JP3965963B2 - 食器洗い機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄槽内に収容した食器かごに配置した食器を洗浄する食器洗い機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗い機は図10に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図に示すように、食器洗い機本体1は、内部に洗浄槽2を設けており、この洗浄槽2内へ給水弁3により水または湯を供給するようにしている。洗浄槽2の底部に排水孔4を設け、この排水孔4の他側部に連通したポンプ室にモータによって駆動される洗浄ポンプ5を取り付け、この洗浄ポンプ5により洗浄水を洗浄槽2の内部に循環するよう構成している。
【0004】
すなわち、この循環は、洗浄水は排水孔4に設置した残さいフィルタ6を通過し、洗浄ポンプ5に吸いこまれ、洗浄ポンプ5より洗浄槽2の内底部に設けた洗浄ノズル7に供給され、この洗浄ノズル7から噴射され、食器を洗浄した後、再び排水孔4に戻るという経路で行われる。この際、食器から脱落した残さい等は、洗浄水とともに残さいフィルタ6に流入し、フィルタを通過できない大きさの残さいは残さいフィルタ6に捕集される。
【0005】
洗浄ノズル7と洗浄槽2の底部との間には、洗浄水加熱用のヒータ8を装備している。また、洗浄ノズル7の上方には、食器9を整然と配置でき、洗浄水を効果的に食器9に噴射するように構成した食器かご10を設置して効率的に洗浄を行っている。食器かご10には複数の移動用ローラ11を配設して、移動可能にしている。
【0006】
また、洗浄槽2は前方に開口しており、その前面部には、下端側に枢支軸12を設け、前方に開閉自在な蓋13を取り付けている。食器かご10は移動用ローラ11により開放した蓋13の上部を食器洗い機本体1の前面外部へ引き出し可能になっている。
【0007】
また、排水ポンプ14は、排水ホース15を通して洗浄水を機外に排出するものである。
【0008】
また、残さいフィルタ6は、運転終了後、排水孔4から取り外し、捕集した残さいを掃除して、再びセットして、使用するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の食器洗い機の構成では、食器9をセットする際には、食器かご10を蓋13の上へ引き出さなければ洗浄槽2の上面が邪魔になってセットしにくいので、必ず食器かご10を引き出す必要がある。逆に、食器洗い機を運転する場合には、食器かご10を食器洗い機本体1内に収容し、蓋13を閉じる必要がある。
【0010】
したがって、ユーザが使用するためには、蓋13の開閉動作と食器かご10の引き出し、挿入動作という蓋13と食器かご10の2つの動作がセットで必要であり、面倒であるという問題がある。
【0011】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、蓋の開閉動作により同時に食器かごを移動させるようにして、使い勝手を向上するとともに、蓋開時には食器かご単独で移動可能にするとともに、蓋を開放する際に食器かごが引っ掛かって動かなくなっても、蓋のみを開閉できるようにすることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、一部を開口した洗浄槽と、前記洗浄槽の開口を開閉する蓋と、前記洗浄槽内に収容した食器かごと、前記蓋と食器かごとを連結した連結手段と、前記連結手段に設けた軸部と、前記食器かごに設けた穴部とを備え、前記穴部は、長穴部と段差部を備え、前記蓋の開放途中は、前記軸部は前記段差部に引っ掛かり、前記蓋の開放動作と連動して前記食器かごは前方へ引き出され、前記蓋の開放位置では、前記軸部は前記段差部から上方へ移動して、連動を解除するようにしたものである。
【0013】
これにより、蓋の開閉動作により同時に食器かごを移動させることができて、使い勝手を向上することができるとともに、蓋の全開時には、蓋と食器かごの連結は解除され、食器かごは単独で移動可能となることで、残さいを捕集した残さいフィルタを取り出す際には、蓋の開いた状態で食器かごを洗浄槽内に格納することができ、残さいフィルタの取り出しが容易に行えるなど保守性の向上が図れる。また、蓋の全開放に至る途中で連結手段による連結を解除可能とすることで、洗浄中に食器等が食器かごから落下した場合など、蓋を開放する際に食器かごが引っ掛かって動かなくなっても、蓋のみを単独で開閉できるため、蓋が開閉不能になる恐れはない。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、一部を開口した洗浄槽と、前記洗浄槽の開口を開閉する蓋と、前記洗浄槽内に収容した食器かごと、前記蓋と食器かごとを連結した連結手段と、前記連結手段に設けた軸部と、前記食器かごに設けた穴部とを備え、前記穴部は、長穴部と段差部を備え、前記蓋の開放途中は、前記軸部は前記段差部に引っ掛かり、前記蓋の開放動作と連動して前記食器かごは前方へ引き出され、前記蓋の開放位置では、前記軸部は前記段差部から上方へ移動して、連動を解除するようにしたものであり、洗浄槽の一部、たとえば、前方を開口して蓋により開閉し、蓋の開閉動作により連結部材を介して食器かごを前後方向に移動可能とし、かつ、前記連結手段は蓋の全開時にその連結を解除可能に構成し、この解除状態で、前記食器かごが単独で移動可能としたものであり、蓋の開閉動作により同時に食器かごを移動させることができて、使い勝手を向上することができるとともに、蓋の全開時には、蓋と食器かごの連結は解除され、食器かごは単独で移動可能となることで、残さいを捕集した残さいフィルタを取り出す際には、蓋の開いた状態で食器かごを洗浄槽内に格納することができ、残さいフィルタの取り出しが容易に行えるなど保守性の向上が図れる。また、蓋の全開放に至る途中で連結手段による連結を解除可能とすることで、洗浄中に食器等が食器かごから落下した場合など、蓋を開放する際に食器かごが引っ掛かって動かなくなっても、蓋のみを単独で開閉できるため、蓋が開閉不能になる恐れはない。
【0015】
請求項に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、段差部は、軸部に対して前後方向に隙間を設けたものである。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の洗浄槽の前方を開口した場合の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0017】
(実施例1)
図1から図4に示すように、蓋16の内面側に突出部16aを設け、その突出部16aの端部の蓋接続部17と、食器かご18のかご接続部19とを、棒状の連結部材(連結手段)20により回動自在に連結し、蓋16と食器かご18の動きを連動させるよう構成している。また、図5にかご接続部19の部分拡大図を示すが、かご接続部19は軸部21と穴部22で構成されており、軸部21は連結部材20に、穴部22は食器かご18に各々設けられ、穴部22は食器かごを出し入れする方向すなわち前後方向に長い長穴部23と段差を設けた段差部24とで構成されている。
【0018】
蓋16は上下方向に2分割し、開閉に必要な空間を小さくなるようにしているが、図6のように上下の蓋を連動させておけば、一方の蓋を開放すれば他方も同時に開放でき、両方の蓋を開閉する必要なく、使い勝手を阻害することはない。図1等では、この構成は省略したが、下側の蓋16にハンドル部16bを設けており、下側の蓋16を操作して上下の蓋を開放するようにしているが、従来例のように、1枚の蓋で下方に開放する構成であっても本発明における作用、効果は同様であり、上側の蓋についての記載は省略する。
【0019】
蓋16を開放していくと、図1、図2の順に移動し、蓋16が全開となる直前(図2)において、蓋接続部17の回動はストッパー部25で規制され、突出部16aと連結部材20の位置は固定され、全開時(図3)では軸部21が上方に持ち上がる構成となっている。なお、図5は、図2の状態における部分拡大図である。また、連結部材20は、蓋16の開閉範囲内で常に前方下がりとなっており、蓋16を開く際には、常にかご接続部には下方向への分力が作用する構成となっている。
【0020】
蓋接続部17とかご接続部19には、抜け止め用部材(図示せず)を使用し、連結部材20に対して蓋16の突出部16aと食器かご18とを確実に連結している。
【0021】
上記構成において、蓋16を開放操作すると、この蓋16と連結部材20によって連結された食器かご18は同時に移動し、前方に引出される。逆に、蓋16を閉塞する場合には、食器かご18は連動して洗浄槽内に格納される。つまり、蓋16の開閉動作を行うだけで、同時に食器かご18の移動も行え、非常に便利な食器洗い機が得られる。また、食器かご18は、食器等をセットする際に、残さいや残り汁により汚れる場合があるが、手で食器かごを押し戻す必要がないことから、手を汚す恐れはない。
【0022】
なお、図1に示すように、蓋16が完全に閉じられたときには、蓋16の下端の枢支軸12とかご接続部19とを結ぶ直線Yに対して、蓋軸支部17が下方に位置するように構成している。このため、蓋16の開放につれて、まず、かご接続部19はわずかに後方に移動し、その後、前方へ引出される。つまり、蓋16がある程度開いた段階で、食器かご18は前方に移動し始める。蓋16がほとんど開かない段階で食器かご18が前方に移動すると、蓋16に食器かご18が乗り上げる形となるが、この構成では、食器かご18が前上がりになって走行に支障を受けることがなくなり、食器かご18の動きをスムーズにすることができる。この構成に限定するものではないが、直線Yの近傍か、その下方に蓋接続部17を配置することが望ましい。かご接続部19が後方に動くことに関しては、かご接続部19の軸部21を穴部22(ここでは、段差部24)の前後方向に隙間を設けておけば、食器かご18は後方に移動することはない。また、蓋接続部17の軸と穴に隙間があっても同様である。あるいは、かご接続部17や蓋接続部19に隙間はなくても、食器かご18の後方に洗浄槽2との隙間を設けておけば問題はない。また、後方への移動量が小さい場合には、接続部の遊びや、部材等のたわみで吸収することも可能である。
【0023】
なお、本実施例では、蓋接続部17およびかご接続部19の軸部は、ピン形状とし、抜け止め用部材とともに構成しているが、当然ながら、蓋16の内面側の突出部16aや食器かご18のどちらかから直接ピン形状を構成しても同様の作用、効果を得ることができる。また、接続部は通常の使用時には抜け止め用部材により確実に動作し、必要時には着脱可能な構成としておけば、かごの交換時や装置のメンテナンス時には食器かご18の取り外しができるようになる。また、突出部16aは蓋16と一体であっても、別体であっても同様である。
【0024】
次に、蓋16の開閉に伴う、かご接続部19の詳細について説明する。蓋16を開放していくと、図1、図2の順で移動する。連結部材20は開閉範囲内で常に前方下がりになっており、蓋16を開く際には、常にかご接続部19には下方向への分力が作用する構成となっていることから、図1から図2の範囲では、穴部22の端部に設けた段差部24に引っ掛かり、蓋16の開放と連動して食器かご18は前方へ引出される。そして、蓋16が全開となる直前(図2)の状態において、蓋16軸支部の回動はストッパー部25で規制され、突出部16aと連結部材20の位置は固定され、ここから全開時(図3)までは軸部21がわずかに上方に持ち上がっていく。そして、全開時(図3)では、軸部21の高さは長穴部23と同一の高さになるようにしており、この状態では(図4)に示すように、食器かご18を前後方向に自由に移動させることができる。
【0025】
また、蓋16の閉塞時には、軸部21は長穴部23の端部(段差部24)に当接することで、蓋16閉塞動作と連動して食器かご18は洗浄槽2内に格納される。
【0026】
したがって、蓋16の開閉動作により同時に食器かご18を出し入れさせることができて、使い勝手を向上できるとともに、蓋16の全開時には、蓋16と食器かご18の連結は解除され、食器かご18は単独で移動可能となる。
【0027】
たとえば、残さいフィルタ6は、洗浄槽2の底部に存在するため、食器かご18を引き出した状態で着脱すことは困難であるが、食器かご18を格納した状態では、食器かご18の前方より容易に取り出すことができる。したがって、蓋16の開いた状態で食器かご18を洗浄槽2内に格納することで、残さいフィルタ6の取り出しが容易に行うことができる。また、洗浄槽2の底部に、箸等の食器類が落下した場合でも、容易にそれらを取り出すことができる。
【0028】
また、非常に重い被洗浄物を収納した場合など、蓋16の閉塞操作と連動させるとその操作が非円滑をなる場合などは、先に食器かご18のみを洗浄槽2内に格納し、その後蓋16のみを閉塞することで、円滑に開閉操作を行うこともできる。また、蓋16を開放したままで食器保管庫として使用する場合など、食器かご18は洗浄槽2内に格納しておき、ほこり等から待避させておくこともできる。
【0029】
また、食器かご18は洗浄槽2から引き出した位置あるいは中間位置などいかなる場所にあったとしても、蓋16を閉塞させると、軸部21が穴部22の端部に達した時点から蓋16操作と連動して食器かご18は洗浄槽内側に移動し、一回の操作で、蓋16の閉塞と食器かご18の格納を行うことができ、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0030】
本実施例の機構では、電気的な装置を必要とせず、しかも全開時には確実に連結手段20による連動を解除できるため、信頼性の高い装置を提供できる。
【0031】
また、食器かご18は軸部21が穴部22の端部に接触した位置より前方には引出せないため、過剰に食器かご18を引出す恐れはなく、長穴は食器かご18の可動範囲の設定を成す。
【0032】
また、連動手段として棒状の連動部材20を用いたが、これと同様の作用を成す構成であれば、ワイヤで連結したり、歯車やベルト、チェーン等で連動させるなど、他の構成であっても同様の効果が得られる。また、電動モータ等を用いた連動であっても同様である。また、蓋16の全開時に蓋16と食器かご18の連動を解除する構成も、本実施例のような機械的構造以外のソレノイド等の電気的機器を用いたのもであっての、同様の効果が得られる。
【0033】
なお、本発明は、蓋16の食器かご18の連動に関するものであり、洗浄機構やその他の構成に関して限定するものではない。また、乾燥機能を有する食器洗い乾燥機や、洗浄機能を持たない食器乾燥器や、単なる水切り器等への応用も可能であることは言うまでもない。
【0034】
また、本実施例では蓋16は上下2個に分割し、両者を連動した構成としたが、これに限定するのもではなく、1個の蓋16で開閉する場合や、フード式や回動式、スライド式等いかなる構造であっても適応できる。また、複数の蓋16を設けて、連動させない場合でもいずれかの蓋16と食器かご18の出し入れを連動させることができる。
【0035】
また、開口部2は本体1の前面としたが、天面や側面であったり、あるいは複数の面に開口部を有する構成であっても同様である。また、卓上設置型のみでなくビルトイン型の食器洗い機にも適応できる。
【0036】
(実施例2)
図7は本発明の実施例2の食器洗浄機の部分拡大図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0037】
図7(A)に示すように、本実施例では、食器かご18に設けた長穴部23の端部に軸部21を保持する支持部26とその支持部26に付勢力を作用するコイルばね(弾性体)27を設置している。この支持部26は、通常の食器類を収納して蓋16を操作した場合には開かず、それ以上の荷重が作用した場合には軸部21が支持部26を乗り越えて移動できるように設定している。
【0038】
上記構成において、通常に食器を収納して蓋16を開放操作した場合には、軸部21は支持部26を乗り越えないように弾性体27を設定しているため、食器かご18は蓋16開放と連動して引出すことができる。しかし、洗浄中に食器等が食器かご18から落下した場合など、蓋16を開放する際に食器かご18が引っ掛かって動かなくなった場合には、所定荷重以上に蓋16を引けば、弾性体27が変形して支持部26から軸部21が外れ、図7(B)のように、軸部21は長穴部23を移動可能となるため、蓋16のみを単独で開閉でき、引っ掛かっている食器や他の食器等を取り出すことができる。したがって、食器洗い機が使用不能になる恐れはない。
【0039】
また、蓋16と食器かご18の連動が解除した状態で、蓋16を閉塞操作しても、軸部21が支持部26を超えて長穴部23の端部に達した時点から蓋16操作と連動して食器かご18は洗浄槽2の内側に移動し、一回の操作で、蓋16の閉塞と食器かご18の格納を行うことができ、使い勝手を阻害することはない。本実施例の構成では、閉塞時に支持部26を乗り超えるのに特に荷重がかからない構成であり、円滑に閉塞操作が行える利点がある。
【0040】
また、蓋16の全開時に、食器かご18を所定荷重以上で押し込めば、蓋16は開放したままの状態で、食器かご18のみを格納することができる。
【0041】
ここで、支持部26はある荷重以上で急に移動する構成であっても、徐々に移動する構成であってもよく、所定荷重で軸部21が長穴部23に移動する構造であればよい。また、弾性体としてコイルばね27を用いたが、図8のように部材の弾性を利用した弾性部(弾性体)27bを利用する構成であっても同様の効果が得られる。
【0042】
(実施例3)
図9は本発明の実施例3の食器洗浄機の部分拡大図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0043】
図9(A)に示すように、長穴部23の端部に軸部21をその位置で回動自在に固定するロック機構28を設けている。このロック機構28は軸部21を回転自在に固定するロック部29とその固定を解除する作動部30とで構成している。
【0044】
図9(A)の位置にロック部29がある場合、軸部21はその位置から移動することはなく、単にその位置で回転する回動軸として作用する。この場合、蓋16と食器かご18は完全に連動されており、確実に食器かご18の出し入れを行うことができる。
【0045】
一方、作動部30を操作してロック部29を図9(B)の位置まで移動させると、軸部21は長穴部23の全範囲内を移動可能となる。この時、蓋16と食器かご18の連動は解除され、それぞれが単独で移動可能となる。例えば、蓋16の全開時に食器かご18のみを単独で移動させたい場合や、蓋16の開放途中で、食器等が食器かご18が引っ掛かって動かなくなった場合などにこのロック機構28を解除すれば、蓋16と食器かご18の連動は確実に解除され、例えば引っ掛かった食器等を取り出すことで、食器洗い機が使用不能になることを回避できる。
【0046】
なお、作動部30は、直接ロック部29を動作させる構成であったり、てこやカムを利用して移動させる構成であったり、あるいはソレノイドや電動モータ等の電動機器を用いたものなど様々な方式が考えられ、いかなる構成であっても上記効果を得ることができる。機械的手段を用いた場合は、非常に構成が簡単で効果を得ることができ、電気的手段を用いた場合には、本体の外部から遠隔で操作することも可能である。
【0047】
(実施例4)
図10は本発明の実施例4の食器洗浄機の部分拡大図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0048】
図10に示すように、連動部材20によって蓋16と連結されてた取付け部材31と、この取付け部材31に着脱可能な食器かご本体32とを設けている。ここで、取付け部材31の後方には囲い等はなく、食器かご本体32は取付け部材31に対して後方に移動可能な構成としている。
【0049】
上記構成によると、食器かご本体32及び収納した食器類の重量により、食器かご本体32と取付け部材31との摺動面32には摩擦力が作用する。この摩擦力により、通常状態で蓋16を開閉する場合には、食器かご本体32は取付け部材31と一体に動作し、蓋16の開閉動作と連動して食器かご本体32を出し入れさでき、使い勝手が向上する。しかし、食器かご本体32に食器等が引っ掛かった場合など、食器かご本体32が動かなくなった場合には、図11に示すが、取付け部材31の摩擦力以上に取付け部材31が引かれた場合には、食器かご本体32をその位置に残したまま取付け部材31のみが移動可能となる。このため、食器かご本体32が引っ掛かった状態からさらに蓋16を開放すれば、食器かご本体32をその位置に残したまま蓋16を開放することができ、引っ掛かった食器等を取り出すことができる。このため、食器洗い機が使用不能になる恐れはない。
【0050】
なお、設定荷重を大きく設定したい場合には、取付け部材31の後方に段差を設け、食器かご本体32がこの段差を乗り越えるような構成としたり、摺動面33の摩擦力を増加させることで達成できる。逆に、設定荷重を小さくしたい場合には、摺動面33の接触面積を小さくしたり、摺動面33に摩擦係数の小さい材料を用いたり、あるいは転がり軸受構造にすればよい。
【0051】
また、ばねを設けてこの摩擦力を一定に保つこともできる。この場合は、実施例2と同様の効果が得られる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、一部を開口した洗浄槽と、前記洗浄槽の開口を開閉する蓋と、前記洗浄槽内に収容した食器かごと、前記蓋と食器かごとを連結した連結手段と、前記連結手段に設けた軸部と、前記食器かごに設けた穴部とを備え、前記穴部は、長穴部と段差部を備え、前記蓋の開放途中は、前記軸部は前記段差部に引っ掛かり、前記蓋の開放動作と連動して前記食器かごは前方へ引き出され、前記蓋の開放位置では、前記軸部は前記段差部から上方へ移動して、連動を解除するようにしたから、蓋の開閉動作により同時に食器かごを移動させることができて、使い勝手を向上することができるとともに、蓋の全開時には、蓋と食器かごの連結は解除され、食器かごは単独で移動可能となることで、残さいを捕集した残さいフィルタを取り出す際には、蓋の開いた状態で食器かごを洗浄槽内に格納することができ、残さいフィルタの取り出しが容易に行えるなど保守性の向上が図れる。また、蓋の全開放に至る途中で連結手段による連結を解除可能とすることで、洗浄中に食器等が食器かごから落下した場合など、蓋を開放する際に食器かごが引っ掛かって動かなくなっても、蓋のみを単独で開閉でき、食器等を取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の食器洗い機の断面図
【図2】 同食器洗い機の蓋の全開直前の断面図
【図3】 同食器洗い機の蓋を全開時の断面図
【図4】 同食器洗い機の蓋の全開時に食器かごのみを移動させた状態の断面図
【図5】 同食器洗い機のかご接続部の部分詳細図
【図6】 同食器洗い機の2枚の蓋の連動例を示す断面図
【図7】 (A)本発明の第2の実施例の食器洗い機のかご接続部の部分詳細図
(B)蓋と食器かごの連結が解除された状態のかご接続部の部分詳細図
【図8】 同食器洗い機の部材の弾性を利用した場合のかご接続部の部分詳細図
【図9】 (A)本発明の第3の実施例の食器洗い機のかご接続部の部分詳細図
(B)蓋と食器かごの連結が解除された状態のかご接続部の部分詳細図
【図10】 本発明の第4の実施例の食器洗い機の断面図
【図11】 同食器洗い機の食器かごが引っ掛かった状態で、さらに蓋を開けた場合を示す断面図
【図12】 従来の食器洗い機の断面図
【符号の説明】
2 洗浄槽
16 蓋
18 食器かご
20 連結部材(連結手段)
21 軸部
22 穴部
27 コイルばね(弾性体)
28 ロック機構
31 取付け部材
32 食器かご本体
33 摺動面

Claims (2)

  1. 一部を開口した洗浄槽と、前記洗浄槽の開口を開閉する蓋と、前記洗浄槽内に収容した食器かごと、前記蓋と食器かごとを連結した連結手段と、前記連結手段に設けた軸部と、前記食器かごに設けた穴部とを備え、前記穴部は、長穴部と段差部を備え、前記蓋の開放途中は、前記軸部は前記段差部に引っ掛かり、前記蓋の開放動作と連動して前記食器かごは前方へ引き出され、前記蓋の開放位置では、前記軸部は前記段差部から上方へ移動して、連動を解除するようにした食器洗い機。
  2. 段差部は、軸部に対して前後方向に隙間を設けた請求項記載の食器洗い機。
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