JP4244516B2 - 食器洗い機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄槽を前後方向に移動して外箱内に収容したとき、内蓋により洗浄槽の上方の開口部を閉塞する食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、洗浄槽内で回転する洗浄ノズルから噴射される洗浄水によって食器かごに収納された食器を洗浄する食器洗い機が主流となっている。
【0003】
従来、この種の食器洗い機は図3に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0004】
図3に示すように、外箱1は前方に開口部を有するとともに、レール2を介して洗浄槽3を前後方向に移動可能に支持している。洗浄槽3の前方には扉4を取り付けており、外箱1の開口部を開閉する。洗浄槽3は、上方に開口部5を有し、この開口部5を閉塞する内蓋6を設けている。
【0005】
洗浄槽3内には洗浄水を噴射する洗浄ノズル7を回転自在に設けるとともに、食器8を収納する食器かご9を配置している。洗浄槽3内の洗浄水はヒータ10によって温水化され、洗浄ポンプ11により排水口12から吸い込まれ、洗浄ノズル7に圧送される。洗浄ノズル7より勢いよく噴射される洗浄水によって、食器かご9に収納された食器8を洗浄するように構成している。
【0006】
洗浄槽3の開口部5を閉塞する内蓋6は洗浄槽3の上辺に対向する位置にパッキング13を設けている。内蓋6の背面に下方方向への突出部14を設け、洗浄槽3に押圧部15を設け、洗浄槽3を外箱1内に収容したとき押圧部15により内蓋6に設けた突出部14を後方へ押すように構成している。内蓋6は複数のリンク機構16を介して外箱1の内部に可動式に収容し、洗浄槽3を外箱1内に収容したとき押圧部15により内蓋6に設けた突出部14を後方へ押すことにより、内蓋6がリンク機構16の回動により下降し、洗浄槽3の動きと連動して内蓋6を動かし、洗浄槽3の上方を覆うよう構成している。
【0007】
上記構成において動作を説明すると、利用者が洗浄槽3を前方に引き出し、食器8を食器かご9に配置し、洗浄槽3に収納して洗剤を入れた後、洗浄槽3を外箱1内に収容すると、押圧部15により内蓋6に設けた突出部14を後方へ押すことにより、リンク機構16が回動して内蓋6が下降し、パッキング13を介して洗浄槽3の上方を覆い、開口部5を閉塞する。
【0008】
この状態で運転を開始すると、制御装置(図示せず)によりヒータ10、洗浄ポンプ11、排水ポンプ等の運転を制御し、食器かご9に収納した食器8を洗浄、すすぎ、乾燥を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、内蓋6は複数のリンク機構16を介して外箱1の内部に可動式に収納し、突出部14と押圧部15との当接時に、押圧部15で突出部14を後方に押すことによって、リンク機構16の回動により内蓋6を下降させ、洗浄槽3の開口部5を閉塞する構成としているため、洗浄槽3の開閉動作のためのレール2の高さ寸法のばらつきにより、外箱1に対する洗浄槽3の高さ位置関係が変化する。
【0010】
たとえば、レール2が下方向にばらつきで変化した場合、洗浄槽3と内蓋6との高さ方向の隙間寸法は所定寸法より大きくなり、パッキング13の締め代が小さくなって、シール性能が不十分になるという問題があった。すなわち、本構成の場合、洗浄槽3の高さ方向の寸法変化に対し、内蓋6の高さ位置が追随できない構成となっていた。
【0011】
本発明は上記課題を解決するもので、洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保し、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止し、使い勝手がよく、簡潔かつ廉価な構成の食器洗い機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、上方に開口部を有するとともに両側面に突起を有する洗浄槽と、前記洗浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、前記外箱に設けられたばねにより略上方方向に付勢されるとともに前記外箱に設けられた軸部を回転支点とするリンク機構と前記箱に前記リンク機構を介して前後および上下方向に移動可能に支持される内蓋とを備え、前記リンク機構は、一端が前記内蓋と連結し、前記内蓋との連結部とは反対側の他端に、前記洗浄槽の突起に対して略下方方向から当接する当て部を設け、前記軸部に対する前記リンク機構の穴部を長穴とし、前記洗浄槽を前記外箱内に収容した状態で、前記リンク機構を略下方方向に移動可能とし前記当て部が前記洗浄槽の突起に当接することにより前記リンク機構が略下方方向に移動するとともに、前記洗浄槽が前記内蓋を後方に押すことにより、前記リンク機構が回転し、前記内蓋が前記洗浄槽の開口部を閉塞するものである。
【0013】
これにより、洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止できて、使い勝手がよく、簡潔かつ廉価な構成の食器洗い機を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、上方に開口部を有するとともに両側面に突起を有する洗浄槽と、前記洗浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、前記外箱に設けられたばねにより略上方方向に付勢されるとともに前記外箱に設けられた軸部を回転支点とするリンク機構と前記箱に前記リンク機構を介して前後および上下方向に移動可能に支持される内蓋とを備え、前記リンク機構は、一端が前記内蓋と連結し、前記内蓋との連結部とは反対側の他端に、前記洗浄槽の突起に対して略下方方向から当接する当て部を設け、前記軸部に対する前記リンク機構の穴部を長穴とし、前記洗浄槽を前記外箱内に収容した状態で、前記リンク機構を略下方方向に移動可能とし前記当て部が前記洗浄槽の突起に 当接することにより前記リンク機構が略下方方向に移動するとともに、前記洗浄槽が前記内蓋を後方に押すことにより、前記リンク機構が回転し、前記内蓋が前記洗浄槽の開口部を閉塞するものであり、たとえば洗浄槽を支えているレールの寸法にばらつきが生じて、洗浄槽が下方に落ち込んだ状態になっても、洗浄槽を外箱内に収容し、リンク機構を介して前後および上下方向に移動可能に支持した内蓋により洗浄槽の上方の開口部を閉塞するとき、リンク機構が外箱に対して略鉛直方向に移動することにより、内蓋は洗浄槽の落ち込みに追随することができて、確実に洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止でき、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価な構成の食器洗い機を提供することができる。
【0015】
また、洗浄槽が下方に落ち込んだ場合に、洗浄槽を外箱内に収容した状態で、確実にリンク機構を下方に落とし込み、洗浄槽の落ち込みに対して内蓋を確実に追随させることができ、洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止でき、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価で信頼性の高い構成の食器洗い機を提供することができる。
【0016】
また、リンク機構の回転支点を略中心としてその一端に内蓋を連結し、その他端側に洗浄槽との当て部を設けることで、確実に洗浄槽と内蓋との高さ方向の寸法を一定にすることができ、洗浄槽を外箱内に収容した状態で、洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止でき、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価でより信頼性の高い構成の食器洗い機を提供することができる。
【0017】
また、洗浄槽を外箱内に収容した状態で、リンク機構による内蓋の上下方向の移動量に加えて、リンク機構の略下方方向の移動量だけさらに内蓋を下方に移動させることができ、確実に洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止でき、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価な構成の食器洗い機を提供することができる。
【0018】
また、リンク機構の回転支点を構成する軸部に対するリンク機構の穴が長穴のための下方への落ち込みを防止することができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、当て部は、洗浄槽に対して略下方方向から当接する回転自在なローラーで構成したものであり、洗浄槽とリンク機構の当て部とが当接する場合の摩擦力を低減することができ、リンク機構の当て部が洗浄槽に対して略下方方向から当接している、いないに関わらず、洗浄槽を円滑に前後方向に移動させることができるとともに、洗浄槽を外箱内に収容した状態で、洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止できるとともに、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価でより信頼性の高い構成の食器洗い機を提供することができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0021】
図1に示すように、洗浄槽17は、その左右両外面にレール18を設け、外箱19に対して前後方向に移動可能としている。外箱19内の上方には、前後左右に1個づつ計4個のリンク機構20を介して、内蓋21を前後および上下方向に移動可能に取り付けている。内蓋21の下側にはパッキング22を装着している。
【0022】
軸部23は外箱19に設け、リンク機構20の回転支点を構成し、図2に示すように、軸部23に対するリンク機構20の穴部を長穴24とし、リンク機構20を外箱21に対して略鉛直方向に移動可能としている。また、回転側の穴25を内蓋21に設けた軸26により軸支し、リンク機構20を内蓋21に連結している。
【0023】
リンク機構20を内蓋21に連結する穴25とは反対側の他端側にローラー27を回転自在に設け、このローラー27を洗浄槽17の両側面に略全長にわたって設けた突起28の下面に当接するようにし、洗浄槽17に対して略下方方向から当接する当て部29を構成している。
【0024】
ここで、突起28には洗浄槽17を外箱19内に収容した状態でローラー27が当接する箇所の近傍に下方に突出する突出部30を設け、洗浄槽17を前後方向に移動させたとき、ローラー27は突出部30だけに当接し、ローラー27が突出部30に当接することにより、リンク機構20を略下方方向に移動可能としている。
【0025】
ばね31は、リンク機構20を外箱19に連結し、リンク機構20を略上方に付勢している。ばね32は内蓋21を外箱19に連結し、内蓋21を上方前方に付勢している。洗浄槽17は後方中央に押圧部33を有し、この押圧部33は内蓋21の後方の下側に設けた突出部34と当接可能な位置関係にある。
【0026】
上記構成において動作を説明する。利用者が洗浄槽17を前方に引き出し、食器8を食器かご9に配置し、洗浄槽17に収納して洗剤を入れた後、洗浄槽17を外箱19内に収容する。
【0027】
このとき、リンク機構20はばね31により略上方に付勢されているが、洗浄槽17が後方へ移動を開始した当初は、リンク機構20に回転自在に設けたローラー27は突起28に当接しない。洗浄槽17が後方へ移動して、突起28に設けた突出部30がローラー27に位置にくると、ローラー27は突出部30の下面に当接し、リンク機構20を略下方方向に移動させ、洗浄槽17移動によって回転しながらこの状態を保持する。
【0028】
さらに、洗浄槽17が後方へ移動して、押圧部33が突出部34を後方へ押すことによって、内蓋21が後方へ押される。このとき、リンク機構20は軸部23を回転中心として回転し、内蓋21はリンク機構20の回転軌跡上を移動するため、後方に移動しながら下方向に移動する。さらに洗浄槽17が後方へ移動すると、洗浄槽17の上方の開口部35の高さまで内蓋21が下降し、洗浄槽17の収容が完了すると同時に内蓋21がパッキング22を介して洗浄槽17の開口部31を閉塞する。
【0029】
この状態で運転を開始すると、制御装置(図示せず)によりヒータ10、洗浄ポンプ11、排水ポンプ等の運転を制御し、食器かご9に収納した食器8を洗浄、すすぎ、乾燥を行う。
【0030】
また、洗浄槽17を外箱19より引き出すと、内蓋21は弾性体32によって上方向へ持ち上げられ、リンク機構20の回転作用により前方へも移動する。このため、扉4を操作することのみにより、洗浄槽17と内蓋21との相互位置を規制しながら閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止できる。
【0031】
つぎに、たとえば洗浄槽17を支えているレール18の寸法にばらつきが生じて、洗浄槽17が下方に落ち込んだ状態になった場合について説明する。
【0032】
レール18の寸法ばらつきにより洗浄槽17が下方に落ち込んだ状態では、リンク機構20は、内蓋21への連結部とは反対側の他端側に設けたローラー27を洗浄槽17の両側面に略全長にわたって設けた突起28の下面に当接させ、リンク機構20の回転支点を構成する軸部23に対するリンク機構20の穴部を長穴24としているため、洗浄槽17の下方への落ち込みに応じて、リンク機構20を外箱19に対して略鉛直方向に下方へ移動させ、洗浄槽17と内蓋21との高さ方向の寸法を一定にすることができる。
【0033】
この状態で、洗浄槽17を外箱19内に収容すると、洗浄槽17が後方へ移動し押圧部33が突出部34を後方へ押すことによって、内蓋21が後方へ押され、リンク機構20は軸部23を回転中心として回転し、内蓋21はリンク機構20の回転軌跡上を移動するため、後方に移動しながら下方向に移動し、洗浄槽17の収容が完了すると同時に内蓋21がパッキング22を介して洗浄槽17の開口部31を閉塞することができる。
【0034】
このように本実施例によれば、リンク機構20の回転支点を構成する軸部23に対するリンク機構20の穴部を長穴24とし、リンク機構20を外箱19に対して、略鉛直方向に移動できるようにしているので、洗浄槽17を支えているレール18の寸法にばらつきが生じて、洗浄槽17が下方に落ち込んだ状態になっても、リンク機構20が外箱19に対して略鉛直方向に移動することにより、内蓋21は洗浄槽17の落ち込みに追随することができ、洗浄槽17を外箱19内に収容し、リンク機構20を介して内蓋21により洗浄槽17の上方の開口部35を閉塞するとき、確実に洗浄槽17と内蓋21との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止できる。
【0035】
また、リンク機構20は、内蓋21への連結部とは反対側の他端側に、洗浄槽17に対して略下方方向から当接する当て部29を設けているので、洗浄槽17と内蓋21との高さ方向の寸法を一定にすることができて、洗浄槽17が下方に落ち込んだ場合に、確実にリンク機構20を下方に落とし込むことができ、洗浄槽17が下方に落ち込んだ状態になっても、洗浄槽17を外箱19内に収容した状態で、洗浄槽17と内蓋21との間の閉塞性を確保することができる。
【0036】
また、当て部29をローラー27により構成しているので、洗浄槽17とリンク機構20の当て部29とが当接する場合の摩擦力を低減することができ、リンク機構20の当て部29が洗浄槽17に対して略下方方向から当接している、いないに関わらず、洗浄槽17を円滑に前後方向に移動させることができる。
【0037】
また、リンク機構20は、洗浄槽17を外箱19内に収容した状態で、略下方方向に移動可能としているので、リンク機構20による内蓋21の上下方向の移動量に加えて、リンク機構20の略下方方向の移動量だけさらに内蓋21を下方に移動させることができ、確実に洗浄槽17と内蓋21との間の閉塞性を確保することができる。
【0038】
また、リンク機構20を略上方方向に付勢しているので、リンク機構20の回転支点を構成する軸部23に対するリンク機構20の穴が長穴24のための下方への落ち込みを防止することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、上方に開口部を有するとともに両側面に突起を有する洗浄槽と、前記洗浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、前記外箱に設けられたばねにより略上方方向に付勢されるとともに前記外箱に設けられた軸部を回転支点とするリンク機構と前記箱に前記リンク機構を介して前後および上下方向に移動可能に支持される内蓋とを備え、前記リンク機構は、一端が前記内蓋と連結し、前記内蓋との連結部とは反対側の他端に、前記洗浄槽の突起に対して略下方方向から当接する当て部を設け、前記軸部に対する前記リンク機構の穴部を長穴とし、前記洗浄槽を前記外箱内に収容した状態で、前記リンク機構を略下方方向に移動可能とし前記当て部が前記洗浄槽の突起に当接することにより前記リンク機構が略下方方向に移動するとともに、前記洗浄槽が前記内蓋を後方に押すことにより、前記リンク機構が回転し、前記内蓋が 前記洗浄槽の開口部を閉塞するから、たとえば洗浄槽を支えているレールの寸法にばらつきが生じて、洗浄槽が下方に落ち込んだ状態になっても、内蓋は洗浄槽の落ち込みに追随することができて、洗浄槽を外箱内に収容したとき確実に洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止でき、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価な構成の食器洗い機を提供することができる。
【0040】
また、洗浄槽が下方に落ち込んだ場合に、確実にリンク機構を下方に落とし込み、洗浄槽の落ち込みに対して内蓋を確実に追随させることができ、洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止でき、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価で信頼性の高い構成の食器洗い機を提供することができる。
【0041】
また、リンク機構の回転支点を略中心としてその一端に内蓋を連結し、その他端側に洗浄槽との当て部を設けることで、確実に洗浄槽と内蓋との高さ方向の寸法を一定にすることができ、洗浄槽を外箱内に収容した状態で、洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止でき、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価でより信頼性の高い構成の食器洗い機を提供することができる。
【0042】
また、洗浄槽を外箱内に収容した状態で、リンク機構による内蓋の上下方向の移動量に加えて、リンク機構の略下方方向の移動量だけさらに内蓋を下方に移動させることができ、確実に洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止でき、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価な構成の食器洗い機を提供することができる。
【0043】
また、リンク機構の回転支点を構成する軸部に対するリンク機構の穴が長穴のための下方への落ち込みを防止することができる。
【0044】
また、請求項に記載の発明によれば、当て部は、洗浄槽に対して略下方方向から当接する回転自在なローラーで構成したから、洗浄槽とリンク機構の当て部とが当接する場合の摩擦力を低減することができ、洗浄槽を円滑に前後方向に移動させることができるとともに、洗浄槽を外箱内に収容した状態で、洗浄槽と内蓋との間の閉塞性を確保することができ、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止できるとともに、使用勝手がよく、簡潔かつ廉価でより信頼性の高い構成の食器洗い機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の食器洗い機の縦断面図
【図2】 同食器洗い機の要部拡大側面図
【図3】 従来の食器洗い機の縦断面図
【符号の説明】
17 洗浄槽
19 外箱
20 リンク機構
21 内蓋
23 軸部
24 長穴
35 開口部

Claims (2)

  1. 上方に開口部を有するとともに両側面に突起を有する洗浄槽と、前記洗浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、前記外箱に設けられたばねにより略上方方向に付勢されるとともに前記外箱に設けられた軸部を回転支点とするリンク機構と前記箱に前記リンク機構を介して前後および上下方向に移動可能に支持される内蓋とを備え、前記リンク機構は、一端が前記内蓋と連結し、前記内蓋との連結部とは反対側の他端に、前記洗浄槽の突起に対して略下方方向から当接する当て部を設け、前記軸部に対する前記リンク機構の穴部を長穴とし、前記洗浄槽を前記外箱内に収容した状態で、前記リンク機構を略下方方向に移動可能とし前記当て部が前記洗浄槽の突起に当接することにより前記リンク機構が略下方方向に移動するとともに、前記洗浄槽が前記内蓋を後方に押すことにより、前記リンク機構が回転し、前記内蓋が前記洗浄槽の開口部を閉塞する食器洗い機。
  2. 当て部は、洗浄槽に対して略下方方向から当接する回転自在なローラーで構成した請求項記載の食器洗い機。
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