JP3965321B2 - 食品収納用簡易容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、弁当、寿司、ギョウザなどの各種加工食品を収納するための簡易容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品収納用簡易容器として、プラスチック薄板を容器状に深く成型し、この容器本体を枠体にはめ込んだ構造のものが知られているが、このような簡易容器は、嵩容量が大きく、これを製造場所から搬出するときに搬送効率が悪いと言う問題がある。そこで、搬送効率を向上させるため、枠材を折り畳み可能とした構造のものが、例えば実開昭58−180118号公報に記載されている。
【0003】
この実開昭58−180118号公報に記載の枠体(側枠板)は、その角部に2条のV形溝を設け、このV形溝に沿って折り畳み可能としている。そして、この2条のV形溝を隣接して設け、且つその開き角度を90度にすることによって、折り畳んだときに、折り畳み部を完全に扁平にできるようにしている。
【0004】
しかしながら、この公報に記載の枠体は、折り畳み時に完全に扁平になるという利点はあるものの、四隅部とも開き角度90度のV形溝を2条ずつ設けると、枠体として四角形状に組み立てたときに、まだV形溝が開いた状態であるので、対角線方向に自由度があり、四角形の形状を保持しにくいという問題がある。そのため、枠体に容器本体をはめ込もうとしたしたときに、枠体が対角線方向に変形し、はめ込みにくいものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、容器本体とこの容器本体にはめ込まれた枠体とからなる食品収納用簡易容器において、底板あるいは内容器のような容器本体と組み合わせた簡易容器に組み立てる際に、容器枠としての形状を安定して保持できる枠の構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、枠体に設けた折り曲げ溝の形状および配置ならびにその開き角度の組み合わせに着目して上記課題を解決した。
【0007】
すなわち、本発明は、容器本体とこの容器本体にはめ込まれた枠体とからなる食品収納用簡易容器において、前記枠体は、折り畳み可能に形成され、折り畳んだときに、折り畳み部を完全に扁平にできるもので、前記枠体を四角形状にしたとき、内面の一方の対角位置のそれぞれには、開き角度が45度のV形の折り曲げ溝が隣接して2条ずつ設けられており、同じく内面の他方の対角位置のそれぞれには、開き角度が90度のV形の折り曲げ溝が、その先端の間隔が、前記一方の対角位置に設けられた45度のV形の折り曲げ溝の先端の間隔と同じになるように2条ずつ設けられていることを特徴とする。
【0009】
要は、折り畳んだ状態の枠材、または、一枚状態の枠材を枠状に組み立てて枠体としたのち、内容器として成形された底板からなる容器本体を、上方から枠体に嵌合した食品収納用簡易容器の枠体の構造として、枠体の少なくとも、その一つの隅部が90度以下に曲げられないようにして、枠体の形状が保持されるようにしたものである。
【0010】
つまりは、枠体の構造をこのような構成にすることで、枠体を構成する帯状の枠材を完全に扁平状にすることができ、さらには、枠体として使用するために四角形状にしたときには、他方の対角位置の折り曲げ溝は閉じてその溝面どうしが突き当たる状態となり、その四角形の形状を安定的に保持できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明の食品収納用簡易容器の枠体を展開した状態を示し、同図(a)はその平面図、同図(b)は同図(a)のA−A線断面図である。
【0013】
枠体の素材である板材は、これを折り曲げて枠体としたときに、それぞれ、隅部となる位置にV形の折り曲げ溝2〜5が2条ずつ設けられている。これらの折り曲げ溝2〜5のうち、枠体としたときに一方の対角位置となる折り曲げ溝3、5は、その開き角度を90度とし、他方の対角位置となる折り曲げ溝2、4は、その開き角度を45度としている。 開き角度90度の折り曲げ溝3、5において、2条の折り曲げ溝は隣接して設けられており、隣接する折り曲げ溝の間隔aは、枠体として組み立てたときの角部の幅の長さに対応することになる。なお、開き角度の許容範囲は、開き角度90度の場合、90度〜91度程度、開き角度45度の場合、45度〜46度程度である。
【0014】
一方、両端部6、7は、その肉厚を板厚の半分とし、枠体とするときに、端部、6、7どうしを重ね合わせ、厚さが板厚と等しくなるようにしている。そのために、一方の端部6は図1(b)において上半分を、他方の端部7は下半分を、それぞれ凹ませている。なお、端部6、7は、この構成に限られず、例えば図2に示すように、これらを重ね合わせたときに傾斜面どうしが接合するようにしてもよい。図1(a)中8は、後述する容器本体の係合凸部と係合する係合凹部である。
【0015】
これらの折り曲げ溝2〜5、端部6、7、および係合凹部8は、刃物等で切り欠くか、またはプレス等により押圧成形することによって形成されている。
【0016】
枠体の材質は特に限定されない。厚さ2〜6mm程度の硬質の積層紙、厚紙、段ボール等の紙材、または、木材、さらには、従来同様の発泡樹脂製とすることができる。構成する枠材が、発泡樹脂からなる場合には、図1と図2に示す両端部6、7は、格別の形状とはせずに、単に熱融着や糊によって接合したものとすることができる。また、紙材を使用する場合には、市販されている幅広の紙材を利用して、これを所定の幅と長さに切断すれば、簡単に枠体用の紙材を得ることができる。
【0017】
また、紙材としては多種多様な装飾模様を有するものが市販されているので、これを利用することで、枠体に装飾模様を施す際にも、特別な印刷工程を必要とすることなく容易に対応できる。さらに、紙材は、焼却しても有害ガスを発生することがないので、環境にやさしく廃棄上の問題もない。この点からは、紙材のほかに木材を使用してもよい。
【0018】
図3は、図1に示す展開した枠体を組み立てた状態の外観を示し、図4は組み立てた枠体の平面図、図5は、図4の枠体を折り畳んだ状態の平面図である。
【0019】
枠体1は、図1の展開した状態から各折り曲げ溝2〜5に沿って折り曲げ、端部6、7を重ね合わせ、紙材の場合、これを接着剤や両面テープ等により接合することによって得られる。枠体1は、平面視正方形状の場合を示しており、折り曲げ溝3、5を折り曲げることにより、折り畳み可能である。また、その上方外面には、後述する容器本体の垂下部を入れ込むための切り欠き9が設けられている。
【0020】
枠体は、図4に示すように、一方の対角位置にある折り曲げ溝3、5は若干開いた状態なので、その対角線方向に自由度があるが、他方の対角位置にある折り曲げ溝2、4は完全に閉じた状態であり、その溝面どうしが突き当たっているので、一方の対角位置の折り曲げ溝3、5が近づく方向に変形しようとしても、その変形を阻止することができる。したがって、枠体1としての形状を保持しやすく、後述する容器本体をはめ込む作業も容易となる。
【0021】
他方、枠体1を折り畳んだ状態では、図5に示すように折り曲げ溝3、5が閉じて完全に扁平とすることができる。なお、図5では、上下の板材が完全に密着するように示しているが、板材の板厚と、折り曲げ溝3、3どうしの間隔および折り曲げ溝5、5どうしの間隔との関係によっては、上下の板材が完全には密着しないこともあり、これも本発明に含まれる。
【0022】
図6は、枠体にはめ込む容器本体の外観を示し、図7は、図6のB−B線端面図である。これらの図において、容器本体10は、プラスチック薄板をプレス成形したもので、その底部11の外縁から側壁部12を立ち上げて容器状としている。側壁部12の頂部においては、外方から下方に曲げて垂下部13を形成し、その内方に、枠体1との嵌合凹部14が設けられている。また、側壁部12の上方内面には、図1および図3に示した枠体1の係合凹部8と係合する係合凸部15が設けられている。なお、この容器本体10は、搬送時には重ね合わせて搬送されるので、嵩張ることはない。
【0023】
図8は、容器本体を枠体にはめ込んで得られた本発明の食品収納用簡易容器の外観を示す。図9は、図8のC−C線断面図である。この食品収納用簡易容器Aは、枠体1の中に容器本体10を落とし込み、はめ合わせるだけで得ることができる。
【0024】
この落とし込んだ状態において、図9に示すように、容器本体10の垂下部13は枠体1に設けた切り欠き9に入り込んでおり、組み立てられた食品収納用簡易容器Aの外面には、この垂下部13が飛び出ることはなく、容器の外観をきれいに保つことができる。
【0025】
また、容器本体10の側壁部12に設けられた係合凸部15は、枠体1の上方内面に設けられた係合凹部8にはまり込み、容器本体10と枠体1とが着脱可能に係合された状態となっている。したがって、使用中は、容器本体10と枠体1とが容易に分離することはないが、使用後には、係合凸部15と係合凹部8との係合を外せば分離できるので、紙製の枠体1とプラスチック製の容器本体10を分別回収することができ、廃棄物処理上好ましい。
【0030】
【発明の効果】
本発明の食品収納用簡易容器によれば、その枠体を折り畳むときには完全に扁平にでき、且つ枠体として使用するときにはその形状を安定的に保持しやすいので、搬送作業の効率化が図れると同時に組立作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品収納用簡易容器の枠体を展開した状態を示し、(a)はその 平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図2】枠体の端部の他の形を示す。
【図3】図1に示す展開した枠体を組み立てた状態の外観を示す。
【図4】組み立てた枠体の平面図である。
【図5】図4の枠体を折り畳んだ状態の平面図である。
【図6】枠体にはめ込む容器本体の外観を示す。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】容器本体を枠体にはめ込んで得られた食品収納用簡易容器の外観を示
す。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【符号の説明】
A 食品収納用簡易容器
1 枠体
2,3,4,5 折り曲げ溝
6,7 枠体の端部
8 係合凹部
9 切り欠き部
10 容器本体
11 底部
12 側壁部
13 垂下部
14 嵌合凹部
15 係合凸部
Claims (2)
- 容器本体とこの容器本体にはめ込まれた枠体とからなる食品収納用簡易容器において、
前記枠体は、折り畳み可能に形成され、折り畳んだときに、折り畳み部を完全に扁平にできるもので、
前記枠体を四角形状にしたとき、内面の一方の対角位置のそれぞれには、開き角度が45度のV形の折り曲げ溝が隣接して2条ずつ設けられており、
同じく内面の他方の対角位置のそれぞれには、開き角度が90度のV形の折り曲げ溝が、その先端の間隔が、前記一方の対角位置に設けられた45度のV形の折り曲げ溝の先端の間隔と同じになるように2条ずつ設けられている食品収納用簡易容器。 - 前記容器本体は、
底部の外縁から側壁部を立ち上げて容器状とし、
側壁部の頂部においては、外方から下方に曲げて垂下部を形成し、その内方には、枠体との嵌合凹部が設けられ、
側壁部の上方内面には、枠体の係合凹部と係合する係合凸部が設けられており、
前記枠体は、
その内部上面に、前記容器本体の係合凸部と係合する係合凹部が設けられている請求項1に記載の食品収納用簡易容器。
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