JP3512034B2 - データの処理装置及びデータの処理方法 - Google Patents
データの処理装置及びデータの処理方法Info
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Description
プデータの処理方法及び処理装置に関する。
terized Tomography。以下、X線CTと言う)を寸法計
測に応用する場合、2次元ビットマップデータ(以下、
BMDと表す)である断層像を多数積層し、3次元BM
Dとして各種の3次元画像処理を行う。この技術は医療
分野で用いられており、例えば、「医学における3次元
画像処理」:周藤安造著、コロナ社、(1995)に記
載されている。
理では、利用者がプログラムにコマンドを入力し、これ
を受けてプログラムがデータを処理する(対話的処
理)。このような対話的処理では、誤操作による利用者
の追加作業を最小限に抑える必要がある。そこで多くの
プログラムには、アンドゥー(やり直し)機能が備えら
れている。これは、処理前のデータを残しておき、アン
ドゥーコマンドが入力された場合には、処理後のデータ
を処理前のデータに差し替える機能である。利用者はア
ンドゥーコマンドを入力することで、最後に行った処理
を取り消し、そこからやり直しができる。処理前のデー
タをいくつか残すようにすれば、最後に行った何回かの
処理を取り消し、やり直すことができるようになる。
8号公報には、BMD等の画像データに対する縮小画像
データを持ち、それら縮小画像データを一覧表示して選
択する情報処理装置が記載されている。また、特開平6
−202612号公報には、画像を編集する画像編集用
の表示領域と編集途中の編集画像を複数の画面分表示す
るサンプル画像表示領域とを持つ表示部を有するグラフ
ィックエディタ装置が記載されている。
解能のX線CT装置で得られる数百Mバイト以上の大容
量の3次元BMD(本明細書では、100Mバイト以上
1Pバイト以下のデータを大容量と言う)の処理を考慮
していない。また、データの容量が大きくなると取扱い
に技術的な困難が伴うため、データは1P(ペタ)バイ
ト以下のデータが多い。
に比例して大きくなるため、特開平6−251078号
公報が開示している内容や、医療分野で従来扱っていた
ような3次元BMDの処理に用いられていた方法をその
まま適用すると不具合を生じる。
と、このような大容量の3次元BMDを扱う場合、現在
の電子計算機の能力をもってして、データ表示に10分
以上の時間を要する。これは、3次元BMDを画面に表
示するにあたっては、レンダリングと呼ばれる処理を行
う必要があり、データが大容量の場合、この処理に非常
に長い時間がかかるためである。利用者にとって、デー
タの内容を確認するためにデータを表示させる場合、一
つのファイル毎にそれらの時間を要することとなる。
いる技術を、医療分野で用いている3次元BMDに利用
する場合には、3次元BMD(この場合のデータ量は比
較的小さい)から縮小BMDを作成する処理にかかる時
間の方が、元の3次元BMDをレンダリングして画面に
表示する処理よりも時間を要するため、ファイルの内容
を確認するに要する時間が問題となることは無かった。
また、特開平6−251078号公報が開示している、
検索用に後からデータ群全体の縮小データを作成する方
法では、利用者の側でデータの縮小作業を行わなければ
ならない問題があった。
程においても課題がある。処理を行うたびにメモリにデ
ータを記憶していくと、すぐにメモリ容量が不足する事
態が発生する。そのためアンドゥー回数(取り消すこと
のできる処理の回数)を増やすことができなかった。ま
た、表示に時間を要するために、アンドゥーコマンドが
入力される度にレンダリングを行って画面にデータを表
示する方法では、アンドゥー回数が多い場合、利用者の
待たされる延べ時間が総作業時間に占める割合が極端に
高くなった。
ータを処理する場合に、短時間でデータの内容を確認
し、表示時間を短縮し、アンドゥー処理を行い、大容量
の3DBMDの処理を効率よく行うことができるデータ
処理装置及びデータ処理方法を提供することを目的とす
る。
マップデータ及び前記3次元ビットマップデータをレン
ダリングして得た2次元画像データを記憶する記憶装置
と、前記記憶装置に記憶された前記3次元ビットマップ
データに処理を加え、処理後の3次元ビットマップデー
タを前記記憶装置に記憶する処理、及び、前記2次元画
像データを表示装置に送る処理を行うデータ処理装置
と、前記データ処理装置から送られたデータを表示する
表示装置と、を備え、前記記憶装置が、前記3次元ビッ
トマップデータに加えられた処理の履歴に関する処理履
歴データを記憶し、前記記憶装置は複数の前記2次元画
像データの記憶を可能とし、且つ、前記表示装置は複数
の前記2次元画像データの表示を可能とし、アンドゥー
処理として前記処理履歴データと前記3次元ビットマッ
プデータとから処理後の3次元ビットマップデータを作
成可能に構成したことを特徴とする。
ータ及び前記3次元ビットマップデータをレンダリング
して得た2次元画像データを記憶する記憶装置と、前記
記憶装置に記憶された前記3次元ビットマップデータに
処理を加え、処理後の3次元ビットマップデータを前記
記憶装置に記憶する処理、及び、前記2次元画像データ
を表示装置に送る処理を行うデータ処理装置と、前記デ
ータ処理装置から送られたデータを表示する表示装置
と、を備え、前記記憶装置が、前記3次元ビットマップ
データに加えられた処理の履歴に関する処理履歴データ
を記憶し、前記記憶装置は複数の前記2次元画像データ
の記憶を可能とし、且つ、前記表示装置は複数の前記2
次元画像データの表示を可能とし、アンドゥー処理とし
て前記処理履歴データと前記3次元ビットマップデータ
とから処理後の3次元ビットマップデータを作成可能に
構成したデータの処理装置によるデータの処理方法にお
いて、前記3次元ビットマップデータに複数の処理を加
え、該処理の履歴に関する情報を前記記憶装置に記憶
し、複数の処理後3次元ビットマップデータをそれぞれ
レンダリングし、複数の2次元画像データを作成する工
程と、前記複数の2次元画像データを一覧表示し、該一
覧の中から選択された2次元画像データに対応する前記
処理の履歴に関する情報に基づいて前記3次元ビットマ
ップデータに処理を施すことを特徴とする。
下、3DBMDと表す)処理の実施態様を説明する。本
実施例で用いる処理装置の概要を説明する。図20に本
発明のデータ処理装置の概念を示す。処理装置は、X線
CT装置501で撮像したデータを記憶装置502に記
憶しておく。ユーザが入力装置506を用いて電子計算
機503にコマンドを送り、各種の操作を行う。時に電
子計算機503は、記憶装置502から必要なデータを
読み出す。記憶装置502には、以下に述べる原始3D
BMD102,最新3DBMD103,処理履歴データ
105及び見出しデータ106が記憶される。
り、電子計算機503は、入力装置506からのコマン
ドにより指定されたデータを出力手段505(プリン
タ)や表示装置504(ディスプレイ)に出力する。電
子計算機503は各種データの編集やデータのレンダリ
ング(後に述べる)を行うことができる。電子計算機5
03は必要に応じて、記憶装置502にデータを記録す
ることができる。以上が、処理装置全体の概念である。
線CT装置を用いて試料を撮像する。本実施例における
試料は、自動車用ターボエンジンの金属製のタービン
(図示せず)である。3次元X線CT装置はX線を扇状
に照射し、試料を透過したX線をセンサで受けることで
試料を撮像する装置である。撮像したデータは、原始3
次元BMD(以下、3次元BMDを3DBMDと呼ぶ)
として記憶装置(本実施例ではハードディスク)に保存
する。
3DBMDに変換する。図4及び図5に、本実施例にお
ける3DBMDのフォーマットを示す。図4に示した見
出し・履歴付3DBMD114は、データの先頭に見出
しデータ記録部、次に処理履歴データ記録部、その後ろ
に原始3DBMDの記録部を保持する。見出しデータは
原始3DBMDを単数もしくは複数の方向から見た場合
の複数の2次元画像(単数でも良い)である。本実施例
において、見出しデータのデータ形式は表示するにあた
ってレンダリングの必要がないデータ形式である。本実
施例では、一般にJPEGと呼ばれる形式を用いてい
る。他に、一般にGIFと呼ばれる形式などでも良い。
もちろん、2次元のビットマップ画像データでも良い。
る撮像によって原始3DBMDを得た後に、予め設定し
た方向からの2次元画像データを作成する事で行う。こ
の見出しデータの作成は原始3DBMDをレンダリング
処理し2次元の画像を作成するものである。これは3D
BMDの閲覧や加工などを行う前に生成しておくもので
ある。
像データ)の表示にはレンダリングを必要としない。ま
た、データ量も原始3DBMDと比べ小さい。そのた
め、見出しデータを表示するに要する時間は、原始3D
BMDからの2次元画像データを生成して表示するに比
べ短縮することができる。また、予め見出しデータを生
成することで閲覧の度に3DBMDから2次元データを
生成するよりも短時間でデータの内容を確認することが
できる。また、見出しデータのみを読み込むことで、原
始3DBMDを読み込まなくとも原始3DBMDの内容
を概ね参照することができる。
は3DBMDの数十分の一から数百分の一以下、時には
数万分の一以下の小さなものであるため、データ容量と
してはそれほど変化が無い。また、見出しデータには、
閲覧の過程で原始3DBMDを加工して作成された2次
元データも更に記録する。
に対して行われた処理の履歴を記録している。即ち、原
始3DBMDに加工を行った状態に対応する見出しデー
タを更に加工した画像を要する場合、原始3DBMDを
処理履歴データに従って見出しデータに対応する状態ま
で加工して、それを更に要する画像に加工する。
MD113は、加工を行った最新3DBMDを保存する
ときに、原始3DBMDも共に記録しておくデータ形式
である。データの形式は、データの先頭に見出しデー
タ、次いで最新3DBMD記録部を持つとともに、その
後部に処理履歴データ記録部と原始3DBMD記録部を
保持する。見出しデータ106は最新3DBMDをレン
ダリング処理したもの及び原始3DBMDから最新3D
BMDに至る処理過程での作成されたレンダリング後の
データを見出しデータとして記録している。処理履歴デ
ータは原始3DBMDが最新3DBMDに至るまでに行
われた処理の手順を記録している。即ち、原始3DBM
Dに処理履歴データの処理履歴に記録されている処理を
行うと最新3DBMDとなる。
タを表示することで最新3DBMDを概ね確認すること
ができる。また、最新3DBMDを加工する際、最新3D
BMDに対する加工をやり直したい場合(アンドゥーを行
う場合)、原始3DBMDと処理履歴データを用いて、
やり直したいステップまで原始3DBMDを処理履歴デ
ータに基づいて加工することで、最新3DBMDからや
り直しを行ったものと同じ3DBMDを得ることができ
る。
いた3DBMD処理システム1aの構成例を図1に示
す。本システムは、ユーザが入力装置2からデータの処
理方法(コマンド)を入力することにより対話的に3D
BMDを処理することを前提としている。本実施例で
は、記憶装置502を、3DBMD記憶装置5a,原始
・見出し・履歴付3DBMD記憶装置5b,見出し・履
歴付3DBMD記憶装置5c及び見出し付最新3DBM
D記憶装置5dに分けて記述しているが、これらを記憶
した記憶装置502があればよい。また、電子計算機5
03は、処理する内容ごとに見出しデータ選択手段8,
データ処理装置3a及び見出しデータ表示手段7aに分
けて記述しているが、一つの計算機が何れの処理を行っ
ても良い。
装置2は、データ処理コマンド101と見出しデータ選択
コマンド110を生成する。3DBMD処理システム1
aは、3次元ビットマップ表示画像データ104及び見
出しデータ表示データ109aを表示する表示装置4を持
つ。
の記憶装置を有する。3DBMD記憶装置5aは、原始
3DBMD102及び最新3DBMD103を記憶す
る。原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装置5bは、
原始・見出し・履歴付3DBMD113を記憶する。見出し・履
歴付3DBMD記憶装置5cは、見出し・履歴付3DBMD
114を記憶する。データ処理装置3aは、原始・見出
し・履歴付3DBMD記憶装置5bから最新3DBMD
103,原始3DBMDデータ102及び処理履歴デー
タ105を別々に取り出すことができる。また、データ
処理装置3aは見出し・履歴付3DBMD記憶装置5c
から見出しデータ106,処理履歴データ105及び原
始3DBMD102を別々に取り出すことができる。
の構成を持つ。データ処理装置3aは、原始3DBMD
102及び最新3DBMD103から、処理履歴データ
105と見出しデータ106を作成する。また、データ処
理装置3aは、その他のコマンドを受けて各種の処理を
行う。見出しデータ表示手段7aは、見出しデータ表示
コマンド108aを受け、複数の見出しデータ106か
ら見出しデータ表示データ109aを作成し、表示装置
4に送る。見出しデータ選択手段8は、見出しデータ選
択コマンド110を受け、再処理コマンド111を生成
し、データ処理装置3aに送る。
出しデータや処理履歴データを持っていない3DBMD
を処理する場合のフローを図2に示す。これは、3DB
MDを処理する過程で見出しデータや処理履歴データを
順次作成していき、複数回の処理(もしくは次回以降の
処理)を迅速にするためのフローである。処理フローの
各段階で、図1に示す各装置間でデータの授受がなされ
る。
コマンドを入力する(201)。そのロードコマンドを
受けて、データ処理装置3aは、3DBMD記憶装置5
aから原始3DBMD102を読込む(202a)。次
にユーザが入力装置2を用いて処理コマンド203を入
力する。処理コマンド203は、原始3DBMD102を
切断した状態にすることや一部を抽出するなどのコマン
ドである。処理コマンド203を受けて、データ処理装
置3aにより原始3DBMD102に処理が施され(2
04)、最新3DBMD103が作成される(20
5)。
入力された場合は、最新3DBMD103をレンダリン
グ処理して3次元ビットマップ表示画像データ104を
作成後、表示装置4に送り、最新3DBMD103を表
示する(209)。その処理コマンドから、データ処理
装置3aによって処理履歴データ105が作成される
(210)。また、表示した画像からはデータ処理装置
3aによって見出しデータが作成される(211)。作
成された処理履歴データ105と見出しデータ106
は、原始3DBMD102とともに、見出し・履歴付3
DBMD114のフォーマットで見出し・履歴付3DB
MD記憶装置5cに記憶される。連続して処理が行われ
る場合には、処理コマンド203の入力からここまでが
繰り返される。見出しデータ106及び処理履歴データ
105は順次、見出し・履歴付3DBMD記憶装置5c
上に更新される。
一覧表示コマンド212が入力された場合には、データ
処理装置3aの処理により保持された見出しデータ10
6を表示装置4に一覧表示する(213)。更に一覧表
示した見出しデータ106のうち一つを選択する見出し
データ選択コマンド214がユーザにより入力された場
合、選択された見出しデータ106を抽出して表示装置
4に拡大表示する(209)。このように、原始3DB
MD102に処理を行い、最新3DBMD103を作成
していく過程で、順次処理履歴データ105と見出しデ
ータ106を蓄積していく。
ザはセーブコマンド206を入力する。セーブコマンド
206はデータの保存形式を指定している。即ち、現在
処理している最新3DBMD103を保存するにあた
り、それまでの処理履歴データ105と見出しデータ1
06を原始3DBMD102と共に保存する場合は、見
出し・履歴付3DBMD114のフォーマットでの保存
を、処理履歴データ105,見出しデータ106及び原始
3DBMD102に加え、現在の最新3DBMD103
を保存する場合は、原始・見出し・履歴付3DBMD1
13のフォーマットでの保存を指定する。
(図示せず)から必要な画像をプリントアウトする。デ
ータを保存して、処理を終了する。撮像した後に見出し
データ106を作成していない3DBMDにおいては、
このフローを行うことによって見出しデータ106及び
処理履歴データ105を作成することができる。
る場合は、次回以降、最新3DBMD の状態から作業を開始
することができる。また、原始3DBMDをも保持して
いるため、原始3DBMDと処理履歴データを組み合わ
せることによって、あたかも最新3DBMDにいたる以
前の処理まで処理を戻すかの如く処理を行うことができ
る。また、見出し・履歴付3DBMDで保存する場合
は、原始3DBMD,見出しデータ及び処理履歴データ
のみを保存するので、データの総量を小さくすることが
できる。
て、見出しデータ106と処理履歴データ105を持つ
3DBMD(即ち、見出し・履歴付3DBMD114の
フォーマットを持つ3DBMD)の見出しデータ106
を用いて希望する3DBMDを迅速に表示させるフロー
を説明する。フローを図3に示す。
ータの一覧表示コマンド212を入力する。これを受け
て、データ処理装置3aが見出し・履歴付3DBMD記
憶装置5cから見出しデータ106を抽出して読込み
(202b)、見出しデータ106を表示装置4に一覧
表示する(213)。
データ106の中から対応する3DBMDが必要な見出
しデータ106を選択し、入力装置2から見出しデータ
選択コマンド214を入力する。データ処理装置3aは
見出しデータ選択コマンド214を受けて、選択された
見出しデータ106を表示装置4に拡大表示する(20
9a)。また、データ処理装置3aは、抽出した見出し
データ106に対応する処理履歴データ105及び原始
3DBMD102を、見出し・履歴付3DBMD記憶装
置5cから抽出する(215)。そして、抽出した処理
履歴データ105の処理履歴に基づいて原始3DBMD
102に処理を施す(204)。この処理を施されたデ
ータが見出しデータ106を作成した際の最新3DBMD103
である(205)。ユーザが入力装置2を用いて表示コ
マンド208を入力し、データ処理装置3aは最新3D
BMD103をレンダリングして表示装置に表示する
(209b)。
当たってレンダリングを要しないので、最初の表示の際
に最新3DBMDを表示する場合よりも短時間でデータ
の内容を確認することができる。複数の見出しデータを
一度に表示できるので、複数の最新3DBMDをレンダ
リングして一画面に表示するに比べ更に表示時間を短縮
することができる。また、複数の見出しデータを保存し
てあるので、処理履歴データと原始3DBMDから複数
の最新3DBMDを作成することができる。複数の最新
3DBMDは処理履歴データと原始3DBMDからその
都度作成するため、最新3DBMDを見出しデータの数
だけ保存している場合よりもデータの容量を少なくする
ことができる。
出しデータを持つ3DBMDを編集する場合のフローを
説明する。フローを図9に示す。本実施例でのデータの
形式は原始・見出し・履歴付き3DBMDである。見出
し・履歴付き3DBMDでも同様に処理を行うことがで
きる。
を受け(201)、原始・見出し・履歴付3DBMD記
憶装置5bから見出しデータ106を読込み(202
c)、一覧表示する(213)。次に見出しデータ選択
コマンド214を入力し、編集する3DBMDに対応す
る見出しデータ106を選択する。ここで、見出しデー
タ106を拡大表示(209a)してもよい。次に、選
択された見出しデータ106に対応した最新3DBMD
103を原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装置5b
から読込む(202e)。見出し・履歴付き3DBMD
から編集を行う場合は、見出しデータ106を選択した
後に、原始3DBMD102に処理履歴データ105に
記録された処理を加え、最新3DBMD103を作成す
る。その後の編集は本実施例と同様に行う。
入力を受けて、データ処理装置3aがデータに処理を施
す(204)。この場合の処理コマンド203はデータ
の部分抽出や視点の回転,密度データの表示方法の変更
などである。そして、データ処理装置3aが最新3DB
MDを作成(205)し、表示装置4に表示する(20
9b)。ユーザはこの表示を見て、更に編集を行う場合
は再び処理コマンドを入力し、処理コマンド入力203
から表示209aまでのフローを繰り返す。表示の度に
見出しデータ106は、表示209aを行う度に作成さ
れ、記憶装置に蓄積されていく。ユーザがそれまでの編
集の過程を一覧する場合は、見出しデータ一覧表示コマ
ンドを入力(212)して、見出しデータ一覧を表示さ
せる(213)。編集中の見出しデータ106の蓄積
は、ユーザの設定により停止することができる。
MD103を得ることができたならば、ユーザはセーブ
コマンドを入力する(206)。セーブコマンドの入力
によって、最初に読み込んだ原始・見出し・履歴付3D
BMD記憶装置5bのデータに処理履歴データ105,
見出しデータ106,最新3DBMD103が更新され
る。また、ユーザの選択によって見出し付最新3DBM
D記憶装置5dに最新3DBMD103にその最新3D
BMD103の見出しデータ106が付されたフォーマ
ットのデータ(見出し付最新3DBMD115)が記憶さ
れる(207e)。編集を一時中断する場合は、見出し付
最新3DBMD記憶装置5dへの記憶は行わない。
ットを図10に示す。これは、データの先頭に見出しデ
ータ記録部を持ち、その後部に最新3DBMD記録部を
保持する。見出し付最新3DBMD115は、編集を終
了したデータを保存する形式で、先頭に見出しデータ部
を持つことで、閲覧の際に、最新3DBMDの部分を読
み込まなくとも3DBMDの内容を概ね把握することが
できる。これにより、多数の3DBMDをユーザが保有
している場合でも、見出しデータを一覧表示することで
迅速に、ユーザが求めるデータを検索することができ
る。また、その後の編集の可能性が低いデータであるの
で、その後使用する可能性が無い原始3DBMDを共に
記録している場合よりも、データの総量を削減すること
ができる。
5を記憶して、ユーザは編集作業を終える。以上が、X
線CT装置によって物体を撮像して得た3DBMDを編
集し、ユーザが求める状態に編集する一連の流れであ
る。
明する。図6に、見出しデータ106の一覧表示を、処理
履歴・処理内容で示す場合のヒストリ表示画面10を表
す。ヒストリ表示画面10は処理を保存した段階ごと
や、切断した部分ごとに階層に分別して表示する。ヒス
トリ表示画面10は、原始3DBMDから最新の3DBMD
に到るまでの各処理段階での処理の内容を示す。これ
は、見出しデータ106として記録されているものであ
る。画面上では、マウスによるポインタ11またはキー
ボードの矢印キー操作等により、処理を選択することが
できる。また、処理段階を指定することで処理内容の詳
細及び処理後の画像に対応する見出しデータを表示する
ことができる。ヒストリ表示画面10は見出しデータ表
示コマンドを送るボタン12a,再処理・表示コマンド
を送るボタン12b及び画面を閉じるためのボタン12
cを持つ。
表示ボタンを押す。それにより、データ処理装置3a
は、原始3DBMDに対して選択された処理までの処理
履歴データ105に従い処理を施し、レンダリングし
て、画面に表示する。
表示(一緒に表示)する場合の一覧表示画面13を示す。
一覧表示画面13は、原始3DBMDから最新の3DB
MDに到るまでの各処理後の画像を見出しデータから表
示する。画面上ではマウスによるポインタ11又はキー
ボードの矢印キー操作等により、画像を選択することが
できる。選択された画像14は背景の色を他と変更し、
選択されていることをユーザに認識させる。選択画像1
4には、処理内容を詳細に示したり、この画像を抽出し
て拡大表示したりすることができる。一覧表示画面13
は見出しデータ表示コマンドを送るボタン12a,再処
理・表示コマンドを送るボタン12b及び画面を閉じる
ためのボタン12cを持つ。画像が一画面に表示できな
い場合は、全画面を自動縮小して表示するボタン12
d,数ページにわたって表示してページ切り替えを行う
ための前画面ボタン12e及び次画面ボタン12fを用
いる。
表示ボタンを押す。それにより、データ処理装置3a
は、原始3DBMDに対して選択された処理までの処理
履歴データ105に従い処理を施し、レンダリングし
て、画面に表示する。
示装置4は、入力装置2とリンクし、ユーザは表示画面
4を見ながら操作を行う。入力装置2は、キーボード1
6a,方向キー16b及びマウス16cから構成されて
いる。キーボード16aからは数値やコマンドの入力な
どを行い、方向キー16bは画面上の画像から選択され
た画像14を指定し、マウス16cは画面上のポインタ
11を移動させて画像や処理の選択を行う。
見出しデータを持つ3DBMDを用いることにより、見
出しデータを表示するに要する時間を3DBMDをレン
ダリングして表示するよりも短くすることができ、3D
BMDの内容を確認するに要する時間を短くすることが
できる。
を保存しておくことにより、処理後の3DBMDを処理
以前の状態に復元することができる。即ち、処理後の3D
BMDをアンドゥーできる。
D,処理履歴データ,見出しデータを保有することによ
り、処理を再開する際に、見出しデータでデータの内容
を確認することができる。また、内容を確認した後に、
処理後の3DBMDの処理を開始することができる。処
理後の3DBMDよりも前の処理の3DBMDを処理し
直す場合は、処理前の3DBMDに処理履歴データに記
載された処理の途中までを行うことにより、処理後の3
DBMDよりも前の処理まで溯った3DBMDを作成す
ることができる。この溯った3DBMDに加工を行うこ
とで、処理後の3DBMDに至る処理をやり直すことが
できる。
履歴付3DBMD,見出し・履歴付3DBMD,見出し
付最新3DBMDのデータフォーマットは、見出しデー
タ,処理履歴データ,原始3DBMD及び最新3DBM
Dの順番を記載しているが、これは記録面(ハードディ
スク記憶装置であればハードディスク表面)にそれぞれ
のフォーマットの順で並んでいる必要はなく、記憶装置
によって、この順番で読み出しができればよい。また、
見出しデータ,処理履歴データ,原始3DBMD及び最
新3DBMDの少なくとも一部が別の記憶装置に記憶さ
れていても、順番に読み出すことができればよい。ま
た、それぞれのデータを別々に読み出し、記憶メモリの
中で必要なときに使用できるようになっていればよい。
マットは、大容量CADデータの保存にも使用すること
ができる。CADデータは表示に当たってレンダリング
処理の必要はないが、大容量のCADデータになると、
表示に当たって読み込みや、複雑な位相計算に時間を要
するため、最新3DBMD同様、表示に時間を要する。
そのため、見出しデータをデータの先頭に記録すること
で、表示を早くすることができる。この場合、見出しデ
ータは表示に当たって位相計算が必要無いデータ形式で
ある。見出し付き3次元CADデータのフォーマット1
20を図17に示す。見出しデータ122に次いで最新
3次元CADデータが記録されている。
しデータ106に代えて縮小3DBMDを用いる実施例
である。まず、3次元X線CT装置を用いて試料を撮像
する。撮像したデータは原始3DBMDとして記憶装置
(本実施例ではハードディスク)に保存する。次に、原
始3DBMDを本実施例における3DBMDに変換す
る。図13に本実施例における縮小3DBMD付3DB
MDフォーマット例を示す。
MD115は、データの先頭に縮小3DBMD記録部、
次に処理履歴データ記録部を持ち、その後ろに原始3DBM
D 記録部を保持する。縮小3DBMDは、原始3DBM
Dに処理履歴データの処理を行って成る3DBMD(即
ち、最新3DBMD)を縮小したものである。縮小3D
BMDは、3DBMDに比べデータ量が少ないためレン
ダリング処理を行って画面に表示させる場合において、
表示までの時間が短い。そのため、最新3DBMDの概
要を把握するに要する時間を短くすることができる。ま
た、縮小3DBMDは3DBMDであるため、回転や切
断等の処理を加えることができる。処理に要する時間は
同様の処理を最新3DBMDに行った場合に比べ極端に
短い時間で完了する。それにより、ユーザが最新3DB
MDにこれから行おうと考えている処理を、まず、縮小
3DBMDに行い、処理後の状態を確認することができ
る。そして処理後の状態を確認した後に、同様の処理を
最新3DBMDに加えることができる。
原始3DBMD)に処理を行うには、一つの処理毎に長
時間(時にこの待ち時間は十数分という、ユーザが席を
立つには短く、かと言って結果を待つには長いという、
中途半端な時間となる)を要し、ユーザが待ち時間を要
する。そのため、一つの処理を行った後の結果を待って
次の処理を行うことは、待ち時間の合計が特に長くな
る。それに対し、予め縮小3DBMDで複数の処理の結
果を確認してから、原始3DBMDに処理履歴データに
記録されている処理と今回行う新たな処理とをまとめて
行うことで、原始3DBMDに処理を行っている時間、
ユーザは他の作業を行うことができる。これにより、大
容量の3DBMDの処理を効率よく行うことができる。
また、実施例1同様、原始3DBMDと処理履歴データ
から最新3DBMD以前の3DBMD を作成することができ
るので、アンドゥー処理を行うことができる。
3DBMD116bは、加工を行った最新3DBMDを
保存するときに、原始3DBMDも共に記録しておくデ
ータ形式である。データの形式は、データの先頭に最新
3DBMDの縮小3DBMD、次いで最新3DBMD記
録部を持つとともに、その後部に処理履歴データ記録部
と原始3DBMD記録部を保持する。縮小3DBMDは
最新3DBMDが変更される度に更新される。処理履歴
データは原始3DBMDが最新3DBMDに至るまでに
行われた処理の手順を記録している。このデータ形式に
より、まず、縮小3DBMDを表示することで最新3D
BMDを概ね確認することができる。また、最新3DB
MDを加工する際、最新3DBMDに対する加工をやり
直したい場合(アンドゥーを行う場合)、原始3DBM
Dと処理履歴データを用いて、やり直したいステップま
で原始3DBMDを処理履歴データに基づいて加工する
ことで、最新3DBMDからやり直しを行ったものと同
じ3DBMDを得ることができる。
行おうと考えている処理を、まず、縮小3DBMDに行
い、処理後の状態を確認することができる。これによ
り、予め縮小3DBMDで複数の処理の結果を確認して
から、最新3DBMDに今回行う新たな処理とをまとめ
て行うことで、最新3DBMDに処理を行っている時
間、ユーザは他の作業を行うことができる。これによ
り、大容量の3DBMDの処理を効率よく行うことがで
きる。また、最新3DBMDを記録しているので、処理
履歴データと原始3DBMDから最新3DBMDを作っ
て、その後に新たな処理を行う場合よりも迅速に処理を
行うことができる。
BMD)から縮小3DBMDを作成する方法を、図14
を用いて説明する。簡潔に説明するため、ここでは2次
元BMDを示す。3DBMDにおいても原理に相違はな
い。
3DBMD17をロードし、そのデータサイズと(n分
の1)を乗じて縮小3DBMD18のサイズを決定す
る。次に、原始3DBMDにおける√n×√nのピクセ
ル群P1〜Pnに注目する。このピクセル群P1〜Pnが、
縮小3DBMDでは1つのピクセルP′になるが、この
P′のピクセル値(色)V(P′)は、原始3DBMD
の各ピクセルのピクセル値(色)から、次のように計算
される。
・・+V(Pn)}/n 即ち、各ピクセルのピクセル値の総和をnで除した値を
縮小3DBMDのピクセルP′のピクセル値とする。上
記の計算を各ピクセルについて行い、縮小3DBMD1
8が作成される。本実施例では、これを、ユーザのコマ
ンドにしたがってデータ処理装置が行う。
大容量の3DBMDは、撮像後、この方法によって縮小
3DBMDを作成し、縮小3DBMDを大容量の3DB
MDの前に置く。これにより、縮小・履歴付3DBMD
116で履歴がまだ無い状態になる。その後、処理を重
ねるに連れて処理履歴データが追記されていくのであ
る。また、ユーザが原始・縮小・履歴付3DBMD11
6bのフォーマットによる記録を選択した場合は、処理
を行った後の3DBMDとともに縮小・履歴付3DBM
D116のデータの順番を入れ替えて保存することによ
り、原始・縮小・履歴付3DBMD116bのフォーマ
ットで記録を行う。
MD,縮小・履歴付3DBMDのデータフォーマット
は、縮小3DBMD,処理履歴データ,原始3DBMD
及び最新3DBMDの順番を記載している。これは、記
録面(ハードディスク記憶装置の場合、ハードディスク
表面)にそれぞれのフォーマットの順で並んでいる必要
はなく、記憶装置によってこの順番で読み出しができれ
ば良い。また、見出しデータ,処理履歴データ,原始3
DBMD及び最新3DBMDの少なくとも一部が、別の
記憶装置に記憶されていても、順番に読み出すことがで
きれば良い。また、それぞれのデータを別々に読み出
し、記憶メモリの中で必要なときに使用できるようにな
っていれば良い。
トを用いた3DBMD処理システム1cの構成例を、図
11に示す。本システムの大部分は実施例1と同様であ
るので、ここでは、重複する部分の説明は省略する。
D記憶装置5a,原始・縮小・履歴付3DBMD記憶装
置5e,縮小・履歴付3DBMD記憶装置5f及び縮小
付最新3DBMD記憶装置5gに分けて記述してある
が、これらを記憶した記憶装置502があればよい。ま
た、電子計算機503は、処理する内容ごとにデータ処
理装置3a及び縮小3DBMD処理装置3bに分けて記
述してあるが、一つの計算機が何れの処理を行っても良
い。
D処理システム1aにおける見出しデータ106に代え
て縮小3DBMDを用いるシステムである。3DBMD
処理システム1cは、3DBMD処理システム1aから
見出しデータ表示手段7aと見出しデータ選択手段8を
削除し、新たに、縮小3DBMD処理コマンド101bを
受けて縮小3DBMD106bに処理を加える縮小3D
BMD処理装置3bを追加した構成である。各記憶装置
は、見出しデータを縮小3DBMDに置き換えたもので
ある。即ち、原始・縮小・履歴付3DBMD116bを
記録する原始・縮小・履歴付3DBMD記憶装置5e,
縮小・履歴付3DBMD116を記録する縮小・履歴付
3DBMD記憶装置5f,縮小付最新3DBMD116
cを記録する縮小付最新3DBMD記憶装置5gであ
る。
小3DBMDを持つ3DBMDを編集する場合のフロー
を説明する。フローを図12に示す。本実施例でのデー
タ形式は、原始・縮小・履歴付き3DBMDである。縮
小・履歴付き3DBMDでも同様に処理を行うことがで
きる。
を受け(201)、入力装置2は縮小3DBMD表示コ
マンド108bを縮小3DBMD処理装置3bに送る。
それを受けて縮小3DBMD処理装置3bは原始・縮小
・履歴付3DBMD記憶装置5eから縮小3DBMD1
06bを読み込む(202f)。縮小3DBMD処理装
置3bは、縮小3DBMD106bをデフォルトパラメ
ータに沿ってレンダリングし、縮小3DBMD表示画像
データ109bを表示装置に送る。表示装置は縮小3D
BMD表示画像データ109bを表示する(220)。
デフォルトパラメータとは、ユーザが作業に先立って、
縮小3DBMD106bを読み込み内容確認のために表
示する際にいかなる形式で表示するか、どの角度で表示
するか等をシステムに入力しておくもので、特に指定が
無い場合は、システム製造時に与えられているパラメー
タを使用するものである。
う。ユーザからの処理コマンドの入力を受け、入力装置
2は縮小3DBMD処理コマンド101bを縮小3DB
MD処理装置3bに送る(221)。それを受けて縮小
3DBMD処理装置3bは縮小3DBMD106bに処
理を行う(222)。この処理は、回転,切断,部分抽
出等である。
理後の縮小3DBMD106bの縮小3DBMD表示画
像データ109bを作成して表示装置に送り、表示装置
はそれを表示する(223)。また、縮小3DBMD処
理装置3bは処理履歴データ105を作成し、縮小3D
BMD処理装置3b内のメモリ(図示せず。縮小3DB
MD処理装置3bの外にあってもよい)に保持する。
め、この縮小3DBMDへの処理に要する時間は僅かで
ある。即ち、縮小3DBMDへの処理を行うことで、大
容量の3DBMD(原始3DBMDや最新3DBMD)
への処理結果を概ね知ることができるにも拘わらず、処
理に要する時間は短いという、ユーザにとって極めて有
益なデータ形式なのである。ユーザは、ステップ221
からステップ210を繰り返し行い、所望の処理結果を
得る処理コマンドを確認する。
ンド(即ち、これは処理履歴データ105として縮小3
DBMD処理装置3b内のメモリに記憶されているもの
である)を確認したならば、3DBMD処理決定コマン
ドを入力する(224)。これを受けてデータ処理装置
3aは、原始・縮小・履歴付3DBMD記憶装置5eか
ら最新3DBMD103を読み込む(202e)。デー
タとして、縮小・履歴付き3DBMD116を用いてい
るときは原始3DBMD102と処理履歴データ105
から最新3DBMD103を作成することで、原始・縮
小・履歴付き3DBMD116bと同様に処理を行うこ
とができる。縮小3DBMD処理装置3bはメモリに記
憶している処理履歴データ105を処理コマンド101
aとしてデータ処理装置3aに送る。
MD103に対して処理コマンド101aを実行し(2
04)、最新3DBMD103を作成する(205)。
多数の処理コマンドを一度に実行する場合は、まとまっ
た時間を必要とする。そのため、ユーザは一度席を外し
て他の作業を行うことが可能となる。
示コマンド208を入力する。表示コマンド208を受
けて、データ処理装置3aは最新3DBMD103をレ
ンダリング処理して3DBMD表示画像データを作成
し、表示装置に送る。表示装置は3DBMD表示画像デ
ータを表示し、ユーザは画像を確認する。
3DBMD106bに処理を行うか、最新3DBMD1
03に直接処理を加えるかを判断する。縮小3DBMD
106bを処理する場合は縮小3DBMD処理コマンド入力
221に戻る。最新3DBMD103に直接処理を加える場合
は、次の手順を経る。この最新3DBMD103に直接
処理を加えるというのは、例えば、縮小3DBMD10
6bに処理を加えた結果と若干誤差を生じた結果になっ
たのでそれを修正する場合などに用いる。
する。これをうけて入力装置はデータ処理コマンド10
1aをデータ処理装置3aに送る。データ処理装置3a
は同様の処理内容を縮小3DBMD処理コマンド101
bとして縮小3DBMD処理装置3bに送る。縮小3D
BMD処理装置3bは縮小3DBMD106bに対して
縮小3DBMD処理コマンド101bの処理を行い、縮
小3DBMD106bの表示,処理履歴データ105の
作成を行う。一方、データ処理装置3aは、データ処理
コマンド101aを最新3DBMD103に対して行う
(204)。この場合、縮小3DBMD106bに対し
て行う処理に要する時間のほうが最新3DBMD103
に対して行う処理の時間よりも短い。そのため、ユーザ
は、最新3DBMD103への処理結果を待つことな
く、まず、縮小3DBMD106bへの処理結果を参照し
て、検討することができる。
03を得たならば、ユーザはセーブコマンド206を入
力する。その際、保存するデータのフォーマットも選択
する。即ち、縮小・履歴付き3DBMD115,原始・
縮小・履歴付き3DBMD115b及び縮小付き最新3
DBMD116cである。
説明する。縮小付き最新3DBMD116cのフォーマ
ットは図13(c)に示すように、先頭に縮小3DBM
D、次いで最新3DBMDである。縮小付き最新3DB
MD115cは、編集を終了したデータを保存する形式
で、先頭に縮小3DBMDを持つことで、閲覧の際に、
最新3DBMDの部分を読み込まなくとも3DBMDの
内容を概ね把握することができる。これにより、多数の
3DBMDをユーザが保有している場合でも、縮小3D
BMDを一覧表示することで迅速に、ユーザが求めるデ
ータを検索することができる。縮小3DBMDは小さな
3DBMDなので、たとえレンダリングしてもその処理
にかかる時間は僅かである。また、その後の編集の可能
性が低いデータであるので、その後使用する可能性が無
い原始3DBMDを共に記録している場合よりも、デー
タの総量を削減することができる。
それぞれが記録されている記憶装置に記憶される。縮小
付き最新3DBMD115cは、縮小付最新3DBMD
記憶装置5gに記録される。以上の編集を経て、保存を
行い、ユーザは編集作業を終える。以上が、X線CT装
置によって物体を撮像して得た3DBMDを編集し、ユ
ーザが求める状態に編集する一連の流れである。
説明する。図15は、本実施例の縮小3DBMDに対す
る処理・表示画面を示す。表示画面19には、縮小3DBM
D のレンダリング画像20と、視線を視覚的に認識でき
る座標表示21と、各種の処理実行パネル22を含み、
マウスやキーボード,矢印キーによる操作で縮小3DB
MDを扱うことができる。
示す。図16は、データの概要を示す画面とファイル名
を表示する画面を持ったファイル管理画面である。画面
左側に、縮小3DBMD106bをレンダリングした画
像を一緒に表示するウィンドウ23aが表示されてい
る。また、ファイル名を表示する表示窓23bがある。
ウィンドウ23aには、マウス等により表示窓23bの
中からユーザが指定したファイルの縮小3DBMD10
6bをレンダリングして表示する。ユーザは、いずれの
窓でも、マウスやキーボード,矢印キーによって操作を
行うことができる。
を得ることができる。また、縮小3DBMDを有するデ
ータを処理することにより、最新3DBMDに処理を行
う前に、縮小3DBMDに同様の処理を加えることがで
きる。縮小3DBMDへの処理は最新3DBMDよりも
短時間で行うことができるため、最新3DBMDに直接
処理を加えるよりも短時間で処理の結果の概要を知るこ
とができる。
で説明した3DBMDを用いて3DBMDを提供する業
務について説明する。本実施例の3DBMDの提供業務
についてのフローを図18に示す。本実施例は、3DB
MDを受け取るサービス利用者A(通常は企業であ
る),3DBMDを提供するサービス提供会社C,サー
ビス利用者Aからサービス提供会社Cへ資料を届ける運
送会社B,X線CT装置を用いて資料を撮像する撮像作
業会社D(通常はサービス提供会社Cが兼ねる)が関与
する。
ビス利用者Aは、サービスの注文申し込みA1を行い、
この注文AC1をサービス提供会社Cに伝達した後、サ
ービス提供会社Cとの間で打ち合わせ及びメール(本明
細書においてメールとは電子メール及び郵便物の少なく
とも何れかを意味する)AC2の授受により、サービス
利用者Aは仕様確認A2を行う。サービス提供会社Cは
仕様AC1について撮像作業会社Dとの間で打ち合わせ
及びメールCD1の授受により仕様確認C1及びD1を
行う。撮像作業会社Dは仕様確認D1を経てその仕様が
撮像可能か否かをチェック(D2)し、撮像をしない場
合は拒否CD2の連絡をサービス提供会社Cに送る。拒
否CD2の連絡を受けたサービス提供会社Cは、サービ
ス利用者Aにお断り連絡AC3を送り、サービス利用者
Aがお断り連絡AC3を確認(A3)して業務を終了する。
3をサービス提供会社Cに送った場合は、サービス提供
会社Cは受注処理C3を行い、発注書類AC4をサービ
ス利用者Aに送る。この場合の受注処理C3とは、受注
が可能である旨の連絡をサービス利用者Aに行う処理で
ある。
認(A4)した後、発注手続きA5を行う。発注手続き
A5では発注書類に必要事項を記入する。次にサービス
利用者Aは発注書類をサービス提供会社Cに返送する
(AC5)。発注書類を受け取ったサービス提供会社C
は受注受付及び撮像手配C4を行う。ここでサービス提
供会社Cは運送会社Bへサービス利用者Aから試料を引
き取る旨の依頼BC1を行う。
利用者Aから試料を運搬し(AD1及びB2)、サービ
ス提供会社Cに届ける。サービス提供会社Cは試料受取
を行った後、試料を撮像作業会社Dに送付する(C
5)。撮像作業会社Dは試料を受け取り(D3)、仕様
に基づきCT撮像D4を行う。撮像により撮像データを
作成し(D5)、撮像データをサービス提供会社Cに送
付する(D5,CD4)。サービス提供会社Cは、撮像
データを受け取り(C6)、実施例1又は2に示した方
法にて、プレビューデータ(見出しデータ106又は縮
小3DBMD106b)を作成(C7)する。そして、
プレビューデータ付3DBMDと撮像データをサービス
利用者Aへ送付する(AC7)。サービス利用者Aはデ
ータを受け取り(A7)、検収を行う(A8)。
始3DBMDは非常に容量が大きい。そのため、プレビ
ューデータ付3DBMDと撮像データをサービス利用者
Aへ送付する代わりに、まずプレビューデータのみをサ
ービス利用者Aへ送付してもよい。サービス利用者Aは
プレビューデータから最新3DBMDの概要を把握でき
るため、それが更に編集を加える必要があれば、サービ
ス提供会社Cにその旨連絡し(コメント情報を提供
し)、必要な編集を加えた最新3DBMDとしてからサ
ービス利用者Aに送る。
106bであれば、サービス利用者Aは、縮小3DBM
D106bに処理を行うことで、原始3DBMDに加え
るべき必要な処理を知ることができる。サービス利用者
Aがその処理内容をサービス提供会社Cに送り、サービ
ス提供会社Cがその処理を原始3DBMD102に加え
る。そして、プレビューデータ付3DBMDとしてサー
ビス利用者Aに送る。
サービス提供者から送るデータの量を少なくすることが
できる。これにより、サービス提供者は最初に撮像デー
タを送るよりも迅速にサービス提供者が所望するデータ
をサービス利用者に提供することができる。また、大容
量の3DBMDに対する処理をサービス提供者が一括し
て行う事ができる。それにより、サービス利用者が大容
量3DBMDに処理を加える設備を持ちあわせていない
場合でも、大容量の3DBMDの処理を行ったデータを
得ることができる。
サービス提供会社Cに返還する(D6)。サービス提供会社
Cは、運送会社Bを介して、試料をサービス利用者に運
搬する(C8,B3)。試料をサービス利用者Aに発送
したサービス提供会社Cは撮像にかかる代金請求C9の
請求書類兼振込票をサービス利用者Aに送る(AC8)。
却を受けた(A9)サービス利用者Aは、請求書類兼振
込票の送付を受けて、指定口座AC10に代金振込A1
0を行う(AC9)。サービス提供会社は代金の振込み
を確認し(C10)、業務を終了する(C11)。
で説明した3DBMDを用いて3DBMDの処理を提供
する業務について説明する。本実施例の3DBMDの提
供業務についてのフローを図19に示す。3DBMDの
元データを持ち処理を依頼するサービス利用者A(通常
は企業である),3DBMDに処理を加えるサービス提
供会社C、それぞれについて業務フローを説明する。
込みA1を行う。この注文AC1をサービス提供会社C
に伝達した後、サービス提供会社Cとの間で打ち合わせ
及びメールAC2により、仕様確認A2を行う。発注書
類AC4が伝達されたらこれを確認(A4)し、発注手
続きA5を行う。また、発注書類AC5をサービス提供
会社Cに返送し、それと共に元データ(3DBMD)A
C11を送付する(A6)。サービス提供会社Cからプレビ
ューデータ或いはプレビュー付3DBMDAC7を受け
取ったら(A7)、検収A8をし、サービス提供会社C
からの請求書兼振込票AC8を受けて代金AC9を指定
口座AC10に振り込み(A10)、業務を完了する。
明する。サービス利用者Aから注文AC1を受けて、サ
ービス利用者Aと打ち合わせ及びメール(AC2)によ
り仕様確認を行い(C1)、受注処理C3を行う。発注
書類AC4をサービス利用者Aに送付し、この返送AC
5を受けて、受注受付C4を行う。サービス利用者Aか
ら元データ(3DBMD)を受け取ったら、このデータ
に対するプレビューデータ(見出しデータ106もしく
は縮小3DBMD106b)をサービス利用者Aの要求
仕様に応じて作成する。
付3DBMDAC7をサービス利用者Aに送付する(C
7)。ここで、実施例3同様に、まずプレビューデータ
をサービス利用者に送り、サービス利用者が処理の結果
を確認してから大容量の3DBMDを送ってもよい。即
ち、サービス利用者Aは処理の結果をある程度予想はし
ているものの、結果に確証は持っていない。
を送り、結果がサービス利用者Aの所望したものと異な
る場合は、所望する結果となるまでサービス提供会社C
が処理を行うことによって、サービス利用者Aとサービ
ス提供者との間でのデータの送受量を、大容量3DBM
Dを最初から送る場合よりも削減することができる。
利用者Aに請求書類兼振込票AC8を送付し代金請求C
9を行う。最後にサービス利用者Aから代金AC9が指
定口座AC10に振り込まれたのを確認し(C10)、
業務を完了する。
BMDや最新3DBMDである大容量の3次元BMDを
扱うにあたり、内容の確認が容易なデータを付与するこ
とにより、大容量のBMDを処理する時間を削減するこ
とができる。
しデータ106に加えて縮小3DBMDも用いる実施例
である。本実施例では、初めに、X線CT撮像データ等
の2次元画像データを複数積層することなどにより原始
3DBMDを作成し、記憶装置(ハードディスク)に保
存する。
タ,処理履歴データ,縮小3DBMDを作成する。見出
しデータは、最初に原始3DBMDを表示するためにレ
ンダリング処理して2次元画像を作成する時に作られ
る。処理履歴データは、原始3DBMDまたは縮小3D
BMDに処理が施される時に作られる。縮小3DBMD は、
原始3DBMDを表示した後または表示する前に作られ
る。原始3DBMDを表示する場合、データの大きさに
応じた時間がかかる。このため、原始3DBMD を表示する
前に、縮小3DBMDを作成してこれを表示した方が時
間の節約になる。従って、縮小3DBMDは、見出しデ
ータよりも先に作られることが多い。
ータ,処理履歴データ,縮小3DBMDデータは、原始3D
BMDと関連付けられている必要がある。このため、こ
れら3つのデータは、別々の記憶装置に記憶されていて
も良いが、一つのファイルとして一つの記憶装置に記憶
されている方が好ましい。図21は、本実施例における
見出し・処理履歴及び縮小3DBMD付3DBMD11
7のフォーマット例を示す。このデータは、先頭に見出
しデータ記録部,処理履歴データ記録部,縮小3DBM
D記録部を持ち、その後に原始3DBMD記録部を保持
する。見出しデータ及び縮小3DBMDは、複数保持さ
れていても良い。
された全ての処理について、その処理を再び行うために
十分な情報が記載されたデータである。例えば、全処理
条件をスクリプトで列記したようなデータである。この
データを利用すれば、連続して行われた処理の途中で作
成された3DBMDや最終的に作成された3DBMDに
限らず、途中で試行的に作成された3DBMDも、原始
3DBMDから再び作成することができる。
リングした2次元画像データや、原始3DBMDに対し
て処理履歴データに記述された処理の一部又は全部を行
って作成される3DBMDをレンダリングした2次元画
像データである。見出しデータは、これらの2次元画像
データの全部又は一部で良いが、原始3DBMDと処理
履歴データを利用して、見出しデータに対応する3DB
MDを作成できる必要がある。
しデータは原始3DBMD自体のレンダリング画像デー
タのみとなる。処理履歴データがない場合とは、X線C
T撮像データから原始3DBMDを作成した直後、処理
後の3DBMDを改めて原始3DBMDとして記憶装置
に記憶させた場合などである。
である見出しデータを利用する効果は、見出しデータの
みを予め表示することにより、2つ以上ある原始3DB
MDから必要なデータを迅速に選択できることである。
この場合、容量の大きい原始3DBMDを読み込む(メ
モリにロードする)処理、及び原始3DBMDをレンダ
リングして2次元画像データを作り表示する処理が省略
でき、これらの処理に要する時間の数百分の1以下の時
間でできる見出しデータの表示処理のみを行えば良い。
さらに、容量の大きい原始3DBMDをメモリにロード
しないため、メモリを節約でき、装置のメモリ容量が小
さくても、複数のデータを表示して見比べることができ
る。
BMDをレンダリングして2次元画像データを作成した
時、見出しデータと異なる条件で原始3DBMDをレン
ダリングして2次元画像データを作成した時、原始3D
BMDにある処理を行って作成した新しい3DBMDを
レンダリングして2次元画像データを作成した時には、
これらの2次元画像データを見出しデータとして記憶さ
せ、対応する3DBMD をメモリから消去しても良い。
た処理の結果に対応する場合、この見出しデータを選択
することにより、処理履歴データに記述された処理を原
始3DBMDに対して行い、見出しデータに対応する3
DBMDを再度作成することができる。この利用形態と
しては、(1)メモリにロードしていない複数の原始3
DBMDのうちどのデータをロードして、どの処理を行
うかを選択する場合、(2)メモリにロードしていない
複数の原始3DBMDのうちどのデータをロードするか
を選択する場合、(3)1つの原始3DBMDをメモリ
にロードした状態で処理履歴データに記述された処理の
うちどの処理を行うかを選択する場合がある。
ように、複数の原始3DBMDの見出しデータが、表示
画面19のデータ表示窓23cに一緒に表示される。ま
た、3DBMD処理システムは、各見出しデータに関連
付けられた処理履歴データを参照し、各見出しデータに
対応する処理履歴情報(コメント)をデータ表示窓23
cの右側のコメント表示窓23dに表示する。各処理履
歴情報は、各見出しデータが原始3DBMDにどのよう
な処理を施した3DBMDに対応しているかを示す。
は、原始3DBMDがロードされていないため、原始3
DBMDは読み込まず、見出しデータと処理履歴データ
のみを読み込む。1つの原始3DBMDに関連付けられ
た見出しデータは、この関連性が分かるように表示され
る。例えば、コメント表示窓23dに対応する原始3D
BMDのファイル名を表示したり、1つの画面に見出し
データと原始3DBMDとの対応関係をまとめて表示しても
良い。
付けられた見出しデータが表示されている場合、ページ
切り替え用のボタン12e及び12fは、原始3DBM
Dを切り替える機能を果たす。この場合、原始3DBM
D読み込み用のボタン20aが押されると、その画面に
表された原始3DBMDが読み込まれる。1つの画面に
1つの原始3DBMDが対応していない場合は、見出し
データの1つを選択してボタン20aを押すことによ
り、その見出しデータに関連付けられた原始3DBMD
を読み込むようにしても良い。
は、画面に表示された見出しデータと処理履歴情報を見
て、ポインタ11を用いて、作成したい所望の見出しデ
ータを選択し、作成ボタン20bを押す。3DBMD処
理システムは、この操作を受けて、原始3DBMDに対
して処理履歴データに記述された処理を行い、所望の見
出しデータに対応する3DBMDを作成する。
れる。但し、この場合はデータのロードのみのため、作
成ボタン20bは表示されない。
MD自体を表す見出しデータが選択されれば原始3DB
MDのロードのみを行い、その他の見出しデータが選択
されれば、確認メッセージを画面に表示してユーザの確
認を得てから、新しい3DBMDの作成を行うようにしても
良い。
が表示されるが、この場合はデータが既にロードされて
いるため、原始3DBMD読み込み用のボタン20aは
表示されない。
倍率を一定値にして間引きなどの処理によって原始3D
BMDを縮小した3DBMD、及び/又は、原始3DB
MDに処理履歴データの処理の一部又は全部を行って成
る3DBMDを縮小した3DBMDである。縮小3DB
MDは、これらの縮小された3DBMDの全部又は一部
で良いが、原始3DBMDと処理履歴データを利用し
て、縮小3DBMDに対応する3DBMDを作成できる
必要がある。従って、処理履歴データがない場合、縮小
3DBMDは原始3DBMD自体の縮小3DBMDのみ
となる。
る1つの効果は、縮小3DBMDのみを予め表示するこ
とにより、2つ以上ある原始3DBMDから必要なデー
タを迅速に選択できることである。この場合、容量の大
きい原始3DBMDを読み込む処理、及び原始3DBM
Dをレンダリングして2次元画像データを作り表示する
処理が省略でき、これらの処理に要する時間の数分の1
から数十分の1以下の時間でできる縮小3DBMDの読
み込み処理とレンダリング処理を行えば良い。さらに、
容量の大きい原始3DBMDをメモリにロードしないた
め、メモリを節約でき、装置のメモリ容量が小さくて
も、複数のデータを表示して見比べることができる。
め、回転や切断等の処理を加えて表示方法を変化させる
ことができる。これにより、ユーザは、原始3DBMD
の中身をより正確に確認することができる。従って、縮
小3DBMDがまだない原始3DBMDを表示する時、
原始3DBMDに処理を行って作成した新しい3DBMDを
表示する時には、メッセージを画面表示するなどにより
ユーザの確認を取って縮小3DBMDを作成し、これを
表示すると良い。
用する他の効果は、原始3DBMDをメモリにロードし
ない状態、またはメモリにロードした原始3DBMDに
何の処理も施さない状態で、縮小3DBMDに対して処
理を加えることにより、処理を迅速にできることであ
る。
DBMDに比べて小さく、処理に要する時間が短いた
め、試行錯誤により処理条件を決定できる。例えば、処
理条件を変えた複数の処理を縮小3DBMDに対して行
い、この結果から決定した処理条件で、原始3DBMD
に対して処理を行えば良い。また、原始3DBMDに対
しては処理を行わず、処理後の縮小3DBMDに対して
さらに異なる処理を行っても良い。
全ての処理に対して新たに縮小3DBMDを作成し、こ
れらを並べて表示して処理条件の違いによる処理結果の
違いを確認できるようにしても良い。試行結果の縮小3
DBMDは、新たな試行処理を行う度に新しいものに更
新しても良い。この場合、全ての処理又は試行錯誤の結
果採用されなかった処理を除く全ての処理について、そ
の処理条件を処理履歴データに記録する必要がある。こ
れにより、縮小3DBMDに対して行った処理の一部又
は全部を、最終的に原始3DBMDに対して行い、新し
い3DBMD を作成することができる。
れた処理の結果に対応する場合、この縮小3DBMDを
選択することにより、処理履歴データに記述された処理
を原始3DBMDに対して行い、縮小3DBMDに対応
する3DBMDを作成することができる。見出しデータ
の場合と異なり、この3DBMDはそれまでに一度も作
成したことのないものでも良い。
ドしていない複数の原始3DBMDのうちどのデータを
ロードするかを選択する場合、(2)1つの原始3DB
MDをメモリにロードした状態で処理履歴データに記述
された処理のうちどの処理を行うかを選択する場合があ
る。
ように、複数の原始3DBMD自体の縮小3DBMDが
表示画面19のデータ表示窓23cに一緒に表示され
る。この場合、データをロードするのみなので、図23
の作成ボタン20bは表示されない。コメント表示窓2
3dには、原始3DBMDのファイル名,データ容量等
のデータ情報のみが表示される。ユーザは、画面に表示
された縮小3DBMDとデータ情報を見て、ポインタ1
1を用いて、原始3DBMDを読み込みたい所望の縮小
3DBMDを選択し、ボタン20aを押す。この場合、
ユーザは、位置調整窓23eに表示されたカーソルを用
いて縮小3DBMDの表示位置を変えることができる。
ボタン20aが押されると、3DBMD処理システム
は、選択された縮小3DBMDに関連付けられた原始3
DBMDを読み込む。
ように、1つの原始3DBMDに関連付けられた全ての
縮小3DBMDがデータ表示窓23cに表示される。但
し、この場合はデータが既にロードされているため、ボ
タン20aは表示されない。3DBMD処理システム
は、各縮小3DBMDに関連付けられた処理履歴データ
を参照し、各縮小3DBMDに対応する処理履歴情報を
コメント表示窓23dに表示する。各処理履歴情報は、
各縮小3DBMDが原始3DBMDにどのような処理を
施した3DBMDに対応しているかを示す。
Dと処理履歴情報を見て、ポインタ11を用いて、作成
したい所望の縮小3DBMDを選択し、作成ボタン20
bを押す。ユーザは、位置調整窓23eに表示されたカ
ーソルを用いて縮小3DBMD の表示位置を変えることがで
きる。作成ボタン20bが押された場合、3DBMD処
理システムは、原始3DBMDに対して処理履歴データ
に記述された処理を行い、所望の縮小3DBMDに対応
する3DBMDを作成する。この場合、原始3DBMD
と処理履歴データから最新3DBMDよりも前の3DB
MDを作成できるので、アンドゥー処理を行うことがで
きる。
ータ,縮小3DBMDの個々の機能は実施例1及び実施
例2と同様であり、本実施例ではその全てが利用でき
る。
説明する。この利用形態は、縮小3DBMDのレンダリ
ング画像を見出しデータとして保持する方法である。図
24は、本実施例の3DBMD処理システム1dの構成
図を示す。以下、3DBMD処理システムを単にシステムと
呼ぶ。システム1dは、システム1aで扱った見出しデ
ータ106に加えて、縮小3DBMD106bも扱う。
本システムの大部分は実施例1と同じであるので、ここ
では重複する部分の説明は省略する。
の内容毎に、データ処理装置3a,縮小3DBMD処理
装置3b,見出しデータ・縮小3DBMD選択手段8
a,見出しデータ・縮小3DBMD表示手段7bに分け
て構成しているが、1つの計算機が複数又は全ての処理
を行っても良い。
成として、縮小3DBMD処理装置3b,見出し・履歴
・縮小付3DBMD記憶装置5h,見出しデータ・縮小
3DBMD表示手段7b,見出しデータ・縮小3DBM
D選択手段8a等を備える。縮小3DBMD処理装置3
bは図11のシステム1cと同じであるので、説明は省
略する。見出し・履歴・縮小付3DBMD記憶装置5h
は、見出しデータ及び処理履歴データに加えて、縮小3
DBMDも記憶するものである。
bは、システム1aの見出しデータ表示手段7aに、縮
小3DBMDの表示機能を加えたものである。見出しデ
ータ・縮小3DBMD選択手段8aは、システム1aの
見出しデータ選択手段8に、縮小3DBMDの選択機能
を加えたものである。7b及び8aは、例えば図22や
図23で説明したような表示機能及び選択機能を利用す
る。
タ,処理履歴データ及び縮小3DBMD を有する3DBMD
を編集する方法を、図25を用いて説明する。図25
は、本実施例の3DBMD処理方法のフローチャートを
示す。本実施例で扱うデータは、見出し・履歴・縮小付
3DBMDである。
したような操作により、所望の見出し・履歴・縮小付3
DBMDデータを選択してロードコマンドを入力する(2
01)。システム1dは、原始3DBMDをロードせず
に、縮小3DBMDを読み込んで表示手段に表示する
(202f)。次に、システム1dは、ユーザからの処
理コマンド入力を受けて(221)、縮小3DBMDに
対して処理を行う(222)。
行錯誤的な処理でも良い。このためには、複数の処理条
件に対する複数の処理結果を比較する必要がある。しか
し、縮小3DBMDが3DBMDであるため、多数のデ
ータを同時に表示する場合、装置のメモリ容量を大きく
占有する。これに対処するために、本実施例では、試行
錯誤的に処理を行う場合、各処理条件で処理して得られ
た縮小3DBMDは、メモリ上から消去される(22
5)。この代わりに、縮小3DBMDをレンダリングし
て作成した2次元画像データが、見出しデータとして一
覧表示される(213)。
果の縮小3DBMDを画面に表示し(223)、回転,
切断等を行うことにより、見出しデータを作成するレン
ダリングの条件を変えても良い。この場合、システム1
dは、ユーザからレンダリング条件コマンドの入力を受
け(226)、見出しデータと処理履歴データを作成し
(211b,210b)、作成した見出しデータを表示手
段に表示する(209a)。システム1dは、ユーザから
レンダリング終了の入力を受ける(227a)までは、
226に戻ってレンダリングを繰り返し、レンダリング
終了が入力されれば、225を実行する。
ータは、異なるレンダリング条件に応じて複数あっても
良いし、条件を変える度に見出しデータが更新(上書
き)されても良い(211b)。この見出しデータを作
成するために、最初の縮小3DBMDに行った処理は全
て処理履歴データに記述され、見出しデータが上書きさ
れた場合には、処理履歴データも最新の見出しデータに
合わせて上書きされる(210b)。
して見出しデータを作成するために行った処理は、連続
した複数の処理が縮小3DBMDや原始3DBMDに施
される際には必要でないので、処理履歴データに記述さ
れる必要はない。しかし、最終的に見出しデータと同じ
2次元画像データを表示する場合には、上記処理を処理
履歴データに記述しておいても良い。
の入力を受ける(227b)までは、221に戻って以
上の処理を繰り返し、試行錯誤終了が入力されれば、2
14を実行する。システム1dは、試行錯誤の結果とし
て表示された見出しデータに対するユーザの選択コマン
ドを受け(214)、処理前の縮小3DBMDから新し
い縮小3DBMDを作成してこれを表示する(222,
223)。新しい縮小3DBMDが作成されれば、処理
前の縮小3DBMDや試行錯誤の処理結果である複数の
見出しデータは、メモリ上から消去されても良い。
力を受ければ(227c)、221に戻って次の処理を
実行し、処理終了の入力を受ければ、224を実行す
る。システム1dは、ユーザから作成した見出しデータ
に対する選択及び処理コマンドを受け(224)、選択
された見出しデータに至る一連の処理を原始3DBMD
に施して新しい3DBMDを作成し(204)、これを
レンダリングして画面に表示する(209b)。
ーブコマンドを受けた場合(206)、ここまでに作成し
た最終的な縮小3DBMD,見出しデータ及び処理履歴
データを、見出し・履歴・縮小付3DBMD記憶装置に
記憶させる(207g)。また、新しい3DBMDは、
新しい原始3DBMDとして見出し・履歴・縮小付3D
BMD記憶装置または3DBMD記憶装置に記憶される
(207)。
た見出しデータから所望のデータを選択した後、原始3
DBMDを処理する前に、縮小3DBMDが画面に表示
されるので、ユーザは、より詳細に確認(プレビュー)
することができる。さらに、原始3DBMDに対する処
理は、最小限で且つ最後にまとめて実施されるので、試
行錯誤による条件設定を含む連続的な処理を、縮小3D
BMDと見出しデータを用いて、迅速且つ快適に行うこ
とができる。
る縮小3DBMDを消去する例を説明したが、メモリに
余裕のある場合には、見出しデータに対応する縮小3DBM
D を消去しなくても良い。
マップデータを処理する場合に、短時間でデータの内容
を確認し、表示時間を短縮し、アンドゥー処理を行い、
大容量の3DBMDの処理を効率よく行うことができる
データ処理装置及びデータ処理方法を提供することがで
きる。
面例。
ォーマット例。
力装置、3a…データ処理装置、3b…縮小3DBMD
処理装置、4,504…表示装置、5a…3DBMD記
憶装置、5b…原始・見出し・履歴付3DBMD記憶装
置、5c…見出し・履歴付3DBMD記憶装置、5d…
見出し付最新3DBMD記憶装置、5e…原始・縮小・
履歴付3DBMD記憶装置、5f…縮小・履歴付3DB
MD記憶装置、5g…縮小付最新3DBMD記憶装置、
5h…見出し・履歴・縮小付3DBMD記憶装置、7a
…見出しデータ表示手段、7b…見出しデータ・縮小3
DBMD表示手段、8…見出しデータ選択手段、8a…
見出しデータ・縮小3DBMD選択手段、9…プリンタ
出力装置、502…記憶装置、503…電子計算機、5
05…出力手段、A…サービス利用者、B…運送会社、
C…サービス提供会社、D…撮像作業会社。
Claims (4)
- 【請求項1】3次元ビットマップデータ及び前記3次元
ビットマップデータをレンダリングして得た2次元画像
データを記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に記憶された前記3次元ビットマップデー
タに処理を加え、処理後の3次元ビットマップデータを
前記記憶装置に記憶する処理、及び、前記2次元画像デ
ータを表示装置に送る処理を行うデータ処理装置と、 前記データ処理装置から送られたデータを表示する表示
装置と、を備え、 前記記憶装置が、前記3次元ビットマップデータに加え
られた処理の履歴に関する処理履歴データを記憶し、 前記記憶装置は複数の前記2次元画像データの記憶を可
能とし、且つ、前記表示装置は複数の前記2次元画像デ
ータの表示を可能とし、アンドゥー処理として 前記処理履歴データと前記3次元
ビットマップデータとから処理後の3次元ビットマップ
データを作成可能に構成したことを特徴とするデータの
処理装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のデータ処理装置におい
て、前記3次元ビットマップデータの容量が100Mバ
イト以上1Pバイト以下であることを特徴とするデータ
の処理装置。 - 【請求項3】3次元ビットマップデータ及び前記3次元
ビットマップデータをレンダリングして得た2次元画像
データを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶され
た前記3次元ビットマップデータに処理を加え、処理後
の3次元ビットマップデータを前記記憶装置に記憶する
処理、及び、前記2次元画像データを表示装置に送る処
理を行うデータ処理装置と、前記データ処理装置から送
られたデータを表示する表示装置と、を備え、前記記憶
装置が、前記3次元ビットマップデータに加えられた処
理の履歴に関する処理履歴データを記憶し、前記記憶装
置は複数の前記2次元画像データの記憶を可能とし、且
つ、前記表示装置は複数の前記2次元画像データの表示
を可能とし、アンドゥー処理として前記処理履歴データ
と前記3 次元ビットマップデータとから処理後の3次元
ビットマップデータを作成可能に構成したデータの処理
装置によるデータの処理方法において、 前記 3次元ビットマップデータに複数の処理を加え、該
処理の履歴に関する情報を前記記憶装置に記憶し、複数
の処理後3次元ビットマップデータをそれぞれレンダリ
ングし、複数の2次元画像データを作成する工程と、 前記複数の2次元画像データを一覧表示し、該一覧の中
から選択された2次元画像データに対応する前記処理の
履歴に関する情報に基づいて前記3次元ビットマップデ
ータに処理を施すことを特徴とするデータの処理方法。 - 【請求項4】請求項3に記載のデータの処理方法におい
て、前記3次元ビットマップデータに加えられた処理の
履歴に関する情報を、対応する前記2次元画像データと
関連付けて表示することを特徴とするデータの処理方
法。
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