JP2019009511A - 距離情報生成装置、撮像装置、距離情報生成方法、およびプログラム - Google Patents

距離情報生成装置、撮像装置、距離情報生成方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な処理により結像光学系の色収差を補正した精度のよい被写体距離を求める。
【解決手段】被写体までの距離に応じた視差を有する第1の画像信号と第2の画像信号、及び複数の色情報を含む第3の画像信号とに基づき、被写体までの距離に対応する距離情報を生成する距離情報生成装置であって、前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の視差に基づき、前記距離情報を生成する距離情報生成部と、前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の撮影に用いられた結像光学系の色収差を表す色収差情報を取得する色収差情報取得部と、前記第3の画像信号から前記複数の色情報毎に生成されるコントラスト評価値と、前記色収差情報とに基づき、前記距離情報生成部にて生成した前記距離情報を補正する距離情報補正部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、距離情報生成装置に関し、特にデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に用いられる距離情報生成装置に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置において、観賞用画像信号と同時に複数の画素位置にて撮像装置から被写体までの距離(以降、被写体距離と呼ぶ)を取得できる測距機能を備えた撮像装置が提案されている。
例えば、2つの撮像装置を並置し、位相差方式で被写体までの距離を検出するようにしたステレオ撮像装置が、特許文献1に提案されている。特許文献1に記載のステレオ撮像装置は、2つの撮像装置からそれぞれ出力される画像信号間の相対的な位置ズレ量(いわゆる視差量)を、相互相関演算を用いて検出し、所定の変換係数を介して、被写体距離に変換している。また、撮像素子の一部あるいは全部の画素に測距機能を有する画素を配置し、位相差方式で被写体距離を検出するようにした固体撮像素子が特許文献2に提案されている。特許文献2に記載の測距方式は、撮像面にて位相差方式の測距を行うため、撮像面位相差測距方式と呼ばれる。撮像面位相差測距方式では、撮像装置が備える結像光学系の異なる瞳領域を通過した光束により生成される像に基づく2つの画像信号を取得することができる。2つの画像信号間の視差量を、ステレオ撮像装置の視差量検出方法と類似の手法で検出し、所定の変換係数を介してデフォーカス量に変換することで被写体距離を取得することができる。さらに、撮像面位相差測距方式では、2つの画像信号を合成することで、観賞用画像信号を生成することができる。
いずれの方式であっても、撮像装置が備える結像光学系の焦点距離などの光学係数を用いて、視差量を被写体距離に変換している。
特許第3855812号公報 特許第5476810号公報
このような撮像装置は結像光学系を用いて被写体の像を撮像素子上に形成している。そのため、被写体の色によっては、検出した被写体距離に結像光学系の色収差(軸上色収差、倍率色収差)による誤差が生じる場合がある。例えば、被写体が青色の場合には、青色の波長に応じた位置に被写体の像が形成されるため、青色の波長に応じた変換係数を用いて、視差量を被写体距離に変換する必要がある。この時の変換係数を誤ると、検出した被写体距離を誤ってしまう。
特許文献2においては、分光感度特性が互いに異なる撮像画素(例えば、青画素、緑画素、赤画素)から出力された画像信号において、異なる分光感度特性を有する撮像画素から出力された信号値の比を用いて、撮影光学系の色収差を補正している。しかしながら、視差量を取得するための相互相関演算の結果と、信号値の比は、必ずしも一致するとは限らない為、色収差の補正が不十分となる恐れがある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、その目的は、簡易な処理によ
り結像光学系の色収差を補正して、被写体距離を精度良く検出可能な技術を提供することにある。
本発明の第一の態様は、
被写体までの距離に応じた視差を有する第1の画像信号と第2の画像信号、及び複数の色情報を含む第3の画像信号とに基づき、被写体までの距離に対応する距離情報を生成する距離情報生成装置であって、
前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の視差に基づき、前記距離情報を生成する距離情報生成部と、
前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の撮影に用いられた結像光学系の色収差を表す色収差情報を取得する色収差情報取得部と、
前記第3の画像信号から前記複数の色情報毎に生成されるコントラスト評価値と、前記色収差情報とに基づき、前記距離情報生成部にて生成した前記距離情報を補正する距離情報補正部と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第二の態様は、
被写体までの距離に応じた視差を有する第1の画像信号と第2の画像信号、及び複数の色情報を含む第3の画像信号とに基づき、被写体までの距離に対応する距離情報を生成する距離情報生成方法であって、
前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の視差に基づき、前記距離情報を生成する距離情報生成ステップと
前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の撮影に用いられた結像光学系の色収差を表す色収差情報を取得する色収差情報取得ステップと
前記第3の画像信号から前記複数の色情報毎に生成されるコントラスト評価値と、前記色収差情報とに基づき、前記距離情報生成部にて生成した前記距離情報を補正する距離情報補正ステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、簡易な処理により結像光学系の色収差を補正して、被写体距離を精度良く検出できる。
第1の実施形態に係る距離情報生成装置を備える撮像装置の構成を示す図 第1の実施形態における撮像素子の構成を示す図 撮像面位相差測距方式を説明する図 第1の実施形態における距離情報生成(補正)方法を説明する図 変形例における距離情報生成(補正)方法を説明する図 結像光学系の軸上色収差を説明する図 第2の実施形態における撮像素子の構成を示す図 第2の実施形態における距離情報生成(補正)方法を説明する図 第2の実施形態における撮像素子の構成を示す図 色収差誤差の低減効果を説明する図 第2の実施形態の変形例における撮像素子の構成を示す図 第2の実施形態の変形例における距離情報生成(補正)方法を説明する図
[第1の実施形態]
以下、図を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、本実施形態の距離情報生成装置を備えた撮像装置の一例として、デジタルカメラを用いて説明するが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。尚、図を参照した説明においては、図番は異なっても原則として同一部位を示す部位には、同一の符号を付すこととし、なるべく重複した説明は避ける。
<デジタルカメラの構成>
図1(A)は、デジタルカメラ100の構成を示す図である。デジタルカメラ100は、結像光学系120、撮像素子101、距離情報生成装置110、画像生成部(不図示)、画像信号格納部(不図示)、情報格納部170が、カメラ筐体190の内部に配置され、構成される。距離情報生成装置110は、ASIC(特定用途向け集積回路)などの論理回路を用いて構成することができる。また距離情報生成装置110の別の形態として、中央演算処理装置(CPU)と演算処理プログラムを格納するメモリとから構成してもよい。
結像光学系120は、デジタルカメラ100の撮影レンズであり、被写体の像を撮像素子101上に形成する機能を有する。結像光学系120は複数のレンズ群(不図示)から構成され、撮像素子101から所定距離離れた位置に射出瞳130を有する。なお、本明細書中では、z軸を、結像光学系120の光軸140と平行とする。さらに、x軸とy軸は互いに垂直であり、且つ光軸と垂直な軸とする。
<撮像素子の構成>
撮像素子101はCMOS(相補型金属酸化膜半導体)やCCD(電荷結合素子)から構成され、撮像面位相差測距方式による測距機能を有する撮像素子である。撮像素子101は、結像光学系120の予定焦点面に配置される。結像光学系120を介して撮像素子101上に結像した被写体像は撮像素子101により光電変換され、被写体像に基づく画像信号が生成される。取得した画像信号に対して、画像生成部により現像処理を施すことで、観賞用画像信号を生成することができる。また生成した観賞用画像を画像信号格納部に格納することができる。以下、本実施形態における撮像素子101について、図1(B)〜(C)、及び図2(A)〜(D)を用いてより詳細に説明する。
図1(B)は、撮像素子101のxy断面図である。撮像素子101は、2行x2列の撮像画素群150と、2行×2列の測距用画素群160とを、複数配列することで構成される。撮像画素群150と測距用画素群160の数は同数であってもよいし、いずれか一方が他方よりも多くてもよい。
撮像画素群150は、分光感度特性が異なる複数種類の撮像用画素を含んで構成される。具体的には、撮像画素群150は、対角方向に緑画素150G1と150G2、他の2画素に赤画素150Rと150Bが配置され構成される。撮像画素群150は、青・緑・赤の3つの色情報を含むカラー画像信号(第3の画像信号)を出力する。
測距用画素群160は、対角方向に第1測距用画素161が配置され、他の2画素に第2測距用画素162が配置され構成される。測距用画素群160が備える第1の測距用画素161と第2の測距用画素162は、測距用の画像信号である第1の画像信号と第2の画像信号を出力する。
図2(A)は、撮像用画素群150のI−I’断面を模式的に示した図である。各画素は導光層154と受光層155から構成される。導光層154には、画素へ入射した光束を光電変換部へ効率良く導くためのマイクロレンズ151、所定の波長帯域の光を通過させるカラーフィルタ152、画像読み出し用及び画素駆動用の配線(不図示)などが配置
される。カラーフィルタ152は、青、緑、赤の3種類からなり、青画素150B、緑画素150G1及び150G2、赤画素150Rの分光感度は図2(B)に示す特性を有する。受光層155には、受光した光を光電変換するための光電変換部153が配置される。
図2(C)は、測距用画素群160のJ−J’断面を模式的に示した図である。受光層155には、光電変換部153が配置される。導光層164は、画素へ入射した光束を光電変換部へ効率良く導くためのマイクロレンズ151、光電変換部153に入射する光を制限するための遮光部163、画像読み出し用及び画素駆動用の配線(不図示)などが配置されている。測距用画素群160には、受光量を増やすためにカラーフィルタが配置されていない。第1測距用画素161と第2測距用画素162の分光感度は、光電変換部153の分光感度と赤外カットフィルタ―の分光感度を掛け合わせた分光感度特性となる。図2(D)は第1測距用画素161と第2測距用画素162の分光感度を示しており、青画素150Bと緑画素150G1と赤画素150Rの分光感度を加算したのと同等の分光感度を有する。
<撮像面位相差測距方式による距離計測>
本実施形態の撮像素子101が備える第1の測距用画素161及び第2の測距用画素162が受光する光束について、図3(A)を用いて説明する。
図3(A)は、結像光学系120の射出瞳130と、撮像素子101中の第1の測距用画素161および第2の測距用画素162について示した概略図である。図3(A)に示したマイクロレンズ151は、射出瞳130と受光層155とが光学的に共役関係になるように配置されている。結像光学系120の射出瞳130を通過した光束は、マイクロレンズ151により集光されて光電変換部153に導かれるが、一部の光は導光層164内の遮光部163により遮られる。その結果、図3(A)に示す通り、第1測距用画素161が備える光電変換部153は射出瞳内の第1の瞳領域310を通過した光束を主に受光し、第2測距用画素が備える光電変換部153は射出瞳内の第2の瞳領域320を通過した光束を主に受光する。簡略化のために、図3(A)では第1の瞳領域310と第2の瞳領域320が完全に異なるように描いているが、これらの瞳領域は少なくとも一部の領域が異なっていれば、一部の領域が重複していてもかまわない。
撮像素子101が備える複数の第1の測距用画素161は、第1の瞳領域310を通過した光束を主に受光し、第1の画像信号を出力する。また同時に、撮像素子101が備える複数の第2の測距用画素162は、第2の瞳領域320を通過した光束を主に受光し、第2の画像信号を出力する。第1の画像信号から、第1の瞳領域320を通過した光束が撮像素子101上に形成する像の強度分布を得ることができる。また第2の画像信号から、第2の瞳領域320を通過した光束が撮像素子101上に形成する像の強度分布を得ることができる。
第1の画像信号と第2の画像信号間の相対的な位置ズレ量(いわゆる視差量)は、デフォーカス量(あるいは被写体距離)に応じた値となる。視差量とデフォーカス量の関係について、図3(B)、3(C)、3(D)を用いて説明する。図3(B)、3(C)、3(D)は本実施形態の撮像素子101、結像光学系120について示した概略図である。図中の符号311は第1の瞳領域310を通過する第1の光束を示し、符号321は第2の瞳領域320を通過する第2の光束を示す。
図3(B)は合焦時の状態を示しており、第1の光束311と第2の光束321が撮像素子101上で収束している。この時、第1の光束311により形成される第1の画像信号と第2の光束321により形成される第2の画像信号間の視差量は0となる。
図3(C)は像側でz軸の負方向にデフォーカスした状態を示している。この時、第1の光束により形成される第1の画像信号と第2の光束により形成される第2の画像信号間の視差量は0とはならず、負の値を有する。
図3(D)は像側でz軸の正方向にデフォーカスした状態を示している。この時、第1の光束により形成される第1の画像信号と第2の光束により形成される第2の画像信号間の相対的な位置ズレ量は0とはならず、正の値を有する。
図3(C)と図3(D)の比較から、デフォーカス量の正負に応じて、位置ズレの方向が入れ替わることが分かる。また、デフォーカス量に応じて、結像光学系の結像関係(幾何関係)にしたがった位置ズレが生じることが分かる。第1の画像信号と第2の画像信号間の位置ズレである視差量は、後述する領域ベースのマッチング手法により検出することができる。
結像光学系120は、色収差を有する。図6は結像光学系120の軸上色収差を説明する概略図である。符号601は青波長領域の光束を表し、符号602は緑波長領域の光束を表し、符号603は赤波長領域の光束を表している。物点610から生じた光は、結像光学系120により集光され、図6に示すように波長に応じた位置に結像する。そのため、検出した視差量をデフォーカス量あるいはデジタルカメラ100から被写体までの距離(被写体距離)に変換する際には、後述の補正方法を用いて、軸上色収差を補正する必要がある。
<距離情報生成装置の説明>
本実施形態の距離情報生成装置について説明する。図4(A)は、本実施形態の距離情報生成装置110の概要構成を表すブロック図であり、図4(B)〜4(D)は距離情報生成装置110の動作を示すフローチャートである。
距離情報生成装置110は、距離情報生成部410にて距離情報Irdを生成し、色収差情報取得部420にて結像光学系120の色収差情報Icoを取得している。さらに、距離情報補正部430にて距離情報Irdの補正を行うことで補正距離情報Icdを生成し、出力している。以下では、距離情報生成部410、色収差情報取得部420、距離情報補正部430にて行う処理内容について説明する。
距離情報生成処理S410において、距離情報生成部410は、撮像素子101または画像信号格納部のいずれかから、第1の画像信号S1と第2の画像信号S2を取得し、距離情報生成処理S410により被写体距離を表す距離情報Irdを生成する。以下では、距離情報Irdとしてデフォーカス量を生成するものとして、距離情報生成処理S410内の具体的な処理内容について図4(C)を用いて説明する。
ステップS411では、距離情報生成部410が、第1の画像信号S1と第2の画像信号S2の光量補正を行う。結像光学系120の周辺画角ではヴィネッティングにより、第1の瞳領域310と第2の瞳領域320の形状が異なることに起因して、第1の画像信号S1と第2の画像信号S2間で光量バランスが崩れる。ステップS411では、情報格納部170に格納された光量補正値を用いて、第1の画像信号S1と第2の画像信号S2の光量補正を行う。なお、必ずしも情報格納部170に格納された光量補正値を用いる必要はなく、例えば、ステップS411にて第1の瞳領域310と第2の瞳領域320の面積比から光量補正値を生成したのち、光量補正を行っても構わない。
ステップS412では、撮像素子101にて付加されたノイズを低減するための処理を
行う。具体的には、第1の画像信号S1と第2の画像信号S2に対して、バンドパスフィルタを用いたフィルタ処理を行う。一般に、空間周波数が高い高周波領域ほど、SN比(信号成分とノイズ成分の比)が低くなり、相対的にノイズ成分が多くなる。従って、高周波になるほど透過率が低くなるいわゆるローパスフィルタを用いることができる。なお、ステップS411における光量補正は、結像光学系120の製造誤差などにより設計値通りになるとは限らない。そのため、さらに直流成分(空間周波数=0となる成分)の透過率が0であり、且つ高周波成分の透過率が低いバンドパスフィルタを用いることが望ましい。
ステップS413では、距離情報生成部410が、第1の画像信号S1と第2の画像信号間S2の視差量を算出する。具体的には、距離情報生成部410は、第1の画像信号S1内に、注目点を設定し、注目点を中心とする照合領域を設定する。照合領域は、例えば、注目点を中心とした一辺が所定画素の長方形(正方形を含む)である。距離情報生成部410は、次に第2の画像信号S2内に、参照点を設定し、参照点を中心とする参照領域を設定する。参照領域は照合領域と同一の大きさおよび形状である。距離情報生成部410は、参照点を順次移動させながら照合領域内に含まれる第1の画像信号S1と、参照領域内に含まれる第2の画像信号S2間の相関度を算出し、最も相関が高い参照点を注目点に対応する対応点とする。注目点と対応点間の相対的な位置のズレ量が、注目点における視差量である。距離情報生成部410は、注目点を順次移動させながら視差量を算出することで、複数の画素位置における視差量を算出することができる。相関度の算出方法としては公知の手法を用いることができる。例えば、画像信号間の正規化相互相関を評価するNCC(Normalized Cross-Correlation)と呼ばれる手法や、画像信号間の差の二乗和を評価するSSD(Sum of Squared Difference)や、差の絶対値和を評価するSAD(Sum
of Absolute Difference)を用いることができる。
ステップS414では、距離情報生成部410が、所定の変換係数を用いて視差量を撮像素子101から結像光学系120の焦点までの距離であるデフォーカス量へ変換する。所定の変換係数をK、デフォーカス量をΔL、視差量をdとしたとき、下記式(1)により視差量dをデフォーカス量ΔLに変換することができる。

ΔL=K ×d・・・(1)
距離情報生成処理S410を複数の画素位置にて行うことで、複数の画素位置のデフォーカス量を距離情報として含む距離情報Irdを生成することができる。
色収差情報取得部420は、色収差情報取得処理S420により、結像光学系120の色収差量に係る情報である色収差情報Icoを、情報格納部170より取得する。情報格納部170には、色収差情報Icoとして、青波長領域用の色収差情報Icobと緑波長領域用の色収差情報Icogと赤波長領域用の色収差情報Icorが格納されている。青波長領域用の色収差情報はIcob、青画素150Bの分光感度特性(図2(B))で重み付き平均(加重平均)した軸上色収差量を用いることができる。また、緑波長領域用の色収差情報Icogと赤波長領域用の色収差情報Icorも同様に、各波長領域に対応する画素の分光感度特性(緑波長領域であれば緑画素150G1、赤波長領域であれば赤画素150R)で加重平均した軸上色収差量を用いればよい。なお、結像光学系120の軸上色収差量は、所定の波長のベストピント位置からの相対的な距離で構わない。所定の波長としては、例えば視感度が最大となる波長や緑画素150G1の分光感度が最も高い波長などを選ぶことができる。
ここでは、色収差情報取得部420は情報格納部170から色収差情報Icoを取得す
るものとして説明したが、その他の情報ソースから色収差情報Icoを取得してもよい。例えば、撮像装置100が交換レンズ(結像光学系120)を利用し、交換レンズ内に色収差情報Icoが格納されている場合には、色収差情報取得部420は交換レンズから色収差情報Icoを取得すればよい。あるいは、色収差情報取得部420は、通信(無線通信または有線通信)によって、外部の装置から結像光学系120の色収差情報Icoを取得してもよい。
距離情報補正処理S430において、距離情報補正部430は、距離情報Irdの補正を行い、補正距離情報Icdを生成する。距離情報Irdの補正を行うために、距離情報生成部410から取得した距離情報Irdと、色収差情報取得部420から取得した色収差情報Icoと、撮像素子101から取得したカラー画像信号S3を用いる。以下では、距離情報補正部430内の具体的な処理内容について図4(D)を用いて説明する。
ステップS431では、距離情報補正部430が、青色波長領域と緑色波長領域と赤色波長領域の各波長領域について、距離情報Irdを生成する際にどの程度寄与があったかを表す寄与率を算出する。第1の画像信号S1と第2の画像信号S2間の視差が生じる方向(本実施形態ではx方向)に沿ったコントラスト変化が大きい色情報ほど、寄与率は高くなる。青色のコントラスト変化の大きさを評価するためには、カラー画像信号S3から青画素150Bにより形成された画像信号を抽出し、コントラスト変化の大きさCbを生成する。同様に、緑画素150G1と150G2により形成された画像信号と、赤画素150Rにより形成された画像信号についても、順次コントラスト変化の大きさCgとCrを生成する。色情報毎のコントラスト変化の大きさCb、Cg、Crを用いて、各色情報の寄与率を以下式(2)により生成する。色情報毎の寄与率CTBb、CTBg、CTBrが、コントラスト評価値に相当する。

青波長領域の寄与率CTBb=Cb/(Cb+Cg+Cr)
緑波長領域の寄与率CTBg=Cg/(Cb+Cg+Cr) ・・・(2)
赤波長領域の寄与率CTBr=Cr/(Cb+Cg+Cr)
次に、コントラスト変化の大きさ(Cb,Cg,Cr)の生成方法について具体的に説明する。以下では、青画素150Bにより形成された画像信号S3bについてコントラスト変化の大きさCbを生成する場合を例に説明する。
まず、画像信号S3bに注目点を設定し、注目点を中心とする照合領域を設定する。ここで設定する照合領域は、ステップS413にて用いた照合領域を同じ領域サイズであることが望ましい。
照合領域内に含まれる画像信号S3bから、x方向に沿った信号列を抽出し、画素値の標準偏差を算出する。信号列を抽出する位置を、照合領域内でy方向に順次移動することで、標準偏差を複数求める。複数の標準偏差の和(あるいは加算平均)を、青波長領域に対応するコントラスト変化の大きさCbとする。同様の処理を緑画素150G1と150G2により生成された画像信号と、赤画素150Rにより生成された画像信号にも行うことで、コントラスト変化の大きさCgとCrを生成することができる。
なお、ステップS431においては、x方向に沿った信号列を抽出し、画素値の標準偏差を生成することが望ましい。これは、第1の瞳領域310の重心位置と第2の瞳領域320の重心位置がx方向に沿って偏心しているため、コントラスト変化の大きさを評価すべき方向はx方向に限定することが望ましいためである。換言すれば、標準偏差の生成には、視差が生じる方向(すなわち、第1および第2の瞳領域の偏心方向)に沿った信号列
を用いることが好適である。視差が生じる方向は、視差を求める際の探索方向とも表現できる。y方向は、このようなx方向と直交する方向である。視差が生じる方向が本実施形態と異なる場合には、適宜調整すればよい。
ステップS432では、距離情報補正部430が、色収差情報取得部420から取得した色収差情報Icoと、各色情報からの寄与率(CTBb、CTBg、CTBr)を用いて、軸上色収差を補正するための補正値Cdefを生成する。具体的には、色収差情報Icoが含む各波長領域の色収差情報(Icob、Icog、Icor)を、対応する波長領域の寄与率を重みとして合成した値を補正値Cdefとして求める。すなわち、以下の式(3)に示すように、色情報毎の寄与率CTBb、CTGg、CTGrを重み係数とした色収差情報Icob、Icog、Icorの重み付け平均値として、補正値Cdefが生成される。

補正値Cdef
=Icob×CTBb+Icog×CTBg+Icor×CTBr ・・・(3)
ステップS433では、距離情報補正部430が、ステップS432にて生成した補正値Cdefを用いて、距離情報生成部410が生成した距離情報Irdの補正を行い、補正距離情報Icdを生成する。補正値Cdefは、所定の波長を基準とした軸上色収差量を、各波長領域からの寄与率で重み付き平均した値である。さらに距離情報Irdはデフォーカス量を含む情報である。従って、補正距離情報Icdは、距離情報Irdから補正値Cdefを減算した値を用いることができる。すなわち、補正距離情報Icdは、以下の式(4)にしたがって求めることができる。

補正距離情報Icd = Ird−Cdef ・・・(4)
本実施形態の距離情報補正部430は、軸上色収差により色毎にピント位置が異なる影響を補正し、同じ被写体距離にある被写体は同じデフォーカス量になるように補正した値を補正距離情報Icdとして生成している。なお、距離情報補正部430にて軸上色収差を補正したデフォーカス量を、さらに結像光学系120の結像関係を用いてデジタルカメラ100から被写体までの距離に変換した上で、補正距離情報Icdとして生成しても構わない。すでに軸上色収差は補正されているため、デフォーカス量から被写体距離への変換には、結像光学系120の近軸量を用いればよい。
<寄与率の算出にコントラスト変化の大きさを用いる理由>
各波長領域からの寄与率を算出する際に、コントラスト変化の大きさを用いることが好適な理由について、説明する。
撮像素子101にて取得する第1の画像信号S1と第2の画像信号S2が以下式(5)で表されるように分離できるとする。

S1=A1+A2
S2=B1+B2 ・・・(5)
画像信号A1と画像信号B1は、波長領域1の画像信号の対であり、視差量d1を有するとする。また、画像信号A2と画像信号B2は、波長領域2の画像信号の対であり、視
差量d2を有するとする。
第1の画像信号S1と第2の画像信号S2間の相関を評価するためにSSD(差の二乗和)を用いる。画像信号A1と画像信号B1は、視差量d1を有するので、2つの画像信号間のSSD値SSD1は、式(6)となる。
さらに、画像信号A2と画像信号B2は、視差量d2を有するので、2つの画像信号間のSSD値SSD2は、式(7)となる。
式6及び式7において、d1とd2は、各画像信号の対における視差量を表している。SSD値は画像信号の差の二乗和であるため、a1は、画像信号A1と画像信号B1の少なくとも一方のコントラスト変化の大きさの二乗に比例する。同様に、a2は画像信号A2と画像信号B2の少なくとも一方のコントラスト変化の大きさの二乗に比例する。
第1の画像信号S1と第2の画像信号S2間のSSD値は、画像信号S1が画像信号A1と画像信号A2の合成画像であり、さらに画像信号S2が画像信号B1と画像信号B2の合成画像であることを考慮すると、以下式(8)のように近似できる。
ここで、式(8)に式(6)と式(7)を代入して整理すると式(9)のようになる。
式(9)から分かるように、視差量d1を有する画像信号の対A1とB1と、視差量d2を有する画像信号の対A2とB2が、それぞれ合成された画像の視差は、距離量d1とd2をa 1/2とa 1/2の合成比率で合成した値となる。ここで、a 1/2は画像信号A1のコントラスト変化の大きさであり、a 1/2の画像信号A2のコントラスト変化の大きさであり、いずれも画像信号と同じ次元を有する値である。すなわち、波長領域毎の寄与率を算出する際には、ステップS431にて説明したように、照合領域内に含まれる信号列の標準偏差を用いて算出したコントラスト変化の大きさを用いればよいことが分かる。なお、上記説明では、画像信号間の相関を評価するためにSSDを用いているが、SADやNCCを用いた場合でも同様に、コントラスト変化の大きさを用いて合成比率を算出することができる。
図10(A)〜10(C)は、本実施形態の距離情報生成装置による、色収差補正誤差
の低減効果を説明する図である。図10(A)は、デジタルカメラ100と撮影対象である被写体1010を示している。被写体1010はデジタルカメラ100より5m離れた位置に配置されている。被写体1010の反射スペクトルを示しているのが、図10(B)である。図10(B)において、横軸は波長であり、縦軸は反射スペクトルを最大値=1となるように規格化した値を示している。図10(C)は、デジタルカメラ100が被写体1010を撮影した時の、結像光学系120のデフォーカス量を示している。この時、従来のように、青画素の画素値、緑画素の画素値、赤画素の画素値の比を用いて色収差の補正を行うと、推定した被写体距離=4.86mとなり、2.7%の誤差が生じる。一
方、本実施形態の距離情報生成装置110による色収差の補正では、補正後の被写体距離=4.95mとなり、誤差1.1%と従来に比べて誤差を低減することができる。このように、本実施形態の距離情報生成装置110は、波長領域毎のコントラスト変化の大きさを標準偏差を用いて各波長からの寄与率を生成することで、結像光学系120の色収差に起因する誤差を低減することができる。なお、デジタルカメラ100が備える結像光学系120の焦点距離は14mmであり、被写体距離=5.3mの位置に合焦している。
各波長からの寄与率を精度よく生成するためには、画素値の1次に比例する値を用いてコントラスト変化の大きさを評価することが望ましい。上記の説明では標準偏差を用いてコントラスト変化の大きさを評価しているが、x方向の1次微分フィルタを施した後の絶対値を照合領域内で加算した値を用いてもよい。ただし、撮像素子101内の画素欠陥や、低照度のノイズの影響を考慮すると、標準偏差のように統計値に基づく値を用いることが望ましい。本実施形態の撮像素子101は、距離情報を生成するための測距用画素群160と、色情報を生成するための撮像画素群150は、異なる画素位置に配置されている。そのため、距離情報補正部430内にて、測距画素群160における色情報を、カラー画像信号S3の補間処理(例えば、バイリニア補間またはバイキュービック補間)により生成した上で、波長領域毎の寄与率を算出しても構わない。
本実施形態の距離情報生成装置110は、カラー画像信号S3を用いて生成した各波長領域からの寄与率を用いて、結像光学系120の色収差の影響を補正している。そのため、色情報毎に距離情報を算出する必要が無く、より少ない演算量で距離情報を生成することができる。また、各波長領域の色情報を統合した画像信号を用いて距離情報を生成しているため、撮像素子にて付加されるノイズの影響が少なく、高精度な距離情報を生成することができる。すなわち、本実施形態の距離情報生成装置110は、高精度な距離情報を少ない演算量で生成することができる。
<距離情報生成装置110の変形例>
結像光学系120が有する色収差によっては、波長領域毎に射出瞳の位置や大きさが異なる場合がある。そのような場合には、ピント位置だけではなく、視差量をデフォーカス量に変換するための係数も波長領域毎に異なる。
本実施形態における距離情報補正部430は、波長ごとにピント位置が異なる影響だけではなく、視差量をデフォーカス量に変換するための係数が波長毎に異なる影響も補正しても構わない。
以下では、距離情報補正部430が、視差量をデフォーカス量に変換するための係数(変換係数)も補正する場合の処理内容について説明する。図5(A)は、本例における距離情報生成装置110の動作を示すフローチャートである。
本変形例では、まず、ステップS420において、色収差情報取得部420は、情報格納部170より色収差情報Icoを取得する。本変形例に係る情報格納部170には、色収差情報Icoとして、波長領域毎に2種類の情報が格納されている。1つ目は軸上色収
差量であり、2つ目は視差量をデフォーカス量に変換する変換係数である。すなわち、情報格納部170には、波長領域毎の軸上色収差量に係る色収差情報(Icab,Icag、Icar)に加えて、波長領域毎の変換係数に係る情報が格納されている。波長領域毎の変換係数に係る情報は、例えば、青波長領域の変換係数Kb、緑波長領域の変換係数Kg、緑波長領域の変換係数Krである。
次に、距離情報生成処理S510において、距離情報生成装置110は距離情報を生成する。距離情報生成処理S510において、距離情報補正部430は、色収差情報を考慮して変換係数Kを補正した上で、視差量dを距離情報Irdに変換し、さらに軸上色収差を考慮して距離情報Irdを補正して補正距離情報Icdを生成する。以下では、距離情報補正部440内の具体的な処理内容について図5(B)を用いて説明する。なお、ステップS411〜S413およびS431は、図4(C),4(D)における同じ符号を有する処理と同様であるため、ステップS511以降の処理内容について説明する。
ステップS511では、距離情報補正部430が、軸上色収差補正値の算出と、変換係数の補正とを行う。軸上色収差補正値Cdefの算出は、上述した処理と同様に、式(3)にしたがって行われる。補正後の変換係数Kcは、色収差情報取得部420から取得した色収差情報Icoと、ステップS511にて生成した色情報毎の寄与率(CTBb、CTBg、CTBr)を用いて、以下の式(10)にしたがって決定される。

補正変換係数Kc=Kb×CTBb+Kg×CTBg+Kr×CTBr ・・(10)
ステップS512では、距離情報補正部430が、色収差の影響を補正しつつ、視差量をデフォーカス量ΔLに変換している。具体的には、距離情報補正部430は、ステップS511にて生成した軸上色収差補正値Cdefと変換係数補正値Kcを用いて、以下式(11)により、デフォーカス量ΔLを求める。

ΔL=Kc ×d − Cdef ・・・(11)
ステップS513では、距離情報補正部430が、デフォーカス量を被写体距離に変換している。デフォーカス量から被写体距離への変換には、結像光学系120の結像関係を用いて変換することができる。例えば、結像光学系120の焦点距離、主点位置を用いて変換することができる。
なお、一般的に結像光学系120は、波長領域毎に異なる像面湾曲を有する。従って、本実施形態の距離情報生成装置110が備える色収差情報取得部420は、情報格納部170から、波長領域毎の結像光学系120の画角依存性(例えば、像面湾曲)を含む色収差情報Icoを取得しても構わない。その場合には、画素位置毎に距離情報補正処理を行えばよい。
[第2の実施形態]
以下、図を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、本実施形態の距離情報生成装置を備えた撮像装置の一例として、デジタルカメラを用いて説明するが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。尚、図を参照した説明においては、図番は異なっても原則として同一部位を示す部位には、同一の符号を付すこととし、なるべく重複した説明は避ける。
本実施形態のデジタルカメラ100は、結像光学系120、撮像素子701、距離情報
生成装置710、画像生成部(不図示)、レンズ駆動制御部(不図示)、画像信号格納部(不図示)が、カメラ筐体190の内部に配置され、構成される。すなわち、本実施形態のデジタルカメラ100は、第1の実施形態(図1)と比較して、撮像素子101の代わりに撮像素子701を備える構成となっている。さらに、距離情報生成装置110の代わりに距離情報生成装置710を備える構成となっている。距離情報生成装置710は、論理回路を用いて構成することができる。距離情報生成装置710の別の形態として、中央演算処理装置(CPU)と演算処理プログラムを格納するメモリとから構成してもよい。
<撮像素子の構成>
撮像素子701はCMOS(相補型金属酸化膜半導体)やCCD(電荷結合素子)から構成され、撮像面位相差測距方式による測距機能を有する撮像素子である。結像光学系120を介して撮像素子701上に結像した被写体像は、撮像素子701により光電変換され、被写体像に基づく画像信号を生成する。取得した画像信号に対して、画像生成部により現像処理を施すことで、観賞用画像信号を生成することができる。また生成した観賞用画像を画像信号格納部に格納することができる。以下、本実施形態における撮像素子701について、図7(A)〜(B)を用いてより詳細に説明する。
図7(A)は、撮像素子701のxy断面図である。図7(A)の撮像素子701は、2行×2列の画素群750が複数配列され、構成される。画素群750は、対角方向に緑画素750G1と緑画素750G2が配置され、他の2画素に赤画素750Rと青画素750Bが配置されている。
図7(B)は、画素群750のI−I’断面を模式的に示した図である。各画素は、受光層755に、受光した光を光電変換するための2つの光電変換部(第1の光電変換部751と第2の光電変換部752)が配置される。マイクロレンズ151は、射出瞳130と受光層755とが光学的に共役関係になるように配置されている。その結果、第1の光電変換部751は、第1の光束311を主に受光し、第2の光電変換部752は、第2の光束321を主に受光する。
第1の光電変換部751は、受光した光束を光電変換して電気信号を生成する。同様に、第2の光電変換部752は、受光した光束を光電変換して電気信号を生成する。撮像素子701の各画素の第1の光電変換部751が生成した電気信号の集合により、第3の画像信号が生成される。同様に、撮像素子701の各画素の第2の光電変換部752が生成した電気信号の集合により、第4の画像信号が生成される。第3の画像信号から、第1の光束311が撮像素子701上に形成する像の強度分布を得ることができ、第4の画像信号から第2の光束321が撮像素子701上に形成する像の強度分布を得ることができる。また、画素群750は、青・緑・赤の各波長領域に対応するカラーフィルタを備えているため、第3の画像信号と第4の画像信号は、3つの色情報を含んでいる。すなわち、本実施形態の撮像素子701は、各画素が撮像機能と測距機能を兼ね備えている。
<距離情報生成装置の説明>
本実施形態の距離情報生成装置について説明する。図8(A)は、本実施形態の距離情報生成装置710の概要構成を表すブロック図であり、図8(B)は距離情報生成装置710の動作を示すフローチャートである。
距離情報生成装置710は、第1の実施形態の距離情報生成装置と比較し、画像生成部720をさらに備えている。距離情報生成装置710は、撮像素子701から第3の画像信号S3と第4の画像信号S4を取得し、距離情報Irdを補正した補正距離情報Icdを生成し、出力する。
距離情報生成部410、色収差情報取得部420、距離情報補正部430が行う処理内容は、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。以下では、画像生成部720が行う処理内容について説明する。
画像生成部720は、撮像素子701から第3の画像信号S3と第4の画像信号S4を取得し、画像生成処理S720により、第1の画像信号S1と第2の画像信号S2を生成する。以下では、図8(C)を用いて、画像生成部720における、画像生成処理S720の処理内容について説明する。
ステップS721は、画像生成部720が第3の画像信号S3と第4の画像信号S4の、デモザイキングを行う。青色の画像信号を生成するために、青色の画素値がない画素位置(赤画素150Rと緑画素150G1と緑画素150G2の画素位置)について、近傍の青画素150Bの輝度値を用いた補間により画像信号の画素値を生成する。緑画素及び赤画素についても、同様に補間処理を用いて、各波長領域の画像信号を生成する。補間処理には、例えば、バイリニア補間やバイキュービック補間が利用できる。デモザイキングにより、各画素位置にて、青・緑・赤の3チャンネルの色情報を含む画像信号を生成している。
ステップS722は、画像生成部720が、ステップS721にて生成した第3の画像信号S3から第1の画像信号S1を生成している。同様にステップS721にて生成した第4の画像信号S4から第2の画像信号S2を生成している。第1の画像信号S1および第2の画像信号S2は、それぞれ第3の画像信号S3および第4の画像信号S4に対応する輝度画像信号である。第1の画像信号S1を生成するために、以下の式(12)を第1の画像信号S1の各画素に適用することにより、第1の画像信号S1を生成している。ここで、IbはステップS721にて生成した第3の画像信号S3に含まれる青波長領域の輝度値である。同様に、IgはステップS721にて生成した第3の画像信号S3に含まれる緑波長領域の輝度値であり、IrはステップS721にて生成した第3の画像信号S3に含まれる赤超領域の輝度値である。

第1の画像信号の信号値=Ib/4+Ig/2+Ir/4 ・・・(12)
第2の画像信号S2も、第1の画像信号S1と同様に、ステップS721にて生成した第4の画像信号S4を用いて、生成することができる。
距離情報生成部410は、画像生成部720が生成した第1の画像信号S1と第2の画像信号S2を用いて、距離情報生成処理S410により距離情報Irdを生成している。色収差情報取得部420は、色収差情報取得処理S420により、色収差情報Icoを取得している。距離情報補正部430は、距離情報補正処理S430により、距離情報Irdの色収差に起因する影響を補正した補正距離情報Icdを生成し、出力している。
本実施形態のデジタルカメラ100においては、撮像素子701が備える各画素群は、色情報と距離情報の両方を取得可能な構成となっている。そのため、距離情報を算出した画素位置と、色情報を取得した画素位置の間でズレが少なく、より精度よく結像光学系120の色収差を補正することができる。
<撮像素子の変形例>
撮像素子701が備える各画素は、受光層755に2つの光電変換部を備えているが、図11を用いて説明する撮像素子1101のように、1つの画素中に3つの光電変換部を備えていても構わない。
図11(A)は、撮像素子1101のxy断面図である。図11(A)の撮像素子1101は、画素群1150が複数配列され、構成される。図11(B)は、画素群1150を説明する図である。画素群1150は、画素1159が4行×4列に配置されている。図11(B)中のRは赤画素、Gは緑画素、Bは青画素、Wは白画素を示している。赤画素、緑画素、青画素は図2(B)に示す分光感度をそれぞれ有する。白画素は図2(D)に示す分光感度を有する。各画素1159は、分光感度が異なる以外は、同じ構造を有する。図11(C)は、I−I’断面を模式的に示した図である。画素1159は、受光層1155に3つの光電変換部(第1の光電変換部1151、第2の光電変換部1152、第3の光電変換部1153)が配置される。
第1の光電変換部1151は、受光した光束を光電変換して電気信号を生成する。同様に、第2の光電変換部1152と第3の光電変換部1153も、それぞれ受光した光束を光電変換して電気信号を生成する。
各画素の第1の光電変換部1151が生成した電気信号の集合により、第4の画像信号が生成される。各画素の第2の光電変換部1152が生成した電気信号の集合により、第5の画像信号が生成される。さらに、各画素の第3の光電変換部1153が生成した電気信号の集合により、第3の画像信号が生成される。
第4の画像信号から、第1の光束311が撮像素子701上に形成する像の強度分布を得ることができ、第5の画像信号から、第2の光束321が撮像素子701上に形成する像の強度分布を得ることができる。さらに、第3の画像信号から、射出瞳130の中央部分を主に通過した光束が撮像素子1101上に形成する像の強度分布を得ることができる。
図12(A)は、画素1159が3つの光電変換部を備える場合の、距離情報生成装置1110の概要構成を示すブロック図であり、図12(B)は距離情報生成装置1110の動作を示すフローチャートである。
距離情報生成装置720と異なり、距離情報生成装置1110は、撮像素子1101から第4の画像信号S4と第5の画像信号S5を取得し、距離情報Irdを補正した補正距離情報Icdを生成し、出力する。
距離情報生成装置1110が備える画像生成部1120は、第4の画像信号S4と第5の画像信号S5を取得し、画像生成処理S1120により、第1の画像信号S1と第2の画像信号S2を生成する。画像生成処理S1120以外の処理は上記と同様であるため、以下では、図12(C)を用いて、画像生成部1120における画像生成処理S1120について説明する。
ステップS1121は、画像生成部1120が第4の画像信号S4と第5の画像信号S5の補間処理を行う。白画素の画像信号を生成するために、白画素の画素値が無い画素位置(赤画素、緑画素、青画素の画素位置)について、近傍の白画素の輝度値を用いた補間により画像信号の画素値を生成する。補間処理には、例えば、バイリニア補間やバイキュービック補間を利用できる。x方向に視差を探索することを考慮すると、視差の探索方向と垂直なy方向に線形内挿を用いることが望ましい。
受光層755が3つの光電変換部を備える場合、第1の光束311が通過する第1の瞳領域310と、第2の光束321が通過する第2の瞳領域320を、より離すことができる。その結果、距離情報をより高精度に生成することができる。
[第3の実施形態]
距離情報生成装置710を備えるデジタルカメラ100の別の形態として、図9に示すデジタルカメラ900の構成を用いてもよい。
図9(A)において、900は本実施形態の距離情報生成装置710を備えたデジタルカメラである。デジタルカメラ900は、第1の結像光学系920a、第2の結像光学系920b、撮像素子901a、撮像素子901b、距離情報生成装置710、情報格納部170、画像生成部(不図示)、レンズ駆動制御部(不図示)を、カメラ筐体190内部に有する。第1の結像光学系920aと第2の結像光学系920bは、デジタルカメラ900の撮影レンズであり、被写体の像を撮像面である撮像素子901aと撮像素子901bに形成する機能を有する。第1の結像光学系920aは、複数のレンズ群、並びに絞りから構成され、撮像素子901aから所定距離離れた位置に射出瞳930aを有する。第2の結像光学系920bは、複数のレンズ群、並びに絞りから構成され、撮像素子901bから所定距離離れた位置に射出瞳930bを有する。
撮像素子901aと撮像素子901bはCMOS(相補型金属酸化膜半導体)やCCD(電荷結合素子)から構成された撮像素子である。図9(B)は撮像素子901aのxy断面図である。図9(B)の撮像素子901aは、撮像素子101が備える撮像画素群150と同様の画素群が複数配列され、構成される。同様に、撮像素子901bにも、撮像素子101が備える撮像画素群150と同様の画素群が複数配列され、構成される。
撮像素子901aが備える光電変換部153は、受光した光束を光電変換部して電気信号を生成する。撮像素子901aの各画素の光電変換部153が生成した電気信号の集合により、第3の画僧信号が生成される。同様に、撮像素子901bが備える光電変換部153は、受光した光束を光電変換部して電気信号を生成する。撮像素子901bの各画素の光電変換部153が生成した電気信号の集合により、第4の画僧信号が生成される。
第1の結像光学系920aと撮像素子901aの組と、第2の結像光学系920bと撮像素子901bの組は、所定の基線長だけ離れて配置されている。第3の画像信号と第4の画像信号は、被写体を異なる視点から略同時に撮影した画像信号の組となり、被写体距離に応じた視差量を有するようになる。また、撮像素子901aと撮像素子901bが備える各画素は、青・緑・赤の各波長領域に対応するカラーフィルタを備えているため、第3の画像信号と第4の画像信号は、3つの色情報を含んでいる。すなわち、デジタルカメラ900は、カラー画像信号の撮像機能と測距機能とを備えている。
距離情報生成装置710は、撮像素子901aから取得した第3の画像信号と撮像素子901bから取得した第4の画像信号を用いて、結像光学系920aと結像光学系920bの色収差の影響を補正した距離情報Icdを生成し、出力している。デジタルカメラ100とは異なり、デジタルカメラ900では、結像光学系920aと結像光学系920bの倍率色収差の影響を主として補正する。すなわち、デジタルカメラ900が備える情報格納部170には、結像光学系920aと結像光学系920bの倍率色収差量が色収差情報として格納されている。
本実施形態のデジタルカメラ900は、光軸940aと光軸940bを離れた位置に配置することで、同じ被写体を異なる視点から撮像している。光軸940aと光軸940bを大きく離すことで、被写体距離当たりの視差量変化を大きくすることができる。
(その他の実施例)
上述したデジタルカメラ100は、自律的に行動計画を作成可能なロボットや自動車が
外部環境を認識するための情報取得手段として用いることができる。デジタルカメラ100は、色収差の影響を低減した距離情報とカラー画像信号を取得できるため、外部環境をより安定して認識することができる。上述したデジタルカメラ100は、ロボットや自動車などの移動体に搭載して利用することも好適である。
上記の説明では、距離情報として撮像装置から被写体までの距離を求めているが、距離情報は被写体までの距離に対応する情報であればその他の情報であってもかまわない。たとえば、距離情報としてデフォーカス量を採用してもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
110 距離情報生成装置
410 距離情報生成部
420 色収差情報取得部
430 距離情報補正部

Claims (15)

  1. 被写体までの距離に応じた視差を有する第1の画像信号と第2の画像信号、及び複数の色情報を含む第3の画像信号とに基づき、被写体までの距離に対応する距離情報を生成する距離情報生成装置であって、
    前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の視差に基づき、前記距離情報を生成する距離情報生成部と、
    前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の撮影に用いられた結像光学系の色収差を表す色収差情報を取得する色収差情報取得部と、
    前記第3の画像信号から前記複数の色情報毎に生成されるコントラスト評価値と、前記色収差情報とに基づき、前記距離情報生成部にて生成した前記距離情報を補正する距離情報補正部と、
    を備える距離情報生成装置。
  2. 前記距離情報補正部は、
    前記色情報毎のコントラスト評価値を重み係数とした、前記色収差情報に含まれる前記色情報毎の色収差量の重み付き平均値を求め、
    当該重み付き平均値を用いて、前記距離情報生成部にて生成した前記距離情報を補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の距離情報生成装置。
  3. 前記距離情報補正部は、前記第3の画像信号に設定される照合領域内であり且つ対象の色情報を表す画像信号の第1の方向に沿ったコントラスト変化の大きさを、第2の方向の異なる位置について複数求め、当該複数のコントラスト変化の大きさを統合することにより前記色情報ごとのコントラスト評価値を生成し、
    前記第1の方向は、前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の間の視差を求める際の探索方向であり、
    前記第2の方向は、前記第1の方向と直交する方向である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の距離情報生成装置。
  4. 前記第1の方向に沿ったコントラスト変化の大きさは、前記画像信号から第1の方向に沿って抽出された信号列の標準偏差である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の距離情報生成装置。
  5. 前記第1の方向に沿ったコントラスト変化の大きさの統合は、前記第1の方向に沿ったコントラスト変化の大きさを加算または加算平均することにより行われる、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の距離情報生成装置。
  6. 前記距離情報生成部は、前記コントラスト評価値と前記色収差情報とに基づいて前記視差を前記距離情報に変換する変換係数を決定し、当該決定された変換係数を用いて前記視差から前記距離情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の距離情報生成装置。
  7. 前記第1の画像信号は、前記第3の画像信号に含まれる複数の色情報に所定の重み係数を掛けて合成した画像信号である、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の距離情報生成装置。
  8. 前記距離情報は、前記被写体までの距離、またはデフォーカス量である、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の距離情報生成装置。
  9. 結像光学系と、結像光学系の予定焦点面に配置される撮像素子と、請求項1から7のいずれか1項に記載の距離情報生成装置とを備えた撮像装置であって
    前記撮像素子は、
    前記第3の画像信号を出力し、且つ互いに分光感度特性が異なる複数種類の撮像用画素と、
    前記第1の画像信号を出力する第1の測距用画素と、
    前記第2の画像信号を出力する第2の測距用画素と、を備え
    前記第1の測距用画素は、前記結像光学系の射出瞳内の第1の瞳領域を通過した光束を受光する第1の光電変換部を備え、
    前記第2の測距用画素は、前記結像光学系の射出瞳内であって第1の瞳領域とは少なくとも一部の領域が異なる第2の瞳領域を通過した光束を受光する第2の光電変換部を備えており
    前記距離情報生成装置が備える前記距離情報補正部は、前記第1の画像信号と前記第2の画像信号から求められる前記距離情報を、前記結像光学系の軸上色収差量を用いて補正する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  10. 結像光学系と、結像光学系の予定焦点面に配置される撮像素子と、請求項1から7のいずれか1項に記載の距離情報生成装置とを備えた撮像装置であって
    前記撮像素子は、
    互いに分光感度特性が異なる複数種類の第1の画素を備え
    前記第1の画素は、前記結像光学系の射出瞳内の第1の瞳領域を通過した光束を受光する第1の光電変換部と
    前記結像光学系の射出瞳内であって第1の瞳領域とは少なくとも一部の領域が異なる第2の瞳領域を通過した光束を受光する第2の光電変換部を備えており
    前記第1の光電変換部は、前記第3の画像信号を出力し、前記第2の光電変換部は、第4の画像信号を出力し、
    前記第1の画像信号は、前記第3の画像信号に含まれる複数の色情報に所定の重み係数を掛けて合成した画像信号であり
    前記第2の画像信号は、前記第4の画像信号に含まれる複数の色情報に所定の重み係数を掛けて合成した画像信号であり
    前記距離情報生成装置が備える前記距離情報補正部は、前記第1の画像信号と前記第2の画像信号から求められる前記距離情報を、前記結像光学系の軸上色収差量を用いて補正する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  11. 第1の結像光学系と、第1の結像光学系の予定焦点面に配置される第1の撮像素子と、第2の結像光学系と、第2の結像光学系の予定焦点面に配置される第2の撮像素子と、請求項1から7のいずれか1項に記載の距離情報生成装置とを備えた撮像装置であって
    前記第1の撮像素子は、互いに分光感度特性が異なる複数種類の第1の画素を備え
    前記第2の撮像素子は、互いに分光感度特性が異なる複数種類の第2の画素を備え
    前記複数種類の第1の画素は、前記第3の画像信号を出力し、前記複数種類の第2の画素は、第4の画像信号を出力し、
    前記第1の画像信号は、前記第3の画像信号に含まれる複数の色情報に所定の重み係数を掛けて合成した画像信号であり
    前記第2の画像信号は、前記第4の画像信号に含まれる複数の色情報に所定の重み係数を掛けて合成した画像信号であり
    前記距離情報生成装置が備える前記距離情報補正部は、前記第1の画像信号と前記第2の画像信号から求められる前記距離情報を、前記第1の結像光学系または前記第2の結像光学系の倍率色収差量を用いて補正する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  12. 結像光学系と、前記結像光学系の予定焦点面に配置される撮像素子と、請求項1から7のいずれか1項に記載の距離情報生成装置とを備えた撮像装置であって
    前記撮像素子は、
    互いに分光感度特性が異なる複数種類の第1の画素を備え
    前記第1の画素は、前記結像光学系の射出瞳内の第1の瞳領域を通過した光束を受光する第1の光電変換部と
    前記結像光学系の射出瞳内であって第1の瞳領域とは少なくとも一部の領域が異なる第2の瞳領域を通過した光束を受光する第2の光電変換部と
    前記結像光学系の射出瞳内であって第1の瞳領域および第2の瞳領域とは少なくとも一部の領域が異なる第3の瞳領域を通過した光束を受光する第3の光電変換部を備えており
    前記第1の画像信号は、前記第1の光電変換部からの出力に基づき生成される画像信号であり
    前記第2の画像信号は、前記第2の光電変換部からの出力に基づき生成される画像信号であり
    前記第3の画像信号は、前記第3の光電変換部からの出力に基づき生成される画像信号であり
    前記距離情報生成装置が備える前記距離情報補正部は、前記第1の画像信号と前記第2の画像信号から求められる前記距離情報を、前記結像光学系の軸上色収差量を用いて補正する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  13. 請求項9から12のいずれか1項に記載の撮像装置を搭載することを特徴とする移動体。
  14. 被写体までの距離に応じた視差を有する第1の画像信号と第2の画像信号、及び複数の色情報を含む第3の画像信号とに基づき、被写体までの距離に対応する距離情報を生成する距離情報生成方法であって、
    前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の視差に基づき、前記距離情報を生成する距離情報生成ステップと
    前記第1の画像信号と前記第2の画像信号の撮影に用いられた結像光学系の色収差を表す色収差情報を取得する色収差情報取得ステップと
    前記第3の画像信号から前記複数の色情報毎に生成されるコントラスト評価値と、前記色収差情報とに基づき、前記距離情報生成ステップにおいて生成した前記距離情報を補正する距離情報補正ステップと、
    を含む距離情報生成方法。
  15. 請求項14に記載の方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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