JP3962906B2 - 部品実装装置及び部品実装方法 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、ベアチップのような微小な部品をウエーハや基板などの表面の実装しようとする所定の位置に精密に位置合わせして接続材料を用いて固定、実装するための部品実装装置及び部品実装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
先ず、図11乃至図8を用いて、従来技術の部品実装装置を説明する。
【0003】
図11は従来技術の部品実装装置の構成を概念的に示していて、同図Aはその側面図、同図Bは複数個の部品を実装しようとする従来技術における基板の一部平面図、図12は従来技術の部品実装装置に組み込まれている従来技術のカメラ装置の構成を概念的に示していて、同図Aはその平面図、同図Bはその側面図、同図Cは同図Bの矢印Aから見た側面図、そして図12は従来技術の部品実装方法及びその装置で複数個の部品が実装されて状態を示した基板の平面図である。
【0004】
図11において、符号300は従来技術の部品実装装置の主構成要部の部品ボンダーを指す。この部品ボンダー300は、ボンディングツール310、基板X−Yテーブル320、カメラ装置330などから構成されている。
【0005】
ボンディングツール310は、複数個の部品が収納されている部品収納トレイ(不図示)から個々の部品Pを吸着、保持する吸着手段を備え、実装しようとする基板Ba上に移動し、そして垂直方向に上下動して、その基板Baの表面に保持していた部品Pを接着剤(不図示)などで実装し、時には加熱手段で熱を加えて部品P及び基板Bを加熱し、部品Pを押し付けながら固定する機能を備えた装置である。
【0006】
基板X−Yテーブル320は、その上面に基板Baを水平状態で固定でき、水平座標上のX軸方向及びY軸方向に同一平面内で移動できるテーブルである。
【0007】
カメラ装置330は、図12に示したように、所定の長さを備えた直方体構造のケース331内に、一対の第1カメラユニット334と第2カメラユニット335とが所定の間隔を開けて互いにそれらの光軸が平行になるように配列されて収納されている。ケース331の一方の端部近傍の上面及び下面には、それぞれ上方開口部332と下方開口部333とが開口している。そしてそのケース331内に、上方開口部332と下方開口部333との中間中央部に45度の傾斜角で配設された両面ミラー336と、この両面ミラー336の一方の鏡面で反射された光が第1カメラユニット334の光軸に一致するように45度の角度で配設された第1ミラー337と、そして両面ミラー336の他の鏡面で反射された光が第2カメラユニット335の光軸に一致するように45度の角度で配設された第2ミラー338とが収納された構造で構成されている。
【0008】
前記部品Pとしては、例えば、半導体集積回路チップ(ICチップ)、即ち、ベアチップと称され、半導体ウエハから分割されたパッケージされる前のICチップ、微小な表面実装用の抵抗器、コンデンサ、その他機械的、電磁気的部品などを挙げることができる。
【0009】
また、この従来技術の部品実装に用いられる従来技術の基板Baは、例えば、両面接着剤が塗布されているポリイミドフィルム、加熱することにより硬化するリバアルファーフィルムなどであり、その基板Baには、図11に示したように、部品Pを所定の位置に精密に実装できるように画像認識マークMaが形成されているものである。
【0010】
次に、この部品実装装置における部品ボンダー300の動作を簡単に説明する。
【0011】
この部品ボンダー300では、部品Pを基板Baの絶対位置に実装するために、部品Pを吸着しているボンディングツール310を基板Baの上方に位置させておき、そのボンディングツール310と基板X−Yテーブル320上の基板Baとの中間部にカメラ装置330を介挿し、カメラ装置330の上方開口部332を通じて部品Pのパターン面の画像認識マーク(不図示)を画像認識し、下方開口部333を通じて基板Baの画像認識マークMaを画像認識し、両者の画像認識マークがずれておれば、位置補正を行い、カメラ装置330を後退させた後、ボンディングツール310を下降させて基板Ba上のその画像認識マークMaの位置に接着剤などを介して実装、押圧し、必要に応じて加熱して固定する。
【0012】
図11Bに示した例では、基板Ba上に一対の○印からなる画像認識マークMaが1個だけ示されており、そこに1個の部品Pが固定された状態が示されているが、実際には、部品Pを実装しようとする全ての基板Baの表面に前記の画像認識マークMaと同様の画像認識マークMaが複数個、所定の配列で形成されている。
【0013】
例えば、図12に示したように、部品Pa、Pb、Pcを一組とし、複数組の数の画像認識マークMa(不図示)が基板Ba上の中央部に形成されていて、ボンディングツール310で個々の部品Pa、Pb、Pcを順次吸着して基板Ba上に形成されている個々の全画像認識マークMaの位置に実装、固定されたものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術の部品ボンダー300では、複数個の部品Pを基板Ba上の絶対位置に実装するものであり、そして複数個の部品Pを実装するための全ての基板Baに複数個の画像認識マークMaを所定の配列で精密に形成する必要があり、また、基板X−Yテーブル320も誤差が少ない精密なものを必要とする。
【0015】
従って、部品Pの実装が完了した基板Baの歩留まりは悪く、また、全ての基板Baに画像認識マークMaを精密に形成する工数を必要とし、更に、高価な基板X−Yテーブル320を必要とすることから、製品のコストを低減することが難しい。
【0016】
ところが、図8に示したように、相対位置に実装するのであれば、基板の画像認識は必ずしも必要ではない。
【0017】
また、部品Pを実装する基板はガラスなど画像認識マークの無いものを使用することが多く、画像認識マークを新たに設けるためには費用が発生する。そのため、基板の画像認識を行わないで部品Pを実装する方法を見出す必要があった。
【0018】
基板の画像認識マークを画像認識をせず、相対位置関係を保ち、高精度実装を行うための1つの方法としては、高精度で移動可能な基板X−Yテーブルを使用することである。或る程度劣る精度で移動できる基板X−Yテーブルと高精度マグネスケールの組み合わせで使用することも考えられるが、その基板X−Yテーブルの水平移動方向の計測はできも垂直方向の計測ができないため、部品Pの実装は完全に行うことができない。
【0019】
しかし、基板X−Yテーブルが如何に高精度とはいえ移動精度の誤差は零ではないため、基板に画像認識マークがある時の実装精度よりは良くなることはない。
【0020】
本発明は、このような諸点に鑑みて発明されたものであって、図8に示したように、画像認識マークの無い基板に、高精度で移動可能な基板X−Yテーブルを使用することなく、相対位置関係を保ったまま高精度に複数個の部品Pを実装することができる部品実装装置及び部品実装方法を得ることを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
それ故、上記課題を解決するために、本発明の部品実装装置は、複数個の部品を基板の所定の位置に所定の配列で実装する部品実装装置であって、
前記部品を吸着して保持する吸着手段を有し、前記基板の表面に前記部品を実装するツール装置と、
前記所定の位置に対応した位置に画像認識マークが付されており、前記基板との相対位置が決定された状態で配置されているテンプレートと、
該テンプレートの前記個々の画像認識マークと前記ツール装置に吸着保持された前記個々の部品とを画像認識する画像認識手段と、
を有し、前記画像認識手段によって認識された前記テンプレートの画像認識マークと前記部品の画像とに基づいて、前記基板上に前記複数の部品を相対的に前記所定の配列でそれぞれ実装することによって構成されていることを特徴とする。
【0022】
そして上記部品実装装置においては、前記画像認識手段は、水平方向に所定の長さを備え、該長さ方向の一方の端部近傍の上面に上方開口部が、他方の端部近傍の下面に下方開口部が開口されたケース内に、前記上方開口部に対向、傾斜して第1ミラーが、前記下方開口部に対向、傾斜して第2ミラーが配設されており、そして前記第1ミラーで反射された光の光軸上に第1カメラユニットが、前記第2ミラーで反射された光の光軸上に第2カメラユニットが、それぞれ前記ケース内に配設されて構成されていることが好ましい。また、前記第1カメラユニットと前記第2カメラユニットとが背中合わせで配設されていることが好ましい。
【0025】
更に、本発明の部品実装装置は、複数個の部品を基板の所定の位置に所定の配列で実装する部品実装装置であって、前記基板を固定するテーブル装置と、前記複数個の部品を個々に吸着、保持する吸着手段を備え、前記基板の表面に前記複数個の部品を実装するためのツール装置と、前記基板上に前記所定の配列で実装される前記複数個の個々の部品の実装位置に対応した画像認識マークが付されており、前記基板との相対位置が決定された状態で前記テーブル装置と一体になって移動するテンプレートと、前記ツール装置と、前記テーブル装置及び前記テンプレートとの間に出入りし、前記ツール装置に吸着されている前記部品を認識する第1カメラユニットと該第1カメラユニットで認識される前記部品に対応した前記テンプレート上の前記画像認識マークを認識する第2カメラユニットを備えたカメラ装置と、前記ツール装置と前記テーブル装置と前記カメラ装置を制御するための制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0026】
更にまた、本発明の他の部品実装装置は、複数個の部品を基板の所定の位置に所定の配列で実装する部品実装装置であって、前記基板を上面に固定するテーブル装置と、前記基板上に前記所定の配列で実装される前記複数個の個々の部品の実装位置に対応した画像認識マークが形成されており、前記テーブル装置の下面に固定されているテンプレートと、前記基板と前記テンプレートとが固定されているテーブル装置を同一の平面内で水平状態を保って移動させる駆動装置と、前記複数個の部品を個々に吸着、保持する吸着手段を備え、前記基板の表面に実装するために垂直に上下動するツール装置と、前記ツール装置の下方に所定の間隔を開けて配設され、下方に前記テーブル装置が存在しない場合は、前記ツール装置に吸着された前記個々の部品を認識し、そして前記ツール装置の下方に前記テーブル装置が存在する場合には、前記画像認識された前記部品に対応した前記テンプレート上の前記画像認識マークを認識するカメラ装置と、前記ツール装置と前記テーブル装置と前記カメラ装置を制御するための制御装置と、を備えていることを特徴とする。
【0027】
また、本発明の部品実装方法は、基板に複数個の部品を所定の位置に所定の配列で実装する部品実装方法において、
前記所定の位置に画像認識マークが付されていない基板と、前記所定の位置に対応した位置に画像認識マークが付されており、前記基板との相対位置が決定された状態で配置されているテンプレートを用い、前記部品を吸着して保持する吸着手段を有するツール装置によって、該テンプレートの前記個々の画像認識マークと前記ツール装置に吸着保持された前記個々の部品とを画像認識して前記テンプレートの画像認識マークと前記部品の画像とに基づいて、前記基板上に前記部品を相対的に前記所定の配列で実装することを特徴とする。
【0028】
それ故、本発明の部品実装装置によれば、極めてコンパクトな構造で構成でき、吸着されている部品とテンプレートとの画像認識マークを同時に画像認識でき、また、基板の大きさ、特に長さに対応して構成することができる。また部品実装装置の一構成要部であるカメラ装置を1台のカメラユニットで構成することができる。
【0030】
そして、本発明の部品実装装置によれば、カメラ装置の構成を変更するだけで、安価な基板X−Yテーブルを始めとして既存の各種装置で構成でき、そして一枚のテンプレートを用いることによって、画像認識マークを必要としない殆ど全ての大きさの基板に、複数個の部品を所定の配列で相対的に、かつ精密に実装することができる。
【0031】
更にまた、本発明の他の部品実装装置によれば、カメラ装置として1台のカメラカメラユニットで済み、そして一枚のテンプレートを固定した安価な基板X−Yテーブルに加えて既存の各種装置で構成でき、一枚のテンプレートを用いることにより、画像認識マークを必要としない全ての大きさの基板に、複数個の部品を所定の配列で相対的に、かつ精密に実装することができる。
また、本発明の部品実装方法によれば、一枚のテンプレートを用いることにより、画像認識マークを必要としない基板に複数個の部品を所定の配列で相対的に、かつ精密に実装することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて、本発明の実施形態のカメラ装置、テーブル装置、部品実装方法及びその装置を説明する。
【0033】
なお、以下に記す実施の形態は、本発明の好適な実施形態例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されいるが、本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではないことを予め断っておく。
【0034】
図1は本発明の部品実装装置の構成を示すブロック図、図2は図1に示した本発明の部品実装装置に用いて好適な第1実施形態の部品ボンダーの平面図、図3は図2に示した部品ボンダーの矢印Aから見た側面図、図4は図2に示した部品ボンダーの矢印Bから見た正面図、図5は図2乃至図4に示した部品ボンダーに組み込まれている本発明の一実施形態のカメラ装置を示していて、同図Aはその上面図、同図Bは同図Aの矢印Aから見た側面図、同図Cは同図Aの矢印Bから見た側面図、図6は図2乃至図4に示した部品ボンダーの主要部分を示していて、同図Aはその側面図、同図Bは基板とテンプレートとの関係を示す平面図、図7は本発明の部品実装装置の動作フローチャート、図8は図1に示した本発明の部品実装装置を用いて基板に複数個の部品を実装した一状態を示した平面図、図9は本発明の第2実施形態の部品ボンダーに用いて好適なテーブル装置を示していて、同図Aはその裏面図、同図Bは同図Aの側面図、そして図10は図2乃至図4に示した部品ボンダーに組み込まれているテーブル装置の代わりに図9に示した本発明のテーブル装置を用いて部品を基板に実装する部品実装方法を説明するための工程図である。
【0035】
先ず、図1を用いて、本発明の一実施形態の部品実装装置の構成を説明する。この部品実装装置1は、本発明の第1実施形態の部品ボンダー100、制御装置2、操作パネル3、カメラ装置140、モニタ4などから構成されている。
【0036】
制御装置2は、電源、制御機器、モータドライバ、温度調節装置、画像処理装置、その他の機器から構成されている。
【0037】
部品ボンダー100の構成は、モータ駆動関係装置としては基板X−Yテーブル、部品反転Xステージ、トレイYステージ、ツールZステージ、ツールθステージ、カメラX−Yステージ、カメラZステージを備えており、ツール関係装置としてはあおり機構、圧力検出、ヒータを備えている。
【0038】
操作パネル3は、入力機器、表示機器、その他の機器から構成されている。
【0039】
カメラ装置140は、本発明の一つであって、その詳細な構成、構造は後記するが、テンプレートT及び部品の画像認識を行う機能を備えている。
【0040】
部品ボンダー100は制御装置2からの動作指令及び加熱電力を受けて各種モータが制御され、基板X−YテーブルをX軸方向及びY軸方向に移動制御し、部品反転XステージをX軸方向に移動制御し、トレイYステージをY軸方向に移動制御し、ツールZステージをZ軸方向に移動制御し、ツールθステージを回転制御し、カメラX−YステージをX軸方向及びY軸方向に移動制御し、そしてカメラZステージをZ軸方向に昇降制御し、ツール関係装置のあおり、圧力検出、加熱温度を制御する。
【0041】
部品ボンダー100からは制御装置2に、基板X−Yテーブルなどの位置情報、温度、圧力のデータがフィードバックされる。その或る情報はモニタ4の表示パネルに表示される。
【0042】
モニタ4は表示パネルで構成されている。
【0043】
操作パネル3の入力機器から制御装置2へは、自動或いは手動で動作モード指定、温度、圧力、時間の圧着条件、部品形状、実装位置などの機種データが入力され、制御装置2から操作パネル3へは温度、圧力、電源、異常などのデータ、状態表示情報がフィードバックされ、表示機器で表示される。
【0044】
後記するカメラ装置140からはテンプレートTの画像認識マークMb(図6B)と部品の画像認識マークの画像が供給され、両画像のずれを認識して、そのずれを補正する制御指令が制御装置2からテーブル装置へ送られ、正確な実装位置を指示する。
【0045】
モニタ4には、制御装置2からの制御、動作状態などの画像処理結果が表示され、部品実装装置1が正常に作動しているか否かを操作者が確認できるようになされている。
【0046】
次に、図2乃至図4を用いて、本発明の部品実装装置1の主要部分である部品ボンダー100の構成、構造を説明する。
【0047】
この部品ボンダー100は架台101(図3)の上面にベース102が固定されている。そのベース102上に、部品供給装置110、部品反転装置120、ツール装置130、カメラ装置140、テーブル装置150が配設されている。
【0048】
ベース102の一端部に配設されている部品供給装置110はガイド111(図3)と、このガイド111上に取り付けられ、Y軸方向に移動、制御されるトレイステージ112と、トレイステージ112がトレイYモータ113によって駆動、制御されるように取り付けられている。トレイステージ112の上には実装しようとするベアチップのような部品Pが複数個収納された部品収納トレイ114が載置、固定される。
【0049】
この部品収納トレイ114は、制御装置2の下に、後記する部品反転装置120により部品Pが吸着され、取り出される度にトレイYモータ113が作動し、トレイステージ112がY軸方向に送られるように構成されている。
【0050】
部品反転装置120は、ベース121上にX軸方向に平行に敷設されて2本のリニアガイド122、123と、これらリニアガイド122、123の上にX軸方向に微細に移動可能に取り付けられているステージ124と、このステージ124の中央部に取り付けられている反転アーム125と、反転シリンダ126(図3)と、部品反転モータ127(図3)とから構成されている。
【0051】
この部品反転装置120は、制御装置2の下に、ステージ124上に取り付けられている反転アーム125が反転シリンダ126により180度回動でき、部品反転モータ127によりX軸方向方向に移動、制御される。反転アーム125の先端部には部品吸着ノズル(図示せず)が取り付けられてあり、部品収納トレイ114内にフェイスアップ状態で置かれている任意の部品Pを吸着後、反転して、後記するボンディングツールに部品Pを受け渡す。
【0052】
ツール装置130は、ベース102上に垂直に取り付けられているフレーム131を基に構成されていて、フレーム131には一対の平行なリニアガイド132が取り付けられていて、それらリニアガイド132を介してツール制御装置133が取り付けられている。ツール制御装置133にはツール回転軸134がベース102に垂直に取り付けられていて、その先端部にあおり装置135が固定されている。このあおり装置135には垂直にボンディングツール136が取り付けられている。また、ツール制御装置133にはツールZモータ137が取り付けられており、ツール制御装置133はこのツールZモータ137によりを昇降させられる。
【0053】
カメラ装置140は、フレーム131の側面に固定されたカメラベース141を基に構成されており、フレーム131の内側にカメラZステージ142が取り付けられていて、このカメラZステージ142に本発明の一つであるカメラ143が固定され、更に、カメラZステージ142に、これを昇降させるカメラZモータ144が連結されている。カメラ143の構成及び構造については、図5を用いて後記する。
【0054】
テーブル装置150はベース102上に水平状態で取り付けられている基板X−Yテーブル151から構成されている。この基板X−Yテーブル151は高精度で移動可能な高価なものでなくてよい。この基板X−Yテーブル151には基板Xモータ152と基板Yモータ153とが連結されていて、基板X−Yテーブル151は基板Xモータ152でX軸方向に、基板Yモータ153でY軸方向に駆動、制御される。また、基板X−Yテーブル151の部品供給装置110側とは反対側の側面側にテンプレート受け160が水平状態で固定されていて、基板X−Yテーブル151と一体となって移動する。
【0055】
カメラ143は、図5に示したように、所定の長さの直方体のケース1431から構成されており、そのケース1431の一方の端部近傍の上面に上方開口部1432が、他方の端部近傍の下面に下方開口部1433が開口されている。ケース1431内には、上方開口部1432に対向、傾斜して第1ミラー1434が、下方開口部1433に対向、傾斜して第2ミラー1435が配設されており、そして第1ミラー1434で反射された光の光軸上に第1カメラユニット1436が、第2ミラー1435で反射された光の光軸上に第2カメラユニット1437が背中合わせで配設されている。両第1ミラー1434及び第2ミラー1435はそれぞれ第1カメラユニット1436及び第2カメラユニット1437の光軸に対して45度の傾斜角度で配設され、そして両第1カメラユニット1436及び第2カメラユニット1437の光軸がインラインに整列されていることが望ましい。
【0056】
第1カメラユニット1436はボンディングツール310で吸着されている部品Pの画像認識マークを、第2カメラユニット1437は後記するテンプレートTに付されている画像認識マークMb(図6B)を撮像するものであり、それらが撮像したそれぞれの画像を位置情報として制御装置2にフィードバックする。
【0057】
なお、部品Pを実装しようとする基板の大きさ、特に長さが短い場合には、両第1カメラユニット1436及び第2カメラユニット1437を同一の向きに配列するとか、互いに向かい合わせに配列するカメラ143の構成で対応させることができる。
【0058】
また、第1カメラユニット1436及び第2カメラユニット1437共にCCD(Carge Coupled Device)のような固体撮像素子から構成されている小型カメラを用いるのが望ましい。
【0059】
次に、図1乃至図5に加えて図6乃至図8を用いて、本発明の部品実装装置1の動作を説明する。
【0060】
この部品実装装置1に用いる基板は、従来技術の基板Baと同様に、例えば、両面接着剤が塗布されているポリイミドフィルム、加熱することにより硬化するリバアルファーフィルムなどのフィルム状絶縁性の基板であるが、その基板の部品実装面には、図8に示したように、図11に示したような部品Pを所定の位置に実装させるための画像認識マークMaが形成されていないものである。このような画像認識マークMaが形成されていない基板を、以下、「基板B」と記す。
【0061】
そしてまた、本発明の部品実装装置1においては、例えば、図6Bに示したような画像認識マークMbが付された、例えば、ガラス製のテンプレートTを用いることを特徴とする。基板Bに、複数種の、例えば、図8Aに実施例のように3種類の部品Pa、Pb、Pcを一組の単位として、例えば、マトリックス状に配列、実装しようとするならば、このテンプレートTの表面には、その必要な単位数だけ、同一の寸法のマトリックス配列で、或いは相似形の寸法のマトリックス配列で画像認識マークMbなどを付しておく。
【0062】
次に、図7に示した工程順で基板Bに所定の配列で部品Pa、Pb、Pcを実装する。
【0063】
先ず、部品実装装置1における部品供給装置110のトレイステージ112、カメラ装置140のカメラ143、基板X−Yテーブル151及びテンプレート受け160の平行度を調整する(S1)。
【0064】
次に、基板X−Yテーブル151上に基板Bを水平状態でセットし(S2)、テンプレート受け160の上面に基板Bに実装する部品Pの配列に対応したテンプレートTを水平状態で固定する(S3)。また、部品収納トレイ114をトレイステージ112に水平状態でセットする(S4)。
【0065】
基板BとテンプレートTとのセットが終了すると、基板Yモータ153を駆動して基板X−Yテーブル151とテンプレート受け160とをボンディングツール136及びカメラ装置140の下方に移動させる。
【0066】
次に、部品反転装置120を作動させ、反転アーム125の先端部に取り付けられている部品吸着ノズル(不図示)で部品収納トレイ114内にファイスアップ状態で収納されている任意の1個の部品Paを吸着し(S5)、その後、部品Paを吸着した状態で反転アーム125を180度反転させ(S6)、部品Paをボンディングツール136に受け渡す(S7)。
【0067】
次に、第2カメラユニット1437はテンプレートT上の画像認識マークを認識し(S8)、第1カメラユニット1436は受け渡された部品Paの画像認識マークを認識する(S9)。これらの位置情報は制御装置2(図1)に入力され、画像処理される。その結果はツール制御装置133などにフィードバックされ、そのツール制御装置133によりボンディングツール136は基板Bの水平面に対して垂直軸上で回転し、また、吸着されている部品Paの姿勢はあおり装置135により基板Bの平面に対して平行に調整される(S10)。
【0068】
次に、前記のように基板X−Yテーブル151の平面動作とボンディングツール136の上下動及び回転動作により、姿勢が補正された部品Paが基板B上の任意の位置に搭載され(S11)、ツールZモータ137も作動してボンディングツール136を垂直方向に下降させて部品Paを加圧する(S12)。そして基板Bの材質によっては、必要に応じてボンディングツール136でその実装した部品Paを加熱する(S13)。以上の工程を経て1個の部品Paの基板Bへの実装が終了する(S14)。その結果は、図6Bに示したような状態である。
【0069】
図7に示した工程図において、工程S1から工程S4は手動で行うように示したが、これらも工程S5から工程S14までの動作と同様に、制御装置2(図1)の制御の下で自動的に行われるように構成することもできる。
【0070】
部品Pa、Pb、Pcの基板Bへの実装は、一枚の基板B上の全ての位置に部品Paが実装された後、次の部品Pbを同様に全て実装し、そして最後に部品Pcを同様に全て実装するようにしてもよく、一組の部品Pa、Pb、Pcを一単位として、順次、基板B全面に実装して行く方法を採ってもよい。
【0071】
要は、基板B上に画像認識マークが無く、部品Pa、Pb、Pc間の相対位置さえ合っておればよいのであって、図5に示したようなカメラ143により、テンプレートT上の画橡認識マークMbと各部品Pa、Pb、Pcにある画像認識マークを認識して、基板Xモータ152及び基板Yモータ153の作動により基板X−Yテーブル151のX軸方向及びY軸方向への平面動作とツールZモータ137の作動によりボンディングツール136の上下、回転動作により各部品Pa、Pb、Pcを基板B上の任意の位置に搭載して行けばよい。
【0072】
それらの部品Pa、Pb、Pcの実装結果は、図8に示したような状態となる。これら全単位の部品Pa、Pb、Pcは基板B上に相対的な位置に実装される。図8Aに示したように、基板Bの左上隅に偏って配列状態で実装されてもよく、図8Bに示したように、基板Bの右下隅に偏ってな配列状態で実装されてもよい。
【0073】
基板及び実装しようとする部品の種類、個数などが異なれば、部品を実装しようとする基板に対応して画像認識マークが付されたテンプレートを用いる。
【0074】
次に、図9及び図10を用いて、本発明の第2実施形態の部品ボンダーを説明する。
【0075】
図10に本発明の第2実施形態の部品ボンダー200の一部、即ち、その一部分のあおり装置135及びボンディングツール136と1台のカメラユニット210と基板X−Yテーブル220とだけが示されている。
【0076】
この部品ボンダー200の特徴は基板X−Yテーブル220の下面に画像認識マークMbが付されたテンプレートTがはめ込まれて固定されていることと、1台のカメラユニット210のみを用いた点にある。基板X−Yテーブル220は、無論、X軸方向及びY軸方向に移動可能のものである。また、テンプレートTと部品Pa、Pb、Pcを認識するカメラユニット210は基板X−Yテーブル220の下に、上向きに取り付けられている。この部品実装装置の他の構成部分は部品実装装置1の構成部分とほぼ同一であるので割愛する。
【0077】
次に、図10を用いて、この部品ボンダー200の動作を説明する。
【0078】
先ず、同図Aに示したように、基板X−Yテーブル220を側方に逃がした後、部品Paを実装しようとする基板Bを基板X−Yテーブル220の上に固定する。そしてカメラユニット210でボンディングツール136に吸着、固定された部品Paを画像認識する。次に、基板X−Yテーブル220をボンディングツール136の下方に戻して、テンプレートTに付されている画像認識マークMbを画像認識する。続いて基板X−Yテーブル220のX軸方向とY軸方向との位置補正及びボンディングツール136のθ方向の回転で位置補正した後、ボンディングツール136を下降させて基板B上に実装、固定すれば、第1実施形態の部品ボンダー100による部品Pa、Pb、Pcの基板Bへの相対位置関係を保った状態での高精度な実装を実現でき。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、
1.基板に画像認識マークが無くても、相対位置関係を保った高精度な実装を実現でき、従来技術のように各基板に画像認識マークを設ける必要が無く、そのための費用を削減できる
2.高性能で高価な基板X−Yテーブルを必要としない。しかし、高精度な実装を実現できるため、部品実装装置の製作費を抑えることができる。
3.カメラユニットとテンプレートを除くと、通常のフリップチップボンダー装置と同一であるため、既存の設備を若干改造することで流用できる
など、数々の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の部品実装装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示した本発明の部品実装装置に用いて好適な第1実施形態の部品ボンダーの平面図である。
【図3】 図2に示した部品ボンダーの矢印Aから見た側面図である。
【図4】 図2に示した部品ボンダーの矢印Bから見た正面図である。
【図5】 図2乃至図4に示した部品ボンダーに組み込まれている本発明の一実施形態のカメラ装置を示していて、同図Aはその上面図、同図Bは同図Aの矢印Aから見た側面図、同図Cは同図Aの矢印Bから見た側面図である。
【図6】 図2乃至図4に示した部品ボンダーの主要部分を示していて、同図Aはその側面図、同図Bは基板とテンプレートとの関係を示す平面図である。
【図7】 本発明の部品実装装置の動作フローチャートである。
【図8】 図1に示した本発明の部品実装装置を用いて基板に複数個の部品を実装した一状態を示した平面図である。
【図9】 本発明の第2実施形態の部品ボンダーに用いて好適なテーブル装置を示していて、同図Aはその裏面図、同図Bは同図Aの側面図である。
【図10】 図2乃至図4に示した部品ボンダーに組み込まれているテーブル装置の代わりに図9に示した本発明のテーブル装置を用いて部品を基板に実装する部品実装方法を説明するための工程図である。
【図11】 従来技術の部品実装装置の構成を概念的に示していて、同図Aはその側面図、同図Bは複数個の部品を実装しようとする従来技術における基板の一部平面図である。
【図12】 従来技術の部品実装装置に組み込まれている従来技術のカメラ装置の構成を概念的に示していて、同図Aはその平面図、同図Bはその側面図、同図Cは同図Bの矢印Aから見た側面図である。
【図13】 従来技術の部品実装方法及びその装置で複数個の部品が実装されて状態を示した基板の平面図である。
【符号の説明】
1…本発明の実施形態の部品実装装置、2…制御装置、3…操作パネル、4…モニタ、100…本発明の第1実施形態の部品ボンダー、101…架台、102…ベース、110…部品供給装置、112…トレイステージ、114…部品収納トレイ、120…部品反転装置、124…ステージ、125…反転アーム、130…ツール装置、131…フレーム、133…ツール制御装置、135…あおり装置、136…ボンディングツール、140…本発明の実施形態のカメラ装置、141…カメラベース、142…カメラZステージ、143…カメラ、1431…ケース、1432…上方開口部、1433…下方開口部、1434…第1ミラー、1435…第2ミラー、1436…第1カメラユニット、1437…第2カメラユニット、150…テーブル装置、151…基板X−Yテーブル、160…テンプレート受け、200…本発明の第2実施形態の部品ボンダー、210…カメラ、220…基板X−Yテーブル、B…基板、P,Pa,Pb,Pc…部品、Mb…画像認識マーク、T…テンプレート

Claims (6)

  1. 複数個の部品を基板の所定の位置に所定の配列で実装する部品実装装置であって、
    前記部品を吸着して保持する吸着手段を有し、前記基板の表面に前記部品を実装するツール装置と、
    前記所定の位置に対応した位置に画像認識マークが付されており、前記基板との相対位置が決定された状態で配置されているテンプレートと、
    該テンプレートの前記個々の画像認識マークと前記ツール装置に吸着保持された前記個々の部品とを画像認識する画像認識手段と、
    を有し、前記画像認識手段によって認識された前記テンプレートの画像認識マークと前記部品の画像とに基づいて、前記基板上に前記複数の部品を相対的に前記所定の配列でそれぞれ実装することを特徴とする部品実装装置。
  2. 前記画像認識手段は、水平方向に所定の長さを備え、該長さ方向の一方の端部近傍の上面に上方開口部が、他方の端部近傍の下面に下方開口部が開口されたケース内に、前記上方開口部に対向、傾斜して第1ミラーが、前記下方開口部に対向、傾斜して第2ミラーが配設されており、そして前記第1ミラーで反射された光の光軸上に第1カメラユニットが、前記第2ミラーで反射された光の光軸上に第2カメラユニットが、それぞれ前記ケース内に配設されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の部品実装装置。
  3. 前記第1カメラユニットと前記第2カメラユニットとが背中合わせで配設されていることを特徴とする請求項2に記載の部品実装装置。
  4. 複数個の部品を基板の所定の位置に所定の配列で実装する部品実装装置であって、
    前記基板を固定するテーブル装置と、
    前記複数の部品を個々に吸着、保持する吸着手段を備え、前記基板の表面に前記複数個の部品を実装するためのツール装置と、
    前記基板上に前記所定の配列で実装される前記複数個の個々の部品の実装位置に対応した画像認識マークが付されており、前記基板との相対位置が決定された状態で前記テーブル装置と一体になって移動するテンプレートと、
    前記ツール装置と、前記テーブル装置及び前記テンプレートとの間に出入りし、前記ツール装置に吸着されている前記部品を認識する第1カメラユニットと、該第1カメラユニットで認識される前記部品に対応した前記テンプレート上の前記画像認識マークを認識する第2カメラユニットを備えたカメラ装置と、
    前記ツール装置と前記テーブル装置と前記カメラ装置を制御するための制御手段と、
    を備えていることを特徴とする部品実装装置。
  5. 複数個の部品を基板の所定の位置に所定の配列で実装する部品実装装置であって、
    前記基板を上面に固定するテーブル装置と、
    前記基板上に前記所定の配列で実装される前記複数個の個々の部品の実装位置に対応した画像認識マークが付されており、前記テーブル装置の下面に固定されているテンプレートと、
    前記基板と前記テンプレートとが固定されているテーブル装置を同一の平面内で水平状態を保って移動させる駆動装置と、
    前記複数個の部品を個々に吸着、保持する吸着手段を備え、前記基板の表面に実装するために垂直に上下動するツール装置と、
    前記ツール装置の下方に所定の間隔を開けて配設され、下方に前記テーブル装置が存在しない場合は、前記ツール装置に吸着された前記個々の部品を認識し、そして前記ツール装置の下方に前記テーブル装置が存在する場合には、前記画像認識された前記部品に対応した前記テンプレート上の前記画像認識マークを認識するカメラ装置と、
    前記ツール装置と前記テーブル装置と前記カメラ装置を制御するための制御装置と、
    を備えていることを特徴とする部品実装装置。
  6. 基板に複数個の部品を所定の位置に所定の配列で実装する部品実装方法において、
    前記所定の位置に画像認識マークが付されていない基板と、前記所定の位置に対応した位置に画像認識マークが付されており、前記基板との相対位置が決定された状態で配置されているテンプレートを用い、前記部品を吸着して保持する吸着手段を有するツール装置によって、該テンプレートの前記個々の画像認識マークと前記ツール装置に吸着保持された前記個々の部品とを画像認識して前記テンプレートの画像認識マークと前記部品の画像とに基づいて、前記基板上に前記部品を相対的に前記所定の配列で実装することを特徴とする部品実装方法。
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