDに対して選択された処理までの処理履歴データ105に従い処理を施し、レンダリングして、画面に表示する。
【0047】
図7は、見出しデータ106を画像で一覧表示(一緒に表示)する場合の一覧表示画面13を示す。一覧表示画面13は、原始3DBMDから最新の3DBMDに到るまでの各処理後の画像を見出しデータから表示する。画面上ではマウスによるポインタ11又はキーボードの矢印キー操作等により、画像を選択することができる。選択された画像14は背景の色を他と変更し、選択されていることをユーザに認識させる。選択画像14には、処理内容を詳細に示したり、この画像を抽出して拡大表示したりすることができる。一覧表示画面13は見出しデータ表示コマンドを送るボタン12a,再処理・表示コマンドを送るボタン12b及び画面を閉じるためのボタン12cを持つ。画像が一画面に表示できない場合は、全画面を自動縮小して表示するボタン12d,数ページにわたって表示してページ切り替えを行うための前画面ボタン12e及び次画面ボタン12fを用いる。
【0048】
ユーザは、処理の段階を選択し、再処理・表示ボタンを押す。それにより、データ処理装置3aは、原始3DBMDに対して選択された処理までの処理履歴データ105に従い処理を施し、レンダリングして、画面に表示する。
【0049】
図8に入力装置2と表示装置4を示す。表示装置4は、入力装置2とリンクし、ユーザは表示画面4を見ながら操作を行う。入力装置2は、キーボード16a,方向キー16b及びマウス16cから構成されている。キーボード16aからは数値やコマンドの入力などを行い、方向キー16bは画面上の画像から選択された画像14を指定し、マウス16cは画面上のポインタ11を移動させて画像や処理の選択を行う。
【0050】
以上説明した3次元BMD処理によれば、見出しデータを持つ3DBMDを用いることにより、見出しデータを表示するに要する時間を3DBMDをレンダリングして表示するよりも短くすることができ、3DBMDの内容を確認するに要する時間を短くすることができる。
【0051】
また、3DBMDに加えられた処理の履歴を保存しておくことにより、処理後の3DBMDを処理以前の状態に復元することができる。即ち、処理後の3DBMDをアンドゥーできる。
【0052】
処理前の3DBMD,処理後の3DBMD,処理履歴データ,見出しデータを保有することにより、処理を再開する際に、見出しデータでデータの内容を確認することができる。また、内容を確認した後に、処理後の3DBMDの処理を開始することができる。処理後の3DBMDよりも前の処理の3DBMDを処理し直す場合は、処理前の3DBMDに処理履歴データに記載された処理の途中までを行うことにより、処理後の3DBMDよりも前の処理まで溯った3DBMDを作成することができる。この溯った3DBMDに加工を行うことで、処理後の3DBMDに至る処理をやり直すことができる。
【0053】
なお、本実施例において、原始・見出し・履歴付3DBMD,見出し・履歴付3DBMD,見出し付最新3DBMDのデータフォーマットは、見出しデータ,処理履歴データ,原始3DBMD及び最新3DBMDの順番を記載しているが、これは記録面(ハードディスク記憶装置であればハードディスク表面)にそれぞれのフォーマットの順で並んでいる必要はなく、記憶装置によって、この順番で読み出しができればよい。また、見出しデータ,処理履歴データ,原始3DBMD及び最新3DBMDの少なくとも一部が別の記憶装置に記憶されていても、順番に読み出すことができればよい。また、それぞれのデータを別々に読み出し、記憶メモリの中で必要なときに使用できるようになっていればよい。
【0054】
なお、見出し付き最新3DBMDのフォーマットは、大容量CADデータの保存にも使用することができる。CADデータは表示に当たってレンダリング処理の必要はないが、大容量のCADデータになると、表示に当たって読み込みや、複雑な位相計算に時間を要するため、最新3DBMD同様、表示に時間を要する。そのため、見出しデータをデータの先頭に記録することで、表示を早くすることができる。この場合、見出しデータは表示に当たって位相計算が必要無いデータ形式である。見出し付き3次元CADデータのフォーマット120を図17に示す。見出しデータ122に次いで最新3次元CADデータが記録されている。
【0055】
(実施例2)
本実施例は、実施例1の見出しデータ106に代えて縮小3DBMDを用いる実施例である。まず、3次元X線CT装置を用いて試料を撮像する。撮像したデータは原始3DBMDとして記憶装置(本実施例ではハードディスク)に保存する。次に、原始3DBMDを本実施例における3DBMDに変換する。図13に本実施例における縮小3DBMD付3DBMDフォーマット例を示す。
【0056】
図13(A)に示した縮小・履歴付3DBMD115は、データの先頭に縮小3DBMD記録部、次に処理履歴データ記録部を持ち、その後ろに原始3DBMD 記録部を保持する。縮小3DBMDは、原始3DBMDに処理履歴データの処理を行って成る3DBMD(即ち、最新3DBMD)を縮小したものである。縮小3DBMDは、3DBMDに比べデータ量が少ないためレンダリング処理を行って画面に表示させる場合において、表示までの時間が短い。そのため、最新3DBMDの概要を把握するに要する時間を短くすることができる。また、縮小3DBMDは3DBMDであるため、回転や切断等の処理を加えることができる。処理に要する時間は同様の処理を最新3DBMDに行った場合に比べ極端に短い時間で完了する。それにより、ユーザが最新3DBMDにこれから行おうと考えている処理を、まず、縮小3DBMDに行い、処理後の状態を確認することができる。そして処理後の状態を確認した後に、同様の処理を最新3DBMDに加えることができる。
【0057】
大容量のデータ(即ち、最新3DBMDや原始3DBMD)に処理を行うには、一つの処理毎に長時間(時にこの待ち時間は十数分という、ユーザが席を立つには短く、かと言って結果を待つには長いという、中途半端な時間となる)を要し、ユーザが待ち時間を要する。そのため、一つの処理を行った後の結果を待って次の処理を行うことは、待ち時間の合計が特に長くなる。それに対し、予め縮小3DBMDで複数の処理の結果を確認してから、原始3DBMDに処理履歴データに記録されている処理と今回行う新たな処理とをまとめて行うことで、原始3DBMDに処理を行っている時間、ユーザは他の作業を行うことができる。これにより、大容量の3DBMDの処理を効率よく行うことができる。また、実施例1同様、原始3DBMDと処理履歴データから最新3DBMD以前の3DBMD を作成することができるので、アンドゥー処理を行うことができる。
【0058】
図13(B)に示した原始・縮小・履歴付3DBMD116bは、加工を行った最新3DBMDを保存するときに、原始3DBMDも共に記録しておくデータ形式である。データの形式は、データの先頭に最新3DBMDの縮小3DBMD、次いで最新3DBMD記録部を持つとともに、その後部に処理履歴データ記録部と原始3DBMD記録部を保持する。縮小3DBMDは最新3DBMDが変更される度に更新される。処理履歴データは原始3DBMDが最新3DBMDに至るまでに行われた処理の手順を記録している。このデータ形式により、まず、縮小3DBMDを表示することで最新3DBMDを概ね確認することができる。また、最新3DBMDを加工する際、最新3DBMDに対する加工をやり直したい場合(アンドゥーを行う場合)、原始3DBMDと処理履歴データを用いて、やり直したいステップまで原始3DBMDを処理履歴データに基づいて加工することで、最新3DBMDからやり直しを行ったものと同じ3DBMDを得ることができる。
【0059】
更に、ユーザが最新3DBMDにこれから行おうと考えている処理を、まず、縮小3DBMDに行い、処理後の状態を確認することができる。これにより、予め縮小3DBMDで複数の処理の結果を確認してから、最新3DBMDに今回行う新たな処理とをまとめて行うことで、最新3DBMDに処理を行っている時間、ユーザは他の作業を行うことができる。これにより、大容量の3DBMDの処理を効率よく行うことができる。また、最新3DBMDを記録しているので、処理履歴データと原始3DBMDから最新3DBMDを作って、その後に新たな処理を行う場合よりも迅速に処理を行うことができる。
【0060】
次に、原始3DBMD(もしくは最新3DBMD)から縮小3DBMDを作成する方法を、図14を用いて説明する。簡潔に説明するため、ここでは2次元BMDを示す。3DBMDにおいても原理に相違はない。
【0061】
まず、縮小倍率nを設定する。次に、原始3DBMD17をロードし、そのデータサイズと(n分の1)を乗じて縮小3DBMD18のサイズを決定する。次に、原始3DBMDにおける√n×√nのピクセル群P1〜Pnに注目する。このピクセル群P1〜Pnが、縮小3DBMDでは1つのピクセルP′になるが、このP′のピクセル値(色)V(P′)は、原始3DBMDの各ピクセルのピクセル値(色)から、次のように計算される。
【0062】
V(P′)={V(P1)+V(P2)+・・・+V(Pn)}/n
即ち、各ピクセルのピクセル値の総和をnで除した値を縮小3DBMDのピクセルP′のピクセル値とする。上記の計算を各ピクセルについて行い、縮小3DBMD18が作成される。本実施例では、これを、ユーザのコマンドにしたがってデータ処理装置が行う。
【0063】
X線CT装置による撮像によって得られた大容量の3DBMDは、撮像後、この方法によって縮小3DBMDを作成し、縮小3DBMDを大容量の3DBMDの前に置く。これにより、縮小・履歴付3DBMD116で履歴がまだ無い状態になる。その後、処理を重ねるに連れて処理履歴データが追記されていくのである。また、ユーザが原始・縮小・履歴付3DBMD116bのフォーマットによる記録を選択した場合は、処理を行った後の3DBMDとともに縮小・履歴付3DBMD116のデータの順番を入れ替えて保存することにより、原始・縮小・履歴付3DBMD116bのフォーマットで記録を行う。
【0064】
本実施例では、原始・縮小・履歴付3DBMD,縮小・履歴付3DBMDのデータフォーマットは、縮小3DBMD,処理履歴データ,原始3DBMD及び最新3DBMDの順番を記載している。これは、記録面(ハードディスク記憶装置の場合、ハードディスク表面)にそれぞれのフォーマットの順で並んでいる必要はなく、記憶装置によってこの順番で読み出しができれば良い。また、見出しデータ,処理履歴データ,原始3DBMD及び最新3DBMDの少なくとも一部が、別の記憶装置に記憶されていても、順番に読み出すことができれば良い。また、それぞれのデータを別々に読み出し、記憶メモリの中で必要なときに使用できるようになっていれば良い。
【0065】
次に、上記2つの3DBMDのフォーマットを用いた3DBMD処理システム1cの構成例を、図11に示す。本システムの大部分は実施例1と同様であるので、ここでは、重複する部分の説明は省略する。
【0066】
本実施例では、記憶装置502を3DBMD記憶装置5a,原始・縮小・履歴付3DBMD記憶装置5e,縮小・履歴付3DBMD記憶装置5f及び縮小付最新3DBMD記憶装置5gに分けて記述してあるが、これらを記憶した記憶装置502があればよい。また、電子計算機503は、処理する内容ごとにデータ処理装置3a及び縮小3DBMD処理装置3bに分けて記述してあるが、一つの計算機が何れの処理を行っても良い。
【0067】
3DBMD処理システム1cは、3DBMD処理システム1aにおける見出しデータ106に代えて縮小3DBMDを用いるシステムである。3DBMD処理システム1cは、3DBMD処理システム1aから見出しデータ表示手段7aと見出しデータ選択手段8を削除し、新たに、縮小3DBMD処理コマンド101bを受けて縮小3DBMD106bに処理を加える縮小3DBMD処理装置3bを追加した構成である。各記憶装置は、見出しデータを縮小3DBMDに置き換えたものである。即ち、原始・縮小・履歴付3DBMD116bを記録する原始・縮小・履歴付3DBMD記憶装置5e,縮小・履歴付3DBMD116を記録する縮小・履歴付3DBMD記憶装置5f,縮小付最新3DBMD116cを記録する縮小付最新3DBMD記憶装置5gである。
【0068】
次に、3DBMD処理システム1cで、縮小3DBMDを持つ3DBMDを編集する場合のフローを説明する。フローを図12に示す。本実施例でのデータ形式は、原始・縮小・履歴付き3DBMDである。縮小・履歴付き3DBMDでも同様に処理を行うことができる。
【0069】
まず、ユーザからのロードコマンドの入力を受け(201)、入力装置2は縮小3DBMD表示コマンド108bを縮小3DBMD処理装置3bに送る。それを受けて縮小3DBMD処理装置3bは原始・縮小・履歴付3DBMD記憶装置5eから縮小3DBMD106bを読み込む(202f)。縮小3DBMD処理装置3bは、縮小3DBMD106bをデフォルトパラメータに沿ってレンダリングし、縮小3DBMD表示画像データ109bを表示装置に送る。表示装置は縮小3DBMD表示画像データ109bを表示する(220)。デフォルトパラメータとは、ユーザが作業に先立って、縮小3DBMD106bを読み込み内容確認のために表示する際にいかなる形式で表示するか、どの角度で表示するか等をシステムに入力しておくもので、特に指定が無い場合は、システム製造時に与えられているパラメータを使用するものである。
【0070】
次に、縮小3DBMD106bの処理を行う。ユーザからの処理コマンドの入力を受け、入力装置2は縮小3DBMD処理コマンド101bを縮小3DBMD処理装置3bに送る(221)。それを受けて縮小3DBMD処理装置3bは縮小3DBMD106bに処理を行う(222)。この処理は、回転,切断,部分抽出等である。
【0071】
次いで、縮小3DBMD処理装置3bは処理後の縮小3DBMD106bの縮小3DBMD表示画像データ109bを作成して表示装置に送り、表示装置はそれを表示する(223)。また、縮小3DBMD処理装置3bは処理履歴データ105を作成し、縮小3DBMD処理装置3b内のメモリ(図示せず。縮小3DBMD処理装置3bの外にあってもよい)に保持する。
【0072】
縮小3DBMDは小さなBMDであるため、この縮小3DBMDへの処理に要する時間は僅かである。即ち、縮小3DBMDへの処理を行うことで、大容量の3DBMD(原始3DBMDや最新3DBMD)への処理結果を概ね知ることができるにも拘わらず、処理に要する時間は短いという、ユーザにとって極めて有益なデータ形式なのである。ユーザは、ステップ221からステップ210を繰り返し行い、所望の処理結果を得る処理コマンドを確認する。
【0073】
ユーザは、所望の処理結果を得る処理コマンド(即ち、これは処理履歴データ105として縮小3DBMD処理装置3b内のメモリに記憶されているものである)を確認したならば、3DBMD処理決定コマンドを入力する(224)。これを受けてデータ処理装置3aは、原始・縮小・履歴付3DBMD記憶装置5eから最新3DBMD103を読み込む(202e)。データとして、縮小・履歴付き3DBMD116を用いているときは原始3DBMD102と処理履歴データ105から最新3DBMD103を作成することで、原始・縮小・履歴付き3DBMD116bと同様に処理を行うことができる。縮小3DBMD処理装置3bはメモリに記憶している処理履歴データ105を処理コマンド101aとしてデータ処理装置3aに送る。
【0074】
次に、データ処理装置3aは、最新3DBMD103に対して処理コマンド101aを実行し(204)、最新3DBMD103を作成する(205)。多数の処理コマンドを一度に実行する場合は、まとまった時間を必要とする。そのため、ユーザは一度席を外して他の作業を行うことが可能となる。
【0075】
最新3DBMD103作成後、ユーザは表示コマンド208を入力する。表示コマンド208を受けて、データ処理装置3aは最新3DBMD103をレンダリング処理して3DBMD表示画像データを作成し、表示装置に送る。表示装置は3DBMD表示画像データを表示し、ユーザは画像を確認する。
【0076】
ユーザは、この画像を確認して、再び縮小3DBMD106bに処理を行うか、最新3DBMD103に直接処理を加えるかを判断する。縮小3DBMD106bを処理する場合は縮小3DBMD処理コマンド入力221に戻る。最新3DBMD103に直接処理を加える場合は、次の手順を経る。この最新3DBMD103に直接処理を加えるというのは、例えば、縮小3DBMD106bに処理を加えた結果と若干誤差を生じた結果になったのでそれを修正する場合などに用いる。
【0077】
まず、ユーザは処理コマンド203を入力する。これをうけて入力装置はデータ処理コマンド101aをデータ処理装置3aに送る。データ処理装置3aは同様の処理内容を縮小3DBMD処理コマンド101bとして縮小3DBMD処理装置3bに送る。縮小3DBMD処理装置3bは縮小3DBMD106bに対して縮小3DBMD処理コマンド101bの処理を行い、縮小3DBMD106bの表示,処理履歴データ105の作成を行う。一方、データ処理装置3aは、データ処理コマンド101aを最新3DBMD103に対して行う(204)。この場合、縮小3DBMD106bに対して行う処理に要する時間のほうが最新3DBMD103に対して行う処理の時間よりも短い。そのため、ユーザは、最新3DBMD103への処理結果を待つことなく、まず、縮小3DBMD106bへの処理結果を参照して、検討することができる。
【0078】
以上の処理により所望の最新3DBMD103を得たならば、ユーザはセーブコマンド206を入力する。その際、保存するデータのフォーマットも選択する。即ち、縮小・履歴付き3DBMD115,原始・縮小・履歴付き3DBMD115b及び縮小付き最新3DBMD116cである。
【0079】
縮小付き最新3DBMD116cについて説明する。縮小付き最新3DBMD116cのフォーマットは図13(c)に示すように、先頭に縮小3DBMD、次いで最新3DBMDである。縮小付き最新3DBMD115cは、編集を終了したデータを保存する形式で、先頭に縮小3DBMDを持つことで、閲覧の際に、最新3DBMDの部分を読み込まなくとも3DBMDの内容を概ね把握することができる。これにより、多数の3DBMDをユーザが保有している場合でも、縮小3DBMDを一覧表示することで迅速に、ユーザが求めるデータを検索することができる。縮小3DBMDは小さな3DBMDなので、たとえレンダリングしてもその処理にかかる時間は僅かである。また、その後の編集の可能性が低いデータであるので、その後使用する可能性が無い原始3DBMDを共に記録している場合よりも、データの総量を削減することができる。
【0080】
ユーザが選択したデータのフォーマットでそれぞれが記録されている記憶装置に記憶される。縮小付き最新3DBMD115cは、縮小付最新3DBMD記憶装置5gに記録される。以上の編集を経て、保存を行い、ユーザは編集作業を終える。以上が、X線CT装置によって物体を撮像して得た3DBMDを編集し、ユーザが求める状態に編集する一連の流れである。
【0081】
次に、縮小3DBMDの表示画面について説明する。図15は、本実施例の縮小3DBMDに対する処理・表示画面を示す。表示画面19には、縮小3DBMD のレンダリング画像20と、視線を視覚的に認識できる座標表示21と、各種の処理実行パネル22を含み、マウスやキーボード,矢印キーによる操作で縮小3DBMDを扱うことができる。
【0082】
また、ファイルマネージャ画面を図16に示す。図16は、データの概要を示す画面とファイル名を表示する画面を持ったファイル管理画面である。画面左側に、縮小3DBMD106bをレンダリングした画像を一緒に表示するウィンドウ23aが表示されている。また、ファイル名を表示する表示窓23bがある。ウィンドウ23aには、マウス等により表示窓23bの中からユーザが指定したファイルの縮小3DBMD106bをレンダリングして表示する。ユーザは、いずれの窓でも、マウスやキーボード,矢印キーによって操作を行うことができる。
【0083】
本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、縮小3DBMDを有するデータを処理することにより、最新3DBMDに処理を行う前に、縮小3DBMDに同様の処理を加えることができる。縮小3DBMDへの処理は最新3DBMDよりも短時間で行うことができるため、最新3DBMDに直接処理を加えるよりも短時間で処理の結果の概要を知ることができる。
【0084】
(実施例3)
次に、実施例1乃至実施例2で説明した3DBMDを用いて3DBMDを提供する業務について説明する。本実施例の3DBMDの提供業務についてのフローを図18に示す。本実施例は、3DBMDを受け取るサービス利用者A(通常は企業である),3DBMDを提供するサービス提供会社C,サービス利用者Aからサービス提供会社Cへ資料を届ける運送会社B,X線CT装置を用いて資料を撮像する撮像作業会社D(通常はサービス提供会社Cが兼ねる)が関与する。
【0085】
以下、業務フローについて説明する。サービス利用者Aは、サービスの注文申し込みA1を行い、この注文AC1をサービス提供会社Cに伝達した後、サービス提供会社Cとの間で打ち合わせ及びメール(本明細書においてメールとは電子メール及び郵便物の少なくとも何れかを意味する)AC2の授受により、サービス利用者Aは仕様確認A2を行う。サービス提供会社Cは仕様AC1について撮像作業会社Dとの間で打ち合わせ及びメールCD1の授受により仕様確認C1及びD1を行う。撮像作業会社Dは仕様確認D1を経てその仕様が撮像可能か否かをチェック(D2)し、撮像をしない場合は拒否CD2の連絡をサービス提供会社Cに送る。拒否CD2の連絡を受けたサービス提供会社Cは、サービス利用者Aにお断り連絡AC3を送り、サービス利用者Aがお断り連絡AC3を確認(A3)して業務を終了する。
【0086】
撮像作業会社Dが撮像を行う旨の連絡CD3をサービス提供会社Cに送った場合は、サービス提供会社Cは受注処理C3を行い、発注書類AC4をサービス利用者Aに送る。この場合の受注処理C3とは、受注が可能である旨の連絡をサービス利用者Aに行う処理である。
【0087】
サービス利用者Aは、発注書類AC4を確認(A4)した後、発注手続きA5を行う。発注手続きA5では発注書類に必要事項を記入する。次にサービス利用者Aは発注書類をサービス提供会社Cに返送する(AC5)。発注書類を受け取ったサービス提供会社Cは受注受付及び撮像手配C4を行う。ここでサービス提供会社Cは運送会社Bへサービス利用者Aから試料を引き取る旨の依頼BC1を行う。
【0088】
受付B1を行った運送会社Bは、サービス利用者Aから試料を運搬し(AD1及びB2)、サービス提供会社Cに届ける。サービス提供会社Cは試料受取を行った後、試料を撮像作業会社Dに送付する(C5)。撮像作業会社Dは試料を受け取り(D3)、仕様に基づきCT撮像D4を行う。撮像により撮像データを作成し(D5)、撮像データをサービス提供会社Cに送付する(D5,CD4)。サービス提供会社Cは、撮像データを受け取り(C6)、実施例1又は2に示した方法にて、プレビューデータ(見出しデータ106又は縮小3DBMD106b)を作成(C7)する。そして、プレビューデータ付3DBMDと撮像データをサービス利用者Aへ送付する(AC7)。サービス利用者Aはデータを受け取り(A7)、検収を行う(A8)。
【0089】
この時、撮像データ,最新3DBMD,原始3DBMDは非常に容量が大きい。そのため、プレビューデータ付3DBMDと撮像データをサービス利用者Aへ送付する代わりに、まずプレビューデータのみをサービス利用者Aへ送付してもよい。サービス利用者Aはプレビューデータから最新3DBMDの概要を把握できるため、それが更に編集を加える必要があれば、サービス提供会社Cにその旨連絡し(コメント情報を提供し)、必要な編集を加えた最新3DBMDとしてからサービス利用者Aに送る。
【0090】
また、プレビューデータが縮小3DBMD106bであれば、サービス利用者Aは、縮小3DBMD106bに処理を行うことで、原始3DBMDに加えるべき必要な処理を知ることができる。サービス利用者Aがその処理内容をサービス提供会社Cに送り、サービス提供会社Cがその処理を原始3DBMD102に加える。そして、プレビューデータ付3DBMDとしてサービス利用者Aに送る。
【0091】
これによれば、撮像後にサービス利用者へサービス提供者から送るデータの量を少なくすることができる。これにより、サービス提供者は最初に撮像データを送るよりも迅速にサービス提供者が所望するデータをサービス利用者に提供することができる。また、大容量の3DBMDに対する処理をサービス提供者が一括して行う事ができる。それにより、サービス利用者が大容量3DBMDに処理を加える設備を持ちあわせていない場合でも、大容量の3DBMDの処理を行ったデータを得ることができる。
【0092】
撮像作業会社Dは、撮像を終了した試料をサービス提供会社Cに返還する(D6)。サービス提供会社Cは、運送会社Bを介して、試料をサービス利用者に運搬する(C8,B3)。試料をサービス利用者Aに発送したサービス提供会社Cは撮像にかかる代金請求C9の請求書類兼振込票をサービス利用者Aに送る(AC8)。
【0093】
撮像データを受け取り(A7)、試料の返却を受けた(A9)サービス利用者Aは、請求書類兼振込票の送付を受けて、指定口座AC10に代金振込A10を行う(AC9)。サービス提供会社は代金の振込みを確認し(C10)、業務を終了する(C11)。
【0094】
(実施例4)
次に、実施例1乃至実施例2で説明した3DBMDを用いて3DBMDの処理を提供する業務について説明する。本実施例の3DBMDの提供業務についてのフローを図19に示す。3DBMDの元データを持ち処理を依頼するサービス利用者A(通常は企業である),3DBMDに処理を加えるサービス提供会社C、それぞれについて業務フローを説明する。
【0095】
サービス利用者Aは、サービスの注文申し込みA1を行う。この注文AC1をサービス提供会社Cに伝達した後、サービス提供会社Cとの間で打ち合わせ及びメールAC2により、仕様確認A2を行う。発注書類AC4が伝達されたらこれを確認(A4)し、発注手続きA5を行う。また、発注書類AC5をサービス提供会社Cに返送し、それと共に元データ(3DBMD)AC11を送付する(A6)。サービス提供会社Cからプレビューデータ或いはプレビュー付3DBMDAC7を受け取ったら(A7)、検収A8をし、サービス提供会社Cからの請求書兼振込票AC8を受けて代金AC9を指定口座AC10に振り込み(A10)、業務を完了する。
【0096】
次にサービス提供会社Cの業務フローを説明する。サービス利用者Aから注文AC1を受けて、サービス利用者Aと打ち合わせ及びメール(AC2)により仕様確認を行い(C1)、受注処理C3を行う。発注書類AC4をサービス利用者Aに送付し、この返送AC5を受けて、受注受付C4を行う。サービス利用者Aから元データ(3DBMD)を受け取ったら、このデータに対するプレビューデータ(見出しデータ106もしくは縮小3DBMD106b)をサービス利用者Aの要求仕様に応じて作成する。
【0097】
次に、プレビューデータ或いはプレビュー付3DBMDAC7をサービス利用者Aに送付する(C7)。ここで、実施例3同様に、まずプレビューデータをサービス利用者に送り、サービス利用者が処理の結果を確認してから大容量の3DBMDを送ってもよい。即ち、サービス利用者Aは処理の結果をある程度予想はしているものの、結果に確証は持っていない。
【0098】
本実施例のように、先にプレビューデータを送り、結果がサービス利用者Aの所望したものと異なる場合は、所望する結果となるまでサービス提供会社Cが処理を行うことによって、サービス利用者Aとサービス提供者との間でのデータの送受量を、大容量3DBMDを最初から送る場合よりも削減することができる。
【0099】
サービス利用者Aが内容確認後、サービス利用者Aに請求書類兼振込票AC8を送付し代金請求C9を行う。最後にサービス利用者Aから代金AC9が指定口座AC10に振り込まれたのを確認し(C10)、業務を完了する。
【0100】
以上説明した実施態様によれば、原始3DBMDや最新3DBMDである大容量の3次元BMDを扱うにあたり、内容の確認が容易なデータを付与することにより、大容量のBMDを処理する時間を削減することができる。
【0101】
(実施例5)
本実施例は、実施例1の見出しデータ106に加えて縮小3DBMDも用いる実施例である。本実施例では、初めに、X線CT撮像データ等の2次元画像データを複数積層することなどにより原始3DBMDを作成し、記憶装置(ハードディスク)に保存する。
【0102】
次に、原始3DBMDから、見出しデータ,処理履歴データ,縮小3DBMDを作成する。見出しデータは、最初に原始3DBMDを表示するためにレンダリング処理して2次元画像を作成する時に作られる。処理履歴データは、原始3DBMDまたは縮小3DBMDに処理が施される時に作られる。縮小3DBMD は、原始3DBMDを表示した後または表示する前に作られる。原始3DBMDを表示する場合、データの大きさに応じた時間がかかる。このため、原始3DBMD を表示する前に、縮小3DBMDを作成してこれを表示した方が時間の節約になる。従って、縮小3DBMDは、見出しデータよりも先に作られることが多い。
【0103】
本実施例のデータ処理装置では、見出しデータ,処理履歴データ,縮小3DBMDデータは、原始3DBMDと関連付けられている必要がある。このため、これら3つのデータは、別々の記憶装置に記憶されていても良いが、一つのファイルとして一つの記憶装置に記憶されている方が好ましい。図21は、本実施例における見出し・処理履歴及び縮小3DBMD付3DBMD117のフォーマット例を示す。このデータは、先頭に見出しデータ記録部,処理履歴データ記録部,縮小3DBMD記録部を持ち、その後に原始3DBMD記録部を保持する。見出しデータ及び縮小3DBMDは、複数保持されていても良い。
【0104】
処理履歴データは、原始3DBMDに適用された全ての処理について、その処理を再び行うために十分な情報が記載されたデータである。例えば、全処理条件をスクリプトで列記したようなデータである。このデータを利用すれば、連続して行われた処理の途中で作成された3DBMDや最終的に作成された3DBMDに限らず、途中で試行的に作成された3DBMDも、原始3DBMDから再び作成することができる。
【0105】
見出しデータは、原始3DBMDをレンダリングした2次元画像データや、原始3DBMDに対して処理履歴データに記述された処理の一部又は全部を行って作成される3DBMDをレンダリングした2次元画像データである。見出しデータは、これらの2次元画像データの全部又は一部で良いが、原始3DBMDと処理履歴データを利用して、見出しデータに対応する3DBMDを作成できる必要がある。
【0106】
従って、処理履歴データがない場合、見出しデータは原始3DBMD自体のレンダリング画像データのみとなる。処理履歴データがない場合とは、X線CT撮像データから原始3DBMDを作成した直後、処理後の3DBMDを改めて原始3DBMDとして記憶装置に記憶させた場合などである。
【0107】
原始3DBMDのレンダリング画像データである見出しデータを利用する効果は、見出しデータのみを予め表示することにより、2つ以上ある原始3DBMDから必要なデータを迅速に選択できることである。この場合、容量の大きい原始3DBMDを読み込む(メモリにロードする)処理、及び原始3DBMDをレンダリングして2次元画像データを作り表示する処理が省略でき、これらの処理に要する時間の数百分の1以下の時間でできる見出しデータの表示処理のみを行えば良い。さらに、容量の大きい原始3DBMDをメモリにロードしないため、メモリを節約でき、装置のメモリ容量が小さくても、複数のデータを表示して見比べることができる。
【0108】
従って、見出しデータがまだない原始3DBMDをレンダリングして2次元画像データを作成した時、見出しデータと異なる条件で原始3DBMDをレンダリングして2次元画像データを作成した時、原始3DBMDにある処理を行って作成した新しい3DBMDをレンダリングして2次元画像データを作成した時には、これらの2次元画像データを見出しデータとして記憶させ、対応する3DBMD をメモリから消去しても良い。
【0109】
見出しデータが処理履歴データに記述された処理の結果に対応する場合、この見出しデータを選択することにより、処理履歴データに記述された処理を原始3DBMDに対して行い、見出しデータに対応する3DBMDを再度作成することができる。この利用形態としては、(1)メモリにロードしていない複数の原始3DBMDのうちどのデータをロードして、どの処理を行うかを選択する場合、(2)メモリにロードしていない複数の原始3DBMDのうちどのデータをロードするかを選択する場合、(3)1つの原始3DBMDをメモリにロードした状態で処理履歴データに記述された処理のうちどの処理を行うかを選択する場合がある。
【0110】
上記(1)の場合、例えば、図22に示すように、複数の原始3DBMDの見出しデータが、表示画面19のデータ表示窓23cに一緒に表示される。また、3DBMD処理システムは、各見出しデータに関連付けられた処理履歴データを参照し、各見出しデータに対応する処理履歴情報(コメント)をデータ表示窓23cの右側のコメント表示窓23dに表示する。各処理履歴情報は、各見出しデータが原始3DBMDにどのような処理を施した3DBMDに対応しているかを示す。
【0111】
見出しデータと処理履歴情報を表示する際は、原始3DBMDがロードされていないため、原始3DBMDは読み込まず、見出しデータと処理履歴データのみを読み込む。1つの原始3DBMDに関連付けられた見出しデータは、この関連性が分かるように表示される。例えば、コメント表示窓23dに対応する原始3DBMDのファイル名を表示したり、1つの画面に見出しデータと原始3DBMDとの対応関係をまとめて表示しても良い。
【0112】
1つの画面に1つの原始3DBMDに関連付けられた見出しデータが表示されている場合、ページ切り替え用のボタン12e及び12fは、原始3DBMDを切り替える機能を果たす。この場合、原始3DBMD読み込み用のボタン20aが押されると、その画面に表された原始3DBMDが読み込まれる。1つの画面に1つの原始3DBMDが対応していない場合は、見出しデータの1つを選択してボタン20aを押すことにより、その見出しデータに関連付けられた原始3DBMDを読み込むようにしても良い。
【0113】
また、3DBMDを作成する場合、ユーザは、画面に表示された見出しデータと処理履歴情報を見て、ポインタ11を用いて、作成したい所望の見出しデータを選択し、作成ボタン20bを押す。3DBMD処理システムは、この操作を受けて、原始3DBMDに対して処理履歴データに記述された処理を行い、所望の見出しデータに対応する3DBMDを作成する。
【0114】
上記(2)の場合も、同様の画面が表示される。但し、この場合はデータのロードのみのため、作成ボタン20bは表示されない。
【0115】
上記(1)及び(2)の場合、原始3DBMD自体を表す見出しデータが選択されれば原始3DBMDのロードのみを行い、その他の見出しデータが選択されれば、確認メッセージを画面に表示してユーザの確認を得てから、新しい3DBMDの作成を行うようにしても良い。
【0116】
上記(3)の場合は、(1)と同様の画面が表示されるが、この場合はデータが既にロードされているため、原始3DBMD読み込み用のボタン20aは表示されない。
【0117】
縮小3DBMDは、データの容量又は縮小倍率を一定値にして間引きなどの処理によって原始3DBMDを縮小した3DBMD、及び/又は、原始3DBMDに処理履歴データの処理の一部又は全部を行って成る3DBMDを縮小した3DBMDである。縮小3DBMDは、これらの縮小された3DBMDの全部又は一部で良いが、原始3DBMDと処理履歴データを利用して、縮小3DBMDに対応する3DBMDを作成できる必要がある。従って、処理履歴データがない場合、縮小3DBMDは原始3DBMD自体の縮小3DBMDのみとなる。
【0118】
原始3DBMDの縮小3DBMDを利用する1つの効果は、縮小3DBMDのみを予め表示することにより、2つ以上ある原始3DBMDから必要なデータを迅速に選択できることである。この場合、容量の大きい原始3DBMDを読み込む処理、及び原始3DBMDをレンダリングして2次元画像データを作り表示する処理が省略でき、これらの処理に要する時間の数分の1から数十分の1以下の時間でできる縮小3DBMDの読み込み処理とレンダリング処理を行えば良い。さらに、容量の大きい原始3DBMDをメモリにロードしないため、メモリを節約でき、装置のメモリ容量が小さくても、複数のデータを表示して見比べることができる。
【0119】
縮小3DBMDは、3次元データであるため、回転や切断等の処理を加えて表示方法を変化させることができる。これにより、ユーザは、原始3DBMDの中身をより正確に確認することができる。従って、縮小3DBMDがまだない原始3DBMDを表示する時、原始3DBMDに処理を行って作成した新しい3DBMDを表示する時には、メッセージを画面表示するなどによりユーザの確認を取って縮小3DBMDを作成し、これを表示すると良い。
【0120】
原始3DBMD自体の縮小3DBMDを利用する他の効果は、原始3DBMDをメモリにロードしない状態、またはメモリにロードした原始3DBMDに何の処理も施さない状態で、縮小3DBMDに対して処理を加えることにより、処理を迅速にできることである。
【0121】
縮小3DBMDは、データの容量が原始3DBMDに比べて小さく、処理に要する時間が短いため、試行錯誤により処理条件を決定できる。例えば、処理条件を変えた複数の処理を縮小3DBMDに対して行い、この結果から決定した処理条件で、原始3DBMDに対して処理を行えば良い。また、原始3DBMDに対しては処理を行わず、処理後の縮小3DBMDに対してさらに異なる処理を行っても良い。
【0122】
縮小3DBMDに対して処理を行った時、全ての処理に対して新たに縮小3DBMDを作成し、これらを並べて表示して処理条件の違いによる処理結果の違いを確認できるようにしても良い。試行結果の縮小3DBMDは、新たな試行処理を行う度に新しいものに更新しても良い。この場合、全ての処理又は試行錯誤の結果採用されなかった処理を除く全ての処理について、その処理条件を処理履歴データに記録する必要がある。これにより、縮小3DBMDに対して行った処理の一部又は全部を、最終的に原始3DBMDに対して行い、新しい3DBMD を作成することができる。
【0123】
縮小3DBMDが処理履歴データに記述された処理の結果に対応する場合、この縮小3DBMDを選択することにより、処理履歴データに記述された処理を原始3DBMDに対して行い、縮小3DBMDに対応する3DBMDを作成することができる。見出しデータの場合と異なり、この3DBMDはそれまでに一度も作成したことのないものでも良い。
【0124】
この利用形態としては、(1)メモリにロードしていない複数の原始3DBMDのうちどのデータをロードするかを選択する場合、(2)1つの原始3DBMDをメモリにロードした状態で処理履歴データに記述された処理のうちどの処理を行うかを選択する場合がある。
【0125】
上記(1)の場合、例えば、図23に示すように、複数の原始3DBMD自体の縮小3DBMDが表示画面19のデータ表示窓23cに一緒に表示される。この場合、データをロードするのみなので、図23の作成ボタン20bは表示されない。コメント表示窓23dには、原始3DBMDのファイル名,データ容量等のデータ情報のみが表示される。ユーザは、画面に表示された縮小3DBMDとデータ情報を見て、ポインタ11を用いて、原始3DBMDを読み込みたい所望の縮小3DBMDを選択し、ボタン20aを押す。この場合、ユーザは、位置調整窓23eに表示されたカーソルを用いて縮小3DBMDの表示位置を変えることができる。ボタン20aが押されると、3DBMD処理システムは、選択された縮小3DBMDに関連付けられた原始3DBMDを読み込む。
【0126】
上記(2)の場合、例えば、図23に示すように、1つの原始3DBMDに関連付けられた全ての縮小3DBMDがデータ表示窓23cに表示される。但し、この場合はデータが既にロードされているため、ボタン20aは表示されない。3DBMD処理システムは、各縮小3DBMDに関連付けられた処理履歴データを参照し、各縮小3DBMDに対応する処理履歴情報をコメント表示窓23dに表示する。各処理履歴情報は、各縮小3DBMDが原始3DBMDにどのような処理を施した3DBMDに対応しているかを示す。
【0127】
ユーザは、画面に表示された縮小3DBMDと処理履歴情報を見て、ポインタ11を用いて、作成したい所望の縮小3DBMDを選択し、作成ボタン20bを押す。ユーザは、位置調整窓23eに表示されたカーソルを用いて縮小3DBMD の表示位置を変えることができる。作成ボタン20bが押された場合、3DBMD処理システムは、原始3DBMDに対して処理履歴データに記述された処理を行い、所望の縮小3DBMDに対応する3DBMDを作成する。この場合、原始3DBMDと処理履歴データから最新3DBMDよりも前の3DBMDを作成できるので、アンドゥー処理を行うことができる。
【0128】
以上で説明した処理履歴データ,見出しデータ,縮小3DBMDの個々の機能は実施例1及び実施例2と同様であり、本実施例ではその全てが利用できる。
【0129】
次に、本実施例に特有の利用形態について説明する。この利用形態は、縮小3DBMDのレンダリング画像を見出しデータとして保持する方法である。図24は、本実施例の3DBMD処理システム1dの構成図を示す。以下、3DBMD処理システムを単にシステムと呼ぶ。システム1dは、システム1aで扱った見出しデータ106に加えて、縮小3DBMD106bも扱う。本システムの大部分は実施例1と同じであるので、ここでは重複する部分の説明は省略する。
【0130】
尚、本実施例の電子計算機503は、処理の内容毎に、データ処理装置3a,縮小3DBMD処理装置3b,見出しデータ・縮小3DBMD選択手段8a,見出しデータ・縮小3DBMD表示手段7bに分けて構成しているが、1つの計算機が複数又は全ての処理を行っても良い。
【0131】
システム1dは、システム1aと異なる構成として、縮小3DBMD処理装置3b,見出し・履歴・縮小付3DBMD記憶装置5h,見出しデータ・縮小3DBMD表示手段7b,見出しデータ・縮小3DBMD選択手段8a等を備える。縮小3DBMD処理装置3bは図11のシステム1cと同じであるので、説明は省略する。見出し・履歴・縮小付3DBMD記憶装置5hは、見出しデータ及び処理履歴データに加えて、縮小3DBMDも記憶するものである。
【0132】
見出しデータ・縮小3DBMD表示手段7bは、システム1aの見出しデータ表示手段7aに、縮小3DBMDの表示機能を加えたものである。見出しデータ・縮小3DBMD選択手段8aは、システム1aの見出しデータ選択手段8に、縮小3DBMDの選択機能を加えたものである。7b及び8aは、例えば図22や図23で説明したような表示機能及び選択機能を利用する。
【0133】
次に、システム1dにより、見出しデータ,処理履歴データ及び縮小3DBMD を有する3DBMDを編集する方法を、図25を用いて説明する。図25は、本実施例の3DBMD処理方法のフローチャートを示す。本実施例で扱うデータは、見出し・履歴・縮小付3DBMDである。
【0134】
初めに、ユーザが、図22や図23で説明したような操作により、所望の見出し・履歴・縮小付3DBMDデータを選択してロードコマンドを入力する(201)。システム1dは、原始3DBMDをロードせずに、縮小3DBMDを読み込んで表示手段に表示する(202f)。次に、システム1dは、ユーザからの処理コマンド入力を受けて(221)、縮小3DBMDに対して処理を行う(222)。
【0135】
この処理は、処理条件を決定するための試行錯誤的な処理でも良い。このためには、複数の処理条件に対する複数の処理結果を比較する必要がある。しかし、縮小3DBMDが3DBMDであるため、多数のデータを同時に表示する場合、装置のメモリ容量を大きく占有する。これに対処するために、本実施例では、試行錯誤的に処理を行う場合、各処理条件で処理して得られた縮小3DBMDは、メモリ上から消去される(225)。この代わりに、縮小3DBMDをレンダリングして作成した2次元画像データが、見出しデータとして一覧表示される(213)。
【0136】
この縮小3DBMDの消去の前に、処理結果の縮小3DBMDを画面に表示し(223)、回転,切断等を行うことにより、見出しデータを作成するレンダリングの条件を変えても良い。この場合、システム1dは、ユーザからレンダリング条件コマンドの入力を受け(226)、見出しデータと処理履歴データを作成し(211b,210b)、作成した見出しデータを表示手段に表示する(209a)。システム1dは、ユーザからレンダリング終了の入力を受ける(227a)までは、226に戻ってレンダリングを繰り返し、レンダリング終了が入力されれば、225を実行する。
【0137】
1つの縮小3DBMDに対応する見出しデータは、異なるレンダリング条件に応じて複数あっても良いし、条件を変える度に見出しデータが更新(上書き)されても良い(211b)。この見出しデータを作成するために、最初の縮小3DBMDに行った処理は全て処理履歴データに記述され、見出しデータが上書きされた場合には、処理履歴データも最新の見出しデータに合わせて上書きされる(210b)。
【0138】
処理結果の縮小3DBMDをレンダリングして見出しデータを作成するために行った処理は、連続した複数の処理が縮小3DBMDや原始3DBMDに施される際には必要でないので、処理履歴データに記述される必要はない。しかし、最終的に見出しデータと同じ2次元画像データを表示する場合には、上記処理を処理履歴データに記述しておいても良い。
【0139】
システム1dは、ユーザから試行錯誤終了の入力を受ける(227b)までは、221に戻って以上の処理を繰り返し、試行錯誤終了が入力されれば、214を実行する。システム1dは、試行錯誤の結果として表示された見出しデータに対するユーザの選択コマンドを受け(214)、処理前の縮小3DBMDから新しい縮小3DBMDを作成してこれを表示する(222,223)。新しい縮小3DBMDが作成されれば、処理前の縮小3DBMDや試行錯誤の処理結果である複数の見出しデータは、メモリ上から消去されても良い。
【0140】
システム1dは、ユーザから処理継続の入力を受ければ(227c)、221に戻って次の処理を実行し、処理終了の入力を受ければ、224を実行する。システム1dは、ユーザから作成した見出しデータに対する選択及び処理コマンドを受け(224)、選択された見出しデータに至る一連の処理を原始3DBMDに施して新しい3DBMDを作成し(204)、これをレンダリングして画面に表示する(209b)。
【0141】
さらに、システム1dは、ユーザからのセーブコマンドを受けた場合(206)、ここまでに作成した最終的な縮小3DBMD,見出しデータ及び処理履歴データを、見出し・履歴・縮小付3DBMD記憶装置に記憶させる(207g)。また、新しい3DBMDは、新しい原始3DBMDとして見出し・履歴・縮小付3DBMD記憶装置または3DBMD記憶装置に記憶される(207)。
【0142】
本実施例によれば、ユーザが一覧表示された見出しデータから所望のデータを選択した後、原始3DBMDを処理する前に、縮小3DBMDが画面に表示されるので、ユーザは、より詳細に確認(プレビュー)することができる。さらに、原始3DBMDに対する処理は、最小限で且つ最後にまとめて実施されるので、試行錯誤による条件設定を含む連続的な処理を、縮小3DBMDと見出しデータを用いて、迅速且つ快適に行うことができる。
【0143】
尚、本実施例では、見出しデータに対応する縮小3DBMDを消去する例を説明したが、メモリに余裕のある場合には、見出しデータに対応する縮小3DBMD を消去しなくても良い。
【0144】
【発明の効果】
本発明によれば、大容量の3次元ビットマップデータを処理する場合に、プレビューをより迅速に表示することができるとともに、3次元ビットマップデータの処理を効率よく行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】システム構成図。
【図2】処理のフローチャート。
【図3】再処理のフローチャート。
【図4】3次元BMDフォーマット例。
【図5】3次元BMDフォーマット例。
【図6】見出しデータ表示・選択画面例。
【図7】見出しデータ表示・選択画面例。
【図8】ユーザ入力・表示装置例。
【図9】処理のフローチャート。
【図10】3次元BMDフォーマット例。
【図11】システム構成図。
【図12】処理のフローチャート。
【図13】3次元BMDフォーマット例。
【図14】縮小BMD作成例。
【図15】縮小3次元BMD表示・処理画面例。
【図16】オペレーティングシステムのファイル表示画面例。
【図17】CADデータフォーマット例。
【図18】業務フロー図。
【図19】業務フロー図。
【図20】システムの概念図。
【図21】見出し・履歴縮小3DBMD付3DBMDフォーマット例。
【図22】見出しデータ表示・選択画面例。
【図23】縮小3DBMD表示・選択画面例。
【図24】システム構成図。
【図25】処理のフローチャート。
【符号の説明】
1a,1c…3DBMD処理システム、2,506…入力装置、3a…データ処理装置、3b…縮小3DBMD処理装置、4,504…表示装置、5a…3DBMD記憶装置、5b…原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装置、5c…見出し・履歴付3DBMD記憶装置、5d…見出し付最新3DBMD記憶装置、5e…原始・縮小・履歴付3DBMD記憶装置、5f…縮小・履歴付3DBMD記憶装置、5g…縮小付最新3DBMD記憶装置、5h…見出し・履歴・縮小付3DBMD記憶装置、7a…見出しデータ表示手段、7b…見出しデータ・縮小3DBMD表示手段、8…見出しデータ選択手段、8a…見出しデータ・縮小3DBMD選択手段、9…プリンタ出力装置、502…記憶装置、503…電子計算機、505…出力手段、A…サービス利用者、B…運送会社、C…サービス提供会社、D…撮像作業会社。

Claims (2)

  1. 3次元ビットマップデータに所望の処理を行うデータの処理装置であって、
    3次元ビットマップデータと、前記3次元ビットマップデータを縮小した縮小3次元ビットマップデータと、前記3次元ビットマップデータに対して行う第1の所望の処理の履歴である処理履歴データとが関連付けられて記憶可能な記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶された前記縮小3次元ビットマップデータに第2の所望の処理を加え、前記縮小3次元ビットマップデータに加えた前記第2の所望の処理の処理履歴データをデータ処理装置に送る処理と、処理後の縮小3次元ビットマップデータを表示装置に送信する処理と、関連付けられた前記3次元ビットマップデータ、前記第2の所望の処理の処理履歴データ、及び前記処理後の縮小3次元ビットマップデータを、処理履歴データに記述された処理のうちどの処理を行うかを選択できるよう前記記憶装置に蓄積するために、前記記憶装置に送信する処理とを行う縮小3次元ビットマップデータ処理装置と、
    前記第2の所望の処理の処理履歴データで前記3次元ビットマップデータを処理し、前記表示装置に処理後の3次元ビットマップデータを送る前記データ処理装置と、
    処理後の前記縮小3次元ビットマップデータ及び前記3次元ビットマップデータを表示する前記表示装置とを備えたことを特徴とするデータの処理装置。
  2. 3次元ビットマップデータに所望の処理を行うデータの処理装置であって、
    3次元ビットマップデータと、前記3次元ビットマップデータを縮小した縮小3次元ビットマップデータと、前記3次元ビットマップデータに対して行う第1の所望の処理の履歴である処理履歴データとが関連付けられて記憶可能な記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶された前記縮小3次元ビットマップデータに第2の所望の処理を加え、前記縮小3次元ビットマップデータに加えた前記第2の所望の処理の前記処理履歴データをデータ処理装置に送る処理と、処理後の縮小3次元ビットマップデータを縮小3次元ビットマップデータ表示手段に送信する処理と、関連付けられた前記3次元ビットマップデータ、前記第2の所望の処理の処理履歴データ、及び前記処理後の縮小3次元ビットマップデータを、処理履歴データに記述された処理のうちどの処理を行うかを選択できるよう前記記憶装置に蓄積するために、前記記憶装置に送信する処理とを行う縮小3次元ビットマップデータ処理装置と、
    前記縮小3次元ビットマップデータを表示装置に送信する前記縮小3次元ビットマップデータ表示手段と、
    前記表示装置に表示された前記縮小3次元ビットマップデータを選択する縮小3次元ビットマップデータ選択手段と、
    選択された前記縮小3次元ビットマップデータに関連付けられた前記第2の所望の処理の前記処理履歴データで、前記記憶装置に記憶された前記3次元ビットマップデータを処理し、前記表示装置に処理後の3次元ビットマップデータを送信するデータ処理装置と、
    前記データ処理装置から送られた前記3次元ビットマップデータを表示する前記表示装置とを備えたことを特徴とするデータの処理装置。
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