JP2834137B2 - リンギング除去装置 - Google Patents
リンギング除去装置Info
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- JP2834137B2 JP2834137B2 JP63103910A JP10391088A JP2834137B2 JP 2834137 B2 JP2834137 B2 JP 2834137B2 JP 63103910 A JP63103910 A JP 63103910A JP 10391088 A JP10391088 A JP 10391088A JP 2834137 B2 JP2834137 B2 JP 2834137B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、リンギング除去装置、特にデイジタルフイ
ルタリング処理を行つた際に発生したリンギング成分を
信号の状態に応じて適応的に除去する方法およびその装
置に関する。
ルタリング処理を行つた際に発生したリンギング成分を
信号の状態に応じて適応的に除去する方法およびその装
置に関する。
一般に、フイルタのタツプ数を増やして通過域と阻止
域の境界を急峻にするほど、長時間にわたつて振幅の大
きなリンギングが発生する。そのため従来は、フイルタ
の所望の特性と発生するリンギングの量とのトレードオ
フでフイルタ特性を決定することが多かつた。
域の境界を急峻にするほど、長時間にわたつて振幅の大
きなリンギングが発生する。そのため従来は、フイルタ
の所望の特性と発生するリンギングの量とのトレードオ
フでフイルタ特性を決定することが多かつた。
第2図は、信号全体に、N(=2M+1:Nは正奇数、M
は正整数)タツプメデイフンフイルタ(中央値出力フイ
ルタ)をかけてリンギングを除去する従来例を示すもの
である。入力端子1からデイジタル信号を入力し、(N
−1)段の遅延素子5によつてN個のデータを直並列変
換し、演算回路6によりNサンプル中におけるメデイア
ン(中央値:(M+1)番目に大きい値)を求め、これ
をフイルタの重心位置の値として出力する。
は正整数)タツプメデイフンフイルタ(中央値出力フイ
ルタ)をかけてリンギングを除去する従来例を示すもの
である。入力端子1からデイジタル信号を入力し、(N
−1)段の遅延素子5によつてN個のデータを直並列変
換し、演算回路6によりNサンプル中におけるメデイア
ン(中央値:(M+1)番目に大きい値)を求め、これ
をフイルタの重心位置の値として出力する。
第3図は、画像信号において、水平方向のリンギング
の発生を検出し、局所的に低域通過フイルタ(以下LPF
と略記)を通してリンギングを除去する、テレビジヨン
学会技術報告(ITEJ Technical Report Vol.12 No.5,P
P,49〜54,PPOE′88−2 Jan.1988)記載の従来例を示す
ものである。ここでは、輝度信号のレベル変化が大き
い。直後(実際にリンギングが現れる部分)における
中域周波数成分がある値より小さい、垂直方向の相関
が大きい、という3条件が同時に成立した場合を、リン
ギング検出の条件としている。また、リンギング検出の
結果に従つて、LPFを通す、または通さないの2値制御
を行う。
の発生を検出し、局所的に低域通過フイルタ(以下LPF
と略記)を通してリンギングを除去する、テレビジヨン
学会技術報告(ITEJ Technical Report Vol.12 No.5,P
P,49〜54,PPOE′88−2 Jan.1988)記載の従来例を示す
ものである。ここでは、輝度信号のレベル変化が大き
い。直後(実際にリンギングが現れる部分)における
中域周波数成分がある値より小さい、垂直方向の相関
が大きい、という3条件が同時に成立した場合を、リン
ギング検出の条件としている。また、リンギング検出の
結果に従つて、LPFを通す、または通さないの2値制御
を行う。
メデイアンフイルタを信号全体にかける第2図の上記
従来技術は、単調に増加する(あるいは単調に減少す
る)信号についてはフイルタの重心位置の値を保存し、
振動する信号に対して平滑化した値が出力されるため、
リンギングの除去には効果的であるが、一方、インパル
ス性の信号や周期的に短時間で変化する有意の信号を欠
落させる恐れがある。また、画像信号に適用した場合に
は、エツジ部分が不連続になりやすく、不自然な画像に
なる。
従来技術は、単調に増加する(あるいは単調に減少す
る)信号についてはフイルタの重心位置の値を保存し、
振動する信号に対して平滑化した値が出力されるため、
リンギングの除去には効果的であるが、一方、インパル
ス性の信号や周期的に短時間で変化する有意の信号を欠
落させる恐れがある。また、画像信号に適用した場合に
は、エツジ部分が不連続になりやすく、不自然な画像に
なる。
LPFを局所的にかける第3図の上記従来技術は、LPF
をかけた部分で画像がぼける、2値制御であるため不
連続で不自然な画像になりやすい、リンギング成分と
類似した有意の信号が入力された場合には、誤検出によ
つてその信号が欠落してしまう、などの問題点がある。
をかけた部分で画像がぼける、2値制御であるため不
連続で不自然な画像になりやすい、リンギング成分と
類似した有意の信号が入力された場合には、誤検出によ
つてその信号が欠落してしまう、などの問題点がある。
本発明の目的は、上述した問題点を解決し、本来必要
としているフイルタの急峻な特性を損なわず、また有意
の信号の欠落の無いリンギング除去方法および装置を提
供することにある。
としているフイルタの急峻な特性を損なわず、また有意
の信号の欠落の無いリンギング除去方法および装置を提
供することにある。
上記目的は、 (1)リンギング成分を検出するリンギング検出回路
と、リンギングを除去するフイルタ回路と、混合比が3
値以上の多値に変化する混合回路とを用いる、あるい
は、 (2)リンギング成分を検出するリンギング検出回路
と、該リンギング検出回路の出力によつて特性が変化す
る非線形フイルタ回路とを用いる、あるいは、 (3)リンギングの発生回路となつている回路への入力
信号と該回路の出力信号の両方、または該入力信号のみ
からリンギング成分を検出するリンギング検出回路と、
該リンギング検出回路の出力によつて特性が変化するフ
イルタ回路を用いる、ことにより達成される。
と、リンギングを除去するフイルタ回路と、混合比が3
値以上の多値に変化する混合回路とを用いる、あるい
は、 (2)リンギング成分を検出するリンギング検出回路
と、該リンギング検出回路の出力によつて特性が変化す
る非線形フイルタ回路とを用いる、あるいは、 (3)リンギングの発生回路となつている回路への入力
信号と該回路の出力信号の両方、または該入力信号のみ
からリンギング成分を検出するリンギング検出回路と、
該リンギング検出回路の出力によつて特性が変化するフ
イルタ回路を用いる、ことにより達成される。
リンギング検出回路を用いて、リンギングの発生原因
となつている回路にリンギングの発生原因となるような
信号が入力された場合を検出し、あるいは、上記回路の
出力からリンギング成分を検出し、あるいは上記回路の
入力信号と出力信号の両方を用いてリンギング成分を検
出することによりリンギングパラメータkを求める。こ
のkの値によつて適応的に特性が変化するフイルタを用
い、上記フイルタを3値以上の多値制御とすることによ
り、リンギングが発生している部分だけを局所的に精度
よく、また不連続で不自然な出力とすることなく、リン
ギングを除去することができる。
となつている回路にリンギングの発生原因となるような
信号が入力された場合を検出し、あるいは、上記回路の
出力からリンギング成分を検出し、あるいは上記回路の
入力信号と出力信号の両方を用いてリンギング成分を検
出することによりリンギングパラメータkを求める。こ
のkの値によつて適応的に特性が変化するフイルタを用
い、上記フイルタを3値以上の多値制御とすることによ
り、リンギングが発生している部分だけを局所的に精度
よく、また不連続で不自然な出力とすることなく、リン
ギングを除去することができる。
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。同
図において、入力端子1から入力された信号は、リンギ
ング検出回路2とリンギング除去回路3へ同時に入力さ
れる。上記リンギング検出回路2では、リンギングの大
きさや時間的な幅に応じたリンギングパラメータkを出
力する。上記リンギング除去回路3では、kの値によつ
て適応的にリンギングを除去して出力を得る。
図において、入力端子1から入力された信号は、リンギ
ング検出回路2とリンギング除去回路3へ同時に入力さ
れる。上記リンギング検出回路2では、リンギングの大
きさや時間的な幅に応じたリンギングパラメータkを出
力する。上記リンギング除去回路3では、kの値によつ
て適応的にリンギングを除去して出力を得る。
リンギングの検出方法には、リンギング成分そのも
のを検出する。リンギングが発生しやすい信号を検出
し、その前後にはリンギングが出るものと仮定して処理
する。リンギングの発生原因となつている回路の入力
と出力を比較することにより、リンギング成分を検出す
る、等が考えられる。
のを検出する。リンギングが発生しやすい信号を検出
し、その前後にはリンギングが出るものと仮定して処理
する。リンギングの発生原因となつている回路の入力
と出力を比較することにより、リンギング成分を検出す
る、等が考えられる。
第4図、および第5図により、上記リンギング検出方
法を実現する具体的な構成例を説明する。第4図
(a)において、リンギングの周波数成分だけを通すハ
イプスフイルタ(HPF)あるいは帯域通過フイルタ(以
下BPFと略記)10を通して後、変換回路11を用いてリン
ギングパラメータkに変換する。同図(b)は、同図
(a)の構成をさらに詳しく示した構成図である。同図
(b)においてHPF10を用いてリンギング成分を抽出
し、整流器32とLPF33を用いてスムージング(平滑化)
し、ROM34を用いてクリツピング(上限,下限の設定)
を行い、リンギングパラメータkとして出力する。ま
た、第5図に示すように、典型的なリンギングの波形
(除去しようとするリンギングの波形)をメモリ12に記
憶させておき、比較回路13を用いて入力信号と比較(パ
ターンマツチング)し、その差を変換回路11を用いて上
記パラメータkに変換してもよい。
法を実現する具体的な構成例を説明する。第4図
(a)において、リンギングの周波数成分だけを通すハ
イプスフイルタ(HPF)あるいは帯域通過フイルタ(以
下BPFと略記)10を通して後、変換回路11を用いてリン
ギングパラメータkに変換する。同図(b)は、同図
(a)の構成をさらに詳しく示した構成図である。同図
(b)においてHPF10を用いてリンギング成分を抽出
し、整流器32とLPF33を用いてスムージング(平滑化)
し、ROM34を用いてクリツピング(上限,下限の設定)
を行い、リンギングパラメータkとして出力する。ま
た、第5図に示すように、典型的なリンギングの波形
(除去しようとするリンギングの波形)をメモリ12に記
憶させておき、比較回路13を用いて入力信号と比較(パ
ターンマツチング)し、その差を変換回路11を用いて上
記パラメータkに変換してもよい。
第6図(a)により、上記リンギング検出方法を実
現する具体的な構成例を説明する。リンギングが目立ち
やすいのは、信号の急峻な振幅変化の前後において振幅
があまり変化しない部分(平坦な信号のエツジ部分)な
ので、同図におけるエツジ検出回路14によりエツジ部分
の振幅変化と立ち上がり(立ち下がり)の時間を検出
し、その結果を変換回路11を用いてkに変換する。エツ
ジの検出方法には、隣接したデータの差(微分値)また
は差の微分値(2次微分値)を用いる方法や、高域通過
フイルタ(以下HPFと略記)とLPFを適宜組み合わせる方
法、上記パターンマツチングによる方法、等で実現され
る。同図(b)は、同図(a)の構成の一例をさらに詳
しく示した構成図である。遅延素子35,減算器36、およ
び絶対値回路37を用いて、入力信号の隣接したデータの
差の絶対値を検出し、比較回路39を用いて固定値38より
小さければ“0"を、固定値38以上であれば“1"を出力す
る。さらに、上記出力信号をLPF33を用いてスムージン
グを行い、ROM34によつてクリツピング等を行つての
ち、パラメータkとして出力する。
現する具体的な構成例を説明する。リンギングが目立ち
やすいのは、信号の急峻な振幅変化の前後において振幅
があまり変化しない部分(平坦な信号のエツジ部分)な
ので、同図におけるエツジ検出回路14によりエツジ部分
の振幅変化と立ち上がり(立ち下がり)の時間を検出
し、その結果を変換回路11を用いてkに変換する。エツ
ジの検出方法には、隣接したデータの差(微分値)また
は差の微分値(2次微分値)を用いる方法や、高域通過
フイルタ(以下HPFと略記)とLPFを適宜組み合わせる方
法、上記パターンマツチングによる方法、等で実現され
る。同図(b)は、同図(a)の構成の一例をさらに詳
しく示した構成図である。遅延素子35,減算器36、およ
び絶対値回路37を用いて、入力信号の隣接したデータの
差の絶対値を検出し、比較回路39を用いて固定値38より
小さければ“0"を、固定値38以上であれば“1"を出力す
る。さらに、上記出力信号をLPF33を用いてスムージン
グを行い、ROM34によつてクリツピング等を行つての
ち、パラメータkとして出力する。
第7図により、上記リンギング検出方法を実現する
具体的な構成例を説明する。同図において、入力端子1
から入力された信号は、リンギングの発生原因となつて
いる回路15を通すとともに、上記検出方法あるいは検
出方法を用いたリンギング検出回路16へ入力する(信
号α)。また、上記回路15の出力信号についても同様の
リンギング検出回路17へ入力する(信号β)。上記リン
ギング検出回路16,17で信号αと信号βに含まれるリン
ギング成分をそれぞれ検出し、変換回路18でパラメータ
kに変換する。ここで、信号βから検出された成分と信
号αから検出された成分が類似しているならば、新たに
発生したリンギングではなく有意の信号であると判定す
るように上記変換回路18を設定しておけば、誤検出によ
る有意の信号の欠落は軽減される。また、第8図に示す
ように、信号αと信号βとの差をとり、その差から上記
検出方法によるリンギング検出回路20を用いてリンギ
ング成分を検出し、変換回路11でパラメータkに変換し
てもよい。
具体的な構成例を説明する。同図において、入力端子1
から入力された信号は、リンギングの発生原因となつて
いる回路15を通すとともに、上記検出方法あるいは検
出方法を用いたリンギング検出回路16へ入力する(信
号α)。また、上記回路15の出力信号についても同様の
リンギング検出回路17へ入力する(信号β)。上記リン
ギング検出回路16,17で信号αと信号βに含まれるリン
ギング成分をそれぞれ検出し、変換回路18でパラメータ
kに変換する。ここで、信号βから検出された成分と信
号αから検出された成分が類似しているならば、新たに
発生したリンギングではなく有意の信号であると判定す
るように上記変換回路18を設定しておけば、誤検出によ
る有意の信号の欠落は軽減される。また、第8図に示す
ように、信号αと信号βとの差をとり、その差から上記
検出方法によるリンギング検出回路20を用いてリンギ
ング成分を検出し、変換回路11でパラメータkに変換し
てもよい。
第1図におけるリンギング除去回路3の具体的な構成
例を第9,10,11図に示す。
例を第9,10,11図に示す。
第9図により、LPFを通した信号と通さない信号との
混合比をリンギングパラメータkに応じて変化させるリ
ンギング除去回路の具体例を詳しく説明する。同図にお
いて、乗算器22,23を用いて、入力信号には(1−k)
を乗じ、LPF21を通した信号にはkを乗じる(ただし、
0≦k≦1)。更に、これら二つの信号を加算器24を用
いて足し合わせる。すなわち、パラメータkの値が小さ
いとき(検出されたリンギングが小さいとき)にはLPF2
1を通さない信号の割合を増やし、パラメータkの値が
大きいときは逆にLPF21を通した信号を増やす。このよ
うに、パラメータkを単に“0"と“1"の切換えだけでな
く、3値以上の多値制御とすることにより、出力が境界
で不連続な信号になることを防止している。ここでLPF
はリンギング成分を十分阻止できるものを使用する。ま
た、リンギングの周波数が予想できる場合には、帯域阻
止フイルタ(以下BEFと略記)を用いることもできる。
混合比をリンギングパラメータkに応じて変化させるリ
ンギング除去回路の具体例を詳しく説明する。同図にお
いて、乗算器22,23を用いて、入力信号には(1−k)
を乗じ、LPF21を通した信号にはkを乗じる(ただし、
0≦k≦1)。更に、これら二つの信号を加算器24を用
いて足し合わせる。すなわち、パラメータkの値が小さ
いとき(検出されたリンギングが小さいとき)にはLPF2
1を通さない信号の割合を増やし、パラメータkの値が
大きいときは逆にLPF21を通した信号を増やす。このよ
うに、パラメータkを単に“0"と“1"の切換えだけでな
く、3値以上の多値制御とすることにより、出力が境界
で不連続な信号になることを防止している。ここでLPF
はリンギング成分を十分阻止できるものを使用する。ま
た、リンギングの周波数が予想できる場合には、帯域阻
止フイルタ(以下BEFと略記)を用いることもできる。
第10図により、リンギングパラメータkにより適応的
に特性が変化するLPFを用いたリンギング除去回路の具
体例を詳しく説明する。同図において、インパルス応答
を決定しているメモリ25をパラメータkの値によつて切
り換えることにより、LPF26の特性を変化させる。この
際、パラメータkの値が小さいとき(検出されたリンギ
ングが小さいとき)にはフイルタを全域通過とし、kの
値が大きいときにはカツトオフ周波数の低いLPFあるい
は減衰率の大きいLPFとする。この場合も上記同様、k
の値を3値以上の多値制御とすることにより、不連続に
なることを防止している。また、上記同様、カツトオフ
周波数または選択度Qあるいは減衰率が変化する帯域素
子フイルタBEFを用いることもできる。
に特性が変化するLPFを用いたリンギング除去回路の具
体例を詳しく説明する。同図において、インパルス応答
を決定しているメモリ25をパラメータkの値によつて切
り換えることにより、LPF26の特性を変化させる。この
際、パラメータkの値が小さいとき(検出されたリンギ
ングが小さいとき)にはフイルタを全域通過とし、kの
値が大きいときにはカツトオフ周波数の低いLPFあるい
は減衰率の大きいLPFとする。この場合も上記同様、k
の値を3値以上の多値制御とすることにより、不連続に
なることを防止している。また、上記同様、カツトオフ
周波数または選択度Qあるいは減衰率が変化する帯域素
子フイルタBEFを用いることもできる。
第11図により、非線形フイルタを用いたリンギング除
去回路の具体例を詳しく説明する。ここでは、非線形フ
イルタとして、フイルタの重心位置の近傍のデータから
特定のデータを選択して出力する、最大値出力フイル
タ、最小値出力フイルタ、極大値出力フイルタ、極小値
出力フイルタ、中央値出力フイルタ(メデイアンフイル
タ)、等が使用される。同図において、重み付け回路27
を用いて、フイルタの重心位置の値にリンギングパラメ
ータkに応じた重み付けを行つたのち、非線形フイルタ
28に入力してリンギングを除去する。この際、パラメー
タkの値が小さいとき(検出されたリンギングが小さい
とき)は重心位置の値が出力されやすいように重み付け
をする。また、第12図に示すように、たとえば信号のエ
ツジの立ち上がり部分の前では最小値出力フイルタ29、
後では最大値出力フイルタ30というように、パラメータ
kに応じてフイルタを切り換えてもよい。更に、パラメ
ータkに応じてフイルタの形状(フイルタの重心位置の
近傍にあるデータのうち、どのデータを対象とするか:
画像信号の場合には水平・垂直・時間方向に隣接した画
素データを含む)を切り換えてもよい。
去回路の具体例を詳しく説明する。ここでは、非線形フ
イルタとして、フイルタの重心位置の近傍のデータから
特定のデータを選択して出力する、最大値出力フイル
タ、最小値出力フイルタ、極大値出力フイルタ、極小値
出力フイルタ、中央値出力フイルタ(メデイアンフイル
タ)、等が使用される。同図において、重み付け回路27
を用いて、フイルタの重心位置の値にリンギングパラメ
ータkに応じた重み付けを行つたのち、非線形フイルタ
28に入力してリンギングを除去する。この際、パラメー
タkの値が小さいとき(検出されたリンギングが小さい
とき)は重心位置の値が出力されやすいように重み付け
をする。また、第12図に示すように、たとえば信号のエ
ツジの立ち上がり部分の前では最小値出力フイルタ29、
後では最大値出力フイルタ30というように、パラメータ
kに応じてフイルタを切り換えてもよい。更に、パラメ
ータkに応じてフイルタの形状(フイルタの重心位置の
近傍にあるデータのうち、どのデータを対象とするか:
画像信号の場合には水平・垂直・時間方向に隣接した画
素データを含む)を切り換えてもよい。
以上は、説明を簡単化するために一次元の信号に対す
るリンギング除去についてのみ述べてきたが、画像信号
を扱う場合には、本発明を、水平方向,垂直方向,時間
方向に独立に適用する、あるいはそれぞれの処理を組み
合わせたリンギング除去回路を用いることにより、容易
に水平,垂直,時間方向のリンギング除去にも適用でき
る。
るリンギング除去についてのみ述べてきたが、画像信号
を扱う場合には、本発明を、水平方向,垂直方向,時間
方向に独立に適用する、あるいはそれぞれの処理を組み
合わせたリンギング除去回路を用いることにより、容易
に水平,垂直,時間方向のリンギング除去にも適用でき
る。
本発明によれば、リンギングが無い場合には信号には
何ら影響を及ぼさず、リンギングが発生した場合のみ適
応的なリンギング除去を行うため、本来必要なフイルタ
の特性を損なうことなく、また、有意の信号を欠落させ
ることなくリンギング成分のみを除去することができ
る。また、リンギング除去処理を3値以上の多値制御と
することにより、不連続や不自然さの無い処理を行うこ
とができる。さらに、本来必要なフイルタの特性(イン
パルス応答など)が既知の場合には、フイルタへの入力
信号からリンギングの波形が予想できるため、それに適
したリンギング除去回路を用いることにより、効果的な
リンギングの除去を実現することができる。
何ら影響を及ぼさず、リンギングが発生した場合のみ適
応的なリンギング除去を行うため、本来必要なフイルタ
の特性を損なうことなく、また、有意の信号を欠落させ
ることなくリンギング成分のみを除去することができ
る。また、リンギング除去処理を3値以上の多値制御と
することにより、不連続や不自然さの無い処理を行うこ
とができる。さらに、本来必要なフイルタの特性(イン
パルス応答など)が既知の場合には、フイルタへの入力
信号からリンギングの波形が予想できるため、それに適
したリンギング除去回路を用いることにより、効果的な
リンギングの除去を実現することができる。
第1図は本発明の一実施例の構成図、第2図,第3図は
従来公知のリンギング除去装置の構成図、第4図〜第12
図は第1図を詳細に説明した構成図である。 1…入力端子、2,9,16,17,20…リンギング検出回路、3
…リンギング除去回路、4…出力端子、5,35…遅延素
子、6…演算回路、7,10,21,26,33…線形フイルタ、8,3
1…切り換え器、11,18…変換回路、12,25,34…メモリ、
13,19,39…比較回路、14…エツジ検出回路、15…リンギ
ングの発生原因となつている回路、22,23…乗算器、24
…加算器、27…重み付け回路、28,29,30…非線形フイル
タ、32…整流器、36…減算器、37…絶対値回路、38…固
定値。
従来公知のリンギング除去装置の構成図、第4図〜第12
図は第1図を詳細に説明した構成図である。 1…入力端子、2,9,16,17,20…リンギング検出回路、3
…リンギング除去回路、4…出力端子、5,35…遅延素
子、6…演算回路、7,10,21,26,33…線形フイルタ、8,3
1…切り換え器、11,18…変換回路、12,25,34…メモリ、
13,19,39…比較回路、14…エツジ検出回路、15…リンギ
ングの発生原因となつている回路、22,23…乗算器、24
…加算器、27…重み付け回路、28,29,30…非線形フイル
タ、32…整流器、36…減算器、37…絶対値回路、38…固
定値。
Claims (3)
- 【請求項1】リンギングが発生している信号を入力と
し、該信号中に含まれるリンギング成分を検出し、リン
ギングの大きさ或いは時間的な幅に応じた少なくとも3
値以上の係数を出力するリンギング検出回路と、 上記信号と上記係数を入力とし、該係数の示す値に応じ
て除去特性が3段階以上に変化し、上記信号中のリンギ
ング成分を除去して出力するリンギング除去回路とを有
してなることを特徴とするリンギング除去装置。 - 【請求項2】前記リンギング除去回路が、前記信号中の
リンギング成分を除去するフィルタ回路と、該フィルタ
回路の出力信号と前記信号とを混合して出力する混合回
路とを有し、前記係数の示す値に応じて上記混合回路に
おける混合比を3値以上の多値に制御することを特徴と
する特許請求の範囲第1項に記載のリンギング除去装
置。 - 【請求項3】前記リンギング検出回路が、さらに前記信
号のリンギング発生前の信号を入力とし、当該信号とリ
ンギング発生後の前記信号とを比較することにより、リ
ンギング成分を検出することを特徴とする特許請求の範
囲第1項乃至第2項に記載のリンギング除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63103910A JP2834137B2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | リンギング除去装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP63103910A JP2834137B2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | リンギング除去装置 |
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Family
ID=14366580
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1988
- 1988-04-28 JP JP63103910A patent/JP2834137B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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