JP2006340005A - ディジタル信号処理装置とディジタル信号処理方法およびプログラム。 - Google Patents
ディジタル信号処理装置とディジタル信号処理方法およびプログラム。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006340005A JP2006340005A JP2005161864A JP2005161864A JP2006340005A JP 2006340005 A JP2006340005 A JP 2006340005A JP 2005161864 A JP2005161864 A JP 2005161864A JP 2005161864 A JP2005161864 A JP 2005161864A JP 2006340005 A JP2006340005 A JP 2006340005A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ringing
- signal
- input signal
- ringing suppression
- suppression coefficient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H17/00—Networks using digital techniques
- H03H17/02—Frequency selective networks
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H17/00—Networks using digital techniques
- H03H17/02—Frequency selective networks
- H03H17/0219—Compensation of undesirable effects, e.g. quantisation noise, overflow
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Picture Signal Circuits (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Details Of Television Scanning (AREA)
Abstract
【課題】遮断特性を犠牲にすることなくリンギングを抑圧する。
【解決手段】リンギング抑圧係数生成部21は、入力信号Dinに生じているリンギングのリンギング量に応じたリンギング抑圧係数Ksrを生成する。リンギング抑圧部31は、リンギング抑圧係数Ksrと入力信号Dinの高域成分からリンギング抑圧信号を生成し、この信号を入力信号Dinに加えることでリンギングの抑圧された出力信号Doutを得る。リンギング抑圧係数Ksrは、入力信号Dinのアップサンプリングを行い、アップサンプリング後の信号における高域成分のピーク値と、ピーク値となったタイミングにおけるアップサンプリング後の信号における低域成分の変動とから生成する。ピーク位置は、高域成分を微分して得た微分信号のゼロクロス検出を行い、検出したゼロクロス位置をピーク位置とする。
【選択図】 図1
【解決手段】リンギング抑圧係数生成部21は、入力信号Dinに生じているリンギングのリンギング量に応じたリンギング抑圧係数Ksrを生成する。リンギング抑圧部31は、リンギング抑圧係数Ksrと入力信号Dinの高域成分からリンギング抑圧信号を生成し、この信号を入力信号Dinに加えることでリンギングの抑圧された出力信号Doutを得る。リンギング抑圧係数Ksrは、入力信号Dinのアップサンプリングを行い、アップサンプリング後の信号における高域成分のピーク値と、ピーク値となったタイミングにおけるアップサンプリング後の信号における低域成分の変動とから生成する。ピーク位置は、高域成分を微分して得た微分信号のゼロクロス検出を行い、検出したゼロクロス位置をピーク位置とする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ディジタル信号処理装置とディジタル信号処理方法およびプログラムに関する。詳しくは、入力信号に生じたリンギングのリンギング量に応じたリンギング抑圧係数を生成して、このリンギング抑圧係数と入力信号の高域成分からリンギング抑圧信号を生成し、リンギング抑圧信号を入力信号に加えてリンギングを抑圧するものである。
従来、ディジタル信号処理では、FIR(Finite-duration Impulse Response)フィルタやIIR(Infinite -duration Impulse Response)フィルタを用いて、所望の帯域信号を通過させることが行われている。ここで、ディジタル信号をFIRフィルタで処理する場合、理想フィルタの無限インパルス応答を有限で打ち切るために所謂フーリエ級数におけるギブス現象を生じて、通過域から阻止域への遷移部分、またはその逆への遷移部分でリンギングが発生する。
このようなリンギングの影響を軽減するため、遷移部分に小さい係数を掛ける所謂窓関数処理でリンギングを抑圧することが行われている。また、特許文献1に示されているように、急峻な遮断特性である第1のローパスフィルタと、緩やかな遮断特性である第2のローパスフィルタを設けて、信号レベルがステップ状に変換する近傍で、第1および第2のローパスフィルタから出力されたディジタル信号の混合比を変化させることでリンギングを抑圧することも行われている。
ところで、遷移部分に小さい係数を掛けてリンギングを抑圧する場合、フィルタの遮断特性を優先すると、リンギングを十分に抑圧することができず、例えばディジタル画像信号を高次のFIRフィルタによって処理する場合、コントラスト差の大きい画像部分(黒から白、あるいは白から黒に切りかわる輪郭部分)でリンギングが発生し、輪郭が二重、三重に見えるような画像の劣化を招いてしまう。また、リンギングの抑圧を優先すると遮断特性が穏やかとなり鮮鋭度が低下してしまう。
また、急峻な遮断特性である第1のローパスフィルタと緩やかな遮断特性である第2のローパスフィルタから出力されたディジタル信号の混合比を変化させる場合、第1のローパスフィルタからの出力の割合を大きくしてフィルタの遮断特性を優先すると、リンギングの抑圧が不十分となる。また、第2のローパスフィルタからの出力の割合を大きくしてリンギングの抑圧を優先すると、フィルタの遮断特性が穏やかになってしまう。
そこで、この発明では、遮断特性を犠牲にすることなく入力信号のリンギングを抑圧できるディジタル信号処理装置とディジタル信号処理方法およびプログラムを提供するものである。
この発明では、入力信号に生じたリンギングのリンギング量に応じたリンギング抑圧係数を生成して、このリンギング抑圧係数と入力信号の高域成分とからリンギング抑圧信号を生成し、リンギング抑圧信号を入力信号に加えることでリンギングを抑圧する。
リンギング抑圧係数は、例えば入力信号のアップサンプリングを行い、アップサンプリング後の入力信号における高域成分のピーク値と、ピーク値となったタイミングにおける低域成分の変動とから生成する。ピーク位置は、例えば高域成分を微分して得た微分信号を用いてゼロクロス検出を行い、検出されたゼロクロス位置をピーク位置とする。また、入力信号の遷移部分におけるリンギング抑圧係数を調整可能とする。
この発明によれば、入力信号に生じたリンギングのリンギング量に応じたリンギング抑圧係数が生成される。このリンギング抑圧係数と入力信号の高域成分とからリンギング抑圧信号が生成されて、このリンギング抑圧信号を入力信号に加えることでリンギングが抑圧される。このため、遮断特性を犠牲にすることなく入力信号のリンギングを抑圧できる。
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図1は、ディジタル信号処理装置の構成を示している。このディジタル信号処理装置10は、リンギング抑圧係数生成部21とリンギング抑圧部31を有している。リンギング抑圧係数生成部21は、入力信号Dinからリンギングを生じている部分、例えばFIRフィルタ処理後のエッジ部分やインパルス部分のように信号レベルが大きく遷移してリンギングを生じている部分を検出して、リンギング量に応じたリンギング抑圧係数Ksrを生成する。リンギング抑圧部31は、リンギング抑圧係数生成部21で生成されたリンギング抑圧係数Ksrを用いて、入力信号Dinに生じているリンギングを抑圧する処理を行う。
図2は、リンギング抑圧係数生成部21の構成を示している。リンギング抑圧係数生成部21は、入力信号Dinに生じているリンギングのリンギング量に応じたリンギング抑圧係数Ksrを生成する。ここで、エッジ部分やインパルス部分の信号をFIRフィルタ処理してリンギングが生じたとき、このリンギング部分では、高域に大きなエネルギーを持つと同時に低域にレベル変動がある。また、エッジ部分やインパルス部分の信号ではなく、FIRフィルタを通過する連続高周波のような信号は、高域に大きなエネルギーを持っていても低域には大きなレベル変動を生じない。したがって、リンギング抑圧係数生成部21は、入力信号の高域エネルギー検出と低域の変動検出(微分検出)を同時に行い、2つの検出結果を用いてリンギング量に応じたリンギング抑圧係数Ksrを生成する。
入力信号Dinは、補間フィルタ22に供給される。補間フィルタ22は、入力信号Dinの1クロック以下の演算によってリンギングを抑圧することができるようにアップサンプリングを行い、得られた信号を入力信号Daとして低域通過フィルタ(Low Pass Filter:LPF)23と高域通過フィルタ(High Pass Filter:HPF)25に供給する。
低域通過フィルタ23は、入力信号Daから低域成分を抽出して低域信号Dalとして微分処理部24に供給する。微分処理部24は、低域通過フィルタ23から供給された低域信号Dalを微分して、低域の変動を示す低域変動信号Daldを生成してサンプリング部27に供給する。
高域通過フィルタ25では、入力信号Daから高域成分を抽出して高域信号Dahとしてピーク検出部26に供給する。ピーク検出部26は、高域信号Dahにおける各ピークレベルLpを検出して乗算処理部28に供給する。また、高域信号Dahの信号レベルがピークとなったときの位相を示すタイミング信号TMpを生成してサンプリング部27に供給する。
図3は、ピーク検出部26の構成の一部を示しており、タイミング信号TMpを生成する部分である。高域通過フィルタ25から供給された高域信号Dahは、微分処理部261に供給される。微分処理部261は、高域信号Dahの微分信号Dahdを生成してゼロクロス検出部262に供給する。ゼロクロス検出部262は、微分処理部261から供給された微分信号Dahdのゼロクロス位置を検出して、このゼロクロス位置を示す信号を、ピークレベルの位相を示すタイミング信号TMpとして生成する。ここで、高域信号Dahを微分すると、高域信号Dahのピーク位置で微分信号Dahdがゼロとなる。このため、ゼロクロス検出部262で微分信号Dahdのゼロクロス位置を検出することで、高域信号Dahの信号レベルがピークとなる位相を検出できる。
サンプリング部27は、ピーク検出部26でから供給されたタイミング信号TMpに基づいて、高域信号Dahの信号レベルがピークとなったときに低域変動信号Daldのサンプリングを行い、サンプリングされた低域変動信号Dald-sを乗算処理部28に供給する。
乗算処理部28は、高域信号DahのピークレベルLpとサンプリングされた低域変動信号Dald-sを乗算する。さらに、乗算結果の絶対値を正規化する処理を行い、リンギング量に応じたリンギング抑圧係数Ksrを生成する。このリンギング抑圧係数Ksrは、例えば乗算結果の絶対値が最大値となるとき「1」となるように正規化する。
図4は、リンギング抑圧部の構成を示している。入力信号Dinは、高域通過フィルタ32と減算器34に供給される。高域通過フィルタ32は、入力信号Dinから高域成分を抽出して高域信号Dhとして乗算器33に供給する。
乗算器33は、高域通過フィルタ32で抽出された高域信号Dhとリンギング抑圧係数Ksrを乗算してリンギング抑圧信号Dshを生成する。また生成したリンギング抑圧信号Dshを減算器34に供給する。
減算器34は、供給されたリンギング抑圧信号Dshを入力信号Dinから減算することで、入力信号Dinのリンギングを抑圧して出力信号Doutを生成する。
次に、ディジタル信号処理装置の動作について説明する。図5は、入力信号Dinがエッジ部分をFIRフィルタ処理した信号である場合のリンギング抑圧係数生成動作を示している。図5Aに示す入力信号Dinが低域通過フィルタ23に供給された場合、低域通過フィルタ23からは図5Bに示すようにフィルタ処理後の信号である低域信号Dalが出力されて微分処理部24に供給される。微分処理部24は、低域信号Dalを微分して図5Cに示すように低域変動信号Daldを生成して、サンプリング部27に供給する。
高域通過フィルタ25からは、図5Dに示すようにフィルタ処理後の信号である高域信号Dahが出力されてピーク検出部26に供給される。ピーク検出部26は、高域信号Dahの信号レベルのピークを検出して図5Eに示すタイミング信号TMpを生成してサンプリング部27に供給する。なお、図5Eでは、タイミング信号TMpがハイレベル「H」となったとき、高域信号Dahの信号レベルがピーク位置であることを示している。
サンプリング部27は、タイミング信号TMpに基づいて低域変動信号Daldのサンプリングを行い、乗算処理部28に供給する。乗算処理部28は、サンプリング部27でサンプリングされた低域変動信号Dald-s(図5Cの○印)と、ピーク位置の高域信号Dahを掛け合わせたのち、乗算結果の絶対値を求めて正規化することで、図5Fに示すリンギング抑圧係数Ksrを生成する。ここで、入力信号としてエッジ信号が供給されたときのリンギング抑圧係数は、遷移域の中心を基準として略対象となる。
図6は、入力信号Dinがインパルス部分をFIRフィルタ処理した信号である場合のリンギング抑圧係数生成動作を示している。なお、図6において、図6Aは入力信号Din、図6Bは低域信号Dal、図6Cは低域変動信号Dald、図6Dは高域信号Dah、図6Eはタイミング信号TMp、図6Fはリンギング抑圧係数Ksrを示している。
ここで、入力信号Dinがインパルス部分をFIRフィルタ処理した信号であるときのリンギング抑圧係数Ksrは、インパルスの中心を基準として略対象となる。
図7は、入力信号が連続高周波信号である場合のリンギング抑圧係数生成動作を示している。なお、図7において、図7Aは入力信号Din、図7Bは低域信号Dal、図7Cは低域変動信号Dald、図7Dは高域信号Dah、図7Eはタイミング信号TMp、図7Fはリンギング抑圧係数Ksrを示している。ここで、高域通過フィルタ25における通過域の連続高周波信号が供給された場合は、低域にエネルギーを持たないため、低域通過フィルタ23の出力がゼロになる。実際には低域通過フィルタ23と高域通過フィルタ25の帯域が全く交差しない様にフィルタを構成するのは困難である上に、単一周波数の信号が入ることは無いので、図7Bに示す様に低域通過フィルタ23の出力にも信号が漏れこんできてしまう。しかし、低域通過フィルタ23から出力される低域信号Dalを微分して得られる低域変動信号Daldは低域信号(入力信号)に比べ位相が90度ずれるため、高域信号Dahの信号がピークとなるとき、低域変動信号Daldの信号レベルが理想的にはゼロになる。このため、連続高周波信号が供給されたときのリンギング抑圧係数Ksrは、略ゼロとなる。
このように、高域信号Dahのピーク位相で低域変動信号Daldをサンプリングしたときの信号レベルが略ゼロの状態でないならば、入力信号はエッジ部分やインパルス部分をFIRフィルタ処理した信号と判別できる。
ここで、高域通過フィルタ25からの高域信号Dahに対して閾値を設定して、高域信号Dahの信号レベルが閾値以上のときにピーク位相の検出を行う。また、低域変動信号Daldに対して閾値を設定して、低域変動信号Daldの信号レベルが閾値以上のときに、ピーク位相でサンプリングを行うものとすれば、エッジ部分やインパルス部分に対してリンギング抑圧係数Ksrを生成できる。
さらに、隣接するピーク位相に対して低域変動信号Daldの信号レベルの履歴をとり、信号レベルの変化から、入力信号Dinがエッジ部分あるいはインパルス部分のいずれをFIRフィルタ処理した信号であるか区別することもできる。例えば、低域変動信号Daldの信号レベルが増加したのちゼロレベルを通り越して減少してからゼロレベルに戻るとき、インパルス部分をFIRフィルタ処理した信号であると判別できる。
リンギング発生量は、高域のエネルギーと低域変動の積と考えれば、高域信号Dahのピークレベルと低域変動信号Daldの信号レベルの積がリンギング発生量を示すものとなり、リンギング抑圧係数Ksrはリンギング発生量と関連した値となる。
このようにして得られたリンギング抑圧係数Ksrと、リンギング抑圧部31の高域通過フィルタ32から出力された高域信号Dhとを掛け合わせるものとすれば、リンギング発生量に応じた信号レベルのリンギング抑圧信号Dshを生成できる。このリンギング抑圧信号Dshを減算器34で入力信号Dinから減算すれば、リンギング成分がリンギング抑圧信号Dshによって打ち消されて、リンギングが抑圧された出力信号Doutを得ることができる。
また、リンギングの抑圧では、演算したリンギング抑圧係数Ksrをそのまま全て用いる場合に限られるものではなく、遷移部分におけるリンギング抑圧係数Ksrを独立に調整可能としてもよい。例えば、入力信号Dinがインパルス部分をFIRフィルタ処理した信号である場合、遷移域の中心CTLに対して両側のリンギング抑圧係数Ksrを小さくすれば、図8に示すように、リンギング抑圧係数Ksrをそのまま用いた場合(破線で示す)に比べて、実線で示すようにスルーレートを高くできる。なお、一点鎖線はリンギング抑圧前の状態を示している。
また、リンギング抑圧部31の高域通過フィルタ32のタップ数を、前段のFIRフィルタと等しくすれば、前段のFIRフィルタによって生じたリンギングを全てサンプリングして、補正することができる。
ところで、上述のリンギング抑圧処理は、ソフトウェアで行うこともできる。この場合、ソフトウェアは、メモリに予め記憶しておくものとしたり、記録媒体に記録しておく、あるいは通信回線を介して供給し、メモリや記録媒体から読み出したあるいは通信回線を介して供給されたプログラムを実行して図9に示すリンギング抑圧処理を行う。なお、プログラムはコンピュータやディジタル信号処理装置等において、マイクロプロセッサを用いて構成された制御部で実行する。
ステップST1で制御部は、低域変動信号Daldの生成を行う。この低域変動信号Daldの生成では、入力信号Dinのアップサンプリングを行ったのち低域通過フィルタ処理を行い、得られた信号を微分して低域変動信号Daldを生成する。
ステップST2で制御部は、タイミング信号TMpの生成を行う。タイミング信号TMpの生成では、入力信号Dinのアップサンプリングを行って得られた信号の高域通フィルタ処理を行い。フィルタ処理後の信号のピーク位置を示すタイミング信号TMpを生成する。
ステップST3で制御部は、リンギング抑圧係数Ksrの生成を行う。リンギング抑圧係数Ksrの生成では、ステップST2で生成したタイミング信号TMpに基づき、ピーク位置での低域変動信号Daldの信号レベルと、このタイミングでの高域信号Dahの信号レベルとを乗算して、乗算結果の絶対値を正規化してリンギング抑圧係数Ksrを生成する。
ステップST4で制御部は、リンギング抑圧信号Dshの生成を行う。リンギング抑圧信号Dshの生成では、ステップST3で求めたリンギング抑圧係数Ksrと、入力信号Dinに対して高域通過フィルタ処理を行って得た高域信号Dhとを乗算して、リンギング抑圧信号Dshを生成する。
ステップST5で制御部は、出力信号Doutの生成を行う。この出力信号Doutの生成では、ステップST4で生成したリンギング抑圧信号Dshがリンギング成分に応じた信号であるので、入力信号Dinからリンギング抑圧信号Dshを減算して、リンギング成分が抑圧された出力信号Doutを得ることができる。
このように、上述の実施の形態によれば、FIRフィルタ処理を行いリンギングが生じた場合であっても、遮断特性を犠牲にすることなくリンギングの影響を軽減できるので、FIRフィルタ処理で周波数特性を優先しても、エッジ信号やインパルス信号で輪郭が二重、三重に表示されてしまうことを防止できる。
10・・・ディジタル信号処理装置、21・・・リンギング抑圧係数生成部、22・・・補間フィルタ、23・・・低域通過フィルタ、24・・・微分処理部、25・・・高域通過フィルタ、26・・・ピーク検出部、27・・・サンプリング部、28・・・乗算処理部、31・・・リンギング抑圧部、32・・・高域通過フィルタ、33・・・乗算器、34・・・減算器、261・・・微分処理部、262・・・ゼロクロス検出部
Claims (7)
- 入力信号に生じたリンギングのリンギング量に応じたリンギング抑圧係数を生成するリンギング抑圧係数生成部と、
前記入力信号の高域成分と前記リンギング抑圧係数とからリンギング抑圧信号を生成し、該リンギング抑圧信号を前記入力信号に加えて前記リンギングを抑圧するリンギング抑圧部とを有する
ことを特徴とするディジタル信号処理装置。 - 前記リンギング抑圧係数生成部は、前記入力信号の高域成分のピーク値と、該ピーク値となったタイミングにおける前記入力信号の低域成分の変動とから前記リンギング抑圧係数を生成する
ことを特徴とする請求項1記載のディジタル信号処理装置。 - 前記リンギング抑圧係数生成部では、前記入力信号のアップサンプリングを行い、該アップサンプリング後の入力信号の高域成分と低域成分を用いる
ことを特徴とする請求項2記載のディジタル信号処理装置。 - 前記リンギング抑圧係数生成部では、前記入力信号の高域成分についての微分信号を用いてゼロクロス検出を行い、検出されたゼロクロス位置をピーク位置とする
ことを特徴とする請求項2記載のディジタル信号処理装置。 - 前記入力信号の遷移部分における前記リンギング抑圧係数を調整するリンギング抑圧係数調整部を設けた
ことを特徴とする請求項1記載のディジタル信号処理装置。 - 入力信号に生じたリンギングのリンギング量に応じたリンギング抑圧係数を生成するリンギング抑圧係数生成工程と、
前記入力信号の高域成分と前記リンギング抑圧係数からリンギング抑圧信号を生成し、該リンギング抑圧信号を前記入力信号に加えて前記リンギングを抑圧するリンギング抑圧工程とを有する
ことを特徴とするディジタル信号処理方法。 - コンピュータに、
入力信号に生じたリンギングのリンギング量に応じたリンギング抑圧係数を生成するリンギング抑圧係数生成工程と、
前記入力信号の高域成分と前記リンギング抑圧係数からリンギング抑圧信号を生成し、該リンギング抑圧信号を前記入力信号に加えて前記リンギングを抑圧するリンギング抑圧工程とを実行させる
ことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005161864A JP2006340005A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | ディジタル信号処理装置とディジタル信号処理方法およびプログラム。 |
TW095118892A TW200711296A (en) | 2005-06-01 | 2006-05-26 | Digital-signal-processing apparatus and method |
KR1020060048511A KR20060125520A (ko) | 2005-06-01 | 2006-05-30 | 디지털 신호 처리 장치 및 디지털 신호 처리 방법과프로그램 |
US11/443,852 US8122076B2 (en) | 2005-06-01 | 2006-05-31 | Digital-signal-processing apparatus and method |
CNB2006100923322A CN100542024C (zh) | 2005-06-01 | 2006-06-01 | 数字信号处理设备和方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005161864A JP2006340005A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | ディジタル信号処理装置とディジタル信号処理方法およびプログラム。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006340005A true JP2006340005A (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=37484462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005161864A Pending JP2006340005A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | ディジタル信号処理装置とディジタル信号処理方法およびプログラム。 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8122076B2 (ja) |
JP (1) | JP2006340005A (ja) |
KR (1) | KR20060125520A (ja) |
CN (1) | CN100542024C (ja) |
TW (1) | TW200711296A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012039061A1 (ja) | 2010-09-24 | 2012-03-29 | 株式会社島津製作所 | データ処理方法及び装置 |
JP2012142770A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Fujitsu Ltd | 増幅装置及び増幅方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0704732D0 (en) | 2007-03-12 | 2007-04-18 | Skype Ltd | A communication system |
JP5125797B2 (ja) * | 2008-06-19 | 2013-01-23 | 富士通株式会社 | 振幅抑圧装置および信号送信装置 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2834137B2 (ja) | 1988-04-28 | 1998-12-09 | 株式会社日立製作所 | リンギング除去装置 |
US5448576A (en) * | 1992-10-29 | 1995-09-05 | Bull Hn Information Systems Inc. | Boundary scan architecture extension |
US5237587A (en) * | 1992-11-20 | 1993-08-17 | Magnavox Electronic Systems Company | Pseudo-noise modem and related digital correlation method |
JP2626536B2 (ja) | 1993-11-19 | 1997-07-02 | 日本電気株式会社 | リンギング除去装置 |
WO1995029462A1 (en) * | 1994-04-22 | 1995-11-02 | Sony Corporation | Method and device for encoding image signal and image signal decoding device |
JP3687139B2 (ja) | 1994-06-29 | 2005-08-24 | ソニー株式会社 | 画像データ用のデジタルフィルタ及びデジタルフィルタシステム |
JP3781387B2 (ja) | 1995-09-05 | 2006-05-31 | 松下電器産業株式会社 | リンギング検出器およびフィルタ |
US5819035A (en) * | 1995-10-20 | 1998-10-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Post-filter for removing ringing artifacts of DCT coding |
US5926791A (en) * | 1995-10-26 | 1999-07-20 | Sony Corporation | Recursively splitting the low-frequency band with successively fewer filter taps in methods and apparatuses for sub-band encoding, decoding, and encoding and decoding |
US6011814A (en) * | 1997-09-30 | 2000-01-04 | Paradyne Corporation | Adaptive comb filter and decision feedback equalizer for noise suppression |
AU6425698A (en) * | 1997-11-27 | 1999-06-16 | Northern Telecom Limited | Method and apparatus for performing spectral processing in tone detection |
JP2001045336A (ja) | 1999-07-29 | 2001-02-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ノイズ検出装置、ノイズ検出方法、信号処理装置および信号処理方法 |
JP3964092B2 (ja) * | 2000-02-17 | 2007-08-22 | アルパイン株式会社 | オーディオ用適応イコライザ及びフィルタ係数の決定方法 |
JP4333150B2 (ja) | 2003-01-31 | 2009-09-16 | ソニー株式会社 | 信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム |
-
2005
- 2005-06-01 JP JP2005161864A patent/JP2006340005A/ja active Pending
-
2006
- 2006-05-26 TW TW095118892A patent/TW200711296A/zh unknown
- 2006-05-30 KR KR1020060048511A patent/KR20060125520A/ko not_active Application Discontinuation
- 2006-05-31 US US11/443,852 patent/US8122076B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2006-06-01 CN CNB2006100923322A patent/CN100542024C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012039061A1 (ja) | 2010-09-24 | 2012-03-29 | 株式会社島津製作所 | データ処理方法及び装置 |
CN103119848A (zh) * | 2010-09-24 | 2013-05-22 | 株式会社岛津制作所 | 数据处理方法及装置 |
JP5447680B2 (ja) * | 2010-09-24 | 2014-03-19 | 株式会社島津製作所 | データ処理方法及び装置 |
US8710919B2 (en) | 2010-09-24 | 2014-04-29 | Shimadzu Corporation | Data processing method |
JP2012142770A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Fujitsu Ltd | 増幅装置及び増幅方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20060125520A (ko) | 2006-12-06 |
US8122076B2 (en) | 2012-02-21 |
CN1874150A (zh) | 2006-12-06 |
US20060291597A1 (en) | 2006-12-28 |
TW200711296A (en) | 2007-03-16 |
CN100542024C (zh) | 2009-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2649614B1 (en) | Psychoacoustic filter design for rational resamplers | |
KR20070039432A (ko) | 영상보간장치 및 영상보간방법 | |
EP3353785B1 (en) | Audio signal processing | |
JP2005160096A (ja) | 映像信号の解像度の変換方法及び装置 | |
JP5490704B2 (ja) | ハウリング抑圧装置、ハウリング抑圧方法、プログラム、及び集積回路 | |
JP4538358B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2006340006A (ja) | 撮像装置と映像信号処理装置と映像信号処理方法およびプログラム | |
JP2006340005A (ja) | ディジタル信号処理装置とディジタル信号処理方法およびプログラム。 | |
CN100473111C (zh) | 增强视频信号锐度的方法和系统 | |
US7031535B2 (en) | Image processing apparatus capable of interpolating error data | |
JP5541832B2 (ja) | サンプリングレート変換 | |
TWI748333B (zh) | 干擾消除電路及相關的干擾消除方法 | |
JP3657145B2 (ja) | 輪郭補正装置 | |
JP4419566B2 (ja) | 映像信号処理装置、映像信号処理方法および映像信号処理プログラム | |
JP4857699B2 (ja) | フィルタ装置 | |
JP4534121B2 (ja) | ノイズ除去装置、ノイズ除去方法およびノイズ除去プログラム | |
JP4901416B2 (ja) | デジタルフィルタ装置 | |
JP2004310991A (ja) | 高密度光ディスク再生装置のための等化器及びその等化方法 | |
JP4363125B2 (ja) | 画像信号処理装置、ビューファインダ、表示装置、画像信号処理方法、記録媒体及びプログラム | |
JP2979712B2 (ja) | フィルタ装置 | |
JP2007034676A (ja) | エッジ検出回路、エッジ検出方法、ノイズ除去回路及びノイズ除去方法 | |
WO2006100967A1 (ja) | デジタルフィルタ | |
JP2005033307A (ja) | デジタル・フィルタの設計方法 | |
JP2009189031A (ja) | 画像信号処理装置、ビューファインダ、表示装置、画像信号処理方法、記録媒体及びプログラム | |
JP4100365B2 (ja) | Ad変換装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090317 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090714 |