JP3963515B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明性や、耐熱性や、耐レトルト殺菌処理性に優れ、ゼリー、プリン、ヨーグルト等の飲食品用容器に好適に利用できる包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、食品や飲料に用いられる包装容器には、内容物が見えやすいようにするための透明性や、飲食品の高温充填や電子レンジ等による加熱調理が行えるような耐熱性が要求されている。また、チルド保存や常温での長期保存が可能なように、空気中の酸素との接触を断ち、完全密封して外気を遮断できるガスバリヤー性に優れていることも要求される。さらに、内部に食品や飲料等を充填した後、微生物を完全に殺菌する為にいわゆるレトルト殺菌処理(以下「レトルト処理」と称す。)を行うが、レトルト処理は、一般に85〜90℃の温水で15〜30分間程度行われるため、熱変形等の劣化のないよう耐レトルト性に優れていることが要求される。
【0003】
現在贈答用フルーツゼリー等の高級デザートに使用されている包装容器の容器本体としては、ポリプロピレン層/エチレン・ビニルアルコール共重合体層/ポリプロピレン層からなる積層材を用いたもの、エポキシ樹脂・無水マレイン酸変性のポリプロピレン樹脂をコーティングした金属箔を主体として用いたもの等が知られている。しかしながらこれらの材料にて形成された容器本体は、上述のような耐レトルト性が十分でなく、また透明性に優れたものではなかった。
【0004】
このような問題を解決するものとして、特開平6−345131号公報には、ポリアリレート樹脂と熱可塑性ポリエステル樹脂とのブレンド層を表皮層とし、前記熱可塑性ポリエステル樹脂を中間層とした三層の積層シートからなる容器本体が提案されている。しかしながら、このような積層シートからなる容器本体は、中間層を形成する熱可塑性ポリエステル樹脂の耐熱性が低く、レトルト処理を行うと容器本体が白化しやすいという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は前記問題点を解決し、特定の化学構造を有する材料からなる表皮層と特定の化学構造を有する材料からなる中間層とで形成された積層シートを用いて、レトルト処理を行っても白化することがなく、透明性や、耐熱性にも優れた包装容器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に至ったものである。すなわち本発明は、容器本体と、容器本体の口部周辺に形成された縁部に熱接着されたシール材と、前記シール材を介して容器本体に取り付けられた蓋体とからなり、前記容器本体は、ガラス転移点が78〜95℃のポリエステル(A)からなる中間層と、ガラス転移点が100〜145℃のポリエステル(B)からなり前記中間層の両面にそれぞれ配置された一対の表皮層とを有する積層シートで構成され、前記ポリエステル(A)およびポリエステル(B)は、下記▲1▼式で示される構造単位と下記▲2▼式で示される構造単位とを主成分として含有するポリエステルであることを特徴とする包装容器を要旨とするものである。
【0007】
【化2】
Figure 0003963515
【0008】
このように本発明によれば、容器本体を形成する積層シートとして、中間層にガラス転移点が78〜95℃で上記▲1▼式で示される構造単位と上記▲2▼式で示される構造単位とを主成分として含有するポリエステル(A)を用い、表皮層にガラス転移点が100〜145℃で上記▲1▼式で示される構造単位と上記▲2▼式で示される構造単位とを主成分として含有するポリエステル(B)を用いることで、積層シート材の中間層の耐熱性が向上する。
【0009】
従って、レトルト処理を行っても白化することがなくなり、耐熱性や、透明性にも優れた包装容器が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の包装容器は、容器本体と、容器本体の口部周辺に形成された縁部に熱接着されたシール材と、前記シール材を介して容器本体に取り付けられた蓋体とからなる包装容器である。
【0011】
容器本体は、ガラス転移点が78〜95℃で上記▲1▼式で示される構造単位と上記▲2▼式で示される構造単位とを主成分として含有するポリエステル(A)からなる中間層と、ガラス転移点が100〜145℃で上記▲1▼式で示される構造単位と上記▲2▼式で示される構造単位とを主成分として含有するポリエステル(B)からなり前記中間層の両面にそれぞれ配置された一対の表皮層とを有する積層シートで構成される必要がある。
【0012】
上述のように、積層シートを構成する中間層は、上記▲1▼式で示される構造単位と上記▲2▼式で示される構造単位とを主成分として含有するポリエステル(A)からなり、ガラス転移点が78〜95℃であることが必要である。ガラス転移点が78℃より低いと、容器をレトルト処理した際に、容器が白化して外観性に劣るものとなる。また、ガラス転移点が95℃を超えると、積層シ−トの曲げ弾性率が低下して成形性に劣り、ガスバリヤー性にも劣るものとなる。ポリエステル(A)のガラス転移点は、上記▲2▼式で示される構造単位の割合によって変化し、上記▲2▼式で示される構造単位の割合が多いほどガラス転移点は高くなるが、ポリエステル(A)のガラス転移点を78〜95℃の範囲とするためには、このポリエステル(A)の全体に含有される上記▲2▼式で示される構造単位の割合を10〜40重量%の範囲とすることが好ましい。
【0013】
積層シートを構成する表皮層は、上述のように、上記▲1▼式で示される構造単位と上記▲2▼式で示される構造単位とを主成分として含有するポリエステル(B)からなり、ガラス転移点が100〜145℃であることが必要である。ガラス転移点が100℃より低いと、レトルト処理の際に容器に白化が生じたり、容器が変形することなる。また、ガラス転移点が145℃を超えると、積層シ−トを容器等に成形する際の加工性が低下することとなる。ポリエステル(B)のガラス転移点も上記ポリエステル(A)のガラス転移点と同様に上記▲2▼式で示される構造単位の割合によって変化し、上記▲2▼式で示される構造単位の割合が多いほどガラス転移点は高くなるが、ポリエステル(B)のガラス転移点を100〜145℃の範囲とするためには、このポリエステル(B)の全体に含有される上記▲2▼式の成分の割合を45〜75重量%とすることが好ましい。
【0014】
中間層と一対の表皮層との重量比は、(中間層)/(一対の表皮層の合計)=60/40〜97/3であることが好ましい。一対の表皮層の重量比が40重量%を超えると、表皮層の厚みが大きくなるので成形加工時に表皮層に均一に熱をかけることが難しくなり、積層シ−トを容器等に成形する際の加工性が著しく低下し、ガスバリヤー性にも劣るので好ましくない。また、一対の表皮層の重量比が3重量%より少ないと、表皮層の厚みが小さくなるのでレトルト処理の際に、容器の白化や変形を抑えることができない。
【0015】
上記▲1▼式及び▲2▼式で示される構造単位を主成分として含有するポリエステル(A)及びポリエステル(B)は、通常は、ポリエチレンテレフタレート(以下「PET」と称す。)又はこれを主体とするポリエステルとポリアリレート(以下「PAR」と称す。)とを所要の割合でエステル交換反応することにより得られる。
【0016】
PET又はこれを主体とするポリエステルは、テレフタル酸成分とエチレングリコール成分とを主成分として溶融重縮合反応、あるいは引き続いて固相重合して得られるものであり、その極限粘度は0.50〜1.20にあるものが望ましい。
【0017】
PETには、上記成分の他に、フタル酸、イソフタル酸、 2,5−ジブロムテレフタル酸、 2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4'−ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸成分、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボン酸成分、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、マレイン酸、イタコン酸等の脂肪族ジカルボン酸成分、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、 1,2−プロパンジオール、 1,3−プロパンジオール、 1,4−ブタンジオール、 1,5−ペンタンジオール、 1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール等の脂肪族ジオール成分、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の脂肪族多価アルコール成分、 1,4−シクロヘキサンジメタノール、 1,4−シクロヘキサンジエタノール等の脂環族ジオール成分、p−キシリレングリコール、ビスフェノールAやビスフェノールSのエチレンオキシド付加体等の芳香族ジオール成分等がPETの特性を損なわない範囲で少量共重合されていてもよい。
【0018】
本発明におけるPARは、芳香族ジカルボン酸成分と下記▲3▼式で示されるビスフェノール類との重合により得られる芳香族ポリエステルであり、その極限粘度は0.40〜1.00にあるものが望ましい。
【0019】
HO−Ar2−X−Ar2−OH ▲3▼
(式中、Ar2及びXは▲2▼式と同じである。)
芳香族ジカルボン酸成分の好ましい例としては、テレフタル酸成分及び/又はイソフタル酸成分が挙げられるが、特にテレフタル酸成分とイソフタル酸成分との混合物を用いると、得られるPARの溶融加工性及び総合的性能の面で好ましい。かかる混合物のとき、その混合比は任意に選ぶことができるが、テレフタル酸成分/イソフタル酸成分=9/1〜1/9(モル比)が好ましく、特に溶融加工性及び性能のバランスの点で7/3〜3/7(モル比)、さらには1/1(モル比)がより好ましい。
【0020】
▲3▼式で示されるビスフェノール類としては、ビスフェノールA〔 2,2−ビス(4−ヒドロキフェニル)プロパン〕、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ− 3,5−ジメチルフェニル)プロパン、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ− 3,5−ジクロロフェニル)プロパン、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ− 3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ビスフェノールS〔4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン〕、4,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'−ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルメタン、 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等が挙げられるが、ビスフェノールAが特に好ましい。また、これらは単独で使用してもよいし、2種類以上混合して使用してもよい。さらに、前記のビスフェノール類はパラ体であるが、オルソ体もしくはメタ体のビスフェノール類を使用してもよく、これらビスフェノール類にエチレングリコール、プロピレングリコール等を併用してもよい。
【0021】
PARの好ましい例としては、テレフタル酸クロリド/イソフタル酸クロリド=1/1(モル比)とビスフェノールAとの界面重合により得られるユニチカ社製のUポリマー(商品名)が挙げられる。
【0022】
上記▲1▼式及び▲2▼式で示される構造単位を主成分として含有するポリエステルを製造する方法としては、例えば、PET又はこれを主体とするポリエステルとPARと触媒とを反応器に仕込み、減圧下で溶融加熱してエステル交換反応させ、反応が完結した段階で反応器より払出してペレット状にする方法がある。この際、触媒としては酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の化合物を用いることが好ましい。
【0023】
また、PET又はこれを主体とするポリエステルとPARと上記の触媒とを、ターンブラーブレンダー等の各種のブレンダーを用いて混合した後、溶融混練してエステル交換反応させ、一軸押出機もしくは二軸押出機を用いてペレット状にする方法(以下、この方法を「溶融ブレンド法」と称す。)がある。
【0024】
さらに、PET又はこれを主体とするポリエステルとPARとを、溶融成形時に単にブレンドする方法(以下、この方法を「成形ブレンド法」と称す。)もあるが、本発明においては溶融ブレンド法を用いてポリエステルを製造するのがより好ましい。
【0025】
本発明の積層ポリエステルシートは、従来のPET系ポリエステルで用いられている成形法をそのまま適用して製造することができ、例えば、中間層と表皮層を構成するポリエステルを所定の重量割合に調整しながら、Tダイを備えた多層押出しシート成形装置で溶融押出し、冷却ローラーで冷却することにより得ることができる。
【0026】
積層シートの厚みは0.5mm〜1.2mmの範囲が好適であり、さらに好ましくは0.7mm〜0.9mmがよい。
積層シートを圧縮成形あるいは真空成形した容器の厚みは、平均厚みで0.2mm〜0.45mmであることが好ましい。特に好ましくは0.25mm〜0.35mmが良い。
【0027】
また、本発明における積層シートは、中間層と一対の表皮層すなわちポリエステル(B)/ポリエステル(A)/ポリエステル(B)からなる3層構造だけでなく、例えばポリエステル(B)/ポリエステル(A)/ポリエステル(B)/ポリエステル(A)/ポリエステル(B)のような5層構造等にもすることができる。
【0028】
また、本発明においては、中間層の中心部にさらに別の層としてガスバリヤー性の高いエチレン/ビニルアルコール共重合体、ポリメタキシリレンアジパミド、非晶性ポリアミド樹脂等のガスバリヤー層を設けることにより、耐熱性及びガスバリヤー性に優れたシートとすることもできる。この場合には、ガスバリヤー層の外側には中間層とガスバリヤー層とを接着させるための接着剤層として、無水マレイン酸グラフト変性したエチレン/酢酸ビニル共重合体や高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン又はポリプロピレン等を用いるのが好ましい。
【0029】
また、本発明においては、ポリエステル(A)および/又はポリエステル(B)の全部もしくは一部に、リサイクルされたポリエステルが用いられていてもよい。このようなリサイクルされたポリエステルを用いることで、コストを低下させることができる。
【0030】
本発明の包装容器を構成する蓋体としては、耐熱性やガスバリヤー性を有するものであればどのようなものでも良いが、例えば、プラスチック材や金属からなるもの、あるいはプラスチック層と金属層との積層材、金属層を中間層としプラスチックを表皮層とした積層材等が挙げられる。プラスチック層と金属層との積層体や金属層を中間層としプラスチックを表皮層とした積層材は、接着剤を用いて貼り合わせる方法、押出ラミネート法もしくは共押出法により得ることができる。
【0031】
また容器本体と蓋体とを接着するために、容器本体の口部周辺に形成された縁部に熱接着するシール材としては、イージーピール性を有し、かつ前記容器本体を構成するポリエステル(B)よりも低い軟化点を有する熱接着性フィルムを用いることが好ましい。なお、熱接着性フィルムのピール強度については、上述のようにイージーピール性を有するものであるため、1.0〜2.0kg/15mm程度のシール強度を有するもの、特に、1.5〜1.8kg/15mm程度のシール強度を有するものが好ましい。また、熱接着性シール材の厚みとしては、20〜60μm程度の厚みのものが妥当である。
【0032】
上記の熱接着性フィルムとしては、ポリオレフィン系フィルムや変性ポリエステル系フィルムあるいはスチレン等に代表される重合性モノマーにより改質された変性ポリオレフィン等からなるフィルム等があり、具体的には、大日本インキ化学工業社製ディファレンE7700T、PP−100や、東セロ社製アドマーXE070、NE050等が挙げられる。
【0033】
【実施例】
次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお実施例における各種物性値の測定は、以下の方法により実施した。
【0034】
(1)極限粘度:フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒として、温度20℃で測定し、dl/g単位で表した。
【0035】
(2)ガラス転移点[Tg](℃):示差走査型熱量計(島津製作所社製、DT−40型)を用いて、昇温速度20℃/分で測定した。
【0036】
(3)積層シートの加工性:未延伸の積層ポリエステルシートを用いて、シート温度160℃でサーモフォーミング成形を行い、[高さ(L)]/[直径(D)]=1.0の容器(プリン容器)を成形した際に、容器の割れや延伸不良による未成形、容器白化等の不良率が1%以下のものを○、1%より大きく5%より小さいものを△、5%以上のものを×とした。
【0037】
なお、延伸不良による未成形とは、通常成形品の底部のエッジ部はシャープに成形されるべきであるが、シートの延伸が十分でないために成形品の底部が丸みを帯びた形になったものをいう。また、成形時の容器白化とは、延伸速度と延伸時のシート温度とのバランスが悪い時に、中間層の結晶化が起こり容器の一部が白化することをいう。
【0038】
(4)積層シートの酸素バリヤー性:MOCON社製の酸素透過率測定装置(OX−TRON−100型)での酸素ガス通過率の測定値が3 cc・mm/m2・24hr・atm以下のものを○、3cc・mm/m2・24hr・atm より大きく10cc・mm/m2・24hr・atm より小さいのものを△、10cc・mm/m2・24hr・atm 以上のものを×とした。
【0039】
(5)容器本体の透明性:容器本体の透明性は成形容器のヘイズ値により評価した。すなわち、日本電色社製のカラーメジャーリングシステムにおいて測定したヘイズ値が5以下のものを○、ヘイズ値が5より大きく10より小さいものを△、ヘイズ値が10以上のものを×で表した。
【0040】
(6)耐レトルト性:容器を90℃の温水で30分間レトルト処理を行った後、白濁度合と形状変化を測定した。
白濁度合は日本電色社製のカラーメジャーリングシステムにおいて測定したヘイズ値が5以下であるときを○、5より大きく10より小さいときを△、10以上のときを×とした。形状変化は、容積変化率が1%以下であるときを○、1%より大きく5%より小さいときを△、5%以上のときを×とした。
【0041】
実施例1
極限粘度0.81のPETと極限粘度0.68のPAR(ユニチカ社製、Uポリマー)とを表1に示す仕込み割合で配合し、これに酢酸ナトリウムを0.06重量%添加し、二軸押出機(池貝鉄工社製、PCM-30)を用いて、280〜320℃(PARの割合が大きいものほど温度を高めに設定)で溶融ブレンドした後、ストランド状に押出し、表1に示す85℃のガラス転移点を有するポリエステル(A)及び121℃のガラス転移点を有するポリエステル(B)のペレットを作製した。
【0042】
【表1】
Figure 0003963515
【0043】
次いで、Tダイを備えた多層押出しシート成形装置を用いて、ポリエステル(A)が中間層を、ポリエステル(B)が表皮層を形成するように、(中間層)/(一対の表皮層の合計)=60/40の重量比となるようにしてシートを押出し、30℃の冷却ローラーで冷却した。なお、押出し条件は、中間層側シリンダー温度を270〜300℃、表皮層側シリンダー温度を275〜310℃、ジャンクションブロック、フィーダーブロック及びダイス温度を270〜280℃に設定した。以下、他の実施例においても同様の条件としたが、PARの仕込み割合が大きいものほど温度を高めに設定した。
【0044】
図1に示すように、得られた積層シート1は、ポリエステル(A)が中間層2を形成し、その両面にポリエステル(B)からなる一対の表皮層3が形成されていた。表皮層3の厚みはそれぞれ等しく、積層シート1の厚みは0.8mmとなった。
【0045】
得られたシートの物性等を表2に示す。
【0046】
【表2】
Figure 0003963515
【0047】
得られた積層シート材をシート温度160℃でサーモフォーミングし、図2に示すようなL/D=1.0のプリン容器の容器本体4を作製した。容器本体4の口部周辺に形成された縁部には、シール材5として東セロ社製アドマーXE070を熱接着し、シール材5を介して蓋体6を容器本体4に取り付けた。
【0048】
得られた容器の物性等を表2に示す。
【0049】
実施例2〜5、実施例7〜9
PET/PARの仕込み割合およびポリエステル(A)とポリエステル(B)との重量比を表1に示すようにした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、積層シート材およびプリン容器を作製した。
【0050】
得られた積層シート材と容器の物性等を表2に示す。
【0051】
実施例6
PET/PARの仕込み割合およびポリエステル(A)とポリエステル(B)との重量比を表1に示すようにした。そして、ポリエステル(A)とポリエステル(B)とを溶融成形時にブレンドした。そして、それ以外は実施例1と同様にTダイを用いて積層シートを作製し、得られた積層シートを用いてプリン容器を作製した。
【0052】
得られた積層シート材と容器の物性等を表2に示す。
【0053】
実施例1〜9はすべて、構造単位▲1▼と構造単位▲2▼とを主成分として構成されたガラス転移点が78〜95℃のポリエステル(A)からなる中間層と、構造単位▲1▼と構造単位▲2▼とを主成分として構成されたガラス転移点が100〜145℃のポリエステル(B)からなる表皮層とを有する積層シートで構成され、しかもポリエステル(A)とポリエステル(B)との重量比が本発明の範囲内であったため、いずれも良好なシート特性と容器特性とを示した。
【0054】
比較例1、比較例6
PET/PARの仕込み割合およびポリエステル(A)とポリエステル(B)との重量比を表1に示すようにし、ポリエステル(A)の割合を本発明にもとづく好適な範囲よりも小さくした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、積層シート材およびプリン容器を作製した。
【0055】
得られた積層シート材と容器の物性等を表2に示す。
【0056】
比較例2
ポリエステル(A)にはPETのみを用い、ガラス転移点を本発明の範囲よりも低くした。また、ポリエステル(B)におけるPET/PARの仕込み割合、およびポリエステル(A)とポリエステル(B)との重量比を表1に示すようにした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、積層シート材およびプリン容器を作製した。
【0057】
得られた積層シート材と容器の物性等を表2に示す。
【0058】
比較例3
PET/PARの仕込み割合およびポリエステル(A)とポリエステル(B)との重量比を表1に示すようにし、ポリエステル(A)のガラス転移点を本発明の範囲よりも高くした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、積層シート材およびプリン容器を作製した。
【0059】
得られた積層シート材と容器の物性等を表2に示す。
【0060】
比較例4
PET/PARの仕込み割合およびポリエステル(A)とポリエステル(B)との重量比を表1に示すようにし、ポリエステル(B)のガラス転移点を本発明の範囲よりも低くした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、積層シート材およびプリン容器を作製した。
【0061】
得られた積層シート材と容器の物性等を表2に示す。
【0062】
比較例5
PET/PARの仕込み割合およびポリエステル(A)とポリエステル(B)との重量比を表1に示すようにし、ポリエステル(B)のガラス転移点を本発明の範囲よりも高くした。そして、それ以外は実施例1と同様にして、積層シート材およびプリン容器を作製した。
【0063】
得られた積層シート材と容器の物性等を表2に示す。
【0064】
比較例1及び比較例6は、ポリエステル(A)の重量比が少な過ぎたため、積層シ−トを容器等に成形する際の加工性が著しく低下した。また、酸素バリヤー性も低下した。
【0065】
比較例2は、積層シートの中間層を形成するポリエステル(A)のガラス転移点が低過ぎたため、容器をレトルト処理した際に、容器が白化して外観性に劣るものとなった。
【0066】
比較例3は、積層シートの中間層を形成するポリエステル(A)のガラス転移点が高過ぎたため、積層シ−トの曲げ弾性率が低下して加工性に劣り、酸素バリヤー性にも劣るものとなった。
【0067】
比較例4は、積層シートの表皮層を形成するポリエステル(B)のガラス転移点が低過ぎたため、耐レトルト性に劣るものとなった。
比較例5は、積層シートの表皮層を形成するポリエステル(B)のガラス転移点が高過ぎたため、積層シ−トを容器等に成形する際の加工性が低下した。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、ガラス転移点が78〜95℃のポリエステル(A)からなる中間層と、ガラス転移点が100〜145℃のポリエステル(B)からなり前記中間層の両側にそれぞれ配置された一対の表皮層とを有する積層シートからなる容器本体を用いることで、レトルト処理しても形状変化や白化のない良好な容器本体が得られる。
【0069】
また、中間層と、一対の表皮層との重量比を、(中間層)/(一対の表皮層の合計)=60/40〜97/3とすることで、適切な厚みの積層シートを作製することができ、加工性や耐レトルト性に優れた容器本体が得られる。
【0070】
すなわち、耐熱性や透明性や加工性等が良好で、レトルト処理による白化や形状変化のない包装容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層シートの断面図
【図2】包装容器の断面図
【符号の説明】
1 積層シート
2 中間層
3 表皮層
4 容器本体
5 シール材
6 蓋体

Claims (3)

  1. 容器本体と、容器本体の口部周辺に形成された縁部に熱接着されたシール材と、前記シール材を介して容器本体に取り付けられた蓋体とからなり、前記容器本体は、ガラス転移点が78〜95℃のポリエステル(A)からなる中間層と、ガラス転移点が100〜145℃のポリエステル(B)からなり前記中間層の両面にそれぞれ配置された一対の表皮層とを有する積層シートで構成され、前記ポリエステル(A)およびポリエステル(B)は、下記▲1▼式で示される構造単位と下記▲2▼式で示される構造単位とを主成分として含有するポリエステルであることを特徴とする包装容器。
    Figure 0003963515
  2. 中間層と一対の表皮層との重量比が、(中間層)/(一対の表皮層の合計)=60/40〜97/3であることを特徴とする請求項1記載の包装容器。
  3. ポリエステル(A)および/又はポリエステル(B)の全部もしくは一部に、リサイクルされたポリエステルが用いられてなる請求項1又は2記載の包装容器。
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