JP3964092B2 - オーディオ用適応イコライザ及びフィルタ係数の決定方法 - Google Patents

オーディオ用適応イコライザ及びフィルタ係数の決定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3964092B2
JP3964092B2 JP2000039221A JP2000039221A JP3964092B2 JP 3964092 B2 JP3964092 B2 JP 3964092B2 JP 2000039221 A JP2000039221 A JP 2000039221A JP 2000039221 A JP2000039221 A JP 2000039221A JP 3964092 B2 JP3964092 B2 JP 3964092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
signal
output
adaptive
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000039221A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001230645A (ja
Inventor
友彦 伊勢
望 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2000039221A priority Critical patent/JP3964092B2/ja
Priority to US09/777,370 priority patent/US6778601B2/en
Publication of JP2001230645A publication Critical patent/JP2001230645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3964092B2 publication Critical patent/JP3964092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters

Landscapes

  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生空間の伝達特性による音響信号の変化を自動的に補正するオーディオ用適応イコライザに関し、特にリンギングを防止する機能を備えた適応イコライザ及びそのフィルタ係数の決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーディオシステムにより音楽等を再生する場合、再生空間における音の反射や吸収により音の伝達特性がその再生空間独自のものとなる。この再生空間毎に異なる伝達特性によりリスナーに到達する音の周波数毎のレベルや位相が変化して、違和感を生じさせる原因となる。このため、再生空間に応じて、オーディオ信号の周波数毎のレベルや位相を補正することが好ましい。
【0003】
再生空間(音響系)による周波数毎のレベルや位相の変化を自動的に補正する装置の一つに適応イコライザ(適応等化器)がある。図5は従来の適応イコライザの構成を示すブロック図である。
適応イコライザは、入力端子31、目標応答出力部32、適応フィルタ33、スピーカー34、マイクロホン35、演算部36及びFIRフィルタ37により構成されている。また、適応フィルタ33は、FIR(Finite Impulse Response )フィルタ部33aと、LMS(Least Mean Square)適応アルゴリズムによりFIRフィルタ部33aの係数(以下、「フィルタ係数」ともいう)を自動的に設定するフィルタ係数設定部33bとにより構成される。
【0004】
入力端子31には、CDプレーヤ及びFMチューナー等からオーディオ信号が入力される。目標応答出力部32は、入力端子31を介して入力したオーディオ信号を所定の時間だけ遅延し、目標応答信号として出力する。また、適応フィルタ33は、入力端子31を介して入力したオーディオ信号に対し周波数毎のレベル及び位相を調整して出力する。スピーカー34は適応フィルタ33から出力された信号を音(音響信号)として再生空間(音響系C)に出力する。
【0005】
マイクロホン35は再生空間内のリスニングポイントに設置され、スピーカー34から出力された音を検出して電気信号に変換する。演算部36は、目標応答出力部32から出力された目標応答信号とマイクロホン35から出力された信号(検出信号)との差を演算し、その演算結果を誤差信号として出力する。FIRフィルタ37はスピーカー34からマイクロホン35までの音響系Cの伝達特性を模擬するものであり、オーディオ信号を音響系Cの伝達特性に応じて補償した信号C^を適応フィルタ33に出力する。
【0006】
スピーカー34から再生空間に出力された音(音響信号)の伝達特性は、スピーカー34からマイクロホン35に至るまでの間にさまざまな変化を受ける。適応フィルタ33は、マイクロホン35から出力される信号が目標応答信号に一致するように、誤差信号のパワーを最小にするという基準に基づいてフィルタ係数を更新していく。そして、適応フィルタ33は、このフィルタ係数に応じてオーディオ信号の周波数毎のレベル及び位相を調整する。これにより、再生空間の伝達特性による音響信号の変化が補正され、良好な音質で音楽等を楽しむことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
オーディオ用適応イコライザでは、マイクロホン35により検出した信号の周波数特性に図6(a)に示すようなディップがある場合、適応フィルタ33のフィルタ特性(周波数−ゲイン特性)として図6(b)のように、ディップのある周波数に対応させてゲインのピークを作ることにより、マイクロホン35から出力される信号の周波数特性をフラットにしようとする。
【0008】
しかしながら、フィルタ特性に極めて大きなピークが必要となる場合に、実際にフィルタとして構成できるゲインの限界値を超えてしまうという問題が発生する。また、このような場合、マイクロホン35を設置した位置とは異なる位置における周波数特性上では、図6(a)のようなディップが存在しない場合が多く、その位置で音を聞くと周波数特性に大きなピークをもつ音がそのまま聞こえ、リスナーに不快感をもたらす、いわゆるリンギングという現象が発生するという問題がある。
【0009】
以上から本発明の目的は、再生空間に応じた補正を施して常に最適な状態で音楽等を聞くことができ、かつ、過度の補正によるリンギングの発生を防止するオーディオ用適応イコライザ及びそのフィルタ係数の決定方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、FIR(Finite Impulse Response )フィルタ部と該FIRフィルタ部のフィルタ係数を決定するフィルタ係数設定部とにより構成され、前記FIRフィルタ部に入力された入力信号を補正処理して出力する適応フィルタと、目標応答信号を出力する目標応答出力部と、前記適応フィルタから出力された信号が供給されるスピーカーと、前記スピーカーから出力された音波を検出して電気信号に変換するマイクロホンと、前記マイクロホンの出力信号と前記目標応答信号との差を演算し、その結果を誤差信号として出力する第1の演算部と、前記適応フィルタの出力を遅延し、スケーリング係数を乗算する遅延乗算部と、前記遅延乗算部の出力と前記誤差信号とを加算し、その結果を前記適応フィルタの前記フィルタ係数設定部に出力する第2の演算部とを有することを特徴とするオーディオ用適応イコライザにより解決する。
【0011】
適応フィルタは、そのフィルタ係数設定部に入力される信号のパワーが最小になるように、フィルタ係数を時間とともに更新していく。本発明では、適応フィルタの出力が、スピーカーと遅延乗算部とに供給される。遅延乗算部の出力は、第2の演算部により誤差信号と加算されて、適応フィルタのフィルタ係数設定部に入力される。
【0012】
従って、フィルタ特性がある周波数に対し極端に大きなピークをもつと、フィルタ係数設定部はその周波数の誤差が大きくなったと認識し、ピークを小さくするようにフィルタ係数を更新する。これにより、フィルタ特性に極端に大きなピークをもつことが回避され、リンギングによってリスナーに不快感を与えることが防止される。
【0013】
この場合、適応フィルタのFIRフィルタ部に入力される信号と、フィルタ係数設定部に入力される信号とは無相関であることが必要である。このため、適応フィルタのFIRフィルタ部に入力される信号は白色雑音信号等の非周期的な信号とし、適応フィルタの出力を所定の時間以上遅延させた後に誤差信号に加算する。
【0014】
また、上記した課題は、FIRフィルタ部と該FIRフィルタ部のフィルタ係数を決定するフィルタ係数設定部とにより構成され、前記FIRフィルタ部に入力された入力信号を補正処理して出力する適応フィルタと、目標応答信号を出力する目標応答出力部と、前記適応フィルタから出力された信号が供給されるスピーカーと、前記スピーカーから出力された音波を検出して電気信号に変換するマイクロホンと、前記マイクロホンの出力信号と前記目標応答信号との差を演算し、その結果を誤差信号として出力する第1の演算部と、前記入力信号とは無相関な白色雑音を発生する白色雑音源と、前記適応フィルタのフィルタ係数と同一の係数が設定され、前記白色雑音源で発生した前記白色雑音が入力されるFIRフィルタと、前記FIRフィルタの出力にスケーリング係数を乗算する乗算部と、前記乗算部の出力と前記誤差信号とを加算し、その結果を前記適応フィルタの前記フィルタ係数設定部に出力する第2の演算部とを有することを特徴とするオーディオ用適応イコライザにより解決する。
【0015】
本発明では、適応フィルタのフィルタ係数と同一のフィルタ係数が設定されるFIRフィルタと、白色雑音信号を発生する白色雑音源とを有している。適応フィルタのフィルタ係数がある周波数に対して極端に大きなピークをもつと、FIRフィルタの出力も当該周波数に対し極端に大きなピークを持つようになる。このFIRフィルタの出力は、乗算部でスケーリング係数が乗算された後、誤差信号と加算されて、適応フィルタのフィルタ係数設定部に入力される。従って、適応フィルタのフィルタ係数設定部では当該周波数の誤差が大きくなったと認識し、ピークを小さくするようにフィルタ係数を更新する。これにより、フィルタ特性に極端に大きなピークをもつことが回避され、リンギングによってリスナーに不快感を与えることが防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の適応イコライザの構成を示すブロック図である。
【0017】
本実施の形態の適応イコライザは、入力端子11、目標応答出力部12、適応フィルタ13、スピーカー14、マイクロホン15、演算部16、遅延器17、、スケーリング係数乗算部18、演算部19及びFIRフィルタ20により構成される。また、適応フィルタ13は、FIRフィルタ部13aと、LMS適応アルゴリズムによりFIRフィルタ部13aのフィルタ係数を設定する係数設定部13bとにより構成される。
【0018】
入力端子11には、CDプレーヤ及びFMチューナー等からオーディオ信号が入力される。但し、適応フィルタ13のフィルタ係数を決定するときには、入力端子11に白色雑音信号等の非周期的信号を入力する。
目標応答出力部12には適応フィルタ13のタップ数の約半分に相当する遅延時間が設定されており、入力端子11を介して入力した信号を所定の時間だけ遅延し、目標応答信号として出力する。
【0019】
適応フィルタ13は、入力された信号に対し周波数毎にレベル及び位相を調整して出力する。適応フィルタ13から出力された信号は、スピーカー14と、遅延器17とに供給される。スピーカー14では、供給された信号を音(音響信号)に変換し、音響空間(音響系C)に出力する。また、遅延器17では、適応フィルタ13から入力した信号を所定の時間だけ遅延して、スケーリング係数乗算部18に出力する。スケーリング係数乗算部18では、遅延器17で遅延された信号にスケーリング係数αを乗じて出力する。
【0020】
一方、マイクロホン15は、リスニングポイントに設置され、スピーカー14から出力された音を検出して電気信号に変換する。演算部16は、目標応答出力部12から出力された目標応答信号と、マイクロホン15の出力との差を演算し、その結果を誤差信号として出力する。演算部19は、乗算部18の出力と誤差信号とを加算して、適応フィルタ13の係数設定部13bに出力する。係数設定部13bは、演算部19から出力される信号のパワーが最小となるように、FIRフィルタ部13aのフィルタ係数を更新していく。なお、FIRフィルタ20は音響系Cの伝達特性を模擬するものであり、入力端子11を介して入力された信号を音響系Cの伝達特性に応じて補償し、適応フィルタ13の係数設定部13bに出力する。
【0021】
以下、本実施の形態の適応イコライザの動作について説明する。オーディオ用適応イコライザでは、音響空間に設置されたマイクロホン15から出力される信号と、目標応答信号との誤差の信号のパワーを最小にするように、適応フィルタ13のフィルタ係数を時間とともに更新していく。本実施の形態の適応イコライザでは、ある周波数のピークが適応フィルタ13で補正できる範囲を超えると、演算部19から出力される信号のパワーが大きくなるので、適応フィルタ13はその周波数で誤差が大きくなったと認識して、そのピークを減少するように動作する。これにより、フィルタ特性に極端なピークが発生することが回避され、リンギングが防止される。
【0022】
以下、より詳細に説明する。
一般的なFiltered−X−LMSアルゴリズムに基づく適応フィルタは、図2に示す更新式によりフィルタ係数を更新していく。但し、図2において、適応フィルタ13のタップ数をm、音響系を模擬するFIRフィルタ20のタップ数をl、適応フィルタ13のステップサイズパラメータをμとしている。また、w(n+1)(=w0 (n+1)〜wm-1 (n+1))は更新後のフィルタ係数、w(n)(=w0 (n)〜wm-1 (n))は更新前のフィルタ係数、Xcはフィルタ20の出力C^、c(=c0 〜cl-1 )は音響系Cの特性、e(n)は誤差信号を示している。
【0023】
本実施の形態では、誤差信号e(n)に、適応フィルタ13の出力y(n)に遅延器17で遅延を加え、乗算部18でスケーリング係数αを乗算した信号a(n)を加算する。従って、本実施の形態では、フィルタ係数の更新式が図3に示すようになる
ここで、a(n)が入力信号マトリクスXに対して相関をもった場合、μXca(n)の項は必ず値をもつ(0にならない)ので、適応フィルタ13は永遠に動作し続けて収束することがない。
【0024】
そのため、a(n)が入力信号マトリクスXに対して相関をもたないようにするために、入力信号は白色雑音(ホワイトノイズ等の非周期的信号)とし、また遅延器には(m+l−1)タップ以上の遅延をもたせる必要がある。
適応フィルタが収束してフィルタ係数が決定した後には、適応フィルタ13を、フィルタ係数を固定したFIRフィルタに置き換える。
【0025】
本実施の形態によれば、フィルタ特性に極端なピークが発生することがなく、制御点(マイクロホン設置位置)以外の場所においても、リンギングによる不快感が防止される。
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態の適応イコライザの構成を示すブロック図である。なお、図4において、図1と同一物には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0026】
本実施の形態の適応イコライザは、入力端子11、目標応答出力部13、スピーカー14、マイクロホン15、演算部16、白色雑音源21、FIRフィルタ22及びスケーリング係数乗算部23により構成されている。入力端子11から入力された信号は、適応フィルタ13で補正処理された後、スピーカー14に供給される。演算部16は、目標応答出力部11から出力される目標応答信号とマイクロホン15の出力との差を演算し、その結果を誤差信号として出力する。
【0027】
一方、適応フィルタ13内のFIRフィルタ部13aのフィルタ係数が更新されると、そのフィルタ係数がFIRフィルタ22にコピーされる。そして、このFIRフィルタ22により、白色雑音源21から出力された白色雑音信号に補正処理が施され、スケーリング係数乗算部23によりスケーリング係数が乗算される。
【0028】
演算部24は、誤差信号にスケーリング係数乗算部23の出力を加算して出力する。適応フィルタ13のフィルタ係数設定部13bは、演算部24から出力された信号のパワーが最小となるように、FIRフィルタ部13aのフィルタ係数を更新していく。
例えば、適応フィルタ13のフィルタ特性に大きなピークが発生したとする。FIRフィルタ22には適応フィルタ13内のFIRフィルタ部13aと同じフィルタ係数が設定されているので、FIRフィルタ22から出力される信号の周波数特性は、当該周波数に大きなピークをもつものとなる。この信号にスケーリング係数を乗算した信号が誤差信号に加算され、適応フィルタ13のフィルタ係数設定部13bに入力される。従って、フィルタ係数設定部13bでは、ピークの周波数で誤差が大きくなったと認識し、そのピークを低減するようにFIRフィルタ部13aのフィルタ係数を設定する。これにより、適応フィルタ13のフィルタ特性のピークが低減される。
【0029】
本実施の形態においては、フィルタ特性に大きなピークが発生することが防止され、リンギングによる不快感をリスナーに与えることが回避される。また、本実施の形態においては、入力信号に対し無相関の白色雑音を発生する白色雑音源21を設けているので、第1の実施の形態で必要であった遅延器17が不要となる。更に、本実施の形態においては、入力端子11にオーディオ信号を入力した状態でもフィルタ係数の設定が可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、適応イコライザのフィルタ特性に極端に大きなピークが発生することがなく、制御点(マイクロホンの設置位置)以外の場所においても、リスナーに不快感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態の適応イコライザの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、一般的なFiltered−X−LMSアルゴリズムに基づく適応フィルタのフィルタ係数更新式である。
【図3】図3は、第1の実施の形態の適応フィルタのフィルタ係数更新式である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態の適応イコライザの構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、従来の適応イコライザの構成を示すブロック図である。
【図6】図6(a)は周波数特性にディップのある信号を示す図、図6(b)は信号に合わせたフィルタ特性を示す図である。
【符号の説明】
11,31…入力端子、
12,32…目標応答出力部、
13,33…適応フィルタ、
13a,33a…FIRフィルタ部、
13b,33b…フィルタ係数設定部、
14,34…スピーカー、
15,35…マイクロホン、
16,19,24,36…演算部、
17…遅延器、
18,23…スケーリング係数乗算部、
20,22,37…FIRフィルタ、
21…白色雑音源。

Claims (6)

  1. FIR(Finite Impulse Response )フィルタ部と該FIRフィルタ部のフィルタ係数を決定するフィルタ係数設定部とにより構成され、前記FIRフィルタ部に入力された入力信号を補正処理して出力する適応フィルタと、
    目標応答信号を出力する目標応答出力部と、
    前記適応フィルタから出力された信号が供給されるスピーカーと、
    前記スピーカーから出力された音波を検出して電気信号に変換するマイクロホンと、
    前記マイクロホンの出力信号と前記目標応答信号との差を演算し、その結果を誤差信号として出力する第1の演算部と、
    前記適応フィルタの出力を遅延し、スケーリング係数を乗算する遅延乗算部と、
    前記遅延乗算部の出力と前記誤差信号とを加算し、その結果を前記適応フィルタの前記フィルタ係数設定部に出力する第2の演算部と
    を有することを特徴とするオーディオ用適応イコライザ。
  2. 入力端子から入力した信号を適応フィルタで補正した後にスピーカーに供給し、マイクロホンから出力される信号と目標応答信号との差を誤差信号とするオーディオ用適応イコライザのフィルタ係数決定方法において、
    前記適応フィルタの出力にスケーリング係数を乗算し、かつ遅延器で遅延した信号を、前記誤差信号に加算して前記フィルタ係数設定部に入力し、前記適応フィルタの出力を収束させることによってフィルタ係数を決定することを特徴とする適応イコライザのフィルタ係数決定方法。
  3. 前記入力端子に非周期的信号を入力することを特徴とする請求項2に記載の適応イコライザのフィルタ係数決定方法。
  4. 前記遅延器の遅延時間が、前記適応フィルタのタップ数をm、音響系を模擬するFIRフィルタのタップ数をlとしたときに、(m+l−1)タップに相当する時間以上であることを特徴とする請求項2に記載の適応イコライザのフィルタ係数決定方法。
  5. FIR(Finite Impulse Response )フィルタ部と該FIRフィルタ部のフィルタ係数を決定するフィルタ係数設定部とにより構成され、前記FIRフィルタ部に入力された入力信号を補正処理して出力する適応フィルタと、
    目標応答信号を出力する目標応答出力部と、
    前記適応フィルタから出力された信号が供給されるスピーカーと、
    前記スピーカーから出力された音波を検出して電気信号に変換するマイクロホンと、
    前記マイクロホンの出力信号と前記目標応答信号との差を演算し、その結果を誤差信号として出力する第1の演算部と、
    前記入力信号とは無相関な白色雑音を発生する白色雑音源と、
    前記適応フィルタのフィルタ係数と同一の係数が設定され、前記白色雑音源で発生した前記白色雑音が入力されるFIRフィルタと、
    前記FIRフィルタの出力にスケーリング係数を乗算する乗算部と、
    前記乗算部の出力と前記誤差信号とを加算し、その結果を前記適応フィルタの前記フィルタ係数設定部に出力する第2の演算部と
    を有することを特徴とするオーディオ用適応イコライザ。
  6. 入力端子から入力した信号を適応フィルタで補正した後にスピーカーに供給し、マイクロホンから出力される信号と目標応答信号との差を誤差信号とするオーディオ用適応イコライザのフィルタ係数決定方法において、
    前記適応フィルタのフィルタ係数と同一の係数が設定されるFIRフィルタに前記入力信号とは無相関な白色雑音を入力し、
    前記FIRフィルタの出力にスケーリング係数を乗算し、
    その結果を前記誤差信号に加算して前記適応フィルタの前記フィルタ係数設定部に入力し、前記適応フィルタの出力を収束させることによってフィルタ係数を決定することを特徴とする適応イコライザのフィルタ係数決定方法。
JP2000039221A 2000-02-17 2000-02-17 オーディオ用適応イコライザ及びフィルタ係数の決定方法 Expired - Fee Related JP3964092B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000039221A JP3964092B2 (ja) 2000-02-17 2000-02-17 オーディオ用適応イコライザ及びフィルタ係数の決定方法
US09/777,370 US6778601B2 (en) 2000-02-17 2001-02-05 Adaptive audio equalizer apparatus and method of determining filter coefficient

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000039221A JP3964092B2 (ja) 2000-02-17 2000-02-17 オーディオ用適応イコライザ及びフィルタ係数の決定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001230645A JP2001230645A (ja) 2001-08-24
JP3964092B2 true JP3964092B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=18562821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000039221A Expired - Fee Related JP3964092B2 (ja) 2000-02-17 2000-02-17 オーディオ用適応イコライザ及びフィルタ係数の決定方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6778601B2 (ja)
JP (1) JP3964092B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7594249B2 (en) * 2001-05-04 2009-09-22 Entropic Communications, Inc. Network interface device and broadband local area network using coaxial cable
JP3682032B2 (ja) * 2002-05-13 2005-08-10 株式会社ダイマジック オーディオ装置並びにその再生用プログラム
JP4226395B2 (ja) * 2003-06-16 2009-02-18 アルパイン株式会社 音声補正装置
JP4235128B2 (ja) * 2004-03-08 2009-03-11 アルパイン株式会社 入力音処理装置
JP2006340005A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Sony Corp ディジタル信号処理装置とディジタル信号処理方法およびプログラム。
DE102005039621A1 (de) * 2005-08-19 2007-03-01 Micronas Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur adaptiven Reduktion von Rausch- und Hintergrundsignalen in einem sprachverarbeitenden System
TWI353725B (en) * 2006-10-16 2011-12-01 Mstar Semiconductor Inc Equalizer using infinitive impulse response filter
JP2009116025A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Fujitsu Ten Ltd 適応フィルタ算出方法および音場生成装置
JP4506873B2 (ja) * 2008-05-08 2010-07-21 ソニー株式会社 信号処理装置、信号処理方法
WO2010013939A2 (en) * 2008-07-29 2010-02-04 Lg Electronics Inc. An apparatus for processing an audio signal and method thereof
US8538043B2 (en) * 2009-03-08 2013-09-17 Lg Electronics Inc. Apparatus for processing an audio signal and method thereof
US7982985B1 (en) * 2009-04-17 2011-07-19 Marvell International Ltd. Method and apparatus for adapting a finite impulse response equalizer in a hard disk drive read channel
US9344051B2 (en) * 2009-06-29 2016-05-17 Nokia Technologies Oy Apparatus, method and storage medium for performing adaptive audio equalization
GB2476043B (en) * 2009-12-08 2016-10-26 Skype Decoding speech signals
CN103119848B (zh) * 2010-09-24 2015-06-17 株式会社岛津制作所 数据处理方法及装置
CN102158199B (zh) * 2010-12-31 2014-02-19 意法·爱立信半导体(北京)有限公司 时变系统中预存储滤波器系数组的选择方法及装置
JP6119336B2 (ja) * 2013-03-18 2017-04-26 沖電気工業株式会社 周波数特性補正装置及びプログラム

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2571091B2 (ja) * 1988-03-18 1997-01-16 ティーオーエー株式会社 スピーカの周波数特性補正装置
JPH03106208A (ja) * 1989-09-20 1991-05-02 Sanyo Electric Co Ltd 音場補正装置
JPH0828635B2 (ja) * 1990-06-14 1996-03-21 松下電器産業株式会社 耐騒音適応イコライザ
JP3444611B2 (ja) * 1992-11-11 2003-09-08 富士通テン株式会社 騒音制御装置
JPH06318086A (ja) * 1993-05-10 1994-11-15 Fujitsu Ten Ltd 騒音制御装置
JP3008763B2 (ja) * 1993-12-28 2000-02-14 日本電気株式会社 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置
JPH0895577A (ja) * 1994-09-21 1996-04-12 Fujitsu Ten Ltd 騒音制御装置
JPH08125593A (ja) * 1994-10-28 1996-05-17 Fujitsu Ltd フィルタ係数の推定装置
US5553014A (en) * 1994-10-31 1996-09-03 Lucent Technologies Inc. Adaptive finite impulse response filtering method and apparatus
JPH08250982A (ja) * 1995-03-10 1996-09-27 Fujitsu Ltd フィルタ係数の推定装置
JPH08294195A (ja) * 1995-04-20 1996-11-05 Mitsubishi Electric Corp 信号処理方法
JPH0965483A (ja) * 1995-08-23 1997-03-07 Fujitsu Ten Ltd 車室内周波数特性自動補正システム
US5838524A (en) 1997-03-21 1998-11-17 Cherry Semiconductor Corporation Current limit circuit for inhibiting voltage overshoot
JP3581775B2 (ja) * 1997-05-21 2004-10-27 アルパイン株式会社 オーディオ音伝達系の同定方式およびオーディオ用フィルタの特性設定方式
US6570985B1 (en) * 1998-01-09 2003-05-27 Ericsson Inc. Echo canceler adaptive filter optimization
JP3505085B2 (ja) * 1998-04-14 2004-03-08 アルパイン株式会社 オーディオ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001230645A (ja) 2001-08-24
US20010022812A1 (en) 2001-09-20
US6778601B2 (en) 2004-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3964092B2 (ja) オーディオ用適応イコライザ及びフィルタ係数の決定方法
JP7163300B2 (ja) リアルタイム音響プロセッサ
JP3141674B2 (ja) 騒音低減ヘッドホン装置
JP3306600B2 (ja) 自動音量調整装置
JP4226395B2 (ja) 音声補正装置
US20080008329A1 (en) A method and system for adapting a loudspeaker to a listening position in a room
JP2016218456A (ja) ノイズ除去音声再生
JP2008263583A (ja) 低域増強方法、低域増強回路および音響再生システム
JPH05211700A (ja) 聴取空間適応周波数特性補正方法及び装置
JP2010021982A (ja) 音響再生装置
US5953431A (en) Acoustic replay device
JPH11298990A (ja) オーディオ装置
JPH03219800A (ja) 音響効果装置
US20040125962A1 (en) Method and apparatus for dynamic sound optimization
US9628907B2 (en) Audio device and method having bypass function for effect change
GB2455823A (en) Active noise cancellation filter cut-off frequency adjusted in accordance with magnitude of filter output signal
JP5052460B2 (ja) 音量制御装置
JP4368917B2 (ja) 音響再生装置
JP3128870B2 (ja) ノイズ低減装置
EP1275200A2 (en) Method and apparatus for dynamic sound optimization
JP2001024458A (ja) オーディオ用適応イコライザ
JP2973624B2 (ja) 騒音低減ヘッドホン装置
JP3445909B2 (ja) オーディオ装置及びその音量調整方法
JP5430220B2 (ja) 多点適応等化制御方法および多点適応等化制御システム
JP2001203550A (ja) 等化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070522

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3964092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140601

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees