JP3964026B2 - 加工板材のバリ取り方法およびその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンチ加工機等の板材加工機により加工された加工板材のバリ取り方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示されているようなバリ取り装置101においては、製品加工された加工板材Wはワークを載置するワークテーブル上に載置され、このワークテーブル上で前記加工板材Wの表面が回転ホイールや回転研磨ベルト、カップブラシ等の回転バリ取り工具103により削られながら前記加工板材Wのバリが除去される。
【0003】
前記ワークテーブルとしてはベルトコンベア105があり、前記加工板材Wが前記ベルトコンベア105に載置されて移動されるとき、前記加工板材Wの表面が回転ホイールや回転研磨ベルト、カップブラシ等の回転バリ取り工具103により削られながら加工板材Wのバリが除去される。
【0004】
あるいは、前記ワークテーブルとしては図7に示されているようなテーブル本体107の上面に多数のフリーベア109を設けたフリーベアテーブル111、又は図8に示されているようなテーブル本体107の上面に多数のブラシ113を植設してなるブラシテーブル115、又は図9に示されているようなテーブル本体107の上面に多数のワーク支持シャフト117をソレノイドバルブSOL等の制御機構を介して同期して昇降自在に設けた昇降テーブル119等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のバリ取り装置101においては、ワークテーブルが図6に示されているようなベルトコンベア105の場合は、加工板材Wの表面に傷がついてしまい、また回転バリ取り工具103とベルトコンベア105が干渉するという問題点があった。
【0006】
また、ワークテーブルが図7に示されているようなフリーベアテーブル111の場合は、加工板材Wがフリーベア109上を移動されると加工板材Wの表面に傷がついてしまうという問題点があった。さらに、加工板材Wがフリーベア109上で移動しないようにクランプ装置等により固定された場合であってもバリ取り工具103がフリーベアテーブル111に干渉するという問題点があった。また、前記フリーベア109の高さが高いと、例えば加工板材Wに打抜き穴が形成されている場合は打抜き穴の端縁付近が大きく湾曲するなどして支持できないという問題点があった。
【0007】
また、ワークテーブルが図8に示されているようなブラシテーブル115の場合は、例えば加工板材Wに打抜き穴が形成されている場合は打抜き穴の端縁付近を支持するブラシ113の強度が十分ではないので打抜き穴の付近を支持できないという問題点があった。また、加工板材Wが大きくなると重くなるのでブラシ113の強度では加工板材Wの加工パスラインが変化してしまうという問題点があった。
【0008】
また、ワークテーブルが図9に示されているような昇降テーブル119の場合は、例えば加工板材Wに打抜き穴が形成されている場合はバリ取り工具103とワーク支持シャフト117との干渉を避けようとすると加工板材Wの支持が困難であるという問題点があった。
【0009】
以上のように、従来のバリ取り装置101では表面処理鋼板、ステンレスのビニールコーティング材や鏡面仕上げ材などのような表面加工された加工板材Wの表面を傷つけずに、バリのみを除去することができないという問題点があった。
【0010】
本発明は叙上の課題を解決するためになされたもので、その目的は、加工板材の表面を傷つけず、バリ取り工具と干渉せず、種々の加工板材形状を確実に支持してバリ取りし得る加工板材のバリ取り方法およびその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の加工板材のバリ取り方法は、ブラシテーブルの支持フレームに多数植設したブラシ上に加工板材を載置すると共に、前記支持フレームに昇降自在に設けた多数のテーブルシャフトを上昇せしめてパスライン高さで前記加工板材を支持し、この加工板材の側縁をワーククランプ装置でクランプし、制御装置により前記加工板材の形状範囲以外のテーブルシャフトを下降せしめると共に前記加工板材をバリ取り工具によりバリ取りすることを特徴とするものである。
【0012】
したがって、ブラシテーブルのブラシ上に載置された加工板材は、移動されても傷がつかず、多数のテーブルシャフトが上昇して加工板材を支持するので加工板材のパスラインは維持される。しかも、加工板材はワーククランプ装置でクランプされて一定の位置に固定され、加工板材の形状範囲以外のテーブルシャフトが下降されるので、バリ取り工具とテーブルシャフトの干渉が避けられる。加工板材は安定した状態で支持されることになり、加工板材の表面が傷つけられることなく精度の良いバリ取り加工が行われる。
【0013】
請求項2によるこの発明の加工板材のバリ取り方法は、請求項1記載の加工板材のバリ取り方法において、前記加工板材をバリ取り工具によりバリ取りする際に、前記加工板材の形状範囲内のテーブルシャフトは前記制御装置により前記バリ取り工具と干渉するテーブルシャフトのみを随時下降せしめ、バリ取り後上昇せしめることを特徴とするものである。
【0014】
したがって、加工板材の打抜き穴がバリ取り加工されるときはバリ取り工具と干渉するテーブルシャフトのみが随時下降されるので、打抜き穴の付近は他のテーブルシャフトで比較的安定した状態で支持されることになり、精度の良いバリ取り加工が行われる。
【0015】
請求項3によるこの発明の加工板材のバリ取り方法は、請求項1又は2記載の加工板材のバリ取り方法において、前記ワーククランプ装置を複数の回避クランプにより構成し、加工板材の側縁をバリ取りする際にバリ取り工具と干渉する回避クランプのみをアンクランプして前記加工板材の側縁から後退せしめることを特徴とするものである。
【0016】
したがって、バリ取り工具と干渉する回避クランプのみがアンクランプして加工板材の側縁から後退するので、加工板材の側縁をバリ取りする際にバリ取り工具と回避クランプが干渉することなく、しかも加工板材が安定して保持される。
【0017】
請求項4によるこの発明の加工板材のバリ取り方法は、請求項1、2又は3記載の加工板材のバリ取り方法において、加工板材を前記ブラシテーブル上に載置した後に、ブラシテーブルの側縁付近に設けた原点位置決め部材を前記ブラシテーブル面より上方へ上昇せしめると共に前記加工板材をワーク引込みクランプにより把持して前記原点位置決め部材に突当てて位置決めし、前記加工板材をワーククランプ装置でクランプした後に、前記原点位置決め部材を下降することを特徴とするものである。
【0018】
したがって、加工板材の原点位置決めが精度良く、しかも容易に行なわれる。
【0019】
請求項5によるこの発明の加工板材のバリ取り装置は、支持フレームの上面に多数のブラシを植設したブラシテーブルを設け、前記ブラシテーブル上に載置された加工板材をパスライン高さで支持すべく多数のテーブルシャフトをシャフト昇降駆動装置によりそれぞれ独立して前記支持フレームの上面に昇降自在に設け、前記加工板材の側縁をクランプするワーククランプ装置を設け、前記加工板材のバリを除去するバリ取り工具を昇降自在及び左右方向へ移動自在に設け、前記加工板材の形状範囲内の各テーブルシャフトのみを上昇し他は下降すべく前記シャフト昇降駆動装置に指令を発生する制御装置を設けてなることを特徴とする加工板材のバリ取り装置ものである。
【0020】
したがって、請求項1記載の作用と同様であり、ブラシテーブルのブラシ上に載置された加工板材は、移動されても傷がつかず、多数のテーブルシャフトが上昇して加工板材を支持するので加工板材のパスラインは維持される。しかも、加工板材はワーククランプ装置でクランプされて一定の位置に固定され、加工板材の形状範囲以外のテーブルシャフトが下降されるので、バリ取り工具とテーブルシャフトの干渉が避けられる。加工板材は安定した状態で支持されることになり、加工板材の表面が傷つけられることなく精度の良いバリ取り加工が行われる。
【0021】
請求項6によるこの発明の加工板材のバリ取り装置は、請求項5記載の加工板材のバリ取り装置において、前記制御装置が前記加工板材のバリ取り時に前記バリ取り工具と干渉するテーブルシャフトのみを随時下降せしめ、バリ取り後再び上昇せしめるよう指令を発生するものであることを特徴とするものである。
【0022】
したがって、加工板材の打抜き穴がバリ取り加工されるときはバリ取り工具と干渉するテーブルシャフトのみが随時下降されるので、打抜き穴の付近は他のテーブルシャフトで比較的安定した状態で支持されることになり、精度が良いバリ取り加工が行われる。
【0023】
請求項7によるこの発明の加工板材のバリ取り装置は、請求項5又は6記載の加工板材のバリ取り装置において、前記ワーククランプ装置が加工板材の側縁をクランプ・アンクランプすると共に前記加工板材の側縁へ進退可能な複数の回避クランプにより構成すると共に、前記制御装置が前記加工板材のバリ取り時にバリ取り工具と干渉する回避クランプのみをアンクランプして後退せしめるよう指令を発生するものであることを特徴とするものである。
【0024】
したがって、請求項3記載の作用と同様であり、バリ取り工具と干渉する回避クランプのみがアンクランプして加工板材の側縁から後退するので、加工板材の側縁をバリ取りする際にバリ取り工具と回避クランプが干渉することなく、しかも加工板材が安定して保持される。
【0025】
請求項8によるこの発明の加工板材のバリ取り装置は、請求項5、6又は7記載の加工板材のバリ取り装置において、前記ブラシテーブルの側縁付近に前記ブラシテーブル面より上方へ出没自在な原点位置決め部材を設け、前記ブラシテーブル上に載置された加工板材を把持して前記原点位置決め部材に突当てて位置決めするワーク引込みクランプを設けてなることを特徴とするものである。
【0026】
したがって、請求項4記載の作用と同様であり、加工板材がブラシテーブル上に載置された後に、ロケートピンがブラシテーブル面より上方へ上昇され、前記加工板材がワーク引込みクランプにより把持されてロケートピンに突当てられるので、加工板材の原点位置決めが精度良く、しかも容易に行なわれる。
【0027】
請求項9によるこの発明の加工板材のバリ取り装置は、請求項5〜8のいずれかの一つに記載の加工板材のバリ取り装置において、前記多数のブラシをそれぞれ支持フレームに独立分離して交換可能に植設してなることを特徴とするものである。
【0028】
したがって、各ブラシは消耗品として容易に交換できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のバリ取り方法およびその装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0030】
図1及び図2を参照するに、本実施の形態に係わる加工板材のバリ取り装置1は、テーブルフレーム3が平面でほぼ矩形状をなす立方体形状のフレーム構造からなり、このテーブルフレーム3の外枠の上部フレーム5の上端に近い位置には平板状の支持フレーム7が横架されており、前記支持フレーム7の上面には図2に示されているように多数のブラシ9が碁盤目状に配置された位置に植設されて全体としてブラシテーブル11が構成されている。なお、前記多数のブラシ9の先端位置からなるブラシテーブル面は前記上部フレーム5の上端面より上方に位置しており、加工板材WのパスラインPLを構成している。
【0031】
なお、ブラシテーブル11の形態は特に限定されないが、本実施の形態では多数の各ブラシ9は多数のプレート13に植設され、このブラシ9付きの多数のプレート13が支持フレーム7の上面にそれぞれ独立分離して交換可能に取付けられている。このように多数のブラシ9を独立分離可能なユニット化したブラシテーブル11は、ブラシ9を消耗品として交換を容易にするという点で望ましい。
【0032】
上記のブラシテーブル11の多数のブラシ9の間には、図2に示されているように多数のテーブルシャフト15が碁盤目状に配置されて支持フレーム7の上面にそれぞれ独立してシャフト昇降駆動装置としてのシャフト昇降シリンダ17により昇降自在に設けられている。前記多数の各シャフト昇降シリンダ17はそれぞれ独立して制御されるように後述する制御装置19に電気的に接続されている。
【0033】
また、前記各テーブルシャフト15の上端にはウレタンゴム材等の緩衝材21が設けられており、前記各テーブルシャフト15が最上昇点に位置するときには図1に示されているように前記緩衝材21の先端面がパスラインPLに位置する。なお、前記各テーブルシャフト15の最下降点は、前記緩衝材21の先端面がパスラインPLから少し下がった位置にあれば十分である。
【0034】
前記上部フレーム5の図2において左側と下側には前記ブラシテーブル面に載置された加工板材Wの側縁をクランプするワーククランプ装置23が設けられている。このワーククランプ装置23は図2において左側の上部フレーム5の上面に設けられた複数のY軸回避クランプ25yと、図2において下側の上部フレー ム5の上面に設けられた複数のX軸回避クランプ25xとから構成されている。
【0035】
X軸回避クランプ25xとY軸回避クランプ25yは同様の構造であり、Y軸回避クランプ25yを例にとって説明すると、Y軸回避クランプ25yは図4に示されているように上部フレーム5に取り付けられたワーククランプシリンダ27がスラストベアリング29を介して水平方向に回動自在に設けられている。
【0036】
このワーククランプシリンダ27の上部には下クランプジョー31が固定されており、この下クランプジョー31に対向して軸支された上クランプジョー33には前記ワーククランプシリンダ27のピストン35の先端が連結され、上クランプジョー33が下クランプジョー31に対して上下動して加工板材Wをクランプ・アンクランプするように構成されている。
【0037】
さらに、上部フレーム5の内部には図5に示されているように、回避駆動シリンダ37が水平旋回自在に設けられており、この回避駆動シリンダ37のピストンロッド39の先端は互いに回動自在に軸承された2つのリンク材41、43からなるリンク機構45に連結されている。リンク材41の他端は上部フレーム5に、リンク材43の他端はワーククランプシリンダ27の下面より半径方向へ突出された突出部材47に、それぞれ軸承されている。
【0038】
したがって、ワーククランプシリンダ27は回避駆動シリンダ37のピストンロッド39の作動によりリンク機構45を介して水平方向に回動されるので、上クランプジョー33と下クランプジョー31は図5において二点鎖線のA,B間を水平方向に旋回され、Y軸回避クランプ25yが水平方向に旋回して加工板材 Wの側縁へ進退移動自在に設けられている。
【0039】
なお、ワーククランプシリンダ27及び回避駆動シリンダ37はそれぞれ、後述する制御装置19に電気的に接続されている。
【0040】
支持フレーム7の上面にはブラシテーブル面の加工板材Wを位置決めするためにブラシテーブル11の側縁付近に位置して図2において左側に複数の原点位置決め部材としてのY軸ロケートピン49y、下側に複数の原点位置決め部材とし てのX軸ロケートピン49xがそれぞれ設けられている。前記各ロケートピン4 9x、49yは図3に示されているように、ロケートピン用シリンダ51により駆動されてブラシテーブル面から上方へ出没自在に設けられている。
【0041】
さらに、上部フレーム5の上面には図2において左斜め下側にワーク引込みクランプ53が設けられている。このワーク引込みクランプ53は図2において右斜め上方側に進退自在のピストンロッド55を備えた引込みクランプシリンダ57が上部フレーム5の上面に固定され、ピストンロッド55の先端には前述したY軸回避クランプ25yのクランプ機構と同様のクランプ機構が備えられている。
【0042】
したがって、引込みクランプシリンダ57のピストンロッド55が右斜め上方に前進してブラシテーブル11上の加工板材Wを把持し、ピストンロッド55が後退することにより加工板材Wが複数のX軸ロケートピン49x及びY軸ロケー トピン49yに突当てられて位置決めされ、加工板材Wの原点位置決めが精度良 く、しかも容易に行なわれる。
【0043】
パスラインPLの上方には、図1に示されているように回転あるいは振動して加工板材Wのバリを除去するバリ取り工具59が配置されており、このバリ取り工具59はZ軸方向に昇降自在であると共に図2において左右方向のX軸、上下方向のY軸方向へ移動自在である。
【0044】
図1を参照するに、制御装置19は製品サイズや加工形状や各テーブルシャフト15の配置やロケートピン49x、49yの配置やバリ取り工具59の形状等のデータを入力するための入力装置61と表示装置63、この入力されたデータを記憶するためのメモリ65と、予め入力されている各テーブルシャフト15の配置やロケートピン49x、49yの配置やバリ取り工具59の形状等のデータと製品サイズや加工形状とを比較判断する比較判断装置67とから構成されている。
【0045】
なお、前記比較判断装置67では加工板材Wの形状範囲内に位置する各テーブルシャフト15のみを上昇したままにしておき、他のテーブルシャフト15は下降すべく前記シャフト昇降シリンダ17に指令を発生したり、複数のX軸回避クランプ25x及びY軸回避クランプ25yの中で、加工板材Wのバリ取り時にバリ取り工具59と干渉する回避クランプ25のみをアンクランプして後退せしめて退避させ、バリ取り後に再び前進せしめて加工板材Wをクランプするようワーククランプシリンダ27及び回避駆動シリンダ37に指令を発生する。
【0046】
また、前記比較判断装置67では加工板材Wの形状範囲内に位置する各テーブルシャフト15のうち、加工板材Wのバリ取り時にバリ取り工具59と干渉するテーブルシャフト15のみを随時下降せしめ、このバリ取り後再び上昇せしめるようシャフト昇降シリンダ17に指令を発生することもできる。
【0047】
また、テーブルフレーム3の支持フレーム7の下方にはダスト受け69が設けられており、バリ取り時に落下するバリの切り粉等の粉塵が前記ダスト受け69に集塵され、前記粉塵はダスト受け69に連通するダクト(図示省略)を介して集塵装置(図示省略)に吸引され処理される。
【0048】
上記構成により、多数の各テーブルシャフト15及び各X軸ロケートピン49xとY軸ロケートピン49yは予め下降位置にあり、各X軸回避クランプ25xと Y軸回避クランプ25yは後退位置にある。
【0049】
加工板材Wがブラシテーブル11の多数のブラシ9上にワーク搬入装置(図示省略)あるいは手動により搬入され、各X軸ロケートピン49xとY軸ロケート ピン49yがブラシテーブル面より上方へ上昇する。
【0050】
ワーク引込みクランプ53のピストンロッド55が前進してクランプ機構により加工板材Wがクランプされた後、この加工板材Wは前記ピストンロッド55が後退することにより各X軸ロケートピン49xとY軸ロケートピン49yに突当てられて原点位置決めされる。このとき、加工板材Wはブラシテーブル11のブラシ9上を移動されるので傷がつかない。
【0051】
多数のテーブルシャフト15が最上昇点へ上昇されて前記加工板材WはパスラインPL高さで多数のテーブルシャフト15の先端の緩衝材21により支持される。
【0052】
ワーククランプ装置23の各X軸回避クランプ25xとY軸回避クランプ25yは前進する方向に旋回して加工板材Wがクランプされ固定される。
【0053】
その後、前記各X軸ロケートピン49xと各Y軸ロケートピン49yはブラシテーブル面より下方へ下降される。
【0054】
以上のように、加工板材Wの原点位置決め及び支持、固定は精度良く、しかも容易に行なわれ完了する。
【0055】
次に、上記の加工板材Wがパンチ加工やレーザ加工等の一次加工されたときの図形データにより、バリ取り工具59によるバリ取り変換ソフトから作成されたNCデータを基にしてバリ取り加工が行われる。
【0056】
上記の加工板材Wの製品サイズのデータが制御装置19の入力装置61及び表示装置63を用いて入力される。
【0057】
制御装置19では上記の入力データに基づいて比較判断装置67から前述したように指令が出されて加工板材Wの形状範囲内のテーブルシャフト15のみが最上昇点位置に残り、加工板材Wの形状範囲以外のテーブルシャフト15が下降される。
【0058】
バリ取り加工開始により、上昇位置にあるバリ取り工具59がZ軸方向に下降しさらにX軸方向及びY軸方向に移動されて加工板材Wの上面に位置決めされ、図1に示されているようにバリ取り加工が開始される。
【0059】
加工板材Wの外周端縁がバリ取り加工されるときは、制御装置19の指令によりバリ取り工具59が移動するに連れて順次、バリ取り工具59と干渉する回避クランプ25のみがアンクランプされて加工板材Wの側縁から後退するので、バリ取り工具59とテーブルシャフト15が干渉せずにしかも加工板材Wの表面が傷つけられることなく加工板材Wの外周端縁のバリの部分だけが除去される。しかも、加工板材Wは他の回避クランプ25でクランプされて安定して保持されているので、精度の良いバリ取り加工が行なわれる。
【0060】
また、図1の二点鎖線で示されているように加工板材Wの内側の打抜き穴がバリ取り加工されるときは、制御装置19の比較判断装置67により比較判断されてバリ取り加工すべき打抜き穴に位置するテーブルシャフト15のみが順次下降してバリ取り工具59との干渉が回避される。
【0061】
例えば、図1においてテーブルシャフト15Aに掛かっている部分の打抜き穴の側縁がバリ取り加工されるときはテーブルシャフト15Aがバリ取り加工直前に下降するが、打抜き穴の側縁にかかっている他のテーブルシャフト15Bは下降されない。しかも、バリ取り工具59がテーブルシャフト15Aとの干渉範囲を通過した後はテーブルシャフト15Aが再び上昇して加工板材Wを支持する。
【0062】
したがって、加工板材Wの内側の打抜き穴がバリ取り加工されるときも精度の良いバリ取り加工が行なわれる。
【0063】
以上のように、バリ取り加工終了後、ワーククランプ装置23の複数のX軸回避クランプ25xとY軸回避クランプ25yは後退して加工板材Wがアンクランプされ、ワーク搬出装置又は手動により製品が搬出される。
【0064】
なお、この発明は前述した実施の形態の例に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0065】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態から理解されるように、請求項1の発明によれば、ブラシテーブルのブラシ上に載置された加工板材は、移動されても傷がつかず、多数のテーブルシャフトが上昇して加工板材を支持するので加工板材のパスラインを確実に維持できる。しかも、加工板材はワーククランプ装置でクランプされて一定の位置に固定できるのでバリ取り時加工板材を安定させることができ、加工板材の形状範囲以外のテーブルシャフトが下降されるので、バリ取り工具とテーブルシャフトの干渉を避けることができる。加工板材を安定した状態で支持することができ、加工板材の表面を傷つけることなく精度の良いバリ取り加工を行なうことができる。
【0066】
請求項2の発明によれば、加工板材の打抜き穴がバリ取り加工されるときはバリ取り工具と干渉するテーブルシャフトのみが随時下降されるので、打抜き穴の付近は他のテーブルシャフトで比較的安定した状態で支持できるため、精度の良いバリ取り加工を行なうことができる。
【0067】
請求項3の発明によれば、バリ取り工具と干渉する回避クランプのみがアンクランプして加工板材の側縁から後退するので、加工板材の側縁をバリ取りする際にバリ取り工具と回避クランプとの干渉を避けることができ、しかも加工板材を安定して保持できる。
【0068】
請求項4の発明によれば、加工板材の原点位置決めを精度良く、しかも容易に行なうことができる。
【0069】
請求項5の発明によれば、請求項1記載の効果と同様であり、ブラシテーブルのブラシ上に載置された加工板材は、移動されても傷がつかず、多数のテーブルシャフトが上昇して加工板材を支持するので加工板材のパスラインを維持できる。しかも、加工板材をワーククランプ装置でクランプして一定の位置に固定できるので、安定したバリ取りができる。加工板材の形状範囲以外のテーブルシャフトが下降されるので、バリ取り工具とテーブルシャフトの干渉を避けることができる。加工板材を安定した状態で支持することができ、加工板材の表面を傷つけることなく精度の良いバリ取り加工を行なうことができる。
【0070】
請求項6の発明によれば、請求項2記載の効果と同様であり、加工板材の打抜き穴がバリ取り加工されるときはバリ取り工具と干渉するテーブルシャフトのみが随時下降されるので、打抜き穴の付近は他のテーブルシャフトで比較的安定した状態で支持できるため、精度の良いバリ取り加工を行なうことができる。
【0071】
請求項7の発明によれば、請求項3記載の効果と同様であり、バリ取り工具と干渉する回避クランプのみがアンクランプして加工板材の側縁から後退するので、加工板材の側縁をバリ取りする際にバリ取り工具と回避クランプとの干渉を避けることができ、しかも加工板材を安定して保持できる。
【0072】
請求項8の発明によれば、請求項4記載の効果と同様であり、加工板材がブラシテーブル上に載置された後に、ロケートピンがブラシテーブル面より上方へ上昇され、前記加工板材がワーク引込みクランプにより把持されてロケートピンに突当てられるので、加工板材の原点位置決めを精度良く、しかも容易に行なうことができる。
【0073】
請求項9の発明によれば、各ブラシは消耗品として容易に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、バリ取り装置の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる回避クランプの機構を示すもので、部分的な断面図である。
【図5】図4の矢視V−V線の平面図である。
【図6】従来例を示すもので、ベルトコンベアを用いたバリ取り装置の概略図である。
【図7】従来例を示すもので、フリーベアテーブルを用いたバリ取り装置の概略図である。
【図8】従来例を示すもので、ブラシテーブルを用いたバリ取り装置の概略図である。
【図9】従来例を示すもので、昇降テーブルを用いたバリ取り装置の概略図である。
【符号の説明】
1 バリ取り装置
3 テーブルフレーム
5 上部フレーム
7 支持フレーム
9 ブラシ
11 ブラシテーブル
15 テーブルシャフト
17 シャフト昇降シリンダ
19 制御装置
25 回避クランプ
27 ワーククランプシリンダ
37 回避駆動シリンダ
45 リンク機構
49x X軸ロケートピン(原点位置決め部材)
49y Y軸ロケートピン(原点位置決め部材)
51 ロケートピン用シリンダ
53 ワーク引込みクランプ
59 バリ取り工具
67 比較判断装置

Claims (9)

  1. ブラシテーブルの支持フレームに多数植設したブラシ上に加工板材を載置すると共に、前記支持フレームに昇降自在に設けた多数のテーブルシャフトを上昇せしめてパスライン高さで前記加工板材を支持し、この加工板材の側縁をワーククランプ装置でクランプし、制御装置により前記加工板材の形状範囲以外のテーブルシャフトを下降せしめると共に前記加工板材をバリ取り工具によりバリ取りすることを特徴とする加工板材のバリ取り方法。
  2. 前記加工板材をバリ取り工具によりバリ取りする際に、前記加工板材の形状範囲内のテーブルシャフトは前記制御装置により前記バリ取り工具と干渉するテーブルシャフトのみを随時下降せしめ、バリ取り後上昇せしめることを特徴とする加工板材のバリ取り方法。
  3. 前記ワーククランプ装置を複数の回避クランプにより構成し、加工板材の側縁をバリ取りする際にバリ取り工具と干渉する回避クランプのみをアンクランプして前記加工板材の側縁から後退せしめることを特徴とする請求項1又は2記載の加工板材のバリ取り方法。
  4. 加工板材を前記ブラシテーブル上に載置した後に、ブラシテーブルの側縁付近に設けた原点位置決め部材を前記ブラシテーブル面より上方へ上昇せしめると共に前記加工板材をワーク引込みクランプにより把持して前記原点位置決め部材に突当てて位置決めし、前記加工板材をワーククランプ装置でクランプした後に、前記原点位置決め部材を下降することを特徴とする請求項1、2又は3記載の加工板材のバリ取り方法。
  5. 支持フレームの上面に多数のブラシを植設したブラシテーブルを設け、前記ブラシテーブル上に載置された加工板材をパスライン高さで支持すべく多数のテーブルシャフトをシャフト昇降駆動装置によりそれぞれ独立して前記支持フレームの上面に昇降自在に設け、前記加工板材の側縁をクランプするワーククランプ装置を設け、前記加工板材のバリを除去するバリ取り工具を昇降自在及び左右方向へ移動自在に設け、前記加工板材の形状範囲内のテーブルシャフトのみを上昇し他のテーブルシャフトは下降すべく前記シャフト昇降駆動装置に指令を発生する制御装置を設けてなることを特徴とする加工板材のバリ取り装置。
  6. 前記制御装置が前記加工板材のバリ取り時に前記バリ取り工具と干渉するテーブルシャフトのみを随時下降せしめ、バリ取り後再び上昇せしめるよう指令を発生するものであることを特徴とする請求項5記載の加工板材のバリ取り装置。
  7. 前記ワーククランプ装置が加工板材の側縁をクランプ・アンクランプすると共に前記加工板材の側縁へ進退可能な複数の回避クランプにより構成すると共に、前記制御装置が前記加工板材のバリ取り時にバリ取り工具と干渉する回避クランプのみをアンクランプして後退せしめるよう指令を発生するものであることを特徴とする請求項5又は6記載の加工板材のバリ取り装置。
  8. 前記ブラシテーブルの側縁付近に前記ブラシテーブル面より上方へ出没自在な原点位置決め部材を設け、前記ブラシテーブル上に載置された加工板材を把持して前記原点位置決め部材に突当てて位置決めするワーク引込みクランプを設けてなることを特徴とする請求項5、6又は7記載の加工板材のバリ取り装置。
  9. 前記多数のブラシをそれぞれ支持フレームに独立分離して交換可能に植設してなることを特徴とする請求項5〜8のいずれかの一つに記載の加工板材のバリ取り装置。
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