JP5430220B2 - 多点適応等化制御方法および多点適応等化制御システム - Google Patents

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Description

本発明は多点適応等化制御方法および多点適応等化制御システムに係り、特に、車室内の複数の制御点における観測音を適応等化制御する多点適応等化制御方法および多点適応等化制御システムに関する。
一般に音響空間では、壁などによって反射波や定在波などが発生し、音波が相互干渉することによって、音響伝達特性が複雑に乱れる。特に、ガラスのような音が反射しやすいもので囲まれている車室内のような狭い空間では、反射波や定在波の影響が大きいため、音響伝達特性の乱れが音の聴取に与える影響は大きい。このような音響伝達特性の乱れを補正する技術としては、適応等化制御システムが知られている。適応等化制御システムによれば、任意の制御点で所定の音場空間を実現することができる。
図6はオーディオ装置に適用される適応等化制御システムのブロック図である(特許文献1)。図示しないオーディオソースは、ラジオチューナやCDプレイヤ等から構成されており、オーディオ信号x(n)を出力する。目標応答設定部61は目標応答特性(インパルスレスポンス)hが設定されており、前記オーディオソースから出力されるオーディオ信号x(n)が入力されて、これに対応する目標応答信号d(n)を出力する。マイクロホン62は車室内音響空間の聴取位置(制御点)に設置されており、この制御点における音を検出して音楽信号y(n)を出力する。演算部63はマイクロホン62から出力される音楽信号y(n)と目標応答設定部61から出力される目標応答信号d(n)との誤差を演算して誤差信号e(n)を出力する。適応信号処理装置60は誤差信号e(n)のパワーが最小となるように信号x’(n)を発生する。スピーカ64は、この適応信号処理装置60から出力されるx’(n)に応じた音を車室内音響空間に放射する。
目標応答設定部61の目標応答特性hは再現したい音場空間に対応する特性が設定されている。例えば、適応フィルタのタップ数の半分程度に相当する遅延時間をtとしたときに、この遅延時間tを有し、全オーディオ周波数帯域でフラットな特性(ゲイン1の特性)が設定されている。なお、この遅延時間tは、適応フィルタが音響系の逆特性を精度良く近似するためのものであり、このような目標応答特性を有する目標応答設定部61は、FIR(Finite Impulse Response)型のデジタルフィルタの遅延時間tに対応するタップの係数を1に設定し、それ以外のタップの係数を0に設定することにより実現することができる。
適応信号処理装置60は、オーディオ信号x(n)が入力されると共に、上述した演算部63から出力される誤差信号e(n)が入力されており、誤差信号e(n)のパワーが最小となるように適応信号処理を行って、信号x’(n)を出力する。適応信号処理装置60はLMS(Least Mean Square)部60aと、適応フィルタとしてのFIRフィルタ60bと、オーディオ信号x(n)にスピーカ64から制御点(マイクロホン62)までの音響伝搬系の伝搬特性(伝達特性)Cを畳み込んで適応信号処理に用いる参照信号を生成する信号処理フィルタ60cとを有している。
LMS部60aは、制御点における誤差信号e(n)と信号処理フィルタ60cから出力される参照信号とが入力されており、時刻nにおけるFIRフィルタのフィルタ係数をW(n)とすると、これらの信号を用いて制御点における信号x’(n)が目標応答信号d(n)と等しくなるようにLMSアルゴリズムを用いて、次式
W(n+1)=W(n)+2μ・x(n)・C・e(n)
により時刻(n+1)におけるFIRフィルタ60bのフィルタ係数を設定する。FIRフィルタ60bは設定されたフィルタ係数を用いてオーディオ信号x(n+1)に対してデジタルフィルタ処理を施して信号x’(n+1)を出力する。
このような適応処理によって誤差信号e(n)のパワーが最小となるようにFIRフィルタ60bのフィルタ係数が収束すれば、目標応答設定部61に設定した目標応答特性hを有する空間で音楽を聴取した場合と同様の音楽の聴取が可能となる。
ところで、上述した適応等化制御システムは、制御点においては目標応答特性hと同様の伝達特性で音楽を聴取することが可能となるが、制御点以外のポイントの特性については保証していない。このため、適応等化制御システムによって音響空間内の多くの位置で理想的な音楽の聴取を行おうとすると、制御点を多く設定し、これに対応して多くのスピーカ、マイクロホンが必要になる。すなわち、多点適応等化システムでは、制御音源としてのスピーカやマイクロホンを多く設置する必要があり、しかも適応フィルタ(FIRフィルタ)の数も多くなり、回路規模や演算量の増大を招く問題がある。
そこで、少ないスピーカおよび適応フィルタによって音響空間全体にわたって伝達特性を補正することができる多点適応等化制御システムが提案されている。
図7はかかる多点適応等化制御システムの構成図であり、スピーカと適応フィルタを1つにし、各制御点にマイクロホンを設けて多点適応等化制御するようになっている。図7において図6と異なる点は、1)多数(=K)の制御点にマイクロホン62〜62を配置した点、2)目標応答設定部61に各制御点における目標応答特性が設定されている点、3)各制御点における観測音信号y〜yと該制御点における目標応答信号d〜dの差を演算して誤差信号e〜eとして出力する演算部63〜63を配置した点、4)適応信号処理部60が次式
W(n+1)=W(n)
+μ・C・e(n)・x(n)
+μ・C・e(n)・x(n)


+μ・C・e(n)・x(n)
により、各エラー信号のパワーの和が最小となるように適応フィルタ60bのフィルタ係数を更新して該フィルタに設定する点である。なお、適応信号処理装置60において、信号処理フィルタ60c〜60cにはスピーカから各制御点までの測定伝達特性が設定される。これによりK個の制御点における音声信号が所望の信号に近い特性を実現することができる。
特開平11−167383号公報
しかしながら、上記従来技術では、複数の制御点全てにおいて音声信号の誤差が平均的に小さくなる特性を実現するように動作する。このため、それぞれの制御点における音声信号の特性についてみてみると、図6の主要制御点1点のみの理想的な結果からは悪化した特性となってしまい、特に、周波数毎の音波の到達時間を表す周波数位相特性については複数制御点での平均的な補正を行うことにより、聴感上、不自然さが残ってしまうという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、1つのスピーカ、1つの適応信号処理装置を用いて複数の制御点の補正を行った場合でも主要制御点1点における聴感上の不自然さを取り除くことができ、しかも、主要制御点以外の他の制御点においても特性改善を可能にすることである。
本発明は車室内の複数の制御点における観測音を適応等化制御する多点適応等化制御方法および多点適応等化制御システムである。
・ 多点適応等化制御方法
本発明の多点適応等化制御方法は、オーディオソースより出力されるオーディオ信号にスピーカから主要制御点までの位相特性と逆の位相特性を付与し、前記逆位相特性を付与されて入力されたオーディオ信号に応じた音をスピーカより音響空間に出力し、前記スピーカより出力された音の各制御点におけるエラー信号を入力され、各エラー信号のパワーの和が最小となるように適応信号処理を行ってオーディオ信号のゲインを決定し、オーディオ信号に前記逆位相特性と該ゲインを付与して前記スピーカに入力する。
・ 多点適応等化制御システム
本発明の多点適応等化制御システムは、主要制御点までの位相特性と逆の位相特性を備えたフィルタと、前記フィルタを介して入力されたオーディオ信号に応じた音を出力するスピーカと、前記スピーカより出力された音の各制御点における検出信号と各制御点における目標信号との差であるエラー信号をそれぞれ出力するエラー信号発生部と、前記オーディオ信号および各制御点におけるエラー信号を入力され、各エラー信号のパワーの和が最小となるように適応信号処理を行ってオーディオ信号のゲインを決定する適応信号処理部と、前記フィルタの前段または後段においてオーディオ信号に前記ゲインを乗算して前記スピーカに入力するゲイン設定部と、を備えている。
本発明によれば、オーディオソースより出力されるオーディオ信号にスピーカから主要制御点までの位相特性と逆の位相特性を付与し、前記逆位相特性を付与されて入力されたオーディオ信号に応じた音をスピーカより音響空間に出力し、前記スピーカより出力された音の各制御点におけるエラー信号を入力され、各エラー信号のパワーの和が最小となるように適応信号処理を行ってオーディオ信号のゲインを決定し、オーディオ信号に前記逆位相特性と該ゲインを付与して前記スピーカに入力するようにしたから、1つのスピーカ、1つの適応信号処理装置を用いて、複数の制御点において、音声信号の補正を行った場合でも主要制御点1点における聴感上の不自然さを取り除くことができ、しかも、主要制御点以外の他の制御点においても特性改善を可能となる。
本発明の多点適応等化制御システムの構成図である。 主要制御点における本発明と従来技術のゲイン特性である。 主要制御点における本発明と従来技術の位相特性である。 主要制御点以外の制御点における本発明と従来技術のゲイン特性である。 主要制御点以外の制御点における本発明と従来技術の位相特性である。 オーディオ装置に適用される従来の第1の適応等化制御システムのブロック図である。 従来の多点適応等化制御システムの構成図である。
(A)実施例
本発明は、周波数毎の音波の到達時間を表す周波数位相特性については主要制御点の1点でのみ補正を行い、ゲイン特性についてのみ全ての複数の制御点で補正するアルゴリズムを提案する。これにより、全制御点においてゲイン特性について補正しつつ、位相特性については主要制御点のみで補正を行うことで、主制御点での制御性能を向上しつつ、他の制御点でもゲイン特性の補正を行うことができる。
図1は本発明の多点適応等化制御システムの構成図であり、周波数領域において適応信号処理する構成になっているが、時間領域において適応信号処理する構成とすることもできる。また、主要制御点とその他の第1〜第K個の制御点の音を制御するものとし、図中のサフィックスMは主要制御点を、サフィックスS1〜SKは第1〜第K制御点に対応している。
FFT部1はオーディオ信号x(t)を周波数領域のオーディオ信号X(f)に変換して、目標応答設定部2と適応信号処理装置8にそれぞれ入力する。目標応答設定部2は目標応答特性(インパルスレスポンス)Hが設定されており、オーディオ信号X(f)が入力されて、これに対応する各制御点における目標応答信号d(f)、dS1(f)、・・・、dSK(f)を出力し、絶対値算出部3、3S1、・・・、3SKに該目標応答信号をそれぞれ入力する。
絶対値算出部3、3S1、・・・、3SKは、入力された目標応答信号d(f)、dS1(f)、・・・、dSK(f)の絶対値D(f)、DS1(f)、・・・、DSK(f)を算出し、演算部4、4S1、・・・、4SKに目標応答信号の絶対値D(f)、DS1(f)、・・・、DSK(f)をそれぞれ入力する。マイクロホン5、5S1、・・・5SKは車室内音響空間の聴取位置(主要制御点、第1〜第K制御点)に設置されており、この制御点における音を検出して、検出した音声信号をFFT部6、6S1、・・・、6SKにそれぞれ入力する。
FFT部6、6S1、・・・、6SKは入力された音声信号を周波数領域の音声信号y(f)、yS1(f)、・・・、ySK(f)に変換して、絶対値算出部7、7S1、・・・、7SKに音声信号y(f)、yS1(f)、・・・、ySK(f)を入力する。絶対値算出部7、7S1、・・・、7SKは、入力された音声信号y(f)、yS1(f)、・・・、ySK(f)の絶対値Y(f)、YS1(f)、・・・、YSK(f)を算出し、演算部4、4S1、・・・、4SKに絶対値Y(f)、YS1(f)、・・・、YSK(f)をそれぞれ入力する。
演算部4、4S1、・・・、4SKは入力された目標応答信号の絶対値D(f)、DS1(f)、・・・、DSK(f)と観測音信号の絶対値Y(f)、YS1(f)、・・・、YSK(f)との差である誤差信号E(f)、ES1(f)、・・・、ESK(f)を次式、
(f)=D(f)−Y(f)
S1(f)=DS1(f)−YS1(f)


SK(f)=DSK(f)−YSK(f)
を用いることにより、算出する。
適応信号処理装置8は各制御点における誤差信号E(f)、ES1(f)、・・・、ESK(f)のパワーの和が最小となるように適応信号処理して、オーディオ信号に付与するゲインを決定し、該ゲインを乗算されたオーディオ信号X’(f)を発生し、IFFT部9に入力する。IFFT部9は入力された信号X’(f)を時間領域の音声信号X’(t)に変換して、スピーカ10に入力し、スピーカ10は入力された音声信号X’(t)に応じた音を車室内音響空間に放射する。
目標応答設定部2の目標応答特性Hは再現したい音場空間に対応する特性が設定されている。例えば、スピーカから主要制御点までの遅延時間をtとしたとき、遅延時間t/2を有し、全オーディオ周波数帯域でフラットな特性(ゲイン1の特性)が設定されている。なお、このような目標応答特性を有する目標応答設定部2はFIR型のデジタルフィルタの遅延時間t/2に対応するタップの係数を1に設定し、それ以外のタップの係数を0に設定することにより実現することができる。目標応答特性は各制御点で共通にすることもできるが、異ならせることもできる。
適応信号処理装置8はオーディオ信号X(f)が入力されると共に、上述した演算部4、4S1、・・・、4SKから出力される誤差信号E(f)、ES1(f)、・・・、ESK(f)のパワーの和が最小となる適応信号処理を行って、オーディオ信号X’(f)を出力する。
適応信号処理装置8はLMS適応信号アルゴリズムにしたがった演算を行うLMS部8aと、ゲインを設定するゲイン設定部8bと、オーディオ信号X(f)にスピーカ10からマイクロホン(制御点)5、5S1、・・・、5SKまでのそれぞれの音響伝搬系の伝達特性C^、C^S1、・・・、C^SKを畳み込んで参照信号を生成する信号処理フィルタ8c、8cS1、・・・、8cSKと、入力された参照信号の絶対値を算出する絶対値算出部8d、8dS1、・・・、8dSKと、適応フィルタを構成する逆位相特性設定部8eと、を有している。適応信号処理装置8は各誤差信号のパワーの和が最小となるようにゲインのみを制御し、位相は制御しない。
逆位相特性設定部8eはスピーカ10から主要制御点までの位相特性の逆位相IPC(f)を設定され、ここでオーディオ信号の位相を制御してゲイン設定部8bに入力する。すなわち、主要制御点におけるオーディオ信号の位相遅延が0となるように、逆位相特性が逆位相設定部8eにより設定される。逆位相特性設定部8eとゲイン設定部8bにより適応フィルタが形成される。ここで逆位相IPC(f)は次式、
IPC(f)=C(f)*/|C(f)|
(・*は複素共役、|・|は絶対値)
を用いて決定する。ただし、C(f)はスピーカから主要制御点までの伝達特性である。
LMS部8aは各制御点における誤差信号E(f)、ES1(f)、・・・、ESK(f)と絶対値算出部8d、8S1、・・・、8SKから出力される参照信号とが入力されており、次式
G(n+1,f)=G(n,f)
+μ(f)・|C(f)|・E(f)
+μS1(f)・|CS1(f)|・ES1(f)


+μSK(f)・|CSK(f)|・ESK(f)
によりゲイン設定部8bのゲインG(n+1,f)を決定する。ただし、G(n,f)は1サンプリング前のゲイン、μ(f),μS1(f),・・・,μSK(f)はフィルタ係数更新量を調整するパラメータ,E(f),ES1(f),・・・,ESK(f)は各制御点での目標応答との誤差である。また、fはFFTのサイズをNとすれば、f、f、・・・、fN/2である。
ゲイン設定部8bは、LMS部8aにより決定されたゲインG(n+1,f)を逆位相設定部8eから出力されるオーディオ信号に乗算して、IFFT部9に入力する。
以上より、適応信号処理の補正フィルタ係数をW(f)とすると、W(f)は次式
W(f)=G(f)*IPC(f)
但し、G(f)の初期特性は全ての周波数f、f、・・・、fN/2で0
により与えられる。すなわち、補正フィルタ係数W(f)の位相は前記逆位相IPC(f)により固定され、ゲインG(f)のみ各制御点における誤差信号のパワーの和が最小となるように適応制御される。
図2〜図5は従来技術の多点適応等化制御システムを用いた場合の音声信号のゲイン特性と位相特性の測定結果と本発明の多点適応等化制御システムを用いた場合の音声信号のゲイン特性と位相特性の測定結果の比較図であり、図2は主要制御点におけるゲイン特性、図3は主要制御点における位相特性、図4は主要制御点以外の制御点におけるゲイン特性、図5は主要制御点以外の制御点における位相特性であり、それぞれ(a)は従来技術(図7)の多点適応等化制御システムを用いた場合の結果、(b)は本発明の多点適応等化システムを用いた場合の結果である。
図2を参照すると、(a)の従来技術では全周波数でゲインが変動しているが、(b)の本発明では全周波数でほぼフラットなゲインを示している。
図3を参照すると、(a)の従来技術では位相特性がばらついているのに対して、(b)の本発明では全周波数で0を示しており、各々の周波数の信号が制御点までの到達時間を表す位相特性が一定値(=0)を示しているので、所望の制御点において信号の遅延が発生しない。
図4、図5を参照すると、全周波数で従来技術より本発明の多点適応等化システムの方がフラットなゲインを示している(図4)。また、本発明は全周波数で位相の補正を行っていないが、従来技術と同等の位相特性を示している(図5)。
以上では、逆位相特性設定部8eをゲイン設定部8bの前段に設けたが、ゲイン設定部8bの後段に設けても良い。
以上、従来技術では複数の制御点において平均的な補正を行うため、全制御点の特性をそこそこしか補正できず、聴感上の不自然さが残ってしまっていたが、本実施例では複数の制御点のうち、所望の制御点においては音声信号の全周波数のゲイン特性と位相特性において補正を行い、その他の制御点においてはゲイン特性のみを補正するようにしたので、所望の制御点では一定値(=0)の位相特性を得ることができ、聴感上の不自然さを取り除くことができる。また、主要制御点以外の制御点においても従来と同等の特性を得ることができる。
また、本発明によれば、スピーカと適応信号処理装置をそれぞれ1つ使用するだけで良いため、システム構成を簡単にすることができる。
また、本発明によれば、ゲインのみ適応信号アルゴリズムにより決定するだけ良いため、適応信号処理を高速に行うことができる。
1 FFT部
、3S1、・・・、3SK 絶対値算出部
、4S1、・・・、4SK 演算部
、5S1、・・・、5SK マイクロホン
、6S1、・・・、6SK FFT部
、7S1、・・・、7SK 絶対値算出部
8 適応信号処理装置
8a LMS部
8b ゲイン設定部
8c、8cS1、・・・、8cSK 信号処理フィルタ
8d、8dS1、・・・、8dSK 絶対値算出部
8e 逆位相特性設定部
9 IFFT部
10 スピーカ

Claims (6)

  1. 車室内の複数の制御点における観測音を適応等化制御する多点適応等化制御方法において、
    オーディオソースより出力されるオーディオ信号にスピーカから主要制御点までの位相特性と逆の位相特性を付与し、
    該スピーカより出力されたオーディオ信号の各制御点における観測信号と各制御点における目標信号との差であるエラー信号を入力され、各エラー信号のパワーの和が最小となるように適応信号処理を行ってオーディオ信号のゲインを決定し、
    オーディオ信号に前記逆位相特性と該ゲインを付与して前記スピーカに入力する、
    ことを特徴とする多点適応等化制御方法。
  2. 車室内の複数の制御点における観測音を適応等化制御する多点適応等化制御方法において、
    オーディオソースより出力されるオーディオ信号にスピーカから主要制御点までの位相特性と逆の位相特性を付与し、
    前記逆位相特性を付与されて入力されたオーディオ信号に応じた音をスピーカより音響空間に出力し、
    前記スピーカより出力された音の各制御点における検出信号と各制御点における目標信号との差であるエラー信号をそれぞれ出力し、
    前記オーディオ信号および各制御点におけるエラー信号を入力され、各エラー信号のパワーの和が最小となるように適応信号処理を行って該オーディオ信号のゲインを決定し、
    オーディオ信号に前記逆位相特性と該ゲインを付与して前記スピーカに入力する、
    ことを特徴とする多点適応等化制御方法。
  3. 請求項1または請求項2記載の多点適応等化制御方法において、
    複数の制御点における前記目標信号をそれぞれ出力するための目標応答特性が設定され、前記オーディオ信号が入力されたとき、各制御点における目標信号をそれぞれ出力する、
    ことを特徴とする多点適応等化制御方法。
  4. 車室内の複数の制御点における観測音を適応等化制御する多点適応等化制御システムにおいて、
    オーディオソースより出力されるオーディオ信号にスピーカから主要制御点までの位相特性と逆の位相特性を付与するフィルタと、
    前記フィルタを介し入力されたオーディオ信号に応じた音を出力するスピーカと、
    該スピーカより出力された音の各制御点における観測信号と各制御点における目標信号との差であるエラー信号を入力され、各エラー信号のパワーの和が最小となるように適応信号処理を行ってオーディオ信号のゲインを決定する適応信号処理部と、
    前記フィルタの前段または後段においてオーディオ信号に該ゲインを乗算して前記スピーカに入力するゲイン設定部と、
    を備えたことを特徴とする多点適応等化システム。
  5. 車室内の複数の制御点における観測音を適応等化制御する多点適応等化システムにおいて、
    主要制御点までの位相特性と逆の位相特性を備えたフィルタと、
    前記フィルタを介して入力されたオーディオ信号に応じた音を出力するスピーカと、
    前記スピーカより出力された音の各制御点における検出信号と各制御点における目標信号との差であるエラー信号をそれぞれ出力するエラー信号発生部と、
    前記オーディオ信号および各制御点におけるエラー信号を入力され、各エラー信号のパワーの和が最小となるように適応信号処理を行ってオーディオ信号のゲインを決定する適応信号処理部と、
    前記フィルタの前段または後段においてオーディオ信号に前記ゲインを乗算して前記スピーカに入力するゲイン設定部と、
    を備えたことを特徴とする多点適応等化制御システム。
  6. 請求項4または5記載の多点適応等化制御システムにおいて、
    複数の制御点における前記目標信号をそれぞれ出力するための目標応答特性が設定され、オーディオ信号が入力されたとき、各制御点における目標信号をそれぞれ出力する目標応答設定部、
    を備えたことを特徴とする多点適応等化制御システム。
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