JP3963723B2 - 測距装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体の輝度分布を複数のセンサから成るセンサアレイにより光電変換して取得した被写体像データから、所定の周波数成分を抽出し、抽出した周波数成分のデータに基づいて測距演算を行う、カメラ等に用いられる測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一対のセンサから出力される被写体像の位相差に基づいて測距演算を行うパッシブ方式の測距装置において、被写体像データに含まれる有害な空間周波数成分の除去、または、有効な空間周波数成分の抽出を行い、測距精度を向上させる為に、特開昭60−4914号公報に開示されているような、被写体像データから、所定センサ数分だけシフトしたセンサとのデータ差分である2次データを求め、この2次データより像ずれ量を算出し、測距を行う方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭60−4914号公報に開示されているような方法では、全ての被写体像データから2次データを求めて被写体像の位相差を算出する為、測距精度が向上する反面、測距に時間がかかるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、被写体像データの中央部については2次データを求めず、有害な空間周波数成分が含まれやすい、周辺部のみ2次データ求めて位相差検出を行うことにより、高速で高精度な測距を行うことのできる測距装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による測距装置は、一対の被写体像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、前記受光レンズにより結像させられた前記一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する一対のセンサと、前記一対のセンサの積分動作制御を行う積分制御手段と、前記一対のセンサから出力される前記被写体像データを読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された被写体像データに基づいて、被写体距離に応じたデータを演算する演算手段と、前記被写体像データから所定の周波数成分を除去するフィルタ処理を行うフィルタ手段とから成る測距装置において、被写体像データを複数の領域に分割し、中央領域の測距を行う場合は、一対のセンサから出力される被写体像データに基づいて被写体距離に応じたデータを算出し、周辺領域の測距を行う場合には、一対のセンサから出力される被写体像データに、フィルタ手段によるフィルタ処理を施したデータに基づいて被写体距離に応じたデータを算出することを特徴とする。
【0006】
また、上記フィルタ処理は、被写体像データの低周波成分を除去し、高周波成分を抽出することを特徴とする。
【0007】
また、上記測距装置が搭載されるカメラの撮影レンズの焦点距離が、所定の焦点距離よりも短い場合に、被写体像データの周辺領域にフィルタ処理を施すことを特徴とする。
【0008】
また、フィルタ処理を施す被写体像データの周辺領域の範囲を記憶する記憶手段を有し、測距装置の生産工程内でその範囲を記憶することを特徴とする測距装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を以下に図面を用いて説明する。
【0010】
図1は本発明の第1の実施形態の概要を説明したブロック図である。図1に示すように、101a、101bは、被写体像をラインセンサ102a、102b上に結像させる為の受光レンズである。また、102a、102bは、受光レンズ101a、101bにより結像された被写体像をその光強度に応じて光電変換し、電気信号に変換するラインセンサである。そして、103は、ラインセンサ102a、102bの積分動作の制御を行う積分制御回路である。また、104は、前記ラインセンサ102a、102bより出力される、被写体像を光電変換したアナログ電気信号をA/D変換する読み出し手段である。そして、105は、各種制御信号の出力、被写体距離演算等の各種演算を行うCPUである。また、106は、読み出し手段104により読み出された被写体像データから、低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ手段である。
【0011】
また、図1に示すような構成の測距装置において、積分制御手段103により積分制御を行い取得した被写体の輝度分布を、読み出し手段104でA/D変換して被写体像データ114a、114bとして読み出し、この被写体像データ114a、114bを図2(a)に示すようなA〜Hの複数のエリアに分割して、各エリア毎に相関演算、補間演算により二つの被写体像の位相差(像ずれ量)を求め、この位相差から被写体距離を算出する。この時、受光レンズ101a、101bの周辺光量落ち、部品の寸法ばらつき、組み立てばらつき等により、均一輝度の被写体であっても、被写体像データ114a、114bの周辺部のA,B及びG、Hエリアでは、図2(a)に示すように、異なる形状をとり、この像データ114a、114bをそのまま用いたのでは、周辺部のA、B及びG、Hエリアの測距誤差が大きくなってしまう。そこで、周辺部のA、B及びG、Hエリアについては、相関演算、補間演算等の測距演算を行うのに先立って、(1)式においてa=2程度に設定し、低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行い、図2(b)に示すように、被写体像データ114a、114bの周辺部のA、B及びG、Hエリアの形状を揃えた後、被写体距離を算出する。
【0012】
F(n)=S(n)−S(n+a)・・・(1)
(S(n)は、被写体像データのn番目のデータ)
なお、図2中の114aは、ラインセンサ102aから出力される被写体像データであり、114bは、ラインセンサ102bから出力される被写体像データである。また、図2(b)に示したデータは、周辺部に対して低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行った後の被写体像データである。
【0013】
また、低周波の空間周波数成分を除去する為のフィルタ処理は(1)式に限るものではなく、加重平均演算等を用いて行ってもよい。そして、(1)式ではF(n)が負の値となることがあり、CPU105の能力にもよるが、演算処理が面倒になる場合があるので、これを防ぐ為に、(2)、(3)式のようにF(n)が負の値にならない処理を用いてもよい。
【0014】
F(n)=|S(n)−S(n+a)|・・・(2)
F(n)=S(n)−S(n+a)+b・・・(3)
(bは、オフセット(正の値))
以上、第1の実施形態によれば、特殊な処理をしなくても精度良く測距できる測距領域の中央部はフィルタ処理を行わず、被写体像データをそのまま用いたのでは正確な測距が困難な周辺部のみ、低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行うので、測距時間の増大を招くことなく、高精度な測距を行うことができる。
【0015】
次に、相関演算について説明する。
【0016】
図10(a)、(b)に示すように、ラインセンサ5a、5bは複数の光電変換素子により構成され、それぞれセンサデータa1,a2,…aN、b1,b2,…bNを出力する。このセンサデータより所定範囲(以下ウインド)6a、6bのデータを抽出する。抽出の方法としては、ウインド6aは固定し、ウインド6bを1センサ分ずつシフトさせていくのがもっとも単純な方法である。固定側とシフト側は逆でもよい。抽出される一対のウインドのデータを用いて(4)式により相関量F(n)を求める。
【0017】
なお、図10中の5aは、受光レンズにより結像された被写体像をその光強度に応じて光電変換し、電気信号に変換するライン5bセンサであり、6aは、相関量の演算に用いるセンサデータの抽出範囲(ウインド)である。
【0018】
【数1】
【0019】
nは、シフト量、wは、ウインド内データ数、iは、ウインド内データNO.、kは、演算エリア先頭センサデータNO.
そして、一対のウインド6a、6bのデータの一致度が最も高くなるのは、図12に示すように、ウインド6bを1センサ分ずつシフトさせて求めたF(n)が極小値(F(n)=Fmin)となる場合で、シフト量n=nFminが被写体像の相対的な位置ずれ量となる。ウインドの抽出の方法としては、図11(a)、(b)に示すように、ウインド6a、6bを交互にシフトさせていくような方法を用いてもよい。この場合の相関量F(na,nb)を求める式は(5)式のようになる。
【0020】
なお、図11中の5aは、受光レンズにより結像された被写体像をその光強度に応じて光電変換し、電気信号に変換するライン5bセンサであり、6aは、相関量の演算に用いるセンサデータの抽出範囲(ウインド)である。
【0021】
【数2】
【0022】
(naは、ウインド6aのシフト量、nbは、ウインド6bのシフト量)
相対的な位置ずれ量nFminは、F(na、nb)が最小となる時のna、nbの和(na+nb)となる。
【0023】
次に、補間演算について説明する。
【0024】
相関演算で求まるラインセンサ5a、5b上に結像された被写体像の相対的な位置ずれ量は、図12に示すように、ラインセンサのセンサピッチに応じた離散的な値であり、このピッチ幅が測距の最小分解能となる。よって、相関演算で求まる像ずれ量のみで測距を行うと、その測距精度は粗いものになってしまう。そこで、測距精度を高める為に、離散的な相関量F(n)を用いて以下のような補間演算を行う。一般的に補間演算は、図13(a)、(b)に示すように、相関量F(n)の極小値であるFminとその前後のシフト量nFmin−1、nFmin+1における相関量FmnS、FplSを用いて、Fminを与えるシフト量nFminと真の極小値FminRを与えるシフト量nFminRとのずれ量Δnを、FmnS、FplSの大小関係に応じて(6)式または(7)式により求めるものである。
【0025】
FmnS>FplSの時(図13(a))
【数3】
FmnS≦FplSの時(図13(b))
【数4】
【0026】
以上で求めた補間量△nにより、真の像ずれ量nFminRは、
FmnS>FplSの時(図13(a))
nFminR=nFmin+Δn・・・(8)
FmnS≦FplSの時(図13(b))
nFminR=nFmin−Δn・・・(9)
となる。
【0027】
次に、図6を用いて、第1の実施形態の測距シーケンスの手順を説明する。
【0028】
図6に示すように、S101では、プリ積分等により得られる被写体輝度に応じて、一対のラインセンサ102a、102bの感度を設定する。S102では、S101で設定されたセンサ感度で積分を行う。S103では、一対のラインセンサ102a、102bから出力される被写体像データをA/D変換してCPU105内のメモリ領域に格納する。S104では、S103で読み出した被写体像データ114a、114bを用いて、中央部のC〜Fエリアについて相関演算、補間演算により二つの被写体像の位相差(像ずれ量)を求め、この位相差から被写体距離を算出する。S105では、フィルタ手段106により、(1)式を用いて、図2(a)に示す被写体像データ114a、114bの周辺部のA、B及びG、Hエリアについて、低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行う。S106では、S105で低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を施した被写体像データを用いて、周辺部のA、B及びG、Hエリアについて相関演算、補間演算により二つの被写体像の位相差(像ずれ量)を求め、この位相差から被写体距離を算出する。S107では、S104、S106で求めた各エリアの被写体距離から最も近距離であるデータを選択する。ここでの選択は最至近選択に限るものではなく、最も信頼性の高いデータを選択する、平均値を求める等の方法を用いてもよい。
【0029】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0030】
本発明の測距装置が搭載されるカメラの撮影レンズの焦点距離が、所定の焦点距離よりも短い場合にのみ、被写体像データ114a、114bの周辺部に対する低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行うようにしたものである。このような処理を行う理由は、外光式の測距装置では、図3(a)に示すように、撮影レンズの焦点距離が長焦点側の場合は、測距領域の周辺部は撮影画面外にはみ出てしまうので、測距領域の中央部のみで測距を行い、図3(b)に示すように、短焦点側の場合は、測距領域全体が撮影画面内にあり、測距領域のほぼ全体を用いて測距を行う為、被写体像データ114a、114bの周辺部のデータを測距演算に使用しない、撮影レンズの焦点距離が長焦点側の場合は、フィルタ処理が不要となるからである。第2実施例によれば、撮影レンズの焦点距離が長焦点側の場合の測距時間をさらに短縮することができる。
【0031】
なお、図3中の撮影レンズの焦点距離が長焦点側での撮影画面と測距領域の関係201は、本発明の測距装置が搭載されるカメラの長焦点側での撮影画面であり、202は、ラインセンサ102a、102bにより測距可能な全領域である。また、203は、長焦点側での測距領域であり、撮影レンズの焦点距離が短焦点側でめ撮影画面と測距領域の関係204は、本発明の測距装置が搭載されるカメラの短焦点側での撮影画面である。また、205は、ラインセンサ102a、102bにより測距可能な全領域であり、206は、短焦点側での測距領域である。
【0032】
次に、図7を用いて第2の実施形態の測距シーケンスの手順を説明する。
【0033】
S201では、プリ積分等により得られる被写体輝度に応じて、一対のラインセンサ102a、102bの感度を設定する。S202では、S201で設定されたセンサ感度で積分を行う。そして、S203では、一対のラインセンサ102a、102bから出力される被写体像データをA/D変換してCPU105内のメモリ領域に格納する。続いて、S204では、S203で読み出した被写体像データ114a、114bを用いて、中央部のC〜Fエリアについて相関演算、補間演算により二つの被写体像の位相差(像ずれ量)を求め、この位相差から被写体距離を算出する。
【0034】
そして、S205では、本発明の測距装置が搭載されるカメラの撮影レンズの焦点距離が、所定の焦点距離よりも短いかどうかを判定する。短ければS206に進み、長ければS207に進む。S206では、フィルタ手段106により、(1)式を用いて、図2(a)に示す被写体像データ114a、114bの周辺部のA、B及びG、Hエリアについて、低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行う。また、S207では、S206で低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を施した被写体像データを用いて、周辺部のA、B及びG、Hエリアについて相関演算、補間演算により二つの被写体像の位相差(像ずれ量)を求め、この位相差から被写体距離を算出する。S208では、S204、S207で求めた各エリアの被写体距離から最も近距離であるデータを選択する。ここでの選択は最至近選択に限るものではなく、最も信頼性の高いデータを選択する、平均値を求める等の方法を用いてもよい。
【0035】
以上、本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態に対し、より高精度な測距を行うことができる。
【0036】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0037】
図4に示すような構成の測距装置において、測距装置の生産工程中で、記憶手段307に、被写体像データ314a、314bについて、低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行う周辺部のエリアを記憶させておくようにしたものである例えば、測距装置の生産工程中で、均一輝度の被写体の像データを取得した場合、図5(a)に示すような被写体像データ314a、314bが得られた場合は、像の形状が異なっているA、B及びG、Hエリアをフィルタ処理を行うエリアとして記憶手段307に記憶し、図5(b)に示すような被写体像データ314a、314bが得られた場合は、A、B及びF、G、Hエリアをフィルタ処理を行うエリアとして記憶手段306に記憶する。
【0038】
そして、フィルタ処理を行うエリアとするかどうかの判定は、例えば、各エリアの被写体像データ314a側と314b側のデータの平均値の差が、所定値よりも大きい場合にフィルタ処理が必要と判定する方法や、各エリア毎に相関演算を行った場合の相関度や信頼性データにより判定する方法等で行う。
【0039】
なお、図4中の301aは、被写体像をラインセンサ302a、302b上に結像させる為の受光レンズであり、303は、ラインセンサ302a、302bの積分動作の制御を行う積分制御回路であり、304は、ラインセンサ302a、302bより出力される、被写体像を光電変換したアナログ電気信号をA/D変換する読み出し手段である。また、305は、各種制御信号の出力、被写体距離演算等の各種演算を行うCPUであり、306は、読み出し手段304により読み出された被写体像データから、低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ手段である。そして、307は、測距装置の生産工程中で、被写体像データ314a、314bについて、低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行う周辺部のエリアを記憶させる記憶手段である。
【0040】
また、図5中の314bは、ラインセンサ302bから出力される被写体像データであり、315aは、ラインセンサ302aから出力される被写体像データである。そして、315bは、ラインセンサ302bから出力される被写体像データである。
【0041】
以上、本発明の第3の実施形態によれば、フィルタ処理を行う測距エリアを、個々の測距装置に対して最適に設定するので、測距装置毎のばらつきをキャンセルし、高精度な測距を行うことができる。
【0042】
次に、本発明の第3の実施形態の変形例について説明する。
【0043】
前述の本発明の第3の実施形態では、受光素子として一対のラインセンサを用いた構成の測距装置について説明を行ったが、図8に示すようなエリアセンサを用いた構成の測距装置や、複数対のラインセンサを用いた構成の測距装置においても、図9に示すように、被写体像データをA〜Pの複数領域に分割し、低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行う領域を、例えば、A〜E、H、I、L〜Pの周辺部のエリアとすることで、エリアセンサを用いた測距装置の場合でも、上記の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0044】
なお、図8、9中の401a、bは、受光レンズ401a、401bにより結像された被写体像をその光強度に応じて光電変換し、電気信号に変換するエリアセンサであり、403は、エリアセンサ402a、402bの積分動作の制御を行う積分制御回路である。また、404は、エリアセンサ402a、402bより出力される、被写体像を光電変換したアナログ電気信号をA/D変換する読み出し手段であり、405は、各種制御信号の出力、被写体距離演算等の各種演算を行うCPUである。また、406は、読み出し手段404により読み出された被写体像データから、所定の空間周波数成分を抽出するフィルタ手段である。さらに、411は、CPU405のメモリ内の被写体像データ格納領域であり、A〜Pは、被写体像データの各分割エリアである。
【0045】
なお、本発明によれば以下のような構成も可能である。
【0046】
付記1 一対のセンサは、ラインセンサ、または、エリアセンサであることを特徴とする測距装置。
【0047】
【発明の効果】
本発明を用いることにより、被写体像データの中央部については2次データを求めず、有害な空間周波数成分が含まれやすい周辺部のみ2次データを求めて位相差検出を行うので、高速で高精度な測距が可能な測距装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施形態に係る測距装置の構成図。
【図2】本発明の実施形態に係る均一輝度被写体から得られた被写体像データ、及び周辺部に対して低周波の空間周波数成分を除去するフィルタ処理を行った後の被写体像データを示す図。
【図3】本発明の実施形態に係る測距装置が搭載されるカメラの撮影画面と測距領域の関係を示す図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る測距装置の構成図。
【図5】本発明の実施形態に係る測距装置の生産工程中で、均一輝度被写体から得られた被写体像データを示す図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る測距シーケンスの手順を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る測距シーケンスの手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の実施形態に係る測距装置の構成の変形例の一例を示す図。
【図9】本発明の実施形態に係るエリアセンサ使用時の被写体像データの分割の一例を示す図。
【図10】本発明の実施形態に係る相関演算のウインドシフト方法を説明する図。
【図11】本発明の実施形態に係る相関演算のウインドシフト方法の別例を説明する図。
【図12】本発明の実施形態に係る各シフト値毎の相関値を示す相関データグラフを示す図。
【図13】本発明の実施形態に係る補間演算を説明する図。
【符号の説明】
5a.5b…ラインセンサ、101a.101b…受光レンズ、102a.102b…ラインセンサ、103…積分制御手段、105…CPU、106…フィルタ手段、112…測距視野、113…主要被写体、114a.114b…被写体像データ、115a.115b…空間周波数成分、117a.117b…抽出データ
Claims (2)
- 一対の被写体像を一対のセンサ上に結像させる受光レンズと、
前記受光レンズにより結像させられた前記一対の被写体像を光強度に応じて電気信号に変換する一対のセンサと、
前記一対のセンサの積分動作制御を行う積分制御手段と、
前記一対のセンサから出力される前記被写体像データを読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出された被写体像データに基づいて、被写体距離に応じたデータを演算する演算手段と、
前記被写体像データから低周波成分を除去するフィルタ処理を行うフィルタ手段とから成る測距装置において、
被写体像データを複数の領域に分割し、中央領域の測距を行う場合は、一対のセンサから出力される被写体像データに基づいて被写体距離に応じたデータを算出し、周辺領域の測距を行う場合には、一対のセンサから出力される被写体像データに、フィルタ手段によるフィルタ処理を施したデータに基づいて被写体距離に応じたデータを算出することを特徴とする測距装置。 - 前記フィルタ手段によりフィルタ処理を施す被写体像データの周辺領域の範囲を記憶する記憶手段を有し、前記フィルタ手段は、前記記憶手段の出力に基づく範囲に対応する前記被写体像データにフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
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